JP7094829B2 - 緊急通報システム - Google Patents
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防犯灯ポールは、例えば公共施設や大学構内といった不特定の人物が入ることのできるエリアに複数設置され、防犯灯ポールに設置されている緊急通報ボタンが押下されたら、警備室等に設置されている通話機器に通報が成されて、応答操作することで通報者との間で通話が可能となる。また、必要に応じて、警備員の操作で防犯灯ポールに設置されている拡声スピーカから警報音を鳴動させたり、警告メッセージを報音させる等、必要な処置を行うことが可能となっている。
一方で、この緊急通報装置をビル等の建屋内に設置して建屋内で発生した異常に対処しようとした場合、不審者の侵入による異常発生に対しては、扉を施錠して不審者を閉じ込めてしまう対策が考えられる。また、異常事態が発生したフロアに居る人を速やかに避難させるためには、通常は施錠されている扉を一斉に開放する対応が考えられる。
しかしながら、従来のシステムは扉の施錠/解錠の制御を併せて行うことができなかった。
この構成によれば、緊急通報ボタンの操作を受けたら建屋内の複数の扉の電気錠が解錠/施錠のうち予め設定された一方の状態に移行するため、施錠制御すれば建屋内に居る不審者を閉じ込めることができるし、解錠制御すれば建屋内に居る人の速やかな避難が可能となる。
この構成によれば、緊急通報ボタンが操作された場所に関連付けられた扉の電気錠が施錠或いは解錠されるため、制御する電気錠が全体の一部であっても有効に機能させることができるし、電気錠制御の影響を最小限に留めることができ、混乱を防止できる。
この構成によれば、緊急信号を受けて扉は施錠されるため、不審者を閉じ込めることができるし、緊急通報ボタンを操作してから一定時間の経過を待って施錠するため、通報者の居るフロア全体が施錠されるような場合でも、避難する時間を確保でき、通報者が閉じ込められてしまう事態を防止できる。
この構成によれば、電気錠を一斉操作した旨が複数の通知先に通知されるため、関係者に一斉に通知でき、異常事態発生の未伝達による問題発生を防止できる。
この構成によれば、緊急通報があった場所のフロアマップが表示されるため、警備員は場所を把握し易い。
また、6は応答装置2と一斉通報装置3との通信を可能とするための信号変換アダプタ、7はページング装置5と一斉通報装置3との通信を可能とするためのページングアダプタ、8はスマートフォン等の携帯電話、16は電気錠16aを備えた扉、17は電気錠16aを制御する錠制御装置である。
ページング装置13は、スピーカ12、警告灯14に加えてインターホン子機11に接続されており、外部からの信号に加えてインターホン子機11の操作によっても、スピーカ12からの報音及び警告灯14の警報動作が実施される。また、警告灯14は異常事態発生時に点滅する照明或いは回転灯が使用され、ハウジング10の頂部に設置されて周囲から視認し易いよう配置されている。
このように、インターホン親機2aとPC親機2bは機能が共通しており、どちらを操作しても良く、以下PC親機2bの説明は省略し、インターホン親機2aを応答装置2として説明する。
通報先記憶部32は、携帯電話や固定電話の情報に加えて、通報元の緊急通報装置1毎に放送するエリアを限定するために、緊急通報装置1及びページング用スピーカ4をグループ分けした放送グループ記憶部32a、緊急通報装置1毎に錠操作する電気錠16aをグループ分けした電気錠グループ記憶部13bを備えている。
また、ページング用スピーカ4は伝送線L4を介してページング装置5に接続され、ページング装置5は伝送線L5を介してページングアダプタ7に接続され、ページングアダプタ7は伝送線L6を介してLAN9に接続されている。こうして、ページング用スピーカ4は、一斉通報装置3に接続されている。
尚、ページングアダプタ7は、一方で伝送線L7を介して緊急通報装置1のページング装置13に接続されているし、錠制御装置17は複数の扉16が接続されて個々の電気錠16aを制御する。
まず、緊急通報ボタン41、呼出ボタン42が押下されない待受状態では、カメラ44は常時撮像を実施し、その撮像映像がインターホン親機2aに送信されて映像記憶部25に保存される。この保存は、例えば5分等所定時間前の映像に自動的に上書きされ、常に所定時間前から現在までの映像が保存される。また、警告灯14は通常点灯状態(回転灯の場合は消灯状態)にある。
また、この操作でインターホン子機11からページング装置13にも緊急信号が送信される。緊急信号を受けたページング装置13は、スピーカ12から警報音を報音させると共に、警告灯14の発光状態を常時点灯から点滅(回転灯の場合は、静止していた発光部が回転発光する動作)に移行させる。
同時に、緊急信号に含まれるインターホン子機11のID情報をもとに、親機CPU28は緊急信号送信元の緊急通報装置1の場所が建屋内であることを認識し、設置されているフロアマップが選択されてディスプレイ21aに表示する。このとき、カメラ44の撮像映像とフロアマップの画像はマルチウィンドウで表示される(図示せず)。
尚、ページング用スピーカ4の表示は省略してある。また、Eは扉(ドア)を示し、Dは別途設置されている監視カメラを示している。
具体的に、緊急信号に含まれるインターホン子機11のID情報から、場所情報記憶部27を参照してインターホン子機11の場所を特定し、LAN9を介して一斉通報装置3に緊急信号送信元の場所情報を含む異常通知信号が送信される。
例えば、建屋の1階の緊急通報装置1が緊急通報操作された場合、この緊急通報装置1に1階の全ての電気錠16aが同一グループに設定されていたなら、1階の電気錠16aを備えた扉16が一斉に施錠され、他のフロアの電気錠16aは施錠操作等されない。
通報を受けた携帯電話8には、例えば「只今、異常発生を受けて、○○の1階の扉を施錠しました。」等の場所情報を含む施錠情報のメッセージが送信されて表示される。この送信は、例えば電子メールで実施される。
また、インターホン子機11の呼出ボタン42が押下された場合は、呼出信号がインターホン親機2aに送信されて呼出音が鳴動するが、呼出信号は警報信号とは異なり、インターホン親機2aから一斉通報装置3へ信号は送出されないし、警告灯14の発光状態も変化しない。
更に、建屋内の緊急通報装置1が操作されて緊急信号が送信された場合を説明したが、屋外の緊急通報装置1が操作された場合は、扉16の電気錠操作は行わず、通報元の周囲に設置された緊急通報装置1のスピーカ12から、異常事態発生のアナウンスが実施される。そして、所定の通報先に異常発生の通報が行われる。
また、緊急通報ボタン41が操作された場所に関連付けられた扉16の電気錠16aが施錠されるため、制御する電気錠16aが制御可能な電気錠16aの一部であっても有効に機能させることができるし、電気錠制御の影響を最小限に留めることができ、混乱を防止できる。
更に、緊急信号を受けてから施錠されるまで一定時間の遅延があるため、通報者の居るフロア全体が施錠されるような場合でも避難する時間を確保でき、通報者が閉じ込められてしまう事態を防止できる。
また、建屋内の電気錠16aを一斉操作した旨が複数の登録された通知先に通知されるため、関係者に一斉に通知でき、異常事態発生の未伝達による問題発生を防止できるし、緊急通報が成されたフロアマップがインターホン親機2aに表示されるため、警備員は場所を把握し易い。
また、緊急信号が送信されてから施錠するまで一定の時間を設けたが、施錠しても通報者の避難路が確保されている場合は、緊急信号を受けて速やかに施錠制御しても良い。
更に、一斉通報装置3を介して電気錠16aを操作し、一斉通報装置3を電気錠16aを操作する電気錠一斉操作装置としても機能させているが、電気錠一斉操作装置は別途設けても良い。例えば、インターホン親機2aに電気錠一斉操作装置の機能を具備させて、LAN9に接続されている錠制御装置17に対してインターホン親機2aから直接操作信号を送信しても良い。
また、携帯電話8への錠制御情報の送信を電子メールで行っているが、ショートメールで送信しても良いし、LINE(登録商標)に代表されるSNS(Social Networking Service)を利用して送信しても良い。
Claims (5)
- 緊急信号を送信するための緊急通報ボタン及び通話機能を備えた通報手段、カメラ、拡声スピーカ、及び警告灯を備えた緊急通報装置が建屋内に複数設置されると共に、前記通報手段から送信された前記緊急信号を受けて通話する機能及び前記カメラの撮像映像を表示する表示部を具備する応答装置を備えた緊急通報システムであって、
前記建屋内の複数の扉の電気錠の解錠/施錠を制御する錠制御装置を具備すると共に、前記応答装置は前記緊急信号を受信したら前記錠制御装置を動作させるための錠操作信号を出力し、
前記錠制御装置は、前記錠操作信号に基づいて解錠或いは施錠のうちの予め設定された一方の制御を実施することを特徴とする緊急通報システム。 - 前記緊急通報装置毎に制御する電気錠のグループを記憶する電気錠グループ記憶部を有して、前記錠操作信号から緊急信号送信元の緊急通報装置を判別し、当該緊急通報装置に関連付けられている電気錠グループを前記電気錠グループ記憶部から読み取り、当該グループの電気錠を一斉に制御するよう前記錠制御装置に指示を出す電気錠一斉操作装置を備え、
前記錠制御装置は、前記電気錠一斉操作装置が指示したグループの電気錠を制御することを特徴とする請求項1記載の緊急通報システム。 - 前記電気錠一斉操作装置が前記錠制御装置に出力する指示が施錠を実施させる指示であり、
前記応答装置は、前記緊急信号を受けてから一定時間経過後に錠操作信号を出力することを特徴とする請求項2記載の緊急通報システム。 - 携帯電話を含む登録された複数の通報先に一斉通報を実施する一斉通報装置を備え、
前記応答装置は、前記錠操作信号を出力したら、電気錠を操作した旨を通報する錠操作情報を前記一斉通報装置を介して、複数の前記通報先に送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の緊急通報システム。 - 前記緊急通報装置が設置された建屋は、複数階から成るビルであり、
前記応答装置は、前記建屋の各階のフロアマップを記憶する地図情報記憶部と、フロアマップを表示するディスプレイと、表示を制御する表示制御部とを有し、
前記表示制御部は、前記緊急信号を受信したら、当該緊急信号送信元の前記緊急通報装置のある階のフロアマップを前記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の緊急通報システム。
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