JP7094487B2 - シリカガラスルツボの製造装置およびシリカガラスルツボの製造方法 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係るシリカガラスルツボの製造装置を例示する模式図である。
図1に示すように、シリカガラスルツボの製造装置1は、カーボンモールド20の内面に沿って成形されたシリカ粉の成形体(シリカ粉成形体200)を熔融してシリカガラスルツボ11を製造する装置である。製造装置1は、カーボンモールド20を載置する載置部10と、アーク放電を行う電極棒30と、気体を噴射する噴射ノズル50と、気体を吸引する吸引部60とを備える。
図2では、カーボンモールド20の上側(モールド開口端側)からみた平面図が示される。噴射ノズル50からは電極棒30に向けて気体が噴射される(図中矢印参照)。吸引部60は、電極棒30を間として噴射ノズル50と対向する位置に配置されており、噴射ノズル50から噴射し、電極棒30を経由した気体が効果的に吸引部60で吸引されるようになっている。
図3に示すように、噴射ノズル50は配管から供給される気体を先端の噴射面501に設けられた孔から噴射するものである。
(1)噴射ノズル50の噴射面501から中心軸に沿って距離L=300mmにおける位置P1での気体の噴射速度…10m/s
(2)気体の噴射角度θw…2度
(3)中心軸と直交する方向(x方向)に位置P1からx1=30mm離れた位置P2での気体の噴射速度…2m/s
(4)x方向に位置P1からx2=60mm離れた位置P3での気体の噴射速度…1m/s
噴射ノズル50としては、直進性の強い噴出を行うことができるものが好ましい。これにより、噴射ノズル50から噴射した気体によって電極棒30に付着した蒸着物を確実に吹き飛ばし、落下させずに吸引部60で吸引できるようになる。
図4(a)に示す例では、水平方向にみて、電極棒30の先端301の高さ方向の位置が、噴射ノズル50と吸引部60とを結ぶ線L1よりも下方に配置される。ここで、線L1は、噴射ノズル50の噴射面501の中心と、吸引部60の吸引口601の中心とを結ぶ線である。これにより、線L1上に電極棒30の先端301が位置していないことになる。したがって、噴射ノズル50から噴射した気体が電極棒30の先端301で発生するアーク周辺に当たらず、アークを発生させる雰囲気に与える影響を抑制することができる。この際、噴射ノズル50から噴射される気体の噴射角度の範囲内に電極棒30の先端301が含まれないようにすることが望ましい。
図5(a)~図7(b)では、カーボンモールド20の上側(開口端側)からみた平面図が示される。また、図8では、カーボンモールド20の側方からみた図が示される。
図9は、シリカガラスルツボの製造工程を概略的に示すフローチャートである。
また、図10(a)~図11(b)は、シリカガラスルツボの製造方法を説明するための模式図である。
シリカガラスルツボ11は回転モールド法によって製造される。図9に示すように、回転モールド法では、カーボンモールドへのシリカ粉層の形成(ステップS101)、アーク熔融および減圧(ステップS102)、冷却(ステップS103)、研磨処理(ステップS104)およびリムカットおよびエッジ処理(ステップS105)によってシリカガラスルツボ11を製造する。
図12(a)および(b)は、本実施形態に係るシリカガラスルツボを例示する模式図である。
図12(a)にはシリカガラスルツボ11の斜視図が示され、図12(b)にはシリカガラスルツボ11の断面図が示される。
シリカガラスルツボ11は、上記説明した製造装置1によって製造される。シリカガラスルツボ11は、相対的に曲率の高いコーナ部11bと、上面に開口した縁部を有する円筒状の側壁部11aと、直線または相対的に曲率の低い曲線からなるすり鉢状の底部11cと、を有する。
図13は、CZ方によりシリコン単結晶を製造する際に用いられる引き上げ装置の全体構成を示す模式図である。
引き上げ装置500の外観を形成するチャンバ510の内部には、シリコン融液23を収容するシリカガラスルツボ11が設けられ、このシリカガラスルツボ11の外側を覆うようにカーボンサセプタ520が設けられる。カーボンサセプタ520は鉛直方向に平行な支持軸530の上端に固定される。カーボンサセプタ520に嵌合したシリカガラスルツボ11は、カーボンサセプタ520とともに支持軸530によって所定の方向に回転するとともに、シリコン融液の液面を炉内のヒータ540に対して一定の高さに制御できるように(温度勾配が一定となるように)、上下方向に移動可能になっている。
図14(a)~(c)は、本実施形態に係るシリカガラスルツボを用いたシリコン単結晶の製造方法を説明する模式図である。
シリコン単結晶25は、本実施形態に係るシリカガラスルツボ11を上記説明した引き上げ装置500にセットして引き上げることで製造される。
先ず、図14(a)に示すように、シリカガラスルツボ11内に多結晶シリコンを充填し、この状態でシリカガラスルツボ11の周囲に配置されたヒータで多結晶シリコンを加熱して熔融させる。これにより、シリコン融液23を得る。
図15は、シリコン単結晶のインゴットを例示する模式図である。
シリコン単結晶のインゴット600は、本実施形態に係るシリカガラスルツボ11を引き上げ装置500にセットして、上記のシリコン単結晶の製造方法によって引き上げることで製造される。
実施例1では、噴射ノズル50の角度が10度、噴射ノズル50の本数が電極1本あたり1本である。
実施例2では、噴射ノズル50の角度が45度、噴射ノズル50の本数が電極1本あたり1本である。
実施例3では、噴射ノズル50の角度が5度、噴射ノズル50の本数が電極1本あたり1/3本である。
実施例4では、噴射ノズル50の角度が0度、噴射ノズル50の本数が電極1本あたり1本である。
実施例5では、噴射ノズル50の角度が-10度、噴射ノズル50の本数が電極1本あたり1/3本である。
ここで、噴射ノズル50の角度が「+」の場合は仰角、「-」の場合は俯角である。
比較例1では、噴射ノズル50の角度が-5度、噴射ノズル50の本数が電極1本あたり1本である。
比較例2では、噴射ノズル50の角度が10度、噴射ノズル50の本数が電極1本あたり2本である。
比較例3では、噴射ノズル50の角度が0度、噴射ノズル50の本数が電極1本あたり1/3本である。
比較例4では、噴射ノズル50の角度が-10度、噴射ノズル50の本数が電極1本あたり1/3本である。
10…載置部
11…シリカガラスルツボ
11a…側壁部
11b…コーナ部
11c…底部
13…透明層
15…非透明層
20…カーボンモールド
21…通気孔
23…シリコン融液
23a…液面
24…種結晶
25…シリコン単結晶
30…電極棒
50…噴射ノズル
60…吸引部
81…側壁
82…天井壁
83…床
91…吸気ダクト
92…送気ダクト
200…シリカ粉成形体
201…第1シリカ粉
202…第2シリカ粉
301…先端
500…引き上げ装置
501…噴射面
510…チャンバ
520…カーボンサセプタ
530…支持軸
540…ヒータ
550…保温筒
560…引き上げ手段
561…ワイヤケーブル
570…熱遮蔽部材
571…コーン部
572…フランジ部
600…インゴット
601…吸引口
610…肩部
620…直胴部
630…尾部
IS…内表面
L0…水平線
OS…外表面
W…空間
θe…仰角
θw…噴射角度
Claims (7)
- カーボンモールドの内面に沿って成形されたシリカ粉の成形体を熔融してシリカガラスルツボを製造するシリカガラスルツボの製造装置であって、
前記カーボンモールドを載置する載置部と、
前記載置部に前記カーボンモールドを載置した状態で前記成形体との相対的な位置を変更可能に設けられ、前記成形体を熔融するためのアーク放電を行う電極棒と、
前記電極棒に気体を吹き付ける噴射ノズルと、
前記噴射ノズルから噴射され前記電極棒を経由した前記気体を吸引する吸引部と、
を備え、
前記噴射ノズルおよび前記吸引部は、前記電極棒を間として互いに対向して配置された、シリカガラスルツボの製造装置。 - 前記電極棒における先端の高さ方向の位置は、前記噴射ノズルと前記吸引部とを結ぶ線よりも下方に配置される、請求項1記載のシリカガラスルツボの製造装置。
- 前記噴射ノズルおよび前記電極棒の少なくとも一方は、互いの相対的な高さを変更可能に設けられた、請求項1または2に記載のシリカガラスルツボの製造装置。
- 前記噴射ノズルから噴射される前記気体の噴射角度の範囲内に前記電極棒の先端が含まれない、請求項1~3のいずれか1項に記載のシリカガラスルツボの製造装置。
- 前記噴射角度は、0度以上15度以下である、請求項4記載のシリカガラスルツボの製造装置。
- 前記噴射ノズルから前記吸引部に向かう線の水平線に対する仰角は、0度よりも大きく60度以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載のシリカガラスルツボの製造装置。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載のシリカガラスルツボの製造装置を用いたシリカガラスルツボの製造方法であって、
前記成形体を熔融するためのアーク放電を行う際、前記噴射ノズルから前記電極棒に向けて前記気体を吹き付けるとともに、前記気体を前記吸引部から吸引する、シリカガラスルツボの製造方法。
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