JP7094398B2 - 標本作製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、標本作製方法に関する。
顕微鏡観察等で用いられる観察標本は、一般に、スライドガラス(microscope slide)等とも称される光透過性のプレート上に組織片等の被観察物を載置することで作製される(特許文献1参照)。例えば、水等の液体をプレート上に滞留させて液体溜まりを形成した後、この液体溜まりに被観察物を載置することにより観察標本を作製することができる。
特開2008-151657号公報
上記液体溜まりは、その流動に伴い被観察物を移動させてしまう可能性がある。そのため、観察標本の作製に際して上記液体溜まりに被観察物を載置した後においては、その被観察物をプレート表面に適切に定着させることが求められる。
本発明は、観察標本を確実かつ簡便に作製可能とすることを例示的目的とする。
本発明の一つの側面は標本作製方法に係り、前記標本作製方法は、
光透過性のプレート上に被観察物を載置することにより観察標本を作製する標本作製方法であって、
前記プレートをベースプレートの上に配置する配置工程と、
前記プレート上に滞留する液体溜まりの表面に前記被観察物を載置する載置工程と、
前記プレート上の前記液体溜まりの液体の量を前記プレートの一端部側において他端部側よりも多くし、前記被観察物を前記他端部の方から前記一端部の方に向かって順に前記プレートの表面に貼り付けて定着させる定着工程と、
を含み、
前記ベースプレートは、前記プレートが配置される部分の周縁部に第2の疎液部を備えており、
前記配置工程では、前記第2の疎液部に隣接するように前記プレートを配置し、
前記定着工程では、前記プレート上の前記液体溜まりの液体の前記一端部側への移動を前記第2の疎液部により規制しながら、該液体の液深が前記プレートの前記一端部側よりも前記他端部側の方が浅くなるように該液体を前記一端部側から排出して液位を低くする
ことを特徴とする。
本発明によれば、観察標本を確実に且つ簡便に作製可能となる。
ベースプレートの構成の上面模式図および断面模式図。 ベースプレート上にプレートを配置した構成の上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための断面模式図。 ベースプレートに適用可能な疎液プレート部材の例および疎液プレート部材が適用された場合の被観察物の例を説明するための上面模式図。 ベースプレートに適用可能な疎液プレート部材の例および疎液プレート部材が適用された場合の被観察物の例を説明するための上面模式図。 ベースプレートに適用可能な疎液プレート部材の例疎液プレート部材が適用された場合の被観察物の例を説明するための上面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための断面模式図。 ベースプレートの構成の上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。 ベースプレートの構成の上面模式図および断面模式図。 標本作製方法の或る工程を説明するための上面模式図および断面模式図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴うち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(第1実施形態)
図1Aは、第1実施形態に係る標本作製方法に用いる工具の一つとして、ベースプレート3の構成を示す上面図(平面図)と、該上面図における線d1-d1での断面図(以下、単に「断面図」。本実施形態の他の断面図についても同様。)と、を並べて示す。ベースプレート3は、支持部31および枠部32を含む。支持部31は、上面視において実質的に矩形形状を有しており、その一端部には孔311が設けられている。詳細については後述とするが、この孔311には、図1Aに示されるように、液体排出用の排液機構4を設置可能であり、それにより支持部31上の液体を排出可能となっている。
枠部32は、支持部31の上面から、ベースプレート3の三辺を取り囲むように設けられたU字形の壁体であり、支持部31および枠部32は一体に設けられる。枠部32は、支持部31の長手方向(図1A中では左右方向)における一端部側(図1A中では左側)の辺に位置する縁部32Dと、縁部32Dからそれぞれ延設される対向する縁部32S1及び32S2とを含む。支持部31の長手方向における他端部側(図1A中では右側)の辺には壁体は無く、枠部32はこの部分において開放されている。また、縁部32Dと支持部31との境界部に、ベースプレート3を貫通する孔311が設けられる。孔311は、ベースプレート3の短手方向(図1A中では上下方向)における縁部32Dの中間位置に設けられることが好ましい。
このように、ベースプレート3において、U字形の枠部32で囲まれた部分が載置面31fとなる。言い換えると、載置面31fは、縁部32D、32S1及び32S2で形成される三方が枠部32で閉塞され、それ以外の一方の部分はベースプレート3の外部に臨んでいる。尚、本実施形態においては、枠部32と支持部31とは一体成形されているものとするが、他の実施形態として、枠部32の少なくとも一部は支持部31とは別部材として構成されても良い。また、別部材を支持部31に対して着脱自在に構成させてもよい。
詳細については後述とするが、枠部32は、少なくとも表面が所定の液体と馴染み難い材料(疎液性ないし撥液性の材料)で構成されていればよく、本実施形態においては、枠部32の表面は疎液性を有する材料で処理(例えば、コーティング処理)されている。例えば、上記液体として水を用いる場合には、枠部32には、疎水性ないし撥水性を有するようにシリコン樹脂、フッ素樹脂等を用いたコーティングが施されればよい。上述の縁部32D、32S1及び32S2は、それぞれ、疎液部32D、32S1及び32S2とも表現可能である。なお、枠部32を含むベースプレート3の全体を、疎液性を有する材料で構成し、載置面31fに親液性を有する材料でコーティングを施すようにしてもよい。
尚、疎液性とは、或る上面における液体に対する性質を示す相対的なものであるが、典型的には、該上面における液滴の接触角が所定の条件を満たすか否かに基づいて決められうる。例えば、液滴の接触角をθとしたときに、例えば45°<θ、好適には60°<θを満たす場合に、疎液性を有するものと決められてもよい。
ベースプレート3は、このような構成により後述の所定のプレートを配置可能となっており、載置台、設置台、支持台あるいは標本作製用治具等とも表現可能である。
図1Bは、上記ベースプレート3の支持部31における載置面31f上にプレート1を配置した態様を示す上面図、及び、その断面図である。プレート1は、上面視において実質的に矩形形状を有しており、ガラス等の光透過性の材料で構成される。詳細については後述とするが、このプレート1上に観察対象である被観察物を載置することにより所定の観察標本が作製される。本実施形態においては、プレート1は、被観察物を載置するための載置部11と、識別情報等の所定情報を印字可能なフロスト部12とを含む。
尚、被観察物は、典型的には、患者等の被検者から採取された組織片をパラフィン等で固形化し、その固形組織ブロックを薄くスライスすることで切り出された組織片の薄切等である。また、プレート1は、スライドガラス(microscope slide)、或いは、標本用プレート、被観察物載置用プレート、光学観察用プレート等とも表現可能である。
説明の容易化のため、図1Bに示されるように、プレート1のうち、ベースプレート3における排液機構4が設けられた側の一端部を部分P1とし、その反対側の他端部を部分P2とする。言い換えると、部分P1は、後述する排液の際に液体の流れる方向の下流側となる端部(排液下流側端部)であり、部分P2は、排液の際に液体の流れる方向の上流側となる端部(排液上流側端部)である。
図2A~2Fは、本実施形態に係る標本作製方法における各工程の様子を示す。本方法は、ベースプレート3上にプレート1を配置する工程、プレート1上に液体溜まりを形成する工程、液体溜まり上に被観察物を載置する工程、及び、液体溜まりを除去しながら被観察物をプレート1に定着させる工程、に大きく分けられる。
図2Aは、ベースプレート3を準備する工程の様子を示す上面図、及び、その断面図である。図2Aの工程では、ベースプレート3に、排液機構4として吸引ノズル41を設置する。吸引ノズル41に設けられる不図示の吸引駆動機構が動作することで、後に形成される液体溜まりの液体が流路42を介して吸引排出され、これにより吸引ノズル41は該液体溜まりを除去することが可能である。尚、吸引ノズル41の吸引駆動機構は、ユーザ(標本を作製する作業者)による操作入力により所望のタイミングでその動作が開始され、それにより吸引ノズル41を介して液体の吸引が開始されるように構成される。
尚、支持部31と枠部32とが別部材として構成される場合には、この工程において、上記吸引ノズル41の設置前または後に、枠部32は外付け用の疎液プレート部材として支持部31に対して配置されればよい。
図2Bは、図2Aの工程で準備されたベースプレート3上にプレート1を配置する工程を示す上面図、及び、その断面図である。プレート1を載置面31fに載せるとともに、プレート1を部分P1が縁部32Dに近接するまでスライドさせ、これにより、ベースプレート3に対するプレート1のセットが完了する。このとき、流路42は、プレート1上の空間と連通しており、これにより、吸引ノズル41は、後に形成される液体溜まりの液体を吸引して該液体溜まりを除去可能となっている。尚、ここでは、フロスト部12が排液上流側になるようにプレート1を配置するが、フロスト部12を排液下流側としてもよい。
図2Cは、図2Bの工程で配置されたプレート1をベースプレート3と共に傾斜させてから該プレート1上に液体を供給する工程を示す上面図、及び、その断面図である。先ず、水平姿勢にあるベースプレート3およびプレート1を、図2Cに矢印で示す方向に傾ける(第1傾斜ステップ)。これにより、プレート1の端部P1の位置が、端部P2の位置よりも低くなる。この第1傾斜ステップにより、先ず、水平姿勢のプレート1が所定の傾斜角度(傾斜角θ1)で傾いた傾斜姿勢A1とされる。このときのプレート1の傾斜角(プレート1表面(上面)と水平面とが成す角:θ1)は、例えば0.5~5[度]程度とすればよく、本実施形態では1[度]程度とする。ここで、第1傾斜ステップにおいてプレート1を傾けることは、端部P1側のみを下げること、端部P2側のみを上げること、及び、端部P1側を下げるとともに端部P2側を上げること、のいずれによって為されてもよい。
次に、給液ユニット91を用いて傾斜姿勢A1のプレート1上に液体を供給する。前述のとおり、ベースプレート3は疎液性の枠部32を含むため、上記プレート1上に供給された液体は、枠部32(の壁体の内周面)により供給された液体が堰き止められ、プレート1上の所望の領域に適切に滞留することとなり、上記プレート1上には液体溜まりW1が形成される。具体的には、供給された液体は、枠部32の疎液効果によってはじかれてプレート1上に滞留し、滞留した液体の表面(被観察物が載置される面)が枠部32の面部32fの面より上方の位置になるように液体溜まりW1が形成される。プレート1が傾斜姿勢A1であるため、液体溜まりW1の液体の深さ(液深)は、端部P1側よりも端部P2側において浅くなっている。液体には、後述の被観察物に対して実質的な化学的影響のない溶液ないし薬液が用いられればよく、本実施形態では純水が用いられるものとするが、他の実施形態として生理食塩水等が用いられてもよい。
図2Dは、図2Cの工程で形成された液体溜まりW1上に被観察物2を載置する工程を示す上面図、及び、その断面図である。ユーザは、所定の器具92を用いて被観察物2を液体溜まりW1上(かつ載置部11上方)に載置する。器具92には、例えばピンセット等、被観察物2を取扱い可能なものが用いられればよい。このとき、上述のとおり、液体溜まりW1の液深は端部P1側よりも端部P2側において浅くなっているため、被観察物2は、少なくとも端部P2側においては傾斜姿勢A1のプレート1表面に近接して配置される。或いは、被観察物2は液体溜まりW1に部分的に沈みうるため、被観察物2は、端部P2側の一部において傾斜姿勢A1のプレート1表面に直接的に接触してもよい。
図2Eは、図2Dの工程で液体溜まりW1上に被観察物2が載置されたプレート1を更に傾斜させると共に該プレート1上の液体溜まりW1の液体の排出を開始する工程を示す上面図、及び、その断面図である。即ち、ユーザは、所望のタイミングでプレート1の傾斜角度を傾斜姿勢A1よりも大きくし、プレート1は傾斜角度θ2(>θ1)の傾斜姿勢A2となる。これにより、液体溜まりW1の液体を排液機構4に導くと共に吸引ノズル41の吸引駆動機構を動作制御し、吸引ノズル41を介して該液体の吸引(排液)を開始する。
プレート1を傾斜姿勢A1から傾斜姿勢A2に傾ける動作と、吸引ノズル41を介して液体を排出する動作とは、略同時に開始されてもよいが、開始のタイミングは必ずしも一致している必要はなく、少なくとも部分的に重複して実行されればよい。典型的には、液体溜まりW1の液体がベースプレート3の枠部32上方から流出することがないように、プレート1を傾斜姿勢A1から傾斜姿勢A2に傾ける動作は、吸引ノズル41からの液体の排出動作の開始後、所定時間が経過してから開始されてもよい。
ここで、プレート1を傾斜姿勢A1から傾斜姿勢A2に傾ける際、プレート1表面と平行な直線を軸心としてプレート1を回動させるとよい。本実施形態においては、図2Eの断面図に示されるように、側面視において、矩形形状のプレート1の短辺と平行な直線を回動軸心AX1としてプレート1を回動させる。プレート1の回動軸心AX1は、プレート1を傾斜させ液体を排出させる際にプレート1の表面に滞留する液体が排出口(本実施形態においては吸引ノズル41)に向かって連続して移動可能となるように設定される。これにより、液体を吸引ノズル41側へ連続して滞留させることが可能となり、更に、排液の量が少なくなっても排出口へ効率よく液体を案内することができ、排液処理を効率よく行うことができる。より好適には、側面視において、プレート1の回動軸心AX1をプレート1表面と同一平面上とし且つ流路42(孔311)の中心を通る直線と直交する直線と平行に設定することにより、排液処理を更に効率よく行うことが可能となる。
図2Fは、図2Eの工程からプレート1を更に傾斜させて該プレート1上の液体溜まりW1の液体の排出を促進し完了させる迄の工程を示す断面図である。プレート1の傾斜角度を傾斜姿勢A2よりも大きくし、プレート1は傾斜角度θ3(>θ2)の傾斜姿勢A3となる。この傾斜姿勢A3の状態ST11では、傾斜角度の増大及び/又は液体溜まりW1の液体の排出に伴い、該液体の液位は下がっていく(該液体が端部P2側から端部P1側へ移動していく)こととなる。これにより、液体溜まりW1上の被観察物2が端部P2側において傾斜姿勢A3のプレート1表面に直接的に接触し、及び/又は、該接触している面積が大きくなっていくこととなる。一方、端部P1側においては、被観察物2は依然として液体溜まりW1上に位置する。
その後、プレート1の傾斜角度を傾斜姿勢A3よりも大きくし、プレート1は傾斜角度θ4(>θ3)の傾斜姿勢A4となる。この傾斜姿勢A4の状態ST12においては、液体溜まりW1上の被観察物2が傾斜姿勢A4のプレート1表面に接触している面積が更に大きくなる。それに伴い、該被観察物2にシワ、ヨレ等を生じさせることなく該被観察物2を該プレート1表面に貼り付けさせることができる。
更にその後、プレート1の傾斜角度を傾斜姿勢A4よりも大きくし、プレート1は傾斜角度θ5(>θ4)の傾斜姿勢A5となる。この傾斜姿勢A5の状態ST13において、プレート1上の液体溜まりW1は適切に除去され、即ち、液体溜まりW1の液体の排出が完了し、観察標本SPが作製されることとなる。液体の排出完了時のプレート1の傾斜角θ5は、例えば40~60[度]程度であり、本実施形態では45[度]程度とする。
小括すると、図2E~図2Fの工程では、被観察物2が、端部P2の方から端部P1の方に向かって連続的にプレート1表面に貼り付いていく。これによって、最終的に、被観察物2を該プレート1表面に定着させることが可能となる。よって、上記標本作成方法によれば、プレート1上から不要な液体を排出させると共にプレート1表面に被観察物2を適切に定着可能となる。これにより、被観察物2のシワ、ヨレが解消された状態でプレート1の載置面に載置保持され、観察に最適な観察標本SPの作製が可能となる。
また、本実施形態の排液動作として、第1傾斜ステップにおいて、ベースプレート3の姿勢を傾斜姿勢A1から傾斜姿勢A5にすることで行ったが、標本作成方法は、これに限定されるものではない。例えば、ベースプレート3の姿勢を傾斜姿勢A1の状態に維持したまま、吸引ノズル41の吸引力を徐々に大きくしつつ排液を行うことで同様の排液動作を行うこともできる。
以上の標本作成方法は、プレート1上の液体溜まりW1の表面に被観察物2を載置すること(図2Dの工程)と、この液体溜まりW1の液体の量を端部P1側において端部P2側よりも多くして被観察物2を端部P2の方から端部P1の方に向かって順にプレート1表面に貼り付けて定着させること(図2E~2Fの工程)と、を含む。このような標本作成方法によれば、排液上流側で被観察物2を部分的にプレート1表面に接触させた後、該被観察物2は排液上流側から排液下流側まで順にプレート表面に接触することとなる。その結果、被観察物2にシワ、ヨレ等を生じさせることなく被観察物2をプレート1上に定着させることが可能となり、即ち、観察標本SPを確実に且つ簡便に作製可能となる。
本実施形態では、図2E~2Fの工程において、プレート1を傾斜させて液体溜まりW1の液体を端部P1側から排出し、それにより、被観察物2のシワ、ヨレ等を適切に解消することとした。そして、プレート1上の液体溜まりW1の液深が端部P1側よりも端部P2側の方が浅くなるように液体の排出を促進して液体溜まりW1の液位を低くする。この観点で、図2Eの工程におけるプレート1を更に傾斜させることは、液体溜まりW1の液体の量の変動開始(液体の排出開始)を要求することとも云える。このような手順によれば、被観察物2は、排液上流側から排液下流側に向かって連続的にプレート表面に接触することとなる。
本実施形態ではプレート1は長辺および短辺を有する矩形形状であり、プレート1を傾斜させる際、プレート1の短辺と平行な直線を回動軸としてプレート1を回動させることとしたが、長辺と平行な直線を回動軸としてもよい。即ち、液体の排出方向は、本実施形態ではプレート1の長辺方向と平行としたが、他の実施形態としてプレート1の短辺方向と平行であってもよく、換言すると、液体の排出方向が対辺方向となるように回動軸を設定してもよい。或いは、孔311の位置を縁部32S1(又は32S2)側に偏心させ、液体の排出方向が対角方向となるように回動軸を設定してもよい。
また、液体の排出には、本実施形態においては吸引ノズル41を用いたが、代替的に、流路42に設置可能な公知の弁の開閉操作により液体の排出を行うことも可能である。これにより、排液機構4の簡素化が可能となる場合がある。
(第1実施形態の変形例)
実施形態に係る標本作成方法を行うのに際して、ベースプレート3には外付け用の部材が付随的に適用されてもよい。図3Aは、その一例として疎液プレート部材5をベースプレート3に適用した場合の構成を示す上面図である。疎液プレート部材5は、一定の厚みを有する板材であり、そのウラ面(ベースプレート3側の面)は支持部31及び枠部32に係合する形状に成形されており、即ち、枠部32と対向する部分は、支持部31と対向する部分に対して陥凹して肉薄となっている。疎液プレート部材5は、枠部32同様、少なくとも一部が疎液性の材料で構成される。本実施形態においては、疎液プレート部材5は、上面視においてほぼ正方形状の板材であり、少なくともオモテ面およびウラ面、並びに、先端側面511(図3A中では右端側面)の全面が疎液性を有する疎液部51とされる。疎液プレート部材5は、先端側面511から基端側面(図3A中では左端側面)に向かって延びる切り込み部53を有する。この切り込み部53は、その先端において排液機構4が設置される孔311を露出させるべく、所定の長さの切り込みに形成される。切り込み部53の壁面531も疎液部51とされる。
疎液プレート部材5は、上記構成により、観察標本SPの作製の間、被観察物2の移動を規制する。これによって、被液体溜まりW1の液体の排出過程において、被観察物2はプレート1の長手方向における中央部に留まり続けることになる。その結果、被観察物2はプレート1の該中央部に定着される。なお、疎液プレート部材5の全体を疎液性の材料で構成しても良いことは言うまでもない。
図3Aには、矢印で示されるように、その後の状態として、疎液プレート部材5が配置された上記ベースプレート3上にプレート1が載置され且つ該プレート1上の所定位置に被観察物2が載置された状態を更に示す。このようなベースプレート3を用いた場合、図2E~図2Fの工程においては、液体溜まりW1の液体の排出に伴う被観察物2の移動を適切に規制することが可能となる。
疎液プレート部材5は、観察標本SPの作製の間における被観察物2の移動を規制可能に構成されればよい。よって、疎液プレート部材5に代替して、疎液プレート部材5’が用いられてもよい。疎液プレート部材5’は、上面の縁部の一部を疎液性とする疎液部51と、疎液部51以外の本体部52とを含む。具体的には、本体部52は、先端側面(図3A中では右端側面)から基端側面(図3A中では左端側面)に向かって延びる切り込み部53を有する。切り込み部53は、その先端において排液機構4が設置される孔311を露出させるべく、所定の長さの切り込みに形成される。疎液プレート部材5’は、先端側面、該先端側面周辺の表面および裏面、切り込み部53の壁面531、並びに、壁面531周辺の表面および裏面が、疎液部51とされる。本体部52の構成材は、疎液部51よりも疎液性が低い材料であればよく、疎液性が無い材料、親水性を有する材料等であってもよい。
図3Bは、他の例に係る疎液プレート部材5bがベースプレート3に配置された場合の構成を示す。疎液プレート部材5bは、上記疎液プレート部材5よりも長手方向に長く設けられると共に短手方向への被観察物(被観察物2bとする。)の移動を規制する切り込み拡幅部54を有する。切り込み拡幅部54は、切り込み部53の途中から幅広に形成されたものである。このような形状によれば、切り込み部53と切り込み拡幅部54との間の段差部55に被観察物2bが当接するとともに、切り込み拡幅部54内に被観察物2bの一部が収容される。このように、切り込み拡幅部54によって被観察物2bの一部がガイドされているため、被観察物2bの矢印Ay方向の回転が抑制される。この回転抑制効果は、切り込み拡幅部54の切り込み長さが長いほど高くなる。図3Bには、矢印で示されるように、その後の状態として、疎液プレート部材5bが配置された上記ベースプレート3上にプレート1が載置され且つ該プレート1上に比較的幅狭の被観察物2bが載置された状態を更に示す。即ち、図3Bの例によれば、枠部32の縁部32S1及び32S2では対応できなかった被観察物2bの短手方向への移動を規制可能となる。
図3Cは、更に他の例に係る疎液プレート部材5cがベースプレート3に配置された場合の構成を示す。疎液プレート部材5cは、被観察物(被観察物2cとする。)の長手方向および短手方向における移動を完全に規制する拘束部56を有する。拘束部56は、疎液プレート部材5cのほぼ中央部に形成された開口であり、被観察物2cとほぼ同形状、同サイズに形成される。また、疎液プレート部材5cは、この拘束部56の基端側面(図3C中では左端側面)から孔311に向かって延びる切り込み部57を更に有する。切り込み部57は、その先端において排液機構4が設置される孔311を露出させるべく、所定の長さの切り込みに形成される。図3Cには、矢印で示されるように、その後の状態として、疎液プレート部材5cが配置された上記ベースプレート3上にプレート1が載置され且つ該プレート1上に被観察物2および被観察物2bより小サイズの被観察物2cが載置された状態を示す。即ち、図3Cの例によれば、被観察物2cの何れの方向への移動も規制可能となる。尚、図3Cの例においては、被観察物2cは全周において疎液プレート部材5cに取り囲まれる形となるため、ベースプレート3の枠部32は疎液性でなくてもよい。
このように、ベースプレート3に適用可能な外付け用の部材は疎液プレート部材5(又は5’)に限られるものではなく、複数の多様な形状の部材から被観察物2のサイズに応じた一つを選択的にベースプレート3に適用可能である。これにより、プレート1上の所望の領域に液体を滞留させることが可能となると共に、液体を排出する際に被観察物2等が所定位置から移動することを防止し、プレート1の表面の所望の位置に被観察物を最適に載置させることが可能となる。
被観察物2の移動を規制するという観点では、前述の枠部32の一部/全部は、上記疎液プレート部材5等と一体に設けられてもよい。即ち、図2Aの工程(ベースプレート3を準備する工程)においては、支持部31に対して、被観察物2のサイズに応じた枠部32を疎液プレート部材5等と共に配置してベースプレート3としてもよい。
(第2実施形態)
前述の第1実施形態に係る標本作製方法は、ベースプレート3とは異なる構成のベースプレートを用いることによっても実現可能である。図4Aは、第2実施形態に係る標本作成方法に用いるベースプレート6を準備する工程の様子を示す上面図、及び、該上面図における線d2-d2での断面図(以下、単に「断面図」。本実施形態の他の断面図についても同様。)である。
ベースプレート6は、支持部61および枠部62を含む。第1実施形態(図1A等参照)との関係では、支持部61は、孔311が設けられていないことを除いて支持部31同様とする。枠部62は、支持部61の上面からベースプレート6の三辺を取り囲むように(本実施形態では、排液下流側が開放された側となるように)設けられたU字形の壁体である。支持部61および枠部62は一体に設けられる。枠部62は、縁部62U、62S1及び62S2を含む。第1実施形態(図1A等参照)との関係では、縁部62Uは、縁部32Dとは反対側に設けられ、一方、縁部62S1及び62S2は、縁部32S1及び32S2とそれぞれ同様とする。
即ち、支持部61の長手方向における一端部側(図4A中では左側)の辺に壁体は無く、枠部62はこの部分において開放されている。また、本実施形態では、ベースプレート6においてU字形の枠部62で囲まれた部分が載置面61fとなる。言い換えると、支持部61上において、縁部62U、62S1及び62S2は相互に接してU字形の枠部62を形成しており、枠部62以外の部分が載置面61fとなっている。その他、ここで省略される説明については第1実施形態の内容を援用可能とする。
図4Bは、図4Aの工程で準備されたベースプレート6上にプレート1を配置する工程を示す上面図、及び、その断面図である。ここでは、フロスト部12が排液下流側になるようにプレート1を配置するが、フロスト部12を排液上流側としてもよい。第1実施形態同様、プレート1の一端部P1は排液下流側端部に対応し、その反対側(載置面61fに対して端部P1の反対側)の他端部P2は排液上流側端部に対応する。
図4Cは、図4Bの工程で配置されたプレート1をベースプレート6と共に傾斜させて該プレート1上に液体を供給する工程を示す上面図、及び、その断面図である。先ず、水平姿勢にあるベースプレート6およびプレート1を、図4Cに矢印で示す方向に傾ける(第2傾斜ステップ)。これにより、プレート1の端部P1の位置が、端部P2の位置よりも高くなる。この第2傾斜ステップにより、先ず、水平姿勢のプレート1が所定の傾斜角度(傾斜角θ11)で傾いた傾斜姿勢B1とされる。このときのプレート1の傾斜角θ11は、例えば0.5~5[度]程度とすればよく、本実施形態では1[度]程度とする。ここで、第1傾斜ステップにおいてプレート1を傾けることは、端部P1側のみを上げること、端部P2側のみを下げること、及び、端部P1側を上げるとともに端部P2側を下げること、のいずれによって為されてもよい。
次に、給液ユニット91を用いて傾斜姿勢B1のプレート1上に液体を供給する。これにより、プレート1上には液体溜まりW1が形成される。ここで、傾斜姿勢B1のプレート1においては、液体溜まりW1の液深は、端部P1側よりも端部P2側において深くなっている。
図4Dは、図4Cの工程で形成された上記液体溜まりW1上に被観察物2を載置する工程を示す上面図、及び、その断面図である。ユーザは、器具92を用いて被観察物2を上記液体溜まりW1上(かつ載置部11上方)に載置する。上述のとおり、液体溜まりW1の液深は端部P1側よりも端部P2側において深くなっているため、被観察物2は、端部P2側においては傾斜姿勢B1のプレート1表面から離間した状態と云える。
図4Eは、図4Dの工程で液体溜まりW1上に被観察物2が載置されたプレート1を傾斜させると共に該プレート1上の液体溜まりW1の液体の排出を開始する工程を示す上面図、及び、その断面図である。先ず、傾斜姿勢B1にあるベースプレート6およびプレート1を、図4Eに矢印で示す方向に傾ける(第3傾斜ステップ)。第3傾斜ステップでプレート1を傾ける方向は、第2傾斜ステップでプレート1を傾ける方向とは反対方向である。これにより、プレート1の端部P1の位置が、端部P2の位置よりも低くなる。この第3傾斜ステップにより、傾斜姿勢B1のプレート1が所定の傾斜角度(傾斜角θ12)で傾いた傾斜姿勢B2とされる。
この工程においては、液体溜まりW1における端部P2の液深がほぼゼロになるまでは、作業者が器具92を用いて被観察物2をプレート1側に向かって押圧(或いは固定)していてもよい。好適には、被観察物2が、端部P2側の一部においてプレート1表面に直接接触するまで、被観察物2をプレート1側に向かって押圧することが好ましい。
図4Fは、図4Eの工程からプレート1を更に傾斜させて該プレート1上の液体溜まりW1の液体の排出を促進し完了させる迄の工程を示す断面図である。プレート1の傾斜角度を傾斜姿勢B2よりも大きくし、プレート1は傾斜角度θ13(>θ12)の傾斜姿勢B3となる。この傾斜姿勢B3の状態ST21では、傾斜角度の増大及び/又は液体溜まりW1の液体の排出に伴い、該液体の液位は下がっていく(該液体が端部P2側から端部P1側へ移動していく)こととなる。これにより、液体溜まりW1上の被観察物2が端部P2側において傾斜姿勢B3のプレート1表面に直接的に接触し、及び/又は、該接触している面積が大きくなっていくこととなる。一方、端部P1側においては、被観察物2は依然として液体溜まりW1上に位置する。尚、この工程においては、被観察物2が少なくとも排液上流側において部分的にプレート表面に定着しているため、ユーザは被観察物2から器具92を離してもよい。
その後、プレート1の傾斜角度を傾斜姿勢B3よりも大きくし、プレート1は傾斜角度θ14(>θ13)の傾斜姿勢B4となる。この傾斜姿勢B4の状態ST22においては、液体溜まりW1上の被観察物2が傾斜姿勢B4のプレート1表面に接触している面積が更に大きくなる。それに伴い、該被観察物2にシワ、ヨレ等を生じさせることなく該被観察物2を該プレート1表面に貼り付けさせることができる。
更にその後、プレート1の傾斜角度を傾斜姿勢B4よりも大きくし、プレート1は傾斜角度θ15(>θ14)の傾斜姿勢B5となる。この傾斜姿勢B5の状態ST23において、プレート1上の液体溜まりW1は適切に除去され、即ち、液体溜まりW1の液体の排出が完了し、観察標本SPが作製されることとなる。液体の排出完了時のプレート1の傾斜角は、例えば40~60[度]程度であり、本実施形態では55[度]程度とする。
小括すると、図4Eおよび図4Fの工程では、被観察物2が、端部P2の方から端部P1の方に向かって連続的にプレート1表面に貼り付いていく。これによって、最終的に、被観察物2を該プレート1表面に均一に、かつ、シワやヨレなどが無く密着させた状態で定着させることが可能となる。よって、上記標本作成方法によっても被観察物2のシワ、ヨレが解消された状態でプレート1の載置面に載置保持され、観察に最適な観察標本SPの作製が可能であり、前述の第1実施形態同様の効果が得られる。尚、本実施形態においては、図4E~4Fの工程における上記傾斜姿勢のベースプレート6からプレート1が落下しないように、支持部62表面にはプレート1が保持されるように表面加工が施されてもよく、または、不図示のプレート保持手段により保持されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2傾斜ステップで端部P1が上方かつ端部P2が下方となるように傾斜させた後に、第3傾斜ステップで端部P1が下方かつ端部P2が上方となるように傾斜させる。これにより、液体が端部P2側に移動されてから端部P1側に移動される。その結果、被観察物2を確実に且つ簡便にプレート1に定着させることができる。
以上、本実施形態に係る標本作製方法によれば、第1実施形態と同様の効果が得られると共に、液体を端部P2側に移動させてから端部P1側に移動させることにより被観察物2を確実に且つ簡便にプレート1に定着させることができる。
(応用例)
上述の実施形態には多様な変更を加えることが可能であり、例えば、ベースプレート3又は6の構造に変更を加えることにより実施形態に係る標本作成方法を部分的に変更することも可能である。
図5Aは、第1実施形態に係る標本作成方法に使用可能な他のベースプレートの一例として、ベースプレート3’の上面図、及び、該上面図における線d1’-d1’での断面図を示す。ベースプレート3’は、支持部31に代替して、水平姿勢において上面が予め所定の傾斜角度(傾斜角θ3)で設けられた傾斜面となる支持部31’を含んでいる、という点で、第1実施形態のベースプレート3(図1A等参照)と異なる。即ち、ベースプレート3’は、排液機構4を設置可能な孔311側の一端部からその反対側(載置面31’fに対して該一端部の反対側)の他端部に向かって支持部31’が徐々に厚くなる(支持部31’の厚みが大きくなる)ように、設けられている。支持部31’の上面の傾斜角θ3は1度程度とすれればよい。尚、枠部32についてはベースプレート3(図1A等参照)同様とする。
図5Bは、上記ベースプレート3’に吸引ノズル41を設置した状態を示す上面図、及び、その断面図である。ここでは、吸引ノズル41は、水平姿勢のベースプレート3’に対して略直交する姿勢で孔311に挿入され固定されるものとして示したが、上記支持部31’の傾斜した上面に対して略直交する姿勢で固定されてもよい。
図5Cは、吸引ノズル41が設置された上記ベースプレート3’上にプレート1を配置した状態を示す上面図、及び、その断面図である。上記ベースプレート3’によれば、水平姿勢において支持部31’上面が予め所定の角度(傾斜角θ3)で設けられた傾斜面となっているため、プレート1は傾斜姿勢C1で配置されることとなる。そのため、第1実施形態のベースプレート3に替えて上記ベースプレート3’を用いる場合には、給液ユニット91によりプレート1上に液体を供給する際、上記ベースプレート3’を傾斜させることなく(傾斜姿勢A1とすることなく)、プレート1のみを傾斜姿勢C1に傾けた状態でプレート1上に吸引ノズル41側の液深が深くなるように液体溜まりW1の形成が可能となる。即ち、上記ベースプレート3’を用いる場合には、図2Cの工程におけるベースプレート3の傾斜姿勢A1への移動動作を省略することが可能となる、と云える。
図6Aは、第2実施形態に係る標本作成方法に使用可能な他のベースプレートの一例として、ベースプレート6’の上面図、及び、該上面図における線d2’-d2’での断面図を示す。ベースプレート6’は、支持部61に代替して、水平姿勢において上面が予め所定の角度で設けられた傾斜面となる支持部61’を含んでいる、という点で、第2実施形態のベースプレート6(図4A等参照)と異なる。即ち、ベースプレート6’は、縁部62U側の一端部からその反対側(載置面61’fに対して該一端部の反対側)の他端部に向かって支持部61’が徐々に厚くなる(支持部61’の厚みが大きくなる)ように、設けられている。支持部61’の上面の傾斜角θ4は1度程度とすればよい。尚、枠部62についてはベースプレート6(図4A等参照)同様とする。
図6Bは、上記ベースプレート6’上にプレート1を配置した状態を示す上面図、及び、その断面図である。上記ベースプレート6’によれば、水平姿勢において支持部61’上面が予め所定の角度(傾斜角θ4)で設けられた傾斜面となっているため、プレート1は傾斜姿勢D1で配置されることとなる。そのため、第2実施形態のベースプレート6に替えて上記ベースプレート6’を用いる場合には、給液ユニット91によりプレート1上に液体を供給する際、上記ベースプレート6’を傾斜させることなく(傾斜姿勢B1とすることなく)、プレート1のみを傾斜姿勢D1に傾けた状態でプレート1上に縁部62U側の液深が深くなるように液体溜まりW1の形成が可能となる。即ち、上記ベースプレート6’を用いる場合には、図4Cの工程における傾斜姿勢B1への移動動作を省略することが可能となる、と云える。
以上の説明においては、理解の容易化のため、各要素をその機能面に関連する名称で示したが、各要素は、実施形態で説明された内容を主機能として備えるものに限られるものではなく、それを補助的に備えるものであってもよい。
以上、本発明の一つの側面は標本作成方法に係り、前記標本作成方法は、光透過性のプレート(例えば1)上に被観察物(例えば2)を載置することにより観察標本(例えばSP)を作製する標本作製方法であって、前記プレート上に滞留する液体溜まり(例えばW1)の表面に前記被観察物を載置する載置工程(例えば図2D、図4Dの工程)と、前記プレート上の前記液体溜まりの液体の量を前記プレートの一端部(例えばP1)側において他端部(例えばP2)側よりも多くし、前記被観察物を前記他端部の方から前記一端部の方に向かって順に前記プレートの表面に貼り付けて定着させる定着工程(例えば図2E~2F、図4E~4Fの工程)と、を含む
ことを特徴とする。これにより、排液上流側で被観察物をプレート表面に接触させた後、該被観察物は排液上流側から排液下流側まで順にプレート表面に接触することとなる。その結果、被観察物にシワ、ヨレ等を生じさせることなく被観察物をプレート上に定着させることが可能となり、即ち、観察標本を適切に作製可能となる。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1:プレート、2:被観察物、SP:観察標本、W1:液体溜まり、P1:一端部(排液下流側端部)、P2:他端部(排液上流側端部)。

Claims (9)

  1. 光透過性のプレート上に被観察物を載置することにより観察標本を作製する標本作製方法であって、
    前記プレートをベースプレートの上に配置する配置工程と、
    前記プレート上に滞留する液体溜まりの表面に前記被観察物を載置する載置工程と、
    前記プレート上の前記液体溜まりの液体の量を前記プレートの一端部側において他端部側よりも多くし、前記被観察物を前記他端部の方から前記一端部の方に向かって順に前記プレートの表面に貼り付けて定着させる定着工程と、
    を含み、
    前記ベースプレートは、前記プレートが配置される部分の周縁部に第2の疎液部を備えており、
    前記配置工程では、前記第2の疎液部に隣接するように前記プレートを配置し、
    前記定着工程では、前記プレート上の前記液体溜まりの液体の前記一端部側への移動を前記第2の疎液部により規制しながら、該液体の液深が前記プレートの前記一端部側よりも前記他端部側の方が浅くなるように該液体を前記一端部側から排出して液位を低くする
    ことを特徴とする標本作製方法。
  2. 前記定着工程では、前記プレートを傾斜させて前記液体溜まりの液体を前記プレートの前記一端部側から排出する
    ことを特徴とする請求項1記載の標本作製方法。
  3. 前記定着工程では、前記プレートの表面と平行な直線を軸心に前記プレートを所定方向に傾斜させる
    ことを特徴とする請求項2記載の標本作製方法。
  4. 前記プレートは、互いに交差する第一の辺および第二の辺を含む矩形形状を有しており、
    前記定着工程では、前記第一の辺または前記第二の辺と平行な直線を軸心に前記プレートを傾斜させる
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の標本作製方法。
  5. 前記配置工程では、前記ベースプレートの上に、少なくとも縁部に第1の疎液部を備える疎液プレート部材を配置し
    前記定着工程では、前記液体移動を前記第1の疎液部により規制しながら前記一端部側に向けて前記液体の排出を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項記載の標本作製方法。
  6. 前記配置工程では、前記プレートの前記一端部と、前記プレートの前記一端部及び前記他端部とは異なる側縁部とに前記第1の疎液部を備える前記疎液プレート部材を、前記ベースプレートに配置する
    ことを特徴とする請求項記載の標本作製方法。
  7. 前記ベースプレートは、前記プレートの前記一端部側に排液機構を有しており、
    前記定着工程では、前記プレート上の前記液体溜まりの液体を前記排液機構に導く
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項記載の標本作製方法。
  8. 前記載置工程の後に前記液体溜まりの液体の量の変動開始を要求する工程を更に含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項記載の標本作製方法。
  9. 前記プレート上の所定領域に前記液体を供給し、前記液体溜まりを形成する工程を更に含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項記載の標本作製方法。
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