JP2013160718A - 薄切片標本作製装置及び薄切片標本作製方法 - Google Patents

薄切片標本作製装置及び薄切片標本作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送面に水の表面張力で吸着載置された薄切片を、少量の移載液を用いて容易に、かつ確実に標本台上に定置することのできる薄切片標本作製装置を提供する。
【解決手段】薄切片2を吸着して搬送する搬送ベルト23の搬送面23aは、スライドガラス3の設置部の近傍の薄切片移載部27まで移動する。搬送面23aには、スライドガラス3の上方側で移載水供給ノズル28から所定量の移載水を供給する。これにより、薄切片移載部27の搬送面23aからスライドガラス3の上面に連続する所定量の移載水の液相29を形成する。搬送面23a側の薄切片2は移載水の液相29を通してスライドガラス3上に移載する。
【選択図】図1

Description

この発明は、理化学実験や顕微鏡観察等に用いられる薄切片標本を作製する薄切片標本作製装置及び作製方法に関するものである。
細胞の病理検査等においては、観察対象試料を薄切にして試料の顕微鏡観察を行う。
一般的に、軟らかい組織や細胞の形態を壊さないように薄切りするために、試料を予めパラフィンに包埋して包埋ブロックとしている。そして、この包埋ブロックを2μmから5μmの厚さに薄くスライス(薄切)することで、薄切片を作製している。こうすることで、観察対象物が軟らかい組織等であっても、形態を破壊せずに極薄にスライスすることができる。そして、この薄切片をスライドガラス等の標本台上に固定することで、薄切片標本を作製している。
ところで、上記の薄切片標本の作製工程では、切削刃によって包埋ブロックから薄切片を切り出した後、その薄切片を所定の部位まで搬送して、皺や弛みのない状態において標本台(例えば、スライドガラス)の上に定置する必要がある。
この工程を自動化した薄切片標本作製装置や作製方法が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の技術は、搬送機構であるベルトの折り返し端部を液漕内の液面に傾斜させて配置し、ベルト上に載置されて搬送される薄切片を液漕内にリリースし、リリースされた薄切片を、掬い上げ機構に保持されたスライドガラスによって掬い上げ、薄切片をスライドガラス上に定置するものである。
特許文献2に記載の技術は、薄切片が吸着されたキャリアテープを、薄切片が下向きになるようにしてスライドガラスの上方まで移動させ、スライドガラスの上面には移載水を滴下しておき、薄切片がスライドガラスの上方まで移動したときに、キャリアテープを下方に撓ませてキャリアテープ上の薄切片をスライドガラス上の移載水上に乗り移らせるものである。
特開2009−180546号公報 特許第3745556号公報
特許文献1に記載の技術は、傾斜したベルトの折り返し端が液漕内に配置されるとともに、同じ液漕内に薄切片を掬い上げるためのスライドガラスが沈められる。このため、標準的なスライドガラスの長さである75mmを考慮すると、液漕の深さは最低でも60mm必要となり、装置全体が大がかりなものとなり易い。
また、特許文献1に記載の技術の場合、液漕内に入れる液体の総容量が大きくなることから、液体の容積に略比例する気泡の発生量が増大する。このため、薄切片を液漕内でスライドガラス上に掬い上げる際に、薄切片が気泡を巻き込む可能性が高くなる。
一方、特許文献2に記載の技術は、キャリアテープに対する薄切片の吸着と、スライドガラス側の薄切片の受け取りがいずれも液体の表面張力によるものである。このため、キャリアテープ側に吸着された薄切片を、単純にスライドガラス上の移載水に接触させた場合には、キャリアテープ側からスライドガラス上に薄切片が乗り移る可能性は50%程度になることが予測される。
したがって、引用文献2に記載の技術においては、薄切片がキャリアテープ側からスライドガラス上に移る確率を高めるために、キャリアテープに複雑で特殊な動作を加える必要がある。
そこでこの発明は、搬送面に水の表面張力で吸着載置された薄切片を、少量の移載液を用いて容易に、かつ確実に標本台上に定置することのできる薄切片標本作製装置及び薄切片標本作製方法を提供しようとするものである。
この発明は、上記の課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る薄切片標本作製装置の発明は、生体試料が包埋された包埋ブロックから切り出された薄切片を標本台上に定置する薄切片標本作製装置であって、前記薄切片を載せ置く搬送面が前記標本台の設置部の近傍の薄切片移載部まで移動する搬送機構と、前記薄切片移載部の近傍で、前記搬送面から前記標本台上に連続する所定量の移載液の液相を形成する液相形成手段と、を備え、前記液相形成手段によって形成された移載液の液相の表面張力によって、前記搬送面に載置された薄切片の該搬送面と対向する面が前記標本台上に移載されることを特徴とするものである。
この発明に係る薄切片標本作製装置においては、液相形成手段によって搬送面から標本台上にかけて連続する所定量の移載液の液相が形成される。この状態で薄切片が薄切片移載部に到達すると、薄切片は搬送面からの押し出し力を受けて搬送面から移載液の液相の上を動き、最終的に標本台上に移載される。したがって、これにより搬送面に水の表面張力で吸着載置された薄切片を、少量の移載液を用いて容易に、かつ確実に標本台上に定置することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る薄切片標本作製装置において、前記液相形成手段は、前記搬送面に移載液を供給して、前記搬送面から前記標本台上に連続する所定量の移載液の液相を形成することを特徴とするものである。
これにより、搬送面に供給された移載液は、搬送面を伝って当該搬送面から標本台上に連続する液相を形成することになる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る薄切片標本作製装置において、前記薄切片を前記搬送面から前記標本台上に移載するときに、前記標本台と、前記搬送機構側の前記薄切片移載部とを、前記標本台上の前記薄切片の移載方向に相対変位させる相対変位機構を備えていることを特徴とするものである。
これにより、薄切片を搬送面から標本台上に移載するときに、相対変位機構が標本台と薄切片移載部とを相対変位させると、搬送面と標本台の間に形成される移載進行側の液相の湾曲形状が引き伸ばされ、薄切片が標本台上にスムーズに移載されるようになる。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に係る薄切片標本作製装置において、前記薄切片を前記搬送面から前記標本台上に移載するときに、前記標本台を、前記薄切片の移載方向に下方傾斜させる標本台傾斜機構を備えていることを特徴とするものである。
これにより、薄切片を搬送面から標本台上に移載するときに、標本台傾斜機構が標本台を、薄切片の搬送面による送り出し方向に下方傾斜させると、搬送面と標本台の間に形成される移載進行側の液相が標本台の傾斜に沿って移載進行側に伸び、薄切片が標本台上にスムーズに移載されるようになる。
請求項5に係る発明は、請求項1に係る薄切片標本作製装置において、前記液相形成手段は、前記標本台上に所定量の移載液を供給する移載液供給部と、前記標本台上の移載液の液滴を前記搬送面に接続するように前記標本台と前記搬送機構側の前記薄切片移載部とを相対変位させる近接変位機構と、を備えていることを特徴とするものである。
これにより、移載液供給部から標本台上に所定量の移載液が供給されると、標本台上に所定量の移載液の液滴が形成される。この後に近接変位機構によって標本台と薄切片移載部が相対変位すると、標本台上の移載液の液滴が搬送面に接続され、その結果、搬送面から標本台上に連続する液相が形成されることになる。
請求項6に係る薄切片標本作製方法の発明は、生体試料が包埋された包埋ブロックから切り出された薄切片を標本台上に定置する薄切片標本作製方法であって、前記薄切片を載せ置く搬送面を、前記標本台の設置部の近傍の薄切片移載部まで移動させるとともに、前記薄切片移載部の近傍で、前記搬送面から前記標本台上に連続する所定量の移載液の液相を形成し、形成された移載液の液相の表面張力によって、前記搬送面に載置された薄切片の該搬送面と対向する面を前記標本台上に移載することを特徴とするものである。
この発明によれば、搬送面に載置されて薄切片移載部まで移動した薄切片が、搬送面から標本台上に連続する移載液の液相を介して標本台上に移載されるため、搬送面に載置された薄切片を、少量の移載液を用いて容易に、かつ確実に標本台上に定置することができる。
この発明の第1の実施形態の薄切片作製装置の概略構成を示す模式的な側面図である。 この発明の第1の実施形態の薄切片の移載部の変化を(A)〜(D)で連続的に示す側面図である。 この発明の第1の実施形態の薄切片の移載部の側面図(A)と、比較例の薄切片の移載部の側面図(B)を併せて記載した図である。 この発明の第2の実施形態の薄切片作製装置の概略構成を示す模式的な側面図である。 この発明の第3の実施形態の薄切片作製装置の概略構成を示す模式的な側面図である。 この発明の第3の実施形態の薄切片の移載部の変化を(A)〜(D)で連続的に示す側面図である。
以下、この発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
最初に、図1〜図3に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、この実施形態の薄切片標本作製装置1の概略構成を示す図である。
この薄切片標本作製装置1は、薄切片作製装置10により作製された薄切片2を一枚ずつ所定位置まで搬送し、搬送された薄切片2を対応するスライドガラス3(標本台)上に定置して薄切片標本を作製するものである。
薄切片作製装置10は、生体試料が包埋された包埋ブロックBから厚さ3〜5μm程度の極薄の薄切片2を作製する。包埋ブロックBは、観察対象である生体試料をパラフィン等の疎水性の包埋剤によって包埋、すなわち周囲を覆い固めたものであり、この実施形態の包埋ブロックBは全体が略直方体状に形成されている。
薄切片作製装置10は、包埋ブロックBを固定する試料台11と、包埋ブロックBを薄切する切削刃12と、試料台11を移動させる送り手段である送り機構13と、を備えている。この実施形態では、切削刃12は、刃先の先端部が試料台11側(送り機構13側)の斜め上方を向くように、設置ベース14上の支持ブロック15に固定されている。
送り機構13は、試料台11を、切削刃12による切削方向である第1方向Z(図1中の上下方向)に進退作動させるZステージ13zと、試料台11を、包埋ブロックBの薄切厚さ方向である第2方向X(図1中の左右方向)に進退作動させるXステージ13xと、を有している。この実施形態では、Xステージ13xのベース部がZステージ13zの可動ブロック上に支持されている。この進退作動させる手段については公知技術であるため詳しい説明は省略するが、図示しないモータ(例えば、ステッピングモータ等)やアクチュエータ(例えば、空気圧アクチュエータ等)の動力を、ベルトやラックアンドピニオン等を介して、Zステージ13z又はXステージ13zへ伝達し、上述した進退作動させるようにしても良い。
包埋ブロックBは、Zステージ13zを上昇させた状態において、Xステージ13xの操作によって試料台11を切削刃12方向に切削厚み分移動させ、その状態において、Zステージ13zを下方に所定速度で移動させることにより、先端側の端部から所定厚みの薄切片2が切り出される。
薄切片標本作製装置1は、薄切片作製装置10で切り出された薄切片2を搬送する搬送機構20と、標本台であるスライドガラス3を載置する載置テーブル21(設置部)と、載置テーブル21上のスライドガラス3を水平方向に進退操作する進退アクチュエータ22(相対変位機構)と、を備え、搬送機構20によって搬送されてきた薄切片2が載置テーブル21上の対応するスライドガラス3の上に一つずつ移載されるようになっている。なお、スライドガラス3は親水性素材によって形成されている。
搬送機構20は、環状の搬送ベルト23と、この搬送ベルト23が掛け渡される前部折り返しローラ24a、後部折り返しローラ24b、方向変換ローラ24c、ベルト駆動ローラ24d、テンションローラ24e等のローラ群と、を備えている。
搬送ベルト23は、例えば、PETフィルムに親水処理を施したもの等を用いることができる。搬送ベルト23は、このように親水性を持たせることにより、外周側の面が水分の付着によって薄切片2を吸着状態にして搬送する搬送面23aとされている。
前部折り返しローラ24aは、薄切片作製装置10の切削刃12に近接した位置に配置されている。後部折り返しローラ24bは、スライドガラス3が載置される載置テーブル21上の所定位置の直上部に配置されている。また、方向変換ローラ24cは、後部折り返しローラ24bの略鉛直上方側で、かつ、前部折り返しローラ24aと略水平になる位置に配置されている。ベルト駆動ローラ24dとテンションローラ24eは、前部折り返しローラ24aと方向変換ローラ24cの間で、かつ、これらのローラ24a,24cよりも下方位置に配置されている。搬送ベルト23は、前部折り返しローラ24a、方向変換ローラ24c、後部折り返しローラ24b、ベルト駆動ローラ24d、テンションローラ24eの順に順次掛け渡されている。
なお、前部折り返しローラ24aと方向変換ローラ24cとに跨る搬送ベルト23の搬送面23aは略水平方向に沿い、方向変換ローラ24cと後部折り返しローラ24bとに跨る搬送ベルト23の搬送面23aは略鉛直方向に沿っている。
ベルト駆動ローラ24dは、図示しないモータによって回転駆動され、そのモータは制御手段であるコントローラ25によって制御されるようになっている。したがって、搬送ベルト23は、コントローラ25による制御により、上記のローラ群の間を連続的に移動する。また、ベルト駆動ローラ24dによる搬送ベルト23の移動の向きは、搬送面23aが前部折り返しローラ24a、方向変換ローラ24c、後端折り返しローラ24bに沿って順次移動する向きとなっている。
テンションローラ24eの下方側において、搬送ベルト23の搬送面23a(外周面)に対向する位置には、その搬送面23aに吸着水を吹き付けるための吸着水吹き付けノズル26(吸着水吹き付け手段)が設けられている。吸着水吹き付けノズル26は、前部折り返しローラ24a部分で搬送ベルト23が水平方向に向きを変える前に搬送面23aに吸着水を連続的に噴霧し、それにより、前部折り返しローラ24a部分で薄切片作製装置10から送り出された薄切片2が、平坦になって搬送面23a上に吸着されるようになっている。
搬送ベルト23のうちの後部折り返しローラ24bによって案内される部分は、搬送面23aの移動方向が鉛直下方から鉛直上方側に連続的に変化する部分である。この部分は、載置テーブル21上に載置されたスライドガラス3の上面との間に微小隙間が保たれるようになっている。この部分は、薄切片2をスライドガラス3上に移載する搬送機構20側の薄切片移載部27を構成している。
また、方向変換ローラ24cと後部折り返しローラ24bの間の搬送面23aに対向する位置には、薄切片2を搬送面23aからスライドガラス3上に乗り移すための水である移載水を供給する移載水供給ノズル28(移載液供給手段)が設けられている。移載水供給ノズル28は、コントローラ25による制御により、スライドガラス3の上方の搬送面23aに所定量の移載水を吹き付け、それによって薄切片移載部27の近傍で、搬送面23aからスライドガラス3の上面にかけて連続する所定量の移載水の液相29を形成する。すなわち、移載水供給ノズル28から搬送面23aに吹き付けられた所定量の移載水は、搬送面23aを伝って流下してスライドガラス3上に滴下して微小な液溜まりを形成し、その液溜まりの一部が表面張力によって薄切片移載部27の搬送面23aと接続される。
この実施形態においては、移載水供給ノズル28が液相形成手段を構成している。
また、移載水供給ノズル28よりも上方側で搬送面23aに対向する位置には、搬送面23aに吸着されてくる薄切片2を検出する薄切片検知センサ30が設けられている。この薄切片検知センサ30の検知信号はコントローラ25に出力され、移載水供給ノズル28から所定量の移載水が吹き付けられるようにコントローラ25による制御が行われる。
なお、移載水供給ノズル28から搬送面23aに供給する移載水の量(上記の「所定量」)は、薄切片移載部27から滴下してスライドガラス3上にできる液溜まりがスライドガラス3上から溢れず、かつ、その液溜まりの一部が薄切片移載部27の搬送面に接続され得る量に設定されている。
また、ここでは薄切片検知センサ30を設けて薄切片2の通過位置を検出する例について説明したが、薄切片作製装置10の切削刃12による切削タイミングと、ベルト駆動ローラ24dの回転量(位置)の関係から搬送ベルト23上における薄切片2の移動位置を算出するようにしても良い。そして、算出された薄切片2の移動位置に基づいて、移載水供給ノズル28から移載水を供給するようにしても良い。
また、載置テーブル21上でスライドガラス3を進退操作する進退アクチュエータ22は、移載水供給ノズル28から搬送面23aに移載水の噴射を開始した後に所定のタイミングで前進作動を開始する。この所定のタイミングとは、その一例として例えば、搬送された薄切片2の先端部(薄切片2の搬送方向側の端部)が液相29部分に乗り移るタイミング、若しくは、乗り移る直前のタイミングを示すものであり、このタイミングの算出方法の一例としては、例えば、搬送される薄切片2がセンサ30で感知された時間情報(例えば、時刻等)又は、図示しないカメラで所定の位置を通過したことが確認された時間情報と、ベルト駆動ローラ24の回転量から、薄切片2の先端が液相29に到達するであろう時間情報を算出し、この算出された時間情報を、かかるタイミングとするようにしても良い。また、図示しないカメラ等によって、薄切片2の先端が液相29に到達することを監視し、この監視状態に応じて、スライドグラス3の前進動作を開始させるようにしても良い。
進退アクチュエータ22は、スライドガラス3を搬送面23aによる薄切片2の移載方向に所定速度で変位させる。ここで、搬送面23aによる薄切片2の「移載方向」とは、薄切片移載部27の近傍において、搬送面23aの方向転換に引き込まれずに、薄切片2の吸着面(今まで、搬送面23aに吸着されていた面)がスライドガラス3の上面に沿って乗り移る方向を意味するものとする。また、進退アクチュエータ22によるスライドガラス3の変位速度(上記の「所定速度」)は、搬送面23aの移動速度と同速度、若しくは、搬送面23aの移動速度よりも若干速い速度であることが望ましい。
図2は、搬送機構20の薄切片移載部27からスライドガラス3への薄切片2の移載の様子を(A)〜(D)で順次示す図である。
以下、図1とともに図2を参照して薄切片標本作製装置1の作動について説明する。
薄切片作製装置10の切削刃12で切り出された薄切片2が前部折り返しローラ24aの近傍で搬送ベルト23上に送られると、薄切片2が水の表面張力よって搬送面23a上に吸着され、その結果、薄切片2は搬送面23aの移動とともに後部折り返しローラ24b部分に向かって移動する。切り出された薄切片2は、平面部とこの平面部を接続する端面部から構成されるが、搬送面23aに吸着される側の薄切片2の平面部を「薄切片2の搬送面23aと対向する面」とする。この間、載置テーブル21上の薄切片移載部27の直下の規定位置にはスライドガラス3が設置される。
こうして、薄切片2が薄切片検知センサ30の前面を通過すると、薄切片検知センサ30からコントローラ25に検知信号が出力され、このコントローラ25による制御によって移載水供給ノズル28から搬送面23a上に所定量の移載水が供給される。この移載水の供給は、図2(A)に示すように、搬送機構20の薄切片移載部27の上方側で行われる。
こうして移載水の供給が続けられると、図2(B),(C)に示すように、薄切片移載部27の搬送面23aの下端から滴下した移載水がスライドガラス3上に液溜まりを作り、その液溜まりの一部が搬送面23aに接続される。こうして液溜まりが次第に拡大すると、薄切片移載部27の搬送面23aの移載水供給ノズル28に臨む側の領域とスライドガラス3の上面とが移載水による滑らかな液相29によって接続される
このとき、液相29部分に搬送面23a上の薄切片2が達すると、疎水性の薄切片2の先端部が搬送面23aから滑らかに離れ、薄切片2の搬送面23aと対向する面から、液相29部分に乗り移る。こうして薄切片2の先端部が液相29部分に乗り移るタイミング、若しくは、乗り移る直前のタイミングで進退アクチュエータ22の前進作動が開始される。これにより、スライドガラス3が、図3(D)に示すように、移載方向(同図中の直線矢印方向)に所定速度で前進操作される。
この結果、液相29がスライドガラス3の移動とともに移載方向に強制的に拡大され、薄切片2が液相29に沿ってスライドガラス3の上部に確実に移載されるようになる。
なお、進退アクチュエータ22によるスライドガラス3の移動速度を、搬送面23aの移動速度よりも若干速い速度にした場合には、薄切片2を引き伸ばして薄切片2の皺や弛みを除去することができる。また、進退アクチュエータ22によるスライドガラス3の移動速度を、搬送面23aの移動速度と同じにした場合には、薄切片2がちぎれる可能性をより小さくすることができる。
図3は、スライドガラス3を進退アクチュエータ22によって移載方向に移動させた場合(A)とスライドガラス3を移動させなかった場合(B)の移載方向(移載進行方向)の液相29の変化の様子を示す図である。
図3(A)に示すように、スライドガラス3を移載方向に移動させた場合には、液相29の移載方向の表面の法線ベクトルはすべてスライドガラス3の上面に対して上方側に向くが、図3(B)に示すように、スライドガラス3を動かさなかった場合には、液相29の移載方向の表面の法線ベクトルの一部はスライドガラス3の上面に対して下方側に向く可能性がある。薄切片移載部27の下端部においては、搬送ベルトの搬送面が後部折り返しローラ24bの回転に伴って適正移動方向と逆向きに移動するため、このとき移載方向側の液相が逆向きに引っ張られてしまう。このため、法線ベクトルの一部はスライドガラス3の上面に対して下方側に向く可能性がある。
したがって、この実施形態の場合、液相29の移載方向の表面の法線ベクトルがすべてスライドガラス3の上側に向くため、液相29部分に乗り移った薄切片2が移載方向と逆側に引き込まれることはない。
以上のように、この薄切片標本作製装置1においては、移載水供給ノズル28から搬送ベルト23に供給された移載水によって、搬送ベルト23の下端の搬送面23aからスライドガラス3の上面にかけて連続する所定量の液相29が形成され、搬送面23aに吸着されて薄切片移載部27まで移動した薄切片2が、移載水の液相29を介して薄切片2の搬送面23aと対向する面から、スライドガラス3上に移載されるため、搬送面23aに吸着された薄切片2を、少量の移載水を用いて容易に、かつ確実にスライドガラス3に定置することができる。
また、この薄切片標本作製装置1においては、大型の液漕を用いる必要がないため、取り扱う水の絶対量を大幅に制限でき、装置全体を小型化し、しかも安価に製造することができる。さらに、この薄切片標本作製装置1は、大容量の液体にスライドガラス3を浸けるものでないため、薄切片2が気泡を巻き込む可能性をより少なくすることができる。
そして、この薄切片標本作製装置1は、スライドガラス3の上方側位置において、移載水供給ノズル28から搬送ベルト23の搬送面23aに移載水を供給して液相29を形成するようになっているため、移載水供給ノズル28から搬送面23aに供給する移載水の量と供給タイミングを調整するだけで、液相29を容易に形成することができる。
また、この実施形態の薄切片標本作製装置1においては、薄切片2を搬送面23aから液相を介してスライドガラス3上に移載するときに、相対変位機構である進退アクチュエータ22によってスライドガラス3を移載方向に変位されるため、移載方向(移載進行方向)の液相29の表面の曲面形状を強制的に引き伸ばし、薄切片2をスライドガラス3上によりスムーズに移載させることができる。また、薄切片2とスライドガラス3の相対移動速度を変えることにより薄切片2にかかる張力を容易にコントロールできる。
なお、この例では進退アクチュエータ22によってスライドガラス3側を移動させるようにしているが、搬送機構20の薄切片移載部27を逆向きに移動させるようにしても良い。
次に、図4に示す第2の実施形態について説明する。なお、後に説明する第3の実施形態も含め、第1の実施形態と同一部分に同一符号を付して、重複する説明を省略するものとする。
図4は、この実施形態の薄切片標本作製装置101の概略構成を示す図である。
この実施形態の薄切片標本作製装置101は、第1の実施形態のものとは、第1の実施形態の進退アクチュエータ22に代えて、スライドガラス3の傾斜角度を操作できる傾斜アクチュエータ35(標本台傾斜機構)が設けられている点が異なり、その他の構成は同様となっている。
傾斜アクチュエータ35は、コントローラ25による制御により、移載水供給ノズル28から搬送面23aに移載水の供給を開始した後に所定のタイミングで、スライドガラス3を、搬送面23aによる薄切片2の送り出し方向に下方傾斜させる。この所定のタイミングとは、例えば、薄切片2が確実に移載される程度、スライドガラス3上に移載水が滴下(即ち、薄切片2がスライドガラス3の上部に確実に移載される程度の液相29が形成される程の移載水が滴下)された時間を想定することができ、例えば、試験等により実際に移載水供給ノズル28から搬送面23aに移載水の供給を行いスライドガラス3に滴下される移載水の量及び時間を測定し、かかる時間を上記所定のタイミングとするようにしても良い。
この実施形態の薄切片標本作製装置101において、移載水が搬送面23aからスライドガラス3上に滴下した後に、スライドガラス3が搬送面23aによる薄切片2の移載方向に下方傾斜するため、スライドガラス3上に滴下した移載水が重力によって移載方向に広がり、薄切片2が液相29に沿ってスライドガラス3の上部に確実に移載されるようになる。また、移載過程における薄切片2にかかる張力は小さくなる。
つづいて、図5,図6に示す第3の実施形態について説明する。
図5は、この実施形態の薄切片標本作製装置201の概略構成を示す図である。
この実施形態の薄切片標本作製装置201は、基本的な構成は第1の実施形態のものとほぼ同様であるが、液相29を形成する液相形成手段の構成が第1の実施形態のものと異なっている。
すなわち、第1の実施形態においては、液相29を形成するために搬送ベルト23の搬送面23aに移載水を供給する移載水供給ノズル28が設けられているが、この実施形態の薄切片標本作製装置201においては、所定量の移載水をスライドガラス3上に直接滴下する移載水滴下ノズル40(移載液供給部)と、スライドガラス3を昇降させる昇降アクチュエータ41(近接変位機構)とが設けられ、これらによって液相形成手段が構成されている。この昇降アクチュエータ41は、例えば、図示しないモータ(例えば、ステッピングモータ等)やアクチュエータ(例えば、空気圧アクチュエータ等)の動力を、ベルトやラックアンドピニオン等を介して、スライドガラス3へ伝達しスライドガラス3を昇降させるものである。
図6は、搬送機構20の薄切片移載部27からスライドガラス3への薄切片2の移載の様子を(A)〜(D)で順次示す図である。
スライドガラス3上には、図6(A)に示すように、移載水滴下ノズル40から直接移載水が滴下されるが、このときスライドガラス3は昇降アクチュエータ41によって薄切片移載部27から下方側に大きく離間した状態に維持されている。したがって、スライドガラス3上に移載水が滴下されて液滴42が次第に拡大しても、その液滴42の上部が薄切片移載部27の搬送面23aに接触することはない。
ここでスライドガラス3上に形成される液滴42は、後に薄切片移載部27の搬送面23aに接続されることによって、薄切片2をスライドガラス3上に移載する液相29を形成することになるため、搬送面23aとの接触部(後部折り返しローラ24bの直下部分)よりも移載方向には、少なくとも薄切片2の長さ範囲に液滴が存在する必要がある。このため、移載水滴下ノズル40は、後部折り返しローラ24bの端部から移載方向に、後部折り返しローラ24bの直径と薄切片の長さを加えた幅の液滴42を作れる位置に設置されている。
上記のようにしてスライドガラス3上に液滴42が形成されると、次に昇降アクチュエータ41によってスライドガラス3を所定量上昇させ、それによって、図6(B)に示すように、液滴42を薄切片移載部27側の搬送面23aに接続する。これにより、搬送面23aからスライドガラス3の上面にかけて連続する液相29が形成される。
この後、液相29部分に搬送面23a上の薄切片2が達すると、図6(C)に示すように、薄切片2の先端部が搬送面23aから離れて液相29部分に乗り移る。このとき、液相29は搬送面23aからスライドガラス3の移載方向に向かって滑らかに連続しているため、薄切片2は、図6(D)に示すようにスライドガラス3の上部に容易に、かつ確実に移載される。
なお、ここでは、スライドガラス3上の液滴42を搬送面23aに接続するために、昇降アクチュエータ41によってスライドガラス3を上昇させる例について説明したが、逆に、搬送機構20の薄切片移載部27側をスライドガラス3方向に下降させるようにしても良い。
この実施形態の薄切片標本作製装置201は、基本的に、第1,第2の実施形態とほぼ同様の効果を得ることができるが、移載水を移載水滴下ノズル40から直接スライドガラス3上に滴下するため、液相29を形成する移載水の量を正確に管理できるという利点がある。
また、スライドガラス3を予め搬送面23aに近接させておき、移載水滴下ノズル40から滴下する移載水の量を増大させて、液滴42を搬送面23に接続させることも可能である。しかし、スライドガラス3を予め搬送面23aから離しておき、昇降アクチュエータ41等によってスライドガラス3と薄切片移載部27を相対移動させるようにした場合には、スライドガラス3からの液滴42の溢れを防止することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
1,101,201…薄切片標本作製装置
2…薄切片
3…スライドガラス(標本台)
20…搬送機構
21…載置テーブル(設置部)
22…進退アクチュエータ(相対変位機構)
23a…搬送面
27…薄切片移載部
28…移載水供給ノズル(液相形成手段)
29…液相
35…傾斜アクチュエータ(標本台傾斜機構)
40…移載水滴下ノズル(移載液供給部)
41…昇降アクチュエータ(近接変位機構)
B…包埋ブロック

Claims (6)

  1. 生体試料が包埋された包埋ブロックから切り出された薄切片を標本台上に定置する薄切片標本作製装置であって、
    前記薄切片を載せ置く搬送面が前記標本台の設置部の近傍の薄切片移載部まで移動する搬送機構と、
    前記薄切片移載部の近傍で、前記搬送面から前記標本台上に連続する所定量の移載液の液相を形成する液相形成手段と、を備え、
    前記液相形成手段によって形成された移載液の液相の表面張力によって、前記搬送面に載置された薄切片の該搬送面と対向する面が前記標本台上に移載されることを特徴とする薄切片標本作製装置。
  2. 前記液相形成手段は、前記搬送面に移載液を供給して、前記搬送面から前記標本台上に連続する所定量の移載液の液相を形成することを特徴とする請求項1に記載の薄切片標本作製装置。
  3. 前記薄切片を前記搬送面から前記標本台上に移載するときに、前記標本台と、前記搬送機構側の前記薄切片移載部とを、前記標本台上の前記薄切片の移載方向に相対変位させる相対変位機構を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の薄切片標本作製装置。
  4. 前記薄切片を前記搬送面から前記標本台上に移載するときに、前記標本台を、前記薄切片の移載方向に下方傾斜させる標本台傾斜機構を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の薄切片標本作製装置。
  5. 前記液相形成手段は、前記標本台上に所定量の移載液を供給する移載液供給部と、前記標本台上の移載液の液滴を前記搬送面に接続するように前記標本台と前記搬送機構側の前記薄切片移載部とを相対変位させる近接変位機構と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の薄切片標本作製装置。
  6. 生体試料が包埋された包埋ブロックから切り出された薄切片を標本台上に定置する薄切片標本作製方法であって、
    前記薄切片を載せ置く搬送面を、前記標本台の設置部の近傍の薄切片移載部まで移動させるとともに、
    前記薄切片移載部の近傍で、前記搬送面から前記標本台上に連続する所定量の移載液の液相を形成し、
    形成された移載液の液相の表面張力によって、前記搬送面に載置された薄切片の該搬送面と対向する面を前記標本台上に移載することを特徴とする薄切片標本作製方法。
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