JP7089698B2 - ブラケット - Google Patents

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本開示は、ブラケットに関する。
特許文献1には、ヨーレートセンサ及びヨーレートを入力信号として用いる電子制御装置(以下、ECUと称す)とを搭載する車両が記載されている。ECUは、ブラケットを介して斜めに傾いた状態で搭載される。なお、同公報には、ブラケットの下端部が車両に対して固定され、ブラケットの上端部にECUが固定された状態が図示されている。
特開平8-211089号公報
特許文献1に記載の車両では、ブラケットの下端部が車両に対して固定され、ブラケットの上端部にECU(被支持部材)が固定されている。このように、ブラケットの一端側を車体側に固定し、ブラケットの他端側に被支持部材を固定する場合、車体側からブラケットを介して被支持部材へ入力する車両の振動を抑えるために、ブラケットには高い剛性が求められる。しかし、ブラケットに十分な剛性を確保するために、ブラケットの板厚を増大したり、リブを設けたりすると、重量が増大してしまう可能性がある。
そこで、本開示は、重量の増大を抑制しつつ剛性を確保することが可能なブラケットの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車体側の支持部材に対して固定されて上方へ延び、前記支持部材よりも上方で被支持部材を支持するブラケットであって、板状の固定板部と中空状の1対のパイプ部と第2支持部とを備える。固定板部は、支持部材に対して固定される車体側固定部と、車体側固定部よりも上方に配置されて被支持部材を支持する第1支持部とを有し、所定方向と交叉した状態で車体側に固定される。1対のパイプ部は、固定板部の一側面に沿った状態で第1支持部よりも下方から第1支持部よりも上方まで上下方向に延び、上記所定方向と交叉する方向に互いに離間した状態で固定板部に対して溶接により固定される。第2支持部は、固定板部の第1支持部よりも上方に配置され、1対のパイプ部に固定的に設けられて被支持部材を支持する。固定板部とパイプ部との溶接領域は、固定板部の第1支持部よりも下方に位置する下側溶接領域と、第1支持部よりも上方に位置する上側溶接領域とを含む。
上記構成では、固定板部の一側面に沿った状態で固定板部に対して溶接により固定される中空状の1対のパイプ部を備えるので、例えば、ブラケット全体を厚肉の板状部材で構成する場合とは異なり、ブラケットの重量の増大を抑制しつつ剛性を確保することができる。
また、固定板部とパイプ部との溶接領域は、被支持部材を支持する固定板部の第1支持部よりも下方に位置する下側溶接領域と、第1支持部よりも上方に位置する上側溶接領域とを含む。このように、パイプ部を、固定板部の第1支持部よりも上方の上側溶接領域と第1支持部よりも下方の下側溶接領域とに溶接するので、被支持部材を支持する固定板部の第1支持部を、パイプ部によって補強することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のブラケットであって、1対のパイプ部は、第1支持部よりも下方から第1支持部よりも上方の固定板部の上端まで延びるパイプ下部と、パイプ下部から連続して固定板部の上端よりも上方へ延びるパイプ上部とをそれぞれ有する。第2支持部は、パイプ上部に固定的に設けられる。上側溶接領域及び下側溶接領域は、パイプ下部に設けられる。
上記構成では、1対のパイプ部は、第1支持部よりも下方から第1支持部よりも上方の固定板部の上端まで延びるパイプ下部と、パイプ下部から連続して固定板部の上端よりも上方へ延びるパイプ上部とをそれぞれ有する。このように、1対のパイプ部を固定板部の上端よりも上方へ延ばすので、固定板部の上端を1対のパイプ部の上端と同じ高さ位置に配置する場合とは異なり、固定板部の上下方向の長さを短く抑えてコンパクトなブラケットにすることができ、ブラケットの軽量化を図ることができる。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様のブラケットであって、下側溶接領域は、固定板部の車体側固定部の高さ範囲に含まれる高さ位置に設けられ、上側溶接領域は、固定板部の上端部に設けられる。
上記構成では、下側溶接領域は、車体側からの振動がブラケットに対して入力する固定板部の車体側固定部の高さ範囲に含まれる高さ位置に設けられる。また、上側溶接領域は、固定板部の上端部に設けられる。すなわち、パイプ部と固定板部との溶接領域は、車両の振動時等に振動の支点となる固定板部の車体側固定部と同じ高さ位置の領域(下側溶接領域)と、下側溶接領域から上方へ大きく離間した固定板部の上端部の領域(上側溶接領域)とを含む。このため、車両の振動時に1対のパイプ部と固定板部との溶接領域への応力集中を抑えることができる。
本発明の第4の態様は、上記第2の態様または上記第3の態様のブラケットであって、1対のパイプ部のパイプ下部は、互いの離間距離がパイプ下部の上端同士の離間距離よりも長い拡幅部をそれぞれ有する。下側溶接領域は、パイプ下部の拡幅部に設けられる。
上記構成では、1対のパイプ部のパイプ下部は、互いの離間距離がパイプ下部の上端同士の離間距離よりも長い拡幅部をそれぞれ有し、パイプ下部の拡幅部には、下側溶接領域が設けられる。このように、パイプ下部のうち互いの離間距離がパイプ下部の上端同士の離間距離よりも長い拡幅部を固定板部に対して溶接するので、被支持部材の支持剛性を確保することができる。
本発明の第5の態様は、上記第1の態様~上記第4の態様のいずれかのブラケットであって、固定板部の車体側固定部は、1対のパイプ部の間に配置される。
上記構成では、固定板部の車体側固定部が、1対のパイプ部の間に配置されるので、固定板部の車体側固定部を1対のパイプ部の外側に配置する場合とは異なり、固定板部の幅(1対のパイプ部が離間している方向の固定板部の長さ)を短く抑えてコンパクトなブラケットにすることができ、ブラケットの軽量化を図ることができる。
本発明の第6の態様は、上記第1の態様~上記第5の態様のいずれかのブラケットであって、連結部を備える。連結部は、固定板部の第1支持部よりも上方、且つ第2支持部よりも下方に配置され、1対のパイプ部同士を連結する。
上記構成では、連結部が、固定板部の第1支持部よりも上方、且つ第2支持部よりも下方に配置され、1対のパイプ部同士を連結する。このように、1対のパイプ部のうち第1支持部と第2支持部との間の領域同士を連結するという簡易な構造でブラケットの剛性をさらに確保することができる。
本開示によれば、ブラケットの重量の増大を抑制しつつ剛性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係るブラケットの斜視図である。 ブラケットの外観図であり、(a)は車幅方向外側からの側面図であり、(b)は後面図であり、(c)は車幅方向内側からの側面図である。 ブラケットの分解図である。 他の実施形態に係るECU上側支持部を有するブラケットの斜視図である。 他の実施形態に係る拡幅部を有するブラケットの斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係るブラケット10は、電子制御ユニット(被支持部材)3(以下、ECU(Electronic Control Unit)3という。)を、車両1の車幅方向一側(本実施形態では、左側)で前後方向に延びるサイドメンバ(支持部材)2に対して取り付けるためのブラケットに適用される。ECU3は、サイドメンバ2の上面2aから僅かに上方へ離間した位置に配置される。ブラケット10は、サイドメンバ2の車幅方向外側面2bに対して固定され、サイドメンバ2の上面2aよりも上方へ延びて、ECU3を支持する。なお、以下の説明におけるブラケット10の方向は、ブラケット10をサイドメンバ2に対して固定した状態における方向を示す。
図1~図3に示すように、ブラケット10は、サイドメンバ2に固定されるベース部(固定板部)11と、ベース部11から上方へ延びる1対のパイプ部12と、1対のパイプ部12の上端同士を連結する連結支持板部13と、補強板部(連結部)14とを備える。
ベース部11は、車幅方向(所定方向)と交叉する板状部であって、前後に離間した位置で上下方向に長尺に延びる前後の縦板部11a,11bと、前後の縦板部11a,11bの上下方向の中間部同士を連結する横板部11cとを一体に有し、車両1の側面視において略H形状に形成される。
前後の縦板部11a,11bの上端縁(固定板部の上端)17は、互いの略同じ高さ位置に配置される。前後の縦板部11a,11bの下端縁18は、前側の縦板部11aの方が後側の縦板部11bよりも下方に配置される。前後の縦板部11a,11bは、横板部11cよりも下方へ延びる下延設部15と、横板部11cよりも上方へ延びる上延設部16とを有する。前後の縦板部11a,11bの上延設部16の車幅方向外側面(固定板部の一側面)25には、後述するパイプ部12が溶接によってそれぞれ固定される。前側の縦板部11aの下延設部15は、上方から下方前方へ向かって延びる傾斜前端縁19を有する。後側の縦板部11bの下延設部15は、上方から下方後方へ向かって延びる傾斜後端縁20を有する。すなわち、前後の縦板部11a,11bの下延設部15は、その幅(前後方向の長さ)が上方から下方へ向かうほど前方又は後方へ向かって拡がるように形成される。前後の縦板部11a,11bの下延設部15の下端部には、サイドメンバ2に対して固定される車体側固定部40がそれぞれ設けられる。前側の縦板部11aの車体側固定部40には、上下2つのボルト挿通孔22が形成され、後側の縦板部11bの車体側固定部40には、前側の縦板部11aの上側のボルト挿通孔22と略同じ高さ位置に1つのボルト挿通孔22が形成される。ボルト挿通孔22は、ベース部11を車幅方向に貫通し、ベース部11をサイドメンバ2に対して固定するためのボルト21の挿通を許容する。なお、本実施形態では、車体側固定部40は、前後の縦板部11a,11bの下延設部15のうちのボルト挿通孔22周辺の領域であり、サイドメンバ2の車幅方向外側面2bとボルト21とよって挟まれる領域である。
横板部11cは、前後の縦板部11a,11b間で前後方向に長尺に延びる。横板部11cには、ECU下側支持部(第1支持部)41が設けられる。ECU下側支持部41には、車幅方向に貫通する2つのボルト挿通孔23が形成される。2つのボルト挿通孔23は、互いに前後に離間する位置に配置され、ECU3をベース部11に対して固定するためのボルト24の挿通を許容する。横板部11cのECU下側支持部41には、ボルト挿通孔23を挿通するボルト24によってL型ブラケット26が固定される。すなわち、横板部11cのECU下側支持部41には、L型ブラケット26を介してECU3が固定される。L型ブラケット26は、板状部材をL状に曲折して形成したブラケットであって、上下方向と交叉する一方の板状部26aと、車幅方向と交叉する他方の板状部26bとを一体に有する。一方の板状部26aは、ECU3の下面に固定され、ECU3を下方から支持する。他方の板状部26bは、一方の板状部26aの車幅方向外側の外端縁から下方へ延び、ベース部11の横板部11cのECU下側支持部41に対してボルト24によって固定される。なお、本実施形態では、ECU下側支持部41は、横板部11cのうちのボルト挿通孔23周辺の領域であり、L型ブラケット26の他方の板状部26bとナット50とよって挟まれる領域である。
ベース部11は、前面視(または後面視。以下同じ。)において、横板部11cが、上端側が下端側よりも車幅方向外側に配置されるように、鉛直方向に対して傾斜し、前後の上延設部16が、横板部11cから略鉛直方向に沿って直線状に上方へ延び、前後の下延設部15が、横板部11cから略鉛直方向に沿って直線状に下方へ延びる(図2(b)参照)。
1対のパイプ部12は、ベース部11の車幅方向外側面25に沿って上下方向に延びる中空のパイプであって、前後に互いに離間した位置に配置される。1対のパイプ部12の間には、ベース部11のECU下側支持部41が配置される。1対のパイプ部12の下端27は、ベース部11の前後の縦板部11a,11bの下延設部15のうち、車体側固定部40の上端(図1に一点鎖線L1で示す位置。)よりも下方に配置される。1対のパイプ部12の上端28は、ベース部11の上端縁17(本実施形態では、前後の縦板部11a,11bの上延設部16の上端縁17)よりも上方に配置される。すなわち、1対のパイプ部12は、ベース部11の横板部11cのECU下側支持部41よりも下方からECU下側支持部41よりも上方のベース部11の上端縁17まで延びるパイプ下部30と、パイプ下部30の上端から連続してベース部11の上端縁17よりも上方へ延びるパイプ上部29とを有する。
1対のパイプ部12のパイプ下部30(以下、単に1対のパイプ下部30という。)は、ベース部11の車幅方向外側面25に沿う形状に形成される。1対のパイプ下部30は、ベース部11の前後の縦板部11a,11bの上延設部16に隣接する位置でベース部11の上端縁17から下方へ、上下方向に沿って略平行に延びる平行部31と、平行部31の下端からパイプ下部30の下端27まで互いに徐々に離間する方向へ直線状に延びる拡幅部32とを有する。1対のパイプ下部30の拡幅部32は、前側の縦板部11aの傾斜前端縁19または後側の縦板部11bの傾斜後端縁20の延設方向に沿って直線状に延びる。1対のパイプ下部30の拡幅部32の互いの離間距離(前後方向の離間距離)は、1対のパイプ下部30の上端の離間距離(本実施形態では、平行部31の離間距離と同じ。)よりも長い。前側のパイプ下部30の下端27は、ベース部11の前側の縦板部11aのボルト挿通孔22よりも前方に配置され、後側のパイプ下部30の下端27は、ベース部11の後側の縦板部11bのボルト挿通孔22よりも後方に配置される。すなわち、サイドメンバ2に対して固定されるベース部11の車体側固定部40は、1対のパイプ部12間に配置される。
1対のパイプ下部30は、ベース部11の車幅方向外側面25に対して溶接によってそれぞれ固定される。各パイプ下部30とベース部11との溶接領域33は、本実施形態では、各パイプ下部30の平行部31の前後の一面側(前側のパイプ下部30の平行部31の前面側、及び後側のパイプ下部30の平行部31の後面側)の溶接領域33aと、各パイプ下部30の拡幅部32の下端部の前面側及び後面側の溶接領域33b,33cとである。各パイプ下部30とベース部11との溶接領域33は、上下2つの溶接領域34,35を含む。上側の溶接領域34(以下、上側溶接領域34という。)は、ベース部11の前後の縦板部11a,11bの上延設部16の上端部(固定板部の上端部)42に設けられる。下側の溶接領域35(以下、下側溶接領域35という。)は、ベース部11の前後の縦板部11a,11bの下延設部15の車体側固定部40の高さ範囲W(図2(a)参照)に含まれる高さ位置に設けられる。本実施形態では、上側溶接領域34は、1対のパイプ下部30の平行部31の溶接領域33aに含まれ、下側溶接領域35は、前側のパイプ部12のパイプ下部30の拡幅部32の後面側の溶接領域33c及び後側のパイプ部12のパイプ下部30の拡幅部32の前面側の溶接領域33bに含まれる。
1対のパイプ部12のパイプ上部29(以下、単に1対のパイプ上部29という。)は、パイプ下部30の上端から連続して上方へ、前後に互いに離間した状態で略平行に直線状に延びる。1対のパイプ上部29は、ECU3の車幅方向外側面に近接する位置で上下方向に延びる。1対のパイプ上部29の上端28は、ECU3の上端と略同じ高さ位置に配置される。
連結支持板部13は、上下方向と交叉して前後方向に長尺の板状部材であって、その下面13aに1対のパイプ部12の上端28を当接させた状態で、1対のパイプ部12の上端28に溶接によって固定される。連結支持板部13は、1対のパイプ部12よりも車幅方向内側へ突出する内側領域37を有する。連結支持板部13の内側領域37には、ECU3の上面に対して固定されるECU上側支持部(第2支持部)43が設けられる。ECU上側支持部43には、上下方向に貫通する前後2つのボルト挿通孔36が形成される。連結支持板部13は、ボルト挿通孔36を挿通するボルト38によってECU3の上面に対して固定される。すなわち、ECU3は、ECU3の上部が連結支持板部13を介して1対のパイプ部12によって支持され、ECU3の下部がL型ブラケット26を介してベース部11に支持される。なお、本実施形態では、ECU上側支持部43は、連結支持板部13のうちのボルト挿通孔36周辺の領域であり、ECU3の上面とボルト38とよって挟まれる領域である。
補強板部14は、車幅方向と交叉する板状部材であって、1対のパイプ部12の車幅方向外側面に接触した状態で溶接によって固定され、1対のパイプ部12同士を連結する。補強板部14は、1対のパイプ部12のうち、1対のパイプ下部30の拡幅部32よりも上方で略平行に延びる領域の車幅方向外側面に固定される。補強板部14は、車両の側面視においてブラケット10のベース部11と1対のパイプ部12と連結支持板部13とによって囲まれる空間39の少なくとも一部を車幅方向外側から覆うように、1対のパイプ部12に対して固定される。
上記のように構成されたブラケット10では、ベース部11に対して固定される中空状の1対のパイプ部12を備えるので、ブラケット全体を板状部材で構成して剛性を確保するために板厚を増大したりリブを設けたりする場合とは異なり、ブラケット10の重量の増大を抑制しつつ剛性を確保することができる。
また、1対のパイプ部12の間には、ベース部11のECU下側支持部41が配置される。このように、上下方向に延びる1対のパイプ部12を、ベース部11のECU下側支持部41の前後の両側に設けて固定するので、ベース部11のECU下側支持部41を、前後両側のパイプ部12によって補強することができる。
また、ベース部11と1対のパイプ部12との溶接領域33は、ECU3を支持するベース部11のECU下側支持部41よりも下方に位置する下側溶接領域35と、ECU下側支持部41よりも上方に位置する上側溶接領域34とを含む。このように、1対のパイプ部12を、ベース部11のECU下側支持部41よりも上方の上側溶接領域34とECU下側支持部41よりも下方の下側溶接領域35とで溶接するので、上側溶接領域34と下側溶接領域35との間に配置されるベース部11のECU下側支持部41を、パイプ部12によって補強することができる。
また、1対のパイプ部12は、ベース部11の上端縁17よりも下方のパイプ下部30と、パイプ下部30の上端から連続してベース部11の上端縁17よりも上方へ延びるパイプ上部29とを有する。このように、1対のパイプ部12をベース部11の上端縁17よりも上方へ延ばすので、ベース部11の上端縁17を1対のパイプ部12の上端28と同じ高さ位置に配置する場合とは異なり、ベース部11の上下方向の長さを短く抑えてコンパクトなブラケット10にすることができ、ブラケット10の軽量化を図ることができる。
また、1対のパイプ下部30とベース部11との溶接領域33に含まれる下側溶接領域35は、ベース部11の前後の縦板部11a,11bの下延設部15の車体側固定部40の高さ範囲Wに含まれる高さ位置に設けられる。また、1対のパイプ下部30とベース部11との溶接領域33に含まれる上側溶接領域34は、ベース部11の前後の縦板部11a,11bの上延設部16の上端部42に設けられる。すなわち、1対のパイプ下部30とベース部11との溶接領域33は、車両1の振動時等に振動の支点となるベース部11の車体側固定部40と同じ高さ位置の領域(下側溶接領域35)と、下側溶接領域35から上方へ大きく離間したベース部11の上端部42の領域(上側溶接領域34)とを含む。このため、車両1の振動時に1対のパイプ部12とベース部11との溶接領域33への応力集中を抑えることができる。
また、1対のパイプ下部30は、互いの離間距離がパイプ下部30の上端同士の離間距離よりも長い拡幅部32をそれぞれ有し、パイプ下部30の拡幅部32には、下側溶接領域35が設けられる。このように、パイプ下部30のうち互いの離間距離がパイプ下部30の上端同士の離間距離よりも長い拡幅部32をベース部11に対して固定するので、ECU3の支持剛性を確保することができる。
また、ベース部11の車体側固定部40が、1対のパイプ部12の間に配置されるので、ベース部11の車体側固定部40を1対のパイプ部12の外側(前後方向の外側)に配置する場合とは異なり、ベース部11の幅(前後方向の長さ)を短く抑えてコンパクトなブラケット10にすることができ、ブラケット10の軽量化を図ることができる。
また、補強板部14が、ベース部11のECU下側支持部41よりも上方、且つ連結支持板部13のECU上側支持部43よりも下方に配置され、1対のパイプ部12同士を連結する。このように、1対のパイプ部12のうち、ECU下側支持部41とECU上側支持部43との間の領域同士を連結するという簡易な構造でブラケット10の剛性をさらに確保することができる。
従って、本実施形態によれば、ブラケット10の重量の増大を抑制しつつ剛性を確保することができる。
なお、本実施形態では、ベース部11の形状を、車両1の側面視において略H形状としたが、ベース部11の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、車両1の側面視において矩形状であってもよい。
また、本実施形態では、ベース部11を車幅方向(所定方向)と交叉する板状部としたが、上記所定方向は車幅方向に限定されるものではなく、例えば、ベース部11を前後方向(所定方向)と交叉する板状部としてもよい。
また、本実施形態では、ベース部11に前側の縦板部11aと後側の縦板部11bとを設け、前後の縦板部11a,11bのそれぞれに車体側固定部40を設けたが、上述したようにベース部11の形状を車両1の側面視において矩形状等にした場合には、1対のパイプ部12の間に、前後2箇所の車体側固定部40を設けることなく、1箇所の車体側固定部40を設けてもよい。
また、本実施形態では、ベース部11のECU下側支持部41に対し、L型ブラケット26を介して間接的にECU3を固定したが、これに限定されるものではなく、ECU下側支持部41に対して直接的にECU3を固定してもよい。また、本実施形態では、ベース部11のECU下側支持部41に対し、ECU3をボルト24によって固定したが、これに限定されるものではなく、他の方法によって固定してもよい。
また、本実施形態では、ベース部11の前側の縦板部11aの車体側固定部40に上下2つのボルト挿通孔22を形成し、後側の縦板部11bの車体側固定部40に1つのボルト挿通孔22を形成したが、ボルト挿通孔22を設ける数はこれに限定されるものではない。
また、本実施形態では、1対のパイプ部12の上端28に連結支持板部13を固定し、1対のパイプ部12の上端28同士を連結したが、これに限定されるものではない。例えば、図4に示すように、1本のパイプを略U状に曲折することによって、1対のパイプ部12と、1対のパイプ部12の上端28同士を連結する連結パイプ部44とを設け、係る連結パイプ部44によって1対のパイプ部12の上端28同士を連結してもよい。或いは、1対のパイプ部12の上端28同士を連結しなくてもよい。
また、本実施形態では、1対のパイプ部12の上端28同士を連結する部分(連結支持板部13)にECU上側支持部43を設けたが、ECU上側支持部43を設ける位置はこれに限定されるものではない。例えば、図4に示すように、1対のパイプ部12のそれぞれにL状のブラケット45を固定し、両ブラケット45のそれぞれにECU上側支持部(第2支持部)46を設けてもよい(図4では、前側のブラケット45のECU上側支持部46の図示を省略している。)。
また、本実施形態では、1対のパイプ下部30とベース部11との溶接領域33として、前側のパイプ下部30の平行部31の前面側、及び後側のパイプ下部30の平行部31の後面側の溶接領域33aと、各パイプ下部30の拡幅部32の下端部の前面側及び後面側の溶接領域33b,33cとを設けたが、1対のパイプ下部30とベース部11との溶接領域33はこれに限定されるものではなく、下側溶接領域35及び上側溶接領域34を含んでいれば他の位置に溶接領域を設けてもよい。例えば、1対のパイプ下部30とベース部11との溶接領域33は、下側溶接領域35及び上側溶接領域34を含んだ状態で、前後のパイプ下部30の前後方向の一面側を平行部31の上端部から拡幅部32の下端部まで連続して溶接する溶接領域33であってもよい。
また、本実施形態では、上側溶接領域34を、ベース部11の上端部42に設けたが、ベース部11のECU下側支持部41よりも上方の領域であれば、他の位置に上側溶接領域を設けてもよい。
また、本実施形態では、下側溶接領域35を、ベース部11の車体側固定部40の高さ範囲Wに含まれる高さ位置に設けたが、ベース部11のECU下側支持部41よりも下方の領域であれば、他の位置に下側溶接領域を設けてもよい。
また、本実施形態では、1対のパイプ部12同士を連結するために、車幅方向と交叉する板状部材の補強板部(連結部)14を設けたが、連結部の形状は板状に限定されるものではなく、例えば、棒状或いはパイプ状の連結部を設けてもよい。或いは、補強板部(連結部)14を設けなくてもよい。
また、本実施形態では、ベース部11の車体側固定部40を1対のパイプ部12の間に配置したが、1対のパイプ部12の外側(前後方向の外側)に配置してもよい。
また、本実施形態では、1対のパイプ下部30の平行部31の下方に拡幅部32を設けたが、拡幅部32を設けることなく、1対のパイプ下部30の全域を平行部31としてもよい。
また、本実施形態では、1対のパイプ下部30の拡幅部32の上方に平行部31を設けたが、平行部31を設けることなく、1対のパイプ下部30の上端から下方へ延びる拡幅部32を設けてもよい。また、本実施形態では、拡幅部32を上方から下方へ向かって互いに徐々に離間する方向へ直線状に延びる拡幅部32としたが、拡幅部32の形状はこれに限定されるものではなく、1対のパイプ下部30の上端の離間距離よりも互いに離間する拡幅部であればよい。例えば、図5に示すように、平行部31の下端から下方へ向かって互いに離間する方向へ延びる傾斜部48と、傾斜部48の下端から下方へ互いに略平行に延びる第2平行部49とによって構成される拡幅部47であってもよい。
また、本実施形態では、ベース部11の車体側固定部40をサイドメンバ2に対してボルト21によって固定したが、これに限定されるものではなく、溶接等によって固定してもよい。この場合、ベース部11とサイドメンバ2との溶接部分が車体側固定部となる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本開示に係るブラケット10をサイドメンバ(支持部材)2に固定したが、ブラケット10を他の支持部材に固定してもよい。また、上記実施形態では、本開示に係るブラケット10によってECU(被支持部材)3を支持したが、支持部材よりも上方に配置される他の被支持部材をブラケット10で支持してもよい。
本開示に係るブラケットは、支持部材よりも上方で被支持部材を支持するブラケットとして広く用いることができる。
1:車両
2:サイドメンバ(支持部材)
3:ECU(被支持部材)
10:ブラケット
11:ベース部(固定板部)
12:1対のパイプ部
14:補強板部(連結部)
17:ベース部の上端縁(固定板部の上端)
25:ベース部の車幅方向外側面(固定板部の一側面)
29:パイプ上部
30:パイプ下部
32,47:拡幅部
33:溶接領域
34:上側溶接領域
35:下側溶接領域
40:車体側固定部
41:ECU下側支持部(第1支持部)
42:ベース部の上端部(固定板部の上端部)
43,46:ECU上側支持部(第2支持部)

Claims (6)

  1. 車体側の支持部材に対して固定されて上方へ延び、前記支持部材よりも上方で被支持部材を支持するブラケットであって、
    前記支持部材に対して固定される車体側固定部と、前記車体側固定部よりも上方に配置されて前記被支持部材を支持する第1支持部とを有し、所定方向と交叉した状態で車体側に固定される板状の固定板部と、
    前記固定板部の一側面に沿った状態で前記第1支持部よりも下方から前記第1支持部よりも上方まで上下方向に延び、前記所定方向と交叉する方向に互いに離間した状態で前記固定板部に対して溶接により固定される中空状の1対のパイプ部と、
    前記固定板部の前記第1支持部よりも上方に配置され、前記1対のパイプ部に固定的に設けられて前記被支持部材を支持する第2支持部と、を備え、
    前記固定板部と前記パイプ部との溶接領域は、前記固定板部の前記第1支持部よりも下方に位置する下側溶接領域と、前記第1支持部よりも上方に位置する上側溶接領域とを含む
    ことを特徴とするブラケット。
  2. 請求項1に記載のブラケットであって、
    前記1対のパイプ部は、前記第1支持部よりも下方から前記第1支持部よりも上方の前記固定板部の上端まで延びるパイプ下部と、前記パイプ下部から連続して前記固定板部の上端よりも上方へ延びるパイプ上部とをそれぞれ有し、
    前記第2支持部は、前記パイプ上部に固定的に設けられ、
    前記上側溶接領域及び前記下側溶接領域は、前記パイプ下部に設けられる
    ことを特徴とするブラケット。
  3. 請求項2に記載のブラケットであって、
    前記下側溶接領域は、前記固定板部の前記車体側固定部の高さ範囲に含まれる高さ位置に設けられ、
    前記上側溶接領域は、前記固定板部の上端部に設けられる
    ことを特徴とするブラケット。
  4. 請求項2または請求項3に記載のブラケットであって、
    前記1対のパイプ部の前記パイプ下部は、互いの離間距離が前記パイプ下部の上端同士の離間距離よりも長い拡幅部をそれぞれ有し、
    前記下側溶接領域は、前記パイプ下部の前記拡幅部に設けられる
    ことを特徴とするブラケット。
  5. 請求項1~請求項4のいずれかに記載のブラケットであって、
    前記固定板部の前記車体側固定部は、前記1対のパイプ部の間に配置される
    ことを特徴とするブラケット。
  6. 請求項1~請求項5のいずれかに記載のブラケットであって、
    前記固定板部の前記第1支持部よりも上方、且つ前記第2支持部よりも下方に配置され、前記1対のパイプ部同士を連結する連結部を備える
    ことを特徴とするブラケット。
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