JP7087370B2 - 長尺物繰り出し装置及びこれを備える筆記具 - Google Patents

長尺物繰り出し装置及びこれを備える筆記具 Download PDF

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Description

本開示は、長尺物繰り出し装置及びこれを備える筆記具に関する。
棒状の長尺物(例えば、消しゴム、描画材、口紅などの化粧具等)を繰り出し可能に収容する長尺物繰り出し装置(elongated article dispenser)が知られている。
例えば、特許文献1には、長尺物として円柱形状を有する消しゴムを繰り出し可能に収容する長尺物繰り出し装置が開示されている。この装置は、消しゴム形状に合わせた円筒形状を有する外ケースと、外ケースの内部において、外ケースの長手方向に移動可能に設けられた消しゴムホルダを備えている。そして、ホルダに設けられた係止部が、外ケースに、その長手方向に沿って設けられた溝に嵌め合うことにより、ホルダが外ケースに対して係止されるようになっている。又、ホルダの消しゴム保持部と係止部とが弾性連結部で連結されており、操作部が押圧されると、弾性連結部が弾性変形して、上述の係止部と溝との嵌め合いが解除され、ホルダが外ケースの長手方向に移動可能となる。
特開2000-141989号公報
特許文献1が開示する長尺物繰り出し装置では、操作部の押圧により弾性変形する弾性連結部が、長尺物の保持部に外ケースの長手方向に突出した状態で連設されているので、長尺物繰り出し装置の全長が長くなり、携帯性やデザイン性の制約が大きなものとなっていた。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、長尺物繰り出し装置の軸方向の長さを低減可能な長尺物繰り出し装置及び筆記具を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る長尺物繰り出し装置は、
長尺物を少なくとも部分的に収容する軸筒と、
前記長尺物を前記軸筒の内部において保持する保持部と、前記軸筒の外部に少なくとも部分的に位置し、操作によって前記保持部を前後に摺動可能な操作部と、これら保持部と操作部との連結部とを有する摺動子を備えた長尺物繰り出し装置において、
前記軸筒は、前記摺動子を案内するための案内孔を有し、
前記摺動子を該軸筒に対して係止するための少なくとも一つの係止部を含み、
前記摺動子は、前記摺動子を案内するための案内孔を有し、
前記係止部に係合可能な係合部を含み、
前記連結部の前記軸筒内に配される部分として、前記長尺物の繰り出し方向に板幅方向を形成した板状の梁部分として弾性作用部を有する。
上記(1)の構成によれば、軸筒の内部に設けられた弾性作用部は、軸筒の内部に位置し、長尺物の保持部と操作部とを連結する板状の梁部分として、その板幅方向を長尺物の繰り出し方向に向けた状態に配置してあるので、操作部によって、軸方向に対して垂直の方向に沿った力を与えられて圧縮されたとき、軸方向に対して垂直の方向において伸縮する為、軸方向では基本的に伸縮しないので、弾性作用部が伸縮するためのスペースを軸方向に設ける必要がなく、必要なスペースは、この板状の梁部分の板幅のみとすることができ、長尺物の長さに対して、従来の長尺物繰り出し装置の全長を低減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記弾性作用部は、屈曲形状を有する板状の梁を含む。
上記(2)の構成によれば、前記長尺物の繰り出し方向を板幅方向とした板状の梁部分として形成した弾性作用部を、屈曲形状を有するものとして採用することにより、梁を長く形成することが可能となり、より、柔軟で弾性に富んだ弾性作用部とすることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記摺動子は前記軸筒の内部に位置する部分に、前記案内孔より幅広部分を形成する抜け防止用鍔部を有する。
長尺物繰り出し装置の運搬時等、通常使用時以外には、操作部にはあらゆる方向からの力が作用する可能性がある。
この場合、例えば、操作部に対して、軸筒から取り外そうとする力が加わると、摺動子の形状によっては、板状の梁等の軸筒内に収容される部分が、案内孔を介して軸筒の外部に飛び出すように変形して破損するおそれがある。
この点、上記(3)の構成によれば、摺動子は軸筒の内部に位置する部分に、案内孔より幅広部分を形成する、抜け防止用鍔部を有しているので、軸筒外部への飛び出しを抑制することができ、摺動子が破損しにくくなる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかに記載の構成において、
前記軸筒は、前記長尺物が貫通可能な第1開口を含む第1端部と、前記長尺物の繰り出し方向において前記第1端部とは反対側に位置し、第2開口を含む第2端部と、を有し、
前記案内孔は、前記第2端部まで延びて前記第2開口に連通して設けられており、
前記長尺物繰り出し装置は、
前記第2端部において前記案内孔に挿入され、前記案内孔の最小幅を規制するためのスペーサ部材を備える。
軸方向に延びる案内孔は、軸筒の材質や成形方法によっては、軸筒の収縮等により、内側に撓み、案内孔の幅が狭くなる場合がある。このように案内孔の幅が狭くなると、案内孔に案内される摺動子の動きが不良となる場合がある。この点、上記(4)の構成によれば、案内孔に挿入されるスペーサ部材によって案内孔の最小幅が規制されて、案内孔の幅が維持されるため、摺動子の摺動不良を抑制することができる。
(5)本発明の少なくとも一実施形態に係る筆記具は、上記(1)乃至(4)の何れかに記載の長尺物繰り出し装置を備える。
(5)の構成によれば、軸筒の内部に設けられた弾性作用部は、長尺物の保持部と操作部とを連結する板状の梁部分として、その板幅方向を長尺物の繰り出し方向に向けた状態に配置してあるので、操作部によって、軸方向に対して垂直の方向に沿った力を与えられて圧縮されたとき、軸方向に対して垂直の方向において伸縮する為、軸方向では基本的に伸縮しないので、弾性作用部が伸縮するためのスペースを軸方向に設ける必要がなく、必要なスペースは、この板状の梁部分の板幅のみとすることができ、長尺物の長さに対して、従来の長尺物繰り出し装置を備える筆記具の全長を低減することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記長尺物繰り出し装置を備える第1軸筒と、
筆記部及び/又は筆記部材を吐出可能な吐出機構を内蔵し、
側壁部に吐出機構を駆動させる吐出操作部を配置した第2軸筒とを、
接続し、
前記第1軸筒の操作部に対する案内孔と、
前記第2軸筒の吐出操作部を配した窓孔とを、
周方向における配置位置を異ならしめた。
軸筒の側壁に孔があると、軸筒に力が掛かったとき、孔に力が集中して、その孔を基点に、軸筒が曲がりやすくなる。
第1軸筒の操作部に対する案内孔と、第2軸筒の吐出操作部を配した窓孔とを、周方向における配置位置を同じ、つまり、軸筒の孔同士を同一直線上にすると、軸筒に力が掛かったとき、軸筒が曲がりやすい方向が一緒になるため、第1軸筒と第2軸筒を接続した場合、軸筒全体が大きく曲がることになり、長尺物繰り出し装置を備える筆記具が破損する懸念があった。
上記(6)の構成によれば、第1軸筒の操作部に対する案内孔と、第2軸筒の吐出操作部を配した窓孔とを、周方向における配置位置を異ならしめた、各孔の形成範囲を長手方向に延長した仮想範囲が重ならないという意味であり、つまり、軸筒の孔同士を同一直線上からずらすことにより、第1軸筒と第2軸筒の曲がりやすい方向を分散させることができ、軸筒が大きく曲がることを極力少なくしたことにより、長尺物繰り出し装置を備える筆記具が破損することを抑えることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、軸方向の長さを低減可能な長尺物繰り出し装置及び筆記具が提供される。
一実施形態に係る長尺物繰り出し装置の正面図である。 図1のA-A断面を示す図である。 図1及び図2に示す摺動子の斜視図である。 図1のB-B断面を示す図である。 図1のB-B断面を示す図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 図1のB-B断面に相当する図である。 一実施形態に係る筆記具の斜視図である。 図12に示す筆記具の側面図である。 図12に示す筆記具の及び正面図である。 図13のC-C断面を示す図であり 図14のD-D線に沿った部分的な断面図である 図14のD-D線に沿った部分的な断面図である 図14及び図15のE-E断面を示す図である。 図14及び図15のF-F断面を示す図である。 図14及び図15のG-G断面を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
本発明に係る長尺物繰り出し装置に装着される長尺物は、長尺の形状を有するものであれば限定されず、例えば、棒状に成形された消し具(消しゴムなど)、固形描画材(色芯、パス、又はチョーク等)、又は口紅などの化粧具等であってもよく、あるいは、スタイラスペン(タッチペン)等であってもよい。
まず、図1~図11Bを参照して、幾つかの実施形態に係る長尺物繰り出し装置について説明する。
図1は、一実施形態に係る長尺物繰り出し装置の正面図であり、図2は、図1のA-A断面を示す図である。図1及び図2に示すように、一実施形態に係る長尺物繰り出し装置1は、長尺物2を少なくとも部分的に収容する軸筒4と、軸筒4の軸方向(以下、単に「軸方向」ともいう。)に沿って移動可能な摺動子6と、を備えている。
軸筒4は、円筒形状を有していてもよく、あるいは、断面が多角形(例えば四角形等)の形状の筒形状であってもよいし、部分的又は全長に渡って環の切り欠かれた、例えば横断面が半円状のものであってもよい。なお、図1~図2に示す実施形態では、軸筒4は円筒形状を有している。
軸筒4の一方の端部である第1端部4aには、長尺物2が貫通可能な第1開口10が形成されている。又、摺動子6は、長尺物2の両端部である端部2a,2bのうち一方の端部2aを軸筒4の内部において、圧入や乗り越える嵌合などで保持する保持部30を有している。
長尺物2が保持部30に保持された状態において、長尺物2は、摺動子6とともに軸方向に沿って移動可能であり、長尺物2の両端部のうち、保持部30に保持された端部2aとは反対側に位置する端部2bが、第1開口10から出没可能となっている。
軸筒4には、軸方向に沿って延びる案内孔12が形成されており、摺動子6は、この案内孔12に案内されて軸方向に沿って移動するようになっている。
又、軸筒4には、案内孔12の幅を部分的に狭めるように、複数の突出部14が軸方向に間隔を空けて設けられている。すなわち、案内孔12は、突出部14が設けられて幅が狭くなった幅狭部分12aと、軸方向において隣り合う幅狭部分12aの間に位置し、幅狭部分よりも幅が広い幅広部分12bと、を含む。ここで、幅狭部分12aの幅をw1とし、幅広部分12bの幅をw2とすれば(図1参照)、w1<w2の関係が成り立つ。なお、幅狭部分12aの幅w1及び幅広部分12bの幅w2とは、軸方向に対して垂直の方向における幅を意味する。
軸方向に並ぶように設けられる複数の突出部14は、摺動子6を軸筒4に対して係止するための係止部16を構成する。この係止部16に、摺動子6の係合部36(後述)が係合することにより、摺動子6が軸筒4に対して係止されるようになっている。
本発明に係る案内孔12は、軸方向に沿って真っ直ぐ延びているが、孔の幅を一定に保って延設されるクランク状やジグザグ状の孔形状にしてもよく、又、それらの形状を組み合わせたものにしてもよい。
その場合、クランクやジグザグの折れ曲がり部分が係止部に該当することとなる。
図3は、図1及び図2に示す摺動子6の斜視図である。図4A及び図4Bは、図1のB-B断面を示す図であり、それぞれ、軸筒4の係止部16に摺動子6の係合部36が係合した状態を示す図、及び、係合部36の係止部16への係合が解除された状態を示す図である。なお、図1のB-B断面は、軸筒4の軸方向に対して垂直の方向にある面(後述する、繰り出し操作時において、弾性作用部32の伸縮可能な方向が、軸方向に対して垂直の方向に平行な面)に沿った断面である。
図2~図4Bに示すように、摺動子6は、上述した保持部30に加えて、連結部40に、長尺物の繰り出し方向に板幅方向を形成した板状の梁部分として屈曲した形状を有する弾性作用部32と、弾性作用部32に、軸方向に対して垂直の方向に沿った力を与えるための操作部34と、操作部34と弾性作用部32との間に設けられた係合部36及びネック部38と、を含む。
保持部30は、軸筒4の内部に設けられており、長尺物2の外形を保持するように、長尺物2の端部2aを受けるための底部30aを有する。
底部30aには、保持部30に保持される長尺物2に面するように、該長尺物2に向かって突出するリブ31が設けられている。このリブ31を設けることにより、リブ31が空間を形成している。
例えば、長尺物2が軟質な消しゴムの場合、消しゴムの寸法のばらつきを逃がす空間が必要となり、その空間をリブ31で形成し、長尺物2を保持することができる。
弾性作用部32は、軸筒4の内部において、保持部30とは軸方向にて前後に配置されており、保持部30と弾性作用部32とは、軸方向において、これらの間に設けられた連結部40(図3及び図4A参照)によって連結されている。
図4A~Bに示すように、弾性作用部32は、屈曲形状の部分44a,44bを有し、軸方向に対して垂直の方向において弾性変形し、伸縮可能である。
操作部34は、消し具等長尺物の繰り出し長さが、操作部34の位置にて把握、認識されやすいように、軸筒4の外側に、弾性作用部32と軸方向に重なる位置に設けられている。
操作部34と弾性作用部32とは、弾性作用部32、係合部36、ネック部38を介して、互いに連結されている。又、操作部34及び弾性作用部32は、これらの間に軸筒4に設けられた案内孔12が位置するように設けられている。すなわち、図4Aに示すように、係合部36又はネック部38の少なくとも一方が、案内孔12を貫通するように設けられている。
操作部34が押圧されると、ネック部38及び係合部36を介して、軸方向に対して垂直の方向に沿った力が弾性作用部32に作用し、図4Bに示すように、弾性作用部32が、軸方向に対して垂直の方向で圧縮されるようになっている。
摺動子6のネック部38は、軸筒4に設けられた案内孔12の幅狭部分12aを軸方向に通過可能に設けられている。すなわち、軸方向に対して垂直の方向にある断面において、ネック部38の幅w3(図4A参照)は、幅狭部分12aの幅w1(図1参照)よりも小さい(すなわち、w3<w1の関係が成り立つ)。
一方、摺動子6の係合部36は、案内孔12の幅狭部分12aを軸方向に通過することはできないが、案内孔12の幅方向の両側に形成している突出部14によって構成される係止部16に係合可能である。すなわち、軸方向に対して垂直の方向にある断面において、係合部36の幅w4(図4参照)は、幅狭部分12aの幅w1(図1参照)よりも大きく、係止部16を構成する、案内孔12の幅方向の両側に形成している突出部14の間に形成される幅広部分12bの幅w2(図1参照)よりも小さい(すなわち、w1<w4<w2の関係が成り立つ)。
そして、上述の係止部16に係合部36が係合することにより、摺動子6が軸筒4に対して係止されるようになっている。
なお、図1、図2及び図4Aには、案内孔12の幅方向の両側に形成している突出部14によって構成される係止部16に係合部36が係合して、摺動子6が軸筒4に対して係止された状態が示されている。操作部34が押圧されていない状態では、このように、摺動子6が軸筒4に対して係止された状態となっている。
又、図4Bには、案内孔12の幅方向の両側に形成している突出部14によって構成される係止部16に係合部36が係合されておらず、摺動子6の軸筒4に対する係止が解除された状態が示されている。操作部34が押圧された状態では、このように、摺動子6が軸筒4に対して係止されておらず、摺動子6が軸方向に移動可能となっている。
本発明に係る突出部14は、案内孔12の幅方向の両側に形成しているが、片側だけでもよく、摺動子6の係合部36が係合できればよい。
ここで、以上のように構成された軸筒4及び摺動子6を備える長尺物繰り出し装置1の操作について説明する。長尺物繰り出し装置1において、操作部34が押圧されると、弾性作用部32が圧縮されて、軸方向に対して垂直の方向にて弾性変形し、係合部36が軸筒4の内径側に移動する(図4B参照)。これにより、係合部36の係止部16への係合が外れ、摺動子6の軸筒4に対する係止が解除されるので、摺動子6及びこれに保持される長尺物2が軸方向に移動可能となる。よって、長尺物2の繰り出し量(長尺物2のうち、第1開口10から軸筒4の外部に露出する部分の長さ)を段階的に調節することができる。
又、操作部34を押圧する力を取り除けば、弾性変形した弾性作用部32の形状が復元し、再度、案内孔12の幅方向の両側に形成している突出部14によって構成される係止部16に係合部36が係合して、摺動子6が軸筒4に対して係止された状態となる(図4A参照)。したがって、例えば、上述のように段階的に調節した長尺物2の繰り出し量を維持した状態で、長尺物を使用することができる。
なお、図3に示すように、係合部36の上面37は、軸方向において傾斜する斜面37aを有していてもよい。これにより、上述のように、操作部34を押圧する力を取り除いて弾性作用部32の形状を復元させるときに、係止部16と係合部36とが軸方向においてずれた位置にあったとしても、係合部36を係止部16にスムーズに係合させることができる。
図4A及びBに示す、弾性作用部32の場合、操作部34に対して、軸方向に対して垂直の方向の第1方向(図4A,B参照)の力が加えられ、弾性作用部32が押圧されると、弾性作用部32は、上述の第1方向に圧縮され、このようにして第1方向に圧縮された分、弾性作用部32の屈曲形状の部分44a,44bが更に屈曲されて、弾性作用部32の第2方向における長さL1(図4A,B参照)が拡大する。一方、弾性作用部32が押圧されて第1方向に圧縮されたとき、弾性作用部32の軸方向における長さL2(図2参照)は実質的には変化しない。
よって、軸筒4の内部に、軸方向において弾性作用部32が伸縮するためのスペースを設ける必要がなく、必要なスペースは、この板状の梁部分の板幅のみとすることができ、長尺物の長さに対して、従来の長尺物繰り出し装置より、長尺物繰り出し装置1の全長を低減し、必要最小限に規制することができる。
なお、摺動子6は、図3に示すように、保持部30から弾性作用部32に向かって軸方向に突出する凸部48を有していてもよい。
あるいは、他の実施形態に係る摺動子6は、弾性作用部32から保持部30に向かって軸方向に突出する凸部を有していてもよい。
弾性作用部32は、長尺物の保持力に影響がないように、保持部30とは独立して伸縮可能であることが好ましいことから、保持部30と弾性作用部32とは軸方向に隙間を設け、前後に配置される。
長尺物2の使用時等において、保持部30に保持される長尺物2に軸方向の力が作用すると、摺動子6の係合部36が力を受け、長尺物2及び保持部30が軸方向において弾性作用部32に向かって、軸方向の隙間分、後退し、弾性作用部32が軸方向に変形し、摺動子6の連結部40にも力が掛かり、繰り返しの使用により、弾性作用部32であったり、連結部40が破損する懸念が生じる。
この点、上述のように、摺動子6に、保持部30と弾性作用部32との間の軸方向の隙間を埋めるべく、保持部30から弾性作用部32に向かって(又は弾性作用部32から保持部30に向かって)、軸方向に突出する凸部48を設けることにより、使用時、長尺物2に軸方向の力が作用した場合であっても、凸部48と係合部36が当接し、上述の摺動子6の弾性作用部32の軸方向の変形を抑制するため、連結部40に掛かる力が低減するので、繰り返しの使用により、弾性作用部32であったり、連結部40が破損する懸念を解消することができる。
又、図2及び図3に示すように、摺動子6には、案内孔12の幅狭部分12aを通過可能であり、かつ、軸方向長さが幅広部分12bよりも長い突出部46(図2参照)が設けられているので、突出部46は、幅広部分12bに突出部46が嵌ることなく、スムーズに摺動子6を移動させることができる。
ここで、図5A~図11Bは、それぞれ、図1のB-B断面に相当する図であり、それぞれ、一実施形態に係る弾性作用部32の形状を示す図である。
図5A,図6A,図7A、図8A、図9A、図10A及び図11Aは、図4Aと同様、軸筒4の係止部16に摺動子6の係合部36が係合した状態を示す図であり、図5B,図6B,図7B、図8B、図9B、図10B及び図11Bは、図4Bと同様、操作部34が押圧されて、係合部36の係止部16への係合が解除された状態を示す図である。
本発明に係る弾性作用部32の横断面形状は、長方形状であるが、長尺物の繰り出し方向に板幅方向を形成していればよく、例えば、台形状、菱形形状、多角形状、楕円形状、波板形状でもよく、又、それらを組み合わせてもよい。
本発明に係る弾性作用部32の縦断面形状は、図4A,Bに示すものに限定されず、種々のものを採用することができる。
例えば、弾性作用部32の縦断面形状は、軸方向に対して垂直の方向にある断面において、図4A,Bに示すS字形状、図5A,B及び図9A,Bに示すO字又は楕円形状、図6A,Bに示す菱形形状、図7A,B及び図11A,11Bに示すC字形状、図8A,Bに示すM字形状、図10A,Bに示すV字形状であってもよく、あるいは、U字形状、Z字形状、Σ字形状等であってもよい。
この時、弾性作用部32は、竿のように梁全体がしなるように弾性変形してもよく、又は、屈曲形状を設けて、屈曲する部分が弾性変形してもよく、又、それらを組み合わせてもよい。
図4A~図11Bに示すように、各図に示す弾性作用部32は、いずれも、軸方向に対して垂直の方向において1つ以上の屈曲形状の部分44a,44b,44cを有している。よって、各図に示す弾性作用部32は、連結部40に、長尺物の繰り出し方向に板幅方向を形成した板状の梁部分として屈曲した形状を有する弾性作用部32を形成している。その為、軸方向に対して垂直の方向において伸縮可能となっている。
なお、図5A~図8B、及び、図10A~図11Bに示す弾性作用部32は、図4A,Bに示す弾性作用部32と同様、操作部34に対して、軸方向に対して垂直の方向の第1方向(図4A,B参照)の力が加えられて弾性作用部32が押圧されたたとき、弾性作用部32は、上述の第1方向に圧縮され、このようにして第1方向に圧縮された分、弾性作用部32の屈曲形状の部分44a,44b,44cが更に屈曲されて、弾性作用部32の第2方向における長さL1(図4A,B参照)が拡大するように変形する。すなわち、屈曲形状の部分44a,44b,44cは、軸筒4の軸中心から離れる方向に向かって(径方向外側に向かって)移動するように変形する。
一方、図9A,Bに示す弾性作用部32は、操作部34に対して、軸方向に対して垂直の方向の第1方向(図4A,B参照)の力が加えられて弾性作用部32が押圧されたとき、弾性作用部32が第1方向に圧縮された分、弾性作用部32の屈曲形状の部分44a,44bに設けられた窪み部45を基点として、屈曲形状の部分44a,44bは、軸筒4の軸中心に向かう方向に(径方向内側に向かって)移動するように変形する。
幾つかの実施形態では、例えば図11A,11Bに示すように、1つの摺動子6に対して、2つの操作部34,34’を設けてもよい。2つの操作部34,34’は、軸筒4の中心軸を挟んで対向するように配置され、それぞれに逆向きの押圧力が加えられるようになっていてもよい。
図11A,11Bに示す実施形態においては、軸筒4には、軸筒4の中心軸を挟んで案内孔12と反対側に案内孔12’が設けられている。そして、摺動子6の操作部34’と弾性作用部32とは、これらの間において案内孔12’を貫通するように設けられた連結部35によって互いに連結されている。
幾つかの実施形態では、軸方向に対して垂直の方向にある係合部36の幅w4(図4A参照)は、弾性作用部32の板の厚さの最小値tmin(図4A参照)よりも大きい。
この場合、弾性作用部32の板の厚さの最小値tminが、軸方向に対して垂直の方向にある係合部36の幅より薄いので、操作部34を押圧することによって、係合部36が変形せず、押圧する力が、そのまま伝わり、弾性作用部32を、軸方向に対して垂直の方向において圧縮させることができる。よって、操作性が良い、長尺物繰り出し装置1とすることができる。
図4A~図5B、図7A~図9B、及び、図11A,Bに係る例示的な実施形態では、弾性作用部32は、接続部42を有し、軸方向に対して垂直の方向に、抜け止め用鍔部43a,43bを備えている。
長尺物繰り出し装置1の運搬時等、通常使用時以外には、操作部34にはあらゆる方向からの力が作用する可能性がある。
この場合、例えば、操作部34に対して、軸筒4から取り外そうと力が加わると、摺動子6の形状によっては、弾性作用部32等の軸筒4内に収容される部分が、案内孔12を介して軸筒の外部に飛び出すように変形して破損するおそれがある。
この点、上述のように、弾性作用部32は、抜け止め用鍔部43a,43bを有することにより、操作部34に対して、軸筒4から取り外そうとする力が加わっても、抜け止め用鍔部43a,43bは、案内孔12に対して、案内孔12をまたがるように、交差し、軸筒4から抜け止めの役目をしているので、軸筒4外部への飛び出しを抑制することができ、摺動子6が破損しにくくなる。
上述した保持部30、弾性作用部32、操作部34、係合部36、ネック部38、及び、連結部40を含む摺動子6は、例えば射出成形により、一体的に成形されていてもよく、別体にしてもよく、樹脂と金属など異材質を組み合わせてもよい。
次に、幾つかの実施形態に係る筆記具について説明する。
幾つかの実施形態に係る筆記具は、紙面上に描画するための筆記部と、上述した長尺物繰り出し装置1を備える。
幾つかの実施形態では長尺物繰り出し装置1と、該長尺物繰り出し装置1に装着された長尺物2としての筆記部と、を備える。このような筆記部(長尺物2)の例として、色芯、パス、又はチョーク等の固形描画材が挙げられる。
幾つかの実施形態では、筆記具は、筆記部と、該筆記部による筆跡を消去するための消し具が長尺物2として装着された長尺物繰り出し装置1と、を備える。
なお、長尺物2としての消し具は、プラスチック製消しゴムであってもよい。この場合、主な組成は、熱可塑性エラストマー樹脂や塩化ビニール樹脂であるが、樹脂間の結合を緩めるための可塑剤又はその他の添加剤を必要に応じて加えて混合し、加熱して作製されたものであってもよい。又、消し具は、プラスチック製消しゴムに限定されず、消し具として、筆跡を消去するための材料を適宜選択することが可能である。
また、熱によって消せるインキ筆跡に摩擦熱を付与する摩擦具でもよい。
以下、このような長尺物繰り出し装置1を備えた筆記具の具体例であるシャープペンシルについて、図12~図20を参照して説明する。
シャープペンシルユニット50(筆記部)は、いわゆるサイドノック式シャープペンシルであり、筆記部材であるシャープペンシル用芯(筆記部材)を吐出操作するノック部54を押圧操作するごとにシャープペンシル用芯(筆記部材)が前方の先端部から順次吐出され繰り出されるものである。
図12は一実施形態に係る筆記具の斜視図であり、図13及び図14は、それぞれ、図12に示す筆記具の側面図及び正面図である。又、図15は、図13のC-C断面を示す図であり、図16及び図17は、それぞれ、図14のD-D線に沿った部分的な断面図である。ただし、図16は、吐出操作するノック部54が吐出操作であるノックされていない状態(通常状態)を示す図であり、図17は、吐出操作するノック部54が吐出操作であるノックされた状態を示す図である。又、図18~図20は、ぞれぞれ、図4及び図15のE-E断面、F-F断面、及びG-G断面をそれぞれ示す図である。
なお、図16及び図17においては、説明の便宜上、後述する、吐出操作するノック部54については、D-D線に沿った断面ではなく、吐出操作するノック部54の側壁部56における断面を示し、テーパースライド70については、断面ではなく、側面視した状態を示している。
図12~図14に示す筆記具100は、長尺物2として消し具が装着された消し具繰り出し装置1’と、ノック式のシャープペンシルユニット50(筆記部)と、を備えた消し具繰り出し装置付きシャープペンシルである。
以下の説明において、筆記具100の軸方向において、シャープペンシルユニット50(筆記部)側を前方とし、消し具繰り出し装置1’側を後方とする。
消し具繰り出し装置1’は、基本的には、上述した長尺物繰り出し装置1と同様の構成を有し、長尺物2である消し具を少なくとも部分的に収容する軸筒4(第1軸筒)と、軸筒4の軸方向に沿って移動可能な摺動子6と、を備えている。
軸筒4及び摺動子6を含む消し具繰り出し装置1’の主要な構成については上述したとおりであるので、ここでは説明を省略するが、本実施形態に係る消し具繰り出し装置1’は、更に以下に述べる特徴を有する。
すなわち、消し具繰り出し装置1’の軸筒4(第1軸筒)は、後方の第1端部4aに形成され、長尺物2である消し具が貫通可能な第1開口10と、前方の第2端部4bに形成された第2開口18と、を有する。なお、軸筒4は、前方の第2端部4bにおいて、シャープペンシルユニット50(筆記部)の前軸52(第2軸筒)と接続される。
そして、摺動子6を案内するための案内孔12は、軸筒4において、第2端部4bまで延びて第2開口18に連なるように設けられている。
又、軸筒4の前方には、軸筒4に対して中栓92が内嵌されている。中栓92は、有底の円筒形状を成し、更に、摺動子6より、前方に配置されている。消し具繰り出し装置1’とシャープペンシルユニット50(筆記部)が連結された状態では、中栓92は、後述する中軸ユニット60の芯タンク68(中軸)の後方に配置され、芯タンク68の蓋の役割を有している。
これにより、筆記具100の使用時や携帯時に、芯タンク68に収容されたシャープペンシル用芯(筆記部材)が不用意に飛び出すことが防止される。
図12~図16に示すように、シャープペンシルユニット50(筆記部)は、消し具繰り出し装置1’の軸筒4(第1軸筒)に接続される前軸52(第2軸筒)と、吐出操作するノック部54と、グリップ部57と、中軸ユニット60と、テーパースライド70と、先部材ユニット80と、を含む。
グリップ部57は、前軸52の前方部分を外周側から覆うように設けられている。
中軸ユニット60及びテーパースライド70は、前軸52の内部に設けられる。
先部材ユニット80は、前軸52の前方端部に接続されている。
なお、消し具繰り出し装置1’の軸筒4(第1軸筒)の軸心と、軸筒4に接続される前軸52(第2軸筒)の軸心は実質的に一致している。そこで、以下の説明では、軸筒4(第1軸筒)の軸方向、前軸52(第2軸筒)の軸方向、及び、筆記具100の軸方向を、単に「軸方向」という。
先部材ユニット80は、前方から、先端パイプ82、先部材84、戻り止め86で構成されている。先端パイプ82は、先部材84の前方へ圧入、固定されている。戻り止め86は、先部材84の後方から挿入され、圧入、固定されている。
図15及び図16に示すように、先部材ユニット80は、前軸52の前端にある雄螺子部52aとの螺合により固定されている。
中軸ユニット60は、前方から、チャック体62、チャックリング63、中子64、弾撥部材66、芯タンク68で構成されている。中軸ユニット60は、シャープペンシル用芯(筆記部材、不図示)を収容する芯タンク68を後方に有し、シャープペンシル用芯(筆記部材)を把持、解放するためのチャック体62が前方に配置されている。
チャック体62は、チャック体62の開閉を行う、チャックリング63に内嵌されている。チャック体62、チャックリング63、並びに、芯タンク68の前方を内装するように中子64が配置されている。
中子64の内壁64aには、内鍔部64bが形成されており、内鍔部64bの後端面と芯タンク68の前端面の間に弾撥部材66が軸方向に圧縮された状態で配置されている。
図15及び図16に示すように、中子64の前方には、外鍔部64dが形成されており、外鍔部の前端面は、チャックリング63の前方にある外鍔部63aの後端面と当接している。つまり、中子64は、チャックリング63と弾撥部材66により、挟持されている。
又、図15及び図16に示すように、中軸ユニット60は、前軸52に内装され、前軸52の前端面と中子64の外鍔部64dの後端面が当接している。更に、先部材84の段部84aと中子64の外鍔部64dの前端面が当接している。つまり、中軸ユニット60は、先部材ユニット80と前軸52により、挟持されている。
又、図15及び図16に示すように、テーパースライド70は、前軸52に内装されている。テーパースライド70は、芯タンク68の後方より、外装している。更に、テーパースライド70は、テーパースライド70の後方にある段部70aと芯タンク68の後端面と当接している。
図18に示すように、吐出操作するノック部54は、U形側溝(JIS A 5372)の形状を有している。又、吐出操作するノック部54は、図12~図14及び図16に示すように、前軸52の外周面52cには、窓孔53が設けられており、窓孔53に嵌設されている。更に、吐出操作するノック部54は、吐出操作するノック部54の側壁部56により、テーパースライド70を把持し、側壁部56にはフランジ部を備えていて、窓孔53から外れないようになっている。つまり、シャープペンシルユニット50(筆記部)が分解されないようになっている。
図12~図13及び図18に示すように、吐出操作するノック部54の側壁部56には、リブ98が設けられている。リブ98は、軸方向における、吐出操作するノック部54の両端部において、吐出操作するノック部54の移動方向に沿って延びるように設けられている。
このように、吐出操作するノック部54の側壁部56にリブ98を設けることにより、吐出操作するノック部54を吐出操作であるノックするときに、窓孔53と側壁部56との間の摺動抵抗が適度となる。これにより、摺動抵抗の不足による吐出操作であるノックのガタツキや、過大な摺動抵抗による、吐出操作するノック部54の移動不良が抑制され、吐出操作であるノックをスムーズに行うことができる。
又、図15及び図16に示すように、テーパースライド70は、前方端部において、径方向外側に向けて突出するフランジ部76を有する。フランジ部76の外径は、前軸52の内径と略同一である。
このように、テーパースライド70が上述のフランジ部76を有するので、フランジ部76が前軸52の内周面に摺動可能とすることで、テーパースライド70の径方向における位置決めが確実となる。よって、例えば、吐出操作するノック部54の吐出操作であるノック時に、テーパースライド70が撓もうとしても、テーパースライド70の中心位置がぶれないので、テーパースライド70よりも内径側に位置する芯タンク68が曲がりにくい。
次に、図16~図18を参照して、シャープペンシルユニット50(筆記部)におけるシャープペンシル用芯(筆記部材)の吐出、繰り出し操作について説明する。
吐出操作するノック部54の非押圧時には、吐出操作するノック部54及びテーパースライド70は、図16に示す状態となっている。
シャープペンシル用芯(筆記部材)を吐出、繰り出す際には、吐出操作するノック部54を押圧する。この押庄操作によって、吐出操作するノック部54の側壁部56に内設された斜面58とテーパースライド70のテーパー面74が当接する。
更に、押圧操作を続けると、図17に示すように、斜面58に沿って、テーパースライド70が前進する。テーパースライド70の後方にある段部70aと芯タンク68の後端面が当接しているので(図15参照)、芯タンク68が前進し、チャック体62も前進する。
チャック体62は、チャックリング63に内嵌されているので、チャックリング63も前進する。
この時、シャープペンシル用芯(筆記部材)も前進せしめ、チャックリング63の外鍔部63aが、先部材84の段部84bに、当接し、チャックリング63は、これ以上前進できなくなる。
更に、チャック体62が前進すると、チャック体62は、チャックリング63の内嵌が外れ、チャック体62は、拡開し、シャープペンシル用芯(筆記部材)がチャック体62から解放され、先端パイプ82からシャープペンシル用芯(筆記部材)が突出する。
シャープペンシル用芯(筆記部材)は、戻り止め86によって保持されているため、先端パイプ82から突出した状態を維持している。
吐出操作するノック部54の押庄操作を解除すると、後方に付勢している弾撥部材66により、チャック体62と、芯タンク68と、テーパースライド70は後退し、チャック体62が再びチャックリング63に内嵌され、シャープペンシル用芯(筆記部材)は、チャック体62に把持される。
これで、筆記部材であるシャープペンシル用芯の吐出(繰り出し)操作が完了する。
なお、筆記具100において、シャープペンシルユニット50(筆記部)と消し具繰り出し装置1’は、シャープペンシル用芯(筆記部材)を補充しやすいように、所謂ボールペン等のキャップ着脱構造と同様のように、リブ同士が重なり、乗り越える嵌合と同じく、着脱自在になっている(図15、図16及び図19参照)。
以上説明した筆記具100によれば、消し具繰り出し装置1’の軸筒4の内部に設けられた弾性作用部32は、操作部34によって、軸方向に対して垂直の方向に沿った力を与えられて圧縮されたとき、弾性作用部32は、軸方向に対して垂直の方向において伸縮し、軸方向に沿った断面内では基本的には伸縮しない。よって、軸筒4の内部に、軸方向において弾性作用部32が伸縮するためのスペースを設ける必要がないため、消し具繰り出し装置1’及びこれを備えた筆記具100の軸方向の長さを低減することができる。よって、筆記具100の携帯性やデザイン性の制約が従来に比べて縮小される。
上述した筆記具100は、更に以下の特徴を有している。
筆記具100において、消し具繰り出し装置1’の軸筒4に設けられた案内孔12は、上述したように、軸筒4の第2端部4bまで延びて第2開口18に連なるように設けられている。そして、筆記具100は、案内孔12の最小幅を規制するためのスペーサ部材94を備えている。スペーサ部材94は、第2端部4bにおいて案内孔12に挿入されている。
このようなスペーサ部材94は、以下に述べる第1リブ55又は第2リブ96であってもよい。
図15及び図19に示すように、シャープペンシルユニット50(筆記部)の前軸52(第2軸筒)の後方部分には、前軸52の径方向内側に向かって突出するとともに、前軸52の軸方向に沿って延びるように、前軸52の内壁面51に、第1リブ55が設けられている。
又、消し具繰り出し装置1’の軸筒4の外周面11には、径方向内側に凹むように段差部11aが設けられている。そして、第1リブ55は、段差部11aに挿入し、これにより、前軸52に対して軸筒4が相対的に回転することが防止される。
図13に示すように、段差部11aは、案内孔12に連なって設けられていてもよく、この場合、段差部11aは、案内孔12の一部である。そして、軸筒4の第2端部4bにおいて、案内孔12の一部としての段差部11aに挿入する第1リブ55は、上述のスペーサ部材94である。
又、図15及び図20に示すように、前軸52(第2軸筒)の内部において、中軸ユニット60の芯タンク68(中軸)の後方には、上述の中栓92(蓋部)が設けられている。中栓92には、前軸52の径方向外側に向かって突出するとともに、前軸52の軸方向に沿って延びるように、中栓92の外壁面に第2リブ96が設けられている。
この第2リブ96は、軸筒4の第2端部4bにおいて、案内孔12に挿入されたスペーサ部材94である。
軸筒4において軸方向に延びる案内孔12は、軸筒4の材質や成形方法によっては、軸筒4の収縮等により、内側に撓み、案内孔12の幅が狭くなりやすい場合がある。このように案内孔12の幅が狭くなると、案内孔12に案内される摺動子6の動きが不良となる場合がある。この点、上述のスペーサ部材94(上述の第1リブ55又は第2リブ96等)を設けることにより、案内孔12に挿入されるスペーサ部材94によって案内孔12の最小幅が規制されて、案内孔12の幅が維持されるため、摺動子6の摺動不良を抑制することができる。
消し具繰り出し装置1’の軸筒4の操作部34に対する案内孔12と、シャープペンシルユニット50(筆記部)の前軸52(第2軸筒)の吐出操作するノック部54を配した窓孔53とを、周方向における配置位置を同じ、つまり、軸筒4と前軸52(第2軸筒)の孔同士を同一直線上にすると、軸筒4と前軸52(第2軸筒)に力が掛かったとき、軸筒4と前軸52(第2軸筒)が曲がりやすい方向が一緒になるため、軸筒4と前軸52(第2軸筒)を接続した場合、軸筒全体が大きく曲がることになり、消し具繰り出し装置1’を備えるシャープペンシルユニット50(筆記部)が破損する懸念があった。
その懸念を解消すべく、軸筒4の操作部34に対する案内孔12と、前軸52(第2軸筒)の吐出操作するノック部54を配した窓孔53とを、周方向における配置位置を異ならしめた、各孔の形成範囲を長手方向に延長した仮想範囲が重ならないという意味であり、つまり、軸筒4と前軸52(第2軸筒)の孔同士を同一直線上からずらすことにより、軸筒4と前軸52(第2軸筒)の曲がりやすい方向を分散させることができ、軸筒4と前軸52(第2軸筒)が大きく曲がることを極力少なくしたことにより、消し具繰り出し装置1’を備えるシャープペンシルユニット50(筆記部)が破損することを抑えることができる。
軸筒4の操作部34に対する案内孔12と、前軸52(第2軸筒)の吐出操作するノック部54を配した窓孔53とを、周方向における配置位置を異ならしめていればよいが、孔が空いた軸筒同士が曲がる力を受けにくい位置にある、一実施形態に係る筆記具(図12)のように、操作部34と吐出操作するノック部54の周方向における配置位置を90°異ならしめた位置にする方がより好ましい。
なお、以上に説明した実施形態では、長尺物2として消し具を装着した消し具繰り出し装置1’を備えた筆記具100として消し具繰り出し装置付きシャープペンシルについて説明したが、長尺物繰り出し装置1の適用形態はこれに限られない。
例えば、他の実施形態では、長尺物2としての固形描画材を、ボールペンを含む筆記部に組み合わせて、固形描画材繰り出し装置付きボールペンとしてもよいし、長尺物2としての固形化粧料を、筆ブラシ(筆記部)に組み合わせて、固形化粧料繰り出し装置付き筆ブラシとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「垂直」、「軸心」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
又、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
又、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 長尺物繰り出し装置
1’ 消し具繰り出し装置
2 長尺物
2a 端部
2b 端部
4 軸筒
4a 第1端部
4b 第2端部
6 摺動子
10 第1開口
11 外周面
11a 段差部
12 案内孔
12a 幅狭部分
12b 幅広部分
14 突出部
16 係止部
18 第2開口
30 保持部
30a 底部
31 リブ
32 弾性作用部
34 操作部
35 連結部
36 係合部
37 上面
37a 斜面
38 ネック部
40 連結部
42 接続部
43a,43b 抜け止め用鍔部
43b 部分
44a~44c 屈曲形状の部分
45 窪み部
46 突出部
48 凸部
50 シャープペンシルユニット(筆記部)
51 内壁面
52 前軸
52a 雄螺子部
52c 外周面
53 窓孔
54 ノック部
55 第1リブ
56 側壁部
57 グリップ部
58 斜面
60 中軸ユニット
62 チャック体
63 チャックリング
63a 外鍔部
64 中子
64a 内壁
64b 内鍔部
64d 外鍔部
66 弾撥部材
68 芯タンク
70 テーパースライド
70a 段部
74 テーパー面
76 フランジ部
80 先部材ユニット
82 先端パイプ
84 先部材
84a 段部
84b 段部
86 戻り止め
92 中栓
94 スペーサ部材
96 第2リブ
98 リブ
100 筆記具

Claims (6)

  1. 長尺物を少なくとも部分的に収容する軸筒と、
    前記長尺物を前記軸筒の内部において保持する保持部と、前記軸筒の外部に少なくとも部分的に位置し、操作によって前記保持部を前後に摺動可能な操作部と、これら保持部と操作部との連結部とを有する摺動子とを備えた長尺物繰り出し装置において、
    前記軸筒は、前記摺動子を案内するための案内孔を有し、
    前記摺動子を該軸筒に対して係止するための少なくとも一つの係止部を含み、
    前記摺動子は、
    前記係止部に係合可能な係合部を含み、
    前記連結部の前記軸筒内に配される部分として、前記長尺物の繰り出し方向に板幅方向を形成した板状の梁部分として弾性作用部を有し、
    前記弾性作用部は、前記軸筒の軸方向に直交する面内において伸縮可能であり、
    前記操作部は、前記弾性作用部に前記面に沿った力を与えるように構成され、
    前記面内にて前記力に直交する方向における前記弾性作用部の長さは、前記弾性作用部が圧縮されているとき、前記弾性作用部が圧縮されていないときよりも長く、
    前記保持部は、前記軸筒の内部において、前記軸方向において前記弾性作用部と離れて設けられ、
    前記摺動子は、前記保持部又は前記弾性作用部の一方から、前記保持部又は前記弾性作用部の他方に向かって前記軸方向に突出する凸部を備える
    ことを特徴とする長尺物繰り出し装置。
  2. 前記弾性作用部は、前記面内にて、前記軸筒の軸中心を通り、前記操作部から前記弾性作用部に加わる前記力の方向に沿った直線を挟んだ両側に少なくとも1つずつ設けられた屈曲形状を有する板状の梁を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の長尺物繰り出し装置。
  3. 前記弾性作用部は、屈曲形状を有する板状の梁を含み、
    前記摺動子は前記軸筒の内部に位置する部分に、前記案内孔より幅広部分を形成する抜け防止用鍔部を有し、
    前記抜け防止用鍔部は、前記係合部に接続される接続部を有するとともに、前記係合部の幅方向において前記接続部の延在範囲を超えて前記接続部の両側に延在している
    ことを特徴とする請求項1に記載の長尺物繰り出し装置。
  4. 前記軸筒は、前記長尺物が貫通可能な第1開口を含む第1端部と、前記長尺物の繰り出し方向において前記第1端部とは反対側に位置し、第2開口を含む第2端部と、を有し、
    前記案内孔は、前記第2端部まで延びて前記第2開口に連通して設けられており、
    前記長尺物繰り出し装置は、
    前記第2端部において前記案内孔に挿入され、前記案内孔の最小幅を規制するためのスペーサ部材を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の長尺物繰り出し装置。
  5. 請求項1乃至の何れか一項に記載の長尺物繰り出し装置を備えることを特徴とする筆記具。
  6. 前記長尺物繰り出し装置を備える第1軸筒と、
    筆記部及び/又は筆記部材を吐出可能な吐出機構を内蔵し、
    側壁部に吐出機構を駆動させる吐出操作部を配置した第2軸筒とを、
    接続し、
    前記第1軸筒の操作部に対する案内孔と、
    前記第2軸筒の吐出操作部を配した窓孔とを、
    周方向における配置位置を異ならしめた
    ことを特徴とする請求項に記載の筆記具。
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