JP7086341B2 - 浴室暖房装置の枠状カバーおよび浴室暖房装置 - Google Patents

浴室暖房装置の枠状カバーおよび浴室暖房装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7086341B2
JP7086341B2 JP2017249908A JP2017249908A JP7086341B2 JP 7086341 B2 JP7086341 B2 JP 7086341B2 JP 2017249908 A JP2017249908 A JP 2017249908A JP 2017249908 A JP2017249908 A JP 2017249908A JP 7086341 B2 JP7086341 B2 JP 7086341B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
shaped cover
main body
heating device
bathroom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017249908A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019116984A (ja
Inventor
克博 藤原
達哉 向井
幸和 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2017249908A priority Critical patent/JP7086341B2/ja
Publication of JP2019116984A publication Critical patent/JP2019116984A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7086341B2 publication Critical patent/JP7086341B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Central Heating Systems (AREA)
  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Description

本発明は、浴室の天井部に設置される浴室暖房装置の構成要素としての枠状カバー、およびこれを備えた浴室暖房装置に関する。
浴室暖房装置の一例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の浴室暖房装置は、浴室が設置された建屋の天井壁に固定されている吊りボルトに取付けられる略矩形枠状のアダプタ、このアダプタの内側に一部が嵌入された状態で取付けられる浴室暖房装置本体部、および化粧パネルとしての枠状カバー、および下面パネルを備えている。浴室天井には、浴室暖房装置本体部を取付けるための天井開口部が設けられている。枠状カバーは、この天井開口部の周縁部付近の下面に接触し、天井開口部の周縁部と浴室暖房装置本体部との間に形成された隙間を覆い隠すように設定される。したがって、それらの部分が浴室内下方側から不体裁な状態に見えないようにすることができる。前記枠状カバーの中央開口部には、下面パネルが嵌入装着されるが、この下面パネルには、吸気口およびエア吹き出し口が設けられている。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、改善すべき余地があった。
すなわち、枠状カバーは、軽量化やコスト低減などの観点から薄手の樹脂製とされるのが一般的である。このため、枠状カバーの強度は低く、歪み(反り変形)などを生じ易い。とくに、浴室暖房装置のサイズが大きくされる場合には、これに伴って枠状カバーのサイズも大きくする必要があるため、このような場合には、枠状カバーの強度がより不足気味となり、歪みなどを生じ易くなる。このような歪みを生じたのでは、枠状カバーの外周部と浴室天井の下面との間に隙間が生じるなどの不具合を生じる。
これを解消する手段としては、枠状カバーの全体の厚みを大きくすることが考えられるが、これでは重量の増大、製造コストの上昇を招いてしまう。
特許第5386280号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、重量の増大や製造コストの上昇を抑制しながらも、強度を高くし、歪みなどを生じ難くすることが可能な浴室暖房装置の枠状カバー、およびこれを備えた浴室暖房装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される浴室暖房装置の枠状カバーは、浴室天井の浴室暖房装置を設置するための天井開口部の周縁部付近の下面を覆うように配され、かつ前記浴室暖房装置の浴室暖房装置本体部の下面側を開放可能とする中央開口部が設けられている枠状カバー本体部を備えている、浴室暖房装置の枠状カバーであって、前記枠状カバー本体部の内周部と外周部との中間領域の上面部に突設され、かつ前記中間領域の長手方向に延びる複数の中間領域補強リブを、さらに備えており、前記複数の中間領域補強リブは、前記枠状カバー本体部の上面側において発生した結露水を通過させることが可能な隙間を介して前記長手方向に断続的な列状に並んだ補強リブ列を構成するように設けられていることを特徴としている。
ここで、「枠状カバー本体部の外周部と内周部との中間領域」とは、枠状カバー本体部の外周部と内周部との間の領域と同義であり、外周部と内周部との間の中央部を意味するものではない。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、枠状カバーは、本来的には、内周部と外周部との中間領域が最も反りなどの歪みを生じ易く、かつその歪みは、前記中間領域の長手方向に沿ってとくに生じ易い。これに対し、中間領域補強リブは、そのような中間領域を効率良く補強する。その結果、中間領域補強リブのボリュームをさほど大きくすることなく、枠状カバーを歪みが生じ難いものとすることができる。このようなことから、枠状カバーの全体の薄肉化を図り、全体の軽量化、ならびに製造コストの低減化を図りつつ、枠状カバーに歪みなどが発生することを適切に防止または抑制することが可能である。
さらに、枠状カバーの上面側において発生した結露水が、中間領域補強リブの位置に到達した際に、この結露水は中間領域補強リブの相互間の隙間を通過する。したがって、前記結露水が中間領域補強リブに塞き止められないようにし、結露水の排水性に不具合を生じないようにすることができる。また、中間領域補強リブが断続的に設けられていれば、枠状カバー本体部を樹脂成形する際に、中間領域補強リブを設けたことに起因する枠状カバー本体部の反り変形を生じ難くする効果も得られる。
なお、中間領域補強リブは、枠状カバー本体部の上面側に設けられているため、この中間領域補強リブが浴室内の下方側から見えることはなく、枠状カバーの外観体裁をよくすることができる。
本発明において、好ましくは、前記枠状カバー本体部の内周部および外周部の少なくとも一方に設けられ、かつ前記枠状カバー本体部の上面側において発生した前記結露水を前記枠状カバー本体部の下方に排水するための水抜き孔を、さらに備えている。
このような構成によれば、枠状カバーの上面側において発生した結露水を、水抜き孔から枠状カバーの下方に排水することが可能である
本発明において、好ましくは、前記補強リブ列として、前記長手方向とは交差する方向に間隔を隔てて並んだ複数の補強リブ列が設けられており、これら複数の補強リブ列どうしは、前記隙間の配置が前記長手方向において位置ずれした互い違い状とされている。
このような構成によれば、枠状カバーの上面側において発生した結露水が、複数の補強リブ列の隙間を順次通過して水抜き孔に向けて流れることを可能としつつ、複数の補強リブ列による枠状カバーの補強効果を高めることができる。前記構成とは異なり、複数の補強リブ列のそれぞれの隙間が互い違い状に設けられていない場合には、複数の隙間が互いに接近した箇所が発生し、この箇所が他の箇所と比較して強度が低くなるといった虞があるが、前記構成によれば、そのような虞を回避することも可能である。
本発明において、好ましくは、前記枠状カバー本体部の外周部に繋がり、かつこの外周部が延びる方向とは交差する方向に延びる外周部補強リブを、さらに備えている。
このような構成によれば、枠状カバー本体部の外周部およびその近辺の強度を、効率よく高めることができる。したがって、枠状カバーの軽量化や製造コストの低減化などを図りつつ、枠状カバーの不当な歪みなどを防止する上で、より好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記枠状カバー本体部の内周部に繋がり、かつこの内周部が延びる方向とは交差する方向に延びる内周部補強リブを、さらに備えている。
このような構成によれば、枠状カバー本体部の内周部およびその近辺の強度を、効率よく高めることができ、枠状カバーの軽量化や製造コストの低減化などを図りつつ、枠状カバーの歪みなどを防止する上で、一層好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記枠状カバー本体部の上面部に設けられた上向き突出状の部位として、前記枠状カバー本体部を支持するためのアダプタを、締結部材を用いて締結可能とするボス部と、前記アダプタが前記締結部材を用いて前記ボス部に締結可能な位置に設定されたときに、前記アダプタの水平方向への移動が規制されるように、前記アダプタの複数の角部または側面部を囲む配置とされた複数の位置決め用リブと、をさらに備えている。
このような構成によれば、枠状カバー本体部にアダプタを取付ける場合には、枠状カバーの複数の位置決め用リブによってアダプタの複数の角部または側面部が囲まれるように、アダプタを枠状カバー本体部上に載置した上で、締結部材を用いてアダプタを枠状カバーのボス部に締結すればよい。したがって、枠状カバーにアダプタを取付ける作業を容易かつ適切に行なうことができる。なお、前記締結部材は、浴室暖房装置の設置状態において、浴室内の下方側から見えることはなく、浴室暖房装置の体裁をよくすることが可能である。
本発明の第2の側面により提供される浴室暖房装置は、本発明の第1の側面により提供される浴室暖房装置の枠状カバーを備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される浴室暖房装置の枠状カバーについて述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る浴室暖房装置の構成の一例を示す要部概略断面図である。 図1に示す浴室暖房装置の要部分解概略断面図である。 (a)は、図1および図2に示す浴室暖房装置の枠状カバーの平面図であり、(b)は、(a)のIIIb-IIIb要部断面図であり、(c)は、(a)のIIIc-IIIc要部断面図であり、(d)は、(a)のIIId-IIId要部断面図である。 図3に示す枠状カバーおよびこれに取付けられるアダプタの概略斜視図である。 図4に示す枠状カバーにアダプタを取付けた状態を示す概略斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す浴室暖房装置Aは、浴室天井8よりも上方の建屋の天井9に固定された複数の吊りボルト90を利用して、浴室の天井部に取付けられている。浴室天井8には、浴室暖房装置Aの取付け用の天井開口部80が設けられている。浴室暖房装置Aは、浴室暖房装置本体部1、アダプタ2、枠状カバー3、ならびに下面パネル4を備えている。
下面パネル4は、浴室暖房装置本体部1用の吸気口40およびエア吹き出し口41が形成されている樹脂製パネルであり、浴室暖房装置本体部1の下面部に、たとえばビス止め手段(図示略)、あるいは係合用の凸部や凹部を利用した係合手段を用いて取付けられている。
浴室暖房装置本体部1は、その基本的な構成が、従来既知の浴室暖房装置本体部と同様なものである。詳細な図示説明は省略するが、この浴室暖房装置本体部1は、ファンおよびエア加熱手段を備えており、ファンの駆動により下面パネル4の吸気口40から浴室の空気を内部に取り込み、かつこの空気をエア加熱手段によって加熱してからエア吹き出し口41から浴室に向けて吹き出すことが可能である。この浴室暖房装置本体部1は、その外面部に突設されたブラケット片10の孔部に吊りボルト90が挿通し、かつナット91cによって落下が阻止された状態で吊りボルト90に固定されている。
図4および図5によく表われているように、アダプタ2は、金属製であり、略矩形枠状のプレート部20、このプレート部20の中央開口部21の四隅部分から上方に起立した複数の起立部22、この起立部22の上壁部に設けられたボルト挿通用孔23、およびプレート部20に設けられたビス止め用の複数の孔部24を備えている。プレート部20は、その外周部のサイズが天井開口部80よりも大きく、かつ中央開口部21は、浴室暖房装置本体部1を通過させることが可能に浴室暖房装置本体部1よりも大きいサイズである。さらに図1および図2に示すように、アダプタ2は、ボルト挿通用孔23に吊りボルト90が挿通し、かつナット91a,91bが締め付けられていることにより、吊りボルト90に固定されている。
枠状カバー3は、樹脂製であり、図3によく表われているように、中央開口部33を有する略矩形枠状の枠状カバー本体部30、その内周部30aに設けられた少なくとも左右一対の水抜き孔32、枠状カバー本体部30の上面部に設けられたビス止め用の複数のボス部31、複数の中間領域補強リブ5が列状に並んだ複数の補強リブ列R、内周部補強リブ6a、外周部補強リブ6b、およびアダプタ2を取付ける際の位置決めを図るための位置決め用リブ7を具備している(図4も参照)。
枠状カバー本体部30は、平面視略矩形の内周部30aおよび外周部30bを有しており、かつこれら内周部30aおよび外周部30bの上面部には、図3(b)~(d)に表われているように、上向き凸状壁部33a,33bが設けられている。枠状カバー本体部30は、外周部30bから内周部30aに進むにしたがって上面部および下面部のそれぞれの高さが漸次低くなるように傾斜している。図3(a),(c)に示すように、水抜き孔32は、高さが低い側の内周部30aに設けられているため、枠状カバー本体部30の上面部上において発生した結露水は、水抜き孔32に向けて流れさせることが可能である。水抜き孔32の一端は、中央開口部33に開口している。このため、枠状カバー本体部30の上面部の各所から水抜き孔32に到達した結露水は、この水抜き孔32を通過すると、枠状カバー3の下方に流れ落ちる。
各補強リブ列Rは、複数の中間領域補強リブ5が隙間50を介して断続的な直線状に並んだ部位である。隙間50の幅寸法Laは、枠状カバー本体部30の上面部上に結露水が発生した際に、この結露水が隙間50を円滑に通過可能な幅である。
複数の中間領域補強リブ5のそれぞれは、枠状カバー本体部30の外周部30bと内周部30aとの中間領域S(外周部30bと内周部30aとの間の領域)に位置して中間領域Sの長手方向に延びる上向き凸状のリブである。枠状カバー本体部30は、平面視略矩形枠状であるため、中間領域Sとしては、図3(a)において、中央開口部33の左右に位置する第1および第2の中間領域S(Sa,Sb)、ならびに中央開口部33の上下に位置する第3および第4の中間領域S(Sc,Sd)がある。第1および第2の中間領域
Sa,Sbの長手方向は、図3(a)の上下方向であり、第3および第4の中間領域Sc,Sdの長手方向は、同図の左右方向である。
前記した複数の中間領域S(Sa~Sd)のそれぞれにおいては、複数(図面では2列)の補強リブ列Rが、それらの短手方向に間隔を隔てて略平行な配置に設けられている。ただし、これら略平行な配置に設けられた複数の補強リブ列Rどうしは、隙間50の配置が長手方向に位置ずれした互い違い状とされている。
好ましくは、内周部30aに接近して設けられた補強リブ列Rは、水抜き孔32に接近する箇所に、中間領域補強リブ5が存在し、隙間50が存在しないように設けられている。本来的には、水抜き孔32の形成箇所およびその近傍領域は、他の領域と比較して強度が低くなる虞があるが、前記構成によれば、そのような領域を中間領域補強リブ5によって効果的に補強することが可能である。
さらに好ましくは、図3(b)において、各中間領域補強リブ5の厚みtbは、枠状カバー本体部30の厚みtaとの関係において、tb<taとされている。このような構成によれば、枠状カバー3の樹脂成形時において、中間領域補強リブ5の方が枠状カバー本体部30よりも先に固化し、枠状カバー本体部30に反りを生じ難くする効果が得られる。また、中間領域補強リブ5は、断続的に設けられているが、後述するように、このことによっても枠状カバー本体部30に反り変形を生じ難くする効果が得られる。
また、好ましくは、複数の中間領域補強リブ5の高さHは、各中間領域補強リブ5の上端と外周部30bの上端の高さが同寸法となるように設けられている。これは、枠状カバー3の樹脂成形時に、複数の中間領域補強リブ5のそれぞれへの樹脂流れの均一化を図る上で、好ましい。
複数の外周部補強リブ6bは、枠状カバー本体部30の上面部と、外周側の上向き凸状壁部33bとを繋ぎ、かつ外周部30bが延びる方向とは交差する方向に延びた状態に設けられた側面視略三角形状のリブである。これら複数の外周部補強リブ6bは、枠状カバー本体部30の外周部30bの全周域に沿って適当な間隔で断続的に設けられている。
複数の内周部補強リブ6aは、枠状カバー本体部30の上面部と、内周側の上向き凸状壁部33aとを繋ぎ、かつ内周部30aが延びる方向とは交差する方向に延びた状態に設けられた側面視略三角形状のリブである。これら複数の内周部補強リブ6aは、枠状カバー本体部30の内周部30aの全周域に沿って適当な間隔で断続的に設けられている。なお、上向き凸状壁部33a上には、後述するように、アダプタ2が載せられるが、この上向き凸状壁部33aを補強するための補強リブ39(図3の(b)~(d)のみに図示している)をさらに設けた構成とすることもできる。
複数の位置決め用リブ7は、枠状カバー3にアダプタ2を取付ける場合において、図3(d)および図5に示すように、アダプタ2のプレート部20が、内周側の上向き凸状壁部33a上に載置された際に、プレート部20の周囲を囲むことにより、プレート部20のネジ挿通用の孔部24がボス部31の上に位置するようにプレート部20の位置決めを図るための部分である。これら複数の位置決め用リブ7は、プレート部20の四隅部分を内側に配置させるための平面視略L字状の位置決め用リブ7(7a)、およびプレート部20の外周縁の中間部分を内側に配置に配置させるための位置決め用リブ7(7b)を有している。図3(a),(d)に示すように、それらの位置決め用リブ7には、この位置決め用リブ7と外周側の上向き凸状壁部33bとを繋ぐ外周部補強リブ6bが連設されている。位置決め用リブ7は、枠状カバー3を補強する役割も果たす。
複数のボス部31は、たとえば枠状カバー本体部30の上面部に突設された略円筒状の形態とされ、ビス29(本発明でいう締結部材の一例)をねじ込むための孔部が設けられている。図4および図5に示すように、アダプタ2のプレート部20は、孔部24に挿通されたビス29がボス部31の孔部にねじ込まれていることにより、枠状カバー3に取付けられている。
図1および図2に示すように、枠状カバー3は、アダプタ2との取付けが図られた状態で、外周側の上向き凸状壁部33bが浴室天井8の天井開口部80の近傍の下面に当接するように設定されている。下面パネル4は、既述したように、浴室暖房装置本体部1の下面部に取付けられるが、この取付けに際しては、枠状カバー3の中央開口部33に嵌入した状態とされる。
なお、浴室暖房装置Aを設置する場合には、図2に示すように、枠状カバー3の組み付けが図られたアダプタ2を、吊りボルト90に取付けた後に、浴室暖房装置本体部1、および下面パネル4の取付けが図られる。このような作業手順によれば、浴室天井8の付近の高所においてアダプタ2を単独で取付ける作業が不要となり、浴室暖房装置Aの取付け作業性をよくすることが可能である。
次に、前記した枠状カバー3を備えた浴室暖房装置Aの作用について説明する。
まず、枠状カバー3には、既述したように、複数の中間領域補強リブ5が中間領域S(Sa~Sd)の長手方向に延びた状態で設けられている。これに対し、枠状カバー3は、本来的には、中間領域Sの長手方向に反りなどを生じ易い。したがって、複数の中間領域補強リブ5は、そのような反りを効果的に防止すべく枠状カバー3を補強することとなる。また、本実施形態とは異なり、複数の中間領域補強リブ5をかなり長い寸法で一連に延びた直線状に形成した場合には、枠状カバー3を樹脂成形する際に、中間領域補強リブ5の存在に起因して中間領域Sに反り変形を生じる虞があるが、本実施形態においては、複数の中間領域補強リブ5が隙間50を介して断続的に設けられているため、樹脂成形時における前記した虞も解消することが可能である。
また、互いに略平行に設けられた複数の補強リブ列Rどうしは、隙間50が位置ずれした状態とされているが、このような構成によれば、複数の隙間50が互いに接近して強度が局所的に弱くなる箇所ができる限り発生しないようにし、各所の強度の均一化を図ることが可能である。
このようなことから、本実施形態によれば、枠状カバー3の全体の薄肉化、軽量化を図り、製造コストの低減化を図りながらも、枠状カバー3の強度を高め、反りなどの変形・歪みを生じ難いものとすることが可能である。また、外周部補強リブ6b、内周部補強リブ6a、および位置決め用リブ7なども、枠状カバー3の各部を効率よく補強する。したがって、枠状カバー3の歪みなどを防止する上で、一層好ましいものとなる。前記した補強リブ5,6a,6b,7は、いずれも枠状カバー本体部30の上面部に設けられているため、浴室暖房装置Aの設置状態において、これらの補強リブ5,6a,6b,7が、浴室の下方側から不体裁に見えることもない。
一方、枠状カバー3の上面部において結露水が発生した場合には、この結露水を水抜き孔32から枠状カバー3の下方に流れ落とすことができ、枠状カバー3の上側を衛生的な状態とすることが可能である。複数の中間領域補強リブ5は、隙間50を介して断続的に並んでいるため、これら複数の中間領域補強リブ5が、水抜き孔32に向けて結露水が流れることを阻害し、その排水が困難化する原因にならないようにすることも可能である。
枠状カバー3は、図5などを参照して説明したように、アダプタ2に取付けられて使用
されるが、枠状カバー3には、位置決め用リブ7が設けられており、アダプタ2のプレート部20と枠状カバー3との位置合わせを容易かつ適切に行なうことが可能である。したがって、アダプタ2と枠状カバー3との組み付け作業性を良好なものにすることもできる。なお、アダプタ2のプレート部20を枠状カバー3上に載せた際に、その位置が不適切である場合には、プレート部20の一部が位置決め用リブ7上に載り上がった状態となるため、このような不適切な状態でプレート部20が枠状カバー3にビス止めされる虞(過誤装着)をなくす効果も得られる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る浴室暖房装置の枠状カバー、およびこれを備えた浴室暖房装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
間領域補強リブの具体的な形状、サイズ、数などは限定されない。中間領域補強リブは、枠状カバー本体部の中間領域の上面部に、この中間領域の長手方向に延びた形態に設けられていればよい。
上述の実施形態では、第1ないし第4の中間領域Sa~Sdのそれぞれに中間領域補強リブ5が設けられているが、これに限定されない。上述の実施形態では、第1および第2の中間領域Sa,Sbよりも、第3および第4の中間領域Sc,Sdの方が長手方向のサイズが長く、反り変形を生じ易い。したがって、第1および第2の中間領域Sa,Sbには、中間領域補強リブ5を設けることなく、第3および第4の中間領域Sc,Sdのみに中間領域補強リブ5を設けた構成とすることもできる。
本発明に係る浴室暖房装置の枠状カバーは、必ずしも上述した実施形態のアダプタ2と組合されて用いられる必要はなく、アダプタ2とは異なる形態のアダプタ(支持部材)に支持させるなどして浴室天井またはその近辺に取付けた構成とすることも可能である。枠状カバーは、略矩形の枠状とは異なった形態の枠状とすることも可能である。
その他、本発明においては、浴室暖房装置の浴室天井またはその周辺部への具体的な取付け方法なども限定されない。
余り現実的ではないが、水抜き孔は、枠状カバー本体部の内周部に代えて、または加えて、枠状カバー本体部の外周部に設けた構成とすることもできる。
A 浴室暖房装置
R 補強リブ列
S(Sa~Sd) 中間領域(枠状カバー本体部の)
1 浴室暖房装置本体部
2 アダプタ
29 ビス(締結部材)
3 枠状カバー
30 枠状カバー本体部
30a 内周部(枠状カバー本体部の)
30b 外周部(枠状カバー本体部の)
32 水抜き孔
33 中央開口部(枠状カバーの)
4 下面パネル
5 中間領域補強リブ
6a 内周部補強リブ
6b 外周部補強リブ
7 位置決め用リブ
8 浴室天井
80 天井開口部
90 吊りボルト

Claims (7)

  1. 浴室天井の浴室暖房装置を設置するための天井開口部の周縁部付近の下面を覆うように配され、かつ前記浴室暖房装置の浴室暖房装置本体部の下面側を開放可能とする中央開口部が設けられている枠状カバー本体部を備えている、浴室暖房装置の枠状カバーであって、
    前記枠状カバー本体部の内周部と外周部との中間領域の上面部に突設され、かつ前記中間領域の長手方向に延びる複数の中間領域補強リブを、さらに備えており、
    前記複数の中間領域補強リブは、前記枠状カバー本体部の上面側において発生した結露水を通過させることが可能な隙間を介して前記長手方向に断続的な列状に並んだ補強リブ列を構成するように設けられていることを特徴とする、浴室暖房装置の枠状カバー。
  2. 請求項1に記載の浴室暖房装置の枠状カバーであって、
    前記枠状カバー本体部の内周部および外周部の少なくとも一方に設けられ、かつ前記枠状カバー本体部の上面側において発生した前記結露水を前記枠状カバー本体部の下方に排水するための水抜き孔を、さらに備えている、浴室暖房装置の枠状カバー。
  3. 請求項2に記載の浴室暖房装置の枠状カバーであって、
    前記補強リブ列として、前記長手方向とは交差する方向に間隔を隔てて並んだ複数の補強リブ列が設けられており、
    これら複数の補強リブ列どうしは、前記隙間の配置が前記長手方向において位置ずれした互い違い状とされている、浴室暖房装置の枠状カバー。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室暖房装置の枠状カバーであって、
    前記枠状カバー本体部の外周部に繋がり、かつこの外周部が延びる方向とは交差する方向に延びる外周部補強リブを、さらに備えている、浴室暖房装置の枠状カバー。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の浴室暖房装置の枠状カバーであって、
    前記枠状カバー本体部の内周部に繋がり、かつこの内周部が延びる方向とは交差する方向に延びる内周部補強リブを、さらに備えている、浴室暖房装置の枠状カバー。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の浴室暖房装置の枠状カバーであって、
    前記枠状カバー本体部の上面部に設けられた上向き突出状の部位として、
    前記枠状カバー本体部を支持するためのアダプタを締結部材を用いて締結可能とするボス部と、
    前記アダプタが前記締結部材を用いて前記ボス部に締結可能な位置に設定されたときに、前記アダプタの水平方向への移動が規制されるように、前記アダプタの複数の角部または側面部を囲む配置とされた複数の位置決め用リブと、
    をさらに備えている、浴室暖房装置の枠状カバー。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の浴室暖房装置の枠状カバーを備えていることを特徴とする、浴室暖房装置。
JP2017249908A 2017-12-26 2017-12-26 浴室暖房装置の枠状カバーおよび浴室暖房装置 Active JP7086341B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017249908A JP7086341B2 (ja) 2017-12-26 2017-12-26 浴室暖房装置の枠状カバーおよび浴室暖房装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017249908A JP7086341B2 (ja) 2017-12-26 2017-12-26 浴室暖房装置の枠状カバーおよび浴室暖房装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019116984A JP2019116984A (ja) 2019-07-18
JP7086341B2 true JP7086341B2 (ja) 2022-06-20

Family

ID=67305242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017249908A Active JP7086341B2 (ja) 2017-12-26 2017-12-26 浴室暖房装置の枠状カバーおよび浴室暖房装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7086341B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000046366A (ja) 1999-08-06 2000-02-18 Daikin Ind Ltd 天井設置型空気調和装置
JP2005076916A (ja) 2003-08-28 2005-03-24 Harman Pro:Kk 浴室暖房機
JP5386280B2 (ja) 2009-09-11 2014-01-15 株式会社ガスター 浴室暖房ユニットの取付け用具
JP2017003167A (ja) 2015-06-09 2017-01-05 株式会社富士通ゼネラル 天井埋込型空気調和機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI123281B (fi) * 2008-05-28 2013-01-31 Kariner Oy Ilmastointilaitteisto, menetelmä ja ilmastoitava asuinhuone

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000046366A (ja) 1999-08-06 2000-02-18 Daikin Ind Ltd 天井設置型空気調和装置
JP2005076916A (ja) 2003-08-28 2005-03-24 Harman Pro:Kk 浴室暖房機
JP5386280B2 (ja) 2009-09-11 2014-01-15 株式会社ガスター 浴室暖房ユニットの取付け用具
JP2017003167A (ja) 2015-06-09 2017-01-05 株式会社富士通ゼネラル 天井埋込型空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019116984A (ja) 2019-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5757744B2 (ja) 前パネルの取付構造および取付方法
JP7086341B2 (ja) 浴室暖房装置の枠状カバーおよび浴室暖房装置
EP3076095A1 (en) Indoor unit
JP6806929B2 (ja) 取り付け板組立体とその取り付け方法
JP2008095353A (ja) 天井構造及びその構築方法
CN105474486B (zh) 用于电子和仪器设备外壳的安装架和轨道
JP6123980B2 (ja) 浴室ユニット
JP2017172241A (ja) 床パン、および床パンユニット
JP2009077807A (ja) 防水パンと浴槽の設置構造
KR200467946Y1 (ko) 환기창 키트 설치용 창호틀 조립체
JPH062878A (ja) 天井埋込み型空気調和機
JP4767894B2 (ja) 外壁材取付金具
EP2390582A1 (en) A casing for a domestic appliance, in particular a domestic cooking oven
JP6613435B2 (ja) 水切取付構造
JP6528319B2 (ja) 浴室ユニット
JP6423165B2 (ja) 面格子の取付構造
JP5914796B2 (ja) 床パン設置構造
JPS6110420Y2 (ja)
JP7072540B2 (ja) 換気扇
JP3723790B2 (ja) パネルの接続構造
KR100977573B1 (ko) 공기조화기 캐비닛의 도어고정구조
JP2006343097A (ja) 床置き形空気調和機
JP7011790B2 (ja) 浴室暖房装置の取付け方法
RU2673178C1 (ru) Конструкция передней технической стороны автотранспортного средства из пластического материала
JP3648674B2 (ja) 分割防水パン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7086341

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150