JP7085919B2 - 実装装置および実装方法 - Google Patents
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Description
また、支持体の所定の位置に実装対象物を配置した際、接着剤層が未接触状態または未接触部過多状態とされることで、接着剤層の厚みが障壁となって凸部と支持体とが未接触となることを防止することができる。
さらに、除去手段を備えることで、凸部と支持体との間に異物が介在することを防止し、それらの接触を確実なものとすることができる。
また、個片化手段を備えれば、実装対象物を個片化して形成した個片体を支持体に取り付けることができる。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1(A)中手前方向で「後」がその逆方向とする。また、図1(A)以外において、方向を示す矢印を記載していない図は、全て図1と同じ方向から観た図とする。
なお、チップCPは、バンプBPが形成された凸部形成面CP1に、熱HTが付与されることで膨張する膨張性粒子SGが添加された接着剤層ALが積層されている。また、接着剤層ALの厚みは、バンプBPの高さ以下に設定されている。
先ず、図1中実線で示す初期位置に各部材が配置された実装装置EAに対し、当該実装装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)または、多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、同図に示すように、チップCPおよびリードフレームLFをそれぞれ支持テーブル61、71上に載置する。すると、移動手段20および接合手段30が多関節ロボット21、位置検知機器23および押圧力検知機器33を駆動し、保持部材11の支持面11AをチップCPの上面に接触させた後、保持手段10が図示しない減圧手段を駆動し、支持面11AでのチップCPの吸着保持を開始する。このとき、移動手段20は、位置検知機器23の検知結果を基に、チップCPが所定の位置および所定の方向で保持部材11に保持されるように、多関節ロボット21を駆動する。また、移動手段20は、押圧力検知機器33の検知結果を基に、保持部材11を介してチップCPに付与する押圧力が所定の押圧力となるように、多関節ロボット21を駆動する。
ここで、未接触部過多状態とは、チップCPに積層されてリードフレームLF側に表出している接着剤層AL全体の領域に対し、当該接着剤層ALがリードフレームLFに接触している初期接触領域の割合が50%未満の状態のことをいう。
エネルギー付与手段50で接着剤層ALに熱HTを付与する前段で、接着剤層ALは、リードフレームLFとを未接触状態または、未接触部過多状態とされなくてもよく、例えば、エネルギー付与手段50で接着剤層ALに熱HTを付与する前段で、初期接触領域の割合が、例えば、51%、75%、99%等、50%以上でもよく、エネルギー付与手段50で膨張性粒子SGを膨張させることで、当該膨張性粒子SGを膨張させる前に比べ、リードフレームLFに対する接着剤層ALの接触領域を増大させることができればよい。
改質部形成手段としては、レーザ光の他に、電磁波、振動、熱、薬品、化学物質等を付与し、ウエハWFの特性、特質、性質、材質、組成、構成、寸法等を変更することで、ウエハWFを脆弱化、粉砕化、液化または空洞化して改質部を形成するものでもよく、このような改質部は、実装対象物を個片化して個片体を形成することができればどのようなものでもよい。
個片化手段80は、ウエハWFを2分割にしてもよいし、3分割以上にしてもよいし、個片化によって形成されるチップCPの形状は、円形、楕円形、三角形または四角形以上の多角形等、どのような形状でもよい。
個片化手段80は、本発明の実装装置EAに備わっていなくてもよい。
実装対象物、支持体および母材は、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、ガラス器具、鋼板、金属製品、陶器、木板、木製品または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができるし、その材質、種別、形状等は、特に限定されることはないし、そのような実装対象物に形成された凸部は、例えば、ボルトやナット等の留め具によるものや、樹脂成型された突出部等、どのようなものでもよいし、実装対象物、支持体、母材および凸部の形状は、例えば、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、立方体、直方体、球形、円柱形、角柱形、円錐形、角錐形等、その他どのような形状であってもよい。
前記実施形態において、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等の部材を採用したり、大気やガス等の気体の吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
10…保持手段
20…移動手段
30…接合手段
40…除去手段
50…エネルギー付与手段
80…個片化手段
AL…接着剤層
BP…バンプ(凸部)
BP1…接触部
CP…チップ(実装対象物)
CP1…凸部形成面
HT…熱(エネルギー)
LF…支持体(リードフレーム)
SG…膨張性粒子
WF…半導体ウエハ(母材)
WF1…凸部形成面
Claims (5)
- 凸部が形成された実装対象物を保持する保持手段と、
前記実装対象物を保持した前記保持手段および、当該実装対象物を実装する支持体を相対移動させ、前記凸部を前記支持体に接触させて前記実装対象物を前記支持体の所定の位置に配置する移動手段と、
前記実装対象物を前記支持体の所定の位置に配置した状態で、前記凸部を前記支持体に接合させる接合手段とを備え、
前記実装対象物は、前記凸部が形成された凸部形成面に、所定のエネルギーが付与されることで膨張する膨張性粒子が添加された接着剤層が積層されており、
前記接着剤層に前記エネルギーを付与して前記膨張性粒子を膨張させることで、当該膨張性粒子を膨張させる前に比べ、前記支持体に対する前記接着剤層の接触領域を増大させるエネルギー付与手段を備えていることを特徴とする実装装置。 - 前記接着剤層の厚みは、前記凸部の高さ以下に設定され、前記エネルギー付与手段で前記接着剤層に前記エネルギーを付与する前段で、前記接着剤層は、前記支持体に接触していない未接触状態、または、部分的に接触した未接触部過多状態とされることを特徴とする請求項1に記載の実装装置。
- 前記凸部が前記支持体に接触する接触部に付着している異物を除去する除去手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の実装装置。
- 凸部が形成された所定面に、前記接着剤層が積層されている母材を個片化して前記実装対象物を形成する個片化手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の実装装置。
- 凸部が形成された実装対象物を保持する保持工程と、
前記保持工程で保持した前記実装対象物および、当該実装対象物を実装する支持体を相対移動させ、前記凸部を前記支持体に接触させて前記実装対象物を前記支持体の所定の位置に配置する移動工程と、
前記実装対象物を前記支持体の所定の位置に配置した状態で、前記凸部を当該支持体に接合させる接合工程とを備え、
前記実装対象物は、前記凸部が形成された凸部形成面に、所定のエネルギーが付与されることで膨張する膨張性粒子が添加された接着剤層が積層されており、
前記接着剤層に前記エネルギーを付与して前記膨張性粒子を膨張させることで、当該膨張性粒子を膨張させる前に比べ、前記支持体に対する前記接着剤層の接触領域を増大させるエネルギー付与工程を実施することを特徴とする実装方法。
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