JP7083627B2 - 包装済食物の製造方法、及び、包装済食物 - Google Patents
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Description
野菜等の食物を洗浄する手段として、次亜塩素酸等による殺菌、除菌が一般的に知られている。特に、カット野菜の製造においては、原料野菜をスライサーでカットし、これを次亜塩素酸ナトリウム溶液に一定時間浸漬して殺菌し、残余の次亜塩素酸を水洗して除去する方法が多くの場合取られてきた(例えば、特許文献1参照)。また、例えば、千切りキャベツの製造ラインにおいても、千切り前にホールキャベツを約四等分に裁断した後、殺菌剤で殺菌処理を行うことが行われていた(例えば、特許文献2参照)。
このような知見に基づけば、食材、例えば野菜表面を除菌しないままカットした場合、野菜表面に存在している菌をスライサーの刃によってカット野菜全体に拡散させることになる。その結果、カット後の殺菌が必要となり、カット野菜の香味的、栄養的な品質を劣化させることになる。
<1> 食材から非可食部分を除去して対象食物を準備する準備工程と、
前記対象食物を洗浄し前記対象食物の表面から少なくとも菌を除去する洗浄工程と、
前記洗浄工程によって洗浄された前記対象食物を無菌状態で裁断加工する裁断工程と、
前記裁断工程において裁断加工された前記対象食物を無菌状態で包装する包装工程と、
を続けて行う包装済食物の製造方法。
<2> 前記洗浄工程は、前記対象食物を、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、硝酸カルシウム、水酸化カルシウム、過硝酸、過酢酸、及び、オゾンから選ばれる少なくとも一種の水溶液に浸漬して洗浄する、前記<1>に記載の包装済食物の製造方法。
<3> 前記洗浄工程は、前記対象食物を、直径100μm未満の微細気泡を含む液体の噴流によって洗浄する、前記<1>に記載の包装済食物の製造方法。
<4> 前記直径100μm未満の微細気泡を含む液体が、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、硝酸カルシウム、水酸化カルシウム、過硝酸、過酢酸、及び、オゾンから選ばれる少なくとも一種の水溶液を含む、前記<3>に記載の包装済食物の製造方法。
<5> 前記噴流は、前記微細気泡を含む液体を、1つの吐出口当たり洗浄槽容積に対し1秒間で0.05体積%以上、且つ、圧力0.01MPa以上で吐出させることにより行う前記<3>又は<4>に記載の包装済食物の製造方法。
<6> 前記洗浄工程における洗浄時間が2秒間~30分間である前記<3>~<5>のいずれか一つに記載の包装済食物の製造方法。
<7> 前記<1>~<6>のいずれか一つに記載の包装済食物の製造方法により製造される包装済食物。
本実施形態の包装済食物の製造方法(以下、単に「本実施形態の製造方法」と称することがある。)は、食材から非可食部分を除去して対象食物を準備する準備工程と、対象食物を洗浄し前記対象食物の表面から少なくとも菌を除去する洗浄工程と、前記洗浄工程によって洗浄された前記対象食物を無菌状態で裁断加工する裁断工程と、前記裁断工程において裁断加工された前記対象食物を無菌状態で包装する包装工程と、を続けて行う。本実施形態の包装済食物の製造方法は、洗浄工程にて次亜塩素酸等の殺菌剤やマイクロバブル又はウルトラファインバブル等のファインバブルを用いて対象食物から少なくとも菌を除去する方法である。また、本実施形態の製造方法において、各工程を「続けて行う」とは、準備工程と、洗浄工程と、裁断工程と、包装工程とが、各工程の間において次亜塩素酸等を用いた除菌工程が介されることなく続けて行われることを意味する。すなわち、本実施形態の製造方法においては、洗浄工程以外で食材の除菌工程は行われない。一方、本実施形態の製造方法において、洗浄工程以降の工程は、洗浄工程で使用した液体と共存する状態で行われてもよい。また、洗浄工程、裁断工程及び包装工程は除菌工程の以外にも極力他の工程が含まれないことが望ましいが、無菌状態が維持されることを条件として、各工程の間又は各工程自体に脱水処理、異物検出、重量チェック等を行う工程が含まれていてもよい。
本実施形態における「準備工程」は、食材から非可食部分を除去して対象食物を準備する工程であり、好ましくは、非可食部分の除去以外の裁断が行われていない対象食物を準備する。ここで「非可食部分」とは、包装される食材によって異なるが、カットキャベツの場合には芯や外側の葉、カットネギ(棒ネギ)の場合には、根部(下部)及び上部の緑色部位が挙げられる。
なお、準備工程においては、食物表面の泥等の除去するために予備洗浄処理などを施してもよい。
本実施形態における「対象食物」は液体で洗浄できる食物であれば特に限定されず、例えば、野菜や果物などの青果物に加えて、魚介類や肉類などの生鮮食品、豆腐やこんにゃくなどの加工食品等が挙げられる。特に、加熱殺菌しない調理品が好適な対象として挙げられる。本実施形態の製造方法は青果物に対して好適であり、特に棒ネギやタマネギ等の層状構造を有する野菜に好適に用いることができる。
本実施形態における「洗浄工程」は、対象食物を洗浄し前記対象食物の表面から少なくとも菌を除去する工程である。ここで、洗浄工程で除去される「菌」としては、例えば、土壌由来の雑菌や野菜に付着してその鮮度を低下させるような菌を始め、健康被害を惹起する大腸菌、サルモネラ菌、ブドウ球菌等が挙げられ、細菌、真菌全般をも含む。
前記殺菌剤としては、例えば、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、硝酸カルシウム、水酸化カルシウム、過硝酸、過酢酸、及び、オゾンから選ばれる少なくとも一種を挙げることができる。洗浄工程においては、対象食物を、これら殺菌剤、好ましくは、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、硝酸カルシウム及び水酸化カルシウムから選ばれる少なくとも一種の水溶液に浸漬して洗浄することができる。殺菌剤を用いた際の洗浄条件は、特に限定されるものではなく、使用する殺菌剤の種類、対象食物のサイズ及びその種類に応じて適宜決定することができる。
なお、前記硝酸カルシウムや水酸化カルシウムを用いた場合も同様の条件に設定することができる。
上述のように、洗浄工程においては、対象食物を直径100μm未満の微細気泡を含む液体の噴流によって洗浄することができる。
本実施形態における「微細気泡」は、直径100μm未満の微細気泡であり、所謂「マイクロバブル」と称されるマイクロオーダーの微細気泡を用いることができる。また、十分な洗浄効果を得る観点から、微細気泡の直径は100μm未満であることが好ましく、直径が1μm未満の微細気泡であることがさらに好ましく、10nm~500nmであることが特に好ましい。直径1μm未満の微細気泡、所謂「ウルトラファインバブル」と称されるナノオーダーの微細気泡は、液体中において上昇速度が遅く、水中に保持されるため洗浄効果が保持される。この際の微細気泡の上昇速度は、以下の式(Stokes式)に従う。
上昇速度U=ρgd2/18μ
d:球形気泡の直径、g:重力加速度、ρ:液密度、μ:液粘度
液体中の微細気泡の存在は、例えばレーザー光の散乱を用いることによって確認することができる。
本実施形態における洗浄工程においては、微細気泡を含む液体の噴流を用いることができる。ここで、「噴流」とは、速度を持った流体が圧力をかけて吐出口から空間中にほぼ一方向の流れとなって噴出する現象である。前記洗浄工程では、例えば、微細気泡を含む洗浄用水を除菌洗浄対象である不可食部分を除去した対象食物を含む洗浄槽に一定時間噴射して洗浄対象(対象食物)と混合させることができる。洗浄工程における洗浄条件は洗浄槽の形状、サイズ、噴出孔の数や位置、洗浄対象である対象食物(青果等)のサイズや比重などを考慮して決定することができる。一方、噴流の強度の範囲は対象の青果が沈降するあるいは浮いたままの状態よりも強く、青果が噴流によって傷つくより弱い、という必要がある。このような観点から、前記洗浄工程において「微細気泡を含む液体の噴流によって洗浄する」とは、1つの吐出口当たり洗浄槽容積に対し1秒間で0.05体積%以上、且つ、圧力0.01MPa以上で吐出された微細気泡を含む液体で対象食物を洗浄することを意味する。
本明細書を通じて、吐出口から微細気泡を含む液体を吐出するため圧力を「吐出圧力」(単位:Pa)と称する。また、1つの吐出口から1秒間洗浄槽容積に吐出される洗浄槽容器の容積に対する微細気泡を含む液体の量の比を「吐出量」(単位:体積%)と称する。
ファインバブルを含む液体の吐出圧力が0.01MPa未満又は1秒間の吐出量が0.05体積%未満のファインバブル水量で洗浄した場合、菌体が潜んでいる対象食物の表面構造内に微細気泡が十分に侵入できず、殺菌効果を十分に発揮することができない場合がある。前記吐出圧力としては、対象食物の鮮度(ダメージの受け具合)と洗浄及び殺菌作用とのバランス、並びに工場稼働エネルギーの観点から、0.01~0.10MPaであることが好ましく、0.01~0.05MPaであることが更に好ましい。また、前記吐出量は、対象食物の鮮度(ダメージの受け具合)と洗浄及び殺菌作用とのバランス、並びに工場稼働エネルギーの観点から調整される。当該吐出量として、経験的には、洗浄槽容積の0.05体積%~50.00体積%であることが好ましく、0.05体積%~5.00体積%であることが更に好ましい。
本実施形態における洗浄工程においては、微細気泡を含む液体の噴流を用いれば特に他の洗浄条件に限定はないが、例えば、液体の噴流による洗浄時間は、対象食物の物理的ダメージの受け具合と洗浄及び殺菌作用とのバランス、及び工程の稼働効率の観点から、2秒間~30分間であることが好ましく、10秒間~5分間であることが更に好ましい。特に本実施形態の製造方法によれば、噴流を用いるため浸漬振盪する場合に比して短い洗浄時間で、洗浄効果及び殺菌効果を奏することができる。また、洗浄時における液体の温度についても特に限定はないが、殺菌効果と対象食物の物理的損傷との観点から、2~25℃であることが好ましく、5~15℃であることが更に好ましい。
本実施形態における裁断工程は、洗浄工程によって洗浄された前記対象食物を無菌状態で裁断加工する工程である。本実施形態の製造方法は、洗浄工程に続けて無菌状態にて裁断工程を行うことで、洗浄工程おいて施された殺菌効果を維持したまま対象食物を裁断することができる。
具体的には、特に限定されるものではないが、例えば、各工程(少なくとも裁断工程及び包装工程)を本実施形態における“無菌状態”で実施するためには、少なくとも対象食品と接する可能性がある装置及びその周辺の環境が、環境中の一般生菌数が5CFU/cm2以下、大腸菌群が陰性となる状態を基準とすることができる。
また、無菌状態の対象としては、上述の殺菌の対象となる菌が挙げられる。前記無菌状態は、例えば、裁断加工に用いられる装置及び当該装置が設置される部屋の床や壁や他の設置物、或いは、裁断加工を行う人等に対して、前記殺菌の対象となる菌の除菌処理を施すことで達成することができる。また、無菌状態を維持するために、クリーンベンチやクリーンルームを利用してもよい。無菌状態における裁断加工は、クリーンベンチ内でヒトの手を介して行ってよく、また、工業用ロボット等を用いて自動的に行うものであってよい。
なお、無菌状態の確保は、消費者の口に入る製品やその原料が次亜塩素酸等の化学物質に触れる機会をなくすか、最低限度に抑えることを前提として、設備や施設を殺菌することによって行うことが好ましい。即ち、設備施設の殺菌剤としては次亜塩素酸等でも可能であり、複数の殺菌処理を組み合わせることが好ましい。
また、裁断加工時における加工条件も特に限定はないが、例えば、炭酸ガス雰囲気下で、湿度(RH)50%~90%程度、温度1℃~15℃程度(好ましくは、2℃~5℃)で実施することが好ましい。
本実施形態における包装工程は、裁断工程において裁断加工された前記対象食物を無菌状態で包装する工程である。本実施形態の製造方法は、洗浄工程による殺菌効果を維持したまま対象食物を包装するため、裁断後カット野菜の切断面に次亜塩素酸等の殺菌剤やこれを除去するための大量の水等が接触することがなく、対象食物の本来の香味や栄養成分等を維持することができる。前記無菌状態は、上述の裁断工程におけるものと同義であるが、上述の定義に当てはまるものであれば、裁断工程と異なる条件であってもよい。
野菜の部位毎における着生微生物数量の比較を行った。
本実施例では市場から調達したネギを材料に薬味・トッピングに用いる白髪ネギの製造を模擬した例を示す。すなわち、白ネギの軟白部を“可食部”として円筒形に切り出した後、最外皮を無菌的に剥ぎ取り、白ネギの軟白部を最外皮と白ネギの内部とに分けた。
ついで、最外皮を秤量し、10倍量の滅菌リン酸緩衝液に分散した。得られた分散物をストマッカー処理(インターサイエンス社製「MiniMixR100(R)VPCC(R)」を強度4で1分間用いた処理)を施して白ネギ懸濁液とした。得られた懸濁液を段階希釈して、コンパクトドライ「ニッスイTC」(日水製薬(株)製)に接種し、37℃で48時間培養して、菌数(一般生菌数)を計測した。
また、白ネギの内部(最外皮を無菌的に除いた残り全部)を秤量し、上述の最外皮と同様に処理して、一般生菌数を計測した。
白ネギから青葉及び根部(非可食部分)を除去し、白ネギ軟白部を可食部とする対象食物を準備した。
(試料1~5)
準備工程において得られた白ネギ軟白部(可食部)、3kgを次亜塩素酸ナトリウム200ppm水溶液、150Lに投入し、5℃及び10分間の条件で、ゆるく撹拌し、洗浄殺菌した。これを籠に取り、塩素が1ppm以下になるまで水道水で洗浄した。
準備工程において得られた白ネギ軟白部(可食部)3kgを気泡数億個/mlのファインバブル(微細気泡の直径は100nm付近にピークがある)水 100Lを収容した水槽に投入し、噴流で撹拌した(5℃、10分間)。ファインバブル水による洗浄後に回収した白ネギ軟白部は。いずれの場合も遠心脱水して余分な水は除去した。なお、ファインバブル水は(株)ナノクス製の装置(装置名:ナノフレッシャー(登録商標))を用いて製造した。具体的には、水道水100Lをナノフレッシャーによって室温・2時間の条件で炭酸ガス(CO2)によって通気処理を行った。噴流は、圧力0.01~0.05MPa、吐出量0.1~0.5L/sの条件下で行った。
比較用試料(従来法)として、上述の準備工程において白ネギ軟白部(可食部)を切出した後、上述の洗浄工程を経ず裁断して白髪ネギとし、これを次亜塩素酸ナトリウム水溶液で殺菌し、その後、塩素濃度が1ppm以下になるまで水道水で洗浄して遠心脱水後、ビニール袋に封入した。なお、前記殺菌は、白ネギ軟白部(白髪ネギ)3kgを次亜塩素酸ナトリウム200ppm水溶液、150Lに投入し、5℃、及び10分間の条件で、ゆるく撹拌し、洗浄殺菌した。
以降の工程(裁断工程・包装工程)は、無菌状態で操作した)。
試料1~5及び試料6~10について洗浄の終わった各試料(白ネギ)をシャロット・スライサー(装置名:OFM-1007、(株)小野食品機械製、東金市)でカット加工(白髪ネギに加工)した。これをビニール袋に小分けし、秤量して封入して、10℃で保存し、官能評価(香味試験)、及び菌数測定に供した。なお、洗浄工程以降の工程(裁断工程・包装工程)は、無菌状態で操作した)。
各試料につき製造した包装済食物(白髪ネギ)を5℃以下で保存して製品サンプルとした。
また、操作については一般的な微生物実験の手順に従い、保存したサンプルを用いて菌数検査を行った。菌数検査は保存した各試料の製品サンプル10gに対し90mlのリン酸バッファー(pH7.0)とストマッカーとを用いて1分間処理して菌を抽出し、10倍段階希釈の後、これをプレートに1ml塗布し48時間培養した後、一般細菌のCFU/gを測定した。結果を下記に示す。
各試料につき、包装済食物を開封し、白髪ネギを実食して下記基準に従い香味を評価した。評価は、製造に携わる10名をパネルとして、サンプルをブラインドで供試することによりおこなった。各評価結果としては、前記10名のパネル中6名以上が一致したものを示している。結果を下記に示す。
A:白ネギ本来の香味及び旨味が感じられた。
B:白ネギ本来のものには至らないものの、十分に香味及び旨味が感じられた。
C:白ネギの香味及び旨味が損なわれていた。
Claims (3)
- 食材から非可食部分を除去して対象食物を準備する準備工程と、
前記対象食物を洗浄槽中で洗浄し前記対象食物の表面から少なくとも菌を除去する洗浄工程と、
前記洗浄工程によって洗浄された前記対象食物を無菌状態で裁断加工する裁断工程と、
前記裁断工程において裁断加工された前記対象食物を無菌状態で包装する包装工程と、を続けて行う包装済食物の製造方法であって、
前記洗浄工程は、前記対象食物を、直径10nm~500nmの微細気泡を含む液体の噴流によって洗浄し、且つ、前記噴流は、前記微細気泡を含む液体を、1つの吐出口当たり前記洗浄槽の容積に対し1秒間で0.05体積%以上、且つ、圧力0.01MPa以上で吐出させることにより行われ、
前記洗浄槽は、同一槽内で前記微細気泡を発生させ、前記微細気泡を含む液体を循環させる機構、及び/又は、前記洗浄槽とは別の装置で発生させた前記微細気泡を含む液体を洗浄槽内に吐出するような機構を有し、
前記無菌状態は、環境中の一般生菌数が5CFU/cm 2 以下である、包装済食物の製造方法。 - 前記直径10nm~500nmの微細気泡を含む液体が、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、硝酸カルシウム、水酸化カルシウム、過硝酸、過酢酸、及び、オゾンから選ばれる少なくとも一種の水溶液を含む、請求項1に記載の包装済食物の製造方法。
- 前記洗浄工程における洗浄時間が2秒間~30分間である請求項1又は請求項2に記載の包装済食物の製造方法。
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