JP7081307B2 - 燃料電池用セパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池用セパレータに関する。
特許文献1に示される燃料電池では、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)がセパレータによって厚さ方向に挟まれた状態となっている。上記記膜電導接合体は、電解質膜、アノード電極層、及びカソード電極層を備えており、電解質膜における厚さ方向両側のうちの一方側にカソード電極層を接合するとともに他方側にアノード電極層を接合したものである。なお、燃料電池においては、複数層の膜電極接合体を上記セパレータで隔てることにより、膜電極接合体がそれぞれ上述したようにセパレータで厚さ方向に挟まれた状態となっている。
図5に概略的に示すように、上記セパレータ51は、複数層の膜電極接合体52(電解質膜61、アノード電極層57、カソード電極層58)の間に設けられる導電性を有するセパレータ本体53と、平行且つ互い違いとなるようセパレータ本体53に形成されている複数の凹状部54及び複数の凸状部55とを備えている。そして、セパレータ本体53における凸状部55は、その表面に配置されていてセパレータ本体53よりも高い導電性を有する薄膜56を介して膜電極接合体52のアノード電極層57もしくはカソード電極層58に接する。
セパレータ本体53において、膜電極接合体52のアノード電極層57と対向する凸状部55間に位置する凹状部54の内側には、上記アノード電極層57に対し水素等の燃料ガスを供給する流路59が形成されている。また、セパレータ本体53において、膜電極接合体52のカソード電極層58と対向する凸状部55間に位置する凹状部54の内側には、上記カソード電極層58に対し空気等の酸化ガスを供給する流路60が形成されている。
そして、燃料電池においては、膜電極接合体52のアノード電極層57に燃料ガスが供給されるとともに膜電極接合体52のカソード電極層58に酸化ガスが供給されると、それら燃料ガス及び酸化ガスの膜電極接合体52での反応に基づき発電が行われる一方、その反応に伴ってカソード電極層58では水が生成される。ちなみに、こうして生成された水については、流路60内の酸化ガスの流れを利用して燃料電池外に排出するようにしている。
なお、燃料ガス及び酸化ガスの膜電極接合体52での反応は膜電極接合体52とセパレータ本体53との間の電気抵抗によって影響を受ける関係から、そうした電気抵抗の増大を抑制することを意図してセパレータ本体53における凸状部55の表面に上記薄膜56が形成されている。
特許第6199266号公報
上記セパレータ51においては、セパレータ本体53の厚さ方向一方側(図5の下側)の凸状部55が、薄膜56を介して膜電極接合体52のカソード電極層58に接する。このため、発電に伴ってカソード電極層58で水が生成されると、その水がカソード電極層58と上記薄膜56との間の部分に保持されやすくなり、それが原因となってカソード電極層58側で生成されたに水を流路60内の酸化ガスの流れによって燃料電池外に排出しきれず、上記水がカソード電極層58側に溜まるおそれがある。そして、このようにカソード電極層58側に水が溜まると、酸化ガスがカソード電極層58に接触しにくくなって膜電極接合体52において酸化ガスの拡散が十分に行えないことから燃料ガス及び酸化ガスの反応が悪化する。
また、上記セパレータ51においては、セパレータ本体53の厚さ方向他方側(図5の上側)の凸状部55が、薄膜56を介して膜電極接合体52のアノード電極層57に接する。ちなみに、セパレータ51の薄膜56は、ある程度の水分を含ませることにより電気抵抗の増大を抑制するという機能を発揮しやすくなる。このため、膜電極接合体52を薄くすることにより、カソード電極層58側で生成された水を電解質膜61を伝わってアノード電極層57側に移動できるようにすることが考えられる。この場合、セパレータ51における膜電極接合体52のアノード電極層57と接する薄膜56に水を含ませ、その薄膜56における電気抵抗の増大を抑制するという機能を発揮させやすくなる。ただし、上記薄膜56とアノード電極層57との間に必要以上の水が保持されることによって同アノード電極層57側に余剰の水が溜まると、燃料ガスがアノード電極層57に接触しにくくなって膜電極接合体52での燃料ガス及び酸化ガスの反応が悪化するおそれがある。
本発明の目的は、膜電極接合体の電極層とセパレータ本体の凸状部の表面に形成されている薄膜との間の部分に水が溜まることを抑制できる燃料電池用セパレータを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する燃料電池用セパレータは、燃料電池における複数層の膜電極接合体の間に設けられるプレート状の導電性を有するセパレータ本体と、平行且つ互い違いとなるよう上記セパレータ本体に形成されている複数の凹状部及び複数の凸状部と、を備える。セパレータ本体における上記凸状部は、その表面に配置されていてセパレータ本体よりも高い導電性を有する薄膜を介して膜電極接合体の電極層に接するものである。また、セパレータ本体における上記凹状部の内側には膜電極接合体の電極層に対し酸化ガスもしくは燃料ガスを供給する流路が形成されている。そして、上記薄膜の膜電極接合体の電極層と接する部分には、凹状部及び凸状部と交差する方向に延びて上記流路と繋がる溝部が形成されている。
上記構成によれば、膜電極接合体の電極層とセパレータ本体の凸状部の表面に形成されている薄膜との間の部分に存在する水が、その薄膜に形成されている溝部を利用して酸化ガスもしくは燃料ガスが流れる流路に排出され、更に同流路内の酸化ガスもしくは燃料ガスの流れによって燃料電池外に排出される。
本発明によれば、膜電極接合体の電極層とセパレータ本体の凸状部の表面に形成されている薄膜との間の部分に水が溜まることを抑制できる。
燃料電池用のセパレータを示す断面図。 同セパレータをカソード電極層に接する部分側から見た状態を示す斜視図。 同セパレータをアノード電極層に接する部分側から見た状態を示す斜視図。 溝部の他の例を示す斜視図。 セパレータの従来例を示す略図。
以下、燃料電池用セパレータの一実施形態について図1~図3を参照して説明する。
図1に示す燃料電池では、複数層の膜電極接合体1がそれぞれセパレータ2によって厚さ方向(図1の上下方向)に挟まれた状態となっている。言い換えれば、燃料電池における複数層の膜電極接合体1は、上記セパレータ2によって互いに隔てられた状態となっている。燃料電池の膜電極接合体1は、電解質膜3、アノード電極層4、及びカソード電極層5を備えており、電解質膜3における厚さ方向両側のうちの図1の上側にカソード電極層5を接合するとともに図1の下側にアノード電極層4を接合したものである。なお、燃料電池は、膜電極接合体1と同膜電極接合体1を厚さ方向に挟む一対のセパレータ2とを一つのセルとして同セルを厚さ方向に複数重ねたセルスタックを備えている。
上記セパレータ2は、複数層の膜電極接合体1の間に設けられるプレート状のセパレータ本体6と、平行且つ互い違いとなるようセパレータ本体6に形成されている複数の凹状部7及び複数の凸状部8と、を備えている。なお、セパレータ本体6は、チタンやステンレスなどの導電性を有する材料によって形成されている。また、上記凹状部7及び複数の上記凸状部8は、セパレータ本体6の厚さ方向の一方側(図1の下側)と他方側(図1の上側)との両方に形成されている。
図1の膜電極接合体1の上側に位置するセパレータ本体6においては、同セパレータ本体6の厚さ方向の一方側(図1の下側)に位置する凸状部8が、その表面に配置されている薄膜9を介して膜電極接合体1のカソード電極層5に接している。上記薄膜9は、セパレータ本体6よりも導電性の高い材料、例えばカーボン、金、または白金により、インクジェット印刷を用いて厚さが例えば10nm~900μmとなるように形成されている。そして、薄膜9とセパレータ本体6とでは、薄膜9の方がセパレータ本体6よりも親水性が高くされている。また、セパレータ本体6における厚さ方向の一方側(図1の下側)に位置する凹状部7の内側には、膜電極接合体1のカソード電極層5に酸化ガス(例えば空気)を供給するための流路10が形成されている。
上記セパレータ本体6の上側には上記膜電極接合体1の上側に位置しているセルのセパレータ本体6が位置しており、それらセパレータ本体6の対向する凸状部8同士が薄膜15を介して互いに接している。このように対向する凸状部8同士は、図1の左右方向において並列となるように位置している。そして、対向する凸状部8同士の左右方向両側には、開口を合わせた凹状部7同士によって冷却液(例えば冷却水)を流すための流路16が形成されている。
図1の膜電極接合体1の下側に位置するセパレータ本体6においては、同セパレータ本体6の厚さ方向の他方側(図1の上側)に位置する凸状部8が、その表面に配置されている薄膜11を介して上記膜電極接合体1のアノード電極層4に接している。上記薄膜11も、セパレータ本体6よりも導電性の高い材料、例えばカーボン、金、または白金により、インクジェット印刷を用いて厚さが例えば10nm~900μmとなるように形成されている。そして、薄膜11とセパレータ本体6とでは、薄膜11の方がセパレータ本体6よりも親水性が高くされている。また、セパレータ本体6における厚さ方向の他方側(図1の上側)に位置する凹状部7の内側には、上記膜電極接合体1のアノード電極層4に燃料ガス(例えば水素)を供給するための流路12が形成されている。
上記セパレータ本体6の下側には上記膜電極接合体1の下側に位置しているセルのセパレータ本体6が位置しており、それらセパレータ本体6の対向する凸状部8同士が薄膜15を介して互いに接している。このように対向する凸状部8同士も、図1の左右方向において並列となるように位置している。そして、対向する凸状部8同士の左右方向両側には、開口を合わせた凹状部7同士によって冷却水(冷却液)を流すための流路16が形成されている。
燃料電池においては、流路12を介して水素(燃料ガス)が膜電極接合体1のアノード電極層4に供給されるとともに、流路10を介して空気(酸化ガス)が膜電極接合体1のカソード電極層5に供給される。そして、それら水素及び空気の膜電極接合体1での反応に基づき発電が行われる一方、その反応に伴ってカソード電極層5では水が生成されるようになる。
詳しくは、水素が膜電極接合体1のアノード電極層4に供給されると、そこで水素原子から電子がとられてアノード電極層4に送り出され、その電子がアノード電極層4から外部回路(図示せず)の導線を通ってカソード電極層5に流れる。そして、アノード電極層4で電子がとられることによってプラスの電荷を帯びた水素イオン(プロトン)は、膜電極接合体1の電解質膜3を伝ってカソード電極層5に移動する。一方、空気が供給されている膜電極接合体1のカソード電極層5では、上述したように流された電子を酸素分子が受け取って酸素イオンとなる。更に、アノード電極層4から電解質膜3を伝ってカソード電極層5に移動した水素イオンが上記酸素イオンと結合し、それによってカソード電極層5では水が生成される。こうして生成された水については、流路10内の空気の流れを利用して燃料電池外に排出するようにしている。
なお、セパレータ本体6における凸状部8の表面に薄膜9,11を形成しているのは、膜電極接合体1とセパレータ本体6との間の電気抵抗の増大を薄膜9,11によって抑制し、その電気抵抗の増大が水素及び空気の膜電極接合体1での反応の妨げとならないようにするためである。
次に、薄膜9,11について詳しく説明する。
図2に示すように、上記薄膜9における膜電極接合体1のカソード電極層5と接する部分(図2の下面)には、凹状部7及び凸状部8と交差する方向に延びて流路10と繋がる溝部13が形成されている。この溝部13は、凸状部8の延びる方向に間隔をおいて複数形成されている。そして、溝部13においては、その長手方向の一方の端部が流路10に繋がっている。詳しくは、凸状部8の延びる方向において隣合う溝部13は、凸状部8を挟む両側の流路10のうち、異なる流路10に繋がっている。
図3に示すように、上記薄膜11における膜電極接合体1のアノード電極層4と接する部分(図3の上面)には、凹状部7及び凸状部8と交差する方向に延びて流路12と繋がる溝部14が形成されている。この溝部14も、凸状部8の延びる方向に間隔をおいて複数形成されている。そして、溝部14においては、その長手方向の一方の端部が流路12に繋がっている。詳しくは、凸状部8の延びる方向において隣合う溝部14は、凸状部8を挟む両側の流路12のうち、異なる流路12に繋がっている。
次に、本実施形態におけるセパレータ2の作用について説明する。
燃料電池での発電に伴って膜電極接合体1のカソード電極層5側で水が生成されるとき、その水がカソード電極層5と薄膜9との間の部分に保持されると、それが原因となってカソード電極層5側で生成された水を流路10内の空気の流れによって燃料電池外に排出しきれず、上記水がカソード電極層5側に溜まるおそれがある。そして、このようにカソード電極層5側に水が溜まると、空気がカソード電極層5に接触しにくくなって膜電極接合体1において酸化ガスの拡散が十分に行えないことから燃料ガス及び酸化ガスの反応が悪化する。
しかし、本実施形態のセパレータ2では、燃料電池での発電に伴って膜電極接合体1のカソード電極層5側で生成された水がカソード電極層5と薄膜9との間の部分に保持されることは、その薄膜9に形成されている溝部13によって抑制される。すなわち、カソード電極層5と薄膜9との間の水が、その薄膜9に形成されている溝部13を利用して空気が流れる流路10に排出され、更に同流路10内の空気の流れによって燃料電池外に排出される。
セパレータ2の薄膜9,11は、ある程度の水分を含ませることにより電気抵抗の増大を抑制するという機能を発揮しやすくなる。このため、膜電極接合体1を薄くすることにより、カソード電極層5側で生成された水が電解質膜3を伝わってアノード電極層4側に移動できるようにすることが考えられる。この場合、セパレータ2における膜電極接合体1のアノード電極層4と接する薄膜11に水を含ませ、その薄膜11における電気抵抗の増大を抑制するという機能を発揮させやすくなる。ただし、上記薄膜11と上記アノード電極層4との間に必要以上の水が保持されることによってアノード電極層4側に余剰の水が溜まると、燃料ガス(水素)がアノード電極層4に接触しにくくなって膜電極接合体1での燃料ガス及び酸化ガスの反応が悪化するおそれがある。
しかし、本実施形態のセパレータ2では、アノード電極層4と接する薄膜11にも溝部14が形成されているため、アノード電極層4と薄膜11との間の部分に必要以上の水が保持されることは、その薄膜11に形成されている溝部14によって抑制される。すなわち、アノード電極層4と薄膜11との間の余剰な水が、その薄膜11に形成されている溝部14を利用して燃料ガス(空気)が流れる流路12に排出され、更に同流路12内の燃料ガスの流れによって燃料電池外に排出される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)発電に伴って膜電極接合体1のカソード電極層5で生成される水が、そのカソード電極層5とセパレータ本体6の凸状部8の表面に形成されている薄膜9との間に水が溜まることを抑制できる。
(2)上記溝部13は、その長手方向の一方の端部が流路10に繋がるため、薄膜9と膜電極接合体1のカソード電極層5との間の水が溝部13を利用して流路10に排出されやすくなる。これは、上記溝部13における長手方向両端部のうちの一方の端部が上記流路10に繋がるとともに他方の端部が流路10と繋がらないことによって溝部13内の圧力が高まりやすくなり、そのことが薄膜9とカソード電極層5との間の水の排出の促進に繋がるためと推測される。
(3)薄膜9の親水性が低くなると、溝部13内の水が同溝部13の内側面に対し弾かれやすくなり、その場合には上記水が溝部13内で移動しにくくなるため、その水における流路10に排出される方向への移動も生じにくくなる。しかし、薄膜9の方がセパレータ本体6よりも親水性が高いため、薄膜9に形成された溝部13内の水が同溝部13の内側面に対し広がりやすくなり、それに伴い上記水が溝部13内から流路10に排出される方向に移動しやすくなる。
(4)膜電極接合体1のカソード電極層5側で生成された水をアノード電極層4側に移動させる場合であっても、アノード電極層4とセパレータ本体6の凸状部8の表面に形成されている薄膜11との間の部分で必要以上に水が保持されることを、その薄膜11に形成されている溝部14によって抑制することができる。従って、膜電極接合体1のアノード電極層4とセパレータ本体6の凸状部8の表面に形成されている薄膜11との間の部分に、余剰の水が溜まることを抑制できる。
(5)上記溝部14は、その長手方向の一方の端部が流路12に繋がるため、薄膜11と膜電極接合体1のアノード電極層4との間の水が、上記(2)と同様の理由によって溝部14を利用して流路12に排出されやすくなる。
(6)薄膜11の方がセパレータ本体6よりも親水性が高いため、上記(3)と同様の理由によって溝部14内の水が流路12に排出される方向に移動しやすくなる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・セパレータ本体6を形成する材料としてチタンやステンレス等の金属を例示したが、その他の導電性を有する材料、例えばカーボンを用いることも可能である。
・凸状部8の延びる方向において隣合う溝部13が凸状部8を挟む両側の流路10のうちの同じ側の流路10に繋がっていたり、凸状部8の延びる方向において隣合う溝部14が凸状部8を挟む両側の流路12のうちの同じ側の流路12に繋がっていたりしてもよい。
・図4に示すように、溝部13は、その長手方向の両端部のうち、一方の端部が凸状部8を挟む両側の流路10のうちの一方の流路10に繋がるとともに、他方の端部が凸状部8を挟む両側の流路10のうちの他方の流路10に繋がるようにしてもよい。また、溝部14についても同様に、溝部14の長手方向の両端部のうち、一方の端部が凸状部8を挟む両側の流路12のうちの一方の流路12に繋がるとともに、他方の端部が凸状部8を挟む両側の流路12のうちの他方の流路12に繋がるようにしてもよい。
なお、溝部13,14を有する薄膜9,11はインクジェット印刷を用いて形成されているため、そのインクジェット印刷のパターン調整を通じて簡単に薄膜9,11における溝部13,14の形状を変更することができる。
・薄膜9の溝部13と薄膜11の溝部14とのいずれか一方を省略してもよい。
・薄膜9,11の親水性をセパレータ本体6の親水性よりも高くしたが、こうしたことは必須ではない。
1…膜電極接合体、2…セパレータ、3…電解質膜、4…アノード電極層、5…カソード電極層、6…セパレータ本体、7…凹状部、8…凸状部、9…薄膜、10…流路、11…薄膜、12…流路、13…溝部、14…溝部、15…薄膜、16…流路。

Claims (5)

  1. 燃料電池における複数層の膜電極接合体の間に設けられるプレート状の導電性を有するセパレータ本体と、平行且つ互い違いとなるよう前記セパレータ本体に形成されている複数の凹状部及び複数の凸状部とを備えており、前記セパレータ本体における前記凸状部は、その表面に配置されていて前記セパレータ本体よりも高い導電性を有する薄膜を介して前記膜電極接合体の電極層に接するものであり、前記セパレータ本体における前記凹状部の内側には前記膜電極接合体の電極層に対し酸化ガスもしくは燃料ガスを供給する流路が形成されている燃料電池用セパレータにおいて、
    前記薄膜の前記膜電極接合体の電極層と接する部分には、前記凹状部及び前記凸状部と交差する方向に延びて前記流路と繋がる溝部が形成されており、
    前記溝部は、その長手方向の一方の端部が前記流路に繋がっていることを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  2. 前記溝部は、前記凸状部の延びる方向に間隔をおいて複数形成されており、
    前記凸状部の延びる方向において隣合う前記溝部は、前記凸状部を挟む両側の流路のうちの異なる流路に繋がる請求項に記載の燃料電池用セパレータ。
  3. 燃料電池における複数層の膜電極接合体の間に設けられるプレート状の導電性を有するセパレータ本体と、平行且つ互い違いとなるよう前記セパレータ本体に形成されている複数の凹状部及び複数の凸状部とを備えており、前記セパレータ本体における前記凸状部は、その表面に配置されていて前記セパレータ本体よりも高い導電性を有する薄膜を介して前記膜電極接合体の電極層に接するものであり、前記セパレータ本体における前記凹状部の内側には前記膜電極接合体の電極層に対し酸化ガスもしくは燃料ガスを供給する流路が形成されている燃料電池用セパレータにおいて、
    前記薄膜の前記膜電極接合体の電極層と接する部分には、前記凹状部及び前記凸状部と交差する方向に延びて前記流路と繋がる溝部が形成されており、
    前記溝部は、その長手方向の両端部のうち、一方の端部が前記凸状部を挟む両側の流路のうちの一方の流路に繋がるとともに、他方の端部が前記凸状部を挟む両側の流路のうちの他方の流路に繋がっていることを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  4. 前記薄膜の方が前記セパレータ本体よりも親水性が高い請求項1~3のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータ。
  5. 燃料電池における複数層の膜電極接合体の間に設けられるプレート状の導電性を有するセパレータ本体と、平行且つ互い違いとなるよう前記セパレータ本体に形成されている複数の凹状部及び複数の凸状部とを備えており、前記セパレータ本体における前記凸状部は、その表面に配置されていて前記セパレータ本体よりも高い導電性を有する薄膜を介して前記膜電極接合体の電極層に接するものであり、前記セパレータ本体における前記凹状部の内側には前記膜電極接合体の電極層に対し酸化ガスもしくは燃料ガスを供給する流路が形成されている燃料電池用セパレータにおいて、
    前記薄膜の前記膜電極接合体の電極層と接する部分には、前記凹状部及び前記凸状部と交差する方向に延びて前記流路と繋がる溝部が形成されており、
    前記薄膜の方が前記セパレータ本体よりも親水性が高いことを特徴とする燃料電池用セパレータ。
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