JP7079719B2 - 電子写真機器用導電性部材 - Google Patents
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Description
・ゴム<1>:NBR(ニトリルゴム) 日本ゼオン製「Nipol DN3335」
・ゴム<2>:GECO(ヒドリンゴム) 日本ゼオン製「Hydrin T3100」
・ゴム<3>:EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム) 三井化学製「三井EPT」
・架橋剤<1>:過酸化物系(PO系・Ar環無) 日本油脂製「パーヘキサ25B」
・架橋剤<2>:過酸化物系(PO系・Ar環有) 日本油脂製「パークミルD」
・架橋剤<3>:硫黄系(S系) 三新化学工業製「A120」
・バインダー<1>:ポリウレタン(PU) 三井化学製「タケラックWS-400」
・バインダー<2>:ポリアミド(PA) 鉛市製「ファインレジンFR-105」、N-メトキシメチル化ナイロン
・バインダー<3>:アクリル樹脂(PMMA) 旭化成製「デルペット60N」
・バインダー<4>:ウレタンアクリレート(UA) 共栄社化学製「UA-306H」
・架橋剤<1>:過酸化物系(PO系・Ar環無) 日本油脂製「パーヘキサ25B」
・架橋剤<2>:過酸化物系(PO系・Ar環有) 日本油脂製「パークミルD」
・架橋剤<3>:硫黄系(S系) 三新化学工業製「A120」
・粗さ形成粒子<1>:ポリウレタン粒子(PU) 根上工業製「アートパールC800」、平均粒径6μm
・粗さ形成粒子<2>:ポリアミド粒子(PA) 東レ製「SP-500」、平均粒径5μm
・粗さ形成粒子<3>:アクリル粒子(PMMA) 根上工業製「アートパールGR800」、平均粒径6μm
<弾性体層形成用ゴム組成物の調製>
ゴム<1>(ニトリルゴム)100質量部に対し、架橋剤<1>(過酸化物系)を1.0質量部、イオン導電剤(テトラn-ブチルアンモニウムパークロレート)を1.0質量部、カーボンブラック(東海カーボン製「シースト116」)を1.0質量部添加し、これらを攪拌機により撹拌、混合して弾性体層形成用ゴム組成物を調製した。
成形金型(パイプ状)に芯金(軸体、直径6mm)をセットし、上記の弾性体層形成用ゴム組成物を注入し、170℃で30分加熱した後、冷却、脱型して、芯金の外周に厚み5mmの弾性体層を形成した。
バインダー<1>(ポリウレタン)100質量部に対し、架橋剤<1>(過酸化物系)0.2質量部、粗さ形成粒子<1>(ポリウレタン粒子)20質量部を配合し、固形分濃度20質量%となるようにメチルエチルケトン(MEK)を加え、混合攪拌することにより、表層形成用組成物を調製した。次いで、この表層形成用組成物を弾性体層の外周面にロールコートし、熱処理を施すことにより、弾性体層の外周に表層(厚み10μm)を形成した。これにより、導電性ロールを作製した。
弾性体層形成用ゴム組成物のゴム、架橋剤、表層形成用組成物のバインダー、架橋剤、粗さ形成粒子を表1に記載のように構成した以外は実施例1と同様にして、導電性ロールを作製した。
弾性体層形成用ゴム組成物のゴム、架橋剤、表層形成用組成物のバインダー、架橋剤、粗さ形成粒子を表1に記載のように構成した以外は実施例1と同様にして、導電性ロールを作製した。比較例1は、表層形成用組成物のバインダーが炭素-炭素二重結合を有するバインダー(ウレタンアクリレート)からなる。比較例2は、表層形成用組成物の架橋剤が過酸化物系ではなく硫黄系である。
作製した導電性ロールを導電性ロールとしてコニカミノルタ製の複合機「bizhubC658」に組み込み、10℃×10%RH環境下で、印字濃度1%の罫線モードで20万枚印刷後、ロール表面をキーエンス製のレーザー顕微鏡「VK-X100」で200倍率で観察し、クラックの有無を確認した。弾性体層と表層の間のせん断応力に起因するクラックがロール表面に発生し、印字画像にそのクラック模様が出ている場合を不良「×」、上記クラックがロール表面に発生しているものの、印字画像にそのクラック模様が出ていない場合を良好「○」、上記クラックがロール表面に発生しておらず、印字画像にクラック模様が出ていない場合を特に良好「◎」とした。層間起因のクラックは、粗さ形成粒子を起点とせず、ロールの長軸方向にのみ発生する。
上記(クラック 層間起因)におけるクラックの有無の確認において、表層内のバインダーポリマーと粗さ形成粒子の間のせん断応力に起因するクラックがロール表面に発生し、印字画像にそのクラック模様が出ている場合を不良「×」、上記クラックがロール表面に発生しているものの、印字画像にそのクラック模様が出ていない場合を良好「○」、上記クラックがロール表面に発生しておらず、印字画像にクラック模様が出ていない場合を特に良好「◎」とした。表層内起因のクラックは、粗さ形成粒子を中心に無秩序方向に発生する。
作製した導電性ロールを50℃×95%RH環境下に2週間放置した後、ロール表面をキーエンス製のレーザー顕微鏡「VK-X100」で1000倍率で観察し、析出の有無を確認した。ロール表面に析出物が無いものを良好{〇」、ロール表面に析出物が確認されたものを不良{×」とした。
表層形成用組成物を容器に適量ずつ入れ、撹拌羽根で1時間以上撹拌した後の液を400メッシュに通したとき、メッシュ上に架橋剤起因の残渣が確認されなかったものを良好「〇」、メッシュ上に架橋剤起因の残渣が確認されたものを不良「×」とした。
12 軸体
14 弾性体層
16 表層
Claims (8)
- 弾性体層と、前記弾性体層の外側に形成された表層と、を備え、
前記弾性体層が、ゴムポリマーを含み、
前記表層が、(a)二重結合を有していないバインダーポリマー、(b)過酸化物架橋剤、(c)粗さ形成粒子、を含有する表層形成用組成物の架橋体で構成されていることを特徴とする電子写真機器用導電性部材。 - 前記(a)が、ポリウレタン、ポリアミド、アクリル樹脂のうちの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真機器用導電性部材。
- 前記(c)が、ポリウレタン、ポリアミド、アクリル樹脂のうちの少なくとも1種の材料を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真機器用導電性部材。
- 前記(b)が、芳香環を有していない過酸化物を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子写真機器用導電性部材。
- 前記弾性体層のゴムポリマーが、二重結合を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子写真機器用導電性部材。
- 前記弾性体層のゴムポリマーが、ニトリルゴム、ヒドリンゴムのうちの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電子写真機器用導電性部材。
- 前記(b)の含有量が、前記(a)100質量部に対し、0.01~0.5質量部の範囲内であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電子写真機器用導電性部材。
- 前記弾性体層のゴムポリマーの架橋剤が、硫黄系架橋剤を含まないことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電子写真機器用導電性部材。
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JP2010276810A (ja) | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Tokai Rubber Ind Ltd | 帯電ロール |
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