JP7078507B2 - クリップ付筆記具 - Google Patents
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Description
前記金属製のクリップには、外形を打ち抜き加工した鉄鋼や銅合金などバネ性を出せる薄板の金属を曲成することで、挟持部及び支持部の両側縁に起立辺を曲成してその断面をコ字状に形成し、また環状部の外周縁を曲成して起立部を形成して、クリップを横から見た時に厚みがあるように加工したものがある。
この様にして加工した挟持部や支持部は剛性が高くなることから、クリップの挟持部から支持部に渡って全体的に撓むことができる構造とすることが好ましく、さらに支持部と端部部材との間に間隙を設けることで、挟持部と軸体との間に物を挟む際に変位する支持部が端部部材に当接する迄の角度を広げ、クリップをより大きく開かせ易くする構造を採用することが多い。
この隙間の問題を解消する為に、この様なクリップを用いた筆記具では、端部部材の内側に軸体内の固定部材と螺合させる連結部材を配し、この連結部材に対して端部部材を連結させることで外観上に不要な隙間が生じないようにする構造が実際に採用されているが、部品数を増加させていた。
また、高級なデザインの筆記具に対応させる為に肉厚が厚い金属板でクリップを成形した場合には、クリップとしての可撓性が乏しく、クリップが開き難く物が挟み難い、あるいは強い力で物を挟んで傷付けてしまう、といったクリップの機能としての問題が生じてしまう虞がある。
「筆記具を構成する樹脂製の軸体と、
軸径方向に形成された支持部と、前記支持部の一端部より軸心方向に延びるよう曲成された挟持部と、前記支持部の他端部に連設し前記支持部より巾広に形成された環状部と、を有する金属製のクリップと、
前記軸体の端部に配した端部部材と、
前記軸体内に配した固定部材と、
を備え、
前記軸体の側面に前記挟持部を配し、前記軸体と前記端部部材との間に前記クリップのの環状部を配し、
前記端部部材の螺子部と前記軸体の内方に配した固定部材の螺子部とを螺合することにより、前記クリップの環状部を前記端部部材と前記軸体とで挟持して固定するクリップ付筆記具であって、
前記クリップが、前記挟持部及び支持部の両側縁に起立辺が曲成して設けられ、前記環状部の外周縁に起立部が曲成して設けられ、
前記軸体の端部に、前記クリップの支持部が係止する支持部用溝と前記クリップの環状部が係止する環状部用溝とが設けられ、
前記環状部用溝の底面における前記クリップの挟持部側に、前記支持部の両起立辺に当接する第一の微小突起が設けられ、前記環状部用溝の底面における前記クリップの挟持部反対側に、前記環状部の起立部に当接する第二の微小突起が設けられ、
前記端部部材と前記軸体とで前記クリップの環状部を挟持した際に、前記クリップの両起立辺が前記第一の微小突起を圧接して変形させ、前記クリップの起立部が前記第二の微小突起を圧接して変形させると共に、前記クリップの支持部と前記端部部材との間に軸心方向の間隙が形成される構造のクリップ付筆記具。」である。
端部部材は、頭冠や尾冠であり、ABS樹脂、PC樹脂、PMMA樹脂、AS樹脂などの樹脂で成形したもの、あるいは黄銅、鉄、アルミなどの金属で形成したものである。
軸体の環状部用溝は、そこに係止させるクリップの環状部の高さ(軸心方向の長さ)より深く形成し、端部部材に形成した凸部が環状部用溝の内側に入り込みながら、端部部材がクリップの環状部に当接する構成とする。また、環状部用溝の底面におけるクリップの挟持部側に形成する第一の微小突起及び環状部用溝の底面におけるクリップの挟持部反対側に形成する第二の微小突起は、その断面を三角形状やドーム形状等の尖頭形、あるいは巾の狭い矩形状とすることで、前記クリップの支持部や起立辺が第一の微小突起及び第二の微小突起が当該微小突起の頭に食い込み易くなり、前記微小突起が潰れ易い構造となる。
また、第一の微小突起及び第二の微小突起の高さ(軸心方向の長さ)は、最も起立部及び起立辺が長く成形されたのを取り付けた状態で、当該微小突起が潰れ起立部又は起立辺の先端と環状部用溝の底面との距離が0.1mmとなるよう設定し、最も起立部及び起立辺が短く成形されたものを取り付けた状態で、前記微小突起の高さが、環状部用溝の底面から起立部又は起立辺の最も長いものと最も短いものとの差に0.2mmを足した長さとなるよう設定することにより、クリップの起立部又は起立辺の成型上の長さのバラつきを吸収させることが可能となる。
尚、クリップを成形する金属からなる薄板は、前述の通り、端部部材と軸体とでクリップの環状部を挟持した際に、樹脂製の軸筒に形成した第一及び第二の微小突起を圧接して変形させるものであることから、薄板の肉厚が厚すぎると前記微小突起を潰し難くなり、また薄板の肉厚が薄すぎると、前記微小突起を圧接する際に起立辺や起立部が倒れて当該微小突起を変形させ難くなることから、薄板の肉厚は0.25mm~0.30mmの範囲で設定し、且つ起立辺や起立部の長さは1.0mm~2.0mmの範囲で設定するとよい。
図1に示すクリップ付キャップ1は、キャップ本体2の頭部に頭冠3を、キャップ本体2の側方にクリップ4を、キャップ本体2の内方に中子5を備えている。頭冠3は中子5の上方に配した固定部材6で固定されている。
本実施形態では、キャップ本体2及び頭冠3をPMMA樹脂で成形し、クリップ4をニッケル鍍金を施した鉄鋼で成形してある。
本実施形態では、第一の微小突起2dは底面より0.21mmの高さで、第二の微小突起2eは底面より0.17mmの高さで突出するよう形成してある。
この螺合により、クリップ4は、環状部4cの上面と頭冠3の大径部3aの下面に設けた段部3cとが当接し、支持部4aの両起立辺4dが環状部用溝2cの第一の微小突起2dを圧接し、環状部4cの起立部4eが環状部用溝2cの第二の微小突起2eを圧接し、両微小突起が潰れ、キャップ本体2にクリップ4が固定されると共に、支持部4aと頭冠3の大径部3aとの間に間隙Kが0.20mmの寸法で形成される。この間隙Kにより、挟持部4bとキャップ本体2との間に物を挟む際に変位することとなる支持部4aが頭冠3に当接する迄の角度を、間隙Kがない状態より8.2度大きく広げることができる。尚、中子5の上面は固定部材6の下面に当接して、頭冠3の下面には当接しないようにしてある。中子5はキャップ本体2の内面に圧入されて固定される。
したがって、クリップ4の支持部4aの両起立辺4dの長さ(高さ)や、環状部4cの起立部4eの長さ(高さ)の寸法が、曲成時にバラついてしまっても、第一の微小突起2dや第二の微小突起2eが圧縮されて軸心方向に潰れることで、結果、頭冠3の大径部3aの下面とキャップ本体2の上面との間に不要な隙間が生じることがなく、またクリップ2の固定が緩くなることもない。
2…キャップ本体、2a…開口、2b…支持部用溝、2c…環状部用溝、2d…第一の微小突起、2e…第二の微小突起、2f…後端面、
3…頭冠、3a…大径部、3b…雄ネジ部、3c…段部、
4…クリップ、4a…支持部、4b…挟持部、4c…環状部、4d…起立辺、4e…起立部、
5…中子、
6…固定部材、6a…雌ネジ部、K…間隙。
Claims (1)
- 筆記具を構成する樹脂製の軸体と、
軸径方向に形成された支持部と、前記支持部の一端部より軸心方向に延びるよう曲成された挟持部と、前記支持部の他端部に連設し前記支持部より巾広に形成された環状部と、を有する金属製のクリップと、
前記軸体の端部に配した端部部材と、
前記軸体内に配した固定部材と、
を備え、
前記軸体の側面に前記挟持部を配し、前記軸体と前記端部部材との間に前記クリップのの環状部を配し、
前記端部部材の螺子部と前記軸体の内方に配した固定部材の螺子部とを螺合することにより、前記クリップの環状部を前記端部部材と前記軸体とで挟持して固定するクリップ付筆記具であって、
前記クリップが、前記挟持部及び支持部の両側縁に起立辺が曲成して設けられ、前記環状部の外周縁に起立部が曲成して設けられ、
前記軸体の端部に、前記クリップの支持部が係止する支持部用溝と前記クリップの環状部が係止する環状部用溝とが設けられ、
前記環状部用溝の底面における前記クリップの挟持部側に、前記支持部の両起立辺に当接する第一の微小突起が設けられ、前記環状部用溝の底面における前記クリップの挟持部反対側に、前記環状部の起立部に当接する第二の微小突起が設けられ、
前記端部部材と前記軸体とで前記クリップの環状部を挟持した際に、前記クリップの両起立辺が前記第一の微小突起を圧接して変形させ、前記クリップの起立部が前記第二の微小突起を圧接して変形させると共に、前記クリップの支持部と前記端部部材との間に軸心方向の間隙が形成される構造のクリップ付筆記具。
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JP2018185658A JP7078507B2 (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | クリップ付筆記具 |
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Citations (1)
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JP3095886U (ja) | 2003-02-13 | 2003-08-22 | 達郎 有賀 | 筆記具におけるクリップ挟持装置 |
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2018
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Patent Citations (1)
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JP3095886U (ja) | 2003-02-13 | 2003-08-22 | 達郎 有賀 | 筆記具におけるクリップ挟持装置 |
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