JP5763901B2 - スペーサ及びスペーサのかしめ取り付け構造 - Google Patents
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Description
かしめ部の直径<下穴の直径<頭部の直径d1<ダイの凹所の直径d2
の関係が成立する直径に構成されている。このため、頭部2をワーク6に圧入する時、その力でワーク6は凹所7aの周縁との接点を支点として頭部2の圧入方向前方へ押し曲げられる。また、頭部2の厚さL2はワーク6の厚さt1よりも薄く構成してある。これにより、頭部2の頂面2cがワーク6と同一平面となるまで圧入された時点(スペーサ1が完全にワーク6に圧入された時点)で、下穴6aの周壁面が圧入方向前方にテーパ状に広がる形態にワーク6の下穴周辺部分を押し曲げて変形させることが可能になっている。このように下穴6aの周壁面がテーパ状を成すようにワーク6を変形させるためには、頭部2の強度も必要であるから、頭部2が薄すぎるのは好ましくない。また、頭部2が厚すぎてもワーク6への圧入時のせん断力が大きくなってしまう。故に、ワーク6の好適な変形を得るためには、頭部2の厚さL2は、ワーク6の厚さt1の50〜80%程度に構成することが好ましい。
L1>t1−L2+t2 ・・(1)
L1≦t1+t2 ・・(2)
L1>t1 ・・(3)
の条件を満たし、最適なかしめ状態が得られる長さに構成してある。ここで、式(1)は頭部2がワーク6に完全に圧入された状態でかしめ部4が少しでもかしめられるための条件である。また式(2)は、頭部2の圧入開始前の状態、すなわちスペーサ1をワーク6に設置した状態で、頭部2をワーク6から浮き上がらせないための条件である。さらに式(3)は、ワーク6からダイ7側へかしめ部4を常時突出させておき、頭部2の圧入時に変形するワーク6の下穴周辺部分に優先してかしめ部4をダイ7の凹所7aに当接させるための条件である。なお、頭部2の厚さL2やワーク6の厚さt1に比べて凹所7aの深さt2が深すぎても浅すぎても、かしめ部4の良好なかしめ状態を得られない。凹所7aが深すぎると、かしめ部4がワーク6の下穴周壁面に当接するようにかしめられない場合があり、また浅すぎると、ワーク6の変形部分が凹所7aに突き当たって変形してしまい、本発明の意図するかしめ形態が得られなくなる。このため、凹所7aの深さt2は、頭部の厚さL2±10%程度の範囲とするのが好適である。これにより、頭部2の圧入に伴って変形するワーク6の凹所7aへの突き当たりを抑えつつ、かしめ部4を凹所7aに圧接してテーパ状になったワーク6の下穴周壁面に沿うよう、良好に変形させることが可能となる。しかも、かしめられた箇所の肉の盛り上がりも最小限に抑えることができ、美感にも優れたかしめ形態を得ることができる。
2 頭部
2a 凹凸
2b 座面
2c 頂面
3 軸部
3a 中空穴
4 かしめ部
5 環状溝
6 ワーク
6a 下穴
7 ダイ
7a 凹所
7b ガイド穴
8 ステム
Claims (4)
- 頭部と軸部とこれらの間に設けられた頭部より小径のかしめ部とを有し、凹所を有するダイ上に配置され、かつ薄い板状のワークの下穴に前記かしめ部及び軸部を挿通させ、この状態で頭部を押圧してワークに圧入するとともに、この頭部圧入側とは反対側でダイによりかしめ部をかしめて取り付けられるスペーサであって、
前記頭部及びかしめ部は、かしめ部の直径<下穴の直径<頭部の直径<ダイの凹所の直径の関係が成立する直径に構成され、
前記頭部は、ワークへの圧入に伴って凹所に圧接されて変形するかしめ部に規制されることなく下穴周壁面がテーパ状を成すようワークを押し曲げ、かつ、頂面がワーク平面と同一平面まで圧入された時、前記テーパ状の下穴周壁面が凹所に圧接されて変形するかしめ部を沿わせられる位置に達するまでワークを押し曲げる厚さに構成され、
前記かしめ部は、前記頭部の圧入に伴って凹所に圧接されて変形し、頭部頂面がワーク平面と同一平面まで圧入された時にテーパ状に変形している下穴周壁面に沿うようにかしめられる長さに構成されていることを特徴とするスペーサ。 - 凹所を有するダイ上に配置された薄い板状のワークの下穴に、頭部と軸部とこれらの間に設けられた頭部より小径のかしめ部とを有するスペーサの前記軸部とかしめ部とを挿通させて配置し、このスペーサの頭部を押圧してワークに圧入すると共にかしめ部をかしめてワークに取り付けるスペーサのかしめ取り付け構造であって、
前記ダイの凹所の深さは、スペーサの頭部の厚さとほぼ同じ寸法に構成され、
前記スペーサの頭部、かしめ部、ワークの下穴及びダイの凹所は、かしめ部の直径<下穴の直径<頭部の直径<ダイの凹所の直径の関係が成立する直径に構成され、
前記スペーサの頭部は、ワークへの圧入に伴って凹所に圧接されて変形するかしめ部に規制されることなく下穴周壁面がテーパ状を成すようワークを押し曲げ、かつ、頂面がワーク平面と同一平面まで圧入された時、前記テーパ状の下穴周壁面が凹所に圧接されて変形するかしめ部を沿わせられる位置に達するまでワークを押し曲げる厚さに構成され、
前記スペーサのかしめ部は、前記頭部の圧入に伴って押し曲げられるワークに優先してダイの凹所に圧接されて変形し、頭部頂面がワーク平面と同一平面まで圧入された時にテーパ状に変形している下穴周壁面に沿うようにかしめられる長さに構成されていることを特徴とするスペーサのかしめ取り付け構造。 - 頭部は、ワークの厚さよりも薄い厚さに構成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスペーサ又はスペーサのかしめ取り付け構造。
- 頭部は、外縁に凹凸が形成されるか、若しくは多角形状を成すことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスペーサ又はスペーサのかしめ取り付け構造。
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