JP7078465B2 - 飛散防止フィルム - Google Patents
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前記粘着剤層の厚みが60μm以上であり、
前記粘着剤層がシランカップリング剤を含む、飛散防止フィルム。
基材を形成する材料としては、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。これらの中でも、採光性と飛散防止性のバランスに優れる点から、ポリエチレンテレフタレートが好適である。
粘着剤層は、型板ガラスの型模様面の凹凸形状に追従することにより、隙間部分の発生が大幅に抑制され外観の見栄えが良く、高い粘着力を長期間して確保でき飛散防止効果を安定して保持する観点から、所定以上の厚さに厚膜化する必要がある。かかる観点から、粘着剤層の厚さは、60μm以上、好ましくは60~300μm、より好ましくは80~120μmである。
・GPC測定装置:東ソー社製,HLC-8220 GPC
・GPCカラム(以下の順に通過):東ソー社製
TSK guard column HXL-H
TSK gel GMHXL
TSK gel GMHXL
TSK gel G2000HXL
・測定溶媒:テトラヒドロフラン
・測定温度:40℃。
剥離ライナーとしては、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルム;上質紙、グラシン紙、クラフト紙などの紙が挙げられる。
ハードコート層は、表面を高硬度化して保護する機能を有する層である。ハードコート層は従来公知のものの中から適宜選択して用いることができる。ハードコート層としては、硬化性樹脂組成物の硬化物からなる層であることが好ましい。ハードコート層としても適用可能な硬化性樹脂としては、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂その他公知の硬化性樹脂などを要求性能などに応じて適宜採用すればよい。紫外線硬化性樹脂としては、アクリレート系、オキセタン系、シリコーン系などが挙げられる。例えば、アクリレート系の紫外線硬化性樹脂は、単官能(メタ)アクリレートモノマー、2官能(メタ)アクリレートモノマー、3官能以上の(メタ)アクリレートモノマーなどの(メタ)アクリル酸エステルモノマー、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステルオリゴマー乃至は(メタ)アクリル酸エステルプレポリマーなどからなる。さらに3官能以上の(メタ)アクリレートモノマーを例示すれば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等がある。
粘着剤層の貯蔵弾性率G’は、動的粘弾性測定装置ARES(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を用いて決定した。2枚の剥離ライナー間に800μmの厚みの粘着剤層を形成した積層体を直径8mmの円盤状に打抜き、剥離ライナーを除去した後のものを、粘着剤層試料とした。-20℃~150℃の温度範囲において5℃/分の昇温速度及び周波数1Hzの剪断モードで測定を行ったときの貯蔵弾性率G’(Pa)を記録した。当該記録データから23℃における貯蔵弾性率G’を読み取った。
還流器および攪拌機を備えたフラスコに、2-エチルヘキシルアクリレート70質量部、n-ブチルアクリレート29.0質量部、アクリル酸0.5質量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート0.5質量部からなるモノマー混合物、アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)、および酢酸エチル(溶剤)を添加し、窒素置換を行いながら65℃まで加温し、7時間重合を行って、アクリル系共重合体を得た(重量平均分子量80万)。
実施例1において、粘着剤組成物の乾燥膜厚90μmを120μmに変更した以外は実施例1と同様にして、飛散防止フィルム2を得た。
実施例1において、粘着剤組成物の乾燥膜厚90μmを60μmに変更した以外は実施例1と同様にして、飛散防止フィルム3を得た。
実施例1において、アクリル系共重合体100質量部に対するイソシアネート系架橋剤の量を調整することにより、飛散防止フィルムに使用する粘着剤層の貯蔵弾性率G’が9×104Paとなるように変更した以外は実施例1と同様にして、飛散防止フィルム4を得た。
実施例1において、アクリル系共重合体100質量部に対するイソシアネート系架橋剤の量を調整することにより、飛散防止フィルムに使用する粘着剤層の貯蔵弾性率G’が3×104Paとなるように変更した以外は実施例1と同様にして、飛散防止フィルム5を得た。
実施例1において、エポキシ系シランカップリング剤を使用しなかった以外は実施例1と同様にして、飛散防止フィルム6を得た。
実施例1において、粘着剤組成物の乾燥膜厚90μmを45μmに変更した以外は実施例1と同様にして、飛散防止フィルム7を得た。
1.耐水性試験
各実施例および比較例で得られた飛散防止フィルム1~7を幅25mm長さ250mmの大きさに切り取り、1日標準環境下(23℃、50%RH)に静置し、剥離ライナーを剥がして呼び厚さ4mmの型板ガラス「霞」(旭硝子社製)の型模様面に粘着剤層面を貼付した。24時間標準環境下に静置後、40℃の温水中に全面を24時間浸漬し、取り出した直後、飛散防止フィルムの粘着力を測定した。具体的には、引張試験機により、180°方向に試験速度300mm/分で飛散防止フィルムを引き剥がし、飛散防止フィルムの粘着力を測定した。得られた結果を下記表1に示す。
各実施例および比較例で得られた飛散防止フィルム1~7を幅75mm長さ75mmの大きさに切り取り、1日標準環境下(23℃、50%RH)に静置し、剥離ライナーを剥がして呼び厚さ4mmの型板ガラス「霞」(旭硝子社製)の型模様面に粘着剤層面を貼付した。飛散防止フィルムの基材側からデジタル顕微鏡でデジタル画像を撮影し、得られたデジタル画像をデジタル顕微鏡に付随するデータ解析装置に取り込み、解析ソフト用いて2値化処理して粘着部(白色部分)の粘着面積率を算出し、粘着面積率を求めた。
実施例および比較例で得られた飛散防止フィルム1~7を幅25mm長さ250mmの大きさに切り取り、1日標準環境下(23℃50%RH)に静置し、剥離ライナーを剥がして呼び厚さ4mmの型板ガラス「霞」(旭硝子社製)の型模様面に粘着剤層面を貼付した。24時間標準環境下に静置後、JIS A 5759:2016「6.9粘着力試験」に準拠して、飛散防止フィルムの粘着力を測定した。具体的には、引張試験機により、180°方向に試験速度300mm/分で飛散防止フィルムを引き剥がし、飛散防止フィルムの粘着力を測定した。得られた結果を下記表1に示す。
13 基材、
15 粘着剤層、
17 剥離ライナー、
19 ハードコート層。
Claims (4)
- 粘着剤層および基材を有する飛散防止フィルムであって、
前記粘着剤層の厚みが60μm以上であり、
前記粘着剤層がシランカップリング剤を含み、
前記粘着剤層が粘着剤組成物から形成され、
前記粘着剤組成物が、アクリル系粘着剤、イソシアネート系架橋剤およびシランカップリング剤を含み、
前記粘着剤層中の前記シランカップリング剤の含有量が、粘着剤100質量部に対して、0.001質量部以上1質量部以下であり、
前記アクリル系粘着剤を構成するアクリル系共重合体は、水酸基含有単量体およびカルボキシル基含有単量体を0.1質量%以上1質量%以下共重合されてなる、飛散防止フィルム。 - 前記粘着剤層の貯蔵弾性率G’が、23℃、周波数1Hzにおいて、2×104~10×104Paの範囲である、請求項1に記載の飛散防止フィルム。
- 前記シランカップリング剤は、有機官能基がエポキシ基であるエポキシ系シランカップリング剤である、請求項1または2に記載の飛散防止フィルム。
- 前記イソシアネート系架橋剤の含有量が、前記アクリル系粘着剤100質量部に対して0.1~5.0質量部である、請求項1~3のいずれか1項に記載の飛散防止フィルム。
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