JP5986242B2 - 転写印刷のための無基材粘着転写テープ及びその製造方法 - Google Patents

転写印刷のための無基材粘着転写テープ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本明細書は、産業用機器、IT電子機器(Phone、TabletPC、TVなど)などのパネルやスクリーンへのパターン、印刷、蒸着などのようなデコレーションの実施の際に転写方式にてデコレーションを実施できる、転写印刷のための無基材粘着転写テープ及びその製造方法について開示する。
産業用機器やIT電子機器(Phone、TabletPC、TVなど)などのパネルやスクリーンに使用される強化ガラス(例えば、タッチスクリーンパネルの強化ガラス)にはデコレーションが実施される。
このようなデコレーションのために強化ガラスに直接パターンの形成、印刷、または金属蒸着を行う方式がある。
しかし、強化ガラスに直接デコレーション効果を付与する方式は、強化ガラスの高い価格と低い生産歩留まりによって生産コストのアップを避けられないという問題点がある。
一方、従来の飛散防止フィルムにパターンの形成、印刷、金属蒸着などをし、該飛散防止フィルムを強化ガラスに貼り付ける方式が用いられている。
図1は、従来の飛散防止フィルムの製造方法を示す概略図であり、図2は、従来の飛散防止フィルムの構造の断面を示す概略図である。
具体的に、図1に示すように、従来の飛散防止フィルムは、基材フィルム(substrate film)1の一方の面にプライマー層2を形成した後、該基材フィルム(1)の反対面に粘着層3を形成する。次いで、前記粘着層3と離型フィルム4とを貼り合わせる。次いで、プライマー層2の上面に保護フィルム5を貼り付けると、図2に示すような飛散防止フィルムが製造される。当該飛散防止フィルムは、プライマー層2と粘着層3が貼り付けられた基材フィルム1を挟み込んで離型フィルム4と保護フィルム5とが配設されることから、基材付粘着フィルムとも呼ばれることがある。
前記飛散防止フィルムは、フィルムの作製後の工程において、保護フィルム5を除去した後にプライマー層の上面にパターン、印刷、蒸着などにて印刷及びパターン層6を形成し、離型フィルム4を除去した後に強化ガラスのような被着体7に貼り付ける(図1参照)。その結果、飛散防止フィルムの印刷及びパターン層6を強化ガラスのような被着体7に貼り付けることで、デコレーションを実施することができる。
ところが、前記方法にて製造された飛散防止フィルムは、中間部に基材フィルム1が挟み込まれるため、その全体の厚さが相当に厚くなり(参考として、基材フィルムの厚さは通常、50〜125μm)、特にプライマー層2、基材フィルム1、及び粘着層3のそれぞれの厚さの和は、通常、約80〜155μm程度に達する。
さらに、上述したように基材フィルムが中間部に挟み込まれるため、光学特性が非常に低下するという問題もある(飛散防止フィルムの通常の全光線透過率は88〜92%、Haze 1%水準である)。
韓国公開特許公報第2013−0071582号
本発明の具現例は、一側面において、産業用機器やIT電子機器(Phone、TabletPC、TVなど)などのパネルやスクリーンへのデコレーションの際、パネルの強化ガラスなどに直接デコレーションを実施する方式に比べて容易にデコレーションを実施できるだけでなく、生産コストを削減できる転写印刷のための無基材粘着転写テープ及びその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明の具現例は、他の一側面において、粘着テープの厚さを低減し且つ優れた光特性を確保できる、転写印刷のための無基材粘着転写テープ及びその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明の具現例は、また他の一側面において、転写前の印刷及びパターン層の形成のために転写印刷用無基材テープから離型フィルムの除去の際に、プライマー層の浮き上がりやトンネル現象などによる変形や損傷を生じさせることなくプライマー層から一方の離型フィルムを容易に除去し、且つ粘着層に変形や損傷を生じさせることなく粘着層を他方の離型フィルム上に保持できる、転写印刷のための無基材粘着転写テープ及びその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明の具現例は、さらに他の一側面において、前記転写印刷用無基材フィルムの高温・高湿信頼性を向上することができる転写印刷用無基材テープの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の具現例では、軽剥離離型フィルムと、前記軽剥離離型フィルムの一方の面に位置するプライマー層と、前記プライマー層の一方の面に位置する粘着層、及び前記粘着層の一方の面に位置する中剥離離型フィルムと、を含み、前記軽剥離離型フィルムは、第1のベースフィルム及び前記プライマー層と接する第1の離型層から構成され、前記中剥離離型フィルムは、第2のベースフィルム及び前記粘着層と接する第2の離型層から構成され、前記軽剥離離型フィルムの剥離力は、前記中剥離離型フィルムの剥離力よりも小さいことを特徴とする転写印刷のための無基材粘着転写テープを提供する。
例示的な具現例において、前記プライマー層と軽剥離離型フィルムの剥離力がP1であり、前記粘着層と中剥離離型フィルムの剥離力がP2であり、P2/P1が2.0〜5.0である。
例示的な具現例において、前記プライマー層と軽剥離離型フィルムの剥離力P1が1〜5gf/25mmであり、前記粘着層と中剥離離型フィルムの剥離力P2は2〜25gf/25mmである。
例示的な具現例において、前記粘着層の粘着力は1000gf〜3000gf/25mmであることが好ましい。
例示的な具現例において、プライマー層の表面張力は、軽剥離離型フィルムの第1の離型層の表面張力よりも低いことが好ましい。
例示的な具現例において、前記第1の離型層は、表面張力が35〜45dyneであることが好ましい。
例示的な具現例において、前記プライマー層は、表面張力が25〜35dyneであることが好ましい。
例示的な具現例において、前記第1の離型層は、第1のベースフィルムの表面粗度によってプライマー層の表面うねりが生じないように第1のベースフィルムに塗布され、例えば、0.5〜3g/m2の離型剤塗布量を有していてよい。
例示的な具現例において、前記プライマー層は、熱硬化後に粘着層と貼り合わされることが好ましい。
例示的な具現例において、前記プライマー層と粘着層との厚さの和が10〜30μmであることが好ましい。
例示的な具現例において、前記無基材粘着転写テープの全光線透過率は99%以上であり、ヘイズは0.15%以下であってよい。
本発明のまた他の具現例において、軽剥離離型フィルム、プライマー層、粘着層、及び中剥離離型フィルムを積層する転写印刷のための無基材粘着転写テープの製造方法を提供する。
例示的な具現例において、前記製造方法は、第1のベースフィルムの一方の面に第1の離型層を形成して軽剥離離型フィルムを形成する段階と、前記第1の離型層上にプライマー層を形成する段階と、第2のベースフィルム上に第2の離型層を形成して中剥離離型フィルムを形成する段階と、前記第2の離型層上に粘着層を形成する段階、及び前記粘着層が形成された中剥離離型フィルムと前記プライマー層が形成された軽剥離離型フィルムとを貼り合わせる段階と、を含む。
例示的な具現例において、前記製造方法は、第1のベースフィルムの一方の面に第1の離型層を形成して軽剥離離型フィルムを形成する段階と、前記第1の離型層上にプライマー層を形成する段階と、前記プライマー層上に粘着層を形成する段階と、第2のベースフィルム上に第2の離型層を形成して中剥離離型フィルムを形成する段階、及び前記粘着層とプライマー層が形成された軽剥離離型フィルムと前記中剥離離型フィルムとを貼り合わせる段階と、を含む。また、ここで、プライマー層のプライマー組成物の熱硬化後に粘着層と貼り合わせることが好ましい。
本発明の具現例によれば、産業用機器やIT電子機器(Phone、Tablet PC、TVなど)などのパネルやスクリーンへのデコレーションの際、パネルの強化ガラスなどに直接デコレーションを実施することではなく転写方式にて容易にデコレーションを実施するため、強化ガラスなどへの直接的なデコレーションの実施に比べてデコレーションを容易に実施でき且つ生産コストを削減することができる。
また、プライマー層と粘着層との間に基材フィルムを介在しない無基材(non−substrate)方式を採用することにより、粘着フィルム全体の厚さを低減し且つ優れた光特性を確保できる。
さらに、転写印刷用無基材テープ中のプライマー層には軽剥離離型フィルムを形成し、粘着層には中剥離離型フィルムを形成することでプライマー層と粘着層間で剥離力が異なるようにすることにより、転写前の印刷及びパターン部の形成の際、軽剥離離型フィルムは印刷及びパターン部が形成されるプライマー層から浮き上がりやトンネル現象などを生じさせることなく容易に除去できるとともに、プライマー層と粘着層は中剥離離型フィルム上に保持でき、プライマー層と粘着層に変形や損傷などが生じないようにすることができる。
さらにまた、転写印刷用無基材フィルムの高温・高湿信頼性を向上することができるようになる。
従来の飛散防止フィルムの製造方法及びこれを用いたデコレーション効果の具現方法を示す概略的に示すフロー図である。 従来の飛散防止フィルムの構造の断面を示す概略図である。 本発明の例示的な一具現例に係る無基材粘着転写テープの構造の断面を示す概略図である。
本発明の例示的な一具現例に係る転写印刷用 無基材粘着転写テープの製造方法及びこれを用いたデコレーション効果の具現方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の例示的な他の一具現例に係る転写印刷用無基材粘着転写テープの製造方法及びこれを用いたデコレーション効果の具現方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の例示的な他の一具現例に係る無基材粘着転写テープにおいて、軽剥離離型フィルムを除去してパターン、印刷、蒸着などのデコレーション加工を実施し、キャリアフィルムを貼り合わせたデコレーション後の、転写前の粘着テープの構造の断面を示す概略図である。
図6中のデコレーション後の粘着フィルムにおいて、さらに中剥離離型フィルムを除去し、強化ガラスに転写し、キャリアフィルムを除去した、転写後の 無基材粘着転写テープの構造の断面を示す概略図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の具現例について詳しく説明する。
本明細書において、無基材(non−substrate)粘着転写テープとは、軽剥離離型フィルムと中剥離離型フィルムとの間にプライマー層と粘着層しか存在せず、すプライマー層と粘着層が形成される基材を挟み込まない 粘着転写テープとして、印刷およびパターン層をパネルやスクリーンなどの被着体に転写させる転写テープである。 これは、プライマー層と粘着層が形成される基材を挟み込む基材付粘着テープと対比される。
本明細書において、被着体とは、本発明の具現例に係る転写印刷用無基材粘着転写テープが適用される部材であって、例えば、一般の産業用機器、IT電子製品やディスプレイ装置などに組み込まれる強化ガラスパネルやスクリーンなどのようにデコレーションが実施される部材をいう。
本明細書において、印刷及びパターン層とは、パターンの形成、印刷、蒸着などのデコレーションが実施された層をいう。
本明細書において、軽剥離離型フィルムとは、中剥離離型フィルムよりも剥離力が低いフィルムのことを意味する。
本明細書において、中剥離離型フィルムとは、軽剥離離型フィルムよりも剥離力が高いフィルムのことを意味する。
図3は、本発明の例示的な一具現例に係る無基材粘着転写テープ100の構造の断面を示す概略図である。
図3に示すように、本発明に係る無基材粘着転写テープ100は、軽剥離離型フィルム10、プライマー層20、粘着層30、中剥離離型フィルム40が積層されてなる構造を有する。前記軽剥離離型フィルム10は、第1のベースフィルム11及び第1の離型層12からなり、第1の離型層12がプライマー層20と接し、中剥離離型フィルム40は、第2のベースフィルム42及び第2の離型層41からなり、第2の離型層41が粘着層30と接する。
本発明の具現例に係る転写印刷用無基材粘着転写テープでは、転写前の印刷及びパターンの形成がプライマー層に直接実施される。すなわち、プライマー層が、印刷及びパターン層が形成された印刷及びパターン層形成部になる。したがって、軽剥離離型フィルム10が先に剥離される必要があり、その剥離の際にプライマー層に浮き上がりやトンネル現象、その他変形や損傷が生じない必要がある。また、プライマー層20と粘着層30とが確実に中剥離離型フィルム40に貼り付けられている必要がある。
例示的な具現例において、前記プライマー層と軽剥離離型フィルムの剥離力がP1であり、前記粘着層と中剥離離型フィルムの剥離力がP2であるとき、P2/P1が2.0〜5.0であることが好ましい。
軽剥離離型フィルム及び中剥離離型フィルムの離型力の差が小さいと、軽剥離離型フィルム10の除去の際に粘着層やプライマー層20の損傷が生じることがあるため、できる限り軽剥離離型フィルム及び中剥離離型フィルム間の離型力の差を高めた方がよい。
一実施の形態において、軽剥離離型フィルム10の剥離力は1〜5gf/25mm、中剥離離型フィルム40の剥離力は2〜25gf/25mmであることが好ましい。軽剥離離型フィルム10の剥離力が1gf/25mm未満であると、プライマー層20との浮き上がりやトンネルの発生などといった不具合の発生によりプライマー層20を保護し難くなることがあり、また、5gf/25mmを超えると、軽剥離離型フィルム10の剥離の際にプライマー層または粘着層が剥離されることがある。
一方、前記中剥離離型フィルム40の離型剥離力は、70℃で24時間の放置後も中剥離離型フィルム40の剥離力が30gf/25mmを超えないことが好ましい。その理由は、印刷及びパターン層を形成した後に当該印刷及びパターン層にはキャリアフィルム60が貼り付けられ、キャリアフィルム60と印刷及びパターン層間の剥離力より中剥離離型フィルム40と粘着層間の剥離力が高い場合、剥離離型フィルム40が剥離され難くなることもあるためである。
以下、各構成についてより詳述する。
前記第1のベースフィルム11及び第2のベースフィルム42は、耐熱性を持つ材料からなる光学用フィルムであって、耐熱性樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate;PET)、ポリエチレンナフタレート(Polyethylene naphthalate)、ポリブチレンテレフタレート(Polybuthylene terephthalate)などのポリエステル(Polyester)樹脂)を含み、好ましくはPETフィルムであってよく、前記第1のベースフィルム及び/または第2のベースフィルムの厚さは、非制限的な例示として、25〜188μmの範囲の厚さを有していてよい。
一実施の形態において、前記第1のベースフィルム及び/または第2のベースフィルムの引張強度は、MD方向(幅方向)に22.0±8kgf/mm2、TD方向(長手方向)に30.0±9kgf/mm2であってよい。また、前記第1のベースフィルム及び/または第2のベースフィルムの伸率は、MD方向に150±80%、TD方向に100±80%であってよい。
一方、一実施の形態において、第2のベースフィルム(中剥離離型フィルムのベースフィルム)は、配向角が6°(度)以下のフィルムであることが好ましい。より具体的には、配向角が0〜6°であることが好ましい。配向角は、第2のベースフィルムの製造の際にベースフィルムが延伸する角度をいい、これは、配向主軸の傾きを示す。前記配向角の角度が6°以下の場合、以降の工程で粘着フィルムを被着体に貼り付けたとき、被着体に存在する異物が見え易くなる。そのため、被着体に対する異物検査の際の精度を高めることができる。
第1のベースフィルム11の表面にコートされる第1の離型層12は、プライマー層20の形成のために高い表面張力(プライマー層よりも高い表面張力)を有するとともに、プライマー層20の界面との低い離型力を有することが好ましい。
第1の離型層12の表面張力は、好ましくは30〜50dyneであり、より好ましくは35〜45dyneである。第1の離型層12の離型剤は特に制限されないが、非シリコン系のメラミン系またはアクリル系離型剤を用いることが好ましく、また硬化方式は、熱による硬化方式と紫外線による硬化方式のいずれもを使用可能である。
第1の離型層12に含まれる離型剤の塗布量は特に制限しないが、剥離性能を考慮して0.3〜4g/m2の範囲が好ましく、0.5〜3g/m2の範囲がより好ましい。前記塗布量が低い場合、第1のベースフィルム11の表面粗度がプライマー層20に影響を与え得るため(すなわち、第1のベースフィルムの表面粗度によってプライマー層の表面うねりが生じないように)、一定の塗布量を維持することが好ましい。
第2の離型層41の離型剤も特に制限されないが、アクリル粘着剤に離型物性を発揮する付加型シリコン系を適用し、乾燥温度130℃以下で作製することが好ましい。130℃以上で作製すると、フィルムの熱収縮によって横しわ及び/または縦しわが発生することがある。また、熱を加えないシリコン系離型剤として、紫外線硬化タイプのアクルシリコン、メルカプト基含有シリコン、及びエポキシ基含有シリコンを使用することもできる。
前記離型層(第1及び/または第2の離型層)のベースフィルム(第1及び/または第2のベースフィルム)への形成は、当該技術分野において一般に用いられるコーティング法を用いて実施してよい。具体的に、例えばグラビアコーティング、メイヤーバーコーティング、エアナイフコーティング、及びドクターナイフコーティングなどの様々な方法にて離型剤をベースフィルムに塗布した後、加熱処理、紫外線の照射などの方法にて乾燥、硬化させて形成することができる。
一方、プライマー層20の場合、後工程においてプライマー層20上に形成される印刷及びパターン層とプライマー層20との付着力が重要である。このために、表面張力を印刷及びパターン層の樹脂(例えば、UVパターン樹脂及び印刷インク樹脂)よりも高くして形成しなければならない。また、軽剥離離型フィルム10上にプライマー層20を形成するためには、プライマー層20の表面張力は軽剥離離型フィルム10の第1の離型層の表面張力よりも低くなければならない。このために、プライマー層20の表面張力は25〜35dyneであることが好ましい。プライマー層に使用可能な材料としては、ウレタンアクリレート、アクリルアクリレート、エポキシアクリレートなどのモノマー、オリゴマー、ポリマーなどの組み合わせからなるものを使用すればよく、硬化方式に応じて光開始剤や硬化剤を添加していてよい。
プライマー層20の形成も、当該技術分野において一般に用いられるコーティング法を用いて実施してよい。具体的にグラビアコーティング、メイヤーバーコーティング、スロットダイコーティング、エアナイフコーティング、及びドクターナイフコーティングなどの様々な方法にてプライマー組成物を第1の離型層上に塗布した後、熱硬化や紫外線硬化などの方法にて乾燥し、硬化させることで達成することができる。
例示的な具現例において、好ましくはプライマー層の形成の際、熱硬化方式を用いた方がよい。なぜならば、プライマー層と粘着層との化学的結合強化が達成可能になり、粘着層とプライマー層との付着性の面で高い信頼性を得ることができるためである。紫外線硬化方式では硬化反応が完了してしまうのに対し、熱硬化方式ではプライマー層が未反応状態に維持され、以降の粘着層との化学的結合が可能な状態に残留することができ、粘着層とプライマー層との付着力の面で高い信頼性を得ることができる。
一方、粘着層30は、当該技術分野において一般に用いられるあらゆる粘着剤が適用されていてよい。
例示的な具現例において、粘着剤組成物の主成分は、アクリル系共重合体であることが好ましい。より好ましくは、透明性が確保された4〜20個の炭素原子を有するアクリレート単量体を重合して得られる共重合体を用いる。炭素原子20個以上の単量体を用いて共重合する場合、pオービタル干渉による立体障害(Steric hindrance)が生じることで未反応した単量体の割合が増加するようになり、付着信頼性において気泡、斑などの問題を起こすことがある。これに対し、炭素原子4個以下の単量体を用いて共重合する場合、気化が起こり易くなって内部圧力が増加し、それにより、共重合アンバランス及び安全上の問題が惹起されることがある。
一実施の形態において、前記アクリル系共重合体を合成する際、さらに、架橋が可能な官能基を含むことが好ましい。官能基を含まない共重合体の場合、粘着剤間の凝集力に劣り、信頼性の評価時に浮き上がり、気泡、転移などの問題が生じることがある。官能基は、カルボキシル基の単独、ヒドロキシル基の単独、またはカルボキシル基とヒドロキシル基とが複合的に含まれた単量体を用いることが好ましい。より好ましくは、ヒドロキシル基のみを有する単量体を用いた方がよい。カルボキシル基が含有された単量体の場合、強い反応性によって付着表面の腐食や酸化を起こすおそれがあり、製品の信頼性に悪影響を与えることがある。
一実施の形態において、前記共重合体の構造で凝集力や耐久性を強化する目的からヒドロキシル基と反応性を有する架橋剤を用いることが好ましい。架橋剤は、ジイソシアネート、4官能エポキシド、金属キレート、アミン、アミドなどの化合物を用いていてよい。その中でも粘着剤の透明度を保持でき且つ種々の表面層と優れた密着性を持つヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)構造を有するイソシアネート化合物を用いるのが最も好ましい。
一実施の形態において、粘着剤の分子量は70〜150万程度であり、ガラス転移温度(Tg)は−50〜−10℃であることが好ましい。前記ガラス転移温度が低すぎると、粘着剤の凝集力が低くなることがあり、また、ガラス転移温度が高すぎると被着体との粘着性が低くなることがある。
また、一実施の形態において、架橋剤を粘着剤官能基と反応させ、ゲル分率が60%以上、より好ましくは60〜80%になるようにすることが好ましい。前記ゲル分率が高いほど粘着層の凝集力及び耐熱性に優れ、物性的の面において優れているが、80%を超えるゲル分率により粘着層がハードしすぎると、無基材粘着転写テープが被着体に貼り付けられた状態で高温・高湿条件下での保管の際に気泡の発生やトンネリングが発生することがある。
一実施の形態において、前記粘着剤組成物にシランカップリング剤を添加していてもよい。前記シランカップリング剤としては、エポキシ基を含有するシランカップリング剤が好ましい。シランカップリング剤のエポキシ基は共重合体の反応性基と結合し、アルコキシシラン部分は粘着剤が適用される被着体と結合することにより、接着安定性を向上し、且つ高温・高湿条件下で長期間放置したときの接着力の劣化を防止する役割をする。
その他、一実施の形態において、前記粘着剤組成物には、特定の目的のために可塑剤、エポキシレジン、及び硬化剤などをさらに混合して用いていてよく、紫外線安定剤、酸化防止剤などを一般的な目的に応じてさらに添加して用いていてよい。
非制限的な例示として、粘着層30は、アクリル系粘着剤組成物100重量部に対し、イソシアネート系硬化剤0.1〜0.3重量部及びシランカップリング剤0.01〜1.0重量部を含んでいてよい。また、アクリル系粘着剤組成物100重量部に対し、エポキシ系硬化剤0.1〜2.0重量部を含んでいてよい。
一実施の形態において、粘着層の塗布量は5〜50g/m2であることが好ましい。より好ましくは10〜20g/m2である。塗布量が5g/m2未満の場合は付着力が顕著に低下し、信頼性の評価時に浮き上がりの問題が発生することがあり、50g/m2以上の場合は粘着剤特有の粘弾性によって押圧抵抗力などの問題が生じることができる。
また、粘着層30は、1000〜3000gf/25mmの粘着力を有することが好ましい。粘着力が1000gf/25mm未満の場合は、被着体に貼り付けられた状態で高温・高湿条件下における保管の際に気泡やトンネリングが発生することがある。また、3000gf/25mmを超える場合は、強化ガラスなどの被着体との貼り合わせ不良の発生時に除去が不可能となり、生産コストのアップの要因になることがある。
粘着剤の塗布は当該技術分野において一般に用いられる塗布法にて実施すればよく、特に制限されないが、具体的にダイコーター、ニップコーター、グラビアロールコーター、コンマコーターなどを利用して実施していてよい。
本発明の例示的な具現例に係る転写印刷用無基材粘着転写テープは、プライマー層20及び粘着層30の厚さの和が約10〜30μmと極めて薄く形成されていてよい。
また、本発明の例示的な具現例に係る転写印刷用無基材粘着転写テープは、特に光学特性に優れ、例えば全光線透過率が90%以上を示していてよく、より好ましくは、全光線透過率が99%以上を示していてよい。
以下、本発明の具現例の製造方法について詳述する。
本発明の具現例では、軽剥離離型フィルム、プライマー層、粘着層、及び中剥離離型フィルムを積層して前述した無基材粘着転写テープを製造することができる。
図4は、本発明の例示的な一具現例に係る転写印刷用無基材粘着フィルムの製造方法を概略的に示すフロー図である。
一具現例において、本発明に係る転写方式の無基材粘着転写テープの製造方法は、図4に示すように、第1のベースフィルム11の一方の面に第1の離型層12を形成して軽剥離離型フィルム10を形成し(図4のA)、前記第1の離型層12上にプライマー層20を形成し(図4のB)、第2のベースフィルム42上に第2の離型層41を形成して中剥離離型フィルム40を形成し、これに粘着層30を形成した後、粘着層30をプライマー層20と貼り合わせて(図4のC)、無基材粘着転写テープ(図4のD)を製造していてよい。
図5は、本発明の例示的な他の具現例に係る転写印刷用無基材粘着転写テープの製造方法を概略的に示すフロー図である。
他の一具現例において、本発明に係る転写方式の無基材粘着転写テープの製造方法は、図5に示すように、第1のベースフィルム11の一方の面に第1の離型層12を形成して軽剥離離型フィルム10を形成し(図5のA)、前記第1の離型層12上にプライマー層20を形成し(図5のB)、前記プライマー層20上に粘着層30を形成し、且つ第2のベースフィルム上に第2の離型層41を形成した中剥離離型フィルム40を粘着層30と貼り合わせて(図5のC’)、無基材粘着転写テープ(図5のD)を製造することができる。
前記製造方法のうちの図5に示した方式にて製造する場合の方が、図4に示した製造方式よりもプライマー層と粘着層との付着性に優れ且つ転写印刷用無基材フィルムの高温・高湿信頼性を向上することができるため、好ましい。
前述した製造方法にて製造された無基材粘着転写テープは、後工程(転写前の印刷工程)を施していてよい。すなわち、図4中のE及び図5のEを再び参考すると、後工程は軽剥離離型フィルム10[第1のベースフィルム(11)+第1の離型層12]を除去した後にパターン、印刷及び蒸着加工などを実施して印刷及びパターン層50を形成した後、前記印刷及びパターン層上にキャリアフィルム60を貼り付けて、図6に示すような転写前で印刷後の無基材粘着転写テープ101を製造することができる(図6参照)。
一方、図4中のF及び道図5のFを再び参照すると、前記転写前の無基材粘着転写テープ101から中剥離離型フィルム40[第2のベースフィルム(42)+第2の離型層41]を除去して強化ガラスのような被着体70に転写していてよい。また、前記キャリアフィルム60を除去すると、最終的に図7に示すような構造の転写後の無基材粘着転写テープ2、102を製造することができる(図7参照)。
以下、本発明の実施例を挙げて本発明の具現例についてより詳述する。下記の実施例は、本発明の理解を助けるようにするために提供されるものであるに過ぎず、これらによって本発明の範囲が限定されるものではない。
[実施例1]
ポリエチレンテレフタレートからなる第1のベースフィルム(厚さ75μm)の一方の面に、メラミン系樹脂100重量部に対して硬化剤1重量部と有機溶剤300重量部を配合してグラビアコートし、第1の離型層(厚さ0.7μm)を形成した。
次いで、前記第1の離型層上に、ウレタンアクリレート100重量部に対して硬化剤3重量部及びアクリル系レベリング剤0.2重量部及び有機溶剤300重量部を配合してグラビアコートし、プライマー層(厚さ5μm)を形成した後、該プライマー層を紫外線硬化した。
一方、別途に、ポリエチレンテレフタレートからなる第2のベースフィルム(厚さ100μm)の一方の面に、シリコン離型剤100重量部に対して硬化剤1重量部及び有機溶剤600重量部を配合してグラビアコートし、第2の離型層を形成した(厚さ0.7μm)。
前記第2の離型層上に、官能基としてのヒドロキシル基を含むアクリル系共重合体100重量部に対してイソシアネート系硬化剤0.2重量部及び有機溶剤50重量部を配合してスロットダイコートし、粘着層(厚さ10μm)を形成した後、前記プライマー層と貼り合わせて、無基材粘着転写テープを製造した(図4参照)。
[実施例2]
前記実施例1に比べて、プライマー層の形成後、前記粘着層をプライマー層上に直接スロットダイコートした後に、中剥離離型フィルムを貼り合わせることを除いては、同じ方法にて無基材粘着転写テープを製造した(図5参照)。
[実施例3]
前記実施例1に比べて、プライマー層(厚さ5μm)としてウレタンアクリレート100重量部に対して硬化剤5重量部及び有機溶剤300重量部を配合してグラビアコーティング法にて形成した後、該プライマー層を熱硬化したことを除いては、同じ方法にて無基材粘着転写テープを製造した。
[比較例1]
ポリエチレンテレフタレート基材フィルム(厚さ100μm)の一方の面に、プライマー層(厚さ5μm)を形成した後、反対側の面に粘着層(厚さ25μm)を形成した。プライマー層と粘着層の構成は実施例1と同一にした。
次いで、前記粘着層を離型フィルム層(離型フィルム層は前記実施例の中剥離離型フィルム層と同一に構成した)に貼り付け、またプライマー層の上面にポリエチレンテレフタレートからなる保護フィルム層(厚さ60μm)を貼り付けて、比較例1のフィルムを製造した。
[比較例2]
前記比較例1に比べて、厚さが異なる保護フィルム層(厚さ60μm)、プライマー層(厚さ5μm)、基材フィルム層(厚さ50μm)、粘着層(厚さ25μm)、及び離型フィルム層(厚さ75μm)を順次積層して比較例2のフィルムを製造した。
[実験例]
実施例及び比較例のサンプルに対し、物性の測定を行った。
前記実施例1〜3に係る無基材粘着転写テープに対しては離型剥離力、粘着力の測定を行った。なお、比較例1〜2に係るフィルムに対しては、軽剥離離型フィルム、中剥離離型フィルムを有さないため、粘着力のみの測定を行った。
具体的に、製造した実施例及び比較例のサンプルを機械方向に幅25mm×長さ250mmの大きさでカットして得た。
実施例1〜3に対して、粘着力測定器(CKP−5000)を使用し、180°剥離試験(Peel Test)方式にて300m/minの剥離速度で剥離しながら軽剥離離型剥離力を測定した。また、離型剥離実験を行った試片をTESA 7475テープに自動貼り合わせ機(2kg荷重)で貼り合わせ、25±2℃で30分間保管した。粘着力測定器(CKP−5000)を使用し、180°剥離試験方式にて300m/minの剥離速度で剥離しながら中剥離離型剥離力の測定を行った。実験を行った試片をガラスやSUS板(これは被着体に対応するもの)に自動貼り合せ機(2kg荷重)で貼り合わせ、25±2℃で30分間保管した。粘着力測定器(CKP−5000)を使用し、180°剥離試験方式にて300m/minの剥離速度で剥離しながら粘着力の測定を行った。
比較例1及び2に対しては、離型フィルムを除去した後にガラスやSUS板(これは被着体に対応するもの)に自動貼り合わせ機(2kg荷重)を利用して貼り合わせ、25±2℃で30分間保管した。粘着力測定器(CKP−5000)を使用し、180°剥離試験方式にて300m/minの剥離速度で剥離しながら粘着力の測定を行った。
一方、実施例1〜3及び比較例1〜2のサンプルに対して、全光線透過率、ヘイズの測定を行い、また高温・高湿信頼性の評価を行った。
ヘイズは、JIS K7136規格を用いてNDH2000装備にて測定を行った。
全光線透過率は、JIS K7361規格を用いてNDH2000装備にて測定を行った。
高温・高湿信頼性の評価は、強化ガラスにそれぞれのサンプルを貼り合わせた後、85℃、85%のRH条件下で72時間放置してから、試片の表面に1mmの等間隔に横、縦に11列の切り込みを入れて100マスを形成した後、3M 810Dテープを貼り付けてから剥離したときのプライマー層と粘着層界面との脱着の有無を確認することで行った。
プライマー層と粘着層界面との脱着が全く生じなかったことを「非常に良好」と評価した。また、プライマー層と粘着層界面との間において一部で脱着が生じたことを「普通」と評価した。
表1は、実施例に係る軽剥離離型フィルムのプライマー層に対する剥離力P1、中剥離離型フィルムの粘着層に対する剥離力P2を表すものである。
表2は、その他の物性測定の結果を表すものである。
*◎:非常に良好、△:普通
*同表において全厚さは、プライマー層の厚さ+基材フィルム層の厚さ+粘着層の厚さを意味する
前記表から確認することができるように、本発明の実施例1〜3に係る無基材粘着転写テープは、プライマー層と粘着層との間に基材フィルムを介在しないのに対し、従来の飛散防止フィルムである比較例1〜2は基材フィルムを介在している。
比較例1〜2は、プライマー層、ベースフィルム、及び粘着層のそれぞれの厚さの和が130μm(比較例1)または80μm(比較例2)にも達するのに対し、実施例1〜3は、基材フィルム層を介在しないためプライマー層及び粘着層の厚さの和を15μmと顕著に低減することができる。
すなわち、本発明の例示的な具現例に係る無基材粘着転写テープは、既存の方式に比べて薄膜化が可能であり且つフィルムの薄肉化を実現することができる。また、実施例1〜3は、全光線透過率が99%以上を示し、且つヘイズ(%)もまた、0.15%以下と非常に優れた値を示し、優れた光学特性を持っていることを確認することができた。
一方、本発明の例示的な具現例に係る無基材粘着転写テープにおいて、特にプライマー層に粘着層を直接コートしてなる実施例2が、実施例1に比べて高温・高湿信頼性の面において優れた結果を示した。また、プライマー層を熱硬化してなる実施例3の場合には、実施例1の製造方法に従っても高温・高湿信頼性の面において優れた結果を示した。したがって、高温・高湿信頼性の面において実施例2の製造方法(図5参照)に従うかまたはプライマー層を熱硬化することが望ましく、実施例2の製造方法(図5参照)に従うとともにプライマー層を熱硬化することが最も望ましい。
1 ベースフィルム
2 プライマー層
3 粘着層
4 離型フィルム層
5 保護フィルム層
6 印刷及びパターン層
7 被着体
10 軽剥離離型フィルム
11 第1のベースフィルム
12 第1の離型層
20 プライマー層
30 粘着層
40 中剥離離型フィルム
41 第2の離型層
42 第2のベースフィルム
50 印刷及びパターン層
60 キャリアフィルム
70 強化ガラス
100 (転写及び印刷前の)無基材粘着転写テープ
101 転写前で印刷後の無基材粘着転写テープ
102 転写後の無基材粘着転写テープ

Claims (15)

  1. 転写印刷のための無基材粘着転写テープであって、
    軽剥離離型フィルムと、
    前記軽剥離離型フィルムの一方の面に位置するプライマー層と、
    前記プライマー層の一方の面に位置する粘着層、及び
    前記粘着層の一方の面に位置する中剥離離型フィルムと、を含み、
    前記軽剥離離型フィルムは、第1のベースフィルム及び前記プライマー層と接する第1の離型層から構成され、
    前記中剥離離型フィルムは、第2のベースフィルム及び前記粘着層と接する第2の離型層から構成されることを特徴とする転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  2. プライマー層と軽剥離離型フィルムの剥離力がP1であり、
    粘着層と中剥離離型フィルムの剥離力がP2であり、
    P2/P1が2.0〜5.0であることを特徴とする請求項1に記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  3. プライマー層と軽剥離離型フィルムの剥離力P1が1〜5gf/25mmであり、
    粘着層と中剥離離型フィルムの剥離力P2が2〜25gf/25mmであることを特徴とする請求項2に記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  4. 粘着層の粘着力が1000〜3000gf/25mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  5. プライマー層の表面張力は、第1の離型層の表面張力よりも低いことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  6. 第1の離型層は表面張力が35〜45dyneであり、
    プライマー層は表面張力が25〜35dyneであることを特徴とする請求項5に記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  7. 第1の離型層は、第1のベースフィルムの表面粗度によってプライマー層の表面うねりが生じないように第1のベースフィルムに塗布されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  8. プライマー層は、熱硬化後に粘着層と貼り合わされることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  9. 前記プライマー層と粘着層との厚さの和が10〜30μmであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  10. 前記無基材粘着転写テープの全光線透過率は99%以上であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  11. 前記無基材粘着転写テープのヘイズは0.15%以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープ。
  12. 転写印刷のための無基材粘着転写テープの製造方法であって、
    軽剥離離型フィルム、プライマー層、粘着層、及び中剥離離型フィルムを積層することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープの製造方法。
  13. 前記製造方法は、第1のベースフィルムの一方の面に第1の離型層を形成して軽剥離離型フィルムを形成する段階と、
    前記第1の離型層上にプライマー層を形成する段階と、
    第2のベースフィルム上に第2の離型層を形成して中剥離離型フィルムを形成する段階と、
    前記第2の離型層上に粘着層を形成する段階、及び
    前記粘着層が形成された中剥離離型フィルムと前記プライマー層が形成された軽剥離離型フィルムとを貼り合わせる段階と、
    を含むことを特徴とする請求項12に記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープの製造方法。
  14. 前記製造方法は、第1のベースフィルムの一方の面に第1の離型層を形成して軽剥離離型フィルムを形成する段階と、
    前記第1の離型層上にプライマー層を形成する段階と、
    前記プライマー層上に粘着層を形成する段階と、
    第2のベースフィルム上に第2の離型層を形成して中剥離離型フィルムを形成する段階、及び
    前記粘着層とプライマー層が形成された軽剥離離型フィルムと前記中剥離離型フィルムとを貼り合わせる段階と、を含むことを特徴とする請求項12に記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープの製造方法。
  15. プライマー層のプライマー組成物の熱硬化後に粘着層と貼り合わせることを特徴とする請求項14に記載の転写印刷のための無基材粘着転写テープの製造方法。
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