JP7077995B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本開示は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、ロックアームを有するハウジングと、ハウジングに取り付けた検知部材とを有するコネクタが開示されている。ロックアームは、ハウジング本体部の外面と対向するように配され、ロック突起を有する。ロック突起の後面には係止面が形成されている。ロック突起の内面には、ハウジング本体部の外面と対向する凹部が形成されている。検知部材は、初期位置と、初期位置より前方の検知位置との間で移動可能である。検知部材は、前方へ延出した形態の弾性アーム部を有する。弾性アーム部の前端部には、ハウジング本体部とは反対側へ突出した形態の突部が形成され、突部の前面には移動規制面が形成されている。弾性アーム部の前端部には、移動規制面よりも前方へ突出した形態の当接部が形成されている。当接部は、移動規制面に対しハウジング本体部側の位置に隣接している。
ハウジングが相手側ハウジングに対して半嵌合の状態では、ロックアームが、相手側ハウジングのロック受け部と干渉してハウジング本本体側へ弾性変位する。弾性アーム部は、当接部を凹部で押されることによりハウジング本体部側へ弾性変位し、移動規制面を係止面に突き当てることにより、検知位置への前進を規制された前止まり状態となる。
ハウジングと相手側ハウジングが正規嵌合状態に至ると、ロック突起がロック受け部を通過することにより、ロックアームが弾性復帰する。一方、弾性アーム部は、ロック受け部との干渉によりハウジング本体部側へ弾性変位した状態のままとなるので、移動規制面と係止面との突き当たりが解除される。これにより、検知部材が前止まり状態から解放されるので、検知部材を検知位置へ移動させることができる。
特開2013-187116号公報 特開2014-099332号公報 特開2017-010869号公報 特開2018-116931号公報
検知部材を初期位置に保持するのに必要な保持力を高めるためには、移動規制面と係止面の面積を大きくすればよい。移動規制面の面積を大きくする手段としては、移動規制面を弾性アーム部の弾性変位方向へ拡大することが考えられる。しかし、移動規制面よりもハウジング本体部側には当接部が隣接して配置されているので、移動規制面をハウジング本体部側へ拡大することはできない。また、検知部材を検知位置へ移動させた状態では、突部が、凹部内に進入し、ロック突起とハウジング本体部との間に挟まれるように配置される。そのため、移動規制面をハウジング本体部とは反対側へ拡大すると、ロックアームの弾性変位方向においてハウジング本体部とロックアームの間隔を広げなければならず、コネクタが大型化することになる。
本開示のコネクタは、上記事情に基づいて完成されたものであって、大型化することなく、検知部材を初期位置に保持する機能の信頼性を向上させることを目的とする。
本開示のコネクタは、
コネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングのハウジング本体部の外面に沿って後方へ延出した形態であり、前記ハウジング本体部の外面に対して接近及び離間する方向へ弾性変位可能なロックアームと、
前記ハウジング本体部の外面に沿うように取り付けられ、初期位置と、前記初期位置よりも前方の検知位置との間で変位可能な検知部材とを備え、
前記ロックアームの外面には、相手側ハウジングのロック受け部に対して引っ掛かり可能なロック突起が形成され、
前記ロックアームのうち前記ロック突起よりも前記ハウジング本体部側の位置には、後方に臨む第1受け面と後方に臨む一対の第2受け面とが形成され、
前記一対の第2受け面は、背面視において、前記ロックアームの弾性変位方向と交差する幅方向両側から前記第1受け面を挟む二位置に配され、
前記検知部材には、前方へ片持ち状に延出した形態であり、前記ハウジング本体部の外面に対して接近及び離間する方向への弾性変位が可能な弾性アーム部が形成され、
前記弾性アーム部は、前記第1受け面に突き当たることで前記初期位置の前記検知部材が前記検知位置へ移動することを規制する第1突当部を有し、
前記弾性アーム部は、前記第1突当部よりも前記ハウジング本体部側の位置から前記第1突当部よりも前方へ突出した形態の離脱規制部を有し、
前記離脱規制部は、前記ロックアームに対し前記ハウジング本体部側から接触可能であり、
前記弾性アーム部は、前記弾性アーム部の幅方向における両外側面から突出した形態の一対の第2突当部を有し、
前記一対の第2突当部は、前記一対の第2受け面に突き当たることで前記初期位置の前記検知部材が前記検知位置へ移動することを規制する。
本開示によれば、コネクタを大型化することなく、検知部材を初期位置に保持する機能の信頼性を高めることができる。
実施例1の雌側コネクタ(コネクタ)において検知部材が初期位置に保持されている状態をあらわす側断面図である。 雌側ハウジング(コネクタハウジング)の平面図である。 図2のX-X線断面図である。 雌側ハウジング(コネクタハウジング)の側断面図である。 検知部材が初期位置に保持されている状態をあらわす平断面図である。 実施例1の検知部材の斜視図である。 雌側コネクタと雄側コネクタの嵌合過程において半嵌合の状態をあらわす側断面図である。 雌側コネクタと雄側コネクタが正規嵌合し、検知部材が初期位置にある状態をあらわす側断面図である。 雌側コネクタと雄側コネクタが正規嵌合し、検知部材が検知位置へ移動した状態をあらわす側断面図である。 実施例2の雌側コネクタ(コネクタ)において検知部材が初期位置に保持されている状態をあらわす側断面図である。 雌側ハウジング(コネクタハウジング)の側断面図である。 雌側ハウジング(コネクタハウジング)の平面図である。 図11のY-Y線断面図である。 ロックアームを断面にしてあらわした状態の斜視図である。 実施例2の検知部材の斜視図である。 雌側コネクタと雄側コネクタの嵌合過程において半嵌合の状態をあらわす側断面図である。 雌側コネクタと雄側コネクタが正規嵌合し、検知部材が初期位置にある状態をあらわす側断面図である。 雌側コネクタと雄側コネクタが正規嵌合し、検知部材が検知位置へ移動した状態をあらわす側断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
(1)本開示のコネクタは、
コネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングのハウジング本体部の外面に沿って後方へ延出した形態であり、前記ハウジング本体部の外面に対して接近及び離間する方向へ弾性変位可能なロックアームと、
前記ハウジング本体部の外面に沿うように取り付けられ、初期位置と、前記初期位置よりも前方の検知位置との間で変位可能な検知部材とを備え、
前記ロックアームの外面には、相手側ハウジングのロック受け部に対して引っ掛かり可能なロック突起が形成され、
前記ロックアームのうち前記ロック突起よりも前記本体部側の位置には、後方に臨む第1受け面と後方に臨む一対の第2受け面とが形成され、
前記一対の第2受け面は、背面視において、前記ロックアームの弾性変位方向と交差する幅方向両側から前記第1受け面を挟む二位置に配され、
前記検知部材には、前方へ片持ち状に延出した形態であり、前記ハウジング本体部の外面に対して接近及び離間する方向への弾性変位が可能な弾性アーム部が形成され、
前記弾性アーム部は、前記第1受け面に突き当たることで前記初期位置の前記検知部材が前記検知位置へ移動することを規制する第1突当部を有し、
前記弾性アーム部は、前記第1突当部よりも前記ハウジング本体部側の位置から前記第1突当部よりも前方へ突出した形態の離脱規制部を有し、
前記離脱規制部は、前記ロックアームに対し前記ハウジング本体部側から接触可能であり、
前記弾性アーム部は、前記弾性アーム部の幅方向における両外側面から突出した形態の一対の第2突当部を有し、
前記一対の第2突当部は、前記一対の第2受け面に突き当たることで前記初期位置の前記検知部材が前記検知位置へ移動することを規制する。
本開示のコネクタは、初期位置の検知部材を前止まり状態に保持する手段として、第1受け面に対する第1突当部の突き当たりに加え、第2受け面に対する第2突当部の突き当たりによって広い接触面積を確保しているので、前止まり手段としての保持力が高い。第1突当部と第2突当部は、ロックアームと弾性アーム部の弾性変位方向に対して交差する幅方向に並ぶような位置関係で配置されている。ロックアームの弾性変位方向において、第2突当部が、第1突当部及び離脱規制部と並ぶような位置関係で配置されてはいないので、弾性アーム部の寸法が小さく抑えられている。したがって、ロックアームの弾性変位方向において、ハウジング本体部とロックアームの間隔を大きくせずに済む。本開示のコネクタによれば、コネクタを大型化することなく、検知部材を初期位置に保持する機能の信頼性を高めることができる。
(2)前記ロックアームの弾性変位方向において、前記第2突当部の少なくとも一部が、前記第1突当部の形成領域から外れた領域に配されていることが好ましい。この構成によれば、ロックアームの弾性変位方向において、ロックアームと弾性アーム部とが突き当たる範囲が拡がるので、ロックアームと弾性アーム部の相対姿勢が安定する。
(3)前記弾性アーム部における前記ハウジング本体部との対向面のうち、前記第2突当部の形成領域は、前記第2突当部以外の領域に対して面一の位置関係又は相対的に凹んだ位置関係であってもよい。弾性アーム部におけるハウジング本体部との対向面においては、第2突当部の形成領域だけが突出していないので、ロックアームと弾性アーム部が弾性変位したときには、弾性アーム部の全体をハウジング本体部の外面に極力接近させることができる。したがって、ロックアームの弾性変位方向においてコネクタが大型化することはない。
(4)前記ロックアームが、前記ハウジング本体部に連なる基部と、前記基部の後端から幅方向に間隔を空けて後方へ延出する一対の延出部とを有し、前記一対の第2受け面が、背面視において前記一対の延出部の間に配されていることが好ましい。一対の第2受け面に一対の第2突当部が突き当たった状態を、一対の延出部の間から目視で確認することができる。
(5)前記ロックアームが、前記ハウジング本体部に連なる基部と、前記基部の後端から幅方向に間隔を空けて後方へ延出する一対の延出部とを有し、背面視において前記第1受け面が前記一対の延出部の間に配されており、前記一対の延出部における前記ハウジング本体部との対向面には、前記一対の第2突当部を収容可能な一対の凹部が形成されていることが好ましい。この構成の延出部は、第2突当部をハウジング本体部とは反対側から覆う部位を有する。したがって、第2突当部を覆う部位が存在しない形態のものに比べると、凹部を有する延出部は、幅寸法を大きく確保できるので、強度が高い。
(6)(5)において、前記検知部材が前記初期位置にあるときに、前記一対の第2突当部が前記一対の凹部に対して前記ハウジング本体部側から当たることが可能であることが好ましい。一対の第2突当部を一対の凹部に当てることにより、弾性アーム部がロックアームに対して位置ずれすることを規制できるとともに、弾性アーム部がロックアームに対して傾くことを規制できる。これにより、第1突当部と第1受け面との突き当て状態と第2突当部と第2受け面との突き当て状態を確実に保持することができる。
(7)(5)又は(6)において、前記基部のうち前記ハウジング本体部とは反対側の面には、前記一対の延出部の内側縁部における前端部に隣接する補強部が突出形成されていることが好ましい。一対の延出部のうち凹部が形成されている内側縁部は、肉薄となっているために強度低下が懸念されるが、一対の延出部の内側縁部における前端部には補強部が連なっているので、延出部の内側縁部の強度低下が回避されている。
(8)(7)において、前記補強部が、前記ロック突起として機能することが好ましい。補強部がロック突起を兼ねることにより、ロックアームの形状を簡素化することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示の雌側コネクタFa(請求項に記載のコネクタ)を具体化した実施例1を、図1~図9を参照して説明する。本実施例1において、前後の方向については、図1,2,4,5,7~9における左方を前方と定義する。上下の方向については、図1,3~9にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図3にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。左右方向と幅方向は、同義で用いる。ロックアーム13の弾性変位方向と弾性アーム部26の弾性変位方向と上下方向は、同義で用いる。
雌側コネクタFaは、図1に示すように、雌側ハウジング10(請求項に記載のコネクタハウジング)と、検知部材23と、複数の雌端子金具12とを備えて構成されている。雌側ハウジング10は、合成樹脂製のハウジング本体部11と、ハウジング本体部11に一体に形成されたロックアーム13とを有する。ハウジング本体部11内には複数の雌端子金具12が収容されている。
図1,2に示すように、ロックアーム13は、基部14と、幅方向に間隔を空けた左右一対の延出部15と、操作部16とを有する。基部14は、ハウジング本体部11の外面(上面)における前端部から、ハウジング本体部11の外面と平行をなして後方へ平板状に延出している。一対の延出部15は、基部14の後端縁における幅方向両端部から、後方へハウジング本体部11の外面に沿うように延出している。一対の延出部15の後端部同士(延出端部同士)は、操作部16によって連結された形態となっている。
図2~4に示すように、ロックアーム13のうち、基部14の後端部と一対の延出部15と操作部16とによって囲まれた空間は、ロックアーム13を上下方向に貫通した形態の開口部17となっている。基部14の外面(ハウジング本体部11とは反対側の面)における後端部には、上方へ突出した形態のロック突起18が形成されている。幅方向におけるロック突起18の形成領域は、開口部17との開口領域と同じ範囲である。ロック突起18の後面は、ロック面19となっている。ロックアーム13は、基部14の前端部を支点として上下方向(ハウジング本体部11の外面に対して接近及び離間する方向)へ弾性変位し得るようになっている。
図1,3~5に示すように、基部14の後端部には、基部14におけるハウジング本体部11との対向面を凹ませた形態の収容部20が形成されている。収容部20はロック突起18の下方に連なっている。幅方向における収容部20の形成領域は、ロック突起18の形成領域(一対の延出部15の内側面)よりも内側(中央側)の範囲である。
図1に示すように、基部14の後端部には、幅方向に細長い形状の第1受け面21が形成されている。第1受け面21は、ロック面19の下方に位置し、且つロック面19に隣接するように配されている。前後方向において、ロック面19と第1受け面21は同じ位置に配されている。上下方向において、第1受け面21は、延出部15の形成領域の範囲内に配されている。図3,5に示すように、幅方向における第1受け面21の形成領域は、収容部20と同じ範囲である。第1受け面21は、後方に面していて、開口部17内に臨んでいる。
図3,5に示すように、基部14の後端面には、後方から視た背面視及び上方から視た平面視において、第1受け面21を幅方向両側から挟むように配された一対の第2受け面22が形成されている。図3に示すように、第2受け面22は、上下方向に細長い形状であり、第1受け面21の幅方向両端縁に隣接している。
第2受け面22の上下方向における形成領域は、第1受け面21の上端縁と同じ高さの位置から、第1受け面21の下端縁より低い位置に至る範囲である。上下方向において、第2受け面22は、延出部15の形成領域の範囲内に配されている。図4,5に示すように、第2受け面22は、開口部17内に臨んでいる。一対の第2受け面22の幅方向における外側の側縁は、延出部15の内側面に対して直角に連なっている。前後方向において、第1受け面21と第2受け面22は同じ位置に配されている。
検知部材23は、合成樹脂材料からなり、図6に示すように、後壁部24と、左右一対の被ガイド部25と、弾性アーム部26とを有する合成樹脂製の単一部品である。一対の被ガイド部25は、後壁部24の幅方向における両端部から前方へ片持ち状に突出した形態である。弾性アーム部26は、後壁部24の幅方向中央部から前方へ片持ち状に延出した形態である。検知部材23は、コネクタハウジングに対し、ハウジング本体部11の外面に沿うように取り付けられている。
検知部材23をコネクタハウジングに取り付けた状態では、一対の被ガイド部25がハウジング本体部11のガイド溝(図示省略)に嵌入され、図1に示すように、後壁部24と被ガイド部25がハウジング本体部11の外面に重なるように配されている。取り付けられた検知部材23は、ハウジング本体部11に対し、初期位置(図1,5,7,8参照)と、初期位置よりも前方の検知位置(図9参照)との間で前後方向に相対変位し得るようになっている。
弾性アーム部26は、ロックアーム13と同様、ハウジング本体部11の外面に対し接近又は離間する方向へ弾性変位し得るようになっている。図1に示すように、弾性変位していない状態の弾性アーム部26は、後壁部24から斜め上前方へ延出しているので、弾性アーム部26の下面は、ハウジング本体部11の外面に対して間隔を空けて対向している。
図6に示すように、弾性アーム部26は、後壁部24から延出したアーム本体部27と、第1突当部28と、離脱規制部30と、左右一対の第2突当部31とを有している。第1突当部28は、アーム本体部27の前端部から上方(ハウジング本体部11の外面とは反対側)へ突出した形態である。第1突当部28の下端縁部は、前方に面する第1突当面29となっている。第1突当面29は、幅方向に細長い形状であり、第1受け面21に対して後方から突き当たり可能となっている。第1突当部28の幅方向の寸法は、一対の延出部15の対向間隔(開口部17の開口幅)とほぼ同じ寸法である。
離脱規制部30は、アーム本体部27の前端面から第1突当部28(第1突当面29)よりも前方へ突出した形態である。離脱規制部30は、第1突当部28(第1突当面29)よりも下方(ハウジング本体部11側)に位置し、第1突当面29に隣接している。図5に示すように、離脱規制部30の幅方向の寸法は、ロックアーム13の収容部20の幅寸法と同じ寸法である。
図5,6に示すように、一対の第2突当部31は、アーム本体部27の前端部における幅方向両外側面から左右方向(幅方向)へ突出した形態である。図5に示すように、弾性アーム部26を上方(ハウジング本体部11とは反対側)から視た平面視において、一対の第2突当部31は、第1突当部28を幅方向に挟む二位置に配され、且つ第1突当部28に隣接するように配されている。第2突当部31の前端面は、前方に面する第2突当面32となっている。前後方向において、第2突当面32は第1突当面29と同じ位置に配されている。
図1に示すように、弾性アーム部26を側方から視た側面視において、第2突当部31は、第1突当部28よりも下方(ハウジング本体部11側)に配され、且つ第1突当部28の下端縁に隣接するように配されている。同じく側面視において、第2突当部31は、離脱規制部30の後方に隣接するように配されている。弾性アーム部26におけるハウジング本体部11との対向面のうち、第2突当部31の形成領域は、第2突当部31以外の領域(アーム本体部27及び離脱規制部30の形成領域)に対して面一状に連なる位置関係となっている。
検知部材23が初期位置にある状態では、図1に示すように、弾性アーム部26の前端部が、ハウジング本体部11側から開口部17内に進入し、離脱規制部30が収容部20内に収容される。収容部20内に収容された離脱規制部30は、収容部20の上面に対して下から(ハウジング本体部11側)からプリロードされた状態で接触する。この接触により、弾性アーム部26がロックアーム13に対して上方(ハウジング本体部11とは反対側)へ相対変位することを規制される。
検知部材23が初期位置にある状態では、第1突当部28の第1突当面29が第1受け面21に対して後方から接近した状態で対向し、一対の第2突当部31の第2突当面32が一対の第2受け面22に対して後方から接近した状態で対向する。初期位置にある検知部材23に対して前方への押込力が作用すると、第1突当面29が第1受け面21に突き当たり、一対の第2突当面32が一対の第2受け面22に突き当たる。これらの突き当たりにより、検知部材23の前方(検知位置)への移動が規制されるので、検知部材23は初期位置に保持される。
本実施例1の雌側コネクタFaの嵌合対象である雄側コネクタM(相手側コネクタ)は、図7~9に示すように、雄側ハウジング40(請求項に記載の相手側ハウジング)と、複数の雄端子金具41とを有する。雄側ハウジング40は、端子保持部42と、端子保持部42から正面側へ角筒状に突出したフード部43とを有する。複数の雄端子金具41は端子保持部42に取り付けられている。フード部43を構成する上壁部には、下向き(フード部43の内側)へ突出した形態のロック受け部44が形成されている。
次に、雌側コネクタFaと雄側コネクタMの嵌合動作を説明する。両コネクタFa,Mを嵌合する際には、検知部材23を初期位置に保持した状態で、雌側ハウジング10をフード部43内に進入させる。嵌合が進むと、図7に示すように、ロック突起18がロック受け部44と干渉することにより、ロックアーム13がハウジング本体部11側(ロック解除方向)へ弾性変位する。ロックアーム13が弾性変位すると、基部14の後端部が離脱規制部30を下方へ押し下げるので、弾性アーム部26がロックアーム13と一体となって下方へ弾性変位する。この状態を、半嵌合の状態という。
半嵌合の状態では、第1突当面29が第1受け面21と対向し、一対の第2突当面32が一対の第2受け面22と対向する状態に保たれる。そのため、半嵌合の状態で検知部材23を後方から押し操作しても、第1突当面29が第1受け面21に突き当たるとともに、一対の第2突当面32が一対の第2受け面22に突き当たるので、検知部材23を検知位置へ押し込むことができない。したがって、検知部材23は初期位置に保持されたままである。
半嵌合状態から両コネクタFa,Mの嵌合動作が更に進み、両コネクタFa,Mが正規の嵌合状態に至ると、図8に示すように、ロック突起18がロック受け部44を通過して干渉状態から解放されるので、ロックアーム13が上方のロック位置(自由状態)へと弾性復帰する。ロックアーム13の弾性復帰に伴い、ロック突起18のロック面19がロック受け部44に対して前後方向(両コネクタFa,Mの嵌合方向と平行な方向)に対向する。これにより、両コネクタFa,Mが離脱を規制された状態にロックされる。
両コネクタFa,Mが正規嵌合状態になると、弾性アーム部26の第1突当部28がロック受け部44に対して下から(ハウジング本体部11側から)干渉し、弾性アーム部26がハウジング本体部11側へ弾性変位したままとなる。そのため、ロックアーム13がロック位置へ弾性復帰するのにともなって、第1受け面21が第1突当面29から上方へ解離するとともに、一対の第2受け面22も一対の第2突当面32から上方へ解離する。これらの解離により、検知部材23は初期位置から検知位置へ移動可能な状態となるので、検知部材23の後壁部24の後方から押し操作すれば、図9に示すように、検知部材23が前進して検知位置へ押し込まれる。
このように、検知部材23を検知位置へ移動させることができるか否かに基づいて、両コネクタFa,Mが正規嵌合状態と半嵌合状態のいずれであるかを検知することができる。また、両コネクタFa,Mが離脱した状態では、検知部材23を確実に初期位置に保持しておくことができる。また、検知部材23を初期位置に保持する前止まり手段として、第1受け面21に対する第1突当面29の突き当て構造に加え、一対の第2受け面22に対する一対の第2突当面32の突き当て構造を採用しているので、突当て面積が広く確保されている。したがって、検知部材23を初期位置に保持する機能の信頼性に優れている。
本実施例1の雌側コネクタFaは、雌側ハウジング10と、ロックアーム13と、検知部材23とを備えている。ロックアーム13は、雌側ハウジング10のハウジング本体部11の外面に沿って後方へ延出した形態である。ロックアーム13は、ハウジング本体部11の外面に対して接近及び離間する方向へ弾性変位可能である。検知部材23は、ハウジング本体部11の外面に沿うように取り付けられ、初期位置と、初期位置よりも前方の検知位置との間で変位可能である。
ロックアーム13の外面には、両コネクタFa,Mが正規嵌合したときに雄側ハウジング40のロック受け部44に対して引っ掛かり可能なロック突起18が形成されている。ロックアーム13のうちロック突起18よりもハウジング本体部11側の位置には、後方に臨む第1受け面21と後方に臨む一対の第2受け面22とが形成されている。一対の第2受け面22は、背面視において、ロックアーム13の弾性変位方向と交差する幅方向両側から第1受け面21を挟む二位置に配されている。
検知部材23には弾性アーム部26が形成されている。弾性アーム部26は、前方へ片持ち状に延出した形態であり、ハウジング本体部11の外面に対して接近及び離間する方向への弾性変位が可能である。弾性アーム部26は、第1突当部28と離脱規制部30と一対の第2突当部31を有している。第1突当部28は、検知部材23が初期位置にある状態で第1受け面21に突き当たることにより、検知部材23が検知位置へ移動することを規制する。離脱規制部30は、第1突当部28よりもハウジング本体部11側の位置から第1突当部28(第1突当面29)よりも前方へ突出した形態である。離脱規制部30は、ロックアーム13に対しハウジング本体部11側から接触可能である。
一対の第2突当部31は、弾性アーム部26の幅方向における両外側面から突出した形態である。一対の第2突当部31は、検知部材23が初期位置にある状態で一対の第2受け面22に突き当たることにより、検知部材23が検知位置へ移動することを規制する。初期位置の検知部材23を前止まり状態に保持する手段として、第1受け面21に対する第1突当部28の突き当たりに加え、第2受け面22に対する第2突当部31の突き当たりによって広い接触面積を確保しているので、前止まり手段としての保持力が高い。
第1突当部28と第2突当部31は、幅方向に並ぶような位置関係で配置されている。幅方向は、上下方向(ロックアーム13と弾性アーム部26の弾性変位方向)及び前後方向(検知部材23の初期位置と検知位置との間の移動方向)の両方方向に対して交差する方向である。上下方向(ロックアーム13の弾性変位方向)において、第2突当部31は、第1突当部28及び離脱規制部30と並ぶような位置関係で配置されていないので、弾性アーム部26の上下寸法が小さく抑えられている。したがって、上下方向において、ハウジング本体部11とロックアーム13の間隔を大きくせずに済む。本開示の構成によれば、雌側コネクタFaと雄側コネクタMを大型化することなく、検知部材23を初期位置に保持する機能の信頼性を高めることができる。
上下方向(ロックアーム13の弾性変位方向)において、第2突当部31の全体(第2突当部31の少なくとも一部)は、第1突当部28の形成領域から下方へ外れた領域に配されている。これにより、上下方向において、ロックアーム13(第1受け面21及び第2受け面22)と弾性アーム部26(第1突当部28及び第2突当部31)とが突き当たる範囲が拡がるので、ロックアーム13と弾性アーム部26の相対姿勢が安定する。
弾性アーム部26におけるハウジング本体部11との対向面のうち、第2突当部31の形成領域は、第2突当部31以外の領域(アーム本体部27と離脱規制部30)に対して面一の位置関係である。弾性アーム部26におけるハウジング本体部11との対向面においては、第2突当部31の形成領域だけが突出してはいないので、ロックアーム13と弾性アーム部26が弾性変位したときには、弾性アーム部26の全体をハウジング本体部11の外面に極力接近させることができる。したがって、ロックアーム13の弾性変位方向においてコネクタが大型化することはない。
ロックアーム13は、ハウジング本体部11に連なる基部14と、基部14の後端から幅方向に間隔を空けて後方へ延出する一対の延出部15とを有している。一対の第2受け面22は、背面視において一対の延出部15の間に配されている。この構成によれば、一対の第2突当部31が一対の第2受け面22に突き当たっている状態を、一対の延出部15の間(開口部17の開口領域)から目視で確認することができる。
[実施例2]
本開示の雌側コネクタFb(請求項に記載のコネクタ)を具体化した実施例2を、図10~図18を参照して説明する。本実施例2の雌側コネクタFbは、ロックアーム51を上記実施例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施例2において、前後の方向については、図10~12,14~18における左方を前方と定義する。上下の方向については、図10,11,13~18にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図13にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。左右方向と幅方向は、同義で用いる。ロックアーム51の弾性変位方向と弾性アーム部66の弾性変位方向と上下方向は、同義で用いる。
図10に示すように、雌側コネクタFbは、雌側ハウジング50(請求項に記載のコネクタハウジング)と、検知部材65を備えている。雌側ハウジング50は、合成樹脂製のハウジング本体部11と、ハウジング本体部11に一体に形成されたロックアーム51とを有する。
図10,11に示すように、ロックアーム51は、基部52と、幅方向に間隔を空けた左右一対の延出部53と、操作部54とを有する。基部52は、ハウジング本体部11の外面(上面)における前端部から、ハウジング本体部11の外面と平行をなして後方へ平板状に延出している。一対の延出部53は、基部52の後端縁における幅方向両端部から、後方へハウジング本体部11の外面に沿うように延出している。一対の延出部53の後端部同士(延出端部同士)は、操作部54によって連結された形態となっている。
図11~14に示すように、ロックアーム51のうち、基部52の後端部と一対の延出部53と操作部54とによって囲まれた空間は、ロックアーム51を上下方向に貫通した形態の開口部55となっている。基部52の外面(ハウジング本体部11とは反対側の面)における後端部には、上方へ突出した形態のロック突起56が形成されている。ロック突起56の後面は、ロック面57となっている。幅方向におけるロック突起56の形成領域は、開口部55の開口領域よりも広い範囲である。ロックアーム51は、基部52の前端部を支点として上下方向(ハウジング本体部11の外面に対して接近及び離間する方向)へ弾性変位し得るようになっている。
図11~14に示すように、基部52の後端部には、基部52におけるハウジング本体部11との対向面を凹ませた形態の収容部58が形成されている。収容部58はロック突起56の下方に連なっている。幅方向における収容部58の形成領域は、ロック突起56の形成領域よりも内側(中央側)の範囲であり、開口部55の開口領域と同じ範囲である。
基部52の後端面には、幅方向に細長い形状の第1受け面59が形成されている。第1受け面59は、ロック面57の下方に位置し、且つロック面57に隣接するように配されている。前後方向において、ロック面57と第1受け面59は同じ位置に配されている。幅方向における第1受け面59の形成領域は、収容部58と同じ範囲であり、ロック突起56の形成領域よりも内側の範囲である。上下方向において、第1受け面59は、延出部53の形成領域の範囲内(延出部53の下端部側の領域)に配されている。第1受け面59は、開口部55内に臨んでいる。
図11~14に示すように、一対の延出部53には一対の凹部60が形成されている。一対の凹部60は、延出部53におけるハウジング本体部11との対向面のうち内側縁部を段差状に凹ませた形態である。前後方向における凹部60に形成領域は、第1受け面59よりも後方の領域に亘り、延出部53の後方へ開放されている。図11,13に示すように、凹部60のうちハウジング本体部11と対向する下向きの面は、規制面61となっている。
図13に示すように、延出部53のうち幅方向において凹部60が形成されている内側縁部は、上下方向の厚さ寸法が、他の領域よりも小さい薄肉部62となっている。したがって、薄肉部62の下面が規制面61となっている。ロック突起56の幅方向における両端部は、左右一対の補強部63となっている。一対の補強部63は、幅方向において一対の薄肉部62と一対の凹部60と一対の規制面61と同じ位置に配されている。つまり、補強部63は薄肉部62に対し前方に隣接するように配されている。補強部63により、薄肉部62の変形が抑制されている。補強部63は、ロック突起56として機能し、雌側コネクタFbと雄側コネクタMが正規嵌合したときにロック受け部44に引っ掛かってロック機能を発揮する。補強部63がロック突起56を兼ねることにより、ロックアーム51の形状の簡素化が実現されている。
図13に示すように、左右一対の凹部60の前端面は、後方から視た背面視において、第1受け面59を幅方向両側から挟むように配された一対の第2受け面64となっている。図11,13に示すように、第2受け面64の上下方向における形成領域は、第1受け面59よりも下方の範囲である。上下方向において、第2受け面64の上端縁は第1受け面59の下端縁と同じ位置に配されている。上下方向において、第2受け面64は、延出部53の形成領域の範囲内(延出部53の下端部側の領域)に配されている。第2受け面64は、開口部55内に臨んでいる。前後方向において、第1受け面59と第2受け面64は同じ位置に配されている。
図15に示すように、本実施例2の検知部材65の基本的な形状は、実施例1の検知部材23と同じである。実施例1の検知部材23との相違点は、第2突当部67の側面視形状である。実施例1では、側面視において、第2突当部31の上面と離脱規制部30の上面が面一状の高さで前後に並ぶ形態であり、第2突当部31の上下寸法が後方に向かって次第に大きくなるような台形をなしていた。図10に示すように、本実施例2の検知部材65では、側面視において、第2突当部67の上面が離脱規制部30の上面に対して斜めをなし、第2突当部67の上下寸法が前端から後端にわたって一定の寸法である。
検知部材65が初期位置にある状態では、図10に示すように、弾性アーム部66の前端部が、ハウジング本体部11側から開口部55内に進入し、第1突当部28の第1突当面29が第1受け面59に対して後方から接近した状態で対向する。一対の第2突当部67は一対の凹部60内に収容され、一対の第2突当面68が一対の第2受け面64に対して後方から接近した状態で対向する。初期位置にある検知部材65に対して前方への押込力が作用すると、第1突当面29が第1受け面59に突き当たり、一対の第2突当面68が一対の第2受け面64に突き当たる。これらの突き当たりにより、検知部材65の前方(検知位置側)への移動が規制されるので、検知部材65は初期位置に保持される。
検知部材65が初期位置にある状態では、離脱規制部30が収容部58内に収容される。収容部58内に収容された離脱規制部30は、収容部58の上面に対して下から(ハウジング本体部11側)からプリロードされた状態で接触する。凹部60内に収容された一対の第2突当部67は、規制面61(凹部60の上面)に対して下から(ハウジング本体部11側)からプリロードされた状態で接触する。離脱規制部30と第2突当部67のプリロード状態の接触により、弾性アーム部66がロックアーム51に対して上方(ハウジング本体部11とは反対側)へ相対変位することを規制される。
検知部材65を初期位置に保持した状態で両コネクタFb,Mを嵌合すると、図16に示すように、ロック突起56がロック受け部44のと干渉することにより、ロックアーム51と弾性アーム部66が一体となってハウジング本体部11側へ弾性変位し、半嵌合状態となる。半嵌合の状態で検知部材65を後方から押すと、第1突当面29が第1受け面59に突き当たるとともに、一対の第2突当面68が一対の第2受け面64に突き当たるので、検知部材65を検知位置へ押し込むことができない。したがって、検知部材65は初期位置に保持されたままである。
両コネクタFb,Mが正規の嵌合状態に至ると、図17に示すように、ロック突起56がロック受け部44を通過して干渉状態から解放され、ロックアーム51が上方のロック位置へ弾性復帰する。ロックアーム51の弾性復帰に伴い、ロック面57がロック受け部44に対して前後方向に対向するので、両コネクタFb,Mが離脱を規制された正規嵌合状態にロックされる。
正規嵌合状態では、第1突当部28がロック受け部44と干渉するので、弾性アーム部66がハウジング本体部11側へ弾性変位したままとなる。ロックアーム51の弾性復帰にともない、第1受け面59が第1突当面29から上方へ解離するとともに、一対の第2受け面64も一対の第2突当面68から上方へ解離するので、初期位置の検知部材65を検知位置へ移動させることができる。したがって、検知部材65を検知位置へ移動させることができるか否かに基づいて、両コネクタFb,Mの嵌合状態を検知できる。両コネクタFb,Mが離脱した状態では、検知部材65を確実に初期位置に保持しておくことができる。
本実施例2のロックアーム51は、ハウジング本体部11に連なる基部52と、基部52の後端から幅方向に間隔を空けて後方へ延出する一対の延出部53とを有する。第1受け面59は、背面視において一対の延出部53の間に配されている。一対の延出部53におけるハウジング本体部11との対向面には、一対の第2突当部67を収容可能な一対の凹部60が形成されている。延出部53は、第2突当部67をハウジング本体部11とは反対側から覆う部位(薄肉部62)を有する。したがって、第2突当部67を覆う部位が存在しない形態のものに比べると、本実施例2の凹部60を有する延出部53は、幅寸法を大きく確保できるので、強度が高い。
一対の第2突当部67は、検知部材65が初期位置にあるときに、一対の凹部60の規制面61に対してハウジング本体部11側から当たることが可能となっている。一対の第2突当部67を一対の凹部60(規制面61)に当てることにより、弾性アーム部66がロックアーム51に対して上方へ位置ずれすることを規制できるとともに、弾性アーム部66がロックアーム51に対して傾くことを規制できる。これにより、第1突当部28と第1受け面59との突き当て状態と第2突当部67と第2受け面64との突き当て状態を確実に保持することができる。
基部52のうちハウジング本体部11とは反対側の上面には、一対の延出部53の内側縁部における前端部に隣接する補強部63が突出形成されている。一対の延出部53のうち凹部60が形成されている内側縁部(薄肉部62)は、他の部位に比べて肉薄となっているために強度低下が懸念される。しかし、一対の延出部53の内側縁部における前端部には補強部63が連なっているので、延出部53の内側縁部の強度低下が回避されている。
[他の実施例]
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の技術及び下記のような実施形態も含まれる。
(1)上記実施例1,2では、ロックアーム及び弾性アーム部の弾性変位方向において、第2突当部の全体が第1突当部とは異なる領域(第1突当部よりもハウジング本体部側の領域)に配されているが、第2突当部の少なくとも一部が第1突当部と同じ領域に配されていてもよい。
(2)上記実施例1,2では、弾性アーム部におけるハウジング本体部との対向面のうち、第2突当部の形成領域が、第2突当部以外の領域に対して面一の位置関係となっているが、第2突当部の形成領域は、第2突当部以外の領域に対して相対的に凹んだ位置関係でもよく、第2突当部以外の領域に対して相対的に突き出した位置関係でもよい。
(3)上記実施例1,2では、前後方向において第1受け面と第2受け面が同じ位置に配されているが、第2受け面は、第1受け面よりも後方に位置していてもよく、第1受け面よりも前方に位置していてもよい。
(4)上記実施例2では、一対の第2突当部が一対の凹部に対してハウジング本体部側から当たるようになっているが、一対の第2突当部が一対の凹部に当たらない形態であってもよい。
(5)上記実施例2では、検知部材が初期位置にあるときに、一対の第2突当部が一対の延出部に対してハウジング本体部側から当接可能となっているが、検知部材が初期位置にあるときに、一対の第2突当部が一対の延出部に対してハウジング本体部側から当接しない形態であってもよい。
(6)上記実施例2では、一対の延出部におけるハウジング本体部との対向面に、一対の第2突当部を収容可能な一対の凹部が形成されているが、一対の延出部におけるハウジング本体部との対向面は、一対の第2突当部を収容可能な一対の凹部が形成されていない形態であってもよい。
(7)上記実施例2では、補強部がロック突起として機能するが、補強部はロック突起として機能しないものであってもよい。
(8)上記実施例2では、基部に、一対の延出部の内側縁部における前端部に隣接する補強部が突出形成されているが、基部は、補強部が形成されていない形態であってもよい。
10、50:雌側ハウジング(コネクタハウジング)
11:ハウジング本体部
12:雌端子金具
13、51:ロックアーム
14、52:基部
15、53:延出部
16、54:操作部
17、55:開口部
18、56:ロック突起
19、57:ロック面
20、58:収容部
21、59:第1受け面
22、64:第2受け面
23、65:検知部材
24:後壁部
25:被ガイド部
26、66:弾性アーム部
27:アーム本体部
28:第1突当部
29:第1突当面
30:離脱規制部
31、67:第2突当部
32、68:第2突当面
40:雄側ハウジング
41:雄端子金具
42:端子保持部
43:フード部
44:ロック受け部
60:凹部
61:規制面
62:薄肉部
63:補強部
Fa、Fb:雌側コネクタ(コネクタ)
M:雄側コネクタ

Claims (8)

  1. コネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングのハウジング本体部の外面に沿って後方へ延出した形態であり、前記ハウジング本体部の外面に対して接近及び離間する方向へ弾性変位可能なロックアームと、
    前記ハウジング本体部の外面に沿うように取り付けられ、初期位置と、前記初期位置よりも前方の検知位置との間で変位可能な検知部材とを備え、
    前記ロックアームの外面には、相手側ハウジングのロック受け部に対して引っ掛かり可能なロック突起が形成され、
    前記ロックアームのうち前記ロック突起よりも前記ハウジング本体部側の位置には、後方に臨む第1受け面と後方に臨む一対の第2受け面とが形成され、
    前記一対の第2受け面は、背面視において、前記ロックアームの弾性変位方向と交差する幅方向両側から前記第1受け面を挟む二位置に配され、
    前記検知部材には、前方へ片持ち状に延出した形態であり、前記ハウジング本体部の外面に対して接近及び離間する方向への弾性変位が可能な弾性アーム部が形成され、
    前記弾性アーム部は、前記第1受け面に突き当たることで前記初期位置の前記検知部材が前記検知位置へ移動することを規制する第1突当部を有し、
    前記弾性アーム部は、前記第1突当部よりも前記ハウジング本体部側の位置から前記第1突当部よりも前方へ突出した形態の離脱規制部を有し、
    前記離脱規制部は、前記ロックアームに対し前記ハウジング本体部側から接触可能であり、
    前記弾性アーム部は、前記弾性アーム部の幅方向における両外側面から突出した形態の一対の第2突当部を有し、
    前記一対の第2突当部は、前記一対の第2受け面に突き当たることで前記初期位置の前記検知部材が前記検知位置へ移動することを規制するコネクタ。
  2. 前記ロックアームの弾性変位方向において、前記第2突当部の少なくとも一部が、前記第1突当部の形成領域から外れた領域に配されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記弾性アーム部における前記ハウジング本体部との対向面のうち、前記第2突当部の形成領域は、前記第2突当部以外の領域に対して面一の位置関係又は相対的に凹んだ位置関係である請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ロックアームが、前記ハウジング本体部に連なる基部と、前記基部の後端から幅方向に間隔を空けて後方へ延出する一対の延出部とを有し、
    前記一対の第2受け面が、背面視において前記一対の延出部の間に配されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記ロックアームが、前記ハウジング本体部に連なる基部と、前記基部の後端から幅方向に間隔を空けて後方へ延出する一対の延出部とを有し、
    背面視において前記第1受け面が前記一対の延出部の間に配されており、
    前記一対の延出部における前記ハウジング本体部との対向面には、前記一対の第2突当部を収容可能な一対の凹部が形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記検知部材が前記初期位置にあるときに、前記一対の第2突当部が前記一対の凹部に対して前記ハウジング本体部側から当たることが可能である請求項5に記載のコネクタ。
  7. 前記基部のうち前記ハウジング本体部とは反対側の面には、前記一対の延出部の内側縁部における前端部に隣接する補強部が突出形成されている請求項5又は請求項6に記載のコネクタ。
  8. 前記補強部が、前記ロック突起として機能する請求項7に記載のコネクタ。
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