JP7077059B2 - 部品発注システムおよび部品発注装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部品発注システムおよび部品発注装置に関する。
特許文献1には、品目所要予測装置に関し、「品目所要予測装置の先行手配決定部は、入力部が取得した商談情報と予測パターンDBが記憶する予測パターン情報と部品項目DBが記憶する部品構成情報と購買マスタDBが記憶する購買マスタ情報と共通在庫DBが記憶する共通在庫情報とに基づいて、先行手配部品を決定する。出力部は先行手配情報を出力する。共通在庫登録部は、受注情報と部品構成情報と先行手配情報とに基づいて、未使用部品を抽出し、共通在庫DBに登録する。パターン更新部は、受注情報と当該受注情報に含まれる工事識別情報と同一または対応付けられた商談識別情報を有する商談情報とに基づいて、予定仕様に対する確定仕様の生起確率を計算し、その結果に基づいて予測パターン情報を更新する。」と記載されている。
特開2014-130466号公報
例えば、制御盤などの社会インフラシステムに関わる製品には、顧客の注文に合わせて製品構成を都度設計し、設計に応じた必要部品を手配して製造を行う個別受注設計品がある。このような製品は、量産系の製品のように、使用する部品構成表(BOM:Bill OF Materials)を予め確定させた上で部品を発注することができない。また、想定される製品仕様に基づいて各種部品の在庫を持つことで対応する方法もあるが、個別受注設計品の製品仕様が多岐にわたることから、過剰に在庫を持つことになり、在庫管理コストの増大や棚卸資産の悪化を招く虞がある。したがって、製品の種類などに応じて必要となる部品の種類や使用数を精度良く予測することにより、適切な数量の発注や、発注時のロットサイズおよび単価などの適切な設計が重要となる。
ここで、特許文献1の品目所要予測装置は、製品の予定仕様に対する確定仕様の生起確率を計算し、確定仕様における部品構成情報から各部品の仕様確率を算出して部品の先行手配を行う。しかしながら、特許文献1では、段階的に製品の仕様を確定させながら設計を行って必要部品を手配する個別受注設計品についての部品手配は考慮されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、段階的に製品仕様を確定させ、設計、部品手配を行っていく個別受注設計品において、設計などの工程進捗に応じた各種部品の使用数を精度良く予測することができる部品発注システムの提供を目的とする。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記の課題を解決する本発明の一態様に係る部品発注システムは、部品発注情報を生成する部品発注装置と、前記部品発注装置に製品の生産計画を管理する生産計画情報を送る生産計画システムと、を有する部品発注システムであって、前記部品発注装置は、過去に製作した前記製品に用いられる部品を手配した製作工程数に対する、当該部品を使用しない製作工程数および該当する製作工程以降に当該部品を手配した製作工程数である手配実績数の割合、に基づき、該当する製作工程における前記部品の手配確率を算出する工程別手配確率推定部と、過去に製作した前記製品における前記部品の使用時の員数を算出する部品使用時員数推定部と、前記生産計画情報から特定される前記製品の工程進捗に応じた前記部品の前記製作工程における手配確率を当該部品の使用確率とし、当該使用確率前記部品の使用時の員数との演算に基づいて、当該工程進捗に対応する当該製作工程における前記部品の使用数を予測する製品別使用数予測部と、前記部品の使用数と、前記部品の最少発注単位であるロットサイズとに基づいて前記部品の発注数を算出し、算出した発注数を含む部品発注情報を生成する部品発注情報生成部と、を備える。
本発明に係る部品発注システムによれば、段階的に製品仕様を確定させ、設計、部品手配を行っていく個別受注設計品において、設計などの工程進捗に応じた各種部品の使用数を精度良く予測することができる。
本発明の一実施形態に係る部品発注システムの概略構成の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る部品使用実績情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る工程順序情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る部品手配情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る発注契約情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る工程別手配確率情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る製品別使用数予測情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る部品発注情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る在庫推移情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る部品発注装置のハードウェア構成の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る対象製品の絞込条件を受け付ける入力画面例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る新特徴評価値更新処理の一例を示したフロー図である。 本発明の一実施形態に係る生産計画情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る工程別の部品手配確率を推定する処理の詳細を示したフロー図である。 本発明の一実施形態に係る部品使用時員数情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る製品別の部品使用数を予測する処理の詳細を示したフロー図である。 本発明の一実施形態に係る部品発注情報を生成する処理の詳細を示したフロー図である。 本発明の一実施形態に係る出力情報を表示した表示画面例である。 本発明の他の実施形態に係る部品発注システムの概略構成の一例を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る発注契約パターン情報の一例を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る部品発注情報生成処理の一例を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る対象製品の絞込条件と、発注契約パターンの条件とを受け付ける入力画面例を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る部品発注情報の一例を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る在庫推移情報の一例を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る出力情報を表示した表示画面例である。
以下、本発明の各実施形態に係る部品発注システムについて図面を用いて説明する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係る部品発注システムの概略構成の一例を示した図である。部品発注システムは、部品発注装置100と、生産計画システム200とを有している。部品発注装置100は、個別受注設計品で使用される各種部品の使用予測数などを算出し、部品発注情報117を生成してユーザに提示する装置である。生産計画システム200は、製品の生産計画を管理するシステムであって、生産計画情報201を保有している。部品発注装置100は、ネットワークNを介して生産計画システム200と相互通信可能に接続されており、所定のタイミング(例えば、後述の部品発注情報生成処理時)で生産計画情報201を生産計画システム200から取得する。なお、ネットワークNは、例えばインターネット等の公衆網やLAN(Local Area Network)あるいはWAN(Wide Area Network)などである。
図示するように、部品発注装置100は、記憶部110と、演算部120と、通信部130とを有している。
記憶部110は、様々な情報を記憶する機能部である。具体的には、記憶部110は、入力情報として部品使用実績情報111と、工程順序情報112と、部品手配情報113と、発注契約情報114とを予め格納している。また、記憶部110は、部品発注情報生成処理で生成される工程別手配確率情報115と、製品別使用数予測情報116と、部品発注情報117と、在庫推移情報118とを出力情報として格納する。
図2は、部品使用実績情報111の一例を示した図である。部品使用実績情報111は、過去に製造した製品で使用した部品の種類や使用数などの使用実績を管理する情報である。具体的には、部品使用実績情報111は、製作番号111aと、製品コード111bと、部品コード111cと、使用数111dと、手配工程111eとが対応付けられたレコードを有している。
製作番号111aは、製品の製作作業を管理および識別する番号である。製品コード111bは、製作する製品の種類を識別する情報である。部品コード111cは、製作する製品に使用される部品を識別する情報である。使用数111dは、部品の使用数を示す情報である。手配工程111eは、製品を製作する際に部品の手配が行われた工程を示す情報である。例えば、レコード111fは、製造番号X010で管理される製品コードA01の種類の製品に関する情報であって、工程コードD2において部品コードB001の部品を10個手配した実績があることを示している。なお、工程コードは、後述の通り、製品の製造工程を識別する情報である。
図3は、工程順序情報112の一例を示した図である。工程順序情報112は、各製品コードが示す製品を設計、製造するために必要な製作工程とその順序を管理する情報である。具体的には、工程順序情報112は、製品コード112aと、工程コード112bと、工程順序112cとが対応付けられたレコードを有している。
製品コード112aは、製作する製品の種類を識別する情報であって、部品使用実績情報111の製品コード111bと共通の情報である。工程コード112bは、製品の製作工程を識別する情報である。なお、工程コード112bのD1~D3は、製品の設計工程を示し、工程コード112bのMは製品の製造工程を示している。工程順序112cは、対応付けられた製作工程の順番を特定する情報である。例えば、図3は、製品コードA01の種類の製品を製作する工程にはD1、D2、D3およびMがあり、工程順序が各々1番目~4番目であることを示している。
図4は、部品手配情報113の一例を示した図である。部品手配情報113は、対応付けられた製作番号により特定される製品の製造に使用する部品の手配履歴を管理する情報である。具体的には、部品手配情報113は、製作番号113aと、部品コード113bと、手配数113cとが対応付けられたレコードを有している。
製作番号113aは、製品の製作作業を管理および識別する番号であって、部品使用実績情報111の製作番号111aと共通の情報である。部品コード113bは、製作する製品に使用される部品を識別する情報であって、部品使用実績情報111の部品コード111cと共通の情報である。手配数113cは、部品の手配数を示す情報である。例えば、レコード113dは、製作番号Y010で管理される製品の製作に関し、部品コードB001の部品が10個手配されたことを示している。
図5は、発注契約情報114の一例を示した図である。発注契約情報114は、サプライヤとの発注契約を管理する情報である。具体的には、発注契約情報114は、部品コード114aと、調達リードタイム114bと、ロットサイズ114cと、単価114dとが対応付けられたレコードを有している。
部品コード114aは、製作する製品に使用される部品を識別する情報であって、部品使用実績情報111の部品コード111cと共通の情報である。調達リードタイム114bは、調達した部品が入庫されるまでのリードタイムを示す情報である。ロットサイズ114cは、部品を発注する際の最小単位を示す情報である。単価114dは、部品の発注単価を示す情報である。例えば、レコード114eは、部品コードB001の部品に関し、調達リードタイムが30日であり、ロットサイズが5個であって、単価が10K¥の契約をサプライヤとの間で締結していることを示している。
図6は、工程別手配確率情報115の一例を示した図である。工程別手配確率情報115は、製品の工程進捗に応じた部品の手配確率を管理する情報である。具体的には、工程別手配確率情報115は、製品コード115aと、部品コード115bと、工程コード115cと、手配確率115dとが対応付けられたレコードを有している。
製品コード115aは、製作する製品の種類を識別する情報であって、部品使用実績情報111の製品コード111bと共通の情報である。部品コード115bは、製作する製品に使用される部品を識別する情報であって、部品使用実績情報111の部品コード111cと共通の情報である。工程コード115cは、製品の製作工程を識別する情報であって、工程順序情報112の工程コード112bと共通の情報である。手配確率115dは、対応付けられた工程で部品が手配される確率を示した情報である。例えば、レコード115eは、製品コードA01の製品に使用する部品コードB001の部品を工程コードD1において手配する確率が60%であることを示している。
図7は、製品別使用数予測情報116の一例を示した図である。製品別使用数予測情報116は、各製品に使用する部品の使用予測数などを管理する情報である。具体的には、製品別使用数予測情報116は、製作番号116aと、製品コード116bと、部品コード116cと、工程進捗116dと、手配有無116eと、使用確率116fと、使用時員数116gと、使用数116hと、使用日116iとが対応付けられたレコードを有している。
製作番号116aは、製品の製作作業を管理および識別する番号であって、部品使用実績情報111の製作番号111aと共通の情報である。製品コード116bは、製作する製品の種類を識別する情報であって、部品使用実績情報111の製品コード111bと共通の情報である。部品コード116cは、製作する製品に使用される部品を識別する情報であって、部品使用実績情報111の部品コード111cと共通の情報である。工程進捗116dは、製品コードが示す製品の製作工程の進捗状況を識別する情報であって、工程順序情報112の工程コード112bと共通の情報である。手配有無116eは、部品が手配されているか否かを示す情報である。なお、”有”は手配されていることを示し、”無”は手配されていないことを示している。使用確率116fは、部品が使用される確率を示す情報である。使用員数116gは、部品の使用時の員数を示す情報である。使用数116hは、部品の使用予測数を示す情報である。使用日116iは、部品の使用日を示す情報である。例えば、レコード116jは、製作番号Y011で管理される製品コードA01の製品は、製作工程がD2まで進んでおり、使用される可能性のある部品コードB001の部品は未手配であり、かかる部品B001が使用される可能性は50%であり、その使用時員数は10個であり、期待される使用数は5個であり、その使用日の予定が6月30日であることを示している。
図8は、部品発注情報117の一例を示した図である。部品発注情報117は、各製品の製作で使用する部品の発注を管理する情報である。具体的には、部品発注情報117は、発注コード117aと、部品コード117bと、発注日117cと、発注数117dと、発注金額117eと、納入期限117fとが対応付けられたレコードを有している。
発注コード117aは、各発注内容を管理および識別する情報である。部品コード117bは、製作する製品に使用される部品を識別する情報であって、部品使用実績情報111の部品コード111cと共通の情報である。発注数117cは、部品の発注数を示す情報である。発注日117dは、部品の発注日を示す情報である。発注金額117eは、部品の発注金額を示す情報である。納入期限117fは、発注した部品の納入期限を示す情報である。例えば、レコード117gは、発注コードH011で管理する発注内容は、部品コードB001の部品を5月30日に5個発注予定であり、その発注金額が50k¥であって、納入期限が6月29日であることを示している。
図9は、在庫推移情報118の一例を示した図である。在庫推移情報118は、部品別の入庫および出庫に基づき部品在庫の推移を管理する情報である。具体的には、在庫推移情報118は、部品コード118aと、入出庫区分118bと、入出庫数118cと、入出庫日118dと、在庫数118eとが対応付けられたレコードを有している。
部品コード118aは、製作する製品に使用される部品を識別する情報であって、部品使用実績情報111の部品コード111cと共通の情報である。入出庫区分118bは、部品の入庫あるいは出庫の区分を示す情報である。入出庫数118cは、部品の入庫数あるいは出庫数を示す情報である。入出庫日118dは、部品の入庫日あるいは出庫日を示す情報である。在庫数118eは、部品の入庫と出庫の差分から算出される在庫数を示す情報である。例えば、レコード118fは、部品コードB001の部品が6月24日に10個入庫し、その時の在庫数が10個となることを示している。
なお、図2~9に示す各情報は、部品発注情報生成処理によって生成される情報である。
図1に戻って説明する。演算部120は、入力受付部121と、出力処理部122と、工程別手配確率推定部123と、部品使用時員数推定部124と、製品別使用数予測部125と、部品発注情報生成部126と、在庫推移予測部127とを有している。
入力受付部121は、キーボードやマウスといった入力装置を介してユーザからの入力情報を受け付ける機能部である。また、入力受付部121は、後述の部品発注情報生成処理において、記憶部110に格納されている入力情報を取得する。また、入力受付部121は、これらの入力情報を演算部120の対応する機能部に受け渡す。
出力処理部122は、表示装置に表示する画面情報を生成する機能部である。具体的には、出力処理部122は、部品発注装置100が備える表示装置に表示する画面情報を生成する。
工程別手配確率推定部123は、後述の部品発注情報生成処理において、工程別手配確率情報115を生成する機能部である。
部品使用時員数推定部124は、後述の部品発注情報生成処理において、中間処理情報を生成する機能部である。
製品別使用数予測部125は、後述の部品発注情報生成処理において、製品別使用数予測情報116を生成する機能部である。
部品発注情報生成部126は、後述の部品発注情報生成処理において、部品発注情報117を生成する機能部である。
在庫推移予測部127は、後述の部品発注情報生成処理において、在庫推移情報118を生成する機能部である。
通信部130は、外部装置との間で情報を送受信する機能部である。具体的には、通信部130は、所定のタイミングで生産計画システム200から生産計画情報201を取得する。
以上、部品発注装置100の機能ブロックについて説明した。
図10は、部品発注装置100のハードウェア構成の一例を示した図である。部品発注装置100は、例えばサーバ装置など高性能な情報処理装置により実現される。
図示するように、部品発注装置100は、入力装置301と、表示装置302と、外部記憶装置303と、演算装置304と、主記憶装置305と、通信装置306と、これらを電気的に相互接続するバス307とを有している。
入力装置301は、キーボードやマウス、タッチパネルなどのポインティングデバイスである。表示装置302は、例えば液晶ディスプレイや有機ディスプレイなどである。
外部記憶装置303は、デジタル情報を記憶可能ないわゆるハードディスク(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置である。
演算装置304は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。主記憶装置305は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリ装置である。
通信装置306は、ネットワークケーブルを介して有線通信を行う有線の通信装置306、またはアンテナを介して無線通信を行う無線通信装置306である。通信装置306は、ネットワークNに接続されている外部装置との間で情報通信を行う。
なお、部品発注装置100の演算部120は、演算装置304に処理を行わせるプログラムによって実現される。このプログラムは、主記憶装置305あるいは外部記憶装置303に記憶され、プログラムの実行にあたって主記憶装置305上にロードされ、演算装置304により実行される。また、記憶部110は、主記憶装置305または外部記憶装置303あるいはこれらの組合せにより実現される。また、通信部130は、通信装置306により実現される。
また、部品発注装置100の上記の各構成、機能、処理部および処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良い。また、上記構成、機能は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現しても良い。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD等の記憶装置またはICカード、SDカードおよびDVD等の記録媒体に置くことができる。
また、部品発注装置100のハードウェア構成はこれらに限られるものではなく、その他のハードウェアを用いて構成されるものであっても良い。例えば、インターネットを介して入出力を受け付ける装置であっても良い。なお、部品発注装置100は、図示しないが、OS(Operating System)、ミドルウェア、アプリケーションなどの公知の要素を有し、特にディスプレイなどの入出力装置にGUI画面を表示するための既存の処理機能を備える。
以上、部品発注装置100のハードウェア構成について説明した。
[動作の説明]
図11は、部品発注情報生成処理の一例を示したフロー図である。かかる処理は、入力受付部121がユーザからの実行指示を受け付けると開始される。部品発注情報生成処理の実行指示を受け付けるにあたり、入力受付部121は、出力処理部122を介して、部品発注情報117の生成対象となる製品の条件を受け付けるための入力画面情報を生成し、表示装置302に表示する。
図12は、対象製品の絞込条件を受け付ける入力画面例400を示した図である。図示するように、入力画面400には、対象製品の絞込条件として製作状態および工程期間を受け付けるための入力欄401、402と、条件の設定指示を受け付ける設定ボタン403と、設定された条件を表示する条件表示欄404と、条件表示欄のレコードの削除指示を受け付ける削除ボタン405と、部品発注情報生成処理の実行指示を受け付ける実行ボタン406とが表示されている。
製作状態の入力欄401には、未完407、完了408および全て409といった項目の中からいずれか1つを選択するラジオボタン410が設けられている。ここで、未完407は、製作が未完の製品すなわち完了していない工程が1つでもある製品の部品発注情報117を出力させる場合に選択される条件である。また、完了408は、全ての工程が完了している製品の部品発注情報117を出力させる場合に選択される条件である。また、全て409は、製作状態が未完および完了の製品に関する部品発注情報117を出力させる場合に選択される条件である。
また、工程期間の入力欄402には、対象工程を選択するプルダウンボタン411と、選択した対象工程の実施期間を入力するための入力欄412とが設けられている。
製作状態および工程期間の入力欄401、402にユーザ所望の条件が入力され、設定ボタン406が押下されると、入力された対象工程と、対象工程の開始日および終了日とが対応付けられた条件表示欄404が表示される。なお、条件表示欄404には、レコードの選択を受け付ける選択チェックボックスが対応付けられている。
例えば、図12の入力画面例400は、対象製品の絞込条件が「対象工程“D1”の実施期間(あるいは実施予定期間)が“4月1日から9月30日”に含まれ、かつ“未完”の工程が残っている製品」であることを示している。
図11に戻って説明する。入力受付部121は、対象製品に関する所定条件の入力および部品発注情報生成処理の実行指示を受け付けると、かかる処理を開始し、入力情報および生産計画情報201を取得する(ステップS100)。具体的には、入力受付部121は、記憶部110から部品使用実績情報111と、工程順序情報112と、部品手配情報113と、発注契約情報114とを取得する。また、入力受付部121は、通信部130を介して生産計画情報201を生産計画システム200から取得する。
図13は、生産計画情報201の一例を示した図である。生産計画情報201は、製品の生産計画を管理する情報である。具体的には、生産計画情報201は、製作番号201aと、製品コード201bと、工程コード201cと、工程開始日201dと、工程終了日201eと、完了実績201fとが対応付けられたレコードを有している。
製作番号201aは、製品の製作作業を管理および識別する番号であって、部品使用実績情報111の製作番号111aと共通の情報である。製品コード201bは、製作する製品の種類を識別する情報であって、部品使用実績情報111の製品コード111bと共通の情報である。工程コード201cは、製品の製作工程を識別する情報であって、工程順序情報112の工程コード112bと共通の情報である。工程開始日201dは、対応付けられた工程の開始日を示す情報である。工程終了日201eは、対応付けられた工程の終了日を示す情報である。完了実績201fは、対応付けられた工程が完了したか、あるいは未完であるかを示す情報である。
図11に戻って説明する。次に、工程別手配確率推定部123は、工程別の部品手配確率を推定する(ステップS110)。
図14は、工程別の部品手配確率を推定する処理の詳細を示したフロー図である。処理が開始されると、工程別手配確率推定部123は、部品未使用の製作件数を集計する(ステップS1100)。具体的には、工程別手配確率推定部123は、対象製品の絞込条件として入力された工程期間(例えば、4月1日~9月30日)に、対象工程(例えば、D1)を実施するレコード(例えば、レコード201g)を生産計画情報201から特定する。なお、工程別手配確率推定部123は、特定したレコード毎に以下の処理を実行する。
工程別手配確率推定部123は、特定したレコード201gに対応付けられた製品コード(例えば、A01)を特定する。また、工程別手配確率推定部123は、特定した製品コード(例えば、A01)が対応付けられた部品コード(例えば、B001)を部品使用実績情報111から特定する。なお、工程別手配確率推定部123は、特定した部品コード毎に以下の処理を実行する。
工程別手配確率推定部123は、部品使用実績情報111を用いて、特定した部品コード(B001)の使用数が”0”の製作番号(X012、X015、X017およびX019)の合計件数(4件)を算出する。
次に、工程別手配確率推定部123は、工程順序情報112を用いて、特定した製品コードに対応する工程順序を特定する(ステップS1110)。具体的には、工程別手配確率推定部123は、特定した製品コード(A01)に対応する工程順序情報112の工程コード(D1、D2、D3およびM)およびその工程順序(1~4)を特定する。
次に、工程別手配確率推定部123は、該当する各工程以降の手配実績を集計する(ステップS1120)。具体的には、工程別手配確率推定部123は、部品使用実績情報111を用いて、特定した製品コード(A01)の最初の工程(D1)以降に部品(B001)を手配した製作番号(X010、X011、X013、X014、X016、X018)の合計数(6件)を算出する。
次に、工程別手配確率推定部123は、工程別の手配確率を算出する(ステップS1130)。具体的には、工程別手配確率推定部123は、該当する工程毎に、部品を手配した製作番号の合計件数を(使用数が”0”の制作番号数+該当する工程以降に部品を手配した製作番号の合計件数)で割った値を工程別の部品手配確率として算出する。例えば、工程D1以降における部品(B001)の手配確率は、6/(4+6)×100=60%となる。
次に、工程別手配確率推定部123は、部品コード毎に全工程での手配確率の算出が完了したか否かを判定する(ステップS1140)。そして、完了してないと判定した場合(ステップS1140でNo)、工程別手配確率推定部123は、処理をステップS1120に戻す。ステップS1120では、工程別手配確率推定部123は、次の工程(D2)以降に部品(B001)を手配した製作番号(X010、X013、X014、X018)の合計件数(4件)を算出し、処理をステップS1130に移行する。
ステップS1130では、工程別手配確率推定部123は、工程D2以降における部品(B001)の手配確率を算出する。工程D2以降における部品の手配確率は、4/(4+4)×100=50%となる。
このように、工程別手配確率推定部123は、製品コードおよび部品コード毎に全工程での手配確率の算出が完了するまでステップS1120~ステップS1140の処理を繰り返し実行し、製品コード、部品コードおよび工程コード別の部品手配確率を算出する。
また、ステップS1140において、製品コードおよび部品コード毎に全工程の手配確率の算出が完了したと判定した場合(ステップS1140でYes)、工程別手配確率推定部123は、工程別手配確率情報115を生成する(ステップS1150)。具体的には、工程別手配確率推定部123は、特定した製品コード、部品コードおよび工程コードと、算出した手配確率とを対応付けた工程別手配確率情報115を生成する。また、工程別手配確率推定部123は、かかる情報を生成すると本フローを終了し、処理を図11のステップS120に移行する。
ステップS120では、部品使用時員数推定部124は、部品使用時の員数を推定する。具体的には、部品使用時員数推定部124は、対象製品の絞込条件として入力された対象工程を対象期間に実施予定のレコードを生産計画情報201から特定する。なお、部品使用時員数推定部124は、特定したレコード毎に以下の処理を実行する。
次に、部品使用時員数推定部124は、特定したレコード(例えば、レコード201g)に対応付けられた製品コード(例えば、A01)を特定する。また、部品使用時員数推定部124は、部品使用実績情報111を用いて、特定した製品コードに対応付けられた部品コード(例えば、B001)を特定する。なお、部品使用時員数推定部124は、特定した部品コード毎に以下の処理を実行する。
また、部品使用時員数推定部124は、部品使用実績情報111を用いて、特定した部品コードに対応付けられた使用数の合計(10+10+10+10+15+5=60個)を対応する製作番号の合計件数(6件)で割ることにより、部品使用時の員数を算出する(60個/6件=10個)。
部品使用時員数推定部124は、製品コードおよび部品コード毎にこのような処理を繰り返し実行することにより、製品コードおよび部品コード毎の部品使用時員数を算出する。
また、製品コードおよび部品コード別に部品使用時の員数を算出すると、これらの項目を対応付けた部品使用時員数情報を生成する。
図15は、部品使用時員数情報500の一例を示した図である。図示するように、部品使用時員数情報500は、製品コード500aおよび部品コード500b毎に部品使用時員数500cを対応付けた情報である。
部品使用時員数情報500を生成すると、部品使用時員数推定部124は、処理を図11のステップS130に移行する。
ステップS130では、製品別使用数予測部125は、製品別の部品使用数などを予測する。
図16は、製品別の部品使用数を予測する処理の詳細を示したフロー図である。処理が開始されると、製品別使用数予測部125は、対象製品に係る部品の部品手配情報113が存在するか否かを判定する(ステップS1300)。具体的には、製品別使用数予測部125は、対象製品の絞込条件として入力された対象期間に対象工程を実施予定のレコードを生産計画情報201から特定する。なお、製品別使用数予測部125は、特定したレコード毎に以下の処理を実行する。
次に、製品別使用数予測部125は、特定したレコードに対応付けられた製作番号(例えば、Y010)および製品コード(例えば、A01)を特定する。なお、製品別使用数予測部125は、特定した製作番号および製品コード毎に以下の処理を実行する。
製品別使用数予測部125は、特定した製品コード(A01)が対応付けられた工程別手配確率情報115のレコードを特定する。また、製品別使用数予測部125は、特定したレコードから部品コード(例えば、B001)を特定する。なお、製品別使用数予測部125は、特定した部品コード毎に以下の処理を実行する。
製品別使用数予測部125は、特定した製作番号(Y010)および部品コード(B001)が対応付けられたレコードが部品手配情報113に含まれているか否かを判定する。そして、含まれていると判定した場合(ステップS1300でYes)、製品別使用数予測部125は、処理をステップS1310に移行する。一方で、含まれていないと判定した場合(ステップS1300でNo)、製品別使用数予測部125は、処理をステップS1350に移行する。
本例では、製作番号Y010および部品コードB001が対応付けられたレコードが部品手配情報113に存在することから、製品別使用数予測部125は、処理をステップS1310に移行する。
次に、製品別使用数予測部125は、部品手配数を特定する(ステップS1310)。具体的には、製品別使用数予測部125は、部品手配情報113の対応するレコードから部品の手配数(10個)を特定し、処理をステップS1320に移行する。
次に、製品別使用数予測部125は、工程進捗を特定する(ステップS1320)。具体的には、製品別使用数予測部125は、特定した製作番号(Y010)および製品コード(A01)が対応付けられた生産計画情報201のレコードを特定する。また、製品別使用数予測部125は、直前の工程(D3)の完了実績が”完了”となっており、かつ、完了実績に”未完”が対応付けられたレコードの工程コード(M)を工程進捗として特定する。また、製品別使用数予測部125は、工程進捗を特定すると、処理をステップS1330に移行する。
次に、製品別使用数予測部125は、部品使用日を特定する(ステップS1330)。具体的には、製品別使用数予測部125は、特定した製作番号(Y010)および製品コード(A01)が対応付けられた生産計画情報201のレコードの中で、工程コードに製造過程を示す”M”が対応付けられたレコードを特定する。また、製品別使用数予測部125は、特定したレコードの工程開始日(6月25日)を部品の使用日として特定し、処理をステップS1340に移行する。
次に、製品別使用数予測部125は、対象製品の全部品に係る使用数予測が完了したか否かを判定する(ステップS1340)。そして、完了していないと判定した場合(ステップS1340でNo)、製品別使用数予測部125は、処理をステップS1300に戻す。一方で、完了したと判定した場合(ステップS1340でYes)、製品別使用数予測部125は、処理をステップS1370に移行する。
ここでは、製品別使用数予測部125がかかる使用数予測を完了していないと判定した場合(ステップS1340でNo)について説明する。
ステップS1340を経由して行うステップS1300では、製品別使用数予測部125は、未処理の対象製品に係る部品についての部品手配情報113が存在するか否かを判定する(ステップS1300)。具体的には、製品別使用数予測部125は、未処理の対象製品に係る製作番号(例えば、Y011)および製品コード(例えば、A01)を生産計画情報201から特定する。なお、製品別使用数予測部125は、特定した製作番号および製品コード毎に以下の処理を実行する。
製品別使用数予測部125は、特定した製品コード(A01)が対応付けられた工程別手配確率情報115のレコードを特定する。また、製品別使用数予測部125は、特定したレコードから部品コード(例えば、B001)を特定する。なお、製品別使用数予測部125は、特定した部品コード毎に以下の処理を実行する。
製品別使用数予測部125は、特定した製作番号(Y011)および部品コード(B001)が対応付けられたレコードが部品手配情報113に含まれているか否かを判定する。本例では、製作番号Y011および部品コードB001が対応付けられたレコードが部品手配情報113に存在しないことから、製品別使用数予測部125は、処理をステップS1350に移行する。
次に、製品別使用数予測部125は、工程進捗を特定する(ステップS1350)。具体的には、製品別使用数予測部125は、特定した製作番号(Y011)および製品コード(A01)が対応付けられた生産計画情報201のレコード(201g)を特定する。また、製品別使用数予測部125は、直前の工程(D1)の完了実績が”完了”となっており、かつ、完了実績に”未完”が対応付けられたレコードの工程コード(D2)を工程進捗として特定する。また、製品別使用数予測部125は、工程進捗を特定すると、処理をステップS1360に移行する。
次に、製品別使用数予測部125は、工程別手配確率に基づく部品使用予測数を算出する(ステップS1360)。具体的には、製品別使用数予測部125は、特定した製品コード(Y011)、部品コード(B001)および工程コード(D2)が対応付けられた工程別手配確率情報115のレコードを特定する。また、製品別使用数予測部125は、特定したレコードから対応する手配確率(50%)を特定する。
また、製品別使用数予測部125は、特定した製品コード(Y011)および部品コード(B001)が対応付けられた部品使用時員数情報の使用時員数(10個)を特定する。そして、製品別使用数予測部125は、手配確率と使用時員数とを掛け合わせることにより、部品使用予測数(5個)を算出する。また、製品別使用数予測部125は、部品使用予測数を算出すると、処理をステップS1330に移行する。
次に、製品別使用数予測部125は、部品使用日を特定する(ステップS1330)。具体的には、製品別使用数予測部125は、特定した製作番号(Y011)および製品コード(A01)が対応付けられた生産計画情報201のレコードの中で、工程コードに製造過程を示す”M”が対応付けられたレコードを特定する。また、製品別使用数予測部125は、特定したレコードの工程開始日(6月30日)を部品の使用日として特定し、処理をステップS1340に移行する。
次に、製品別使用数予測部125は、対象製品の全部品に係る使用数予測が完了したか否かを判定する(ステップS1340)。ここでは、製品別使用数予測部125がかかる使用数予測を完了したと判定し(ステップS1340でYes)、処理をステップS1370に移行した場合について説明する。
ステップS1370では、製品別使用数予測部125は、製品別使用数予測情報116を生成する。具体的には、製品別使用数予測部125は、特定あるいは算出した製作番号と、対応する製品コードおよび部品コードと、工程進捗と、手配有無と、使用確率と、使用時員数と、使用数と、使用日とを対応付けた製品別使用数予測情報116を生成する。また、製品別使用数予測部125は、かかる情報を生成すると、本フローを終了し、処理を図11のステップS140に移行する。
ステップS140では、部品発注情報生成部126は、部品発注情報117を生成する。
図17は、部品発注情報117を生成する処理の詳細を示したフロー図である。かかる処理が開始されると、部品発注情報生成部126は、部品使用予測数を特定する(ステップS1400)。具体的には、部品発注情報生成部126は、手配有無に”無”が対応付けられた製品別使用数予測情報116のレコードのうち、いずれか1つのレコードを特定する。また、部品発注情報生成部126は、特定したレコードの製作番号(例えば、Y011)、製品コード(A01)および部品コード(B001)を特定する。また、部品発注情報生成部126は、かかるレコードの使用数(例えば、5個)を部品使用予測数として特定する。また、部品発注情報生成部126は、部品使用予測数を特定すると、処理をステップS1410に移行する。
次に、部品発注情報生成部126は、ロットサイズに応じた発注数および発注金額を算出する(ステップS1410)。具体的には、部品発注情報生成部126は、特定したレコードの部品コード(B001)が対応付けられた発注契約情報114のレコードを特定する。また、部品発注情報生成部126は、特定したレコードに対応付けられたロットサイズ(5個)を特定する。また、部品発注情報生成部126は、特定した部品使用予測数(5個)およびロットサイズ(5個)に応じた発注数(5個)を算出する。
また、部品発注情報生成部126は、特定した部品コード(B001)が対応付けられた発注契約情報114の単価(10k¥)を特定する。また、部品発注情報生成部126は、算出した発注数(5個)に単価(10k¥)を掛け合わせることにより、発注金額(50k¥)を算出する。また、部品発注情報生成部126は、発注金額を算出すると、処理をステップS1420に移行する。
次に、部品発注情報生成部126は、部品の発注日および納入期限を算出する(ステップS1420)。具体的には、部品発注情報生成部126は、特定した製作番号(Y011)および部品コード(B001)に対応付けられたレコードの使用日(6月30日)を製品別使用数予測情報116から特定する。
また、部品発注情報生成部126は、特定した部品コード(B001)が対応付けられた発注契約情報114のレコードを特定する。また、部品発注情報生成部126は、特定したレコードに対応付けられた調達リードタイム(30日)を特定する。また、部品発注情報生成部126は、特定した調達リードタイム(30日)に予備日(例えば、1日)を加えた日数を使用日(6月30日)から逆算することにより発注日(例えば、5月30日)を算出する。
また、部品発注情報生成部126は、特定した製作番号(Y011)および部品コード(B001)に対応付けられたレコードの使用日(6月30日)を製品別使用数予測情報116から特定する。また、部品発注情報生成部126は、特定した使用日の前日を部品の納入期限として算出し、処理をステップS1430に移行する。
次に、部品発注情報生成部126は、特定あるいは算出した部品コードと、発注日と、発注数と、発注金額と、納入期限と、任意の発注コードとを対応付けた部品発注情報117を生成する(ステップS1430)。
次に、部品発注情報生成部126は、全ての対象部品について部品発注情報117を生成したか否かを判定する(ステップS1440)。具体的には、部品発注情報生成部126は、製品別使用数予測情報116の全てのレコードに係る部品について部品発注情報117を生成したか否かを判定する。そして、未処理の部品があると判定した場合(ステップS1440でNo)、部品発注情報生成部126は、処理をステップS1400に移行する。一方で、全てのレコードに係る部品について部品発注情報117の生成を生成したと判定した場合(ステップS1440でYes)、部品発注情報生成部126は、本フローを終了し、処理を図11のステップS150に移行する。
ステップS150では、在庫推移予測部127は、部品の在庫推移を予測する。具体的には、在庫推移予測部127は、製品別使用数予測情報116の各レコードに対応付けられた部品コードと、使用数と、使用日とを特定し、かかる使用数および使用日を各々出庫数および出庫日として特定する。
また、在庫推移予測部127は、部品発注情報117の各レコードに対応付けられた部品コードと、発注数と、納入期限とを特定し、かかる発注数および納入期限を各々入庫数および入庫日として特定する。
また、在庫推移予測部127は、特定した入庫日および出庫日に応じて順番を入れ替え、入庫数および出庫数の差分に基づき在庫数を算出する。
また、在庫推移予測部127は、特定した部品コードと、入庫および出庫区分と、入出庫数と、入出庫日と、在庫数とを対応付けた在庫推移情報118を生成する。なお、図9の在庫推移情報118のレコード118fは、6月24日に部品コードB001の部品が10個入庫予定であって、在庫数が10個になることを示している。また、レコード118gは、6月25日に部品コードB001の部品が10個出庫予定であるため、その在庫数が0個になることを示している。また、在庫推移予測部127は、在庫推移情報118を生成すると、処理をステップS160に移行する。
ステップS160では、出力処理部122は、部品発注情報117や在庫推移情報118など所定の出力情報を表示する画面情報を生成し、これを表示装置302に出力する。具体的には、出力処理部122は、在庫推移情報118を用いて、部品の在庫推移を示すグラフ表示情報を生成する。また、出力処理部122は、製品別使用数予測情報116を用いて、製品別の部品使用予測数を示す表示情報を生成する。また、出力処理部122は、工程別手配確率情報115を用いて、工程別の部品手配確率を示すグラフ表示情報を生成する。また、出力処理部122は、生成したこれらの表示情報を表示装置302に出力する。
図18は、出力情報を表示した表示画面例600である。図示するように、表示画面600には、部品在庫推移を表示する表示領域601と、製品別の部品使用数予測を表示する表示領域610と、工程別の部品手配確率を表示する表示領域620とが設けられている。
部品在庫推移を表示する表示領域601には、部品の在庫推移を示すグラフ表示情報602と、グラフ表示情報の表示対象となる部品コードおよび表示期間を指定する入力欄603、604と、表示指示を受け付ける表示ボタン605と、部品発注情報117の表示指示を受け付ける発注情報確認ボタン606とが表示されている。なお、グラフ表示情報602は、部品の在庫数を時系列に表示したグラフ情報であって、縦軸が在庫数を示し、横軸が日付を示している。
例えば、ユーザが入力装置301を介して所定の部品コードおよびその表示期間を入力欄603、604に入力し、表示ボタン605を押下すると、出力処理部122は、入力を受け付けた部品コードおよび表示期間に対応する情報を在庫推移情報118から抽出し、グラフ表示情報602を生成して表示する。
また、入力装置301を介してユーザが発注情報確認ボタン606を押下すると、出力処理部122は、部品コード入力欄に入力されている部品コードが対応付けられた部品発注情報117のレコードを抽出して表示する。
製品別の部品使用数予測を表示する表示領域610には、部品コード入力欄603に入力された部品に関する製品別使用数予測情報116の表示情報611と、表示された製品別使用数予測情報116の使用数を変更し、再度、製品別使用数予測情報116の生成指示を受け付ける再実行ボタン612とが表示されている。
例えば、ユーザが入力装置301を介して製品別使用数予測情報116の表示情報611から使用数を変更し、再実行ボタン612を押下すると、演算部120の対応する機能部は、変更された使用数に基づき前述のステップS140以降の処理を再度実行し、変更された使用数に基づく部品発注情報117および在庫推移情報118を生成する。また、出力処理部122は、新たに生成された情報を用いて、対応する表示領域に表示するための画面情報を生成する。このような処理により、ユーザは、部品発注情報117の内容を見直すことができる。
工程別の部品手配確率を表示する表示領域620には、製品別使用数予測情報116で選択されたレコードの製作番号、製品コードおよび部品コードが対応付けられた工程別の手配確率を示すグラフ表示情報621が表示されている。グラフ表示情報は、縦軸が手配確率を示し、横軸が工程を示している。
なお、出力情報の表示態様は特に限定されるものではなく、様々な表示の仕方が可能である。例えば、出力処理部122は、部品コードおよび表示期間の入力欄603、604と、表示指示を受け付ける表示ボタン605のみを表示画面600に表示し、部品コードおよび表示期間をユーザから受け付けると、対応する部品コードおよび表示期間の在庫推移を示すグラフ表示情報602と、製品別使用数予測情報116の表示情報611とを表示する。また、出力処理部122は、ユーザから受け付けた部品コードおよび表示期間に対応する部品発注情報117をポップアップ画面に表示する。
また、出力処理部122は、例えば製品別の部品使用数予測を表示する表示領域610に対象部品の手配確率の表示指示を受け付ける手配確率表示ボタンを表示し、かかるボタンが押下された場合に工程別の手配確率を示すグラフ表示情報621を生成および表示しても良い。
なお、本実施形態では、過去に使用した部品コードの部品は将来においても同一の部品が手配(発注)されることを前提に説明したが、例えばサプライヤによっては、ある時期から部品のバージョンが変更されることや、設計仕様によって使用部品に他の選択肢が発生することがある。前者の場合には、例えば部品発注情報117を生成する際に(ステップS140)納入期限または発注日に基づいて部品のバージョンを切り替えた部品発注情報117を生成すれば良い。
また、後者の場合には、例えば製品別の部品使用数を予測する際に(ステップS130)過去の設計仕様の実績などから選択可能性のある部品別に手配確率を算出し、各々の使用数を予測すれば良い。
以上の通り、本実施形態に係る部品発注システムによれば、製品に必要な部品の種類や数量を確定できず、段階的に製品設計を行って部品を手配するような個別受注設計品においても、設計などの工程進捗に応じた部品の使用数予測を精度良く行うことが可能となり、必要以上の部品発注や納入に伴う在庫の増大を抑制することができる。
また、部品発注システムでは、出力情報を表示させることで、ユーザは、在庫推移や工程別の手配確率などを確認しながら部品発注情報117の内容を確認および判断することができる。また、部品発注システムは、製品別の部品使用数予測を表示した画面において、ユーザから使用数の変更を受け付け、変更後の部品発注情報117や在庫推移に関する情報を表示することができる。これにより、ユーザの使用利便性を大幅に向上させることができる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について説明する。本実施形態に係る部品発注システムは、発注部品のロットサイズや単価などを変動させた場合の在庫数や発注金額などを評価して、有効な発注契約の見直しを支援することができる。なお、本実施形態に係る部品発注システムの基本的な構成は第一実施形態と同様であるため、異なる構成および処理を中心に説明し、共通の構成および処理については適宜説明を省略する。
図19は、本実施形態に係る部品発注システムの概略構成の一例を示した図である。部品発注装置100は、第一実施形態で説明した機能部に加えて発注契約パターン生成部126を有している。
発注契約パターン生成部126は、発注契約パターンを生成する機能部である。具体的には、発注契約パターン生成部126は、後述の部品発注情報生成処理において、発注契約パターン情報119を生成する機能部である。
図20は、発注契約パターン生成部126により生成される発注契約パターン情報119の一例を示した図である。発注契約パターン情報119は、発注契約情報114の所定項目を変動させた発注契約パターン毎の発注契約内容を示す情報であって、第一実施形態の発注契約情報114(図5)に相当する情報である。具体的には、発注契約パターン情報119は、発注契約パターン119aと、部品コード119bと、調達リードタイム119cと、ロットサイズ119dと、単価119eとが対応付けられたレコードを有している。
発注契約パターン119aは、発注契約パターンを管理および識別する識別情報である。部品コード119bは、製作する製品に使用される部品を識別する情報であって、部品使用実績情報111の部品コード111cと共通の情報である。調達リードタイム119cは、調達した部品が入庫されるまでのリードタイムを示す情報である。ロットサイズ119dは、部品を発注する際の最小単位を示す情報である。単価119eは、部品の発注単価を示す情報である。例えば、レコード119fは、部品コードB001に関し、調達リードタイムを30日、ロットサイズを8個、単価を8K¥にした発注契約パターンがP02であることを示している。
図21は、本実施形態に係る部品発注情報生成処理の一例を示した図である。かかる処理は、入力受付部121がユーザからの実行指示を受け付けると開始される。部品発注情報生成処理の実行指示を受け付けるにあたり、入力受付部121は、出力処理部122を介して、部品発注情報117の生成対象となる製品の絞込条件と、発注契約パターンの条件とを受け付けるための入力画面情報を生成し、表示装置302に表示する。
図22は、対象製品の絞込条件と、発注契約パターンの条件とを受け付ける入力画面例700を示した図である。発注契約パターン条件欄710は、発注契約パターン情報119の生成条件すなわち発注契約情報114に登録されている調達リードタイム114bやロットサイズ114cおよび単価114dなどの所定項目の変動割合を入力するための入力欄である。
具体的には、発注契約パターン条件欄710には、発注契約情報114に含まれる所定項目(例えば、調達リードタイム、ロットサイズおよび単価)と、選択を受け付けるチェックボックスとを対応付けたレコードが表示される。また、追加ボタン711が押下されると、発注契約パターン条件欄710には、ユーザから各項目に対する変動割合の入力を受け付けるためのレコードが生成される。入力受付部121は、各項目にユーザ所望の変動割合が入力され、実行ボタン406の押下を受け付けると、入力された条件を用いて部品発注情報生成処理を開始する。なお、ステップS100~ステップS130の処理は第一実施形態と同様であるため説明を省略する。
ステップS135では、発注契約パターン生成部126は、発注契約パターン情報119を生成する。具体的には、発注契約パターン生成部126は、ステップS130で生成した製品別使用数予測情報116に含まれるレコード毎に部品コード(例えば、B001)を特定する。また、発注契約パターン生成部126は、特定した部品コード(B001)が対応付けられた発注契約情報114のレコードを抽出する。また、発注契約パターン生成部126は、発注契約パターン条件欄710に入力された所定項目(ロットサイズおよび単価)の変動割合を、抽出したレコードの対応する項目の値に掛け合わせることで、発注契約パターン情報119を生成する。
なお、ステップS140およびステップS150の処理では、発注契約情報114の代わりに発注契約パターン情報119を用いて発注契約パターン毎に部品発注情報117および在庫推移情報118を生成する。具体的には、部品発注情報生成部126および在庫推移予測部127は各々、発注契約パターン情報119の各発注契約パターン(例えば、P01、P02およびP03)119aに対応付けられた調達リードタイム119b、ロットサイズ119cおよび単価119dを用いて、発注契約パターン毎に部品発注情報117および在庫推移情報118を生成する。
図23は、発注契約パターン情報119を用いて生成された部品発注情報117の一例を示した図である。図示するように、部品発注情報117は、発注契約パターン(P01、P02およびP03)117x毎に算出された発注数117dや発注金額117eなどが対応付けられている。
図24は、発注契約パターン情報119を用いて生成された在庫推移情報118の一例を示した図である。図示するように、在庫推移情報118は、発注契約パターン(P01、P02およびP03)118x毎に算出された入出庫数118cや在庫数118eなどが対応付けられている。
また、ステップS160では、出力処理部122は、部品発注情報117や在庫推移情報118など所定の出力情報に加えて、発注契約パターン毎の発注金額合計や平均在庫金額を含む情報を表示するための画面情報を生成し、これを表示装置302に出力する。
図25は、出力情報を表示した表示画面例800である。図示するように、部品在庫推移を表示する表示領域601には、部品の在庫推移を示すグラフ表示情報602と共に発注契約パターン毎のロットサイズ、単価、発注金額合計および平均在庫金額が対応付けられたテーブル情報801が表示される。
かかるテーブル情報801の生成にあたり、出力処理部122は、部品コードの入力欄603に入力された部品コード(B001)に対応付けられたレコードを発注契約パターン情報119から特定する。また、出力処理部122は、発注契約パターン条件欄710に入力された所定項目(ロットサイズおよび単価)の値を、特定したレコードから抽出する。また、出力処理部122は、発注契約パターン毎に、かかる部品コード(B001)の発注合計数(例えば、発注契約パターンP01では、100+50+100=250個)を部品発注情報117を用いて算出する。また、出力処理部122は、発注契約パターン毎に、発注合計数に所定の係数を掛け合わせることにより、1日当たりの平均在庫金額を算出する。また、出力処理部122は、抽出した所定項目と、発注合計数と、平均在庫金額とを対応付けたテーブル情報801を生成し、所定の表示領域に表示する。
出力処理部122は、テーブル情報801の選択ボタンにより所定のレコードが選択され、在庫推移表示ボタン802が押下されると、選択されたレコードの発注契約パターンが対応付けられた在庫推移情報118のレコードを特定する。また、出力処理部122は、特定したレコードを用いて部品の在庫推移を示すグラフ表示情報601を生成および表示する。
なお、発注金額合計などを含むテーブル情報801は、例えば製品別の部品使用数予測を表示する表示領域610あるいは工程別の部品手配確率を表示する表示領域620に表示しても良い。
以上の通り、本実施形態に係る部品発注システムによれば、部品の調達リードタイムやロットサイズおよび単価などの発注契約を変更した場合の調達コストや在庫推移を評価することが可能となる。その結果、ユーザは、有効な発注契約の見直しをすることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
また、上記説明では、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
100・・・部品発注装置、110・・・記憶部、111・・・部品使用実績情報、
112・・・工程順序情報、113・・・部品手配情報、114・・・発注契約情報、
115・・・工程別手配確率情報、116・・・製品別使用数予測情報、
117・・・部品発注情報、118・・・在庫推移情報、120・・・演算部、
121・・・入力受付部、122・・・出力処理部、123・・・工程別手配確率推定部、124・・・部品使用時員数推定部、125・・・製品別使用数予測部、
126・・・部品発注情報生成部、127・・・在庫推移情報、130・・・通信部、
200・・・生産計画システム、201・・・生産計画情報、301・・・入力装置、
302・・・表示装置、303・・・外部記憶装置、304・・・演算装置、
305・・・主記憶装置、306・・・通信装置、307・・・バス、
N・・・ネットワーク

Claims (12)

  1. 部品発注情報を生成する部品発注装置と、前記部品発注装置に製品の生産計画を管理する生産計画情報を送る生産計画システムと、を有する部品発注システムであって、
    前記部品発注装置は、
    過去に製作した前記製品に用いられる部品を手配した製作工程数に対する、当該部品を使用しない製作工程数および該当する製作工程以降に当該部品を手配した製作工程数である手配実績数の割合、に基づき、該当する製作工程における前記部品の手配確率を算出する工程別手配確率推定部と、
    過去に製作した前記製品における前記部品の使用時の員数を算出する部品使用時員数推定部と、
    前記生産計画情報から特定される前記製品の工程進捗に応じた前記部品の前記製作工程における手配確率を当該部品の使用確率とし、当該使用確率前記部品の使用時の員数との演算に基づいて、当該工程進捗に対応する当該製作工程における前記部品の使用数を予測する製品別使用数予測部と、
    前記部品の使用数と、前記部品の最少発注単位であるロットサイズとに基づいて前記部品の発注数を算出し、算出した発注数を含む部品発注情報を生成する部品発注情報生成部と、を備える
    ことを特徴とする部品発注システム。
  2. 請求項1に記載の部品発注システムであって、
    製品別使用数予測部は、
    前記生産計画情報を用いて特定される前記製品の製造工程開始日を前記部品の使用日として特定し、
    前記部品発注情報生成部は、
    特定された前記部品の使用日に基づき前記部品の納入期限を算出し、
    前記部品の調達リードタイムに基づき前記部品の発注日を算出し、
    前記部品の発注数と、前記ロットサイズおよびその単価とに基づき前記部品の発注金額を算出し、
    前記納入期限と、前記発注日と、前記発注金額と、前記発注数とを対応付けた前記部品発注情報を生成する
    ことを特徴とする部品発注システム。
  3. 請求項2に記載の部品発注システムであって、
    前記部品発注情報の前記発注数および前記納入期限を各々、前記部品の入庫数および入庫日として特定し、
    前記部品の使用数および使用日を各々、前記部品の出庫数および出庫日として特定し、
    前記部品の入庫数および出庫数の差分に基づき前記部品の在庫数の推移を算出する在庫推移予測部をさらに備える
    ことを特徴とする部品発注システム。
  4. 請求項3に記載の部品発注システムであって、
    前記部品発注情報の表示画面情報を生成する出力処理部をさらに備える
    ことを特徴とする部品発注システム。
  5. 請求項4に記載の部品発注システムであって、
    前記出力処理部は、
    前記部品の在庫数を時系列にグラフ化した表示画面情報を生成する
    ことを特徴とする部品発注システム。
  6. 請求項4に記載の部品発注システムであって、
    前記出力処理部は、
    少なくとも、前記製品および部品と、前記工程進捗と、前記使用確率と、前記使用数と、を対応付けた製品別使用数予測情報の表示画面情報を生成する
    ことを特徴とする部品発注システム。
  7. 請求項6に記載の部品発注システムであって、
    表示された前記製品別使用数予測情報の前記使用数に対する変更を受け付ける入力受付部をさらに備え、
    前記入力受付部が前記使用数の変更を受け付けると、前記部品発注情報生成部は、入力された変更後の前記部品の使用数を用いて前記部品発注情報を再度生成する
    ことを特徴とする部品発注システム。
  8. 請求項7に記載の部品発注システムであって、
    前記在庫推移予測部は、
    前記入力された変更後の前記部品の使用数と、再度生成された前記部品発注情報とを用いて前記在庫数を再度算出する
    ことを特徴とする部品発注システム。
  9. 請求項2に記載の部品発注システムであって、
    前記部品発注情報生成部は、
    前記調達リードタイム、前記ロットサイズおよび前記単価のうちのいずれかを変動させたパターン毎に求めた前記発注日、前記発注数、前記発注金額および前記納入期限を含む部品発注情報を生成する
    ことを特徴とする部品発注システム。
  10. 請求項9に記載の部品発注システムであって、
    前記パターン毎に求めた項目を含む前記部品発注情報を用いて、前記部品の前記発注金額の合計と、1日あたりの平均在庫金額とを算出し、
    前記発注金額の合計および前記平均在庫金額の表示画面情報を生成する出力処理部をさらに備える
    ことを特徴とする部品発注システム。
  11. 過去に製作した製品に用いられる部品を手配した製作工程数に対する、当該部品を使用しない製作工程数および該当する製作工程以降に当該部品を手配した製作工程数である手配実績数の割合、に基づき、該当する製作工程における前記部品の手配確率を算出する工程別手配確率推定部と、
    過去に製作した前記製品における前記部品の使用時の員数を算出する部品使用時員数推定部と、
    記製品の工程進捗に応じた前記部品の前記製作工程における手配確率を当該部品の使用確率とし、当該使用確率前記部品の使用時の員数との演算に基づいて、当該工程進捗に対応する当該製作工程における前記部品の使用数を予測する製品別使用数予測部と、
    前記部品の使用数と、前記部品の最少発注単位であるロットサイズとに基づいて前記部品の発注数を算出し、算出した発注数を含む部品発注情報を生成する部品発注情報生成部と、を備える
    ことを特徴とする部品発注装置。
  12. 請求項11に記載の部品発注装置であって、
    前記部品発注情報生成部は、
    前記製品別使用数予測部が特定した前記部品の使用日に基づき前記部品の納入期限を算出し、
    前記部品の調達リードタイムに基づき前記部品の発注日を算出し、
    前記部品の発注数と、前記ロットサイズおよびその単価とに基づき前記部品の発注金額を算出し、
    前記納入期限と、前記発注日と、前記発注金額と、前記発注数とを対応付けた前記部品発注情報を生成する
    ことを特徴とする部品発注装置。
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