JP7075601B2 - 分析方法および分析装置 - Google Patents
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Description
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める工程では、前記補正係数を測定エネルギーごとに求める。
(2)本発明に係る分析方法の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める工程では、生成された前記スペクトルマップから取得したスペクトルに基づいて、前記補正係数を求める。
(3)本発明に係る分析方法の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分
光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める工程では、生成された前記スペクトルマップを複数の領域に区画し、前記領域ごとにスペクトルを取得し、前記領域ごとに前記補正係数を求める。
(4)本発明に係る分析方法の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
j(1≦j<m)回目の前記マップ測定の測定エネルギー範囲と、j+1回目の前記マップ測定の測定エネルギー範囲とは、重ならず、
前記電子分光器は、前記アナライザーに入射する電子を減速させるインプットレンズを有し、
前記マップ測定は、エネルギー分解能が測定エネルギーとともに変化するモードで行われ、
前記j回目の前記マップ測定における前記n個の検出部の測定エネルギーの中央値をE j-1 とし、前記インプットレンズの減速率に比例する値をαとした場合、前記j+1回目の前記マップ測定における前記n個の検出部の測定エネルギーの中央値E j は、
E j =E j-1 (1+α)
である。
(5)本発明に係る分析方法の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
分析視野のドリフトを補正する工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記分析視野のドリフトを補正する工程では、
前記マップデータに基づいて、電子分光像を生成し、
生成された前記電子分光像を基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する。
(6)本発明に係る分析方法の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
分析視野のドリフトを補正する工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記分析視野のドリフトを補正する工程は、前記n×m個のマップデータを取得する工程の後に行われ、
前記分析視野のドリフトを補正する工程では、
前記n×m個のマップデータに基づいて、n×m個の電子分光像を生成し、
前記n×m個の電子分光像を、それぞれ基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する。
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める工程では、前記補正係数を測定エネルギーごとに求める。
(8)本発明に係る分析方法の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライ
ザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める工程では、生成された前記スペクトルマップから取得したスペクトルに基づいて、前記補正係数を求める。
(9)本発明に係る分析方法の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める工程では、生成された前記スペクトルマップを複数の領域に区画し、前記領域ごとにスペクトルを取得し、前記領域ごとに前記補正係数を求める。
(10)本発明に係る分析方法の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
分析視野のドリフトを補正する工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記分析視野のドリフトを補正する工程では、
前記マップデータに基づいて、電子分光像を生成し、
生成された前記電子分光像を基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する。
(11)本発明に係る分析方法の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライ
ザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
分析視野のドリフトを補正する工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記分析視野のドリフトを補正する工程は、前記n×m個のマップデータを取得する工程の後に行われ、
前記分析視野のドリフトを補正する工程では、
前記n×m個のマップデータに基づいて、n×m個の電子分光像を生成し、
前記n×m個の電子分光像を、それぞれ基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する。
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める処理では、前記補正係数を測定エネルギーごとに求める。
(13)本発明に係る分析装置の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけ
たスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める処理では、生成された前記スペクトルマップから取得したスペクトルに基づいて、前記補正係数を求める。
(14)本発明に係る分析装置の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める処理では、生成された前記スペクトルマップを複数の領域に区画し、前記領域ごとにスペクトルを取得し、前記領域ごとに前記補正係数を求める。
(15)本発明に係る分析装置の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
j(1≦j<m)回目の前記マップ測定の測定エネルギー範囲と、j+1回目の前記マップ測定の測定エネルギー範囲とは、重ならず、
前記電子分光器は、前記アナライザーに入射する電子を減速させるインプットレンズを有し、
前記マップ測定は、エネルギー分解能が測定エネルギーとともに変化するモードで行われ、
前記j回目の前記マップ測定における前記n個の検出部の測定エネルギーの中央値をE j-1 とし、前記インプットレンズの減速率に比例する値をαとした場合、前記j+1回目の前記マップ測定における前記n個の検出部の測定エネルギーの中央値E j は、
E j =E j-1 (1+α)
である。
(16)本発明に係る分析装置の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
分析視野のドリフトを補正する処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記分析視野のドリフトを補正する処理では、
前記マップデータに基づいて、電子分光像を生成し、
生成された前記電子分光像を基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する。
(17)本発明に係る分析装置の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
分析視野のドリフトを補正する処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記分析視野のドリフトを補正する処理は、前記n×m個のマップデータを取得する処理の後に行われ、
前記分析視野のドリフトを補正する処理では、
前記n×m個のマップデータに基づいて、n×m個の電子分光像を生成し、
前記n×m個の電子分光像を、それぞれ基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する。
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める処理では、前記補正係数を測定エネルギーごとに求める。
(19)本発明に係る分析装置の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める処理では、生成された前記スペクトルマップから取得したスペクトルに基づいて、前記補正係数を求める。
(20)本発明に係る分析装置の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個
のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める処理では、生成された前記スペクトルマップを複数の領域に区画し、前記領域ごとにスペクトルを取得し、前記領域ごとに前記補正係数を求める。
(21)本発明に係る分析装置の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
分析視野のドリフトを補正する処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記分析視野のドリフトを補正する処理では、
前記マップデータに基づいて、電子分光像を生成し、
生成された前記電子分光像を基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する。
(22)本発明に係る分析装置の一態様は、
一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
分析視野のドリフトを補正する処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記分析視野のドリフトを補正する処理は、前記n×m個のマップデータを取得する処理の後に行われ、
前記分析視野のドリフトを補正する処理では、
前記n×m個のマップデータに基づいて、n×m個の電子分光像を生成し、
前記n×m個の電子分光像を、それぞれ基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する。
1.1. オージェ電子分光装置
まず、第1実施形態に係る分析方法に用いられるオージェ電子分光装置について図面を参照しながら説明する。図1は、オージェ電子分光装置100を模式的に示す図である。
ナライザー34では、内半球電極35aと外半球電極35bとの間に電圧を印加することで、印加した電圧に応じたエネルギー範囲の電子を取り出すことができる。
(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)など)を含む。処理部60では、CPUで記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、各種計算処理、各種制御処理を行う。
次に、第1実施形態に係る分析方法について説明する。第1実施形態に係る分析方法では、オージェ電子分光装置100を用いてスペクトルマップを取得することができる。スペクトルマップは、試料S上の位置とスペクトルとを関連付けたマップである。図4は、第1実施形態に係る分析方法の一例を示すフローチャートである。
を、アナライザー34の測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程S10と、取得したn×m個のマップデータに基づいてスペクトルマップを生成する工程S20と、を含む。さらに、第1実施形態に係る分析方法は、電子分光器30の感度を補正する工程S30を含む。以下、各工程について詳細に説明する。
まず、電子線を試料S上で走査して、試料Sから放出される電子を電子分光器30で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、アナライザー34の測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する。
1回目の測定:-2ch=E0-2ΔE
1回目の測定:-1ch=E0-1ΔE
1回目の測定: 0ch=E0
1回目の測定:+1ch=E0+1ΔE
1回目の測定:+2ch=E0+2ΔE
1回目の測定:+3ch=E0+3ΔE
2回目の測定:-2ch=E0_1-2ΔE
2回目の測定:-1ch=E0_1-1ΔE
2回目の測定: 0ch=E0_1
2回目の測定:+1ch=E0_1+1ΔE
2回目の測定:+2ch=E0_1+2ΔE
2回目の測定:+3ch=E0_1+3ΔE
2回目の測定:-2ch=E0_1-2ΔE=E0+5ΔE
2回目の測定:-1ch=E0_1-1ΔE=E0+6ΔE
2回目の測定: 0ch=E0_1 =E0+7ΔE
2回目の測定:+1ch=E0_1+1ΔE=E0+8ΔE
2回目の測定:+2ch=E0_1+2ΔE=E0+9ΔE
2回目の測定:+3ch=E0_1+3ΔE=E0+10ΔE
Ej=Ej-1(1+α)
である。
取得したn×m個のマップデータに基づいて、スペクトルマップを生成する。具体的には、図5に示すように、取得したn×m個のマップデータから、試料上の測定点ごとに強度データを抽出することによって、測定点ごとにスペクトルを生成する。そして、試料上の測定点とスペクトルを関連付けて不図示の記憶部に記憶させる。これにより、スペクトルマップを生成できる。
次に、電子分光器30の検出感度を補正するための補正係数を求める。電子分光器30の検出器40は、n個のチャンネルトロン42を有している。n個のチャンネルトロン42は、それぞれ検出感度が異なる。したがって、電子分光器30の検出感度の補正する工程では、電子分光器30の検出感度を補正するための補正係数を求めることによって、n個のチャンネルトロン42の検出感度を補正する。以下、電子分光器30の検出感度を補
正する工程について説明する。
0chの補正係数=IA/0chの強度=746.0/698≒1.07
0chの補正係数=IA/0chの強度=263.4/253≒1.04
+1chの補正係数=IA/+1chの強度=756.3/681=1.11
+2chの補正係数=IA/+2chの強度=754/687≒1.10
オージェ電子分光装置100における処理部60の処理について説明する。ここでは、処理部60のスペクトルマップを生成する処理について説明する。
第1実施形態に係る分析方法は、電子線を試料S上で走査して試料Sから放出される電子を検出器40で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、アナライザー34の測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、n×m個のマップデータに基づいてスペクトルマップを生成する工程と、を含む。そのため、第1実施形態に係る分析方法では、スペクトルマップを短時間で取得できる。
しまう。
次に、第1実施形態に係る分析方法の変形例について説明する。以下では、上述した第1実施形態に係る分析方法と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
電子分光器30の検出感度を補正する手法は、上述した「1.2.3. 電子分光器の検出感度の補正」に記載した手法に限定されない。
スペクトルを示している。図8では、測定エネルギーが112付近でピークが観測されている。
電子分光器30の検出感度を補正する手法は、上述した「1.2.3. 電子分光器の検出感度の補正」に記載した手法に限定されない。以下、第2変形例に係る分析方法について説明する。
上述した第1実施形態では、スペクトルマップの任意の領域から抽出されたスペクトルを用いて、補正係数を求めた。
2.1. オージェ電子分光装置
第2実施形態に係る分析方法に用いられるオージェ電子分光装置の構成は、上述した図1に示すオージェ電子分光装置100と同様であり、その説明を省略する。処理部60は、以下で説明する分析視野のドリフトを補正する処理を行う。
図25は、第2実施形態に係る分析方法の一例を示すフローチャートである。図25に示すように、第2実施形態に係る分析方法は、分析視野のドリフトを補正する工程S15を含む。以下では、上述した第1実施形態に係る分析方法の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
図26は、マップ測定中のドリフト補正を説明するための図である。
マップ測定後のドリフト補正は、図25に示すように、n×m個のマップデータを取得する工程S10の後に行われる。マップ測定後の測定視野のドリフトを補正する工程では、n×m個のマップデータに基づいてn×m個の電子分光像を生成し、n×m個の電子分光像をそれぞれ基準となる像と比較して分析視野のドリフトを補正する。すなわち、ドリフト補正は、マップデータごと(電子分光像ごと)に行われる。
測定後に、測定結果である電子分光像を用いてドリフト補正を行う。
第2実施形態に係る分析方法は、分析視野のドリフトを補正する工程を含む。分析視野のドリフトを補正する工程では、マップデータに基づいて、マップデータごとに電子分光像を生成し、マップデータごとに生成された電子分光像を、基準となる分光像と比較して、分析視野のドリフトを補正する。このように、第2実施形態に係る分析方法では、スペクトルマップを生成するための電子分光像を用いてドリフト補正を行うため、ドリフト補正のための像を取得する必要がない。また、電子分光像を用いることで、線形的なドリフト補正だけでなく、非線形歪みや局所歪みを補正できる。
3.1. オージェ電子分光装置
第3実施形態に係る分析方法に用いられるオージェ電子分光装置の構成は、上述した図1に示すオージェ電子分光装置100と同様であり、その説明を省略する。
次に、第3実施形態に係る分析方法について説明する。第3実施形態に係る分析方法では、図4に示すn×m個のマップデータを取得する工程S10、および電子分光器30の感度を補正する工程S30が第1実施形態に係る分析方法と異なる。以下では、上述した第1実施形態に係る分析方法の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
第3実施形態に係る分析方法では、第1実施形態に係る分析方法と同様に、m回のマッ
プ測定において、チャンネルトロン42の測定エネルギーは重複しない。また、第3実施形態に係る分析方法において、n×m個のマップデータを取得する工程では、隣り合うチャンネルトロン42間の測定エネルギー間隔をΔEとした場合に、測定エネルギー間隔がΔEとなるように測定エネルギー間隔をn×ΔEずらしながらマップ測定をm/a回繰り返す工程を、測定エネルギー範囲をΔE/aだけずらしながらa回行う。ただし、aは、m>aを満たす正の整数であり、mはaの倍数である。
1回目のマップ測定:-2ch=E0-2ΔE
1回目のマップ測定:-1ch=E0-1ΔE
1回目のマップ測定: 0ch=E0
1回目のマップ測定:+1ch=E0+1ΔE
1回目のマップ測定:+2ch=E0+2ΔE
1回目のマップ測定:+3ch=E0+3ΔE
2回目のマップ測定:-2ch=E0+5ΔE
2回目のマップ測定:-1ch=E0+6ΔE
2回目のマップ測定: 0ch=E0+7ΔE
2回目のマップ測定:+1ch=E0+8ΔE
2回目のマップ測定:+2ch=E0+9ΔE
2回目のマップ測定:+3ch=E0+10ΔE
ネルギーおよび2回目のマップ測定の測定エネルギーは以下の通りである。
1回目のマップ測定:-2ch=E0-2ΔE+ΔE/3
1回目のマップ測定:-1ch=E0-1ΔE+ΔE/3
1回目のマップ測定: 0ch=E0+ΔE/3
1回目のマップ測定:+1ch=E0+1ΔE+ΔE/3
1回目のマップ測定:+2ch=E0+2ΔE+ΔE/3
1回目のマップ測定:+3ch=E0+3ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:-3ch=E0+4ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:-2ch=E0+5ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:-1ch=E0+6ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定: 0ch=E0+7ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:+1ch=E0+8ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:+2ch=E0+9ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:+3ch=E0+10ΔE+ΔE/3
1回目のマップ測定:-2ch=E0-2ΔE+2ΔE/3
1回目のマップ測定:-1ch=E0-1ΔE+2ΔE/3
1回目のマップ測定: 0ch=E0+2ΔE/3
1回目のマップ測定:+1ch=E0+1ΔE+2ΔE/3
1回目のマップ測定:+2ch=E0+2ΔE+2ΔE/3
1回目のマップ測定:+3ch=E0+3ΔE+2ΔE/3
2回目のマップ測定:-3ch=E0+4ΔE+2ΔE/3
2回目のマップ測定:-2ch=E0+5ΔE+2ΔE/3
2回目のマップ測定:-1ch=E0+6ΔE+2ΔE/3
2回目のマップ測定: 0ch=E0+7ΔE+2ΔE/3
2回目のマップ測定:+1ch=E0+8ΔE+2ΔE/3
2回目のマップ測定:+2ch=E0+9ΔE+2ΔE/3
2回目のマップ測定:+3ch=E0+10ΔE+2ΔE/3
ルマップを得ることができる。
第1実施形態では、スペクトルS2から連続する測定エネルギーのデータをnの倍数個抽出して補正係数を求めたが、第2実施形態では、スペクトルS2から連続する測定エネルギーのデータをn×a個抽出して補正係数を求める。これにより、抽出したデータには、各チャンネルトロン42のデータが同じ数だけ含まれるため、n個のチャンネルトロン42の検出感度の違いを補正することができる。
第3実施形態に係る分析方法でも、上述した第1実施形態に係る分析方法と同様に、スペクトルマップを短時間で取得できる。
次に、第3実施形態に係る分析方法の変形例について説明する。以下では、上述した第1実施形態に係る分析方法と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
上述した実施形態では、n×m個のマップデータを取得する工程において、測定エネルギー間隔をn×ΔEずらしながらマップ測定をm/a回繰り返す工程を、測定エネルギー範囲をΔE/aだけずらしながらa回行うことで、n×m個のマップデータを取得した。
1回目のマップ測定:-2ch=E0-2ΔE
1回目のマップ測定:-1ch=E0-1ΔE
1回目のマップ測定: 0ch=E0
1回目のマップ測定:+1ch=E0+1ΔE
1回目のマップ測定:+2ch=E0+2ΔE
1回目のマップ測定:+3ch=E0+3ΔE
2回目のマップ測定:-3ch=E0-3ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:-2ch=E0-2ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:-1ch=E0-1ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定: 0ch=E0+ΔE/3
2回目のマップ測定:+1ch=E0+1ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:+2ch=E0+2ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:+3ch=E0+3ΔE+ΔE/3
3回目のマップ測定:-3ch=E0-3ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定:-2ch=E0-2ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定:-1ch=E0-1ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定: 0ch=E0+2ΔE/3
3回目のマップ測定:+1ch=E0+1ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定:+2ch=E0+2ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定:+3ch=E0+3ΔE+2ΔE/3
1回目のマップ測定:-2ch=E0+5ΔE
1回目のマップ測定:-1ch=E0+6ΔE
1回目のマップ測定: 0ch=E0+7ΔE
1回目のマップ測定:+1ch=E0+8ΔE
1回目のマップ測定:+2ch=E0+9ΔE
1回目のマップ測定:+3ch=E0+10ΔE
2回目のマップ測定:-3ch=E0+4ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:-2ch=E0+5ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:-1ch=E0+6ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定: 0ch=E0+7ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:+1ch=E0+8ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:+2ch=E0+9ΔE+ΔE/3
2回目のマップ測定:+3ch=E0+10ΔE+ΔE/3
3回目のマップ測定:-3ch=E0+4ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定:-2ch=E0+5ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定:-1ch=E0+6ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定: 0ch=E0+7ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定:+1ch=E0+8ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定:+2ch=E0+9ΔE+2ΔE/3
3回目のマップ測定:+3ch=E0+10ΔE+2ΔE/3
第3実施形態に係る分析方法についても、上述した第1実施形態の第1~第3変形例を適用できる。
4.1. オージェ電子分光装置
第4実施形態に係る分析方法に用いられるオージェ電子分光装置の構成は、上述した図1に示すオージェ電子分光装置100と同様であり、その説明を省略する。処理部60は、以下で説明する分析視野のドリフトを補正する処理を行う。
第4実施形態に係る分析方法では、上述した第2実施形態に係る分析方法と同様に、マップ測定中およびマップ測定後に、ドリフト補正を行う。以下、第2実施形態に係る分析方法と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
図32は、第4実施形態におけるドリフト補正方法を説明するための図である。第4実施形態では、n×m個のマップデータを取得する工程において、マップデータとともに二次電子像を取得し、二次電子像に基づいて電子線の照射位置のずれを補正する(プローブトラッキング)。
マップ測定後のドリフトを補正する工程では、電子分光像と同時に取得した二次電子像を基準となる像と比較することによって、ドリフトを補正する。なお、マップ測定後のドリフトを補正する工程では、上述した図32に示す走査範囲が半分の二次電子像を用いてもよいし、マップデータと同じ走査範囲の二次電子像を用いてもよい。
第4実施形態に係る分析方法では、マップ測定においてマップデータとともに二次電子像を取得し、二次電子像に基づいて電子線の照射位置のずれを補正する。このように、二
次電子像に基づいて電子線の照射位置のずれを補正することによって、精度よくドリフト量を計算できる。
5.1. オージェ電子分光装置
第5実施形態に係る分析方法に用いられるオージェ電子分光装置の構成は、上述した図1に示すオージェ電子分光装置100と同様であり、その説明を省略する。処理部60は、以下で説明する分析視野のドリフトを補正する処理を行う。
第5実施形態に係る分析方法では、上述した第2実施形態に係る分析方法と同様に、マップ測定中およびマップ測定後に、ドリフト補正を行う。以下、第2実施形態に係る分析方法と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
図33は、第5実施形態におけるドリフト補正方法を説明するための図である。上述した図32に示す第4実施形態では、二次電子像を取得する電子線の走査範囲を、マップデータを取得する電子線の走査範囲よりも小さくすることによって、ドリフト量の計算のための待ち時間を短縮した。
マップ測定後のドリフト補正は、上述した第2実施形態と同様であり、その説明を省略する。
第5実施形態に係る分析方法では、N-1回目のマップ測定を行ってマップデータとともに二次電子像を取得し、N回目のマップ測定を行っている間に、N-1回目のマップ測
定で得られた二次電子像を基準像と比較してドリフト量の計算を行う。また、このドリフト量の計算結果に基づいて、N+1回目のマップ測定において電子線の照射位置の補正を行う。そのため、ドリフト量の計算のための待ち時間を短縮でき、効率よく測定を行うことができる。
6.1. オージェ電子分光装置
第6実施形態に係る分析方法に用いられるオージェ電子分光装置の構成は、上述した図1に示すオージェ電子分光装置100と同様であり、その説明を省略する。処理部60は、以下で説明する分析視野のドリフトを補正する処理を行う。
(1)マップ測定中のドリフト補正
上述した第4実施形態および第5実施形態では、1回のマップ測定で得られた1つの二次電子像に基づいてプローブトラッキングを行ったが、マップ測定をN回繰り返して得られたN個の二次電子像に基づいてプローブトラッキングを行ってもよい。
マップ測定後のドリフト補正は、上述した第2実施形態と同様であり、その説明を省略する。
第6実施形態に係る分析方法では、マップ測定をN回繰り返して得られたN個の二次電子像走査像に基づいて、電子線の照射位置のずれの時間変化を求めて、電子線の照射位置のずれを補正する。そのため、第6実施形態に係る分析方法では、電子線の照射位置のずれを正確に補正できる。例えば、分析視野のドリフトが非線形の関数で表される場合であっても、第6実施形態では、正確に分析視野のドリフトを補正できる。
7.1. オージェ電子分光装置
第7実施形態に係る分析方法に用いられるオージェ電子分光装置の構成は、上述した図1に示すオージェ電子分光装置100と同様であり、その説明を省略する。処理部60は、以下で説明する分析視野のドリフトを補正する処理を行う。
(1)マップ測定中のドリフト補正
図34は、第7実施形態におけるドリフト補正方法を説明するための図である。
上述した第2実施形態では、1回のマップ測定で得られた電子分光像または二次電子像でドリフト量の計算を行ったが、マップ測定をN回繰り返して得られたN個の電子分光像またはN個の二次電子像を加算して積算画像を生成し、生成した積算画像に基づいてドリフト量の計算を行ってもよい。積算画像の生成方法は、上述したマップ測定中のドリフト補正と同様である。
第7実施形態に係る分析方法では、マップ測定をN回繰り返して得られたN個の二次電子像を加算して積算画像を生成し、当該積算画像に基づいて、電子線の照射位置のずれを補正する。ここで、積算画像は、1回の測定で得られた二次電子像に比べて、ノイズが低減され、鮮明である。そのため、第7実施形態に係る分析方法では、より正確にドリフト量を計算することができ、より精度よく電子線の照射位置のずれを補正できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
Claims (34)
- 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める工程では、前記補正係数を測定エネルギーごとに求める、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める工程では、生成された前記スペクトルマップから取得したスペクトルに基づいて、前記補正係数を求める、分析方法。 - 請求項2において、
前記補正係数を求める工程では、取得したスペクトルから、連続する測定エネルギーのデータをnの倍数個抽出して、前記補正係数を求める、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める工程では、生成された前記スペクトルマップを複数の領域に区画し、前記領域ごとにスペクトルを取得し、前記領域ごとに前記補正係数を求める、分析方法。 - 請求項1ないし4のいずれか1項において、
前記補正係数を求める工程では、前記補正係数を前記検出部ごとに求める、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
j(1≦j<m)回目の前記マップ測定の測定エネルギー範囲と、j+1回目の前記マップ測定の測定エネルギー範囲とは、重ならず、
前記電子分光器は、前記アナライザーに入射する電子を減速させるインプットレンズを有し、
前記マップ測定は、エネルギー分解能が測定エネルギーとともに変化するモードで行われ、
前記j回目の前記マップ測定における前記n個の検出部の測定エネルギーの中央値をE j-1 とし、前記インプットレンズの減速率に比例する値をαとした場合、前記j+1回目の前記マップ測定における前記n個の検出部の測定エネルギーの中央値E j は、
E j =E j-1 (1+α)
である、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
分析視野のドリフトを補正する工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記分析視野のドリフトを補正する工程では、
前記マップデータに基づいて、電子分光像を生成し、
生成された前記電子分光像を基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
分析視野のドリフトを補正する工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記分析視野のドリフトを補正する工程は、前記n×m個のマップデータを取得する工程の後に行われ、
前記分析視野のドリフトを補正する工程では、
前記n×m個のマップデータに基づいて、n×m個の電子分光像を生成し、
前記n×m個の電子分光像を、それぞれ基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する、分析方法。 - 請求項1ないし8のいずれか1項において、
前記分析装置は、前記一次プローブを前記試料に照射して前記試料から放出された電子を検出して走査像を取得するための電子検出器を含み、
前記n×m個のマップデータを取得する工程では、
前記マップ測定において、前記マップデータとともに前記走査像を取得し、
前記走査像に基づいて、前記一次プローブの照射位置のずれを補正する、分析方法。 - 請求項9において、
前記走査像を取得する前記一次プローブの走査範囲は、前記マップデータを取得する前記一次プローブの走査範囲よりも小さい、分析方法。 - 請求項9または10において、
前記マップ測定をN回繰り返して得られたN個の前記走査像に基づいて、前記照射位置のずれの時間変化を求めて、前記照射位置のずれを補正する、分析方法。 - 請求項9または10において、
前記マップ測定をN回繰り返して得られたN個の前記走査像を加算して積算画像を生成し、
前記積算画像に基づいて、前記照射位置のずれを補正する、分析方法。 - 請求項12において、
N個の前記走査像を加算する際に、各前記走査像に重みをつけ、
N番目に取得された前記走査像の重みは、N-1番目に取得された前記走査像の重みよりも大きい、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める工程では、前記補正係数を測定エネルギーごとに求める、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める工程では、生成された前記スペクトルマップから取得したスペクトルに基づいて、前記補正係数を求める、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める工程では、生成された前記スペクトルマップを複数の領域に区画し、前記領域ごとにスペクトルを取得し、前記領域ごとに前記補正係数を求める、分析方法。 - 請求項14ないし16のいずれか1項において、
前記補正係数を求める工程では、前記補正係数を前記検出部ごとに求める、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
分析視野のドリフトを補正する工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記分析視野のドリフトを補正する工程では、
前記マップデータに基づいて、電子分光像を生成し、
生成された前記電子分光像を基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザーと、前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器と、を有する電子分光器を含む分析装置を用いた分析方法であって、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって、n×m個のマップデータを取得する工程と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する工程と、
分析視野のドリフトを補正する工程と、
を含み、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記分析視野のドリフトを補正する工程は、前記n×m個のマップデータを取得する工程の後に行われ、
前記分析視野のドリフトを補正する工程では、
前記n×m個のマップデータに基づいて、n×m個の電子分光像を生成し、
前記n×m個の電子分光像を、それぞれ基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する、分析方法。 - 請求項15ないし19のいずれか1項において、
隣り合う前記検出部間の測定エネルギー間隔をΔEとした場合に、
前記n×m個のマップデータを取得する工程では、
測定エネルギー範囲をn×ΔEずらしながら前記マップ測定をm/a回繰り返す工程を、測定エネルギー範囲をΔE/aだけずらしながらa回行う、分析方法。 - 請求項15ないし19のいずれか1項において、
隣り合う前記検出部間の測定エネルギー間隔をΔEとした場合に、
前記n×m個のマップデータを取得する工程では、
測定エネルギー範囲をΔE/aだけずらしながら前記マップ測定をa回繰り返す工程を、測定エネルギー範囲をn×ΔEずらしながらm/a回行う、分析方法。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める処理では、前記補正係数を測定エネルギーごとに求める、分析装置。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個
のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める処理では、生成された前記スペクトルマップから取得したスペクトルに基づいて、前記補正係数を求める、分析装置。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記補正係数を求める処理では、生成された前記スペクトルマップを複数の領域に区画し、前記領域ごとにスペクトルを取得し、前記領域ごとに前記補正係数を求める、分析装置。 - 請求項22ないし24のいずれか1項において、
前記補正係数を求める処理では、前記補正係数を前記検出部ごとに求める、分析装置。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
j(1≦j<m)回目の前記マップ測定の測定エネルギー範囲と、j+1回目の前記マップ測定の測定エネルギー範囲とは、重ならず、
前記電子分光器は、前記アナライザーに入射する電子を減速させるインプットレンズを
有し、
前記マップ測定は、エネルギー分解能が測定エネルギーとともに変化するモードで行われ、
前記j回目の前記マップ測定における前記n個の検出部の測定エネルギーの中央値をE j-1 とし、前記インプットレンズの減速率に比例する値をαとした場合、前記j+1回目の前記マップ測定における前記n個の検出部の測定エネルギーの中央値E j は、
E j =E j-1 (1+α)
である、分析装置。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
分析視野のドリフトを補正する処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記分析視野のドリフトを補正する処理では、
前記マップデータに基づいて、電子分光像を生成し、
生成された前記電子分光像を基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する、分析装置。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
分析視野のドリフトを補正する処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定の測定エネルギー範囲は、互いに重ならず、
前記分析視野のドリフトを補正する処理は、前記n×m個のマップデータを取得する処理の後に行われ、
前記分析視野のドリフトを補正する処理では、
前記n×m個のマップデータに基づいて、n×m個の電子分光像を生成し、
前記n×m個の電子分光像を、それぞれ基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する、分析装置。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める処理では、前記補正係数を測定エネルギーごとに求める、分析装置。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める処理では、生成された前記スペクトルマップから取得したスペクトルに基づいて、前記補正係数を求める、分析装置。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライ
ザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
前記電子分光器の検出感度を補正するための補正係数を求める処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記補正係数を求める処理では、生成された前記スペクトルマップを複数の領域に区画し、前記領域ごとにスペクトルを取得し、前記領域ごとに前記補正係数を求める、分析装置。 - 請求項29ないし31のいずれか1項において、
前記補正係数を求める処理では、前記補正係数を前記検出部ごとに求める、分析装置。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
分析視野のドリフトを補正する処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記分析視野のドリフトを補正する処理では、
前記マップデータに基づいて、電子分光像を生成し、
生成された前記電子分光像を基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する、分析装置。 - 一次プローブを試料に照射して前記試料から放出された電子をエネルギー分光するアナライザー、および前記アナライザーでエネルギー分光された電子のエネルギー分散方向に並んで配置されたn個の検出部を有する検出器を有する電子分光器と、
前記電子分光器における電子の検出結果に基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理部と、
を含み、
前記処理部は、
前記一次プローブを前記試料上で走査して、前記試料から放出された電子を前記電子分光器で検出することによってn個のマップデータを取得するマップ測定を、前記アナライザーの測定エネルギー範囲を変更しながらm回繰り返すことによって得られた、n×m個のマップデータを取得する処理と、
前記n×m個のマップデータに基づいて、前記試料上の位置とスペクトルとを関連づけたスペクトルマップを生成する処理と、
分析視野のドリフトを補正する処理と、
を行い、
m回の前記マップ測定において、前記検出部の測定エネルギーは重複せず、
前記分析視野のドリフトを補正する処理は、前記n×m個のマップデータを取得する処理の後に行われ、
前記分析視野のドリフトを補正する処理では、
前記n×m個のマップデータに基づいて、n×m個の電子分光像を生成し、
前記n×m個の電子分光像を、それぞれ基準となる像と比較して、前記分析視野のドリフトを補正する、分析装置。
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