JP7074325B2 - ラベル発行装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ラベル発行装置に関する。
従来の台紙付きラベルを発行する台紙付きラベル発行装置では、ラベルが台紙に弱く貼り付いた状態であるため、1枚発行や複数枚発行が可能であった。詳細には、台紙付きラベル発行装置は、複数枚ラベルを発行し、その複数枚のラベルを重ねて保持した場合であっても、ラベル同士が貼り付かない。
また、台紙レスラベルを発行するラベル発行装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-030445号公報 特開2004-059310号公報
しかしながら、特許文献1に記載のラベル発行装置では、複数枚の台紙レスラベルの連続発行ができないという問題があった。また、例えば、複数枚台紙レスラベルを発行した場合、台紙レスラベルの発行不良、台紙レスラベルが床や台などに落ちて貼りついてしまう、業務に支障をきたす等の問題があった。
また、特許文献2には、連続で発行された枚葉状の台紙レスラベルを、回転する台座またはロール軸の外形に沿って重ねて載置する装置が開示されている。しかしながら、この台紙レスラベル載置装置では、重ねて載置されているラベルを一枚一枚取り外すのに非常に手間が掛かる。
本発明のラベル発行装置は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベル用紙を送り出し、切断部により枚葉状に切断して台紙レスラベルを発行するラベル発行装置であって、
枚葉状の台紙レスラベルをラベル発行口から発行するラベル発行部と、
前記ラベル発行口から発行された台紙レスラベルを1つ又は複数載置可能に構成され、載置された台紙レスラベルをラベル搬送方向に沿って搬送可能な搬送部と、
前記搬送部制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記搬送部に載置された台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルの一部分が、前記搬送部上に最後に載置された台紙レスラベルに重なるように、前記搬送部上の台紙レスラベルをラベル搬送方向に対して逆方向に搬送する制御を行うことを特徴とする。
また、本発明のラベル発行装置は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベル用紙を送り出し、切断部により枚葉状に切断して台紙レスラベルを発行するラベル発行装置であって、
枚葉状の台紙レスラベルをラベル発行口から発行するラベル発行部と、
前記ラベル発行口から発行された台紙レスラベルを1つ又は複数載置可能に構成され、載置された台紙レスラベルをラベル搬送方向に沿って搬送可能な搬送部と、
前記搬送部に載置された台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルの一部分が、前記搬送部上に最後に載置された台紙レスラベルに重なるように、前記搬送部上の台紙レスラベルを、前記搬送部により搬送する制御を行う制御部と、を有し、
前記搬送部は、前記ラベル搬送方向の下流側端部に、前記載置されている台紙レスラベルを、前記搬送部の搬送面から離間させる離間部を有する
ことを特徴とする。
簡単な構造で、複数枚の台紙レスラベルをラベル長方向(ラベル搬送方向)に所定距離だけずらして重ねてラベル発行可能なラベル発行装置を提供する。また、ずらして重ねて発行された複数枚の台紙レスラベルをラベル発行装置の搬送部から取り易いラベル発行装置を提供する。また、重ねて発行された複数枚の台紙レスラベルは、1枚ずつ取りやすい。
本発明の一実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す、右斜め上方向からの斜視図。 ラベル発行装置の一例を示す、左斜め上方向からの斜視図。 ラベル発行装置の一例を示す上面図。 ラベル発行装置の一例を示す正面図。 図4のA-A線に沿った断面図。 ラベル発行装置の動作の一例を示す図、(a)はラベル発行装置の本体部のケース内にカッタユニットなどを収容した状態の一例を示す図、(b)はラベル発行装置の本体部のケースから可動部を引き出した状態の一例を示す図。 本発明の一実施形態に係るラベル発行装置の電気的な機能ブロックの一例を示す図。 ラベル発行装置の動作の一例を説明するための図、(a)は印字時の動作の一例を示す図、(b)はラベル搬送部によりラベルが載置された状態の一例を示す図、(c)はラベル搬送部によりラベル搬送方向に対して逆方向(バックフィード方向)にラベルを搬送し、次に発行されるラベルの先端部が当接した状態の一例を示す図、(d)はラベル搬送部にずらして重畳された複数のラベルが載置された状態の一例を示す図。 ラベル発行装置の動作の一例を説明するためのフローチャート。 本発明の一実施形態に係るラベル発行装置による、ラベル長方向(ラベル搬送方向)に所定距離だけずらして重ねられた複数枚の台紙レスラベルの一例を示す図。
本発明の実施形態に係るラベル発行装置は、一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベル用紙を送り出し、切断部により枚葉状に切断して台紙レスラベルを発行する。このラベル発行装置は、枚葉状の台紙レスラベルをラベル発行口から発行するラベル発行部と、ラベル発行口から発行された台紙レスラベルを1つ又は複数載置可能に構成され、載置された台紙レスラベルをラベル搬送方向に沿って搬送可能な搬送部と、搬送部に載置された台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルの一部分が、搬送部上に最後に載置された台紙レスラベルに重なるように、搬送部上の台紙レスラベルを、搬送部により搬送する制御を行う制御部とを有する。
以下、本発明の実施形態に係るラベル発行装置を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
図1~図6等に示す、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1は、ロール状に巻回された台紙レスラベル用紙を繰り出して枚葉状に切断して媒体(ラベル)を発行する。詳細には、ラベル発行装置1は、本体部1aに印字機構部3やカッタユニット4(切断部を有する)などを有する。ラベル発行部30は印字機構部3や切断部などを有する。本実施形態では、ラベル発行装置は、台紙レスラベル用紙に、印字部により商品情報等の印字データを印字して、印字データの量に応じた長さ(ラベル搬送方向の長さ)に切断部としてのカッタユニット4により台紙レスラベル用紙を切断することで、いわゆる可変長の台紙レスラベルを発行する。台紙レスラベルは、一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する。本実施形態では、ラベル発行装置1のラベル発行口109には、ラベル搬送部200が設けられており、台紙レスラベルの印字面が上面に、粘着面が下面に位置するように、台紙レスラベルを保持する。また、ラベル搬送部200は、ラベル発行口109から排紙される台紙レスラベルを、ラベル搬送方向に所定距離だけずれて重なるように複数の台紙レスラベルを保持する。
詳細には、ラベル発行装置1の本体部1aの上部には、表示入力部5が設けられている。表示入力部5は、液晶表示装置や有機EL表示装置などの表示部9b、タッチパネル9a、キーボードなどの操作部7(キー操作部)を有する。ラベル発行装置1の本体部1aには印字機構部3が設けられており、印字機構部3は印字項目を含む印字データに応じて印字ヘッドにより台紙レスラベル用紙に印字を行う。
上記ラベル搬送部200は、ラベル発行口109の近傍位置(ラベル発行口109の下方)に配置されている。ラベル搬送部200は、ラベル発行口109から発行された台紙レスラベルを1つ又は複数載置可能に構成され、載置された台紙レスラベルをラベル搬送方向に沿って順方向又は逆方向に搬送可能に構成されている。
本実施形態では、ラベル搬送部200は、ラベル搬送方向に沿って設けられた一対のベルトコンベア200A、200Bを有し、ベルトコンベア200A、200Bが所定距離だけ離れて配置されている。ベルトコンベア200A,200Bはそれぞれ、規定距離だけ離れて平行配置された駆動ローラ201、従動ローラ202と、その駆動ローラ201、従動ローラ202に巻回された無端状ベルト203,203を有する。無端状ベルト203,203の上面の載置面(搬送面200p)には、台紙レスラベルが載置される。なお、無端状ベルトは1本であってもよい。
また、ラベル搬送部200は、制御部により駆動制御される駆動モータ205や動力伝達機構204を有する。駆動モータ205の回転力は、動力伝達機構204を介して駆動ローラ201に伝達される。
なお、本実施形態では、ラベル搬送部200の横幅(ラベル搬送方向に対して直交する方向の長さ(水平面内の長さ))は、台紙レスラベルLのラベル幅よりも短くなるように形成されている。
また、ラベル搬送部200は、ラベル搬送方向の下流側端部に、載置面(搬送面200p)に載置されている台紙レスラベルを、ラベル搬送部200の搬送面から離間させる離間部250を有する。この離間部250は、ラベル搬送部200の搬送面200pよりも上方に突出した形状に形成されている。本実施形態では、離間部250は、無端状ベルト203,203のラベル搬送方向の下流側端部の間に配置されている。
なお、ラベル搬送部200の無端状ベルトが1本の場合、その無端状ベルトの左右どちらかに離間部250が配置されていてもよい。
また、ラベル搬送部200の無端状ベルト203,203、動力伝達機構204の外装(ケース)、駆動モータ205の外装(ケース)、離間部250などの表面は、非粘着性を有するように形成されており(例えば、非粘着部が形成されており)、台紙レスラベルの粘着面に接着しないように構成されている。本実施形態では、非粘着部は、フッ素樹脂などの非粘着性材料により形成されているが、この実施形態に限られるものではない。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1の搬送部(ラベル搬送部200)の搬送面200pの載置部は、ラベル発行部(印字機構部3)のラベル発行口109よりも下方に配置されている。また、ラベル発行部(印字機構部3)から排紙された台紙レスラベルを、ラベル搬送部200の搬送面200p(載置部)に案内する案内部260を有する。
この案内部260は、ラベル発行部30のラベル発行口109からラベル発行方向に離れた位置に、ラベル発行口109と略同じ高さに位置する上端部からラベル搬送方向下流側へ下方に傾斜した傾斜部261と、傾斜部261の下端部から、ラベル搬送部200のラベル搬送方向の下流側へ水平に延出した延出部262と、を有する。案内部260は、延出部262が搬送部(ラベル搬送部200)に対して僅かに離間した状態で、当該延出部262及び傾斜部261が、ラベル搬送方向に直交する水平軸部265に回転自在に軸支されている。
また、ラベル発行装置1は、本体部1aに制御装置を有する。制御装置は、図7に示したように、制御部11(CPU)、ホストコンピュータなどのコンピュータと通信を行う通信部12、記憶部13(RAM、ROMなど)を有する。制御部11は、表示入力部5(タッチパネル9a、表示部9b、操作部7)、印字機構部の印字ヘッド3d、プラテンローラ3cやバックフィード用ローラ36などを回転駆動するモータ31、切断部104、ラベル剥離センサ105(ラベル剥離検出部)、ラベル搬送部200(ラベル部分重畳搬送部)などの構成要素を統括的に制御する。制御部11等の詳細な動作については後述する。
制御部11は、通信部12、記憶部13、表示入力部5と電気的に接続されている。また、制御部11は、通信インタフェース14(通信I/F)を介して、印字ヘッド3d、モータ31、切断部104、ラベル剥離センサ105、ラベル搬送部200に電気的に接続されている。
ラベル剥離センサ105(ラベル検出部)は、ラベル発行部30のラベル発行口109から、ラベル発行方向下流側に所定距離だけ離れた位置に設けられており、台紙レスラベルを検出する。制御部11は、ラベル検出部(ラベル剥離センサ105)による台紙レスラベルの検出結果に応じて、ラベル搬送部200による台紙レスラベルの搬送の方向、搬送速度、タイミングの少なくとも何れか一方を制御する。
ラベル発行装置1の本体部1aは、図5、図6(a)、図6(b)に示したように、台紙レスラベル用紙6(連続用紙ともいう)をロール状にしたラベルロール6R、印字機構部3、カッタユニット4などを収容可能に構成されている。本実施形態では、表面側に印字面、その反対側の面に粘着面が位置するようにラベルロール6Rが形成されている。
また、図5、図6(a)、図6(b)に示したように、ラベル発行装置1の本体部1aは、ケース1b、及び可動部1cを有する。本実施形態では、ケース1bの底部および可動部1cの下部に、スライド部材1sが設けられている。ラベル発行装置1は、ケース1b内に収容された可動部1cを、スライド部材1sによりケース1bに対して引出し可能及び収容可能な構造となっている。
本実施形態では、ラベル搬送部200は、図5等に示すように、ラベル発行装置1の本体部1aの可動部1cの前面に固定部材209により固定されている。
可動部1cには、台紙レスラベル用紙6をロール状に巻回されたラベルロール6Rを収容するロール装填部が設けられている。ロール装填部は、ラベルロール6Rを回転自在に保持している。
可動部1cには、台紙レスラベル用紙6の繰り出し方向の前方位置に、印字機構部3が設けられている。ラベルロール6Rと印字機構部3の間には、ローラ35やバックフィード用ローラ36、ラベル支持部等が設けられている。ローラ35とバックフィード用ローラ36は、台紙レスラベル用紙6(連続用紙)を挟持する。バックフィード用ローラ36は、モータ31などにより駆動される。印字前に台紙レスラベル用紙6をバックフィードする場合、バックフィード用ローラ36が逆回転することにより台紙レスラベル用紙6をバックフィードする。ローラ35やバックフィード用ローラ36には、通常、印字時に用紙搬送方向に台紙レスラベル用紙6を搬送する場合には、空転するようにワンウェイクラッチが設けられている。
印字機構部3は、プラテンローラ3cと、サーマルヘッドなどの印字ヘッド3dを有する。
印字ヘッド3dはラベル用紙をプラテンローラ3c側に押圧するように構成されている。プラテンローラ3cは、モータにより回転駆動するように構成され、台紙レスラベル用紙6を安定して送出し得るように構成されている。プラテンローラ3cの表面には、台紙レスラベル用紙6に塗着されている粘着剤を付着させないように、剥離剤をコーティングするなどの表面処理を施している。尚、プラテンローラ3c自体またはローラの最外周部分を易剥離性の部材で構成してもよい。
本実施形態では、図6(a)、図6(b)に示したように、本体部1aのケース1bから可動部1cを引き出した状態で、印字ヘッド3dやローラ35等が本体部1a側に位置するように構成されている。
また、図6(a)に示したように、ラベルロール6Rから引き出された台紙レスラベル用紙6の下流側には、印字ヘッド3dとプラテンローラ3cとを有する印字機構部3が配置されている。印字機構部3の下流側には、台紙レスラベル用紙6を搬送路に沿って導くガイド部材121、122が設けられており、更に下流側近傍には切断部104(カッタ)が配置されている。切断部104は、固定刃42と可動刃41などを有し、カッタユニット4内に配置されている。長尺状の台紙レスラベル用紙6は、切断部104により切断されて枚葉状の台紙レスラベルとなる。
また、本実施形態では、ラベル切断装置としてのカッタユニット4は、プラテンローラ3cおよび印字ヘッド3dの下流側に配置されている。カッタユニット4は、カッタユニット保持部8に着脱自在に保持される構造となっている。カッタユニット保持部8は、ラベル発行装置1の本体部側、本実施形態では、本体部1aに収容自在な可動部1cに固定されている。
カッタユニット4は、切断部104などを有する。カッタなどの切断部104は、可動刃41、固定刃42を有する。カッタユニット4は、切断部104の可動刃41と固定刃42により台紙レスラベル用紙6を、印字データの量に応じた長さに断裁するように構成されている。
カッタユニット4はカッタユニット保持部8に対して着脱自在に設けられている。
カッタユニット4は、略直方体形状に形成されており、内部に可動刃41を収容している。カッタユニット4の直方体部内には、可動刃41、その可動刃41を駆動するためのモータなどの駆動機構(不図示)、可動刃41の位置を検出する検出部(不図示)などが設けられている。また、カッタユニット4は、直方体部の下部から下方に延出した形状の固定刃保持部を有する。固定刃保持部には、矩形状の固定刃42が設けられている。本実施形態では、可動刃41の下端の刃先には、斜め刃が形成されている。尚、可動刃41の刃先の形状は、この形態に限られるものではなく、V字形状、逆V字形状であってもよい。
カッタユニット4の直方体部と固定刃42との間には、台紙レスラベルを排出するラベル発行口109が設けられている。カッタユニット4は、カッタユニット4の周縁部に形成された複数の係合部を有する。この係合部は、カッタユニット保持部の被係合部に係脱自在に構成されている。
また、切断部104の下流側には、ラベル検出センサとしてラベル剥離センサ105が配置されており(図5等参照)、印刷物である台紙レスラベルの有無を検出する。ラベル剥離センサ105は、例えば、赤外線、可視光線、レーザ光などの所定の光を発光する発光部や、ラベルに反射した反射光を受光する受光部(受光センサ)などにより構成されている。
本発明の実施形態に係るラベル発行装置1は、台紙レスラベル用紙を切断するカッタユニット4(切断部104)よりも下流側、且つ、ラベル発行口109の下流側の僅かに下方に、円柱形状のローラ208(ローラ状ラベル保持部)が設けられており、発行された台紙レスラベルが一時的に保持されるように形成されている。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1は、台紙レスラベル用紙を切断するカッタユニット4(切断部104)よりも下流側、且つ、ラベル発行口109の下流側に配置され、先に発行された印刷物である台紙レスラベルを保持、搬送するラベル搬送部200を有する。
また、ラベル搬送部200は、搬送面200pの角度を調整可能に、固定部材209によりラベル発行装置の本体部に保持されている。傾斜面の角度は適宜設定可能である。本実施形態では、ラベル搬送部200の搬送面200pはラベル発行方向と水平又は略水平となるように設定されている。
次に、本発明の一実施形態に係るラベル発行装置1の動作の一例を、図8,9,10等を参照しながら説明する。
ステップST1において、制御部11は、表示入力部5などから、連続発行モードの設定を示す信号が入力された場合、連続発行モードが設定される。なお、表示入力部5などからの信号に応じて、台紙レスラベルの連続発行枚数、発行予定の台紙レスラベルのラベル長さ、台紙レスラベルのラベル発行枚数、台紙レスラベルの重なりのズレ量Lc(ラベルの重ならない量)(単位:mm)、などを、設定画面等から設定されてもよい。
なお、連続発行モードでない場合、制御部11は、通常の1枚ずつ台紙レスラベルを発行する通常発行モードに設定し、1枚ずつ台紙レスラベルを発行する処理を行う。
ステップST2において、制御部11は、台紙レスラベル用紙6(連続用紙)の先端部(切断部104(カッタ)による切断端部)が、印字ヘッド3dの位置に位置するように、ラベル用紙搬送方向に対して逆方向へ搬送する処理(バックフィードする処理)を行い、その位置で連続用紙の先端部が待機した状態となっている。制御部11は、ラベル用紙搬送方向にラベル連続用紙を搬送しながら、印字ヘッド3d(サーマルヘッド等)により商品情報などの印字項目の印字処理を行う。
ステップST3において、図8(a)に示すように、ラベル発行口109から台紙レスラベル用紙6(連続用紙)の先端部が排紙される。印字された台紙レスラベル用紙6(連続用紙)の先端部が、案内部260の傾斜部261に当接した後、案内部260により案内されて、ラベル搬送部200の搬送面200p上へ案内される。
ステップST4において、制御部11は、印字内容の量に応じて、連続用紙を用紙搬送方向に所定の長さとなるように、切断部104(カッタ)により切断して、枚葉状の台紙レスラベルL(Ls)を発行する処理を行う(図8(b)を参照)。
枚葉状の台紙レスラベルL(Ls)の一部分は、円柱形状のローラ208(ローラ状ラベル保持部)により一時的に保持された後、ラベル搬送部200の搬送面(載置面)上に載置される。
なお、制御部11は、切断部により連続用紙を切断後直ぐに、台紙レスラベル用紙6(連続用紙)の先端部(切断部(カッタ)による切断端部)を、印字ヘッド3dの位置に位置するように、ラベル用紙搬送方向に対して逆方向へ搬送する処理(バックフィードする処理)を行ってもよい。
ステップST5において、ラベル搬送部200の搬送面200p(載置部)に枚葉状の台紙レスラベルL(Ls)の先端部(下端部)が載置され、制御部11は、ラベル搬送部200により枚葉状の台紙レスラベル(Ls)をラベル搬送方向へ搬送する処理を行う(図8(b)を参照)。
ステップST6において、ラベル発行口109の近傍(ラベル発行口からラベル排出方向へ所定距離だけ離れた位置)に設けられたラベル剥離センサ105(ラベル検出部)により、台紙レスラベルLが剥離されたか否かを判別し、台紙レスラベルLの剥離を検出した場合、ステップST7の処理に進む。
ステップST7において、制御部11は、設定枚数の台紙レスラベルLを発行したか否かを判別し、設定枚数の台紙レスラベルを発行していない場合に、ステップST8の処理に進む。また、制御部11は、設定枚数の台紙レスラベルLを発行した場合、又は表示入力部5からラベル発行停止指示を示す信号が入力された場合、ラベルの発行を停止する。なお、制御部11は、ラベル搬送部200に載置されている台紙レスラベルL(Ls)を停止させた状態としてもよいし、ラベル搬送方向に搬送する処理を行ってもよい。
ステップST8において、制御部11は、ラベル発行部30にて次のラベル発行する処理を行う。
ステップST9において、制御部11は、ラベル搬送部200に載置された台紙レスラベルL(Ls)の次に発行される台紙レスラベルの一部分(先端部からラベル搬送方向に所定長さの部分)が、ラベル搬送部200上に最後に載置された台紙レスラベルL(Ls)に重なるように、ラベル搬送部200上の台紙レスラベルL(Ls)を、ラベル搬送部200により搬送する制御を行う(図8(c)を参照)。本実施形態では、図8(c)に示したように、ラベル搬送部200は、台紙レスラベルL(Ls)をバックフィードする(ラベル搬送方向に対して逆方向に台紙レスラベルL(Ls)を搬送する)。
なお、ラベル搬送部200による、台紙レスラベルL(Ls)のバックフィード量が大きい場合であっても、ラベル発行装置の本体部分(ケース側)の一部分に接触しないような構造、例えば、ラベル発行装置の本体部分(ケース側)に凹部、穴部、台紙レスラベルを下方へ屈曲させるラベル屈曲部等を設けて、バックフィードした台紙レスラベルL(Ls)がケースに当たらないような構造となっていてもよい。
ラベル搬送部200上に最後に載置された台紙レスラベルL(Ls)に、次に発行される台紙レスラベルLの一部分(先端部からラベル搬送方向に所定長さの部分)が重なる。
ステップST10において、図8(d)に示したように、制御部11は、ラベル搬送部200によりラベル搬送方向下流部へ台紙レスラベルL(Ls),Lを搬送する処理を行い、ステップST6の処理に進む。
上記ラベル発行処理を、設定された連続発行枚数となるまで行う。
図10は本発明の一実施形態に係るラベル発行装置による、ラベル長方向(ラベル搬送方向)に所定距離だけずらして重ねられた複数枚の台紙レスラベルの一例を示す図である。
ラベル発行装置で発行された複数の台紙レスラベルLは、ラベル搬送部の搬送面(載置面)上に、例えば図10に示すように、台紙レスラベルLがずれて重なった状態となっている。
台紙レスラベルLは、ラベル搬送方向に沿った長さがラベル長Laであり、直交する方向の長さがラベルの幅である。
図10に示した例では、上に重なっている台紙レスラベルLのほうが、下の台紙レスラベルよりも後に発行されている。上に重なっている台紙レスラベルLと下に重なっている台紙レスラベルの重なっている部分の長さLb(ラベル搬送方向に沿った長さ)や、台紙レスラベルの重ならない量(つまり、ラベルの重なりのズレ量Lc)は、ラベル搬送部200によるラベル搬送方向(順方向、又は逆方向(バックフィード方向))、台紙レスラベルの搬送量、ラベル搬送部に載置されている台紙レスラベルの次にラベル発行部により発行される台紙レスラベルの発行タイミング、などにより適宜、調整可能である。
次に、ラベル発行装置の動作の一具体例を説明する。
ラベル発行装置は、ラベル搬送部200の載置部(ラベル受け)上で、複数の台紙レスラベルを保持できるように、台紙レスラベルを重ね合わせることができ、台紙レスラベルの保持枚数が比較的多い。
ラベル発行装置は、カッタ位置(通常ラベル待機位置)からサーマルヘッド位置(印字ヘッドの位置)までバックフィードした後、印字を開始する。
次に、ラベル発行部30のプラテンローラ3cの正転方向への送り出し開始から所定の間は、ラベル搬送部200のコンベアをバックフィードさせる。バックフィード量を調整することで重なり量(または重ならない量)を調整する。
そして、ラベル発行部30により、印字終了後、ラベル剥離センサ105による検出信号を確認し、検出信号がオフの場合は、巻き込みエラーとする。
なお、ラベル搬送部によるコンベアバックフィードのタイミングは、上述したタイミングに限られるものではなく、例えば、次のラベル発行があるならばいつでもよい。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1は、一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベル用紙を送り出し、切断部により枚葉状に切断して台紙レスラベルを発行する。ラベル発行装置1は、枚葉状の台紙レスラベルをラベル発行口109から発行するラベル発行部(印字機構部3)と、ラベル発行口109から発行された台紙レスラベルを1つ又は複数載置可能に構成され、載置された台紙レスラベルをラベル搬送方向に搬送可能な搬送部(ラベル搬送部200)と、搬送部(ラベル搬送部200)に載置された台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルの一部分が、搬送部(ラベル搬送部200)上に最後に載置された台紙レスラベルに重なるように、搬送部(ラベル搬送部200)上の台紙レスラベルを、搬送部(ラベル搬送部200)により搬送する制御を行う制御部11と、を有する。
すなわち、搬送部(ラベル搬送部200)上に載置された台紙レスラベルの一部分に重なるように、次に発行されるラベルの一部分(下端部から所定距離の部分)が重なるように、制御部11がラベル搬送部200を制御することで、簡単な構造で、複数枚の台紙レスラベルをラベル長方向(ラベル搬送方向)に所定距離だけずらして重ねてラベル発行可能なラベル発行装置を提供することができる。
また、制御部11は、ラベル搬送部200のラベル搬送やラベル発行部(印字機構部3)のラベル発行を最適に制御することで、複数枚の台紙レスラベルをラベル長方向(ラベル搬送方向)に所定距離だけずらして、きれいに重ねてラベルを発行することができる。
また、重ねて発行された複数枚の台紙レスラベルをラベル発行装置の搬送部(ラベル搬送部200)は台紙レスラベルの幅よりも狭い幅に設定されている場合、搬送部(ラベル搬送部200)は台紙レスラベルを取り易い。
また、ラベル発行装置1により発行された複数枚の台紙レスラベルは、操作者(オペレータ)の指の幅程度、ずれて重畳した状態であるため、操作者(オペレータ)は、複数枚重畳された台紙レスラベルから、一枚一枚台紙レスラベルを短時間に容易に剥がすことができ、ラベル貼付対象物の商品等(物品)に高効率でラベルを貼付することができる。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1の制御部11は、搬送部(ラベル搬送部200)に載置された台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルの一部分が、前記搬送部(ラベル搬送部200)上に最後に載置された台紙レスラベルに重なるように、前記搬送部(ラベル搬送部200)上の台紙レスラベルをラベル搬送方向に対して逆方向に搬送する制御を行う。
すなわち、簡単な構造で、複数枚の台紙レスラベルをラベル長方向(ラベル搬送方向)に所定距離だけずらして重ねてラベル発行可能なラベル発行装置を提供することができる。また、ラベル搬送部200によるバックフィード量やタイミングに応じて、台紙レスラベルの重なり部分の距離を容易に調整することができる。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1の搬送部(ラベル搬送部200)は、ラベル搬送方向の下流側端部に、載置されている台紙レスラベルを、搬送部(ラベル搬送部200)の搬送面200pから離間させる離間部250を有する。本実施形態では、離間部250は、搬送部(ラベル搬送部200)の搬送面200pよりも上方に突出した形状に形成されている。
すなわち、台紙レスラベルは下面が、ラベル搬送部200の搬送面200pに仮接着状態で搬送されており、本実施形態では、搬送部(ラベル搬送部200)がベルトコンベアを採用しており、搬送部(ラベル搬送部200)下流側端部から下方向に台紙レスラベルが巻き込まれることを、離間部250により容易に防止することができる。
また、所定距離だけずれて重畳した複数の台紙レスラベルは、比較的屈曲し難く、搬送部(ラベル搬送部200)のラベル搬送方向下流側端部から、ラベル搬送方向下流側へ、ラベル約1~7枚程度の長さだけ略水平に突出した状態で、ラベル搬送部200により保持可能である。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1の搬送部(ラベル搬送部200)の搬送面200pの載置部は、ラベル発行部(印字機構部3)のラベル発行口109よりも下方に配置されている。また、ラベル発行部(印字機構部3)から排紙された台紙レスラベルを、搬送部(ラベル搬送部200)の搬送面200p(載置部)に案内する案内部260を有する。
すなわち、簡単な構成の案内部260により、発行された台紙レスラベルを、搬送部(ラベル搬送部200)の搬送面200p(載置部)へ案内することができる。
また、上記案内部260は、ラベル発行部(印字機構部3)のラベル発行口109からラベル発行方向に離れた位置に、ラベル発行口109と略同じ高さに位置する上端部からラベル搬送方向下流側へ下方に傾斜した傾斜部261と、傾斜部261の下端部から、前記搬送部のラベル搬送方向の下流側へ水平に延出した延出部262と、を有する。案内部260は、延出部262が搬送部(ラベル搬送部200)に対して僅かに離間した状態で、当該延出部262及び傾斜部261が、ラベル搬送方向に直交する水平軸部265に回転自在に軸支されている。
すなわち、簡単な構造で、ラベル発行口109から排紙された台紙レスラベルを、搬送部(ラベル搬送部200)の搬送面200p(載置部)へ案内することができる。また、ラベル発行口109から排紙された台紙レスラベルが、案内部260の傾斜部261を押圧することで、搬送部(ラベル搬送部200)の搬送面200p(載置部)に載置されている台紙レスラベルの反りを、案内部260の延出部262の押圧により低減することができる。
なお、案内部260は、延出部262と、搬送部(ラベル搬送部200)の搬送面200p(載置部)との間に、僅かに隙間ができるように構成されているので、台紙レスラベルの反りを低減させるとともに、台紙レスラベルの重なり部分を容易に仮着状態とすることができる。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1の制御部11は、所定の条件に応じて、搬送部(ラベル搬送部200)上の複数の台紙レスラベルの重畳部分の、ラベル搬送方向の距離を調整するように、搬送部(ラベル搬送部200)による台紙レスラベルの搬送方向及び搬送速度を制御する。
すなわち、搬送部(ラベル搬送部200)による、台紙レスラベルの搬送方向及び搬送速度を制御することで、容易に、複数の台紙レスラベルの重畳部分の、ラベル搬送方向の距離を最適に調整することができる。
また、上記所定の条件は、少なくとも、発行される台紙レスラベルのラベル長、台紙レスラベルの発行枚数、台紙レスラベルの重なりのズレ量Lc(ラベルの重ならない量)の何れかである。制御部11は、発行される台紙レスラベルのラベル長や、台紙レスラベルの発行枚数、台紙レスラベルの重なりのズレ量Lc(ラベルの重ならない量)等に応じて、搬送部(ラベル搬送部200)による、台紙レスラベルの搬送方向及び搬送速度を制御することで、容易に、複数の台紙レスラベルの重畳部分の、ラベル搬送方向の距離を最適に調整することができる。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1は、ラベル発行部(印字機構部3)のラベル発行口109から、ラベル発行方向下流側に所定距離だけ離れた位置に、台紙レスラベルを検出するラベル検出部(ラベル剥離センサ105)を有する。制御部11は、ラベル検出部(ラベル剥離センサ105)による台紙レスラベルの検出結果に応じて、搬送部(ラベル搬送部200)による台紙レスラベルの搬送の方向、搬送速度の少なくとも何れか一方を制御する。
すなわち、ラベル検出部(ラベル剥離センサ105)からの検出信号に基づいて、台紙レスラベルの搬送部(ラベル搬送部200)による搬送方向や搬送速度、台紙レスラベルの発行タイミングなどを容易に高精度に制御することができ、簡単な構造で、複数枚の台紙レスラベルをラベル長方向(ラベル搬送方向)に所定距離だけずらして重ねてラベル発行可能なラベル発行装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、ラベル発行装置を例に説明したが、この形態に限られるものではない。例えば、本発明に係るラベル発行装置を、POSレジスタ、プリンタを備えた包装装置、情報機器などに適用してもよい。
1…ラベル発行装置
3…印字機構部(ラベル発行部)
4…カッタユニット
6…台紙レスラベル用紙
6R…ラベルロール
11…制御部(CPU)
30…ラベル発行部
41…可動刃
42…固定刃
104…切断部(ラベル発行部)
109…ラベル発行口
200…ラベル搬送部
200A,200B…ベルトコンベア
200p…搬送面(載置面)
250…離間部
260…案内部
261…傾斜部
262…延出部
L…台紙レスラベル

Claims (3)

  1. 一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベル用紙を送り出し、切断部により枚葉状に切断して台紙レスラベルを発行するラベル発行装置であって、
    枚葉状の台紙レスラベルをラベル発行口から発行するラベル発行部と、
    前記ラベル発行口から発行された台紙レスラベルを1つ又は複数載置可能に構成され、載置された台紙レスラベルをラベル搬送方向に沿って搬送可能な搬送部と、
    前記搬送部制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記搬送部に載置された台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルの一部分が、前記搬送部上に最後に載置された台紙レスラベルに重なるように、前記搬送部上の台紙レスラベルをラベル搬送方向に対して逆方向に搬送する制御を行う
    ことを特徴とするラベル発行装置。
  2. 一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベル用紙を送り出し、切断部により枚葉状に切断して台紙レスラベルを発行するラベル発行装置であって、
    枚葉状の台紙レスラベルをラベル発行口から発行するラベル発行部と、
    前記ラベル発行口から発行された台紙レスラベルを1つ又は複数載置可能に構成され、載置された台紙レスラベルをラベル搬送方向に沿って搬送可能な搬送部と、
    前記搬送部に載置された台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルの一部分が、前記搬送部上に最後に載置された台紙レスラベルに重なるように、前記搬送部上の台紙レスラベルを、前記搬送部により搬送する制御を行う制御部と、を有し、
    前記搬送部は、前記ラベル搬送方向の下流側端部に、前記載置されている台紙レスラベルを、前記搬送部の搬送面から離間させる離間部を有する
    ことを特徴とするラベル発行装置。
  3. 前記離間部は、前記搬送部の搬送面よりも上方に突出した形状に形成されていることを特徴とする請求項に記載のラベル発行装置。
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