JP7073480B2 - 対応する自動車両暖房、換気及び/又は空調装置用の送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車両の暖房、換気及び/又は空調装置用に意図された空気吸入口ハウジング、及びこのような空気吸入口ハウジングを含む吸入送風機に関する。また、本発明は、このような送風機を含む暖房、換気及び/又は空調装置に関する。
自動車両は、暖房、換気及び/又は空調装置から従来的に発生する空気が排出される内部(車内)を含む。
HVACとしても知られる暖房、換気及び/又は空調装置には、車両の外部の空気(フレッシュエアとも称される)と、リサイクル空気、すなわち車両の内部から発生した空気のいずれかが供給される。既知の方法において、空気流を循環させるように送風機が実装される。これは、車両の外部から発生したフレッシュな新しい空気流であり得る、また、車両の内部から発生したリサイクル空気流でもあり得る、更に外部空気流とリサイクル空気流の混合でもあり得る。
特に空気流が暖房、換気及び/又は空調装置を通過する際に、車両に乗っている人の要請に応じて、又は換言すれば空気流の熱的調整中において、空気流(外部空気‐リサイクル空気)を分離可能であることが重要である。
実際に、リサイクル空気は既に達成すべき設定温度に近い温度であるから、ユーザが所望する温度を迅速に達成することができる。しかしながら、リサイクル空気は車両の外部から発生した空気より高い水分含有量を有するため、例えば、リサイクル空気を、ドライバーや助手席の人の前方に配置された通気口を使用してフロントガラス付近に向けた場合、又は直接フロントガラスに向けた場合、リサイクル空気中の水分がフロントガラス上で凝縮して曇りが形成される。
既知の解決策は、外部空気流を熱調節し、前記空気流をフロントガラス付近の車内に、又はフロントガラスに直接移送するとともに、リサイクル空気流を熱調節し、前記空気流を他の通気口、例えばドライバーや助手席の人の足元にある空気入口の出口を使用して車内にフロントガラスから離間して移送することである。これは「二重層」動作モードである。
既知の暖房、換気及び/又は空調装置は、単数又は複数の異なる空気流が送風機の内部に流入することを可能にする空気吸入口ハウジングと、タービン等の空気生成部材と、を含む空気入口手段を含む。例えば、タービンは円筒形タービンであり、単数又は複数の空気流を送るようにそれ自体の軸を中心に回動するように構成される。
このような送風機は、「単一吸入送風機と」して知られている。なぜならば、空気が送風機にタービンの一側、すなわちハウジング及び気流分離部品が配置された側のみから流入するからである。
2つの空気流、特にリサイクル空気と外部空気流とを分離するように、送風機は、空気流分離部品を含み得る。空気流分離部品は、タービンの第1軸方向部分を通過することが意図された第1空気流が流れることを可能にする第1空気通流チャネルと、タービンの第2軸方向部分を通過することが意図された第2空気流が流れることを可能にする第2空気通流チャネルと、を画定するように構成される。この空気流分離部品は、空気流を、第1空気通流チャネルを形成するチャネルの内部を通流する中央流と、チャネルの周辺を通流する周辺流とに分離するチャネルを規定する。第2空気通流チャネルは、空気流分離部品の外側で延在する。
空気流分離部品は、例えば、空気吸入口ハウジング側のタービンの一端部を超えて位置する点まで、タービンの内部空間に部分的に延び入る。空気吸入口ハウジングは、タービンの当該端部と空気流分離部品とを覆う。
既知の解決策によれば、空気流分離部品は、空気吸入口ハウジングの下方部分に位置する上流又は上方端部であって、実質的に長方形の断面を持つ上流又は上方端部を有する。上流端部は、第1空気通流チャネルを形成する空気流分離部品のチャネルの延長上に開口を有する。この開口は、送風機において空気流分離部品を保持可能とする2つのプレートにより画定される。
しかしながら、これらの保持プレートは、空気吸入口ハウジング内で画定された空気通過セクションの全幅に亘って延在している。このような配置では、空気流分離部材の外側を通流することが意図された空気流の流れが最適化されない。更に、車内に送られる空気の質を向上させるために、空気中に存在する粒子をフィルタリングするようにフィルタを設置することが知られている。このようなフィルタは、吸入送風機の上流に、又は例えば変形例では、送風機においてタービン及び空気流分離部品の上流に設置される。
しかし、後者の変形例では、「二重層」動作モードにおいて、空気流同士が、特にリサイクル空気流と外部空気流がこのフィルタで混合してしまうことがある。このような空気流の混合の結果として、特に例えばドライバー又は助手席の人の足元付近に配置された排気口又は通気口用に意図されたリサイクル空気流中に冷たい外気が存在するため、暖房、換気及び/又は空調装置の熱性能が悪化する、又は、特にフロントガラスに吹き出す排気口又は開口用に意図された外部空気流にリサイクル空気が存在するため、例えばフロントガラスが曇るリスクが高くなる。
本発明の目的は、空気流同士を分離するように仕切ること、及びこのような空気流の流れを改善することが可能な送風機の変形例を提案することにより、先行技術におけるこれらの問題を少なくとも部分的に克服することである。
この目的のために、本発明の主題は、特に暖房、換気及び/又は空調装置用の空気吸入口ハウジングであって、
‐ 少なくとも2つの別個の空気吸入口と、
‐ 前記空気吸入口ハウジングに入ることが意図された少なくとも1つの空気流を導くように構成された空気ガイド部品と、
を含む空気吸入口ハウジングである。
本発明によれば、前記空気ガイド部品は、中央フラップと前記中央フラップの各側に配置された2つの側方フラップとを含む少なくとも3つの同軸フラップを含み、前記同軸フラップは、前記空気吸入口ハウジングの前記2つの別個の空気吸入口の間において、単一の旋回軸を中心として移動可能な態様で配置される。
このような配置は、特に空気流が異なるものである場合に、空気入口同士を分離して/仕切って、これらの空気流を関連するタービンの軸方向部分に別々に導くことを最適化する。これにより、送風機、より広くはそのような送風機を組み込んだ暖房及び/又は換気及び/又は空調装置の動作が改善される。
前記空気吸入口ハウジングは、以下の単数又は複数の特徴を、別個に又は組み合わせて更に有し得る。
‐ 前記同軸フラップは、前記フラップが一方の空気吸入口を閉鎖する第1端部位置と、前記フラップが他方の空気吸入口を閉鎖する第2端部位置との間で、それぞれ移動可能に配置される。
‐ 前記同軸フラップは、ドラムタイプである。
‐ 前記空気吸入口ハウジングは、少なくとも1つのストッパを有し、側方フラップは、前記ストッパに接することで端部位置に当接するように構成される。
‐ 前記同軸フラップは、空気流を、前記第1空気通流チャネル及び/又は前記第2空気通流チャネルに導くように構成される。
また、本発明は、
‐ 軸を中心として回転するように構成されたタービンであって、「上部」と称される1つの第1軸方向部分と「底部」と称される1つの第2軸方向部分とを少なくとも有するタービンと、
‐ 前記タービンを取り囲む送風機ハウジングであって、軸に沿って延在する送風機ハウジング出口を有する送風機ハウジングと、
‐ 上述の空気吸入口ハウジングであって、前記同軸フラップの前記旋回軸は、前記送風機ハウジング出口の前記延在軸に平行である、空気吸入口ハウジングと、
を含む、特に自動車両の暖房、換気及び/又は空調装置用の吸入送風機に関する。
前記送風機は、以下の単数又は複数の特徴を、別個に又は組み合わせて更に有し得る。
‐ 前記同軸フラップの前記旋回軸は、前記タービンの前記回転軸に直交する。
‐ 前記送風機は、前記タービンの前記第1軸方向部分を通過することが意図された第1空気流と、前記タービンの前記第2軸方向部分を通過することが意図された第2空気流とを分離するように、少なくとも部分的に前記タービンに延び入る分離隔壁を更に含む。
‐ 前記分離隔壁は上流端部を有し、前記上流端部は、前記送風機ハウジング出口の前記延在軸、あるいは前記送風機ハウジングを出る少なくとも1つの空気流の流れ軸と、前記タービンの前記回転軸と、に直交する主延在方向において前記吸入送風機に延び入る。
‐ 前記送風機ハウジング出口の前記延在軸は、前記タービンの前記回転軸に直交する。
‐ 前記空気吸入口ハウジングは、空気通過セクションを画定する内部空間を含み、前記内部空間は、前記送風機ハウジング出口の前記延在軸に直交する方向における第1寸法と、前記送風機ハウジング出口の前記延在軸に平行な第2寸法と、を有する。
‐ 前記分離隔壁の前記上流端部は、前記第1寸法の全体に亘って延在するとともに、前記第2寸法の一部に亘って延在する。
‐ 前記分離隔壁は、閉鎖した輪郭を有する内部チャネルを画成する。
‐ 前記内部チャネルは、前記第1空気流が流れることを可能にする第1空気通流チャネルの少なくとも一部を形成し、前記第2空気流が流れることを可能にする第2空気通流チャネルが、前記分離隔壁の外側で延在する。
‐ 前記分離隔壁は、前記送風機内に固定的に配置される。
‐ 前記分離隔壁は、前記タービンと同軸である。
‐ 前記分離隔壁は、前記タービンの前記回転軸を中心して回転するための形状を呈する。
‐ 前記分離隔壁は、前記上流端部で終端する全体として円筒形の上流部分を有する。
‐ 前記分離隔壁は、前記上流端部の反対側で広がる下流部分を有する。
‐ 前記送風機は、前記空気吸入口ハウジングに配置された更なる分離隔壁であって、前記中央フラップの端部領域を端部位置において少なくとも部分的に取り囲む更なる分離隔壁を更に含む。
‐ 前記更なる分離隔壁は、前記送風機内に固定的に配置される。
‐ 前記更なる分離隔壁は、前記送風機ハウジング出口の前記延在軸に直交する延在方向において主に延在するフレームを有する。
‐ 前記更なる分離隔壁は、前記中央フラップの端部領域を端部位置において少なくとも部分的に取り囲むように前記フレームに整列して延在するバンドを含む。
‐ 前記更なる分離隔壁の前記フレームは、少なくとも1つのストッパを有し、前記中央フラップは、前記ストッパに接することで端部位置に当接するように構成される。
‐ 前記更なる分離隔壁の前記フレームは、前記分離隔壁の前記上流端部の形状に一致する形状を有する。
‐ 前記更なる分離隔壁の前記フレームは、前記分離隔壁に対面して配置される。
‐ 前記送風機は、前記分離隔壁と前記更なる分離隔壁との間で軸方向に配置されたフィルタを更に含む。
本発明は、さらに、上述の吸入送風機を含む暖房、換気及び/又は空調装置に関する。
本発明の更なる特徴及び利点は、添付図面を参照しつつ以下になされる説明から明らかになるであろう。
本発明による送風機の斜視図。 図1の送風機の別の斜視図。 図1の送風機の概略図であって、空気吸入口ハウジングを除いた図。 図1及び3の送風機の概略上面図。 第1動作モードを示す、送風機の軸方向断面の概略図。 第2動作モードを示す、送風機の軸方向断面の概略図。 第3動作モードを示す、送風機の軸方向断面の概略図。
図面において、同一の要素には同じ参照符号が付される。
以下の実施形態は、本発明の主題の例示的な例である。本発明は、これらの実施形態に限定されない。単数又は複数の実施形態について言及がなされるが、これは、各言及が同一の実施形態を指すこと、又は特徴が1つの実施形態にのみ適用されることを必ずしも意味しない。種々の実施形態の各特徴は、他の実施形態を提供するように組み合わせ得る、又は交換され得る。
説明中の特定の要素にインデックスが付され得る。すなわち、例えば第1要素又は第2要素について言及がなされ得る。この場合、このようなインデックスは、類似しているが同一ではない要素を区別及び識別することのみを意図している。このようなインデックスは、ある要素の別の要素に対する優先順位を意味するものではない。このような名称は、本発明の範囲を逸脱せずに容易に変更され得る。
本発明は、図1及び2に示すような吸入送風機1用の空気吸入口ハウジング21に関し、少なくとも2つの異なる空気流が送風機1の内部を流れることを可能にし、例えば、リサイクル空気流RF及び外部空気流EFの流れを可能にする。
<送風機>
図1及び2は、特に自動車両用の暖房及び/又は換気及び/又は空調装置用の送風機1を示す。
吸入送風機1は、送風することを目的として、特に電気モータ(図示せず)によって軸Aを中心として回転することが意図されたタービン2等の空気生成部品を特に含む。送風機1は、通常、タービン2を取り囲む送風機ハウジング17と一般に呼ばれるハウジングを含む。
上述のように、空気吸入口ハウジング21を形成する更なるハウジングを含む。送風機1は、有利には、少なくとも1つの空気流分離部品を更に含む。
タービン2は、例えば軸Aを持つ全体的に円筒形状である。以下の説明全てにおいて、軸方向及び径方向という用語は軸Aに関する。
タービン2は、その径方向外周にブレード3を有するとともに、内方に円筒状空間を形成する。
タービン2は、「上部」と呼ばれる第1軸方向部分と、「底部」と呼ばれる第2軸方向部分と、を有する。第1軸方向部分は、タービン2の第1端部から軸方向中間ゾーンまで延在している。第2軸方向部分は、軸方向中間ゾーンからタービン2の第1端部の反対側の第2端部まで延在している。
ハブ(図示せず)は、通常、タービン2に固定されており、空気流を通流させるデフレクタとして機能する。ハブは、例えば軸Aを中心とした回転体の形状にある。
電気モータの回転駆動シャフト(図示せず)は、例えば、ハブの中央ゾーンに固定されている。動作中、モータはハブとタービン2とを回転させる。
上及び底、又は上方及び下方という用語は、本明細書において図面を基準として定義され、限定性を有するものではない。
タービン2を取り囲む送風機ハウジング17は、送られた空気流を導く。より具体的には、空気流がタービン2に吸引され通流し、次いで、暖房、換気及び/又は空調装置の空気流路に接続されるように意図された出口17a(図3に部分的に示す)を通って送風機ハウジング17から出る。記載される実施形態によれば、送風機ハウジング17は、全体として螺旋形状を画成する。したがって、送風機ハウジングの螺旋形状は、第1巻線部分を有する。送風機ハウジング17の形状は、次いでより直線的な態様で移行し、これにより、例えば暖房、換気及び/又は空調装置の空気流路内に排出する空気出口開口までの送風機ハウジング出口17aを形成する。
したがって、送風機ハウジング17の出口17aは、図3の配置に対して垂直方向に示される平面内に含まれる当該空気出口開口で終わる。自動車両内に組み立てられた状態において、空気出口開口は、特に車両の長手方向軸及び鉛直方向軸に沿った平面に含まれ得る。
送風機ハウジング17の出口17aは、軸Bに沿って移行する。これは、空気出口開口が含まれる平面を横切る軸である。
(図3に概略的に示すように)送風機ハウジング出口17aの延在又は移行軸Bは、タービン2の回転軸Aに対して直交している。
更に、送風機ハウジング17を出る単数又は複数の空気流は、軸Bに沿って流れる。
更に、送風機ハウジング17は、モータ(図示せず)を少なくとも部分的に取り囲み得る。
送風機ハウジング17は、タービン2の第及び第軸方向部分5、6にそれぞれ対面して延在する2つのチャネル18、19を有する。図1乃至3の配置に鑑みると、チャネル18は、タービン2の底部5に対面する下方チャネルを形成し、チャネル19は、タービン2の上部6に対面する上方チャネルを含む。
送風機ハウジング17は、分離壁(図示せず)も有し得る。分離壁は、例えば環状であり、これにより2つのチャネル18、19が画定され得る。分離壁は、送風機ハウジング17を、2つの半体部に、有利には同一の半体部に、分離するように配置され得る。
送風機ハウジング17は、少なくとも1つの空気流が送風機1内部を通過することを可能にする上方開口22を有する。この上方開口22を、図3に、より明瞭に示す。
図5a乃至5cを参照すると、空気吸入口ハウジング21は、送風機ハウジング17の上方開口22の上方に固定されている。
空気吸入口ハウジング21は、内部空間を含む。内部空間は、空気通過セクションを画定する。空気吸入口ハウジング21の内部空間は、図5a乃至5cに示す配置を基準にすると下方に開口している、すなわち、タービン2側に開口している。
空気通過セクションは、奥行に対応する第1寸法d1と、幅に対応する第2寸法d2と、軸Aに沿った高さとにより画定される。寸法d1及びd2の方向を、図1乃至3において矢印で概略的に示す。
より詳細に図3を参照すると、本例における第2寸法d2は、送風機ハウジング出口17aの軸Bに平行に、又は実質的に平行に延在している。第1寸法d1は、送風機ハウジング出口17aの延在軸Bに直交する方向に延在している。
更に、空気吸入口ハウジング21は、少なくとも2つの別個の空気吸入口24、26を有する。空気吸入口24、26は、送風機1の内部において、異なる空気流、特にリサイクル空気流RF及び外部空気流EEが流れること可能とする。
更に図1及び2を参照すると、空気吸入口24、26は、空気吸入口ハウジング21の奥行方向d1において連続的に配置されている。各空気吸入口24、26は、空気吸入口ハウジング21の全幅d2に亘って延在するとともに、奥行方向d1において部分的にのみ延在している。
空気吸入口24は、リサイクル空気流RFの通過のための開口であり、以下でリサイクル空気吸入口24と称する。空気吸入口26は、外部空気流EFの通過のための開口であり、以下で外部空気流吸入口26と称する。当然ながら、空気吸入口24と26とを逆にしてもよい。
異なる空気流の流入を管理するように、空気吸入口ハウジング21は、空気ガイド手段又は部品27、28、30も有する(図2及び3参照)。空気ガイド部品27、28、30は、異なる動作モードについて、異なるタイプの空気流、特にリサイクル空気流及び外部空気流を導くことができる。特に、これらは、空気流を第1空気流チャネルに、より大まかにはタービン2の第1軸方向部分5に向けて、及び/又は第2空気流チャネルに、より大まかにはタービン2の第2軸方向部分6に向けて導き得る。
空気ガイド部品は、単数又は複数の可動フラップ27、28、30を含む。
特に、これは、ドラム、バタフライ、又はフラッグフラップを含み得る。バタフライフラップは、少なくとも1つのブレード又は側壁と、フラップの中央に配置された回転シャフトとを有するフラップである。例えば2つの側壁がある場合、回転シャフトは2つの側壁の間に配置される。フラグフラップは、少なくとも1つのブレードと、フラップの一端部に配置された1つの回転シャフトとを有するフラップである。ドラムフラップは、互いに平行である2つの別個の平面内に含まれる2つの側壁と、これら2つの側壁に連結されて空気流を妨げるように使用される湾曲壁と、アクチュエータを介して回転運動を付与するよう用いられ、2つの側壁を連結する回転シャフトと、を有するフラップである。換言すれば、湾曲壁及び回転シャフトは、2つの側壁の間に材料連続体を形成する。
図示の実施形態によれば、本例における空気ガイド部品は、複数のフラップ(図3により明瞭に示す)、例えば、中央フラップ27と中央フラップ27の各側の2つの側方フラップ28、30とを含む3つのフラップを含む。有利には、これは、ドラムフラップ等の同一タイプのフラップを含む。
記載される実施形態によれば、中央フラップ27及び側方フラップ28、30は、リサイクル空気流入吸入口24と外部空気流入吸入口26との間に配置されて、これら2つの空気吸入口24、26を動作モードに応じて少なくとも部分的に又は完全に閉鎖し得る。
本例において、中央フラップ27及び側方フラップ28、30は、旋回軸を中心として回転されるように配置される。特に、旋回軸は、3つのフラップ27、28、30に共通の軸33である。換言すれば、3つのフラップ27、28、30は同軸であり、単一の旋回軸33を中心として移動可動である。
本実施形態によれば、旋回軸33は、送風機ハウジング出口17aの延在軸に対応する軸Bに対して、すなわち、換言すれば送風機ハウジング17から流出する少なくとも1つの空気流の流れの軸に対して平行である。
更に、旋回軸33は、タービン2の回転軸Aに対して直交している。
更に、図4に概略的且つ象徴的に示す上面図を参照すると、旋回軸33は、外部空気流EF及びリサイクル空気流RFの全体的な流入方向に対して直交している。
フラップ27、28及び30のそれぞれは、空気通過セクションの全幅d2に亘って延在するのではなく、空気吸入口ハウジング21内の空気通過セクションの幅d2の一部、特に3分の1に亘ってそれぞれ延在する。換言すれば、これらのフラップ27、28、30は、外部空気流吸入口26とリサイクル空気吸入口24との間で3列に配置されている。
各フラップ27、28、30は、2つの端部位置、すなわち、フラップが外部空気流吸入口26を閉鎖する第1端部位置と、フラップがリサイクル空気吸入口24を閉鎖する第2端部位置との間においてストロークを有する。
各端部位置において、側方フラップ28、30は、少なくとも1つのストッパに、例えば空気吸入口ハウジング21の縁部、湾曲壁や平坦壁等の当接壁、又は平坦壁にオーバーモールドされたストッパにおいて当接する。
送風機1、特に空気ガイド部品は、それらの各ストロークの間に運動学的手段も更に含む。その目的は、少なくともいくつかのフラップの動きを同期させることで、必要とされるアクチュエータの個数を制限することである。運動学的手段は、例えば複数の出力ギアを有するカムトラックやフラップ間の連結ロッド等である。特に、共通アクチュエータが、異なるフラップを同時に制御してもよい。
再び図1乃至3を参照すると、単数又は複数の空気流分離部品により、タービン2の第1軸方向部分を通過することが意図された分離すべき第1空気流、及びタービン2の第2軸方向部分を通過することが意図された第2空気流が可能とされる。これらは、特に、
‐ 第1空気流が流れることを可能とする第1空気通流チャネルと、
‐ 第2空気流が流れることを可能とする第2空気通流チャネルと、
を画定するように構成される。
単数又は複数の空気分離部品は、送風機1の内部に固定的に配置される。
特に、単数又は複数の空気流分離部品は、第1空気流と第2空気流とを分離可能とする分離隔壁14を備える。この分離隔壁14を、図3に、より明瞭に示す。
分離隔壁14は、送風機1の内部に取り付けられるとともに、タービン2の内部空間に少なくとも部分的に延び入る。分離隔壁14は、例えば、2つの軸方向部分5、6の間のタービン2の中央ゾーンから空気吸入口ハウジング21(図3には示さず)に向かって延在している。本例において、分離隔壁14は、タービン2の中央ゾーンから第2端部8を超えた点まで延在する。
分離隔壁14は、送風機ハウジング17に対して固定的に配置される。これは、送風機ハウジング17に取り付けられた、又は成形された部品であってもよい。更に、これは中空の部品であり、閉鎖した輪郭チャネルを画成する。分離隔壁14は、空気流を分離隔壁14の内部を通流する中心流と分離隔壁14の周りを通流する周辺流とに分離するように配置される。中心流は第1空気流に対応する。周辺流は第2空気流に対応する。
換言すれば、分離隔壁14は、第1空気通流チャネルの少なくとも一部を形成する内部チャネルを画定し、第2空気通流チャネルは、分離隔壁14の外側で延在している。分離隔壁14は、有利には回転のための形状を有する。この分離隔壁14は、タービン2と同軸であってもよい。この場合、分離隔壁14は、タービン2の回転軸Aを中心とする回転のための形状を有する。分離隔壁14の直径は、有利には、空気流が異なる場合に、送風機ハウジング17及びその後の自動車両内においてこれらの空気流の所望の割合が異なるように、例えば非限定的な例として、上方チャネル19においておよそ60%、下方チャネル18においておよそ40%になるように、空気流の分配を保証するように選択される。
分離隔壁14は、空気流をタービン2のブレード3に向けて導くように少なくとも部分的に広がる全体形状を有し得る。一例として、分離隔壁14は、円筒状又は管状の上方又は上流部分15を含み得る。円筒状の上方部分15は、タービン2の第2端部8と空気吸入口ハウジング21の下方部分との間で延在する。
分離隔壁14は、下方向に広がる下方又は下流部分(図示せず)も有し得る。換言すれば、下方部分、より大まかに分離隔壁14は、下流方向に広がっている。上流及び下流という用語は、送風機1を通過する空気の流れ方向を基準とする。このような下方部分は、タービン2の第2端部8とタービン2の軸方向中央ゾーンとの間で延在し得る。下方部分は、軸Aを中心とした回転のための形状を有し得る。有利には、下方部分の径方向周縁部は、ブレード3の回転を妨げないように、タービン2のブレード3の径方向周縁部より小さい。分離隔壁14は、上流端部141を有する。特に、この上流端部141は、下方部分16の反対側の上方部分15を終端させる。
上流端部141は、空気吸入口ハウジング21に、特に空気吸入口ハウジング21の下方部分に延び入る。特に、上流端部141は、第1寸法すなわち奥行d1の全体に亘って延在するとともに、第2寸法すなわち幅d2の一部のみに亘って延在する。したがって、空気は、分離隔壁14の外面と、空気吸入口ハウジング21の内壁、又は送風機ハウジング17の上方開口22の縁部(図3)と、の間に位置する側方通路を流れることができる。この上流端部141は、例えば実質的に長方形の断面を有する。上流端部141は、特に中央開口である開口143を、第1空気チャネルの少なくとも一部を形成する分離隔壁14の内部チャネルの延長部に有する。この開口143は、送風機1において分離隔壁14を保持し得る2つの保持プレート145により画定される。
送風機ハウジング17に取り付けられた状態において、上流端部141は、特にその保持プレート145は、送風機ハウジング17に、より具体的には送風機ハウジング17の壁又は上方縁部に当接する。空気吸入口ハウジングの第2寸法d2によれば、保持プレート145は、中央フラップ27の範囲に類似した範囲を有する。換言すれば、保持プレート145の幅は、中央フラップ27の幅に等しい、又は実質的に等しい。分離隔壁14の上流端部141は、緩やかな接続ゾーンによって円筒形の上方部分15に接続され得る。
送風機ハウジング17の上方開口22は、分離隔壁14、特に上方部分15の通過を許容する。吸入口ハウジング21の内部空間により、空気は、上方開口22を経由して分離隔壁14及び/又はタービン2に流入し得る。したがって、空気は、分離隔壁14内、並びに分離隔壁14の外面と送風機ハウジング17の上方開口22の縁部との間に位置する側方通路を流れることができる。記載される実施形態によれば、分離隔壁14の周囲を通流する周辺空気流は、送風機ハウジング17の上方チャネル19に供給される。分離隔壁14の内部から発生する中央流は、送風機ハウジング17の下方チャネル18に供給される。
更に、単数又は複数の空気流分離部品は、図3により明瞭に示す更なる分離隔壁39も有する。更なる分離隔壁39は、中央フラップ27の端部領域を端部位置において少なくとも部分的に取り囲むように空気吸入口ハウジング21に配置される。有利には、更なる分離隔壁39は、少なくとも1つのストッパを有する。中央フラップ27はこれに当接することでそのストロークを終了させて、外部空気吸入口26又はリサイクル空気吸入口24が密封的に閉鎖され得る。記載される実施形態によれば、更なる分離隔壁39は、ベース、特にベースを形成するフレーム391を有する。このフレーム391は、主に、送風機ハウジング出口17aの延在軸Bに対して直交する延在方向に延在する。このフレーム391は、送風機ハウジング出口17aの延在軸Bに対して直交する、又は換言すれば、送風機ハウジング17を出る少なくとも1つの空気流の流れの軸に直交する延在方向に、主に延在する。
フレーム391は、分離隔壁14の上流端部141に対面して配置される。フレーム319の形状は、分離隔壁の上流端部141の形状に一致する。特に、フレーム391は、上流端部141に類似した形状、本例において、実質的に長方形の輪郭を有する。フレーム391の寸法は、例えば、上流端部141の寸法と等しい、又は実質的に等しい。各端部位置において、中央フラップ27は、フレーム319の側面、特に小さい側面に接することでそのストロークが終了する。フレーム391は、内部凹部393を形成する。この凹部393は空気の通過を可能にする。記載される実施形態によれば、更なる分離隔壁39は、旋回軸33に関して対称である。
更なる分離隔壁39は、バンド395を更に含む。バンド395は、例えばフレーム391の中央又は実質的に中央領域から、フレーム391の面のうちの1つに整列して延在する。このバンド395は、内部凹部を形成する。バンド395は、中央フラップがいずれかの端部位置にあるときに、中央フラップ27を、より具体的には中央フラップ27の端部領域を取り囲むように構成される。更なる分離隔壁39のバンド395の形状は、中央フラップ27の形状、特に中央フラップ27の横断面に一致する。更なる分離隔壁39、特にバンド395は、側方フラップ28、30からの分離を提供する。
空気の質を向上させるように、空気吸入口ハウジング21は、少なくとも1つのフィルタ35(図5a乃至5c参照)を更に含み得る。フィルタ35は、第1及び第2空気流がこれを通過することが意図されている。したがって、フィルタ35は、空気吸入口ハウジング21内の空気流の方向において、空気吸入口24、26の下流に配置される。このフィルタは、特に折り畳まれた媒介物であり得る。
フィルタ35は、空気吸入口ハウジング21の内部空間における空気通過セクションの幅d2及び奥行d1の全て、又は実質的に全てを占めることにより、空気吸入口ハウジング21に、特に空気吸入口ハウジング21の下方部分に取り付けられる。一般に、フィルタ35は、分離隔壁14と空気吸入口24、26との間で軸方向に取り付けられる。図5a乃至5cに示す変形実施形態によれば、フィルタ35は、一方において分離隔壁14と、他方において更なる分離隔壁39、特に同軸フラップ27、28、30との間で軸方向に取り付けられる。
このようなフィルタ35は、例えば車両のグローブ室からアクセス可能である空気吸入口ハウジング21を開放する又は外すことにより、容易に取り外すことができる。図面において、フィルタ35は、全体的に長方形の形状を有するフィルタにより示されている。当然ながら、この形状は制限されない。フィルタ35は、平坦又は丸みを帯びたフィルタであってもよい。長方形のフィルタ35の場合、フィルタは、第2寸法d2に沿って長手方向に、且つ第1寸法d1に亘って幅方向に延在する。分離隔壁14の上流端部141は、フィルタ35の幅全体に亘って延在するとともに、フィルタ35の長さの一部のみに亘って延在する。
変形例として、フィルタ35を空気吸入口ハウジング21に配置せずに、暖房及び/又は換気及び/又は空調装置内のいずれかの場所に配置してもよい。非限定的な例として、本例において、フィルタ35は、暖房及び/又は換気及び/又は空調装置のエバポレータ等の熱交換器の上流に設置され得る。有利には、フィルタ35は、特に別個の空気流が吸引される送風機1の動作モードにおいて、空気流が混合することを制限又は防止する、例えば単数又は複数の隔壁又は分離ストリップを含む空気ガイド(図示せず)を有する。
空気ガイドは、フィルタ35に取り付けられた部品であり得る。このような空気ガイドは、更なる分離隔壁39の大きい側面に連続して配置され、空気吸入口ハウジング11の別個の空気吸入口24及び26から発生する空気流を仕切る。変形例において、複数のフィルタ、例えば3つのフィルタを使用することができる。フィルタ35を空気吸入口ハウジング21に配置しない場合、更なる分離隔壁39及び分離隔壁14を単一部品として作製することが想定され得る。
<送風機の動作>
送風機1は、特に、
‐ リサイクル空気RFのみが送風機1に吸引される、100%リサイクルモードと呼ばれる第1モード(図5a)と、
‐ 外部空気EFのみが送風機1に吸引される、100%フレッシュモードと呼ばれる第2モード(図5b)と、
‐ 外部空気EF及びリサイクル空気RFが送風機1に吸引される、50/50モードと呼ばれる第3モード(図5c)と、
を特に含む複数の異なる動作モードに従って動作可能である。
100%リサイクルモード
図5aは、リサイクル空気RFのみを送風機1に吸引して、暖房、換気及び/又は空調装置にリサイクル空気RFを供給する第1動作モード、すなわち100%リサイクルモードを示す。このような動作モードは、例えば(例えば夏季における)空調に利用できる。実際に、本例において、車内の空気中の水分は、エバポレータを通過する際に凝縮する傾向があり、これにより空気が冷却され得る。したがって、このリサイクル空気の含水量はゼロ、又は僅かであるため、空気を車室に、特にフロントガラス付近に移送することができる。この動作モードにおいて、同軸フラップ27、28、30は、外部空気吸入口26を閉鎖する第1端部位置にあり、リサイクル空気24は自由に流入できる。このようにして、外部空気流EFは送風機1に流入できないが、リサイクル空気流RFはリサイクル空気吸入口24を通って送風機1に流入できる。
したがって、図1乃至3を更に参照すると、車内からサンプリングされた空気に対応するリサイクル空気流RFの少なくとも一部が、リサイクル空気吸入口24を経由して流入し、更なる分離隔壁39とフィルタ35と分離隔壁14とタービン2の底部5とを通過して、例えばフロントガラスから距離を置いて車両の内部に現れるチャネル18に流入する。これと同時に、リサイクル空気吸入口24からのリサイクル空気流RFの別の一部が、フィルタ35と、分離隔壁14の外面と送風機ハウジング17の上方開口22との縁部との間に位置する側方通路と、タービン2の上部6と、を通過して、例えばフロントガラス付近に又はこれに直接対面して車両の内部に現れるチャネル19に流入する。換言すれば、リサイクル空気流RFは、車内に排出される前に、第1通流チャネル及び第2通流チャネルの両方を通過する。
100%フレッシュモード
図5bは、外部空気EFのみを送風機1に吸引して、暖房、換気及び/又は空調装置に外部空気を供給する第2動作モード、すなわち100%フレッシュモードを示す。このような動作モードは、フロントガラスが過度に曇ることを防ぎつつ、例えば外部空気を(例えば冬季や中旬に)加熱するのに利用できる。この動作モードにおいて、同軸フラップ27、28、30は、リサイクル空気吸入口24を閉鎖する第2端部位置にあり、外部空気26は自由に流入できる。このようにして、外部空気EFは送風機1に流入できるが、リサイクル空気RFは送風機1に流入できない。
本例において、図1乃至3を更に参照すると、外部空気吸入口26から流入した外部空気流EFは、更なる分離隔壁39とフィルタ35と分離隔壁14とタービン2の下部5とを通過して、例えばフロントガラスから離間して車両の内部に現れるチャネル18に流入する。これと同時に、外部空気流EFは、分離隔壁14の外側を経由してタービン2の上部6に流れ、そして例えばフロントガラス付近に又はこれに直接対面して車両の内部に現れるチャネル19に流入する。換言すれば、外部空気流EFは、車内に流入する前に、第1流れチャネル及び第2流れチャネルの両方を通過する。
50/50モード
図5cは、外部空気EF及びリサイクル空気RFを送風機1に吸引して、暖房、換気及び/又は空調装置に外部空気及びリサイクル空気を供給する第3動作モード、すなわち50/50モードであって、送風機1が2つの別個の空気流を生成できるモードを示す。このような動作モードは、空気を(例えば冬季や中旬に)加熱するのに利用できるとともに、フロントガラスに過度な曇りを生じることなく設定温度に達するために必要な時間を短縮することができる。これは、車内からサンプリングされた空気の温度が、外部空気の温度より高いためである。
この動作モードのために、空気ガイド部品は、第1空気流、本例においてリサイクル空気流RFを第1空気通流チャネルに向けて導くことができるとともに、第2空気流、本例において外部空気流EFを第2空気通流チャネルに向けて導くことができる。この動作モードにおいて、中央フラップ27は、外部空気吸入口26を閉鎖する第1端部位置にある。側方フラップ28、30は、リサイクル空気吸入口24を閉鎖する第2端部位置にある。このようにして、外部空気流EFは、分離隔壁14の外側に向かってガイドされるべく、送風機1に外部空気吸入口26を通って流入し得る。また、リサイクル空気流RFは、リサイクル空気流RFを更なる分離隔壁39及び分離隔壁14の内側に向けて案内する中央フラップ27を通って、送風機1に流入し得る。
この動作モードにおいて、空気流は、リサイクル空気流RFである中央空気流と、外部空気流EFである周辺流とに分離される。したがって、図1乃至3を更に参照すると、リサイクル空気流RFは、更なる分離隔壁39とフィルタ35と分離隔壁14とタービン2の底部5とを通過して、例えばフロントガラスから離間して車両の内部に現れるチャネル18に流入する。これと同時に、外部空気流EFは、分離隔壁14の外側を経由してタービン2の上部6に流入し、例えばフロントガラス付近に又はこれに直接対面して車両の内部に現れるチャネル19に流入する。この構成により、3つの同軸フラップ27、28、30は、特に分離隔壁14と協働して、空気吸入口ハウジングが同軸フラップ27、28、30及び更なる分離隔壁39により分離された3つの異なる部分に仕切られることを、保証する。同軸フラップ27、28、30により、空気流を分離する隔壁の数を抑制することができる。
更に、分離隔壁14の上流端部141は、仕切ることを最適にするように、従来技術の解決策に比較しておよそ90°だけ回転している。したがって、上流端部141は、もしフィルタ35が存在すればフィルタ35の幅方向に対応する空気吸入口ハウジング21の奥行方向に延在し、もはや従来技術の解決策のようにフィルタ35の長さ方向に延在していない。最終的に、本解決策による分離隔壁14、39によって仕切られることで、空気流が異なる場合にこれらの空気流同士が混合することが制限され得るため、50/50動作モードにおいて曇りが生じるリスクが制限される。
しかしながら、これらの例示的な実施形態は、本発明の保護対象を例示するために挙げたものであることが理解されなくてはならない。本発明は、上述の実施形態に限定されず、単なる例としてなされたものである。本発明は、当業者が本発明の範囲内で想定可能な他の修正、代替形態、又は他の変形例、及び特に上述の異なる実施形態の全ての組合せを包含する。

Claims (7)

  1. ‐ 回転軸(A)を中心として回転するように構成されたタービン(2)であって、「上部」と称される1つの第1軸方向部分(6)と「底部」と称される1つの第2軸方向部分(5)とを少なくとも有するタービン(2)と、
    ‐ 前記タービン(2)を取り囲む送風機ハウジング(17)であって、延在軸(B)に沿って延在する送風機ハウジング出口(17a)を有する送風機ハウジング(17)と、
    - 前記タービン(2)の前記第1軸方向部分(6)を通過することが意図された第1空気流と、前記タービン(2)の前記第2軸方向部分(5)を通過することが意図された第2空気流とを分離するように、少なくとも部分的に前記タービン(2)に延び入る分離隔壁(14)と、
    ‐ 空気吸入口ハウジング(21)と、
    を備え、
    前記空気吸入口ハウジング(21)は、
    ‐ 少なくとも2つの別個の空気吸入口(24、26)と、
    ‐ 前記空気吸入口ハウジング(21)に入ることが意図された少なくとも1つの空気流を導くように構成された空気ガイド部品(27、28、30)と、
    を含み、
    前記空気ガイド部品は、中央フラップ(27)と前記中央フラップ(27)の各側に配置された2つの側方フラップ(28、30)とを含む少なくとも3つの同軸フラップ(27、28、30)を含み、
    前記同軸フラップ(27、28、30)は、前記空気吸入口ハウジング(21)の前記2つの別個の空気吸入口(24、26)の間において、単一の旋回軸(33)を中心として移動可能な態様で配置され、
    前記同軸フラップ(27、28、30)の前記旋回軸(33)は、前記送風機ハウジング出口(17a)の前記延在軸(B)に平行であり、
    前記分離隔壁(14)は、前記送風機ハウジング出口(17a)の前記延在軸(B)と前記タービン(2)の前記回転軸(A)とに直交する主延在方向において前記空気吸入口ハウジング(21)に延び入る上流端部(141)を有する、ことを特徴とする、特に自動車両の暖房、換気及び/又は空調装置用の吸入送風機(1)。
  2. 前記同軸フラップ(27、28、30)は、前記フラップ(27、28、30)が一方の空気吸入口(26)を閉鎖する第1端部位置と、前記フラップ(27、28、30)が他方の空気吸入口(24)を閉鎖する第2端部位置との間で、それぞれ移動可能に配置される、
    請求項1に記載の吸入送風機(1)。
  3. 前記同軸フラップ(27、28、30)は、ドラムタイプである、
    請求項1又は2に記載の吸入送風機(1)。
  4. ‐ 前記空気吸入口ハウジング(21)は、空気通過セクションを画定する内部空間を含み、前記内部空間は、前記送風機ハウジング出口(17a)の前記延在軸(B)に直交する方向における第1寸法(d1)と、前記送風機ハウジング出口(17a)の前記延在軸(B)に平行な第2寸法(d2)と、を有し、
    ‐ 前記分離隔壁(14)の前記上流端部(141)は、前記第1寸法(d1)の全体に亘って延在するとともに、前記第2寸法(d2)の一部に亘って延在する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吸入送風機(1)。
  5. 前記空気吸入口ハウジング(21)に配置された更なる分離隔壁(39)であって、前記中央フラップ(27)の端部領域を端部位置において少なくとも部分的に取り囲む更なる分離隔壁(39)を更に含む、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の吸入送風機(1)。
  6. 前記更なる分離隔壁(39)は、前記送風機ハウジング出口(17a)の前記延在軸(B)に直交する延在方向において主に延在するフレーム(391)を有し、
    バンド(395)が、前記中央フラップ(27)の端部領域を端部位置において少なくとも部分的に取り囲むように前記フレームに整列して延在する、
    請求項5に記載の吸送風機(1)。
  7. 前記更なる分離隔壁(39)の前記フレーム(391)は、少なくとも1つのストッパを有し、
    前記中央フラップ(27)は、前記ストッパに接することで端部位置に当接するように構成される、
    請求項6に記載の吸送風機(1)。
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