JP7073166B2 - 射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機に関する。
トグルリンク機構を用いて金型の型開閉及び型締めを行う射出成形機が知られている。トグルリンク機構は、リンクと連結ピンにより連結されており、リンクと連結ピンの間にはブッシュが設置されているが、繰り返し型開閉が行われるとブッシュと連結ピンとが摺動し、ブッシュが摩耗する。
このため、ブッシュと連結ピンとの間に油等の潤滑剤を介在させることで摺動面の潤滑性を上げて、ブッシュの摩耗を低減させる方法が知られている(特許文献1)。
米国特許出願公開第2299119号明細書
ところで、射出成形機の運転を停止してから時間が経過すると、ブッシュと連結ピンとの間に供給された潤滑剤が重力の影響により下方向に溜まり、摺動面における潤滑剤の分布に偏りが生じることがある。このような潤滑剤の分布不良が発生した状態のまま、射出成形機を運転すると、潤滑剤が枯渇した部分においてブッシュの摩耗が発生するおそれがある。このため、ブッシュと連結ピンとの摺動面における潤滑状態を把握する射出成形機が求められている。
そこで、本発明は、リンク機構の摺動面における摩耗を抑制する射出成形機を提供することを目的とする。
実施形態の一態様の射出成形機は、可動プラテンと、リアプラテンと、複数のリンクを有し、一端が前記可動プラテンと連結され、他端が前記リアプラテンと連結されるリンク機構と、前記可動プラテンと前記リンクを連結する連結部、前記リンク同士を連結する連結部、および、前記リアプラテンと前記リンクを連結する連結部、のうち少なくとも1つの連結部に、潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置と、前記潤滑剤供給装置を制御する制御部と、を備える射出成形機であって、前記連結部のうち少なくとも1つの連結部は、一方の連結部材と、他方の連結部材と、前記他方の連結部材とは別体に形成され、前記他方の連結部材に配置されるブッシュと、前記ブッシュに挿通される連結ピンと、前記ブッシュと前記連結ピンとの隙間である軸受隙間に潤滑剤を供給する供給路と、前記軸受隙間から潤滑剤を排出する排出路と、を有し、前記潤滑剤供給装置は、前記供給路と接続され、潤滑剤を供給する供給機構と、前記排出路と接続され、潤滑剤を排出する排出機構と、を有し、前記制御部は、運転停止後、かつ、射出成形を行う成形サイクル工程を行う前に、前記供給機構を動作させて前記軸受隙間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給工程を実行することを特徴とする。
本発明によれば、リンク機構の摺動面における摩耗を抑制する射出成形機を提供することができる。
第1実施形態による射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。 第1実施形態による射出成形機の型締時の状態を示す図である。 第1実施形態に係る射出成形機が備えるトグル機構及び潤滑剤供給装置の構成図である。 第1実施形態に係る射出成形機における連結ピンとブッシュの潤滑構造を説明する斜視断面図である。 第1実施形態に係る射出成形機における連結ピンとブッシュの潤滑構造を説明する断面図である。 第1実施形態に係る射出成形機が備える制御装置の構成要素を機能ブロックで示す図である。 第1実施形態に係る射出成形機の運転開始時における動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る射出成形機が備える制御装置の構成要素を機能ブロックで示す図である。 第2実施形態に係る射出成形機の運転停止時における動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る射出成形機の運転開始時における動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
≪第1実施形態≫
(射出成形機)
図1は、第1実施形態による射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。図2は、第1実施形態による射出成形機の型締時の状態を示す図である。図1~図2において、X方向、Y方向およびZ方向は互いに垂直な方向である。X方向およびY方向は水平方向を表し、Z方向は鉛直方向を表す。型締装置100が横型である場合、X方向は型開閉方向であり、Y方向は射出成形機10の幅方向である。図1~図2に示すように、射出成形機10は、型締装置100と、エジェクタ装置200と、射出装置300と、移動装置400と、制御装置700と、フレーム900とを有する。以下、射出成形機10の各構成要素について説明する。
(型締装置)
型締装置100の説明では、型閉時の可動プラテン120の移動方向(図1および図2中右方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(図1および図2中左方向)を後方として説明する。
型締装置100は、金型装置800の型閉、型締、型開を行う。型締装置100は例えば横型であって、型開閉方向が水平方向である。型締装置100は、固定プラテン110、可動プラテン120、トグルサポート130、タイバー140、トグル機構150、型締モータ160、運動変換機構170、および型厚調整機構180を有する。
固定プラテン110は、フレーム900に対し固定される。固定プラテン110における可動プラテン120との対向面に固定金型810が取付けられる。
可動プラテン120は、フレーム900に対し型開閉方向に移動自在とされる。フレーム900上には、可動プラテン120を案内するガイド101が敷設される。可動プラテン120における固定プラテン110との対向面に可動金型820が取付けられる。
固定プラテン110に対し可動プラテン120を進退させることにより、型閉、型締、型開が行われる。固定金型810と可動金型820とで金型装置800が構成される。
トグルサポート(リアプラテン)130は、固定プラテン110と間隔をおいて連結され、フレーム900上に型開閉方向に移動自在に載置される。尚、トグルサポート130は、フレーム900上に敷設されるガイドに沿って移動自在とされてもよい。トグルサポート130のガイドは、可動プラテン120のガイド101と共通のものでもよい。
尚、本実施形態では、固定プラテン110がフレーム900に対し固定され、トグルサポート130がフレーム900に対し型開閉方向に移動自在とされるが、トグルサポート130がフレーム900に対し固定され、固定プラテン110がフレーム900に対し型開閉方向に移動自在とされてもよい。
タイバー140は、固定プラテン110とトグルサポート130とを型開閉方向に間隔Lをおいて連結する。タイバー140は、複数本(例えば4本)用いられてよい。各タイバー140は、型開閉方向に平行とされ、型締力に応じて伸びる。少なくとも1本のタイバー140には、タイバー140の歪を検出するタイバー歪検出器141が設けられてよい。タイバー歪検出器141は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。タイバー歪検出器141の検出結果は、型締力の検出などに用いられる。
尚、本実施形態では、型締力を検出する型締力検出器として、タイバー歪検出器141が用いられるが、本発明はこれに限定されない。型締力検出器は、歪ゲージ式に限定されず、圧電式、容量式、油圧式、電磁式などでもよく、その取付け位置もタイバー140に限定されない。
トグル機構150は、可動プラテン120とトグルサポート130との間に配設され、トグルサポート130に対し可動プラテン120を型開閉方向に移動させる。トグル機構150は、クロスヘッド151、一対のリンク群などで構成される。各リンク群は、ピンなどで屈伸自在に連結される第1リンク152および第2リンク153を有する。第1リンク152は可動プラテン120に対しピンなどで揺動自在に取付けられ、第2リンク153はトグルサポート130に対しピンなどで揺動自在に取付けられる。第2リンク153は、第3リンク154を介してクロスヘッド151に取付けられる。トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させると、第1リンク152および第2リンク153が屈伸し、トグルサポート130に対し可動プラテン120が進退する。
尚、トグル機構150の構成は、図1および図2に示す構成に限定されない。例えば図1および図2では、各リンク群の節点の数が5つであるが、4つでもよく、第3リンク154の一端部が、第1リンク152と第2リンク153との節点に結合されてもよい。
型締モータ160は、トグルサポート130に取付けられており、トグル機構150を作動させる。型締モータ160は、トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させることにより、第1リンク152および第2リンク153を屈伸させ、トグルサポート130に対し可動プラテン120を進退させる。型締モータ160は、運動変換機構170に直結されるが、ベルトやプーリなどを介して運動変換機構170に連結されてもよい。
運動変換機構170は、型締モータ160の回転運動をクロスヘッド151の直線運動に変換する。運動変換機構170は、ねじ軸171と、ねじ軸171に螺合するねじナット172とを含む。ねじ軸171と、ねじナット172との間には、ボールまたはローラが介在してよい。
型締装置100は、制御装置700による制御下で、型閉工程、型締工程、型開工程などを行う。
型閉工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定速度で型閉完了位置まで前進させることにより、可動プラテン120を前進させ、可動金型820を固定金型810にタッチさせる。クロスヘッド151の位置や速度は、例えば型締モータエンコーダ161などを用いて検出する。型締モータエンコーダ161は、型締モータ160の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。尚、クロスヘッド151の位置を検出するクロスヘッド位置検出器、およびクロスヘッド151の速度を検出するクロスヘッド速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。また、可動プラテン120の位置を検出する可動プラテン位置検出器、および可動プラテン120の速度を検出する可動プラテン速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。
型締工程では、型締モータ160をさらに駆動してクロスヘッド151を型閉完了位置から型締位置までさらに前進させることで型締力を生じさせる。型締時に可動金型820と固定金型810との間にキャビティ空間801(図2参照)が形成され、射出装置300がキャビティ空間801に液状の成形材料を充填する。充填された成形材料が固化されることで、成形品が得られる。キャビティ空間801の数は複数でもよく、その場合、複数の成形品が同時に得られる。
型開工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定速度で型開完了位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、可動金型820を固定金型810から離間させる。その後、エジェクタ装置200が可動金型820から成形品を突き出す。
型閉工程および型締工程における設定条件は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、型閉工程および型締工程におけるクロスヘッド151の速度や位置(型閉開始位置、速度切替位置、型閉完了位置、および型締位置を含む)、型締力は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型閉開始位置、速度切替位置、型閉完了位置、および型締位置は、後側から前方に向けてこの順で並び、速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、速度が設定される。速度切替位置は、1つでもよいし、複数でもよい。速度切替位置は、設定されなくてもよい。型締位置と型締力とは、いずれか一方のみが設定されてもよい。
型開工程における設定条件も同様に設定される。例えば、型開工程におけるクロスヘッド151の速度や位置(型開開始位置、速度切替位置、および型開完了位置を含む)は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型開開始位置、速度切替位置、および型開完了位置は、前側から後方に向けて、この順で並び、速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、速度が設定される。速度切替位置は、1つでもよいし、複数でもよい。速度切替位置は、設定されなくてもよい。型開開始位置と型締位置とは同じ位置であってよい。また、型開完了位置と型閉開始位置とは同じ位置であってよい。
尚、クロスヘッド151の速度や位置などの代わりに、可動プラテン120の速度や位置などが設定されてもよい。また、クロスヘッドの位置(例えば型締位置)や可動プラテンの位置の代わりに、型締力が設定されてもよい。
ところで、トグル機構150は、型締モータ160の駆動力を増幅して可動プラテン120に伝える。その増幅倍率は、トグル倍率とも呼ばれる。トグル倍率は、第1リンク152と第2リンク153とのなす角θ(以下、「リンク角度θ」とも呼ぶ)に応じて変化する。リンク角度θは、クロスヘッド151の位置から求められる。リンク角度θが180°のとき、トグル倍率が最大になる。
金型装置800の交換や金型装置800の温度変化などにより金型装置800の厚さが変化した場合、型締時に所定の型締力が得られるように、型厚調整が行われる。型厚調整では、例えば可動金型820が固定金型810にタッチする型タッチの時点でトグル機構150のリンク角度θが所定の角度になるように、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整する。
型締装置100は、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整することで、型厚調整を行う型厚調整機構180を有する。型厚調整機構180は、タイバー140の後端部に形成されるねじ軸181と、トグルサポート130に回転自在に保持されるねじナット182と、ねじ軸181に螺合するねじナット182を回転させる型厚調整モータ183とを有する。
ねじ軸181およびねじナット182は、タイバー140ごとに設けられる。型厚調整モータ183の回転は、回転伝達部185を介して複数のねじナット182に伝達されてよい。複数のねじナット182を同期して回転できる。尚、回転伝達部185の伝達経路を変更することで、複数のねじナット182を個別に回転することも可能である。
回転伝達部185は、例えば歯車などで構成される。この場合、各ねじナット182の外周に受動歯車が形成され、型厚調整モータ183の出力軸には駆動歯車が取付けられ、複数の受動歯車および駆動歯車と噛み合う中間歯車がトグルサポート130の中央部に回転自在に保持される。尚、回転伝達部185は、歯車の代わりに、ベルトやプーリなどで構成されてもよい。
型厚調整機構180の動作は、制御装置700によって制御される。制御装置700は、型厚調整モータ183を駆動して、ねじナット182を回転させることで、ねじナット182を回転自在に保持するトグルサポート130の固定プラテン110に対する位置を調整し、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整する。
尚、本実施形態では、ねじナット182がトグルサポート130に対し回転自在に保持され、ねじ軸181が形成されるタイバー140が固定プラテン110に対し固定されるが、本発明はこれに限定されない。
例えば、ねじナット182が固定プラテン110に対し回転自在に保持され、タイバー140がトグルサポート130に対し固定されてもよい。この場合、ねじナット182を回転させることで、間隔Lを調整できる。
また、ねじナット182がトグルサポート130に対し固定され、タイバー140が固定プラテン110に対し回転自在に保持されてもよい。この場合、タイバー140を回転させることで、間隔Lを調整できる。
さらにまた、ねじナット182が固定プラテン110に対し固定され、タイバー140がトグルサポート130に対し回転自在に保持されてもよい。この場合、タイバー140を回転させることで間隔Lを調整できる。
間隔Lは、型厚調整モータエンコーダ184を用いて検出する。型厚調整モータエンコーダ184は、型厚調整モータ183の回転量や回転方向を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。型厚調整モータエンコーダ184の検出結果は、トグルサポート130の位置や間隔Lの監視や制御に用いられる。尚、トグルサポート130の位置を検出するトグルサポート位置検出器、および間隔Lを検出する間隔検出器は、型厚調整モータエンコーダ184に限定されず、一般的なものを使用できる。
型厚調整機構180は、互いに螺合するねじ軸181とねじナット182の一方を回転させることで、間隔Lを調整する。複数の型厚調整機構180が用いられてもよく、複数の型厚調整モータ183が用いられてもよい。
尚、本実施形態の型厚調整機構180は、間隔Lを調整するため、タイバー140に形成されるねじ軸181とねじ軸181に螺合されるねじナット182とを有するが、本発明はこれに限定されない。
例えば、型厚調整機構180は、タイバー140の温度を調節するタイバー温調器を有してもよい。タイバー温調器は、各タイバー140に取付けられ、複数本のタイバー140の温度を連携して調整する。タイバー140の温度が高いほど、タイバー140は熱膨張によって長くなり、間隔Lが大きくなる。複数本のタイバー140の温度は独立に調整することも可能である。
タイバー温調器は、例えばヒータなどの加熱器を含み、加熱によってタイバー140の温度を調節する。タイバー温調器は、水冷ジャケットなどの冷却器を含み、冷却によってタイバー140の温度を調節してもよい。タイバー温調器は、加熱器と冷却器の両方を含んでもよい。
尚、本実施形態の型締装置100は、型開閉方向が水平方向である横型であるが、型開閉方向が上下方向である竪型でもよい。竪型の型締装置は、下プラテン、上プラテン、トグルサポート、タイバー、トグル機構、および型締モータなどを有する。下プラテンと上プラテンのうち、いずれか一方が固定プラテン、残りの一方が可動プラテンとして用いられる。下プラテンには下金型が取付けられ、上プラテンには上金型が取付けられる。下金型と上金型とで金型装置が構成される。下金型は、ロータリーテーブルを介して下プラテンに取付けられてもよい。トグルサポートは、下プラテンの下方に配設され、タイバーを介して上プラテンと連結される。タイバーは、上プラテンとトグルサポートとを型開閉方向に間隔をおいて連結する。トグル機構は、トグルサポートと下プラテンとの間に配設され、可動プラテンを昇降させる。型締モータは、トグル機構を作動させる。型締装置が竪型である場合、タイバーの本数は通常3本である。尚、タイバーの本数は特に限定されない。
尚、本実施形態の型締装置100は、駆動源として、型締モータ160を有するが、型締モータ160の代わりに、油圧シリンダを有してもよい。また、型締装置100は、型開閉用にリニアモータを有し、型締用に電磁石を有してもよい。
(エジェクタ装置)
エジェクタ装置200の説明では、型締装置100の説明と同様に、型閉時の可動プラテン120の移動方向(図1および図2中右方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(図1および図2中左方向)を後方として説明する。
エジェクタ装置200は、金型装置800から成形品を突き出す。エジェクタ装置200は、エジェクタモータ210、運動変換機構220、およびエジェクタロッド230などを有する。
エジェクタモータ210は、可動プラテン120に取付けられる。エジェクタモータ210は、運動変換機構220に直結されるが、ベルトやプーリなどを介して運動変換機構220に連結されてもよい。
運動変換機構220は、エジェクタモータ210の回転運動をエジェクタロッド230の直線運動に変換する。運動変換機構220は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
エジェクタロッド230は、可動プラテン120の貫通穴において進退自在とされる。エジェクタロッド230の前端部は、可動金型820の内部に進退自在に配設される可動部材830と接触する。エジェクタロッド230の前端部は、可動部材830と連結されていても、連結されていなくてもよい。
エジェクタ装置200は、制御装置700による制御下で、突き出し工程を行う。
突き出し工程では、エジェクタモータ210を駆動してエジェクタロッド230を設定速度で待機位置から突き出し位置まで前進させることにより、可動部材830を前進させ、成形品を突き出す。その後、エジェクタモータ210を駆動してエジェクタロッド230を設定速度で後退させ、可動部材830を元の待機位置まで後退させる。エジェクタロッド230の位置や速度は、例えばエジェクタモータエンコーダ211を用いて検出する。エジェクタモータエンコーダ211は、エジェクタモータ210の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。尚、エジェクタロッド230の位置を検出するエジェクタロッド位置検出器、およびエジェクタロッド230の速度を検出するエジェクタロッド速度検出器は、エジェクタモータエンコーダ211に限定されず、一般的なものを使用できる。
(射出装置)
射出装置300の説明では、型締装置100の説明やエジェクタ装置200の説明とは異なり、充填時のスクリュ330の移動方向(図1および図2中左方向)を前方とし、計量時のスクリュ330の移動方向(図1および図2中右方向)を後方として説明する。
射出装置300は、フレーム900に対し進退自在なスライドベース301に設置され、金型装置800に対し進退自在とされる。射出装置300は、金型装置800にタッチし、金型装置800内のキャビティ空間801に成形材料を充填する。射出装置300は、例えば、シリンダ310、ノズル320、スクリュ330、計量モータ340、射出モータ350、圧力検出器360などを有する。
シリンダ310は、供給口311から内部に供給された成形材料を加熱する。成形材料は、例えば樹脂などを含む。成形材料は、例えばペレット状に形成され、固体の状態で供給口311に供給される。供給口311はシリンダ310の後部に形成される。シリンダ310の後部の外周には、水冷シリンダなどの冷却器312が設けられる。冷却器312よりも前方において、シリンダ310の外周には、バンドヒータなどの加熱器313と温度検出器314とが設けられる。
シリンダ310は、シリンダ310の軸方向(図1および図2中左右方向)に複数のゾーンに区分される。各ゾーンに加熱器313と温度検出器314とが設けられる。ゾーン毎に、温度検出器314の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
ノズル320は、シリンダ310の前端部に設けられ、金型装置800に対し押し付けられる。ノズル320の外周には、加熱器313と温度検出器314とが設けられる。ノズル320の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
スクリュ330は、シリンダ310内において回転自在に且つ進退自在に配設される。スクリュ330を回転させると、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料が前方に送られる。成形材料は、前方に送られながら、シリンダ310からの熱によって徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。その後、スクリュ330を前進させると、スクリュ330前方に蓄積された液状の成形材料がノズル320から射出され、金型装置800内に充填される。
スクリュ330の前部には、スクリュ330を前方に押すときにスクリュ330の前方から後方に向かう成形材料の逆流を防止する逆流防止弁として、逆流防止リング331が進退自在に取付けられる。
逆流防止リング331は、スクリュ330を前進させるときに、スクリュ330前方の成形材料の圧力によって後方に押され、成形材料の流路を塞ぐ閉塞位置(図2参照)までスクリュ330に対し相対的に後退する。これにより、スクリュ330前方に蓄積された成形材料が後方に逆流するのを防止する。
一方、逆流防止リング331は、スクリュ330を回転させるときに、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って前方に送られる成形材料の圧力によって前方に押され、成形材料の流路を開放する開放位置(図1参照)までスクリュ330に対し相対的に前進する。これにより、スクリュ330の前方に成形材料が送られる。
逆流防止リング331は、スクリュ330と共に回転する共回りタイプと、スクリュ330と共に回転しない非共回りタイプのいずれでもよい。
尚、射出装置300は、スクリュ330に対し逆流防止リング331を開放位置と閉塞位置との間で進退させる駆動源を有していてもよい。
計量モータ340は、スクリュ330を回転させる。スクリュ330を回転させる駆動源は、計量モータ340には限定されず、例えば油圧ポンプなどでもよい。
射出モータ350は、スクリュ330を進退させる。射出モータ350とスクリュ330との間には、射出モータ350の回転運動をスクリュ330の直線運動に変換する運動変換機構などが設けられる。運動変換機構は、例えばねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを有する。ねじ軸とねじナットの間には、ボールやローラなどが設けられてよい。スクリュ330を進退させる駆動源は、射出モータ350には限定されず、例えば油圧シリンダなどでもよい。
圧力検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間で伝達されるを検出する。検出した力は、制御装置700で圧力に変換される。圧力検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間の力の伝達経路に設けられ、圧力検出器360に作用するを検出する。
圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。圧力検出器360の検出結果は、スクリュ330が成形材料から受ける圧力、スクリュ330に対する背圧、スクリュ330から成形材料に作用する圧力などの制御や監視に用いられる。
射出装置300は、制御装置700による制御下で、計量工程、充填工程および保圧工程などを行う。
計量工程では、計量モータ340を駆動してスクリュ330を設定回転数で回転させ、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料を前方に送る。これに伴い、成形材料が徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。スクリュ330の回転数は、例えば計量モータエンコーダ341を用いて検出する。計量モータエンコーダ341は、計量モータ340の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。尚、スクリュ330の回転数を検出するスクリュ回転数検出器は、計量モータエンコーダ341に限定されず、一般的なものを使用できる。
計量工程では、スクリュ330の急激な後退を制限すべく、射出モータ350を駆動してスクリュ330に対して設定背圧を加えてよい。スクリュ330に対する背圧は、例えば圧力検出器360を用いて検出する。圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330が計量完了位置まで後退し、スクリュ330の前方に所定量の成形材料が蓄積されると、計量工程が完了する。
充填工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を設定速度で前進させ、スクリュ330の前方に蓄積された液状の成形材料を金型装置800内のキャビティ空間801に充填させる。スクリュ330の位置や速度は、例えば射出モータエンコーダ351を用いて検出する。射出モータエンコーダ351は、射出モータ350の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330の位置が設定位置に達すると、充填工程から保圧工程への切替(所謂、V/P切替)が行われる。V/P切替が行われる位置をV/P切替位置とも呼ぶ。スクリュ330の設定速度は、スクリュ330の位置や時間などに応じて変更されてもよい。
尚、充填工程においてスクリュ330の位置が設定位置に達した後、その設定位置にスクリュ330を一時停止させ、その後にV/P切替が行われてもよい。V/P切替の直前において、スクリュ330の停止の代わりに、スクリュ330の微速前進または微速後退が行われてもよい。また、スクリュ330の位置を検出するスクリュ位置検出器、およびスクリュ330の速度を検出するスクリュ速度検出器は、射出モータエンコーダ351に限定されず、一般的なものを使用できる。
保圧工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を前方に押し、スクリュ330の前端部における成形材料の圧力(以下、「保持圧力」とも呼ぶ。)を設定圧に保ち、シリンダ310内に残る成形材料を金型装置800に向けて押す。金型装置800内での冷却収縮による不足分の成形材料を補充できる。保持圧力は、例えば圧力検出器360を用いて検出する。圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。保持圧力の設定値は、保圧工程の開始からの経過時間などに応じて変更されてもよい。
保圧工程では金型装置800内のキャビティ空間801の成形材料が徐々に冷却され、保圧工程完了時にはキャビティ空間801の入口が固化した成形材料で塞がれる。この状態はゲートシールと呼ばれ、キャビティ空間801からの成形材料の逆流が防止される。保圧工程後、冷却工程が開始される。冷却工程では、キャビティ空間801内の成形材料の固化が行われる。成形サイクル時間の短縮のため、冷却工程中に計量工程が行われてよい。
尚、本実施形態の射出装置300は、インライン・スクリュ方式であるが、プリプラ方式などでもよい。プリプラ方式の射出装置は、可塑化シリンダ内で溶融された成形材料を射出シリンダに供給し、射出シリンダから金型装置内に成形材料を射出する。可塑化シリンダ内にはスクリュが回転自在にまたは回転自在に且つ進退自在に配設され、射出シリンダ内にはプランジャが進退自在に配設される。
また、本実施形態の射出装置300は、シリンダ310の軸方向が水平方向である横型であるが、シリンダ310の軸方向が上下方向である竪型であってもよい。竪型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、竪型でも横型でもよい。同様に、横型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、横型でも竪型でもよい。
(移動装置)
移動装置400の説明では、射出装置300の説明と同様に、充填時のスクリュ330の移動方向(図1および図2中左方向)を前方とし、計量時のスクリュ330の移動方向(図1および図2中右方向)を後方として説明する。
移動装置400は、金型装置800に対し射出装置300を進退させる。また、移動装置400は、金型装置800に対しノズル320を押し付け、ノズルタッチ圧力を生じさせる。移動装置400は、液圧ポンプ410、駆動源としてのモータ420、液圧アクチュエータとしての液圧シリンダ430などを含む。
液圧ポンプ410は、第1ポート411と、第2ポート412とを有する。液圧ポンプ410は、両方向回転可能なポンプであり、モータ420の回転方向を切り替えることにより、第1ポート411および第2ポート412のいずれか一方から作動液(例えば油)を吸入し他方から吐出して液圧を発生させる。尚、液圧ポンプ410はタンクから作動液を吸引して第1ポート411および第2ポート412のいずれか一方から作動液を吐出することもできる。
モータ420は、液圧ポンプ410を作動させる。モータ420は、制御装置700からの制御信号に応じた回転方向および回転トルクで液圧ポンプ410を駆動する。モータ420は、電動モータであってよく、電動サーボモータであってよい。
液圧シリンダ430は、シリンダ本体431、ピストン432、およびピストンロッド433を有する。シリンダ本体431は、射出装置300に対して固定される。ピストン432は、シリンダ本体431の内部を、第1室としての前室435と、第2室としての後室436とに区画する。ピストンロッド433は、固定プラテン110に対して固定される。
液圧シリンダ430の前室435は、第1流路401を介して、液圧ポンプ410の第1ポート411と接続される。第1ポート411から吐出された作動液が第1流路401を介して前室435に供給されることで、射出装置300が前方に押される。射出装置300が前進され、ノズル320が固定金型810に押し付けられる。前室435は、液圧ポンプ410から供給される作動液の圧力によってノズル320のノズルタッチ圧力を生じさせる圧力室として機能する。
一方、液圧シリンダ430の後室436は、第2流路402を介して液圧ポンプ410の第2ポート412と接続される。第2ポート412から吐出された作動液が第2流路402を介して液圧シリンダ430の後室436に供給されることで、射出装置300が後方に押される。射出装置300が後退され、ノズル320が固定金型810から離間される。
尚、本実施形態では移動装置400は液圧シリンダ430を含むが、本発明はこれに限定されない。例えば、液圧シリンダ430の代わりに、電動モータと、その電動モータの回転運動を射出装置300の直線運動に変換する運動変換機構とが用いられてもよい。
(制御装置)
制御装置700は、例えばコンピュータで構成され、図1~図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)701と、メモリなどの記憶媒体702と、入力インターフェース703と、出力インターフェース704とを有する。制御装置700は、記憶媒体702に記憶されたプログラムをCPU701に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御装置700は、入力インターフェース703で外部からの信号を受信し、出力インターフェース704で外部に信号を送信する。
制御装置700は、型閉工程や型締工程、型開工程などを繰り返し行うことにより、成形品を繰り返し製造する。また、制御装置700は、型締工程の間に、計量工程や充填工程、保圧工程などを行う。成形品を得るための一連の動作、例えば計量工程の開始から次の計量工程の開始までの動作を「ショット」または「成形サイクル」とも呼ぶ。また、1回のショットに要する時間を「成形サイクル時間」とも呼ぶ。
一回の成形サイクルは、例えば、計量工程、型閉工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、型開工程、および突き出し工程をこの順で有する。ここでの順番は、各工程の開始の順番である。充填工程、保圧工程、および冷却工程は、型締工程の開始から型締工程の終了までの間に行われる。型締工程の終了は型開工程の開始と一致する。尚、成形サイクル時間の短縮のため、同時に複数の工程を行ってもよい。例えば、計量工程は、前回の成形サイクルの冷却工程中に行われてもよく、この場合、型閉工程が成形サイクルの最初に行われることとしてもよい。また、充填工程は、型閉工程中に開始されてもよい。また、突き出し工程は、型開工程中に開始されてもよい。ノズル320の流路を開閉する開閉弁が設けられる場合、型開工程は、計量工程中に開始されてもよい。計量工程中に型開工程が開始されても、開閉弁がノズル320の流路を閉じていれば、ノズル320から成形材料が漏れないためである。
制御装置700は、操作装置750や表示装置760と接続されている。操作装置750は、ユーザによる入力操作を受け付け、入力操作に応じた信号を制御装置700に出力する。表示装置760は、制御装置700による制御下で、操作装置750における入力操作に応じた操作画面を表示する。
操作画面は、射出成形機10の設定などに用いられる。操作画面は、複数用意され、切り替えて表示されたり、重ねて表示されたりする。ユーザは、表示装置760で表示される操作画面を見ながら、操作装置750を操作することにより射出成形機10の設定(設定値の入力を含む)などを行う。
操作装置750および表示装置760は、例えばタッチパネルで構成され、一体化されてよい。尚、本実施形態の操作装置750および表示装置760は、一体化されているが、独立に設けられてもよい。また、操作装置750は、複数設けられてもよい。
(トグル機構における潤滑構成)
次に、トグル機構150の摺動面に潤滑剤を供給する構成について、図3を用いて説明する。図3は、第1実施形態に係る射出成形機10が備えるトグル機構150及び潤滑剤供給装置500の構成図である。
図3に示すように、可動プラテン120の軸受121と第1リンク152を連結ピン50により連結する連結部40が形成されている。同様に、第1リンク152と第2リンク153を連結ピン51により連結する連結部40が形成されている。第2リンク153とトグルサポート130の軸受131を連結ピン52により連結する連結部40が形成されている。第2リンク153と第3リンク154を連結ピン53により連結する連結部40が形成されている。第3リンク154とクロスヘッド151を連結ピン54により連結する連結部40が形成されている。
連結ピン50の連結部40において、連結ピン50は、一方の連結部材である第1リンク152の軸受穴に回り止め固定され、他方の連結部材である可動プラテン120の軸受121にブッシュ55(図4参照)が圧入され、ブッシュ55と連結ピン50の間の摺動面が潤滑されている。なお、連結ピン50は、可動プラテン120の軸受穴に回り止め固定され、第1リンク152の軸受にブッシュが圧入され、ブッシュと連結ピン50の間の摺動面が潤滑されていてもよい。同様に、連結ピン51~54の連結部40において、連結ピン51~54は、一方の連結部材と回り止め固定され、他方の連結部材にブッシュが圧入され、ブッシュと連結ピン51~54の間の摺動面が潤滑されていてもよい。
図3及び以下の説明において、連結ピン50の連結部40における摺動面を潤滑する構成を例に説明するが、その他の連結ピン51~54の連結部40における摺動面を潤滑する構成に適用してもよい。また、連結部40のうち少なくとも1つの連結部において適用してもよい。
射出成形機10は、潤滑剤供給装置500を備えている。潤滑剤供給装置500は、リザーバタンク501と、供給ポンプ502と、回収ポンプ503と、気体・潤滑剤分離器504と、を有している。なお、潤滑剤供給装置500は、各連結部40ごとに独立して設けられていてもよく、流路が分岐して共用する構成であってもよい。
リザーバタンク501は、潤滑剤を貯留可能な容器である。なお、潤滑剤の種類は限定するものではなく、例えば、グリスであってもよく、油であってもよい。供給ポンプ502は、リザーバタンク501から連結部40の供給接続口61(図4参照)に潤滑剤を供給する。
回収ポンプ503は、気体・潤滑剤分離器504を介して連結部40の回収接続口69(図4参照)と接続されており、回収接続口69から空気を吸引することにより潤滑剤を回収する。空気と共に回収された潤滑剤は、気体・潤滑剤分離器504で空気と潤滑剤が分離され、分離された空気は回収ポンプ503に吸引され、分離された潤滑剤は図示しないフィルタで異物が除去され、リザーバタンク501に戻される。なお、潤滑剤供給装置500の流路に示す矢印は潤滑剤の流れの向きを示す。
図4は、連結部40のA-A断面図である。図5は、第1実施形態の連結部40における連結ピン50とブッシュ55の潤滑構造を説明する断面模式図である。なお、図5においては、図4における2つのブッシュ55のうちの一方のブッシュ55と連結ピン50のみを図示しており、第1リンク152を省略して図示している。また、図5は、連結ピン50の軸方向を紙面の左右方向としている。なお、連結ピン50の軸方向は、Y方向(図1参照)である。
連結ピン50には、端面に供給接続口61が設けられており、供給接続口61から連結ピン50の軸方向に伸びる供給路62が設けられている。即ち、供給路62の一端は供給接続口61が設けられている。供給路62の他端側に連結ピン50の径方向に延びる供給路63が設けられており、供給路63の他端側は連結ピン50の円周面に設けられた供給路開口部64で開口している。
可動プラテン120の軸受121に圧入されるブッシュ55の内周面には、リング状の溝である収集溝66が形成されている。収集溝66は、連結ピン50の軸方向について、供給路開口部64を挟むように両外側に配置されている。
2つの収集溝66の間において、ブッシュ55の内周面と連結ピン50の円周面との間には、潤滑剤が供給される軸受隙間65が形成される。また、収集溝66よりも軸方向の外側において、ブッシュ55の内周面と連結ピン50の円周面との間には、外側軸受隙間65Sが形成される。
また、ブッシュ55の外周面には、2つの収集溝66をつなぐ凹部溝67aが設けられている。ブッシュ55が軸受121に圧入されることにより、この凹部溝67aと軸受121の軸受穴の内周面との間に、回収路67が形成される。
ブッシュ55が圧入される軸受121には、軸受穴の内周面から外周面へと連通する回収路68が設けられている。回収路68の内周面側は回収路67に連通する。回収路68の外周面側は回収接続口69となる。なお、ブッシュ55を軸受121に圧入する際、回収路68の内周面側開口部がブッシュ55の凹部溝67aに面するように圧入することにより、回収路67と回収路68とを連通させることができる。
次に、潤滑剤の流れについて説明する。供給ポンプ502により供給接続口61から供給された潤滑剤は、矢印A1に示すように、供給路62を流れ、供給路63に分岐して流れ、連結ピン50の円周面に形成された供給路開口部64へと供給される。そして、供給路開口部64から供給された潤滑剤は、供給路開口部64からブッシュ55の内周面と連結ピン50の外周面との隙間である軸受隙間65を通り、収集溝66へと流れることで、ブッシュ55と連結ピン50の摺動面を潤滑する。
回収ポンプ503の動作により、収集溝66の内部は外空間よりも負圧となっている。このため、外側軸受隙間65Sには外空間から収集溝66へ向けての空気の流れが発生し、外側軸受隙間65Sにシール部材等を用いなくても、潤滑剤が外側軸受隙間65Sを介して外空間に流出することを防止することができる。
そして、外空間から外側軸受隙間65Sを介して収集溝66に流入する空気は、矢印B1に示すように、回収路67、回収路68を通り、回収接続口69から気体・潤滑剤分離器504を介して回収ポンプ503に吸引される。また、軸受隙間65から収集溝66に流入した潤滑剤も、矢印B1で示す空気の流れによって、回収路67、回収路68を通り、回収接続口69から気体・潤滑剤分離器504に流入する。その後、気体・潤滑剤分離器504で空気と分離された潤滑剤は図示しないフィルタで異物が除去され、リザーバタンク501に戻される。
(運転停止時における潤滑剤の流出)
射出成形機10の運転停止時における軸受隙間65内の潤滑剤の流出について説明する。ここで、射出成形機10の運転停止とは、成形サイクルが終了して射出成形機10の各部(型締モータ160、供給ポンプ502、回収ポンプ503等)が停止している状態をいうものとする。
運転停止時において、軸受隙間65内の潤滑剤が重力により落下しようとすると、軸受隙間65内の上側の空間が負圧となる。仮に、外空間からの空気が軸受隙間65内に流入しないシールありの潤滑構造であれば、上側の空間に発生する負圧により、落下しようとする潤滑剤を引き上げようとする力が働くので、潤滑剤の落下はある程度の位置(重力により落下しようとする力と負圧により引き上げようとする力が釣り合う位置)で停止する。
これに対し、図5に示すように、第1実施形態に係る射出成形機10におけるブッシュ55と連結ピン50との潤滑構造は、外側軸受隙間65Sにシール部材等を配置していないシールレス構造となっており、外空間から空気が流入可能になっている。このため、軸受隙間65内の潤滑剤が重力により落下しようとすると、軸受隙間65内の上側の空間に負圧が発生することとなるが、この負圧により収集溝66、外側軸受隙間65Sを介して外空間の空気が上側の空間に流入するため、潤滑剤を負圧により引き上げようとする力が小さくなり(または、消失し)、時間の経過とともに軸受隙間65内の潤滑剤は軸受隙間65および収集溝66の下部に溜まることとなる。
以上のように、シールレスの潤滑構造では、運転停止してから長時間が経過すると、軸受隙間65内の潤滑剤が下部に溜まり、上部では潤滑剤が枯渇する分布不良の状態となるおそれがある。このような潤滑剤の分布不良が発生している状態のまま、射出成形機10の運転を再開する(換言すれば、成形サイクルを実行する、特に、ブッシュ55と連結ピン50との間に高い面圧がかかる型締工程を実行する)と、ブッシュ55の摩耗が促進されるおそれがある。このため、第1実施形態に係る射出成形機10は、摺動面における潤滑不良を解消する機能を備えている。
(潤滑不良を解消する機能)
第1実施形態に係る射出成形機10が備える潤滑不良を解消する機能について、図6を用いて説明する。図6は、第1実施形態に係る射出成形機10が備える制御装置700の構成要素を機能ブロックで示す図である。なお、図6(および後述する図8)に図示される各機能ブロックは概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。各機能ブロックの全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。各機能ブロックにて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUにて実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。
制御装置700は、判定部710と、潤滑剤供給工程制御部720と、を有している。判定部710は、成形サイクル(計量工程、型閉工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、型開工程、および突き出し工程)を実行する前に、後述する潤滑剤供給工程を実行するか否かを判定する。潤滑剤供給工程制御部720は、後述する潤滑剤供給工程を実行する際、供給ポンプ502、回収ポンプ503、型締モータ160、表示装置760等の動作を制御する。
<射出成形機の運転開始時動作>
次に、図7を用いて第1実施形態に係る射出成形機10の運転開始時(運転再開時)における動作について説明する。図7は、第1実施形態に係る射出成形機10の運転開始時における動作を説明するフローチャートである。
ステップS101において、制御装置700の判定部710は、停止時間が所定の閾値時間より長いか否かを判定する。ここで、停止時間とは、射出成形機10の運転を停止してから現在までの経過時間である。なお、射出成形機10の制御装置700は、時計機能を備えており、射出成形機10の運転を停止した時刻をログとして記録している。判定部710は、ログに記録された運転停止時刻と、現在の時刻から停止時間を算出する。また、運転停止時にカウントを開始するタイマーを備えて、停止時間を計測してもよい。また、停止時間の開始基準は、射出成形機10の運転停止時に限られるものではなく、供給ポンプ502の運転停止時を基準としてもよく、回収ポンプ503の運転停止時を基準としてもよく、成形サイクルの終了時を基準としてもよい。
また、所定の閾値時間とは、前述のように、時間の経過で潤滑剤が下方に溜まる潤滑構造において、軸受隙間65内の潤滑剤に分布不良状態を発生するに足りる時間に基づいて設定された閾値である。
停止時間が閾値時間より長くない場合(S101・No)、制御装置700の処理はステップS102に進む。ステップS102において、判定部710は、潤滑剤供給工程の実行が不要であると判定する。そして、制御装置700の処理は、ステップS105に進む。
一方、停止時間が閾値時間より長い場合(S101・Yes)、制御装置700の処理はステップS103に進む。ステップS103において、判定部710は、成形サイクルを実行する前に潤滑剤供給工程の実行が必要であると判定する。また、潤滑剤供給工程の実行が必要と判定された際には、成形サイクルの実行を不許可と判定する。
そして、ステップS104において、潤滑剤供給工程制御部720は、射出成形機10の潤滑剤供給工程を実行する。ここで、潤滑剤供給工程とは、ブッシュ55と連結ピン50との間の摺動面に潤滑剤を供給して潤滑状態を良好な状態に改善する工程である。
潤滑剤供給工程において、潤滑剤供給工程制御部720は、供給ポンプ502を動作させて、潤滑剤を軸受隙間65(図5参照)に供給することにより摺動面の潤滑不良を解消する。また、潤滑剤供給工程制御部720は、回収ポンプ503を動作させることにより、潤滑剤が外側軸受隙間65Sを介して外空間に流出することを防止する。なお、回収ポンプ503を動作させることが好ましいが、必須ではない。また、潤滑剤供給工程における供給ポンプ502の供給量を成形サイクル中に供給される供給量よりも増加させるようにしてもよい。潤滑剤の供給量を増加させることによって潤滑剤が軸受隙間65内を早く移動するので、早く軸受隙間65内に潤滑剤を行き渡らせることができる。
また、潤滑剤供給工程において、潤滑剤供給工程制御部720は、トグル機構150を型タッチしない範囲内で、換言すれば、固定金型810と可動金型820とが離間する範囲内で、型締モータ160を制御するようにしてもよい。これにより、ブッシュ55と連結ピン50が周方向に相対運動をすることにより、潤滑剤を周方向に移動させることができるので、好適に潤滑不良を改善させることができる。また、潤滑不良のまま型締力をかけることにより発生するブッシュ55と連結ピン50の摩耗を防止することができる。
また、潤滑剤供給工程において、潤滑剤供給工程制御部720は、表示装置760に、例えば「自動給油中は、型締動作ができません」等のメッセージを表示するようにしてもよい。
潤滑剤供給工程の開始から所定時間が経過すると、摺動面は好適に潤滑されているものとして、潤滑剤供給工程を終了する。そして、制御装置700の処理はステップS105に進む。
ステップS105において、判定部710は、成形サイクルの実行を許可すると判定する。なお、潤滑剤供給工程制御部720は、表示装置760に表示されていた前述のメッセージを削除し、例えば「型締動作が可能です」等のメッセージを表示するようにしてもよい。
以上、第1実施形態に係る射出成形機10によれば、成形サイクルを開始する(特に、ブッシュ55と連結ピン50との間に高い面圧がかかる型締工程を実行する)前に、軸受隙間65に潤滑剤を供給して摺動面の潤滑不良を解消することができるので、ブッシュ55の摩耗等を抑制することができる。
また、停止時間が閾値時間より短い場合、即ち、摺動面の潤滑状態が良好な状態を維持していると判定した場合には、潤滑剤供給工程を行わず、成形サイクルを実行可能な状態とする(S101・No、S102、S105)。これにより、摺動面の潤滑状態が良好な場合には、潤滑剤供給工程に要する時間をカットして、射出成形機10が運転可能な状態となるまでの時間を短縮することができる。
≪第2実施形態≫
次に第2実施形態に係る射出成形機10について説明する。第2実施形態に係る射出成形機10は、第1実施形態に係る射出成形機10と比較して、射出成形機10の運転停止時における動作および運転開始時(運転再開時)の動作が異なっている。その他の構成は同様であり重複する説明は省略する。
図8は、第2実施形態に係る射出成形機10が備える制御装置700の構成要素を機能ブロックで示す図である。第2実施形態に係る射出成形機10の制御装置700(図8参照)は、第1実施形態に係る射出成形機10の制御装置700(図6参照)と比較して、潤滑剤吸引工程制御部730を更に有している点で異なっている。
制御装置700は、判定部710と、潤滑剤供給工程制御部720と、潤滑剤吸引工程制御部730と、を有している。潤滑剤吸引工程制御部730は、後述する潤滑剤吸引工程を実行する際、供給ポンプ502、回収ポンプ503、型締モータ160、表示装置760等の動作を制御する。
<射出成形機の運転終了時動作>
次に、図9を用いて第2実施形態に係る射出成形機10の運転停止時における動作について説明する。図9は、第2実施形態に係る射出成形機10の運転停止時における動作を説明するフローチャートである。
ステップS201において、判定部710は、射出成形機10の運転停止するか否かを判定する。運転を停止する場合(S201・Yes)、ステップS202に進む。射出成形機10の運転を停止しない場合(S201・No)、ステップS201を繰り返す。
ステップS202において、潤滑剤吸引工程制御部730は、射出成形機10の潤滑剤吸引工程を実行する。ここで、潤滑剤吸引工程とは、収集溝66、回収路67,68等に存在する潤滑剤を吸引する工程である。
潤滑剤吸引工程において、潤滑剤吸引工程制御部730は、供給ポンプ502を停止させるとともに、回収ポンプ503を動作させることにより、収集溝66、回収路67,68内の潤滑剤を吸引する。これにより、収集溝66、回収路67,68内は、外側軸受隙間65Sから流入した空気が充填された状態となる。
潤滑剤吸引工程の開始から所定時間が経過すると、収集溝66、回収路67,68内の潤滑剤は吸引され、外側軸受隙間65Sから流入した空気が充填された状態となっているものとして、潤滑剤吸引工程を終了する。
<射出成形機の運転開始時動作>
次に、図10を用いて第2実施形態に係る射出成形機10の運転開始時(運転再開時)における動作について説明する。図10は、第2実施形態に係る射出成形機10の運転開始時における動作を説明するフローチャートである。
ステップS301において、制御装置700の判定部710は、停止時間が所定の閾値時間より長いか否かを判定する。停止時間が閾値時間より長い場合(S301・Yes)、制御装置700の処理はステップS304に進む。
一方、停止時間が閾値時間より長くない場合(S301・No)、制御装置700の処理はステップS302に進む。ステップS302において、制御装置700の判定部710は、前回の射出成形機10の運転停止時に潤滑剤吸引工程を実行したか否かを判定する。運転停止時に潤滑剤吸引工程を実行していた場合(S301・Yes)、制御装置700の処理はステップS304に進む。
なお、ステップS301における判定とステップS302における判定の順序は、逆でもよく、入れ替えてもよい。
一方、運転停止時に潤滑剤吸引工程を実行していなかった場合(S301・No)、制御装置700の処理はステップS303に進む。ステップS303において、判定部710は、潤滑剤供給工程の実行が不要であると判定する。そして、制御装置700の処理は、ステップS306に進む。
ステップS304において、判定部710は、成形サイクルを実行する前に潤滑剤供給工程の実行が必要であると判定する。また、潤滑剤供給工程の実行が必要と判定された際には、成形サイクルの実行を不許可と判定する。
ステップS305において、潤滑剤供給工程制御部720は、射出成形機10の潤滑剤供給工程を実行する。潤滑剤供給工程における動作は第1実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。
ステップS306において、判定部710は、成形サイクルの実行を許可すると判定する。
第2実施形態に係る射出成形機10の動作について説明する。まず、成形サイクル時においては、潤滑剤が収集溝66の下部および回収路67,68内に存在する状態となっている。この状態のまま射出成形機10の運転を停止して長時間が経過すると、軸受隙間65内の潤滑剤が重力により落下し、収集溝66内に流れ込むことで、収集溝66内の潤滑剤の液面が上昇して、外側軸受隙間65Sから潤滑剤が漏れ出るおそれがある。
これに対し、第2実施形態に係る射出成形機10は、運転停止時に収集溝66、回収路67,68内の潤滑剤を吸引する潤滑剤吸引工程を実行するようになっている(図9ステップS202参照)。これにより、軸受隙間65内の潤滑剤が重力により落下して収集溝66内に流れ込んでも収集溝66の下部に貯留することができ、外側軸受隙間65Sから潤滑剤が漏れ出ることを防止することができ、射出成形機10の清掃性・メンテナンス性が向上する。
また、第2実施形態に係る射出成形機10は、前回の運転停止時に潤滑剤吸引工程を実行していた場合には、停止時間にかかわらず、潤滑剤供給工程を実行する(図10ステップS305参照)。これにより、潤滑剤吸引工程において収集溝66内の潤滑剤だけでなく軸受隙間65内の潤滑剤も吸引されていたとしても、成形サイクルを開始するよりも前に、軸受隙間65に潤滑剤を供給して摺動面の潤滑を確保することができるので、ブッシュ55の摩耗等を抑制することができる。
以上、射出成形機の実施形態等について説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
10 射出成形機
40 連結部
50~54 連結ピン
55 ブッシュ
61 供給接続口
62,63 供給路
64 供給路開口部
65 軸受隙間
65S 外側軸受隙間
66 収集溝
67,68 回収路(排出路)
69 回収接続口
120 可動プラテン
121 軸受
130 トグルサポート(リアプラテン)
131 軸受
150 トグル機構(リンク機構)
151 クロスヘッド(リンク)
152 第1リンク(リンク)
153 第2リンク(リンク)
154 第3リンク(リンク)
500 潤滑剤供給装置
501 リザーバタンク
502 供給ポンプ(供給機構)
503 回収ポンプ(排出機構)
504 フィルタ
700 制御装置(制御部)
710 判定部
720 潤滑剤供給工程制御部
730 潤滑剤吸引工程制御部
760 表示装置

Claims (8)

  1. 可動プラテンと、
    リアプラテンと、
    複数のリンクを有し、一端が前記可動プラテンと連結され、他端が前記リアプラテンと連結されるリンク機構と、
    前記可動プラテンと前記リンクを連結する連結部、前記リンク同士を連結する連結部、および、前記リアプラテンと前記リンクを連結する連結部、のうち少なくとも1つの連結部に、潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置と、
    前記潤滑剤供給装置を制御する制御部と、を備える射出成形機であって、
    前記連結部のうち少なくとも1つの連結部は、
    一方の連結部材と、
    他方の連結部材と、
    前記他方の連結部材とは別体に形成され、前記他方の連結部材に配置されるブッシュと、
    前記ブッシュに挿通される連結ピンと、
    前記ブッシュと前記連結ピンとの隙間である軸受隙間に潤滑剤を供給する供給路と、
    前記軸受隙間から潤滑剤を排出する排出路と、を有し、
    前記潤滑剤供給装置は、
    前記供給路と接続され、潤滑剤を供給する供給機構と、
    前記排出路と接続され、潤滑剤を排出する排出機構と、を有し、
    前記制御部は、
    運転停止後、かつ、射出成形を行う成形サイクル工程を行う前に、前記供給機構を動作させて前記軸受隙間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給工程を実行する、射出成形機。
  2. 前記制御部は、
    停止時間が閾値時間より長い場合、射出成形を行う成形サイクル工程を行う前に、前記潤滑剤供給工程を実行する
    請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記制御部は、
    前記潤滑剤供給工程において、前記排出機構を動作させる
    請求項1または請求項2に記載の射出成形機。
  4. 前記制御部は、
    前記成形サイクル工程における潤滑剤の供給量よりも前記潤滑剤供給工程における潤滑剤の供給量が増大するように、前記供給機構を制御する
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の射出成形機。
  5. 前記リンク機構は、第1の金型を第2の金型の方向に接離させることにより型閉、型締、型開を行う機構であり、
    前記制御部は、
    前記潤滑剤供給工程において、前記第1の金型と前記第2の金型が離間する範囲内で前記リンク機構を動作させる
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の射出成形機。
  6. 前記制御部は、
    運転停止時に、前記供給機構を停止させるとともに、前記排出機構を動作させる潤滑剤吸引工程を実行する、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の射出成形機。
  7. 前記制御部は、
    運転開始時において、前回の運転停止時に潤滑剤吸引工程を実行していた場合、前回成形サイクル工程よりも前に、前記潤滑剤供給工程を実行する、
    請求項6に記載の射出成形機。
  8. 前記連結部は、
    前記連結ピンの軸方向において、前記供給路の前記軸受隙間側の開口部である供給路開口部の両外側に設けられる収集溝を有する
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の射出成形機。
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