JP7434034B2 - 射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機に関する。
射出成形機は、金型装置の交換時などに、金型装置の厚さの変化に応じて複数の部材の間隔(例えば、固定プラテンとトグルサポートとの間隔)を調整する型厚調整装置を備える。
特許文献1には、間隔をおいて複数の部材を連結するロッドと、該ロッドのねじ部に螺合され、前記間隔を調整する調整ナットと、該調整ナットの潤滑剤が外部に漏れることを抑制するシール機構とを備える、射出成形機が記載されている。
特開2014-54748号公報
ところで、特許文献1に示すように、潤滑剤が外部に漏れることを防止することが好ましい。
そこで、本発明は、潤滑剤が外部に漏れることを防止する射出成形機を提供することを目的とする。
実施形態の一態様の射出成形機は、間隔をおいて第1の部材と第2の部材を連結するロッドと、前記ロッドのねじ部に螺合され、前記間隔を調整する調整ナットと、前記第1の部材に設けられる調整ナット収容部と、前記調整ナット収容部の内周面と前記調整ナットの外周面との間を潤滑した潤滑剤を収容する収容部と、前記収容部に収容された潤滑剤を排出する排出部と、を備え、前記排出部は、前記第1の部材の内周面及び/又は前記ロッドの外周面に形成される
本発明によれば、潤滑剤が外部に漏れることを防止する射出成形機を提供することができる。
一実施形態に係る射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。 一実施形態に係る射出成形機の型締時の状態を示す図である。 第1実施形態の型厚調整機構の断面図である。 タイバーが貫通するトグルサポートの前側部分の断面図である。 第2実施形態の型厚調整機構の断面図である。 第3実施形態の型厚調整機構の断面図である。 第4実施形態の型厚調整機構の断面図である。 変形例におけるタイバーが貫通するトグルサポートの前側部分の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。図2は、一実施形態に係る射出成形機の型締時の状態を示す図である。本明細書において、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は互いに垂直な方向である。X軸方向およびY軸方向は水平方向を表し、Z軸方向は鉛直方向を表す。型締装置100が横型である場合、X軸方向は型開閉方向であり、Y軸方向は射出成形機10の幅方向である。Y軸方向負側を操作側と呼び、Y軸方向正側を反操作側と呼ぶ。
図1~図2に示すように、射出成形機10は、金型装置800を開閉する型締装置100と、金型装置800で成形された成形品を突き出すエジェクタ装置200と、金型装置800に成形材料を射出する射出装置300と、金型装置800に対し射出装置300を進退させる移動装置400と、射出成形機10の各構成要素を制御する制御装置700と、射出成形機10の各構成要素を支持するフレーム900とを有する。フレーム900は、型締装置100を支持する型締装置フレーム910と、射出装置300を支持する射出装置フレーム920とを含む。型締装置フレーム910および射出装置フレーム920は、それぞれ、レベリングアジャスタ930を介して床2に設置される。射出装置フレーム920の内部空間に、制御装置700が配置される。以下、射出成形機10の各構成要素について説明する。
(型締装置)
型締装置100の説明では、型閉時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸正方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸負方向)を後方として説明する。
型締装置100は、金型装置800の型閉、昇圧、型締、脱圧および型開を行う。金型装置800は、固定金型810と可動金型820とを含む。
型締装置100は例えば横型であって、型開閉方向が水平方向である。型締装置100は、固定金型810が取り付けられる固定プラテン110と、可動金型820が取り付けられる可動プラテン120と、固定プラテン110と間隔をおいて配置されるトグルサポート130と、固定プラテン110とトグルサポート130を連結するタイバー140と、トグルサポート130に対して可動プラテン120を型開閉方向に移動させるトグル機構150と、トグル機構150を作動させる型締モータ160と、型締モータ160の回転運動を直線運動に変換する運動変換機構170と、固定プラテン110とトグルサポート130の間隔を調整する型厚調整機構180と、を有する。
固定プラテン110は、型締装置フレーム910に対し固定される。固定プラテン110における可動プラテン120との対向面に固定金型810が取付けられる。
可動プラテン120は、型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置される。型締装置フレーム910上には、可動プラテン120を案内するガイド101が敷設される。可動プラテン120における固定プラテン110との対向面に可動金型820が取付けられる。固定プラテン110に対し可動プラテン120を進退させることにより、金型装置800の型閉、昇圧、型締、脱圧、および型開が行われる。
トグルサポート130は、固定プラテン110と間隔をおいて配設され、型締装置フレーム910上に型開閉方向に移動自在に載置される。尚、トグルサポート130は、型締装置フレーム910上に敷設されるガイドに沿って移動自在に配置されてもよい。トグルサポート130のガイドは、可動プラテン120のガイド101と共通のものでもよい。
尚、本実施形態では、固定プラテン110が型締装置フレーム910に対し固定され、トグルサポート130が型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置されるが、トグルサポート130が型締装置フレーム910に対し固定され、固定プラテン110が型締装置フレーム910に対し型開閉方向に移動自在に配置されてもよい。
タイバー140は、固定プラテン110とトグルサポート130とを型開閉方向に間隔Lをおいて連結する。タイバー140は、複数本(例えば4本)用いられてよい。複数本のタイバー140は、型開閉方向に平行に配置され、型締力に応じて伸びる。少なくとも1本のタイバー140には、タイバー140の歪を検出するタイバー歪検出器141が設けられてよい。タイバー歪検出器141は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。タイバー歪検出器141の検出結果は、型締力の検出などに用いられる。
尚、本実施形態では、型締力を検出する型締力検出器として、タイバー歪検出器141が用いられるが、本発明はこれに限定されない。型締力検出器は、歪ゲージ式に限定されず、圧電式、容量式、油圧式、電磁式などでもよく、その取付け位置もタイバー140に限定されない。
トグル機構150は、可動プラテン120とトグルサポート130との間に配置され、トグルサポート130に対し可動プラテン120を型開閉方向に移動させる。トグル機構150は、型開閉方向に移動するクロスヘッド151と、クロスヘッド151の移動によって屈伸する一対のリンク群と、を有する。一対のリンク群は、それぞれ、ピンなどで屈伸自在に連結される第1リンク152と第2リンク153とを有する。第1リンク152は可動プラテン120に対しピンなどで揺動自在に取付けられる。第2リンク153はトグルサポート130に対しピンなどで揺動自在に取付けられる。第2リンク153は、第3リンク154を介してクロスヘッド151に取付けられる。トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させると、第1リンク152と第2リンク153とが屈伸し、トグルサポート130に対し可動プラテン120が進退する。
尚、トグル機構150の構成は、図1および図2に示す構成に限定されない。例えば図1および図2では、各リンク群の節点の数が5つであるが、4つでもよく、第3リンク154の一端部が、第1リンク152と第2リンク153との節点に結合されてもよい。
型締モータ160は、トグルサポート130に取付けられており、トグル機構150を作動させる。型締モータ160は、トグルサポート130に対しクロスヘッド151を進退させることにより、第1リンク152と第2リンク153とを屈伸させ、トグルサポート130に対し可動プラテン120を進退させる。型締モータ160は、運動変換機構170に直結されるが、ベルトやプーリなどを介して運動変換機構170に連結されてもよい。
運動変換機構170は、型締モータ160の回転運動をクロスヘッド151の直線運動に変換する。運動変換機構170は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
型締装置100は、制御装置700による制御下で、型閉工程、昇圧工程、型締工程、脱圧工程、および型開工程などを行う。
型閉工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定移動速度で型閉完了位置まで前進させることにより、可動プラテン120を前進させ、可動金型820を固定金型810にタッチさせる。クロスヘッド151の位置や移動速度は、例えば型締モータエンコーダ161などを用いて検出する。型締モータエンコーダ161は、型締モータ160の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。
尚、クロスヘッド151の位置を検出するクロスヘッド位置検出器、およびクロスヘッド151の移動速度を検出するクロスヘッド移動速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。また、可動プラテン120の位置を検出する可動プラテン位置検出器、および可動プラテン120の移動速度を検出する可動プラテン移動速度検出器は、型締モータエンコーダ161に限定されず、一般的なものを使用できる。
昇圧工程では、型締モータ160をさらに駆動してクロスヘッド151を型閉完了位置から型締位置までさらに前進させることで型締力を生じさせる。
型締工程では、型締モータ160を駆動して、クロスヘッド151の位置を型締位置に維持する。型締工程では、昇圧工程で発生させた型締力が維持される。型締工程では、可動金型820と固定金型810との間にキャビティ空間801(図2参照)が形成され、射出装置300がキャビティ空間801に液状の成形材料を充填する。充填された成形材料が固化されることで、成形品が得られる。
キャビティ空間801の数は、1つでもよいし、複数でもよい。後者の場合、複数の成形品が同時に得られる。キャビティ空間801の一部にインサート材が配置され、キャビティ空間801の他の一部に成形材料が充填されてもよい。インサート材と成形材料とが一体化した成形品が得られる。
脱圧工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を型締位置から型開開始位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、型締力を減少させる。型開開始位置と、型閉完了位置とは、同じ位置であってよい。
型開工程では、型締モータ160を駆動してクロスヘッド151を設定移動速度で型開開始位置から型開完了位置まで後退させることにより、可動プラテン120を後退させ、可動金型820を固定金型810から離間させる。その後、エジェクタ装置200が可動金型820から成形品を突き出す。
型閉工程、昇圧工程および型締工程における設定条件は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、型閉工程および昇圧工程におけるクロスヘッド151の移動速度や位置(型閉開始位置、移動速度切換位置、型閉完了位置、および型締位置を含む)、型締力は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型閉開始位置、移動速度切換位置、型閉完了位置、および型締位置は、後側から前方に向けてこの順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。型締位置と型締力とは、いずれか一方のみが設定されてもよい。
脱圧工程および型開工程における設定条件も同様に設定される。例えば、脱圧工程および型開工程におけるクロスヘッド151の移動速度や位置(型開開始位置、移動速度切換位置、および型開完了位置)は、一連の設定条件として、まとめて設定される。型開開始位置、移動速度切換位置、および型開完了位置は、前側から後方に向けて、この順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。型開開始位置と型閉完了位置とは同じ位置であってよい。また、型開完了位置と型閉開始位置とは同じ位置であってよい。
尚、クロスヘッド151の移動速度や位置などの代わりに、可動プラテン120の移動速度や位置などが設定されてもよい。また、クロスヘッドの位置(例えば型締位置)や可動プラテンの位置の代わりに、型締力が設定されてもよい。
ところで、トグル機構150は、型締モータ160の駆動力を増幅して可動プラテン120に伝える。その増幅倍率は、トグル倍率とも呼ばれる。トグル倍率は、第1リンク152と第2リンク153とのなす角θ(以下、「リンク角度θ」とも呼ぶ)に応じて変化する。リンク角度θは、クロスヘッド151の位置から求められる。リンク角度θが180°のとき、トグル倍率が最大になる。
金型装置800の交換や金型装置800の温度変化などにより金型装置800の厚さが変化した場合、型締時に所定の型締力が得られるように、型厚調整が行われる。型厚調整では、例えば可動金型820が固定金型810にタッチする型タッチの時点でトグル機構150のリンク角度θが所定の角度になるように、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整する。
型締装置100は、型厚調整機構180を有する。型厚調整機構180は、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整することで、型厚調整を行う。なお、型厚調整のタイミングは、例えば成形サイクル終了から次の成形サイクル開始までの間に行われる。型厚調整機構180は、例えば、タイバー140の後端部に形成されるねじ軸181と、トグルサポート130に回転自在に且つ進退不能に保持されるねじナット182と、ねじ軸181に螺合するねじナット182を回転させる型厚調整モータ183とを有する。
ねじ軸181およびねじナット182は、タイバー140ごとに設けられる。型厚調整モータ183の回転駆動力は、回転駆動力伝達部185を介して複数のねじナット182に伝達されてよい。複数のねじナット182を同期して回転できる。尚、回転駆動力伝達部185の伝達経路を変更することで、複数のねじナット182を個別に回転することも可能である。
回転駆動力伝達部185は、例えば歯車などで構成される。この場合、各ねじナット182の外周に受動歯車が形成され、型厚調整モータ183の出力軸には駆動歯車が取付けられ、複数の受動歯車および駆動歯車と噛み合う中間歯車がトグルサポート130の中央部に回転自在に保持される。尚、回転駆動力伝達部185は、歯車の代わりに、ベルトやプーリなどで構成されてもよい。
型厚調整機構180の動作は、制御装置700によって制御される。制御装置700は、型厚調整モータ183を駆動して、ねじナット182を回転させる。その結果、トグルサポート130のタイバー140に対する位置が調整され、固定プラテン110とトグルサポート130との間隔Lが調整される。尚、複数の型厚調整機構が組合わせて用いられてもよい。
間隔Lは、型厚調整モータエンコーダ184を用いて検出する。型厚調整モータエンコーダ184は、型厚調整モータ183の回転量や回転方向を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。型厚調整モータエンコーダ184の検出結果は、トグルサポート130の位置や間隔Lの監視や制御に用いられる。尚、トグルサポート130の位置を検出するトグルサポート位置検出器、および間隔Lを検出する間隔検出器は、型厚調整モータエンコーダ184に限定されず、一般的なものを使用できる。
尚、本実施形態の型締装置100は、型開閉方向が水平方向である横型であるが、型開閉方向が上下方向である竪型でもよい。
尚、本実施形態の型締装置100は、駆動源として、型締モータ160を有するが、型締モータ160の代わりに、油圧シリンダを有してもよい。また、型締装置100は、型開閉用にリニアモータを有し、型締用に電磁石を有してもよい。
(エジェクタ装置)
エジェクタ装置200の説明では、型締装置100の説明と同様に、型閉時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸正方向)を前方とし、型開時の可動プラテン120の移動方向(例えばX軸負方向)を後方として説明する。
エジェクタ装置200は、可動プラテン120に取り付けられ、可動プラテン120と共に進退する。エジェクタ装置200は、金型装置800から成形品を突き出すエジェクタロッド210と、エジェクタロッド210を可動プラテン120の移動方向(X軸方向)に移動させる駆動機構220とを有する。
エジェクタロッド210は、可動プラテン120の貫通穴に進退自在に配置される。エジェクタロッド210の前端部は、可動金型820の内部に進退自在に配置される可動部材830と接触する。エジェクタロッド210の前端部は、可動部材830と連結されていても、連結されていなくてもよい。
駆動機構220は、例えば、エジェクタモータと、エジェクタモータの回転運動をエジェクタロッド210の直線運動に変換する運動変換機構とを有する。運動変換機構は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
エジェクタ装置200は、制御装置700による制御下で、突き出し工程を行う。突き出し工程では、エジェクタロッド210を設定移動速度で待機位置から突き出し位置まで前進させることにより、可動部材830を前進させ、成形品を突き出す。その後、エジェクタモータを駆動してエジェクタロッド210を設定移動速度で後退させ、可動部材830を元の待機位置まで後退させる。
エジェクタロッド210の位置や移動速度は、例えばエジェクタモータエンコーダを用いて検出する。エジェクタモータエンコーダは、エジェクタモータの回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。尚、エジェクタロッド210の位置を検出するエジェクタロッド位置検出器、およびエジェクタロッド210の移動速度を検出するエジェクタロッド移動速度検出器は、エジェクタモータエンコーダに限定されず、一般的なものを使用できる。
(射出装置)
射出装置300の説明では、型締装置100の説明やエジェクタ装置200の説明とは異なり、充填時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸負方向)を前方とし、計量時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸正方向)を後方として説明する。
射出装置300はスライドベース301に設置され、スライドベース301は射出装置フレーム920に対し進退自在に配置される。射出装置300は、金型装置800に対し進退自在に配置される。射出装置300は、金型装置800にタッチし、金型装置800内のキャビティ空間801に成形材料を充填する。射出装置300は、例えば、成形材料を加熱するシリンダ310と、シリンダ310の前端部に設けられるノズル320と、シリンダ310内に進退自在に且つ回転自在に配置されるスクリュ330と、スクリュ330を回転させる計量モータ340と、スクリュ330を進退させる射出モータ350と、射出モータ350とスクリュ330の間で伝達される力を検出する圧力検出器360と、を有する。
シリンダ310は、供給口311から内部に供給された成形材料を加熱する。成形材料は、例えば樹脂などを含む。成形材料は、例えばペレット状に形成され、固体の状態で供給口311に供給される。供給口311はシリンダ310の後部に形成される。シリンダ310の後部の外周には、水冷シリンダなどの冷却器312が設けられる。冷却器312よりも前方において、シリンダ310の外周には、バンドヒータなどの加熱器313と温度検出器314とが設けられる。
シリンダ310は、シリンダ310の軸方向(例えばX軸方向)に複数のゾーンに区分される。複数のゾーンのそれぞれに加熱器313と温度検出器314とが設けられる。複数のゾーンのそれぞれに設定温度が設定され、温度検出器314の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
ノズル320は、シリンダ310の前端部に設けられ、金型装置800に対し押し付けられる。ノズル320の外周には、加熱器313と温度検出器314とが設けられる。ノズル320の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
スクリュ330は、シリンダ310内に回転自在に且つ進退自在に配置される。スクリュ330を回転させると、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料が前方に送られる。成形材料は、前方に送られながら、シリンダ310からの熱によって徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。その後、スクリュ330を前進させると、スクリュ330前方に蓄積された液状の成形材料がノズル320から射出され、金型装置800内に充填される。
スクリュ330の前部には、スクリュ330を前方に押すときにスクリュ330の前方から後方に向かう成形材料の逆流を防止する逆流防止弁として、逆流防止リング331が進退自在に取付けられる。
逆流防止リング331は、スクリュ330を前進させるときに、スクリュ330前方の成形材料の圧力によって後方に押され、成形材料の流路を塞ぐ閉塞位置(図2参照)までスクリュ330に対し相対的に後退する。これにより、スクリュ330前方に蓄積された成形材料が後方に逆流するのを防止する。
一方、逆流防止リング331は、スクリュ330を回転させるときに、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って前方に送られる成形材料の圧力によって前方に押され、成形材料の流路を開放する開放位置(図1参照)までスクリュ330に対し相対的に前進する。これにより、スクリュ330の前方に成形材料が送られる。
逆流防止リング331は、スクリュ330と共に回転する共回りタイプと、スクリュ330と共に回転しない非共回りタイプのいずれでもよい。
尚、射出装置300は、スクリュ330に対し逆流防止リング331を開放位置と閉塞位置との間で進退させる駆動源を有していてもよい。
計量モータ340は、スクリュ330を回転させる。スクリュ330を回転させる駆動源は、計量モータ340には限定されず、例えば油圧ポンプなどでもよい。
射出モータ350は、スクリュ330を進退させる。射出モータ350とスクリュ330との間には、射出モータ350の回転運動をスクリュ330の直線運動に変換する運動変換機構などが設けられる。運動変換機構は、例えばねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを有する。ねじ軸とねじナットの間には、ボールやローラなどが設けられてよい。スクリュ330を進退させる駆動源は、射出モータ350には限定されず、例えば油圧シリンダなどでもよい。
圧力検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間で伝達される力を検出する。検出した力は、制御装置700で圧力に換算される。圧力検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間の力の伝達経路に設けられ、圧力検出器360に作用する力を検出する。
圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。圧力検出器360の検出結果は、スクリュ330が成形材料から受ける圧力、スクリュ330に対する背圧、スクリュ330から成形材料に作用する圧力などの制御や監視に用いられる。
射出装置300は、制御装置700による制御下で、計量工程、充填工程および保圧工程などを行う。充填工程と保圧工程とをまとめて射出工程と呼んでもよい。
計量工程では、計量モータ340を駆動してスクリュ330を設定回転速度で回転させ、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料を前方に送る。これに伴い、成形材料が徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の前方に送られシリンダ310の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が後退させられる。スクリュ330の回転速度は、例えば計量モータエンコーダ341を用いて検出する。計量モータエンコーダ341は、計量モータ340の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。尚、スクリュ330の回転速度を検出するスクリュ回転速度検出器は、計量モータエンコーダ341に限定されず、一般的なものを使用できる。
計量工程では、スクリュ330の急激な後退を制限すべく、射出モータ350を駆動してスクリュ330に対して設定背圧を加えてよい。スクリュ330に対する背圧は、例えば圧力検出器360を用いて検出する。圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330が計量完了位置まで後退し、スクリュ330の前方に所定量の成形材料が蓄積されると、計量工程が完了する。
計量工程におけるスクリュ330の位置および回転速度は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、計量開始位置、回転速度切換位置および計量完了位置が設定される。これらの位置は、前側から後方に向けてこの順で並び、回転速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、回転速度が設定される。回転速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。回転速度切換位置は、設定されなくてもよい。また、区間毎に背圧が設定される。
充填工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を設定移動速度で前進させ、スクリュ330の前方に蓄積された液状の成形材料を金型装置800内のキャビティ空間801に充填させる。スクリュ330の位置や移動速度は、例えば射出モータエンコーダ351を用いて検出する。射出モータエンコーダ351は、射出モータ350の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330の位置が設定位置に達すると、充填工程から保圧工程への切換(所謂、V/P切換)が行われる。V/P切換が行われる位置をV/P切換位置とも呼ぶ。スクリュ330の設定移動速度は、スクリュ330の位置や時間などに応じて変更されてもよい。
充填工程におけるスクリュ330の位置および移動速度は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、充填開始位置(「射出開始位置」とも呼ぶ。)、移動速度切換位置およびV/P切換位置が設定される。これらの位置は、後側から前方に向けてこの順で並び、移動速度が設定される区間の始点や終点を表す。区間毎に、移動速度が設定される。移動速度切換位置は、1つでもよいし、複数でもよい。移動速度切換位置は、設定されなくてもよい。
スクリュ330の移動速度が設定される区間毎に、スクリュ330の圧力の上限値が設定される。スクリュ330の圧力は、圧力検出器360によって検出される。圧力検出器360の検出値が設定圧力以下である場合、スクリュ330は設定移動速度で前進される。一方、圧力検出器360の検出値が設定圧力を超える場合、金型保護を目的として、圧力検出器360の検出値が設定圧力以下となるように、スクリュ330は設定移動速度よりも遅い移動速度で前進される。
尚、充填工程においてスクリュ330の位置がV/P切換位置に達した後、V/P切換位置にスクリュ330を一時停止させ、その後にV/P切換が行われてもよい。V/P切換の直前において、スクリュ330の停止の代わりに、スクリュ330の微速前進または微速後退が行われてもよい。また、スクリュ330の位置を検出するスクリュ位置検出器、およびスクリュ330の移動速度を検出するスクリュ移動速度検出器は、射出モータエンコーダ351に限定されず、一般的なものを使用できる。
保圧工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を前方に押し、スクリュ330の前端部における成形材料の圧力(以下、「保持圧力」とも呼ぶ。)を設定圧に保ち、シリンダ310内に残る成形材料を金型装置800に向けて押す。金型装置800内での冷却収縮による不足分の成形材料を補充できる。保持圧力は、例えば圧力検出器360を用いて検出する。圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。保持圧力の設定値は、保圧工程の開始からの経過時間などに応じて変更されてもよい。保圧工程における保持圧力および保持圧力を保持する保持時間は、それぞれ複数設定されてよく、一連の設定条件として、まとめて設定されてよい。
保圧工程では金型装置800内のキャビティ空間801の成形材料が徐々に冷却され、保圧工程完了時にはキャビティ空間801の入口が固化した成形材料で塞がれる。この状態はゲートシールと呼ばれ、キャビティ空間801からの成形材料の逆流が防止される。保圧工程後、冷却工程が開始される。冷却工程では、キャビティ空間801内の成形材料の固化が行われる。成形サイクル時間の短縮を目的として、冷却工程中に計量工程が行われてよい。
尚、本実施形態の射出装置300は、インライン・スクリュ方式であるが、プリプラ方式などでもよい。プリプラ方式の射出装置は、可塑化シリンダ内で溶融された成形材料を射出シリンダに供給し、射出シリンダから金型装置内に成形材料を射出する。可塑化シリンダ内には、スクリュが回転自在に且つ進退不能に配置され、またはスクリュが回転自在に且つ進退自在に配置される。一方、射出シリンダ内には、プランジャが進退自在に配置される。
また、本実施形態の射出装置300は、シリンダ310の軸方向が水平方向である横型であるが、シリンダ310の軸方向が上下方向である竪型であってもよい。竪型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、竪型でも横型でもよい。同様に、横型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、横型でも竪型でもよい。
(移動装置)
移動装置400の説明では、射出装置300の説明と同様に、充填時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸負方向)を前方とし、計量時のスクリュ330の移動方向(例えばX軸正方向)を後方として説明する。
移動装置400は、金型装置800に対し射出装置300を進退させる。また、移動装置400は、金型装置800に対しノズル320を押し付け、ノズルタッチ圧力を生じさせる。移動装置400は、液圧ポンプ410、駆動源としてのモータ420、液圧アクチュエータとしての液圧シリンダ430などを含む。
液圧ポンプ410は、第1ポート411と、第2ポート412とを有する。液圧ポンプ410は、両方向回転可能なポンプであり、モータ420の回転方向を切換えることにより、第1ポート411および第2ポート412のいずれか一方から作動液(例えば油)を吸入し他方から吐出して液圧を発生させる。尚、液圧ポンプ410はタンクから作動液を吸引して第1ポート411および第2ポート412のいずれか一方から作動液を吐出することもできる。
モータ420は、液圧ポンプ410を作動させる。モータ420は、制御装置700からの制御信号に応じた回転方向および回転トルクで液圧ポンプ410を駆動する。モータ420は、電動モータであってよく、電動サーボモータであってよい。
液圧シリンダ430は、シリンダ本体431、ピストン432、およびピストンロッド433を有する。シリンダ本体431は、射出装置300に対して固定される。ピストン432は、シリンダ本体431の内部を、第1室としての前室435と、第2室としての後室436とに区画する。ピストンロッド433は、固定プラテン110に対して固定される。
液圧シリンダ430の前室435は、第1流路401を介して、液圧ポンプ410の第1ポート411と接続される。第1ポート411から吐出された作動液が第1流路401を介して前室435に供給されることで、射出装置300が前方に押される。射出装置300が前進され、ノズル320が固定金型810に押し付けられる。前室435は、液圧ポンプ410から供給される作動液の圧力によってノズル320のノズルタッチ圧力を生じさせる圧力室として機能する。
一方、液圧シリンダ430の後室436は、第2流路402を介して液圧ポンプ410の第2ポート412と接続される。第2ポート412から吐出された作動液が第2流路402を介して液圧シリンダ430の後室436に供給されることで、射出装置300が後方に押される。射出装置300が後退され、ノズル320が固定金型810から離間される。
尚、本実施形態では移動装置400は液圧シリンダ430を含むが、本発明はこれに限定されない。例えば、液圧シリンダ430の代わりに、電動モータと、その電動モータの回転運動を射出装置300の直線運動に変換する運動変換機構とが用いられてもよい。
(制御装置)
制御装置700は、例えばコンピュータで構成され、図1~図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)701と、メモリなどの記憶媒体702と、入力インターフェース703と、出力インターフェース704とを有する。制御装置700は、記憶媒体702に記憶されたプログラムをCPU701に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御装置700は、入力インターフェース703で外部からの信号を受信し、出力インターフェース704で外部に信号を送信する。
制御装置700は、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程などを繰り返し行うことにより、成形品を繰り返し製造する。成形品を得るための一連の動作、例えば計量工程の開始から次の計量工程の開始までの動作を「ショット」または「成形サイクル」とも呼ぶ。また、1回のショットに要する時間を「成形サイクル時間」または「サイクル時間」とも呼ぶ。
一回の成形サイクルは、例えば、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程をこの順で有する。ここでの順番は、各工程の開始の順番である。充填工程、保圧工程、および冷却工程は、型締工程の間に行われる。型締工程の開始は充填工程の開始と一致してもよい。脱圧工程の終了は型開工程の開始と一致する。
尚、成形サイクル時間の短縮を目的として、同時に複数の工程を行ってもよい。例えば、計量工程は、前回の成形サイクルの冷却工程中に行われてもよく、型締工程の間に行われてよい。この場合、型閉工程が成形サイクルの最初に行われることとしてもよい。また、充填工程は、型閉工程中に開始されてもよい。また、突き出し工程は、型開工程中に開始されてもよい。ノズル320の流路を開閉する開閉弁が設けられる場合、型開工程は、計量工程中に開始されてもよい。計量工程中に型開工程が開始されても、開閉弁がノズル320の流路を閉じていれば、ノズル320から成形材料が漏れないためである。
尚、一回の成形サイクルは、計量工程、型閉工程、昇圧工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、脱圧工程、型開工程、および突き出し工程以外の工程を有してもよい。
例えば、保圧工程の完了後、計量工程の開始前に、スクリュ330を予め設定された計量開始位置まで後退させる計量前サックバック工程が行われてもよい。計量工程の開始前にスクリュ330の前方に蓄積された成形材料の圧力を削減でき、計量工程の開始時のスクリュ330の急激な後退を防止できる。
また、計量工程の完了後、充填工程の開始前に、スクリュ330を予め設定された充填開始位置(「射出開始位置」とも呼ぶ。)まで後退させる計量後サックバック工程が行われてもよい。充填工程の開始前にスクリュ330の前方に蓄積された成形材料の圧力を削減でき、充填工程の開始前のノズル320からの成形材料の漏出を防止できる。
制御装置700は、ユーザによる入力操作を受け付ける操作装置750や表示画面を表示する表示装置760と接続されている。操作装置750および表示装置760は、例えばタッチパネルで構成され、一体化されてよい。表示装置760としてのタッチパネルは、制御装置700による制御下で、表示画面を表示する。タッチパネルの表示画面には、例えば、射出成形機10の設定、現在の射出成形機10の状態等の情報が表示されてもよい。また、タッチパネルの表示画面には、例えば、ユーザによる入力操作を受け付けるボタン、入力欄等の入力操作部が表示されてもよい。操作装置750としてのタッチパネルは、ユーザによる表示画面上の入力操作を検出し、入力操作に応じた信号を制御装置700に出力する。これにより、例えば、ユーザは、表示画面に表示される情報を確認しながら、表示画面に設けられた入力操作部を操作して、射出成形機10の設定(設定値の入力を含む)等を行うことができる。また、ユーザが表示画面に設けられた入力操作部を操作することにより、入力操作部に対応する射出成形機10の動作を行わせることができる。なお、射出成形機10の動作は、例えば、型締装置100、エジェクタ装置200、射出装置300、移動装置400等の動作(停止も含む)であってもよい。また、射出成形機10の動作は、表示装置760としてのタッチパネルに表示される表示画面の切り替え等であってもよい。
尚、本実施形態の操作装置750および表示装置760は、タッチパネルとして一体化されているものとして説明したが、独立に設けられてもよい。また、操作装置750は、複数設けられてもよい。操作装置750および表示装置760は、型締装置100(より詳細には固定プラテン110)の操作側(Y軸負方向)に配置される。
<型厚調整機構>
次に、第1実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、第1実施形態の型厚調整機構180の断面図である。
トグルサポート(第1の部材)130と固定プラテン(第2の部材)110とは、タイバー(ロッド)140で連結される。トグルサポート130には、タイバー140が貫通する貫通孔131が形成され、貫通孔131の後端側には、拡径されたねじナット収容部(調整ナット収容部)132が形成されている。ねじナット収容部132は、貫通孔131よりも拡径した第1収容部132aと、第1収容部132aよりも拡径した第2収容部132bと、を有する。また、トグルサポート130には、トグルサポート130の外側からねじナット収容部132へと連通する供給路132cが形成されている。図3では、供給路132cは、第2収容部132bと連通する。
タイバー140の後端部には、ねじ軸(ねじ部)181が形成されている。
ねじナット(調整ナット)182は、第1筒部182aと、第1筒部182aよりも外径が拡径した第2筒部182bと、第2筒部182bよりも外径が縮径した第3筒部182cと、を有する。第1筒部182a、第2筒部182b、第3筒部182cは、同軸に形成される。第1筒部182a、第2筒部182b、第3筒部182cの内径は連続しており、ねじ軸181と螺合する雌ねじが形成されている。また、ねじナット182には、外周から内周へと貫通する供給路182dが形成されている。図3では、供給路182dは、第2筒部182bを貫通する。
ねじナット182をねじナット収容部132に収容する際、第1筒部182aが第1収容部132aに収容され、第2筒部182bが第2収容部132bに収容される。
押さえ部材133は、中央部が開口する板状に形成され、トグルサポート130に対して固定される。押さえ部材133は、トグルサポート130との間にねじナット182の第2筒部182bを挟むことにより、トグルサポート130からのねじナット182の抜け止めを行う。なお、固定される押さえ部材133とトグルサポート130との間は、ガスケット(図示せず)でシールされている。
押さえ部材133は、ねじナット182の第3筒部182cが貫通する貫通孔133aを有する。貫通孔133aの内周面には、円周溝(収容部)133bが形成されている。また、円周溝133bから押さえ部材133の外側に伸びる排出路(排出部)133cが形成されている。図3では、排出路133cは、円周溝133bから径方向外側に向かって伸びている。また、排出路133cは、円周溝133bから下方に向かって伸びている。
ねじナット182の第3筒部182cの後端は、押さえ部材133よりも外部に突出しており、従動ギア186と固定される。従動ギア186は、ねじ軸181が貫通する貫通孔186aを有する。従動ギア186は、回転駆動力伝達部185の一部を構成するものであり、型厚調整モータ183によって回転される回転部材である。即ち、型厚調整モータ183によって従動ギア186が回転することにより、ねじナット182が回転する。なお、固定されるねじナット182と従動ギア186との間は、ガスケット(図示せず)でシールされている。
従動ギア186の後面側には、回転カバー187が設けられている。回転カバー187は、中央部が開口する板状に形成され、前面側の開口が後面側の開口よりも拡径するように形成される。換言すれば、回転カバー187は、ねじ軸181が貫通する貫通孔187aを有する。貫通孔187aの内周面には、貫通孔187aよりも拡径した拡径部187bが形成される。拡径部187bは、回転カバー187の前面から形成されている。また、拡径部187bの円周面から回転カバー187の径方向外側に伸びる複数の排出路(排出部、第1の排出部)187cが形成されている。回転カバー187は、ねじ軸181が貫通孔187aを貫通し、回転カバー187の前面側が従動ギア186の後面側と接して、図示しないボルト等により従動ギア186と固定される。なお、固定される従動ギア186と回転カバー187との間は、ガスケット(図示せず)でシールされている。これにより、回転カバー187は、従動ギア186の後側面、拡径部187bの円周面及び前側面、ねじ軸181の外周面で、区画(形成)される内部空間187d(収容部)を有する。
回転カバー187の径方向外側には、円環状の固定カバー134が設けられる。固定カバー134は、図示しない固定部材を介してトグルサポート130と固定される。固定カバー134は、回転カバー187が貫通する貫通孔134aを有する。貫通孔134aは、回転カバー187と同軸に配置される。貫通孔134aの内径は、回転カバー187の外径よりも僅かに大きく形成される。これにより、固定カバー187の貫通孔134a内に配置された回転カバー187は、回転することができる。なお、固定カバー187の内周面と回転カバー187の外周面との間に僅かな隙間を有していてもよい。また、固定カバー187の内周面と回転カバー187の外周面とは、回転カバー187が回転する際に摺動する摺動面としてもよい。貫通孔134aの内周面には、円周溝(排出部、第2の排出部)134bが形成されている。ここで、円周溝134bは、回転カバー187の排出路187cと連通する位置に形成されている。また、円周溝134bから固定カバー134の外側に伸びる排出路(排出部、第2の排出部)134cが形成されている。図3では、排出路134cは、円周溝134bから径方向外側に向かって伸びている。また、排出路134cは、円周溝134bから下方に向かって伸びている。
次に、型厚調整機構180の潤滑について説明する。
トグルサポート130の上面に設けられた供給路132cから供給された潤滑剤は、ねじナット収容部132とねじナット182の外周面との間を潤滑する。押さえ部材133の内周面とねじナット182(第3筒部182c)の外周面との間を潤滑した潤滑剤は、押さえ部材133の内周面に形成された円周溝(収容部)133bへと流れ、排出路(排出部)133cから排出される。
このような構成により、押さえ部材133の貫通孔133aとねじナット182(第3筒部182c)との隙間から潤滑剤が外部に漏れることを防止することができる。
また、供給路132cから供給された潤滑剤は、供給路182dを流れ、ねじ軸181とねじナット182との間を潤滑する。ねじ軸181とねじナット182との間を潤滑した潤滑剤は、従動ギア186の内周面とねじ軸181との間を流れ、回転カバー187の内部空間(収容部)187dへと流入する。内部空間187dに流入した潤滑剤は、回転カバー187の排出路(排出部、第1の排出部)187c、固定カバー134の円周溝(排出部、第2の排出部)134bへと流れ、固定カバー134の排出路(排出部、第2の排出部)134cから排出される。
このような構成により、従動ギア186の貫通孔186aとねじ軸181との隙間から流出する潤滑剤を回転カバー187及び固定カバー134で回収することにより、潤滑剤が外部に漏れることを防止することができる。
なお、排出路133cを排出方向に吸引してもよい。これにより、円周溝133b内が負圧となり、押さえ部材133の後面側から押さえ部材133の内周面とねじナット182(第3筒部182c)の外周面との隙間を通り円周溝133bへと向かう空気の流れが発生し、潤滑剤が当該隙間から外部に漏れることを防止することができる。
また、排出路134cを排出方向に吸引してもよい。これにより、円周溝134b内が負圧となり、固定カバー134の内周面と回転カバー187の外周面との隙間を通り円周溝134bへと向かう空気の流れが発生し、潤滑剤が当該隙間から外部に漏れることを防止することができる。また、回転カバー187の内部空間187d内が負圧となり、回転カバー187の後面側から回転カバー187の内周面とねじ軸181の外周面との隙間を通り内部空間187dへと向かう空気の流れが発生し、潤滑剤が当該隙間から外部に漏れることを防止することができる。
図4は、タイバー140が貫通するトグルサポート130の前側部分の断面図である。
タイバー140が貫通する貫通孔131の内周面には、円周溝(収容部)131bが形成されている。また、円周溝131bからトグルサポート130の外側に伸びる排出路(排出部)131cが形成されている。図4では、排出路131cは、円周溝131bから下方に向かって伸びている。
供給路132c(図3参照)から供給された潤滑剤は、貫通孔131の前側にも流れる。ここで、貫通孔131の前側へと流れた潤滑剤は、貫通孔131の内周面に形成された円周溝(収容部)131bへと流れ、排出路(排出部)131cから排出される。
このような構成により、トグルサポート130の前側の貫通孔131とタイバー140との隙間から潤滑剤が外部に漏れることを防止することができる。
なお、排出路131cを排出方向に吸引してもよい。これにより、円周溝131b内が負圧となり、トグルサポート130の前面側からトグルサポート130の内周面とタイバー140の外周面との隙間を通り円周溝131bへと向かう空気の流れが発生し、潤滑剤が当該隙間から外部に漏れることを防止することができる。
以上、本実施形態の射出成形機10によれば、供給路132cからねじ軸181及びねじナット182に供給した潤滑剤を排出路133c,134c,131cから排出することができるので、潤滑剤が外部に漏れることを防止することができる。
なお、排出路は、これらに限られるものではなく、図3に示すように、タイバー140に排出路(排出部)140cを設けてもよい。排出路140cは、タイバー140(ねじ軸181)の側面からタイバー140(ねじ軸181)の中心へと径方向に形成される第1流路140c1と、第1流路140c1と連通してタイバー140(ねじ軸181)の後端へと軸方向に形成される第2流路140c2と、を有する。これにより、トグルサポート130の貫通孔131とタイバー140との隙間から潤滑剤を排出させ、トグルサポート130の前側の貫通孔131とタイバー140との隙間から潤滑剤が外部に漏れることを防止することができる。また、タイバー140の外周面に図示しない円周溝(収容部)を設けてもよい。また、排出路140cを排出方向に吸引してもよい。
次に、第2実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造について、図5を用いて説明する。図5は、第2実施形態の型厚調整機構180の断面図である。
第2実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造では、図3に示す第1実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造と比較して、回転カバー187及び固定カバー134に替えて、固定カバー135を有する。
従動ギア186の後面側には、固定カバー135が設けられている。固定カバー135は、中央部が開口する板状に形成され、前面側の開口が後面側の開口よりも拡径するように形成される。換言すれば、固定カバー135は、ねじ軸181が貫通する貫通孔135aを有する。貫通孔135aの内周面には、貫通孔135aよりも拡径した拡径部135bが形成される。拡径部135bは、固定カバー135の前面から形成されている。また、拡径部135bの円周面から固定カバー135の外側に伸びる排出路(排出部)135cが形成されている。図5では、排出路135cは、拡径部135bから径方向外側に向かって伸びている。また、排出路135cは、拡径部135bから下方に向かって伸びている。固定カバー135は、ねじ軸181が貫通孔135aを貫通し、固定カバー135の前面側を従動ギア186の後面側と向かい合わせて配置される。また、固定カバー135は、図示しない固定部材を介してトグルサポート130と固定される。なお、従動ギア186の後面側と固定カバー135の前面側は、従動ギア186が回転する際に摺動する摺動面としてもよい。これにより、固定カバー135は、従動ギア186の後側面、拡径部135bの円周面及び前側面、ねじ軸181の外周面で、区画(形成)される内部空間(収容部)135dを有する。
このような構成により、従動ギア186の貫通孔186aとねじ軸181との隙間から流出する潤滑剤を固定カバー135で回収することにより、潤滑剤が外部に漏れることを防止することができる。
また、排出路135cを排出方向に吸引してもよい。これにより、内部空間135d内が負圧となり、固定カバー135の後面側から固定カバー135の内周面とねじ軸181の外周面との隙間を通り内部空間135dへと向かう空気の流れが発生し、また、従動ギア186の後面側と固定カバー135の前面側との隙間を通り内部空間135dへと向かう空気の流れが発生し、潤滑剤が当該隙間から外部に漏れることを防止することができる。
次に、第3実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造について、図6を用いて説明する。図6は、第3実施形態の型厚調整機構180の断面図である。
第3実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造では、図3に示す第1実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造と比較して、回転カバー187及び固定カバー134に替えて、延長軸142、固定外筒143及び回転内筒188を有する。
固定外筒(収容部)143は、前端側に開口部143aを有し、後端側は閉塞している。また、固定外筒143には、排出路(排出部)143cが設けられている。延長軸142は、タイバー140(ねじ軸181)の終端から軸方向に固定される。固定外筒143は、延長軸142に固定される。
回転内筒188は、前端側で従動ギア186と固定されている。即ち、回転内筒188は、従動ギア186とともに回転する。また、回転内筒188は、後端側は開放されている。また、回転内筒188は、固定外筒143の開口部143aに挿抜可能に挿入されている。即ち、開放された回転内筒188の後端側は、固定外筒143内に配置される。
従動ギア186の貫通孔186aとねじ軸181との隙間から流出する潤滑剤は、回転内筒188内へと流れ、回転内筒188の後端側から固定外筒143内へと流れ、排出路143cから排出される。
このような構成により、従動ギア186の貫通孔186aとねじ軸181との隙間から流出する潤滑剤を挿抜可能な固定外筒143及び回転内筒188の二重筒構造で回収することにより、潤滑剤が外部に漏れることを防止することができる。また、ねじナット182を回転させタイバー140に対してトグルサポート130が進退しても、回転内筒188が固定外筒143の開口部143aに対して挿抜可能に構成されているので、型厚調整を妨げるものではない。
また、排出路143cを排出方向に吸引してもよい。これにより、固定外筒143内が負圧となり、固定外筒143の内周面と回転内筒188の外周面との隙間を通り固定外筒143内へと向かう空気の流れが発生し、潤滑剤が当該隙間から外部に漏れることを防止することができる。
次に、第4実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造について、図7を用いて説明する。図7は、第4実施形態の型厚調整機構180の断面図である。
第4実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造では、図3に示す第1実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造と比較して、回転カバー187及び固定カバー134に替えて、延長軸142、ベアリング144、回転体189を有する。
延長軸142は、タイバー140(ねじ軸181)の終端から軸方向に固定される。延長軸142の終端部にはベアリング144が設けられている。
回転体(収容部)189は、部材189aと、伸縮可能なジャバラ189bと、部材189cと、を有する。部材189aは環状の部材であり、従動ギア186と固定される。部材189cは、中央にベアリング144が配置される板状の部材である。ジャバラ189bは、部材189aと部材189cとの間に設けられており、伸縮可能であり、潤滑剤が漏れないように構成されている。即ち、回転体189は、従動ギア186とともに回転する。
このような構成により、従動ギア186の貫通孔186aとねじ軸181との隙間から流出する潤滑剤を回転体189で回収することにより、潤滑剤が外部に漏れることを防止することができる。また、ねじナット182を回転させタイバー140に対してトグルサポート130が進退しても、ジャバラ189bが伸縮可能に構成されているので、型厚調整を妨げるものではない。なお、回転体189に流入した潤滑剤は、部材189aや部材189cに設けた図示しない排出路(排出部)から排出する構成であってもよい。また、排出路133cから排出する構成であってもよい。
また、第1~第4実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造において、タイバー140が貫通するトグルサポート130の前側部分の構造は、図4に示すものに限られない。図8は、変形例におけるタイバー140が貫通するトグルサポート130の前側部分の断面図である。
変形例の型厚調整機構180の潤滑構造では、図4に示す第1実施形態の型厚調整機構180の潤滑構造と比較して、円周溝131b及び排出路131cに替えて、固定カバー136を有する。
トグルサポート130の前端側には、固定カバー136が設けられている。固定カバー136は、トグルサポート130と固定される。また、固定カバー136は、タイバー140が貫通する貫通孔136aを有する。固定カバー136は、内部空間136bを有する。また、内部空間136bから固定カバー136の外側に伸びる排出路136cが形成されている。図8では、排出路136cは、内部空間136bから下方に向かって伸びている。
このような構成により、トグルサポート130の貫通孔131とタイバー140との隙間から流出する潤滑剤を固定カバー136で回収することにより、潤滑剤が外部に漏れることを防止することができる。
また、固定カバー136の貫通孔136aには、タイバー140の表面に付着した潤滑剤を拭うワイパー137が設けられていてもよい。これにより、潤滑剤が外部に漏れることを更に防止することができる。
以上、射出成形機10の実施形態等について説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
固定プラテン110とトグルサポート130との間隔を調整する型厚調整機構180は、トグルサポート130の側に設けられるものとして説明したが、これに限られるものではなく、固定プラテン110の側に設けられていてもよい。
また、射出成形機10は、排出部(排出路131c,133c,134c,135c,136c,140c,143c)から排出された潤滑剤を回収する回収部(図示せず)を、有していてもよい。これにより、潤滑剤を回収して、潤滑剤が外部に漏れることを防止することができる。また、射出成形機10は、回収部で回収した潤滑剤を再び供給路132cからねじナット182に供給してもよい。これにより、ねじナット182に潤滑剤を循環供給することができる。
10 射出成形機
100 型締装置
110 固定プラテン(第2の部材)
120 可動プラテン
130 トグルサポート(第1の部材)
131 貫通孔
131b 円周溝
131c 排出路
132 ねじナット収容部(調整ナット収容部)
132a 第1収容部
132b 第2収容部
132c 供給路
133 押さえ部材
133a 貫通孔
133b 円周溝
133c 排出路
134 固定カバー
134a 貫通孔
134b 円周溝
134c 排出路
135 固定カバー
135a 貫通孔
135b 拡径部
135c 排出路
135d 内部空間
136 固定カバー
136a 貫通孔
136b 内部空間
136c 排出路
137 ワイパー
140 タイバー(ロッド)
140c 排出路
142 延長軸
143 固定外筒
144 ベアリング
180 型厚調整機構
181 ねじ軸(ねじ部)
182 ねじナット(調整ナット)
182a 第1筒部
182b 第2筒部
182c 第3筒部
182d 供給路
183 型厚調整モータ
184 型厚調整モータエンコーダ
185 回転駆動力伝達部
186 従動ギア
186a 貫通孔
187 回転カバー
187a 貫通孔
187b 拡径部
187c 排出路
187d 内部空間
188 回転内筒
189 回転体
189a 部材
189b ジャバラ
189c 部材
L 間隔

Claims (10)

  1. 間隔をおいて第1の部材と第2の部材を連結するロッドと、
    前記ロッドのねじ部に螺合され、前記間隔を調整する調整ナットと、
    前記第1の部材に設けられる調整ナット収容部と、
    前記調整ナット収容部の内周面と前記調整ナットの外周面との間を潤滑した潤滑剤を収容する収容部と、
    前記収容部に収容された潤滑剤を排出する排出部と、を備え
    前記排出部は、前記第1の部材の内周面及び/又は前記ロッドの外周面に形成される、射出成形機。
  2. 間隔をおいて第1の部材と第2の部材を連結するロッドと、
    前記ロッドのねじ部に螺合され、前記間隔を調整する調整ナットと、
    前記第1の部材に設けられる調整ナット収容部と、
    前記調整ナット収容部に収容された前記調整ナットを抜け止めする押さえ部材と、
    前記押さえ部材の内周面に形成され潤滑剤を収容する収容部と、
    前記収容部に収容された潤滑剤を排出する排出部と、を備える、射出成形機。
  3. 前記排出部は、前記調整ナットの外周側に設けられる、
    請求項に記載の射出成形機。
  4. 前記排出部は、前記押さえ部材に設けられる、
    請求項2または請求項3に記載の射出成形機。
  5. 前記収容部は、前記押さえ部材の内周面に設けられる円周溝であり、
    前記排出部は、前記円周溝と連通する、
    請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の射出成形機。
  6. 間隔をおいて第1の部材と第2の部材を連結するロッドと、
    前記ロッドのねじ部に螺合され、前記間隔を調整する調整ナットと、
    前記調整ナットに固定される従動ギアと、
    調整ナットを外周から内周へと連通する潤滑剤供給路と、
    前記潤滑剤供給路から供給され、前記ロッドと前記調整ナットとの間を潤滑し、前記従動ギアの内周面と前記ロッドとの間を流れた潤滑剤を排出する排出部と、を備える、射出成形機。
  7. 間隔をおいて第1の部材と第2の部材を連結するロッドと、
    前記ロッドのねじ部に螺合され、前記間隔を調整する調整ナットと、
    前記調整ナットに供給された潤滑剤を収容する収容部と、
    前記収容部に収容された潤滑剤を排出する排出部と、を備え
    前記調整ナットとともに回転し、前記収容部及び第1の排出部を有する回転カバーと、
    前記第1の部材に固定され、前記回転カバーの外側に設けられ、第2の排出部を有する固定カバーと、を有し、
    前記調整ナットと前記ねじ部とを潤滑する潤滑剤は、前記収容部から前記第1の排出部及び前記第2の排出部を通り排出される、射出成形機。
  8. 前記第2の排出部は、
    前記固定カバーの内周面に設けられる円周溝と、
    前記円周溝と連通する排出路と、を有する、
    請求項に記載の射出成形機。
  9. 間隔をおいて第1の部材と第2の部材を連結するロッドと、
    前記ロッドのねじ部に螺合され、前記間隔を調整する調整ナットと、
    前記調整ナットに供給された潤滑剤を収容する収容部と、
    前記収容部に収容された潤滑剤を排出する排出部と、を備え
    前記ロッドに固定され、前記収容部及び前記排出部を有する固定外筒と、
    前記固定外筒の開口部に挿入され、前記調整ナットとともに回転する内筒と、を有する、射出成形機。
  10. 前記排出部から排出された潤滑剤を回収する回収部を、有し、
    前記回収部で回収された潤滑剤を前記調整ナットに供給する、
    請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の射出成形機。
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