JP7071886B2 - アルミニウム合金と樹脂の複合体 - Google Patents
アルミニウム合金と樹脂の複合体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7071886B2 JP7071886B2 JP2018117475A JP2018117475A JP7071886B2 JP 7071886 B2 JP7071886 B2 JP 7071886B2 JP 2018117475 A JP2018117475 A JP 2018117475A JP 2018117475 A JP2018117475 A JP 2018117475A JP 7071886 B2 JP7071886 B2 JP 7071886B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- aluminum alloy
- injection
- joint
- composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
(NMT)
アルミニウム合金使用の射出接合技術であるNMTは、その成立の必要条件として以下の4又は5条件を規定した。まず、アルミニウム合金側に関しては、以下(1)及び(2)が必要条件である。なお、この2点を満足するようにアルミニウム合金表面を化学処理することを「NMT処理」と言う。
(1)20~50nm径の超微細凹部で全表面が覆われていること。
(2)その表面層に水溶性アミン系化合物が化学吸着していること。
次に、射出する樹脂組成物側に関して、以下の2点又は3点が必要条件である。
(3)樹脂組成物は、高結晶性の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂組成物を使用すること。
(4)その高結晶性熱可塑性樹脂は、高温下でアミン系分子と化学反応すること。
(5)樹脂組成物は、従成分樹脂として、主成分樹脂に相溶し得る樹脂、又は主成分樹脂に相溶しない樹脂であっても第3成分樹脂を加えることで主成分樹脂への相溶が可能となる樹脂を含むこと。
上記(1)~(4)が必須の必要条件であり、上記(5)の条件が加われば射出接合力がより強くなる。上記(1)~(5)の条件を満たし、且つ、上記(2)のアミン系化合物として水和ヒドラジンを選択したものが、実用化されたNMT及び次のNMT2であった。
NMTは、当初PBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)に関して発見され、次にPPSも使用できることが確認され(特許文献1)、次にポリアミド樹脂等も使用できるものであることを確認した。このことで前記のNMT5条件が的を射ていると判断し、次は前記の条件(2)を改善すべく使用していた水溶性アミン系分子(水和ヒドラジン)の化学吸着量の適正化を図った。その結果、射出接合力が大幅に高まった(特許文献2)、この技術を「NMT2」と本発明者等は命名した。
NMT発見後、本発明者等は、アミン系分子の化学吸着物が不在であっても各種金属材と樹脂組成物を射出接合させることができる新NMTを開発した。その成立の必要条件として以下の5条件を規定した。まず、金属材側に関して、以下の3条件が必要条件である。この3条件を満足するように、金属材表面を化学処理することを本発明では「新NMT処理」と称する。
(i)0.8~10μm周期の粗面で全表面が覆われていること。
(ii)その粗面上に、10~300nm周期の超微細凹凸面があること。
(iii)全表面が、金属酸化物、金属リン酸化物又はセラミック質の硬質な薄膜で覆われていること。
次に、射出する樹脂組成物側に関して、以下の2条件が必要条件である。
(iv)高結晶性の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂組成物を使用すること。
(v)樹脂組成物は、従成分樹脂として、主成分樹脂に相溶し得る樹脂、又は主成分樹脂に相溶しない樹脂であっても、第3成分樹脂を加えることで主成分樹脂への相溶が可能となる樹脂を含むこと。
NMTでは、上記条件(2)に従い、アルミニウム合金表面の超微細凹部にアミン系分子が化学吸着した状態において、高温下でこのアミン系分子と化学反応しやすい射出樹脂がこの超微細凹部に侵入することで、接合力ある射出接合物の作成を可能にすると説明した。更に、射出樹脂が上記条件(5)を満たす樹脂組成物であれば、急冷時の結晶化速度が抑制されて、アルミニウム合金表面の超微細凹部への樹脂侵入がさらに容易になるとしている。これに対して、アルミニウム合金材を使った新NMT(特許文献3)では、アルミニウム合金側の表面形状として、上記条件(i)及び上記条件(ii)の2重凹凸面形状が示されているのみで、アミン系分子の化学吸着という条件はなくなっている。一方の射出樹脂は同じ物ゆえに、NMTと比較して、アミン系分子の化学吸着がない分、射出接合物の接合力が低下することは避けられなかった。
本発明の他の目的は、自動車、航空機、移動型ロボット等の移動機械用の部品、構造材として、アルミニウム合金と樹脂の複合体を提供することにある。
本発明1のアルミニウム合金と樹脂の複合体は、
1万倍以上の電子顕微鏡写真で観察される金属結晶粒界線が凹部の境界となった0.5~5.0μm周期の凹凸面形状が確認され、更に、10万倍の電子顕微鏡写真で観察される20~100nm径の超微細凹部で全面が覆われている超微細凹凸面を有し、且つ、
アミン系分子が化学吸着しているアルミニウム合金材と、
ポリフェニレンサルファイドを主成分、変性ポリオレフィン系樹脂を従成分、更に相溶化材的高分子を第3成分として含む樹脂分を有し、且つ、ガラス繊維を樹脂組成物分の10~25%、及び炭素繊維を0~10%含むPPS系樹脂組成物からなる樹脂形状物と
が直接的に接合したアルミニウム合金と樹脂の複合体であって、
前記アルミニウム合金材と前記樹脂形状物が接合した前記樹脂形状物は、
前記接合部の中心部を成す樹脂成形物中心部、
前記樹脂成形物の樹脂中心部を囲み、前記樹脂中心部より肉厚が薄くなる樹脂中間部、及び、
前記樹脂成形物中心部及び前記樹脂中間部の全周囲を実質的に囲む、肉厚が0.5~1.5mmで、幅5mm以上ある樹脂薄肉部とからなる。
千倍電子顕微鏡観察で10~100μm周期の大周期の凹凸のある粗面形状があり、且つ、1万倍電子顕微鏡観察で金属結晶粒界が低部の堺となっていることが分かる0.5~5μm周期の凹凸面形状があり、更に、10万倍電子顕微鏡観察で分かる10~100nm外径の凹部、又は陽極酸化処理による孔部が密着して全面を覆っている形の超微細凹凸面があるアルミニウム合金材と、
ポリフェニレンサルファイドを主成分、変性ポリオレフィン系樹脂を従成分、更に相溶化材的高分子を第3成分として含む樹脂分を有し、且つ、ガラス繊維を樹脂組成物分の10~25%、及び炭素繊維を0~10%含むPPS系樹脂組成物からなる樹脂形状物と
が直接的に接合したアルミニウム合金と樹脂の複合体であって、
前記アルミニウム合金材と前記樹脂形状物が接合した前記樹脂形状物は、
前記接合部の中心部を成す樹脂成形物中心部、
前記樹脂成形物の樹脂中心部を囲み、前記樹脂中心部より肉厚が薄くなる樹脂中間部、及び、
前記樹脂成形物中心部及び前記樹脂中間部の全周囲を実質的に囲む、肉厚が0.5~1.5mmで、幅5mm以上ある樹脂薄肉部とからなることを特徴とする。
なお、本発明2のアルミニウム合金材は、本発明1のようにアミン系分子を化学吸着させたものであっても良い。
[複合体]
本発明の複合体(「射出接合物」とも言う。)は、材質がアルミニウム合金であり表面処理されたアルミニウム合金材と、ポリフェニレンサルファイドを主成分、変性ポリオレフィン系樹脂を従成分とするPPS系樹脂組成物からなる樹脂形状物が一体に接合されたものである。アルミニウム合金材は、所望の形状に公知の機械加工等で加工されたものである。樹脂形状物は、射出成形等で成形されたものである。
[本発明の対象なるアルミニウム合金]
本発明の複合体で使用するアルミニウム合金、又はアルミニウム合金材とは、純アルミニウム、各種アルミニウム合金、アルミニウム鍍金鋼板、アルミニウムクラッド材等を材質とするものであり、これを素材とする金属材である。
本発明のアルミニウム合金材の表面処理方法は、本発明で定義される表面形状、状態、成分を備えたものであれば、いかなる処理方法でも良いが、以下に説明する方法が好ましい。前述したNMT2処理に関して処理条件を述べると、NMTで説明した「(i)20~40nm径の超微細凹部で全表面が覆われていること、(ii)その表面層にアミン系化合物が化学吸着していること」の2点に関し、NMT2処理では、上記(i)は同一であるが上記(ii)が調整されており、アミン系化合物が十分に(射出接合するとき適切量に)化学吸着していることが条件となっている。そして前述したNMT、NMT2処理共に、現実に商業化されているのは、このアミン系化合物として水和ヒドラジンが使われている。このNMT2処理をしたアルミニウム合金は本発明に使用できる。
本発明で用いる樹脂は、好適には射出接合用のPPS系樹脂であり、以下のものである。このPPS系樹脂は、組成物中の樹脂分として、主成分がPPS、従成分が変性ポリオレフィン樹脂、そして第3成分樹脂として前記両者を部分的にでも相溶化する能力のある高分子の含まれていることが必要である。更には、強化繊維フィラーとして、ガラス繊維(以下、「GF」という。)を全体の10~25%、CF(炭素繊維)を同0~10%含み、GFとCFの双方として全体の15~30%を含む樹脂組成物が使用できる。
本発明の複合体を得るには、一般的な射出成形で行われているインサート成形が好ましい。即ち、表面処理されたアルミニウム合金材を射出成形金型にインサートし、前述したPPS系樹脂を射出するものである。種々の形状の射出接合物を得る上において、実際には射出成形条件を微調整するが、射出成形条件の調整方法として、射出温度、射出速度は通常の射出成形の場合とほぼ同等であり、敢えて言えば射出温度と射出成形金型の温度はやや高めに設定する。具体的には、射出温度は300℃程度、金型温度は140℃付近が好ましい。
成形された本発明の樹脂と金属の複合体は、成形して得られた射出接合物は、同日内に170℃温度の前後の熱風乾燥機内に、約1時間入れ加熱する「アニール」を行うことが好ましい。その技術的意味は、前述した方法で得た射出接合物は、強い接合力で離型され放冷後に、接合面に生じる内部応力を接合力で抑え込んでいる故に、その内部応力を開放するためである。この内部応力とは、140℃の金型温度から常温に下がる間の約120℃の温度低下に関し、樹脂部はその成形収縮率(「SGX120」では約0.5%)で縮むが、アルミニウム合金材は、線膨張率(2.3×10-5℃-1)と120℃の積(約0.3%)で縮むことになる。このために、複合体は、140℃の温度下で接合している両者間には、放冷後に本来は長さ差が生じるからである。要するに、樹脂部の方が結果的には大きく縮もうとするので、接合面の付近に内部応力が発生する。射出接合物をアニールなしのままとし、射出接合した1時間後にせん断接合強度を測定すると、その接合力は約30MPa付近となり、本来のせん断接合強度の約40MPaより明確に低値となる。
自動車等の実際の移動機械用部品部材として、使用可能な小型、大型の射出接合物(後述する実施の形態の図15~図21で例示する。)は、どのような接合形状にすべきかにつき、本発明の射出接合物の接合構造の基本的な技術思想は、必要最低限の接合強度を保持するために、前述したNMT2レベル以上の射出接合力のある射出接合物であることが条件である。更に、移動機械用部品として、使用環境を考慮すると、後述する本発明で言う温度衝撃3,000サイクルに耐え得るものが最高度の物とされている。この温度衝撃試験に対応できる射出接合物の形状は、如何なるものかの設問に対して出した本発明の結論は、「樹脂厚を1.5mm以下にすれば樹脂部が金属材から剥離することなく、且つ、その接合面積は自由である。」との結論に達した。
自動車等の機械部品の耐久性を実際に試験するには、その耐用期間と同じ15~20年の間を自動車部品として搭載して、実使用試験を行うのが理想的である。しかしながら、通常の耐久試験では、時間短縮のために実際には加速試験で代替されている。種々の材料での耐湿熱性の加速試験として知られているのは、85℃温度で85%湿度とした高温高湿試験機に、1,000時間入れる試験法である。そこで本発明者等は、図1に示した試験片の射出接合物を、この高温高湿試験機で、1,000時間でなく3,000~8,000時間晒す試験をした。この高温高湿試験を行う前の予備的な高温高湿試験として、98℃温度の純水を入れた電気ポットに数日から数週間浸漬する方法を考案し実施した。
本発明の温度衝撃試験とは以下の試験である。自動車等の移動機械用の部材として、射出接合物を使用するには、少なくともその接合力に上記耐湿熱性が要求されるが、更に、本発明で言う耐温度衝撃性が必要である。即ち、自動車では-50℃になる厳冬期に、例えば米国のアラスカでエンジンを駆動させると、エンジン近傍はこの低温から急上昇し150℃にも至る。又、エンジンを停止させると今度は急冷化する。自動車等のエンジン、モーター、ランプ付きの移動機械において、寒冷地、成層圏、熱帯等も含め如何なる環境下で使用したとしても、その温度変化の厳しい条件は、下記の温度衝撃サイクル試験レベルかそれ以下であると予想し、本発明者は下記のような試験を実施した。即ち、-50℃と+150℃の各低高温室に、30~60分以上晒して、室間移動と温度調整用変化時間の合計が約5分とした温度衝撃サイクル試験である。本発明の試験の場合、1サイクルは合計時間が最短約70分であり、サイクル数は自動車メーカーが行っている温度衝撃試験の標準法で3,000サイクルである。
射出接合に使用した「SGX120」には、ガラス繊維(以下「GF」という。)が20重量%含まれている。それ故にその線膨張率は、GF等のフィラー不含品である「SGX100」の約10×10-5℃-1より大きく下がるものの、6×10-5℃-1程度である。一方のアルミニウム合金材は、2.3×10-5℃-1の線膨張率を有しており、両者の線膨張率差は4×10-5℃-1程となる。それ故、上下200℃も温度変化があれば本来200℃×(4×10-5℃-1)=8×10-3=0.8%の長さ差が温度変化毎に両材間に生じることになる。接合面では、強い接合力によりこれが押し込められており、主には樹脂部の下面層(接着面付近の樹脂層)が強制的にAl材部に伸び縮みさせられる。温度衝撃的ではなく季節による気温変化のような温和な温度変化であれば、熱可塑性樹脂にはクリープという得意技があるので樹脂部は僅かな変形をして線膨張率差による内部応力の発生は収まるが、温度衝撃サイクル試験はこのクリープを許さない試験である。
図1に示した試験片の温度衝撃3,000サイクル試験の結果につき再度述べる。この温度衝撃試験では、200℃だけ環境温度が上下する故、アルミニウム合金の線膨張率と樹脂の線膨張率の差(約4×10-5℃-1)に、200℃を乗じる計算をして算出される0.8%だけ互いの長さが異なる変化が本来は起こるべきである。しかし、強い接合力が1,000サイクルまでは、伸縮長さに相違することなく、接合力で抑え込まれた。別の言い方をすれば、剛性ある金属材は温度変化のまま伸び縮みし、一方の樹脂部接合面側は強い接合力に引っ張られてアルミニウム合金材に付き合った。しかし2,000サイクル前に接合面角部から遂に剥がれが生じた。推定では剥がれが生じた2角の樹脂部では、-50℃に急冷された時点で、3mm厚ある樹脂部の接合面から最も離れた上部面では樹脂の線膨張率値に従うべく大きく縮まり、その一方で3mm厚ある樹脂部の下部面(接合面近傍部)では、アルミニウム合金の小さな縮まりに従ったのである。
金属材とPPS系樹脂組成物とが一体化した射出接合物は、厳しい温度衝撃3000サイクル試験に耐えるようにする条件とはどのようなものかについて、以下考察する。前述した温度衝撃3,000サイクル試験結果からその対策を考えた。即ち、前述したNMT2処理アルミニウム合金(A5052)片と「SGX120」の射出接合物(図1に示した試験片)の温度衝撃サイクル試験に関してだが、仮に、図1に示した試験片の樹脂厚さが、3mmでなければ全く異なった結果が出るはずとの視点に立った。単純に言えば、接合面上の樹脂部厚さがもしも3mm厚でなく1mm厚だったら、同じ温度衝撃3,000サイクル試験で接合面に支障は生じなかっただろうとの推測である。接合力は十分に強いから、樹脂部が薄肉であれば、樹脂部全体が金属部の伸び縮みに従い、接合面の端部等に剥がれは生じないと推論した。これが確認できれば、射出接合力がNMT2レベルであっても温度衝撃サイクル試験に対応できる射出接合物(複合体)の形状設計法を導き出すことが出来る。
実施例に記載したが、以下の実証試験を行った。即ち、NMT2処理アルミニウム合金(A5052)と「SGX120」による図1に示した試験片である射出接合物(但し、金属片厚さは1.6mm)を多数個作成し、その射出接合物の樹脂厚さを接合面の上部だけ削り取って1mmとした形状物(図4参照)、及び、2mm厚とした形状物(図5参照)を数個ずつ作り、これらを-50℃/+150℃の温度衝撃3,000サイクル試験にかけた。その結果、1mm厚とした前記形状物では、全く剥がれが生じないとの結果を得、そして2mm厚とした前記形状物での結果は、3個の試験物のうち1個は剥がれが確認できなかったが、1個は10mm×5mmの接合面の隅1カ所に0.5mm幅以下の剥がれらしいもの、そして1個は接合面の隅2か所に0.5mm幅以下の剥がれらしきものを確認した。要するに、樹脂部厚さ1.5mm付近に分かれ目があり、これより薄いと金属材に付き合うが、これより厚いと剥離等の支障が出やすくなる、との判断をした。
NMT2処理したアルミニウム合金よりもNMT7、8処理したアルミニウム合金の方が高接合力である。これを「SGX120」使用の射出接合物で具体的に言えば、せん断接合強度はNMT発明以降全てで約40MPaでほぼ同等である。だが、引張り接合強度では、NMTで30MPaレベルがNMT2で38~40MPaに上がり、NMT7、8では45MPaレベルになる。要するに、引張り接合強度には未だ限界が見つからず接合強度を高くする必要性を感知した故に、NMT2以降、試行錯誤を重ね、更に行った試験の積み重ねがNMT7等になった。
本発明の複合体を実際の移動機械用の部品等に適用する場合、一般的には実証用の射出成形金型を作成することになる。要するに、本発明では、図15に示した複合体の例のように、太いボス部の根元部の断面積値は0.5cm2以上と限定している一方で、その上限値は示していない。これは射出成形金型を作成し、射出接合して実物試作品とし、その温度衝撃3,000サイクル試験を行ってその結果をみる以外に使用可能品か否かを判断する方法がない故である。そして、実験で実証した接合面積が0.5cm2以上の複合体を発明であるとする理由は、その発明の本質が後述する設計指針の策定そのものにあるからである。
実証例である実験例C3で表面処理した射出接合物の例は、前述した図15の複合体1である。このアルミニウム合金である金属部分は、100mm×100mm×3mm厚であり丈夫な金属板を意識している。これに対して樹脂部はその大きなボス部分(中央の高い部分)の床面積(接合面より3mm離れた高さでの断面積)は円柱部4とこれを4方から支える部分の接合面積は、合計で3.6cm2である。
図16に示す射出接合物20は、全体形状は図15に示した射出接合物10とほぼ同一である。射出接合物20を成形するとき、射出ゲート数が複数ある場合に対応するものであり、複数のゲート8を配置すると各ゲートから射出される樹脂が合流するとき、ウェルドライン15が現れる。その場合に生じるウェルドライン15の両側の幅が2~5mmであり、かつこの部分の樹脂厚が0.5~1.5mm(図15の中心台座6は2mm厚)と他の部分より薄くした形状とした。ウェルドライン15の部分は、ガス溜りとなり金属矩形板2とは接合されていないか、又は金属矩形板2との接合力が弱い。
(a)電子顕微鏡観察
主に基材表面の観察のために電子顕微鏡を用いた。この電子顕微鏡は、走査型(SEM)の電子顕微鏡「S-4800(日本国東京都、日立製作所社製)」及び「JSM-6700F(日本国東京都、日本電子株式会社(本社:日本国東京都)製)」を使用し、1~2kVにて観察した。
引張り試験機で射出接合物(図1)(図2)を引張り破断するときの破断力を接合強度(せん断接合強度、引張り接合強度)とした。但し、せん断接合強度の測定では図3に示した補助治具を使用した。使用した引張り試験機は、「AG-500N/1kN(株式会社島津製作所製)」を使用し、引っ張り速度10mm/分で測定した。この測定法はISO19095に依る。
(c)非破壊検査
非破壊検査は、超音波型の非破壊検査機「MSライン(現、日立建機株式会社製)」を使用した。
[実験例A1]アルミニウム合金(A5052)のNMT2処理
実験例A1は、本発明でいうNMT2処理である。市販のアルミニウム合金(A5052)板材から、大きさ18mm×45mm×1.5mmの長方形片、及び、50mm×10mm×2mmの長方形片を機械加工で多数得た。槽にアルミニウム用脱脂剤「NA-6(メルテックス株式会社(本社:東京都))」10%を含む水溶液を60℃とし、これら合金片を5分間浸漬して水道水(群馬県太田市)で水洗した。次に、別の槽に40℃とした1%濃度の塩酸水溶液を用意し、これに合金片を1分間浸漬して水洗した。次に、別の槽に40℃とした1.5%濃度の苛性ソーダ水溶液を用意し、これに合金片を4分間浸漬して水洗した。次に、別の槽に40℃の3%濃度の硝酸水溶液を用意し、これに前記合金を3分間浸漬し水洗した。次に、別の槽に60℃とした3.5%濃度の水和ヒドラジン水溶液を用意してこれに1分間浸漬し、次に、別の槽に33℃とした0.5%濃度の水和ヒドラジン水溶液に6分浸漬し水洗した。そして67℃に設定した温風乾燥機に15分間入れて乾燥し、アルミニウム箔で包んで保管した。
実験例A2は、本発明でいうNMT7処理である。市販のアルミニウム合金(A5052)板材から、大きさ18mm×45mm×1.5mmの長方形片、及び、50mm×10mm×2mmの長方形片を機械加工にて多数得た。槽にアルミニウム用脱脂剤「NA-6」10%を含む水溶液を60℃とし、前記アルミニウム合金片を5分間浸漬して水道水(群馬県太田市)で水洗した。次に、別の槽に40℃とした10%濃度の苛性ソーダ水溶液を用意し、これに合金片を1分間浸漬して水洗した。次に、別の槽に40℃とした1%濃度の水和塩化アルミニウムと5%濃度の塩酸を含む水溶液を用意し、これに合金片を6分間浸漬して水洗した。
実験例A3は、本発明でいうNMT7-Oxy処理である。市販のアルミニウム合金(A5052)板材から、大きさ18mm×45mm×1.5mmの長方形片、及び、50mm×10mm×2mmの長方形片を機械加工にて多数得た。その後は実験例A2(NMT7処理)と全く同じ操作をした。NMT7処理では最後に浸漬する薬品槽が33℃とした0.5%濃度の水和ヒドラジン水溶液の槽でありここに6分浸漬し水洗するが、その後に1.5%濃度の過酸化水素水を入れた酸化槽を用意し、ここへ1分浸漬して水洗する。そして67℃に設定した温風乾燥機に15分入れてアルミニウム合金片を乾燥した。
実験例A4は、本発明でいうAno-Oxy処理である。市販のアルミニウム合金(A5052)板材から、大きさ18mm×45mm×1.5mmの長方形片、及び、50mm×10mm×2mmの長方形片を機械加工にて多数得た。槽にアルミニウム用脱脂剤「NA-6」10%を含む水溶液を60℃とし、合金片を5分間浸漬して水道水(群馬県太田市)で水洗した。次に、別の槽に40℃とした10%濃度の苛性ソーダ水溶液を用意し、これに合金片を1分間浸漬して水洗した。次に、別の槽に40℃とした5%濃度の塩酸と1%濃度の水和塩化アルミニウムを含む水溶液を用意し、これに合金片を6分間浸漬して水洗した。
実験例A5は、本発明でいうNMT8処理である。市販のアルミニウム合金(A5052)板材から、大きさ18mm×45mm×1.5mmの長方形片、及び、50mm×10mm×2mmの長方形片を機械加工にて多数得た。その後は実験例A3(NMT7-Oxy処理)と全く同じ操作をする。NMT7-Oxy処理では最後に浸漬する薬品槽が1.5%濃度の過酸化水素水の槽でありここに1分浸漬し水洗するが、その後に40℃とした0.2%濃度のトリエタノールアミンの水溶液を入れた吸着促進槽を用意し、ここへ4分浸漬して水洗する。そして67℃に設定した温風乾燥機に15分入れてアルミニウム合金片を乾燥した。
実験例A6は、本発明でいう新NMT処理である。市販の厚さ1.6mm、及び、3.2mmのSPCC板を購入し、多数の大きさ18mm×45mm×1.6mm厚の長方形片、及び、50mm×10mm×2mm厚の長方形片を機械加工にて作成した。槽にアルミニウム用脱脂剤「NA-6」10%を含む水溶液を60℃とし、前記鋼片(SPCC板)を5分間浸漬して水道水(群馬県太田市)で水洗した。次に、別の槽に40℃とした1.5%濃度の苛性ソーダ水溶液を用意し、これに鋼片を1分間浸漬し、イオン交換水で水洗した。次に、別の槽に60℃とした5%濃度の硫酸水溶液を用意し、これに鋼片を4分間浸漬し、イオン交換水で水洗した。次に、1%濃度のアンモニア水に鋼片を1分間浸漬し、イオン交換水で水洗した。次に、別の槽に45℃とした2%濃度の過マンガン酸カリと1%濃度の酢酸と0.5%濃度の水和酢酸ソーダを含む水溶液を用意し、これに鋼片を5分間浸漬し、イオン交換水で水洗した。次に、超音波発振端付きの水洗槽に5分浸漬し、水洗して67℃に設定した温風乾燥機に15分間入れ乾燥した。清浄なアルミニウム箔でまとめて包み保管した。
実験例A7は、本発明でいうNMT7処理である。市販のA6063アルミニウム合金厚材から、大きさ18mm×45mm×1.5mmの長方形片を機械加工にて多数得た。槽にアルミニウム用脱脂剤「NA-6」10%を含む水溶液を60℃とし、合金片を5分間浸漬して水道水(群馬県太田市)で水洗した。次に、別の槽に40℃とした10%濃度の苛性ソーダ水溶液を用意し、これに合金片を1分間浸漬して水洗した。次に、別の槽に40℃とした5%濃度の塩酸と1%濃度の水和塩化アルミニウムを含む水溶液を用意し、これに合金片を8分間浸漬して水洗した。
[実験例B1]射出接合物の作成とそのせん断接合強度、引張り接合強度
実験例A1~7で得た表面処理済み各種金属片を射出成形金型にインサートし、射出接合用PPS系樹脂「SGX120」を射出し、図1、図2形状の射出接合品を得た。この時の射出温度は310℃、金型温度は140℃とした。得られた射出接合物は1時間以内に170℃とした熱風乾燥機内に1時間置いてアニールした。
本発明の発明以前に行った温度衝撃3,000サイクル試験は、NMT2処理されたアルミニウム合金(A5052)と「SGX120」からの図1に示した試験片の射出接合物、及び、当時の新NMT処理を加えたSPCCと「SGX120」からの図1に示した試験片の射出接合物に対してだった。その結果は、NMT2処理したアルミニウム合金(A5052)が、新NMT処理したSPCCより耐久性が優れていたという単純な結果であった。当時、これら2種でのせん断接合強度が、共に約40MPaであり差異が小さいのに-50℃/+150℃の温度衝撃3,000サイクル試験で大差があり驚いた。図1の形状物を温度衝撃サイクル試験にかけることで、金属材と樹脂成形物の各表面にかかる力は間違いなくせん断応力的な外力であるから、温度衝撃サイクル試験が図1の形状物の射出接合物に与える負荷は、図1の形状物にせん断的外力を繰り返しかけるような動的負荷の供与試験に似ているのではないかと考えた。それ故、そのイメージの疲労試験を行うことにし、その結果が単純なせん断接合強度の測定値と異なるのではないかと予期した。
[実験例C1]NMT2処理アルミニウム合金の射出接合物で行った温度
衝撃3,000サイクル試験(2012~13年に行ったものである。結果が本文記載したように本発明の芯になっているのでその詳細をここに記す。)
NMT2処理した3mm厚の各種アルミニウム合金(A5052、A6063、A6061、A7075アルミニウム合金)、及び、NMT7処理した3mm厚の各種アルミニウム合金(A2024、A7075、A1100アルミニウム合金)のそれぞれをPPS系樹脂である「SGX120」を使用して図15に示した形状の射出接合物を各3個ずつ作成し、先ず超音波型非破壊検査機にかけて、アルミニウム合金と樹脂成形物の接合面がどうなっているかを検査した。その結果、ウェルド線が明確に確認できた物と、確認できなかった物があった。但し、ウェルド線が確認できた物がどの処理法によるか、又、どのアルミニウム合金で生じたかを明確にすることは出来なかった。
Claims (5)
- 1万倍以上の電子顕微鏡写真で観察される金属結晶粒界線が凹部の境界となった0.5~5.0μm周期の凹凸面形状が確認され、更に、10万倍の電子顕微鏡写真で観察される20~100nm径の超微細凹部で全面が覆われている超微細凹凸面を有し、且つ、
アミン系分子が化学吸着しているアルミニウム合金材と、
ポリフェニレンサルファイドを主成分、変性ポリオレフィン系樹脂を従成分、更に相溶化材的高分子を第3成分として含む樹脂分を有し、且つ、ガラス繊維を樹脂組成物分の10~25%、及び炭素繊維を0~10%含むPPS系樹脂組成物からなる樹脂形状物と
が直接的に接合したアルミニウム合金と樹脂の複合体であって、
前記アルミニウム合金材と前記樹脂形状物が接合した前記樹脂形状物は、
前記接合部の中心部を成す樹脂成形物中心部、
前記樹脂成形物の樹脂中心部を囲み、前記樹脂中心部より肉厚が薄くなる樹脂中間部、及び、
前記樹脂成形物中心部及び前記樹脂中間部の全周囲を実質的に囲む、肉厚が0.5~1.5mmで、幅5mm以上ある樹脂薄肉部
とからなることを特徴とするアルミニウム合金と樹脂の複合体。 - 千倍電子顕微鏡観察で10~100μm周期の大周期の凹凸のある粗面形状があり、且つ、1万倍電子顕微鏡観察で金属結晶粒界が低部の堺となっていることが分かる0.5~5μm周期の凹凸面形状があり、更に、10万倍電子顕微鏡観察で分かる10~100nm外径の凹部、又は陽極酸化処理による孔部が密着して全面を覆っている形の超微細凹凸面があるアルミニウム合金材と、
ポリフェニレンサルファイドを主成分、変性ポリオレフィン系樹脂を従成分、更に相溶化材的高分子を第3成分として含む樹脂分を有し、且つ、ガラス繊維を樹脂組成物分の10~25%、及び炭素繊維を0~10%含むPPS系樹脂組成物からなる樹脂形状物と
が直接的に接合したアルミニウム合金と樹脂の複合体であって、
前記アルミニウム合金材と前記樹脂形状物が接合した前記樹脂形状物は、
前記接合部の中心部を成す樹脂成形物中心部、
前記樹脂成形物の樹脂中心部を囲み、前記樹脂中心部より肉厚が薄くなる樹脂中間部、及び、
前記樹脂成形物中心部及び前記樹脂中間部の全周囲を実質的に囲む、肉厚が0.5~1.5mmで、幅5mm以上ある樹脂薄肉部
とからなることを特徴とするアルミニウム合金と樹脂の複合体。 - 請求項1又は2に記載のアルミニウム合金と樹脂の一体化複合体において、
前記樹脂中間部は、肉厚が1.0~3.0mmである
ことを特徴とするアルミニウム合金と樹脂の複合体。 - 請求項1又は2に記載のアルミニウム合金と樹脂の一体化複合体において、
樹脂成形物中心部は、前記アルミニウム合金材と前記樹脂形状物が直接接合した面積が0.5cm2以上である
ことを特徴とするアルミニウム合金と樹脂の複合体。 - 請求項1又は2に記載のアルミニウム合金と樹脂の一体化複合体において、
前記アルミニウム合金形状物と前記樹脂形状物が直接接合した部分は、平面又は曲面である
ことを特徴とするアルミニウム合金と樹脂の複合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018117475A JP7071886B2 (ja) | 2018-06-20 | 2018-06-20 | アルミニウム合金と樹脂の複合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018117475A JP7071886B2 (ja) | 2018-06-20 | 2018-06-20 | アルミニウム合金と樹脂の複合体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019217704A JP2019217704A (ja) | 2019-12-26 |
JP7071886B2 true JP7071886B2 (ja) | 2022-05-19 |
Family
ID=69095379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018117475A Active JP7071886B2 (ja) | 2018-06-20 | 2018-06-20 | アルミニウム合金と樹脂の複合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7071886B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7500903B2 (ja) * | 2020-02-06 | 2024-06-18 | 大成プラス株式会社 | 異種構造材を含む接合一体化物とその製造方法 |
CN114801365A (zh) * | 2022-05-27 | 2022-07-29 | 西南科技大学 | 高性能铝合金-碳纤维增强树脂基复合材料及其制备方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4548843A (en) | 1980-12-15 | 1985-10-22 | Inoue Mtp Kabushiki Kaisha | Decorative plastic trim strip |
JP2006205372A (ja) | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Taisei Plas Co Ltd | 金属と樹脂の複合体とその製造方法 |
JP2008213350A (ja) | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Tosoh Corp | 複合体及び複合体の製造方法 |
WO2009031632A1 (ja) | 2007-09-05 | 2009-03-12 | Taisei Plas Co., Ltd. | 金属樹脂複合体の製造方法 |
JP2012157991A (ja) | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Taisei Plas Co Ltd | 金属樹脂複合体及びその製造方法 |
JP2012232583A (ja) | 2011-04-21 | 2012-11-29 | Taisei Plas Co Ltd | アルミニウム合金と樹脂の複合体及びその製造方法 |
WO2014007342A1 (ja) | 2012-07-06 | 2014-01-09 | 帝人株式会社 | 繊維強化複合材料-金属部材接合体の製造方法、およびそれに用いる繊維強化複合材料 |
JP2016060051A (ja) | 2014-09-16 | 2016-04-25 | 合資会社アンドーコーポレーション | 金属とfrtpの複合体の製造方法とその複合体 |
-
2018
- 2018-06-20 JP JP2018117475A patent/JP7071886B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4548843A (en) | 1980-12-15 | 1985-10-22 | Inoue Mtp Kabushiki Kaisha | Decorative plastic trim strip |
JP2006205372A (ja) | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Taisei Plas Co Ltd | 金属と樹脂の複合体とその製造方法 |
JP2008213350A (ja) | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Tosoh Corp | 複合体及び複合体の製造方法 |
WO2009031632A1 (ja) | 2007-09-05 | 2009-03-12 | Taisei Plas Co., Ltd. | 金属樹脂複合体の製造方法 |
JP2012157991A (ja) | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Taisei Plas Co Ltd | 金属樹脂複合体及びその製造方法 |
JP2012232583A (ja) | 2011-04-21 | 2012-11-29 | Taisei Plas Co Ltd | アルミニウム合金と樹脂の複合体及びその製造方法 |
WO2014007342A1 (ja) | 2012-07-06 | 2014-01-09 | 帝人株式会社 | 繊維強化複合材料-金属部材接合体の製造方法、およびそれに用いる繊維強化複合材料 |
JP2016060051A (ja) | 2014-09-16 | 2016-04-25 | 合資会社アンドーコーポレーション | 金属とfrtpの複合体の製造方法とその複合体 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
接着耐久性の向上と評価 劣化対策・長寿命化・信頼性向上のための技術ノウハウ,日本,株式会社 情報機構,2012年09月21日,第372頁-第374頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019217704A (ja) | 2019-12-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5733999B2 (ja) | 金属樹脂複合体の製造方法 | |
EP2174766B1 (en) | Composite of metal with resin and process for producing the same | |
JP4927876B2 (ja) | 金属と樹脂の複合体とその製造方法 | |
US8322013B2 (en) | Method for manufacturing composite with high corrosion resistance | |
JP4927871B2 (ja) | 金属と樹脂の複合体とその複合体の製造方法 | |
JP5108891B2 (ja) | 金属樹脂複合体の製造方法 | |
JP5139426B2 (ja) | 鋼材複合体及びその製造方法 | |
JP4527196B2 (ja) | 複合体およびその製造方法 | |
JP5622785B2 (ja) | アルミニウム合金と樹脂の複合体及びその製造方法 | |
JP7071886B2 (ja) | アルミニウム合金と樹脂の複合体 | |
JP5108904B2 (ja) | 金属とポリアミド樹脂組成物の複合体及びその製造方法 | |
EP2400042A1 (en) | Metal-and-resin composite and method for making same | |
JP2009298144A (ja) | 複数金属形状物の接合複合体とその製造方法 | |
JP5372469B2 (ja) | 金属合金積層材 | |
JP2006315398A (ja) | アルミニウム合金と樹脂の複合体とその製造方法 | |
CN103228418A (zh) | 金属树脂复合体及其制造方法 | |
JP2007203585A (ja) | アルミニウム合金と樹脂の複合体とその製造方法 | |
JP7040988B2 (ja) | アルミニウム合金と樹脂の複合体及びその製造方法 | |
WO2010016485A1 (ja) | 金属合金とポリアミド樹脂組成物の複合体とその製造方法 | |
JP2016016584A (ja) | アルミニウム複合材、複合構造体及びその製造方法 | |
KR101568991B1 (ko) | 알루미늄-수지 금속 복합체 및 이의 제조방법 | |
KR20120132848A (ko) | 이종 재질의 일체형 금속 수지 복합 구조물과 그 제조방법 | |
KR101493768B1 (ko) | 알루미늄-수지 복합체의 제조 방법 | |
JP2022071227A (ja) | 金属と樹脂の一体化複合体とその製造方法 | |
JP7489028B2 (ja) | 銅材とpps系樹脂組成物の一体化構造物とその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210604 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220315 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220405 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220509 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7071886 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |