JP7071817B2 - 吸収体の製造方法 - Google Patents
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例えば、特許文献1には、パルプ繊維の単位時間当たりの供給量を変化させて、パルプ繊維の坪量が相対的に高い部分と低い部分とを有する吸収体を製造する技術が記載されている。これにより、吸収性ポリマー(吸水性ポリマー)を定常的に供給し、パルプ繊維の供給量を時間変化させて、坪量が偏在化された吸収体を製造することができる。
特許文献3には、吸収体の幅方向に吸収性ポリマーの分布を変化させる技術が記載されている。具体的には、積繊時に、吸収性ポリマーの供給量を変化させる絞りを調整することによって、吸収性ポリマーの供給量を調整し、幅方向の吸収性ポリマーの分布を変化させるとされている。
前記繊維材料の単位時間当たりの供給量を変化させ、
前記吸収性ポリマーを供給する際に、前記吸収性ポリマーの供給タイミングを変化させて、前記ダクト内の前記繊維材料と前記吸収性ポリマーとを合わせた濃度の時間変化を示した濃度曲線の極小値の最小値を求めて、前記繊維材料の濃度変化の位相と前記吸収性ポリマーの濃度変化の位相とを同期させる吸収体の製造方法。
外周部54には上記積繊用凹部52を備える。積繊用凹部52は、パターン形成プレートと積繊用凹部の底部が通気性の図示していない多孔性プレート(多孔性部材)と、を有する。多孔性プレートは、ドラム本体53側からの吸引によって生じた空気流を回転ドラム51の外方に伝え、該空気流に乗って運ばれてくる吸収体材料74を保持し、空気のみを通過させる通気性のプレートである。したがって、吸収体材料74が後述する空間Aの外周を通過する際に、多孔性プレートの孔が吸引孔として機能する。
上記透過光を受光できるように、センサ62は、レーザ光Lを発振するレーザ光照射部63及びそのレーザ光Lを受光するレーザ光受光部64にて構成され、レーザ光照射部63とレーザ光受光部64とがダクト40内の流路を挟むように配されている。ダクト40には、図示していないが、レーザ光Lを透過する窓が設けられていることが好ましい。
センサ62は、例えば、直径0.1mmの物体の検出が可能なレーザセンサを用いる。レーザセンサには、一例として、株式会社キーエンス製の透過型レーザ判別センサIB-10(商品名)が好ましく挙げられる。センサ62は、レーザ光Lを用いた計測のため、ダクト40内の気流を乱すことなく、計測を行うことができる。そのため、繊維材料72と吸収性ポリマー73とを合せた濃度を正確に検出することができる。計測は連続的に行うことができ、規定されたサンプリングタイムごとに濃度の測定値が出力される。
そして、吸収性ポリマー73の供給を制御する供給制御部66に命令を送り、例えば、図示していないサーボモータを駆動させて吸収性ポリマー73の供給を制御する。具体的には、供給周期を一定に保ち、供給量も一定に保ち、吸収性ポリマー73の供給タイミングを早めたり、遅くしたりする。
このように吸収性ポリマー73の供給タイミングを制御して、吸収体105を製造する。
空間Aの負圧により、ダクト40内に空気流を発生させ、解繊機30からの吸収体材料74を飛散状態とする。
ダクト40内を流れてきた吸収体材料74を搬送する空気流は、空間A上に位置する積繊用凹部52からの吸引により、回転ドラム51の外周面51fに向けて案内される。
さらに、積繊用凹部52から吸収体105を剥離する位置では、回転ドラム51の空間Dの圧力を回転ドラム51よりも高めることによって、吸収体105の離形性を高めてもよい。
具体的には、吸収性ポリマー73を供給する際に、吸収性ポリマー73の供給時間(供給周期)は一定に保ち、ダクト40内への供給量も一定に保ち、供給のタイミングだけを早めたり、遅くしたりして、位相を変化させる。
上記濃度曲線C3の極小値の最小値を求める具体的方法については後述する。
そして、実質的に、濃度曲線C1と濃度曲線C2との位相を同期させた状態にして、吸収性ポリマー73をダクト40内に供給する。さらに、常時、濃度曲線C3の極小値を最小値とするために、センサ62による測定は継続的に行われる。そうすることによって、実質的に、繊維材料72の濃度曲線C1の位相と吸収性ポリマーの濃度曲線C2の位相とを同期させた状態に保つことができる。
「時間変化」とは、それぞれの供給量を時間の経過とともに変化させて一定の周期にて供給することであり、例えば、矩形波、三角波のようなパルス波又は濃度分布が一定間隔でピークを有する連続した曲線で表せるように供給されることを意味する。一定の周期とは、吸収体105の製造周期であり、濃度分布の波形の周期である。
なお、図4及び5に示した、吸収性ポリマー73の濃度曲線C1、繊維材料72の濃度曲線C2は、上記したように濃度曲線C3に対応させて想定した濃度曲線である。すなわち、濃度曲線C1と濃度曲線C2とを加算したものが濃度曲線C3となる。実際の濃度測定値は、繊維材料72の濃度と吸収性ポリマー73の濃度との合計値となり濃度曲線C3によって表される。
極小値とは、製造周期T以上の適当な周期Tsを設け、時間Ts間の最小値である。
吸収性ポリマーの濃度分布の位相をΔ進める、又はΔ遅らせることは、吸収性ポリマーの供給の周期を一定に保ち、また供給量を一定に保ち、供給タイミングを早める(-Δ)、又は供給タイミングを遅らせる(+Δ)ことで達成される。
次に、繊維材料72と吸収性ポリマー73とを合わせた濃度の時間的変化を測定する「濃度測定」S15を行う。
続いて、測定した時間変化する濃度の測定値から求めた濃度分布(図4(A)の濃度曲線C3参照。)の極小値を算出して記録する「極小値の算出と記録」S16を行う。
前述のS15と同様に「濃度測定」S19を行う。
前述のS16と同様に「極小値の算出と記録」S20を行う(図4(B)の濃度曲線C3参照。)。
上記S11における比較の結果、吸収性ポリマーの濃度曲線C1の位相をΔ進めた(P+2Δ)の濃度曲線C3の極小値がΔ進める直前(P+Δ)の極小値よりも大きくなった場合には、「吸収性ポリマーの位相をΔ遅らせる」S22を行う(図4(C)参照。)。実際には、吸収性ポリマー73の供給タイミングをΔだけずらす(例えば、Δだけ早める)ことで行う。これによって、吸収性ポリマーの濃度曲線C1の位相がΔ遅らされて、(P+2Δ)-Δ=P+Δとなる。
上記吸収性ポリマーの濃度曲線C1の位相(P+2Δ)をΔ遅らせた位相(P+Δ)の濃度曲線C3の極小値を最小値とする「極小値の最小値の決定」S23を行う(図4(D)参照。)。
更に、「吸収性ポリマーの位相をΔ遅らせる」S25を行う(図5(B)参照。)。実際には、上記同様に、上記吸収性ポリマーの供給タイミングを早めることで行う。すなわち、吸収性ポリマーの濃度曲線C1の位相をさらにΔ遅らせてP-Δとする。
前述のS5と同様に「濃度測定」S26を行う。
前述のS6と同様に「極小値の算出と記録」S27を行う(図5(B)の濃度曲線C3参照。)。
上記吸収性ポリマーの濃度曲線C1の位相をΔ進ませた位相(P)の濃度曲線C3の極小値を最小値とする「極小値の最小値の決定」S30を行う(図5(D)参照。)。
すなわち、吸収性ポリマーの濃度曲線C1の位相をΔ遅らせる直前(P)の濃度曲線C3の極小値を最小値として吸収性ポリマーの位相を決定する。
最小値が決定され、繊維材料72の位相と吸収性ポリマー73の位相が同期すると、基本的に最小値を求める工程を終了する。しかし、濃度曲線C3の極小値を求める計測は続ける。位相が合った時(同期時)の極小値を記憶しておき、計測した極小値と、位相が合った時の極小値とが閾値以上の差があれば、再度、上記図3に示したフローチャートにしたがった処理を行う。そして、再び、繊維材料72と吸収性ポリマー73とを合わせた濃度曲線C3の極小値の最小値を求めて、吸収性ポリマー73の供給タイミングを調整する処理を行う。
上記吸収体105において、繊維材料72の坪量が最も低い部分は、吸収体105の強度の観点から、好ましくは50g/m2以上、より好ましくは100g/m2以上である。繊維材料72の坪量が最も高い部分は、実用上のコストの観点から、好ましくは500g/m2以下、より好ましくは300g/m2以下である。一方、吸収性ポリマー73の坪量が最も高い部分は、実用上のコストの観点から、好ましくは700g/m2以下、より好ましくは500g/m2以下である。吸収性ポリマー73の坪量が最も高い部分と最も低い部分との比(最高坪量/最低坪量)、すなわち偏在比は、コストの観点から好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上、さらに好ましくは3.0以上である。
20 フィーダー
30 解繊機
32 回転刃
40 ダクト
50 積繊機
51 回転ドラム
52 積繊用凹部
53 ドラム本体
54 外周部
61 ポリマー供給部
62 センサ
63 レーザ光照射部
64 レーザ光受光部
65 データ処理部
66 供給制御部
71 繊維シート
72 繊維材料
73 吸収性ポリマー
74 吸収体材料
105 吸収体
Claims (6)
- 繊維シートを解繊して得た繊維材料と、吸収性ポリマーとをダクト内に供給して、該ダクトに接続された積繊機にて該繊維材料と該吸収性ポリマーとを積繊させて吸収体を得る吸収体の製造方法であって、
前記繊維材料の単位時間当たりの供給量を変化させ、
前記吸収性ポリマーを供給する際に、前記ダクト内における前記繊維材料及び前記吸収性ポリマーの混合領域への、前記吸収性ポリマーの供給タイミングを変化させて、前記混合領域の前記繊維材料と前記吸収性ポリマーとを合わせた濃度の時間変化を示した濃度曲線の極小値の最小値を求めて、
前記最小値が得られる前記吸収性ポリマーの濃度分布の位相となるよう前記吸収性ポリマーの供給タイミングを制御することにより、前記繊維材料の濃度変化の位相と前記吸収性ポリマーの濃度変化の位相とを同期させる吸収体の製造方法。 - 前記混合領域の繊維材料と吸収性ポリマーとを合わせた濃度に対応した信号を出力するセンサを用い、該センサの出力値の変動に対応して、前記吸収性ポリマーの供給タイミングを制御して前記吸収性ポリマーを供給する、請求項1に記載の吸収体の製造方法。
- 前記センサは、前記ダクト内の繊維材料及び吸収性ポリマーに照射した後のレーザ光に対応した信号を出力する請求項2に記載の吸収体の製造方法。
- 前記センサによる測定位置は、前記ダクト内の流れ方向において、前記吸収性ポリマーの供給位置より下流側に配置される、請求項2又は3に記載の吸収体の製造方法。
- 前記センサから出力される前記繊維材料と前記吸収性ポリマーとを合わせた濃度の時間的変化を示した濃度曲線の極小値を最小値に導く制御を、前記吸収性ポリマーの供給タイミングの制御によって行う請求項2~4のいずれか1項に記載の吸収体の製造方法。
- 前記吸収性ポリマーを供給する際に、前記吸収性ポリマーの供給タイミングを変化させて、前記吸収性ポリマーの濃度曲線を得て、該吸収性ポリマーの濃度曲線の最小値を算出し、
前記吸収性ポリマーの濃度曲線の最小値となる供給タイミングを、前記繊維材料と前記吸収性ポリマーとを合わせた濃度の時間変化を示した濃度曲線の極小値の最小値となる供給タイミングに同期させる、請求項1~5のいずれか1項に記載の吸収体の製造方法。
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