JP7069576B2 - 床材 - Google Patents

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Description

本発明は床材に関し、特にセンサーを内蔵することにより、人の在不在や動きを検知することができる床材に関する。
センサーを用いて、人の在不在や人の動きあるいは健康状態などをモニターすることにより、安全や健康、福祉面におけるサービスの向上を図る試みが種々なされている。特許文献1に記載された生命徴候検知及びトイレ異常判断を行う装置は、トイレの床にバイタルセンサを装着する手段と、センサから人体の心拍信号を抽出する手段と、心拍数を表示器で表示する手段を有する生命徴候検知及びトイレ異常判断を行う装置である。
特許文献1に記載された装置は、トイレというごく狭い空間における異常の検知を目的としたものであるため、センサとしては、さまざまな原理に基づくさまざまな種類のセンサが使用可能であるとしているが、いずれもトイレマットのように元々あるトイレの床上に設置して用いる比較的小面積のものである。
特許文献2に記載された在席表示システムは、会社において役員の在不在を表示するシステムであり、従来のパイロットランプによる方式が球切れ等の問題を抱えていたものをLANを利用することで解消しようとしたものである。この在席表示システムは、端末機の電源を投入すると自動的に在席中である旨の表示ができるものであるが、センサ等を用いて自動的に在不在を検知するものではない。従って着席したとしても端末の電源を投入しない限り、在席とはみなされないという基本的な欠点がある。
特許文献3に記載された床センサシステムは、このような問題点を解消する目的でなされたものであり、圧電素子からなる検知センサを有する床材と、該床材から圧電素子の電圧値を取得し該電圧値に応じた処理を行う制御部とを備え、閾値を設けた制御により、床上に人が着席したか、離席したかを判断することができる床センサシステムである。
特許文献3に記載された床センサシステムは、特定の座席に人が着席しさえすれば、着席したという信号が発信されるものであるので、特別の操作を必要としない反面、あくまで特定の座席の場所に限って人が存在しているか否かを検知するためのものであり、特許文献1、2の技術と同様にごく限られた狭い範囲における在不在を検知するものである。
例えば高齢者の一人暮らしの安全を確保するような目的であれば、居間全体とか寝室全体とか場合によっては家全体における検知機能が必要となる。このような大面積に適用しようとした場合、これらの床材には、センサとしての機能だけでなく床材としての基本的な諸特性もバランス良く具備することが要求される。
一般的な床材として必要な特性としては、表面の耐摩耗性や耐傷性、耐凹み性等の表面耐性に加えて、歩行時のノンスリップ性、衝撃吸収性、クッション性、さらには耐水性、耐光性、耐薬品性なども必要とされる。
これらの諸特性を満足しようとすると、表面は耐傷付き性を得る為にある程度の硬度が必要であり、反面、歩行性を考慮するとある程度の衝撃吸収性を実現することが求められる。そのため、表面側に硬質層、床面側に軟質層を有するフローリング材が効果的であると考えられた。
しかしながら単純に硬質層の下に軟質層を設けただけでは、十分な衝撃吸収性を発現す
ることはできず、センサーにもダメージが伝わってしまう。逆に軟質層の効果が大き過ぎるとフワフワしたものとなり、歩行性に悪影響を及ぼすだけでなく、センサーによる検出も困難となってしまう。
床材に用いる構成材料や発泡などの加工方法だけでなく層厚なども影響するが、一番の問題は硬質層と軟質層のバランスにあるため、その条件設定が困難であった。このように、センサーの機能を十分に発揮しつつ、かつ床材として求められる一通りの機能を両立する床材は、十分に考慮されて来なかったのが実情である。
特許第3965481号公報 特開平10-207938号公報 特開2014-232089号公報
本発明が解決しようとする課題は、しっかりした歩行感と表面の耐傷性を有し、さらに十分な衝撃吸収性を有しながらも、人を検出することが可能なセンサーを一体化させた床材を提供することにある。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、床下地面に敷設して用いる床材であって、表面側より化粧シートと硬質層を有し床下地面側に軟質層と、圧電・焦電性膜を有する検知センサーを有し、前記硬質層のJIS K 7220に準拠して測定した圧縮弾性率が0.7MPa以上2.6MPa以下であり、前記軟質層のJIS K 7220に準拠して測定した圧縮弾性率が0.01MPa以上0.06MPa以下であることを特徴とする床材である。
本発明に係る床材は、表面側の硬質層と床下地面側の軟質層の圧縮弾性率を最適な範囲に特定することにより、しっかりした歩行感と十分な衝撃吸収性を有しながらも、人を検出するセンサーの使用を可能としたものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記硬質層が、厚さが3mm以上9mm以下であり、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して木粉を10重量部以上30重量部以下、タルクを5重量部以上15重量部以下配合し、溶融押出成形してなる木質樹脂基材からなることを特徴とする請求項1に記載の床材である。
また、請求項3に記載の発明は、前記軟質層が、厚さが3mm以上9mm以下であり、発泡倍率が5倍以上8倍以下のポリオレフィン系樹脂シートからなることを特徴とする請求項1または2に記載の床材である。
また、請求項4に記載の発明は、JIS 6519に定めるGs値が60以上100以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の床材である。
また、請求項5に記載の発明は、前記化粧シートが、ポリオレフィン系樹脂シートを基材とする化粧シートであって、前記硬質層の表面に積層されてなるものであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の床材である。
本発明に係る床材は、表面側より化粧シートと硬質層を有し床下地面側に軟質層と検知センサーを有し、前記硬質層のJIS K 7220に準拠して測定した圧縮弾性率が0.7MPa以上2.6MPa以下であり、前記軟質層のJIS K 7220に準拠して測定した圧縮弾性率が0.01MPa以上0.06MPa以下であることを特徴とする床材であり、硬質層の圧縮弾性率と軟質層の圧縮弾性率を特定の範囲に限定することにより、しっかりした歩行感と適度な衝撃吸収性を兼ね備えながら、圧電素子からなるセンサーによる人の在不在を適確に検知することが可能となったものである。
請求項2に記載の発明のように、硬質層が、厚さが3mm以上9mm以下であり、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して木粉を10重量部以上30重量部以下、タルクを5重量部以上15重量部以下配合し、溶融押出成形してなる木質樹脂基材からなるものである場合には、近年火災時における有毒ガスの発生や、廃棄処理時における焼却炉の損傷などで問題となっている塩化ビニル樹脂を使用していないため、これらの問題を回避することができる。
また、上記配合比の木質樹脂基材は、木材の長所と樹脂の長所を兼ね備えており、寸法安定性や耐久性に優れ、品質が安定していて、さらにのこぎり等による加工性にも優れているため、センサー付き床材の基材として最適である。
請求項3に記載の発明のように、軟質層が、厚さが3mm以上9mm以下であり、発泡倍率が5倍以上8倍以下のポリオレフィン系樹脂シートからなるものである場合には、前述の通り塩化ビニル樹脂を用いない構成に寄与するばかりでなく、可塑剤を用いていないため、仮に床下に敷設された塩化ビニル樹脂被覆電線が接触したとしても悪影響を及ぼすことがない。またポリウレタン樹脂発泡体等と比較しても経年劣化が少なく、長期間使用する床材として最適である。
請求項4に記載の発明のように、JIS 6519に定めるGs値が60以上100以下である場合には、床材としての適度な衝撃吸収性と好適な施工適性を両立することができる。
さらに請求項5に記載の発明のように、化粧シートが、ポリオレフィン系樹脂シートを基材とする化粧シートであって、前記硬質層の表面に積層されてなるものである場合には、上記非塩ビ化に貢献すると共に、硬質層にポリオレフィン系木質樹脂押出基材を用いた場合に、押出しと同時に積層することも可能となり、製造面においてもメリットとなる。
図1は、本発明に係る床材の断面構成を示した断面模式図である。 図2は、本発明に係る床材を床下地面に施工した状態を示した断面模式図である。
以下図面を参照しながら、本発明に係る床材について詳細に説明する。図1は、本発明に係る床材10の断面構成を示した断面模式図である。また図2は、本発明に係る床材10を床下地11面に施工した状態を示した断面模式図である。
本発明に係る床材10は、床下地11面に敷設して用いる床材である。床下地11としては、木材、合板、パーティクルボード、木質繊維板、木毛セメント板、OSB等の木質材料の他、ALC、セメント系ボード類、モルタル施工面、コンクリート打設面等の無機系の下地、あるいは鋼板、デッキプレート等の金属系下地、あるいはこれらを組み合わせ
たものが用いられる。いずれにしても床下地は、段差や凹凸のない平坦な面であることが好ましいことは言うまでもない。
本発明に係る床材10は、表面側より化粧シート7と硬質層5を有し床下地面側に軟質層3と検知センサー1を有する。それぞれの層の間には、必要に応じて接着層6、4、2が用いられる。
本発明に係る床材10の特徴としては、硬質層5のJIS K 7220に準拠して測定した圧縮弾性率が0.7MPa以上2.6MPa以下であり、軟質層3のJIS K 7220に準拠して測定した圧縮弾性率が0.01MPa以上0.06MPa以下であることを特徴とする。
硬質層5と軟質層3とが、このような圧縮弾性率の範囲にある場合、しっかりした歩行感と適度な衝撃吸収性を兼ね備えながら、圧電素子からなる検知センサー1によって人の在不在を適確に検知することが可能となる。
軟質層3としては、JIS K 7220に準拠して測定した圧縮弾性率が0.01MPa以上0.06MPa以下であるものであれば、材質は特に限定されない。この値の範囲内であれば、後述する硬質層5との組み合わせにより、十分な衝撃吸収性を有する床材とすることが可能となる。
軟質層3に用いられる材料としては、発泡プラスチック材料や軟質プラスチック材料、ゴム材料等が用いられる。発泡プラスチック材料としては、発泡ポリオレフィン樹脂、発泡ポリウレタン樹脂、発泡ポリスチレン樹脂等が用いられる。軟質プラスチック材料としては、軟質シリコーン樹脂、軟質ポリウレタン樹脂エラストマー等が用いられる。
これらの中で耐久性や価格等の面で最も好適に用いられるのは、厚さが3mm以上9mm以下であり、発泡倍率が5倍以上8倍以下のポリオレフィン系樹脂シートである。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、ブロックポリプロピレン樹脂、プロピレン-αオレフィン共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、ポリブテン樹脂、エチレン-ビニルアルコール共重合体やこれらの2種以上の混合体が用いられる。
これらのポリオレフィン系樹脂発泡シートは、発泡後に電子線照射等によって架橋することで、耐久性が向上する。
硬質層5としては、JIS K 7220に準拠して測定した圧縮弾性率が0.7MPa以上2.6MPa以下である材料を用いる。この値の範囲内であれば、前記軟質層3との組み合わせにより、十分な衝撃吸収性を有しながら、しっかりした歩行感を備えた床材とすることが可能となる。
硬質層5の材質としては、上記圧縮弾性率の範囲に入るものであれば特に限定されないが、木粉と熱可塑性樹脂の混合物は好適に用いられるものである。特に、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して木粉を10重量部以上30重量部以下、タルクを5重量部以上15重量部以下配合し、溶融押出成形してなる木質樹脂基材は、本発明に係る床材に最も好適に用いられる。
ポリオレフィン系樹脂としては、前記軟質層で用いたものと同様のものが使用可能である。また圧縮弾性率が前記範囲内に収まる範囲であれば、発泡剤を添加して1~2倍程度の発泡を行っても良い。さらにはマイカ、熱安定剤、これらの相溶化剤などを適宜添加しても良い。
化粧シート7としては、基材シート上に意匠性を付与する絵柄模様層、床材表面の耐傷性や各種物性を付与する表面保護層等からなる公知のものであれば適宜使用可能であり、特に限定しないが、前記硬質層5がポリオレフィン系樹脂からなるものであれば、ポリオレフィン系樹脂シートを基材シートとするものが好適に用いられる。ポリオレフィン系樹脂としては、前記硬質層で用いたものと同様のものが使用可能である。
検知センサー1としては、圧電素子を形成した面状センサーを好適に使用することができる。面状センサーの形成方法については、実施例において詳述する。
以上の各層を接着するための接着層2、4、6としては、接着可能となるものであれば、特に限定されるものではない。2液ウレタン水性接着剤や1液酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤などが挙げられる。化粧シート7の基材シートがポリオレフィン系であり、硬質層5、軟質層3がともにポリオレフィン系であれば、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤が好適に用いられる。接着層の厚さとしては、乾燥後の膜厚において10μm~100μm程度が好適である。
本発明に係る床材としては、その転倒衝突時の床のかたさ試験(JIS 6519)におけるGs値が60以上100以下であることが好適である。この試験は体育館用鋼製床下地構成材に関するものであり、100が体育館床、60が柔道用畳床の規格範囲となっているが、本発明の床材としては、60より低いものであると柔らかすぎて施工適性を著しく欠くものとなり、100を超えるものであると硬すぎて十分な衝撃吸収性があるものとはいえなくなる。
<実施例1>
<検知センサーの作成>
厚さ1mmの鋼板の上に圧電・焦電性膜を形成する為の電界コーティング及び電界分極において、被コーティング物をプラス電極(アース状態)に保ち、コーティング噴霧機の先端に付属している電極針にマイナス1~90kVの高電圧を供給して被コーティング物とコーティング噴霧機との両極間に電界を形成保持した。次にコーティング噴霧機の不活性気体噴出ノズルから不活性気体を被コーティング物に向けて噴射し、これと同時に誘電性物質を溶媒に溶解して得た溶液を誘電性溶液ノズルより噴射し、この誘電性溶液の液滴にマイナスの電荷を与えてコーティング噴霧機に付属する電極針を被コーティング物に対向し、移動させながら微粒化噴霧を行う事により、被コーティング物上に前駆分極膜を形成した。
その後、電界コーティングを一旦停止し、被コーティング物に向けていたコーティング噴霧機の位置を被コーティング物より外側に移動し、コーティング噴霧機の誘電性溶液ノズルに不活性気体を注入して誘電性溶液ノズル内に残存する誘電性溶液を全て排出した。次に被コーティング物とコーティング噴霧機との両極間に電界のみを形成保持し、前駆分極膜を分極させて被コーティング物上に圧電・焦電性膜を形成した。
その後、電界コーティング及び電界分極において、電界コーティング及び電界分極して形成した分極膜に熱エネルギーを与えて乾燥させ、その後さらに電界分極のみを行い被コーティング物上に圧電・焦電性膜を形成し、圧電センサーを得た。
<硬質層の作成>
ポリオレフィン系樹脂としてポリプロピレン(プライムポリマー社製 E105)70重量部を用い、これにタルク10重量部、木粉20重量部を200℃に設定した二軸押出機で溶融加熱混合した。一方、厚さ5mm、幅150mm、本実形状金型を押出機の先端に
取り付けておき、これで前記溶融加熱混合した樹脂を発泡倍率1.6倍で押出し、冷却水を循環させた前記金型と同型の冷却金型に引き込み、冷却固化した後、900mmの長さに切断、堆積し、80℃のオーブンで6時間加熱した後、外気冷却を行い、木質樹脂基材からなる硬質層とした。これをJIS K 7220に準拠して圧縮弾性率を測定すると1.3MPaの測定値を得た。
<軟質層の作成>
低密度ポリエチレン樹脂(密度:0.92g/cm、メルトインデックス:3.6g/10分)100重量部と、発泡剤としてのアゾジカルボンアミド10重量部をヘンシェルミキサーに投入し、300rpmで3分間回転させ、さらに1000rpmで3分間回転させた。これを160℃でTダイから押し出し、230℃の縦型熱風発泡機に連続的に導入し、厚さ6.5mm、発泡倍率5.0倍のポリエチレンフォームを作成し、軟質層とした。これをJIS K 7220に準拠して圧縮弾性率を測定すると0.03MPaの測定値を得た。
<化粧シートの作成>
厚さ70μmのポリプロピレン樹脂着色シート(リケンテクノス社製 RIVEST TPO)に絵柄模様層として2液ウレタン樹脂系バインダーのグラビアインキを用いて木目柄を印刷し、この上に透明熱可塑性樹脂層として透明ポリプロピレン樹脂を押出しラミネートし、更にこの表面に2液ウレタン樹脂系リコート層を1.3g/m(dry)塗布し、この上に表面保護層として紫外線硬化型塗料を10g/m塗布し、硬化させて化粧シートを作成した。
<床材の作成>
前記化粧シートの裏面に湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤(DIC社製 タイフォース)を乾燥後の塗布厚が50μmとなるように塗布し、前記硬質層の表面に貼り合わせた。その後、前記軟質層の表面に湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤(DIC社製 タイフォース)を乾燥後の塗布厚が50μmとなるように塗布し、硬質層の裏面と貼り合わせた。次に軟質層の裏面と先に作成した検知センサーである鋼板とを同様の接着剤を用いて貼り合わせ、床材を作成した。
<実施例2>
検知センサーとして、ポリフッ化ビニリデンポリマーをフィルム状にし、引き伸ばして高電圧をかけて厚さ110μmに製膜した強誘電体フィルム(クレハ社製 KFピエゾ)を用いたセンサーを使用した以外は、実施例1と同様にして床材を作成した。
<比較例1>
軟質層として、厚さ2.0mmで発泡倍率10倍のポリエチレンフォームを用いた以外は、実施例1と同様にして床材を作成した。JIS K 7220に準拠して測定した軟質層の圧縮弾性率は、0.001MPaであった。
<比較例2>
硬質層として、発泡倍率を3.0倍で押出しした以外は、実施例1と同様にして床材を作成した。JIS K 7220に準拠して測定した硬質層の圧縮弾性率は、0.5MPaであった。
<比較例3>
比較例1の硬質層と軟質層を入れ替え、化粧シートを軟質層の表面に貼った以外は実施例1と同様にして床材を作成した。
<耐傷付き性の評価>
耐傷付き性の評価として鉛筆硬度試験を実施した。試験方法は、JIS K 5600-5-4 塗料一般試験方法 引っかき硬度(鉛筆法)に準拠した。評価方法としては、傷
がつき始めた鉛筆の硬さを目視にて確認した。
<耐凹み性の評価>
落下物が落ちた際の床材の凹み方の評価として、JIS K 5400に準拠したデュポン衝撃試験を実施した。撃ち型半径6.35mm、重り500g、高さ500mmの条件下で、床材にできた凹みを目視にて確認した。
<転倒衝突時の床の硬さ試験>
JIS 6519に準拠した転倒衝突時の床の硬さ試験によるGs値を測定した。
<検知センサーによる電流検知>
予め検知センサーの電極に配線しておいたものをパーソナルコンピューターと接続し、ソフトであるAudacity(音声録音ソフト)において強度(→電流の波長強弱測定)を可能な環境を整えた。なお、測定値の単位はmVである。
床材のサイズは幅21cm、長さ30cmのA4サイズとした。その床材の上を、歩行する際の右足の着地点として設置した。歩行者は、体重75kgの健康な成人男性とした。
試験結果を表1にまとめて示す。
Figure 0007069576000001
表1の結果から分かるように、本発明に係る床材は、表面の耐傷付き性、耐衝撃性、転倒衝突時の硬さにおいてバランスが取れており、しかも検知センサーに対する適性も兼ね備えたものである。
1・・・検知センサー
2・・・接着層
3・・・軟質層
4・・・接着層
5・・・硬質層
6・・・接着層
7・・・化粧シート
8・・・信号線
10・・・床材
11・・・床下地
12・・・接着層

Claims (5)

  1. 床下地面に敷設して用いる床材であって、表面側より化粧シートと硬質層を有し床下地面側に軟質層と、圧電・焦電性膜を有する検知センサーを有し、前記硬質層のJIS K 7220に準拠して測定した圧縮弾性率が0.7MPa以上2.6MPa以下であり、前記軟質層のJIS K 7220に準拠して測定した圧縮弾性率が0.01MPa以上0.06MPa以下であることを特徴とする床材。
  2. 前記硬質層は、厚さが3mm以上9mm以下であり、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して木粉を10重量部以上30重量部以下、タルクを5重量部以上15重量部以下配合し、溶融押出成形してなる木質樹脂基材からなることを特徴とする請求項1に記載の床材。
  3. 前記軟質層は、厚さが3mm以上9mm以下であり、発泡倍率が5倍以上8倍以下のポリオレフィン系樹脂シートからなることを特徴とする請求項1または2に記載の床材。
  4. JIS 6519に定めるGs値が60以上100以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の床材。
  5. 前記化粧シートは、ポリオレフィン系樹脂シートを基材とする化粧シートであって、前記硬質層の表面に積層されてなるものであることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の床材。
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