JP7066034B1 - 床暖房装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態に係る床暖房装置10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る床暖房装置10の一例を示す概略図である。
図1に示される加温部20は、床材102を加温する構成部分である。本実施形態では、加温部20は、温水式の加温部であり、例えば、温水マット22と、加熱機24と、循環管26と、開閉弁28と、を有している。
図1に示される操作部30は、床暖房装置10の使用者(以下、ユーザという)が各種の操作を行う構成部分である。ユーザによる操作としては、例えば、床暖房装置10のオンオフ操作、モード選択操作、及び室温の設定操作などがある。
図1に示される室温センサ40は、検出部の一例であり、居室104の室温を検出するセンサである。室温センサ40は、例えば、操作部30に設けられている。したがって、室温センサ40は、床面106からの高さが、例えば、1100mm程度となる高さに設置される。
制御装置60は、制御部及び算出部の一例であり、加温部20の動作を制御する装置である。具体的には、制御装置60は、図2に示されるように、プロセッサ61と、メモリ62と、ストレージ63と、タイマー64と、を有している。なお、プロセッサ61を制御部及び算出部の一例と把握してもよい。
Tf=床温[℃](床材102の表面温度)
λ=床材102の熱伝導率[W/mK]
d=床材102の厚さ[m]
Th=加温部20の温水温度[℃]
h=床材102の表面熱伝達率[W/m2K]
Tr=室温[℃]
式(3) Q2=h(Tf-Tr)
次に、本実施形態に係る制御処理の一例について説明する。
プロセッサ61は、図6に示されるように、単独運転モード(ステップS300)の実行を開始すると、まず、ホットダッシュ運転を、加温部20に予め定められた第一時間(例えば、60分間)実行させる(ステップS302)。なお、本実施形態において、第一時間は、60分間に限られず、種々の時間に設定可能である。
プロセッサ61は、図7に示されるように、通常モード(ステップS200)の実行を開始すると、まず、ホットダッシュ運転を加温部20に予め定められた第二時間(例えば、30分間)実行させる(ステップS202)。本実施形態では、第二時間は、例えば、単独運転モードにおける第一時間よりも短い時間とされている。なお、本実施形態において、第二時間は、30分間に限られず、種々の時間に設定可能である。
プロセッサ61は、図8に示されるように、第一室温制御(ステップS400)を開始すると、まず、室温センサ40が検出した室温が、設定温度以上であるか否かを判定する(ステップS402)。なお、本実施形態では、通常モードにおいて、室温の初期設定温度は20℃であるため、設定温度の変更がなされていない場合には、設定温度(目標温度)は20℃である。
プロセッサ61は、図9に示されるように、床温制御(ステップS500)を開始すると、まず、加温部20において、基準低温(例えば、40℃)の温水の循環を予め定められた動作時間(例えば、20分間)行い(ステップS502)、ステップS504へ移行する。ステップS504では、プロセッサ61は、室温センサ40が検出した室温と、加温部20における温水温度と、に基づき床材102の床温(具体的には床材102の表面温度)を算出し、ステップS506へ移行する。
プロセッサ61は、図10に示されるように、断熱性能判定(ステップS600)を開始すると、まず、加温部20において、基準温度(例えば、60℃)の温水の循環を、予め定められた第二基準時間(例えば、30分間)行い(ステップS602)、ステップS606へ移行する。なお、第二基準時間は、前述の第一基準時間よりも長い時間である。
プロセッサ61は、図11に示されるように、第二室温制御(ステップS700)を開始すると、まず、室温センサ40が検出した室温が、設定温度以上であるか否かを判定する(ステップS702)。なお、本実施形態では、通常モードにおいて、室温の初期設定温度は20℃であるため、設定温度の変更がなされていない場合には、設定温度は20℃である。
以上のように、本実施形態に係る床暖房装置10では、運転制御部61Eは、空調機100が運転していると運転状況判定部61Cが判定した場合に、室温が目標温度となるように室温制御を加温部20に対して行い、空調機100が運転していないと運転状況判定部61Cが判定した場合には、床温が目標温度となるように床温制御を加温部20に対して行う。
プロセッサ61は、図7に示されるように、通常モード(ステップS200)において、断熱性能判定を行ったが、図12に示されるように、断熱性能判定を行わない手順を用いてもよい。図12に示されるフローでは、以下のように処理が行われる。
本実施形態では、操作部30は、室温の設定操作が可能とされたが、これに加えて、床温の設定操作が可能とされていてもよい。この場合では、ユーザによる床温の設定操作によって、ユーザが所望する床温が設定される。すなわち、ユーザは、操作部30を通じて、所望の床温として、設定温度を入力可能となっている。
本実施形態では、制御装置60が、室温センサ40が検出した室温と、加温部20が床材102を加温する温度(具体的には加温部20における温水温度)と、に基づき床材102の床温(具体的には床材102の表面温度)を算出していたが、これに限られない。例えば、赤外線センサを用いて、床温を赤外線により検出する方法を採用してもよい。また、床材102に設けた温度センサにより、床温を検出する方法を採用してもよい。
本実施形態では、他の暖房装置の一例として、空調機100が居室104に設置されていたが、これに限られない。他の暖房装置の一例としては、パネルヒータ、ガスファンヒータ、及びオイルヒータ等であってもよく、種々の暖房装置を用いることができる。
本実施形態では、加温部20は、循環管26で循環する温水の加熱温度及び流量を変更することで、床材102の加温熱量を複数段階に調整可能とされていたが、これに限られない。例えば、加温部20は、循環管26で循環する温水の加熱温度及び流量の一方を変更することで、床材102の加温熱量を複数段階に調整する構成であってもよいし、温水の加熱温度及び流量に加えて又は替えて、その他の条件によって、床材102の加温熱量を複数段階に調整する構成であってもよい。
20 加温部
22 温水マット
24 加熱機
26 循環管
28 開閉弁
30 操作部
40 室温センサ
60 制御装置
61 プロセッサ
61A 取得部
61B 算出部
61C 運転状況判定部
61D 断熱性能判定部
61E 運転制御部
62 メモリ
63 ストレージ
63A 制御プログラム
64 タイマー
100 空調機
102 床材
104 居室
106 床面
108 天井
109 側壁
Claims (6)
- 室温を検出する検出部と、
床材を加温する加温部と、
前記検出部が検出した室温の温度変化に基づき、他の暖房装置が運転しているか否かの運転状況判定を行い、前記他の暖房装置が運転していると判定した場合に、室温が第一目標温度となるように室温制御を前記加温部に対して行い、前記他の暖房装置が運転していないと判定した場合には、前記運転状況判定が床暖房装置の稼働を開始して最初の判定である場合に、室温が前記第一目標温度となるように室温制御を前記加温部に対して行い、前記運転状況判定が前記床暖房装置の稼働を開始してから2回目以降の判定である場合に、床温が第二目標温度となるように床温制御を前記加温部に対して行う制御部と、
を備え、
前記第一目標温度は、室温制御用に設定された目標温度であり、
前記第二目標温度は、床温制御用に設定された目標温度である
床暖房装置。 - 前記制御部は、
前記他の暖房装置が運転していないと判定した場合に、前記運転状況判定が前記床暖房装置の稼働を開始して最初の判定である場合に、前記床材が配置された居室の断熱性能を判定する断熱性能判定を行い、前記断熱性能判定の結果に基づき、前記加温部が前記床材を加温する熱量を決定し、室温が前記第一目標温度となるように室温制御を前記加温部に対して行う
請求項1に記載の床暖房装置。 - 前記加温部は、前記床材へ温水を送ることで前記床材を加温し、
前記制御部は、
定常運転よりも前記温水の温度が高いホットダッシュ運転を前記加温部に実行させた後、前記定常運転を前記加温部に実行させ、前記定常運転における予め定められた時間の室温の温度上昇幅が、予め定められた基準上昇幅以上であるか否かによって前記断熱性能判定を行い、前記断熱性能判定の結果が肯定判定である場合に、前記居室の断熱性能が基準等級以上であるとして、第一温度の温水を送る送水制御を前記加温部に対して行い、前記断熱性能判定の結果が否定判定である場合に、前記居室の断熱性能が基準等級未満であるとして、前記第一温度よりも高い第二温度の温水を送る送水制御を前記加温部に対して行う
請求項2に記載の床暖房装置。 - 室温を検出する検出部と、
床材を加温する加温部と、
前記検出部が検出した室温の温度変化に基づき、他の暖房装置が運転しているか否かの運転状況判定を行い、前記他の暖房装置が運転していると判定した場合に、室温が第一目標温度となるように室温制御を前記加温部に対して行い、前記他の暖房装置が運転していないと判定した場合には、床温が第二目標温度となるように床温制御を前記加温部に対して行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記他の暖房装置が運転していると判定した場合に、前記室温制御を行った結果、室温が前記第一目標温度となった後に、床温が前記第二目標温度となるように床温制御を前記加温部に対して行い、
前記第一目標温度は、室温制御用に設定された目標温度であり、
前記第二目標温度は、床温制御用に設定された目標温度である
床暖房装置。 - 室温を検出する検出部と、
床材を加温する加温部と、
前記検出部が検出した室温の温度変化に基づき、他の暖房装置が運転しているか否かの運転状況判定を行い、前記他の暖房装置が運転していると判定した場合に、室温が第一目標温度となるように室温制御を前記加温部に対して行い、前記他の暖房装置が運転していないと判定した場合には、床温が第二目標温度となるように床温制御を前記加温部に対して行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、
床暖房装置のみを使用するものとしてユーザが選択する単独運転モードが選択された場合において、前記運転状況判定を行わず、
前記第一目標温度は、室温制御用に設定された目標温度であり、
前記第二目標温度は、床温制御用に設定された目標温度である
床暖房装置。 - 前記検出部が検出した室温と、前記加温部が前記床材を加温する温度と、に基づき床温を算出する算出部
を備える請求項1~5のいずれか1項に記載の床暖房装置。
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