JP5829236B2 - 床暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、床暖房端末が接続された循環路内を循環する熱媒を加熱して暖房を行う床暖房装置に関する。
従来より、床暖房端末が接続された循環路内を循環する熱媒を加熱させて、床暖房端末からの放熱によって室内を暖房する床暖房装置が知られている。
床暖房装置は、床暖房端末からの放熱によって室内を間接的に暖房するので、暖房開始時に、室内温度が目標温度に達するまで時間がかかる。そこで、室内温度を目標温度に上昇させるまでの時間を短縮するために、暖房開始から一定時間のみ、床暖房装置に供給される熱媒の温度を定常の暖房運転時よりも高温に変更するホットダッシュ運転が行われる場合がある(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1には、測定された室内温度の高低に応じて、ホットダッシュ時間の長短を定めることが記載されている。
ところで、床暖房端末には、放熱特性が高く床表面温度上昇が早い高放熱性端末と、放熱特性が低く床表面温度上昇が遅い低放熱性端末とが存在する。放熱特性が異なる複数の床暖房端末が床暖房装置に接続されている場合、ホットダッシュ運転を行うと、高放熱性端末により暖房される室内の温度が設定温度より高くなり過ぎ、室内にいる人に不快感を与えるおそれがある。
そこで、特許文献2には、高放熱性端末のホットダッシュ運転時間を、低放熱性端末のホットダッシュ運転時間よりも短く設定することが記載されている。
また、特許文献3には、ホットダッシュ運転時、床端末装置の放熱特性に応じて、デューティ制御の単位周期時間内において、熱媒温度を高温に設定する時間を変更させることが記載されている。
特開平9−112932号公報 特開2006−17408号公報 特開2002−39552号公報
特許文献1,2に記載された技術ではホットダッシュ運転終了時、特許文献3に記載された技術ではホットダッシュ運転時の熱媒の設定温度が高温に設定される期間が終了した時、床暖房端末に供給される熱媒の温度は、定常の暖房運転時と同じ温度に急激に低下する。
しかしながら、このように熱媒の温度が急激に低下すると、高放熱性端末の床表面温度が急激に低下し、室内にいる人に不快感を与えるおそれがある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、高放熱性の床暖房端末が接続されている場合であっても、床表面温度が急激に低下することなく、ホットダッシュ運転を行うことが可能な床暖房装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明は、室内を暖房する床暖房端末と、前記床暖房端末に熱媒を供給する熱媒供給機と、前記熱媒の温度を検知する熱媒温度検知部と、前記床暖房端末が、放熱特性が高い高放熱性床暖房端末であるか、放熱特性が低い低放熱性床暖房端末であるかを判定する判定部と、暖房運転時における前記熱媒の温度を第1の設定温度に設定する温度設定部と、前記熱媒温度検知部で検知される温度が前記温度設定部で設定された温度となるように前記熱媒供給機を制御する制御部と、前記判定部が前記床暖房端末が低放熱性床暖房端末であると判定した場合、暖房運転開始から第1の期間、前記温度設定部が設定する温度を、前記第1の設定温度より高温の第2の設定温度に変更させ、前記判定部が前記床暖房端末が高放熱性床暖房運転端末であると判定した場合、暖房運転開始から第2の期間、前記温度設定部が設定する温度を、前記第1の設定温度より高温であって前記第2の設定温度より低温の第3の設定温度に変更させるホットダッシュ温度設定部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、床暖房端末が低放熱性床暖房端末である場合には、暖房開始時から第1の期間内は、定常の暖房運転時の第1の設定温度より高温の第2の設定温度に加熱された熱媒が床暖房端末に供給されてホットダッシュ運転が行われる。よって、床暖房端末が設置された室内を素早く暖房することができる。
一方、床暖房端末が高放熱性床暖房端末である場合には、暖房開始時から第2の期間内は、定常の暖房運転時の第1の設定温度より高温ではあるが第2の設定温度よりは低温の第3の設定温度に加熱された熱媒が床暖房端末に供給されてホットダッシュ運転が行われる。よって、床暖房端末が設置された室内をある程度急速に暖房することができると共に、暖房される室内の温度が目標温度より高くなり過ぎて、室内にいる人に不快感を与えるおそれを解消することができる。
そして、ホットダッシュ運転終了(第2の期間経過)後、床暖房端末に供給される熱媒の温度は第3の設定温度から第1の設定温度に低下するが、その温度低下は、第2の設定温度から第1の設定温度に低下するほどには大きくない。よって、床表面温度が急激に低下して、室内にいる人に不快感を与えるおそれを解消することができる。なお、第1の期間と第2の期間とは、同じ長さの期間であっても、異なる長さの期間であってもよい。
本発明において、前記ホットダッシュ温度設定部は、前記判定部が前記床暖房端末が高放熱性床暖房運転端末であると判定した場合、前記暖房運転開始から前記第2の期間より短い第3の期間、前記温度設定部が設定する温度を前記第2の設定温度とし、前記第3の期間が経過後、前記第3の設定温度に変更させることが好ましい。
この場合、暖房開始時から最初の第3の期間内は、第3の設定温度より高温の第2の設定温度の熱媒が床暖房端末に供給されてホットダッシュ運転が行われる。よって、床暖房端末によって室内を急速に暖房することができる。そして、第3の期間経過後、第2の期間が経過するまでは、床暖房端末に供給される熱媒の温度は第2の設定温度から第3の設定温度に低下する。そのため、暖房される室内の温度が目標温度より高くなり過ぎるおそれ、及び、床表面温度が急激に低下するおそれを解消することができる。
また、本発明において、前記床暖房端末によって暖房される室内の温度を検知する室温検知部と、前記室内の目標温度を設定する室温設定部とを備え、前記ホットダッシュ温度設定部は、前記室温検知部が検知した温度が、前記室温設定部で設定された目標温度に対して予め設定された温度差を越えて低い場合、前記第3の設定温度よりも高温の予め設定された第4の設定温度に変更する、又は、前記第2の期間をこれより長い予め設定された期間に変更する、若しくは、前記第3の期間をこれより長い予め設定された期間に変更することが好ましい。
この場合、暖房される室内の温度が目標温度より予め設定された温度差を越えて低い場合、床表面温度が急激に低下することなく、床暖房端末によって室内をより急速に暖房することができる。
本発明の実施形態に係る床暖房装置の構成図。 床暖房運転のフローチャート。 床暖房運転の他の例を示すフローチャート。
本発明の実施形態に係る床暖房装置について、図1を参照して説明する。床暖房装置は、熱媒として水(温水)を使用する。
床暖房装置は、温水供給ユニット(本発明の熱媒供給機に相当する)10と、温水供給ユニット10から温水回路20を介して接続された床暖房パネル30(本発明の床暖房端末に相当する)とを備えている。床暖房パネル30は、それぞれ床に設置され、温水回路20内を循環する温水からの放熱によって、室内の暖房を行う。
温水供給ユニット10は、温水を生成する熱源機11、温水を循環させるポンプ12、熱源機11から温水が流出する往き側温水通路13a、熱源機11に温水が還流する戻り側温水通路13b、及び、温水回路20に接続点a,bで接続される接続通路13cを備えている。往き側温水通路13a、戻り側温水通路13b及び接続通路13cを合わせて、温水供給ユニット内温水回路13ともいう。
熱源機11は、熱交換器11a、熱交換器11aを加熱するバーナ11b、バーナ11bに燃焼用空気を供給する燃焼ファン11c、及び、バーナ11bに燃料ガスを供給するガス供給管11dを備えている。そして、ガス供給管11dには、バーナ11bに供給する燃料ガスを調整する電磁弁11eが設けられている。
温水供給ユニット10は、さらに、戻り側温水通路13bの上流側に接続され、温水が貯められて温水の膨張と収縮を吸収する大気開放型のシスターン14、接続通路13cの接続点bの上流側に設けられた熱動弁15、及び、往き側温水通路13aに設けられた戻り弁16を備えている。なお、大気開放型のシスターン14に代えて、密閉式の膨張タンクを用いてもよい。
温水供給ユニット10は、さらに、往き側温水通路13aに設けられ、熱源機11から流出する温水の温度を検出する往き側温水温度センサ17a、戻り側温水通路13bに設けられ、熱源機11に流入する温水の温度を検出する戻り側温水温度センサ17b(本発明の熱媒温度検知部に相当し、以下、単に温水温度センサ17bともいう)、及び、温水供給ユニット10の全体的な作動を制御するコントローラ18を備えている。
コントローラ18は、マイクロコンピュータやメモリ等により構成された電子ユニットである。コントローラ18は、床暖房パネル30の運転時には、熱動弁15及び戻り弁16を開弁した状態でポンプ12を作動させ、温水温度センサ17bの検出温度が所定の設定温度(例えば40℃、60℃、80℃)となるようにバーナ11bの加熱量を制御して、床暖房パネル30に温水を供給して、暖房運転を行う。また、コントローラ18は、タイマ19に接続されている。
コントローラ18は、床暖房パネル30が高放熱性床暖房端末であるか低放熱性床暖房端末であるかを判定する判定部、定常の暖房運転時における温水の温度を第1の設定温度に設定する温度設定部、温水温度センサ17bで検知される温度が温度設定部で設定された温度となるように温水供給ユニット10を制御する制御部、及び、「ホットダッシュモード」の暖房運転時における温水の温度を第2から第4の設定温度の何れかの温度に設定するホットダッシュ温度設定部を備えている。制御部は、燃焼ファン11cの回転数と電磁弁11eの開度を調節することによって、バーナ11bの加熱量(バーナ11bの燃焼量)を制御する。
温水回路20には、温水回路20から戻る温水と熱源機11で加熱されて往き側温水通路13aを介して供給される温水とが混合された、シスターン14内の温水が供給される。
床暖房パネル30は、床暖房運転を指示する各種のスイッチ等が設けられた床暖房操作パネル31、床及び、床暖房パネル30が設置された室内の温度を検出する室温センサ32(本発明の室温検知部に相当する)を備えている。
床暖房操作パネル31は、床暖房の開始・停止やホットダッシュの開始・停止を指示する、図示しないスイッチ等の他、床暖房操作パネル31は、室内の目標温度を手動で設定する室温設定部31aを備えている。
床暖房パネル30は、詳細は図示しないが、例えば、仕上げ用床材に用いられるフローリング材の厚みに応じて、放熱特性が高い高放熱性床暖房端末と放熱特性が低い低放熱性床暖房端末とに区別される。高放熱性床暖房端末は、フローリング材の厚みが例えば3mmと薄く、床材からの放熱度が大きい。一方、低放熱性床暖房端末は、フローリング材の厚みが例えば12mmと厚く、床材からの放熱度が小さい。なお、高放熱性床暖房端末と低放熱性床暖房端末との区別は相対的なものであり、実際の床暖房パネル30を区別するための閾値の設定等は、床暖房装置の設計者等が行えばよい。
床暖房操作パネル31は、床暖房の開始・停止等の指示が入力されたときに、コントローラ18に対してその指示を示す信号を送信する。
これにより、熱源機11が作動を開始して温水供給ユニット10から床暖房パネル30への温水供給が開始される。コントローラ18は、室温センサ32の検出温度と床暖房操作パネル31の室温設定部31aにより設定された目標室温との差が減少するように、熱動弁15の開閉デューティ(所定周期における熱動弁15が開状態である期間の割合)を調節する。これにより、温水供給ユニット10から床暖房パネル30への温水の供給量が調節されて、床暖房パネル30から室内に放出される熱量が制御される。
以下、コントローラ18により、床暖房装置を床暖房運転させるときの処理について、図2に示したフローチャートに従って説明する。
コントローラ18は、使用者が床暖房操作パネル31による床暖房の開始操作を行ったときに、図2のフローチャートによる処理を開始し、STEP1で「ホットダッシュモード」の実行条件が成立しているか否かを判断する。
例えば、床暖房運転開始から1時間を経過していないこと、及び、使用者が床暖房操作パネル31によりホットダッシュを指示していることが、「ホットダッシュモード」の実行条件に設定されている。
そして、「ホットダッシュモード」の実行条件が成立しているときはSTEP2に進み、コントローラ18は、STEP2以下による「ホットダッシュモード」での暖房運転を実行する。
一方、「ホットダッシュモード」の実行条件が成立していないときにはSTEP8に分岐する。この場合は、「ホットダッシュモード」での暖房運転は実行されず、コントローラ18の温度設定部は、定常の暖房運転時における第1の設定温度(例えば40℃)を温水の設定温度として設定する。そして、コントローラ18は、上述したように、温水供給ユニット10から床暖房パネル30に第1の設定温度の温水を供給する「定常暖房モード」での暖房運転を実行する。
STEP2で、コントローラ18は、タイマ19をスタートさせる。タイマ時間は、予め設定された所定の期間(例えば30分又は60分、本発明の第1の期間、及び第2の期間に相当する)に設定される。
また、STEP3で、コントローラ18の判定部は、床暖房パネル30が高放熱性床暖房端末であるか低放熱性床暖房端末であるかを判定する。この判定は、例えば、床暖房操作パネル31から受信する識別信号によって判定する。この識別信号は、例えば、床暖房パネル30が高放熱性床暖房端末であるか低放熱性床暖房端末であるかを識別する信号であり、床暖房パネル30が高放熱性床暖房端末であるか低放熱性床暖房端末であるかによって相違する床暖房操作パネル31から送信される信号である。
なお、識別信号は、床暖房パネル30が高放熱性床暖房端末であるか低放熱性床暖房端末であるかに応じて、床暖房パネル30の設置者によって、床暖房操作パネル31のスイッチ等への選択に基づいて送信される信号であってもよい。
STEP3で、床暖房パネル30は低放熱性床暖房端末であると判定した場合には、STEP4に進む。一方、床暖房パネル30が高放熱性床暖房端末であると判定した場合には、STEP6に進む。
STEP4で、コントローラ18のホットダッシュ温度設定部は、温水温度を予め設定された第2の設定温度(例えば80℃)に設定する。そして、コントローラ18の制御部は、温水温度センサ17bの検出温度が第2の設定温度となるように、バーナ11bの加熱量を制御する「ホットダッシュモード」での暖房運転を行う(高温80℃制御)。なお、第2の設定温度は、第1の設定温度よりも高温である。
そして、次のSTEP5でタイマ19がタイムアップしたときにSTEP8に進む。STEP5でタイムアップしたタイマ19に、STEP2で設定されたタイマ時間が、本発明の第1の期間に相当する。
STEP3で、床暖房パネル30は高放熱性床暖房端末であると判定した場合、STEP6で、コントローラ18のホットダッシュ温度設定部は、温水温度を予め設定された第3の設定温度(例えば60℃)に設定する。そして、コントローラ18の制御部は、温水温度センサ17bの検出温度が第3の設定温度となるように、バーナ11bの加熱量を制御する「ホットダッシュモード」での暖房運転を行う(低温60℃制御)。なお、第3の設定温度は、第1の設定温度よりも高温であり、且つ、第2の設定温度よりも低温である。
そして、次のSTEP7でタイマ19がタイムアップしたときにSTEP8に進む。STEP7でタイムアップしたタイマ19に、STEP2で設定されたタイマ時間が、本発明の第2の期間に相当する。なお、STEP2で設定されるタイマ時間は、床暖房パネル30が低放熱性床暖房端末である場合の第1の期間と、高放熱性床暖房端末である場合の第2の期間とで相違するものであってもよい。
STEP5又はSTEP7でタイマがタイムアップしたとき、STEP8で、コントローラ18は、「ホットダッシュモード」を終了して「定常暖房モード」での暖房運転に移行する。
定常暖房モードでの暖房運転では、開閉デューティ制御が行われる。即ち、コントローラ18は、予め設定された所定の単位時間(例えば20分)当たりの開弁時間を設定して、単位時間(例えば20分)毎に熱動弁15の閉弁(例えば15分)と開弁(例えば5分)とを繰り返す。開弁時間は、例えば、室温センサ32の検出温度Tdと床暖房操作パネル31の室温設定部31aにより設定された目標室温Ttとの温度差ΔT(=Td−Tt)に基づいて、図示しない記憶部に格納されたマップ等を参照して設定される。
以上のように、床暖房パネル30が低放熱性床暖房端末である場合には、暖房開始時から所定の期間内は、定常の暖房運転時の第1の設定温度(例えば40℃)より高温の第2の設定温度(例えば80℃)に加熱された温水が床暖房パネル30に供給されてホットダッシュ運転が行われる。よって、床暖房パネル30が設置された室内を素早く暖房することができる。
一方、床暖房パネル30が高放熱性床暖房端末である場合には、暖房開始時から所定の期間内は、定常の暖房運転時の第1の設定温度(例えば40℃)より高温ではあるが第2の設定温度(例えば80℃)よりは低温の第3の設定温度(例えば60℃)に加熱された温水が床暖房パネル30に供給されてホットダッシュ運転が行われる。よって、床暖房パネル30が設置された室内をある程度急速に暖房することができると共に、暖房される室内の温度が目標温度より高くなり過ぎて、室内にいる人に不快感を与えるおそれがない。
さらに、ホットダッシュ運転終了後、床暖房パネル30に供給される温水の温度は第3の設定温度(例えば60℃)から第1の設定温度(例えば40℃)に低下するが、その温度低下は、従来のように、第2の設定温度(例えば80℃)から第1の設定温度(例えば40℃)に低下するほどには大きくない。よって、床表面温度が急激に低下して、室内にいる人に不快感を与えるおそれがない。
以下、コントローラ18により、床暖房装置を床暖房運転させるときの処理について、図3に示したフローチャートに従って説明する。この処理は、図2にフローチャートに従って上述した処理の変形であり、相違点についてのみ説明する。
STEP3で、コントローラ18の判定部が床暖房パネル30は高放熱性床暖房端末であると判定した場合、STEP11で、コントローラ18のホットダッシュ温度設定部は、温水温度を予め設定された第2の設定温度(例えば80℃)に設定する。そして、コントローラ18の制御部は、温水温度センサ17bの検出温度が第2の設定温度となるように、バーナ11bの加熱量を制御する「ホットダッシュモード」での暖房運転を行う(高温80℃制御)。
そして、次のSTEP12でタイマがさらに予め設定された所定の時間(例えば15分、本発明の第3の設定時間に相当する)経過したときにSTEP13に進む。
STEP13で、コントローラ18のホットダッシュ温度設定部は、温水温度を予め設定された第3の設定温度(例えば60℃)に設定する。そして、コントローラ18の制御部は、温水温度センサ17bの検出温度が第3の設定温度となるように、バーナ11bの加熱量を制御する「ホットダッシュモード」での暖房運転を行う(低温60℃制御)。
そして、次のSTEP14でタイマ19がタイムアップしたときにSTEP8に進む。
STEP8では、コントローラ18は、「ホットダッシュモード」を終了して「定常暖房モード」での暖房運転に移行する。
以上のように、暖房開始時から最初の所定の期間(例えば15分)内は、第3の設定温度(例えば60℃)より高温の第2の設定温度(例えば80℃)の温水が床暖房パネル30に供給されてホットダッシュ運転が行われる。よって、床暖房パネル30が設置された室内を急速に暖房することができる。
そして、最初の所定の第3の期間(例えば15分)経過後、所定の第2の期間が経過するまでは、床暖房パネル30に供給される温水の温度は第2の設定温度(例えば80℃)から第3の設定温度(例えば60℃)に低下する。そのため、暖房される室内の温度が目標温度より高くなり過ぎるおそれ、及び、床表面温度が急激に低下するおそれがない。なお、第3の期間は、第2の期間の一部であり、第2の期間より短い。
なお、実施形態では、図2のSTEP6及び図3のSTEP13により、「ホットダッシュモード」での暖房運転では、温水温度センサ17bの検出温度が第3の設定温度(例えば60℃)となるように、バーナ11bの加熱量を制御するように暖房運転を行っている(低温60℃制御)。しかし、ここで設定される第3の設定温度は予め設定された一定の温度である場合に限定されない。
例えば、室温センサ32の検出温度Tdと床暖房操作パネル31により設定された目標室温Ttとの温度差ΔT(=Td−Tt)に基づいて、ホットダッシュ温度設定部が設定する第3の設定温度を変更してもよい。これらにより、暖房される室内の温度が目標温度より高くなり過ぎることや、床表面温度が急激に低下することなく、床暖房パネル30が設置された室内をより急速に暖房することができる。
例えば、ΔTが所定の温度差(例えば1℃)以上である場合、ホットダッシュ運転が必要ないので、第3の設定温度を、例えば低温60℃に設定する。ΔTが所定の温度範囲内(例えば、−1℃<ΔT<1℃)である場合、第3の設定温度を、例えば中温72℃に設定する。そして、ΔTが所定の温度差(例えば、−1℃)以下である場合、急速なホットダッシュ運転を必要とするので、第3の設定温度を、例えば高温80℃(本発明の第4の設定温度に相当する)に設定する。
また、例えば、ΔTが所定の温度範囲内(例えば、−1℃<ΔT<1℃)である場合、第3の設定温度を、例えば中温72℃に設定する。そして、第3の設定温度が中温72℃に設定された状態で、ΔTが所定の温度差(例えば1℃)以上となった場合、第3の設定温度を、例えば低温60℃に変更する。そして、逆に、第3の設定温度が低温60℃に設定された状態で、ΔTが所定の温度差(例えば0.5℃)未満となった場合、第3の設定温度を、例えば中温72℃に変更する。
一方、第3の設定温度が中温72℃に設定された状態で、ΔTが所定の温度差(例えば−1℃)以下となった場合、第3の設定温度を、例えば高温80℃に設定する。そして、逆に、第3の設定温度が高温80℃に設定された状態で、ΔTが所定の温度差(例えば−0.5℃)未満となった場合、第3の設定温度を、例えば中温72℃に設定する。
さらに、実施形態では、図2のSTEP6で、「ホットダッシュモード」での暖房運転において、温水温度センサ17bの検出温度が第2の設定温度(例えば60℃)となるように、STEP7で、バーナ11bの加熱量を制御するように予め設定された一定の第2の期間(例えば30分)が経過するまで温度暖房運転を行っている(低温60℃制御)。しかし、設定される第2の期間時間は予め設定された一定の期間である場合に限定されない。
例えば、室温センサ32の検出温度Tdと床暖房操作パネル31により設定された目標室温Ttとの差ΔT(=Td−Tt)に基づいて、第2の期間を変更してもよい。
例えば、ΔTが所定の温度範囲内(例えば−1℃<ΔT<1℃)である場合、第3の期間を、例えば30分に設定する。ΔTが所定の温度差(例えば1℃)以上である場合、ホットダッシュ運転が必要ないので、第2の期間を、より短い期間、例えば15分に設定する。そして、ΔTが所定の温度差(例えば−1℃)以下である場合、長時間のホットダッシュ運転を必要とするので、第3の期間を、より長い期間、例えば45分に設定する。
さらに、実施形態では、図3のSTEP11で、「ホットダッシュモード」での暖房運転において、温水温度センサ17bの検出温度が第2の設定温度(例えば80℃)となるように、STEP12で、バーナ11bの加熱量を制御するように予め設定された一定の第3の期間(例えば15分)が経過するまで温度暖房運転を行っている(高温80℃制御)。しかし、設定される第3の期間時間は予め設定された一定の期間である場合に限定されない。
例えば、室温センサ32の検出温度Tdと床暖房操作パネル31により設定された目標室温Ttとの差ΔT(=Td−Tt)に基づいて、第3の期間を変更してもよい。
例えば、ΔTが所定の温度範囲内(例えば−1℃<ΔT<1℃)である場合、第3の期間を、例えば15分に設定する。ΔTが所定の温度差(例えば1℃)以上である場合、ホットダッシュ運転が必要ないので、第3の期間を、より短い期間、例えば0分に設定する。そして、ΔTが所定の温度差(例えば−1℃)以下である場合、急速なホットダッシュ運転を必要とするので、第3の期間を、より長い期間、例えば30分に設定する。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、実施形態では、本発明の熱媒供給機が、熱交換器11aとガスを燃料とするバーナ11bを備えた温水供給ユニット10である場合について説明した。しかし、本発明の熱媒供給機は、熱交換器と石油バーナとを備えた構成、電気ヒータ等を備えた他の構成からなるものであってもよい。
また、本実施形態では、熱媒として温水を用いた床暖房装置について説明した。しかし、本発明の熱媒は、不凍液等の他の種類の熱媒であってもよい。
また、本実施形態では、コントローラ18の判定部は、床暖房操作パネル31から受信する識別信号によって、床暖房パネル30が高放熱性床暖房端末であるか低放熱性床暖房端末であるか判定している。しかし、判定部での判定方法はこれに限定されない。例えば、定常の床暖房運転に先立って行われる試運転時に室温の上昇度合いを室温センサ32により検出し、この検出結果から床材の放熱度を推定することによって、床暖房パネル30が高放熱性床暖房端末であるか低放熱性床暖房端末であるか判定してもよい。
10…温水供給ユニット(熱媒供給機)、 11…熱源機、 11a…熱交換器、 11b…バーナ、 11bc…燃焼ファン、 11d…ガス供給管、 12…ポンプ、 13…温水供給ユニット内温水回路、 13a…往き側温水通路、 13b…戻り側温水通路、 13c…接続通路、 14…シスターン、 15…熱動弁、 16…戻り弁、 17a…往き側温水温度センサ、17b…戻り側温水温度センサ、温水温度センサ(熱媒温度検知部)、 18…コントローラ、 19…タイマ、 20…温水回路 、30…床暖房パネル(床暖房端末)、 31…床暖房操作パネル、 31a…室温設定部、 32…室温センサ(室温検知部)。

Claims (3)

  1. 室内を暖房する床暖房端末と、
    前記床暖房端末に熱媒を供給する熱媒供給機と、
    前記熱媒の温度を検知する熱媒温度検知部と、
    前記床暖房端末が、放熱特性が高い高放熱性床暖房端末であるか、放熱特性が低い低放熱性床暖房端末であるかを判定する判定部と、
    暖房運転時における前記熱媒の温度を第1の設定温度に設定する温度設定部と、
    前記熱媒温度検知部で検知される温度が前記温度設定部で設定された温度となるように前記熱媒供給機を制御する制御部と、
    前記判定部が前記床暖房端末が低放熱性床暖房端末であると判定した場合、暖房運転開始から第1の期間、前記温度設定部が設定する温度を、前記第1の設定温度より高温の第2の設定温度に変更させ、前記判定部が前記床暖房端末が高放熱性床暖房運転端末であると判定した場合、暖房運転開始から第2の期間、前記温度設定部が設定する温度を、前記第1の設定温度より高温であって前記第2の設定温度より低温の第3の設定温度に変更させるホットダッシュ温度設定部とを備えることを特徴とする床暖房装置。
  2. 請求項1に記載の床暖房装置において、
    前記ホットダッシュ温度設定部は、前記判定部が前記床暖房端末が高放熱性床暖房運転端末であると判定した場合、前記暖房運転開始から前記第2の期間より短い第3の期間、前記温度設定部が設定する温度を前記第2の設定温度とし、前記第3の期間が経過後、前記第3の設定温度に変更させることを特徴とする床暖房装置。
  3. 請求項2に記載の床暖房装置において、
    前記床暖房端末によって暖房される室内の温度を検知する室温検知部と、
    前記室内の目標温度を設定する室温設定部とを備え、
    前記ホットダッシュ温度設定部は、前記室温検知部が検知した温度が、前記室温設定部で設定された目標温度に対して予め設定された温度差を越えて低い場合、前記第3の設定温度よりも高温の予め設定された第4の設定温度に変更する、又は、前記第2の期間をこれより長い予め設定された期間に変更する、若しくは、前記第3の期間をこれより長い予め設定された期間に変更することを特徴とする床暖房装置。
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