JP5530220B2 - 熱処理設備 - Google Patents

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Description

本発明は、冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体、及び、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられた熱処理設備に関する。
かかる熱処理設備は、一般家庭等に設置されるものであり、対象域としてのリビングルーム等の部屋や廊下に対する冷房や暖房を行うことになる。
つまり、対象域に対する熱処理を行う装置本体としては、対象域に冷風を吹き出して対象域を冷房する冷房装置本体、対象域に温風を吹き出して対象域を暖房する温風暖房装置本体、及び、対象域の床部に設置されて対象域を暖房する床暖房装置本体等、種々のものが存在する。
ちなみに、床暖房装置本体としては、熱媒を通流させる管状体を板状の基材に蛇行状に配設した熱媒循環式のものや、電熱線を板状の基材に配設した電熱式のもの等がある。
このような熱処理設備においては、運転のための各種指令を指令するリモコンが設けられ、そのリモコンに、運転の開始や停止を指令する運転スイッチや、運転の開始時刻及び運転の停止時刻を設定するタイマースイッチが設けられ、運転制御手段が、リモコンからの指令に基づいて、装置本体を運転状態と停止状態に制御するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
ちなみに、特許文献1は、装置本体としての床暖房装置本体を制御する場合を開示するものである。
つまり、タイマースイッチにて、運転の開始時刻が設定されていると、床暖房装置本体をその開始時刻に運転状態に制御することになり、また、タイマースイッチにて、運転の停止時刻が設定されていると、床暖房装置本体をその停止時刻に停止状態に制御することになる。
また、運転制御手段が、運転スイッチにて開始指令や停止指令が指令されると、タイマースイッチの指令よりも、運転スイッチの指令を優先して、床暖房装置本体の運転を制御することになる。
特開平5−248647号公報
熱処理設備は、装置本体を運転状態から停止状態に制御しても、その後、かなりの長時間に亘って、対象域が快適な状態に維持される傾向となるものである。
つまり、装置本体が運転されると対象域の温度が適正な温度に調整されるが、その際、対象域の天井部、側壁部、及び、床部等が、冷房又は暖房により冷却又は加熱されて、冷熱又は温熱を保有することになるため、装置本体を運転状態から停止状態に制御しても、対象域の天井部、側壁部、及び、床部等が保有する熱(冷熱又は温熱)により、対象域が冷房又は暖房されるものとなる結果、装置本体が運転状態から停止状態になった後も、かなりの長時間に亘って、対象域が快適な状態に維持される傾向となり、特に、装置本体としての床暖房装置本体の場合にはその傾向が顕著である。
装置本体としての床暖房装置本体について説明を加えると、リビングや廊下等の対象域の床部に設置した床暖房装置本体が運転されると、対象域は、床暖房装置本体が設置される対象域の床部の熱が対象域の空気等に伝熱されることに加えて、対象域の床部から放射される輻射熱にて対象域の天井部や側壁部が加熱されることにより、暖房されることになる。
その結果、暖房中に、つまり、床暖房装置本体の運転中に、対象域の床部、天井部、側壁部等に多量の温熱が保有される傾向となるため、床暖房装置本体を運転状態から停止状態に制御しても、その保有された温熱が対象域を暖房することになるため、その後、かなりの長時間に亘って、対象域が快適な状態に維持される傾向となる。
そして、装置本体として床暖房装置本体が設置される場合には、対象域の床部に保有される熱量が多いため、床暖房装置本体を運転状態から停止状態に制御しても、対象域が快適な状態に維持される傾向が顕著となる。
ちなみに、床暖房装置本体が、熱媒循環式の場合には、対象域の床部に、多量の熱媒が存在することになり、その熱媒が保有する熱量が大きいため、床暖房装置本体を運転状態から停止状態に制御しても、その後、対象域が快適な状態に維持される傾向が一層顕著となる。
このように、装置本体を運転すると、対象域の床部、天井部、側壁部等に熱(冷熱や温熱)が保有されるものとなるため、装置本体を運転状態から停止状態に制御しても、その後、かなりの長時間に亘って、対象域が快適な状態に維持される傾向となるが、従来では、装置本体の運転中に、対象域の床部、天井部、側壁部等に熱(冷熱や温熱)が保有されても、その熱が有効に使用されない場合があり、改善が望まれるものである。
説明を加えると、就寝時刻に合わせて、運転の停止指令を指令する場合や、運転停止時刻を設定している場合においては、装置本体の運転中に、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱が、装置本体を運転状態から停止状態にした後において、対象域を冷房又は暖房することになっても、その冷房又は暖房は使用者に有効なものとなる。
しかながら、外出時刻に合わせて、運転の停止指令を指令する場合や、運転停止時刻を設定している場合においては、装置本体の運転中に、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱が、装置本体を運転状態から停止状態にした後において、対象域を冷房又は暖房することになっても、冷房又は暖房は使用者に利用されないものであり、無駄となる虞がある。
ちなみに、このような無駄を回避するには、外出時刻よりも早めに運転の停止指令を指令するようにすることや、運転停止時刻を外出時刻よりも早めの時刻に設定することが考えられるが、このような操作は、使用者にとっては煩雑なものであり、このような操作が行われていないのが実状である。
尚、今までの説明においては、外出を例に挙げて説明したが、例えば、書斎に装置本体を設置した場合において、書斎における作業を終了してその書斎から他の部屋に移動する場合等においても、同様である。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、操作の簡素化を図りながら、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を有効に利用することができる熱処理設備を提供する点にある。
本発明の熱処理設備は、冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体と、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられたものであって、その第1特徴構成は、
前記対象域に対する熱処理が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段が設けられ、
前記制御手段が、前記熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行するように構成され
前記事前停止処理を実行するか否かを選択する実行選択手段が設けられ、
前記制御手段が、前記実行選択手段にて実行が選択されている場合には、前記事前停止処理を実行し、且つ、前記実行選択手段にて実行が選択されていない場合には、前記事前停止処理を実行しないように構成され、
前記熱処理不要時刻において運転を自動停止するか否かを選択する自動停止選択手段が設けられ、
前記制御手段が、前記実行選択手段にて実行が選択されていない場合でかつ前記自動停止選択手段にて自動停止が選択されている場合には、前記熱処理不要時刻において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する不要時刻停止処理を実行し、且つ、前記自動停止選択手段にて自動停止が選択されていない場合には、前記不要時刻停止処理を実行しないように構成されている点を特徴とする。
すなわち、使用者が、熱処理不要時刻入力手段にて熱処理不要時刻を入力すれば、制御手段が、事前停止処理を実行することにより、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において装置本体が運転状態から停止状態に制御されることになる。
したがって、使用者が、例えば外出を予定している場合に、その外出を予定している時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力すれば、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されることになる。
尚、書斎に装置本体を設置した場合において、書斎における作業を終了してその書斎から他の部屋に移動する場合には、その書斎から他の部屋に移動する時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力することになる。
つまり、使用者が対象域から退出することにより、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されていれば、その冷房又は暖房が不要となる時刻を熱処理不要時刻入力手段にて入力することになる。
そして、使用者が入力した熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されるものの、その時点から熱処理不要時刻までの間は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱(冷熱又は温熱)にて対象域が冷房又は暖房されるため、対象域は使用者にとって快適な状態に維持されるものとなる。
つまり、事前停止用時間を、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱にて対象域を快適な状態に維持できる時間に相当する時間に設定しておくことにより、使用者が冷房又は暖房を不要とする熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されるものの、その時点から熱処理不要時刻までの間は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱にて対象域を使用者にとって快適な状態に維持できるものとなる。
しかも、使用者は、その冷房又は暖房が不要となる時刻を、熱処理不要時刻として、熱処理不要時刻入力手段にて入力するという、簡素な操作を行うだけで、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を対象域の冷房又は暖房に有効に利用できるものとなる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、操作の簡素化を図りながら、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を有効に利用することができる熱処理設備を提供するに至った。
また、本発明の第1特徴構成によれば、実行選択手段にて実行が選択されている場合には、事前停止処理が実行されるものの、実行選択手段にて実行が選択されていない場合には、事前停止処理が実行されないことになる。
したがって、使用者は、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されていれば、実行選択手段にて実行を選択し、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されていない場合には、実行選択手段にて実行を選択しないようにすることにより、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されていないときに、事前停止処理が不必要に実行されることを回避しながらも、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されているときには、事前停止処理を適切に実行させることができるものとなる。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、上記作用効果に加えて、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されていないときに、事前停止処理が不必要に実行されることを回避しながらも、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されているときには、事前停止処理を適切に実行させることができるものとなる熱処理設備を提供できる。
また、本発明の第1特徴構成によれば、実行選択手段にて実行が選択されていない場合において、自動停止選択手段にて自動停止が選択されている場合には、不要時刻停止処理が実行されて、装置本体が熱処理不要時刻において、運転状態から停止状態に制御されることになる。
また、自動停止選択手段にて自動停止が選択されていない場合には、不要時刻停止処理が実行されないものとなる。
したがって、就寝時刻等、外出等はしないものの装置本体の運転を停止したい時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力し、実行選択手段にて実行を選択しないようにし、さらに、自動停止選択手段にて自動停止を選択するようにすれば、就寝時刻等、外出等はしないものの装置本体の運転を停止したい時刻において、装置本体を運転状態から停止状態に自動的に切り替えることができるものとなる。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、上記作用効果に加えて、外出等はしないものの装置本体の運転を停止したい時刻において、装置本体を運転状態から停止状態に自動的に切り替えることができる熱処理設備を提供できる。
本発明の第特徴構成は、冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体、及び、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられた熱処理設備であって、
前記対象域に対する熱処理が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段が設けられ、
前記制御手段が、前記熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行するように構成され、
前記装置本体が、暖房を行う暖房装置本体であり、
前記制御手段が、前記暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに前記対象域の温度が対象域用基準温度に低下するまでに経過する経過時間を域温度低下予測条件に基づいて予測して、その経過時間を前記事前停止用時間に設定するように構成され
前記対象域用基準温度を変更設定する対象域用基準温度設定手段が設けられている点を特徴とする。
すなわち、使用者が、熱処理不要時刻入力手段にて熱処理不要時刻を入力すれば、制御手段が、事前停止処理を実行することにより、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において装置本体が運転状態から停止状態に制御されることになる。
したがって、使用者が、例えば外出を予定している場合に、その外出を予定している時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力すれば、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されることになる。
尚、書斎に装置本体を設置した場合において、書斎における作業を終了してその書斎から他の部屋に移動する場合には、その書斎から他の部屋に移動する時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力することになる。
つまり、使用者が対象域から退出することにより、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されていれば、その冷房又は暖房が不要となる時刻を熱処理不要時刻入力手段にて入力することになる。
そして、使用者が入力した熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されるものの、その時点から熱処理不要時刻までの間は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱(冷熱又は温熱)にて対象域が冷房又は暖房されるため、対象域は使用者にとって快適な状態に維持されるものとなる。
つまり、事前停止用時間を、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱にて対象域を快適な状態に維持できる時間に相当する時間に設定しておくことにより、使用者が冷房又は暖房を不要とする熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されるものの、その時点から熱処理不要時刻までの間は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱にて対象域を使用者にとって快適な状態に維持できるものとなる。
しかも、使用者は、その冷房又は暖房が不要となる時刻を、熱処理不要時刻として、熱処理不要時刻入力手段にて入力するという、簡素な操作を行うだけで、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を対象域の冷房又は暖房に有効に利用できるものとなる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、操作の簡素化を図りながら、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を有効に利用することができる熱処理設備を提供するに至った。
また、本発明の第2特徴構成によれば、制御手段が、域温度低下予測条件に基づいて、暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに対象域の温度が対象域用基準温度に低下するまでに経過する経過時間を予測し、その予測した経過時間を事前停止用時間に設定して、事前停止処理を実行することになる。
尚、暖房装置本体としては、対象域に温風を吹き出して対象域を暖房する温風暖房装置本体や対象域の床部に設置されて対象域を暖房する床暖房装置本体等、種々の形態のものを対象とすることができる。
そして、域温度低下予測条件としては、例えば、対象域の温度が時間経過に伴って低下する時系列的な域温度低下情報とすることができ、また、このような域温度低下情報を、以前に暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えた際における対象域の温度の時系列的な変化を計測して、その計測した情報に基づいて定めることができる。
つまり、対象域に対する暖房が不要となることが予定されている場合において、熱処理不要時刻入力手段にて入力された熱処理不要時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点に、事前停止処理が実行されると、その後は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有されている熱(温熱)にて、対象域が暖房されることになるが、事前停止用時間を、例えば30分や1時間等の一定の時間に定めるようにすると、事前停止用時間に大きな過不足が生じて、熱処理不要時刻になるまでに、対象域が快適な状態から外れる虞や、熱処理不要時刻以降においても、対象域が快適な状態に維持される無駄が発生する虞があるが、域温度低下予測条件に基づいて事前停止用時間を設定することにより、極力適正な事前停止用時間を設定できるものとなる。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、対象域を暖房する場合において、極力適正な事前停止用時間を設定して、事前停止処理を良好に行うことができる熱処理設備を提供できる。
また、本発明の第2特徴構成によれば、対象域用基準温度設定手段によって、対象域用基準温度を変更設定することができる。
つまり、例えば、使用者が外出を予定している場合において、熱処理不要時刻入力手段にて入力された熱処理不要時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点において、事前停止処理が実行されて、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有されている熱(温熱)にて、対象域が暖房されることになるが、対象域用基準温度を一定の温度にすると、使用者によっては、外出時刻に達するまでに寒いと感じる場合や外出時刻においても未だ暑いと感じる場合が発生する虞があるが、対象域用基準温度を変更設定することにより、使用者の好みに合わせた状態で事前停止処理を行って、使用者に不快感を与えることや保有されている熱が無駄になることを回避できる。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、使用者の好みに合わせた状態で事前停止処理を行って、使用者に不快感を与えることや保有されている熱を無駄にすることを回避できる熱処理設備を提供できる。
本発明の第3特徴構成は、冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体、及び、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられた熱処理設備であって、
前記対象域に対する熱処理が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段が設けられ、
前記制御手段が、前記熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行するように構成され、
前記装置本体が、前記対象域の床部に設置される床暖房装置本体であり、
前記制御手段が、前記床暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに前記床暖房装置本体が設置された床部の表面温度が床用基準温度に低下するまでに経過する経過時間を表面温度低下予測条件に基づいて予測して、その予測した経過時間を前記事前停止用時間に設定するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、使用者が、熱処理不要時刻入力手段にて熱処理不要時刻を入力すれば、制御手段が、事前停止処理を実行することにより、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において装置本体が運転状態から停止状態に制御されることになる。
したがって、使用者が、例えば外出を予定している場合に、その外出を予定している時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力すれば、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されることになる。
尚、書斎に装置本体を設置した場合において、書斎における作業を終了してその書斎から他の部屋に移動する場合には、その書斎から他の部屋に移動する時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力することになる。
つまり、使用者が対象域から退出することにより、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されていれば、その冷房又は暖房が不要となる時刻を熱処理不要時刻入力手段にて入力することになる。
そして、使用者が入力した熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されるものの、その時点から熱処理不要時刻までの間は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱(冷熱又は温熱)にて対象域が冷房又は暖房されるため、対象域は使用者にとって快適な状態に維持されるものとなる。
つまり、事前停止用時間を、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱にて対象域を快適な状態に維持できる時間に相当する時間に設定しておくことにより、使用者が冷房又は暖房を不要とする熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されるものの、その時点から熱処理不要時刻までの間は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱にて対象域を使用者にとって快適な状態に維持できるものとなる。
しかも、使用者は、その冷房又は暖房が不要となる時刻を、熱処理不要時刻として、熱処理不要時刻入力手段にて入力するという、簡素な操作を行うだけで、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を対象域の冷房又は暖房に有効に利用できるものとなる。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、操作の簡素化を図りながら、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を有効に利用することができる熱処理設備を提供するに至った。
また、本発明の第3特徴構成によれば、制御手段が、表面温度低下予測条件に基づいて、床暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに床暖房装置本体が設置された床部の表面温度が床部用基準温度に低下するまでに経過する経過時間を予測して、その予測した経過時間を事前停止用時間に設定して、事前停止処理を実行することになる。
尚、床暖房装置本体としては、熱媒を通流させる管状体を板状の基材に蛇行状に配設した熱媒循環式のものや、電熱線を板状の基材に配設した電熱式のもの等、種々の形態のものを対象とすることができる。
そして、表面温度低下予測条件としては、例えば、床暖房装置本体が設置された床部の温度が時間経過に伴って低下する時系列的な表面温度低下情報とすることができ、また、このような表面温度低下情報を、以前に床暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えた際において床暖房装置本体が設置された床部の温度の時系列的な変化を計測して、その計測した情報に基づいて定めることができる。
つまり、例えば、使用者が外出を予定している場合において、熱処理不要時刻入力手段にて入力された熱処理不要時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点に、事前停止処理が実行されて、床暖房装置本体や対象域の床部、天井部、側壁部等に保有されている熱(温熱)にて、対象域が暖房されることになるが、事前停止用時間を、例えば30分や1時間等の一定の時間に定めるようにすると、事前停止用時間に大きな過不足が生じて、熱処理不要時刻になるまでに、対象域が快適な状態から外れる虞や、熱処理不要時刻以降においても、対象域が快適な状態に維持される無駄が発生する虞があるが、表面温度低下予測条件に基づいて事前停止用時間を設定することにより、極力適正な事前停止用時間を設定できるものとなる。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、対象域を床暖房する場合において、極力適正な事前停止用時間を設定して、事前停止処理を良好に行うことができる熱処理設備を提供できる。
本発明の第特徴構成は、上記第特徴構成に加えて、
前記床部用基準温度を変更設定する床部用基準温度設定手段が設けられている点を特徴とする。
すなわち、床部用基準温度設定手段により、床部用基準温度を変更設定することができる。
つまり、例えば、使用者が外出を予定している場合において、熱処理不要時刻入力手段にて入力された熱処理不要時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点に、事前停止処理が実行されて、床暖房装置本体や対象域の床部、天井部、側壁部等に保有されている熱(温熱)にて、対象域が暖房されることになるが、床部用基準温度を一定の温度にすると、使用者によっては、外出時刻に達するまでに寒いと感じる場合や外出時刻においても未だ暑いと感じる場合が発生する虞があるが、床部用基準温度を変更設定することにより、使用者の好みに合わせた状態で事前停止処理を行って、使用者に不快感を与えることや保有されている熱を無駄にすることを回避できる。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、使用者の好みに合わせた状態で事前停止処理を行って、使用者に不快感を与えることや保有されている熱を無駄にすることを回避できる熱処理設備を提供できる。
本発明の第特徴構成は、冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体、及び、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられた熱処理設備であって、
前記対象域に対する熱処理が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段が設けられ、
前記制御手段が、前記熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行するように構成され、
前記装置本体が、前記対象域の床部に設置される床暖房装置本体であり、
前記制御手段が、前記床暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに前記暖房対象域の温度と前記床暖房装置本体が設置される床部の表面温度との関係が判別用基準関係になるまでに経過する経過時間を関係変化予測条件に基づいて予測して、その予測した経過時間を前記事前停止用時間に設定するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、使用者が、熱処理不要時刻入力手段にて熱処理不要時刻を入力すれば、制御手段が、事前停止処理を実行することにより、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において装置本体が運転状態から停止状態に制御されることになる。
したがって、使用者が、例えば外出を予定している場合に、その外出を予定している時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力すれば、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されることになる。
尚、書斎に装置本体を設置した場合において、書斎における作業を終了してその書斎から他の部屋に移動する場合には、その書斎から他の部屋に移動する時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力することになる。
つまり、使用者が対象域から退出することにより、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されていれば、その冷房又は暖房が不要となる時刻を熱処理不要時刻入力手段にて入力することになる。
そして、使用者が入力した熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されるものの、その時点から熱処理不要時刻までの間は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱(冷熱又は温熱)にて対象域が冷房又は暖房されるため、対象域は使用者にとって快適な状態に維持されるものとなる。
つまり、事前停止用時間を、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱にて対象域を快適な状態に維持できる時間に相当する時間に設定しておくことにより、使用者が冷房又は暖房を不要とする熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されるものの、その時点から熱処理不要時刻までの間は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱にて対象域を使用者にとって快適な状態に維持できるものとなる。
しかも、使用者は、その冷房又は暖房が不要となる時刻を、熱処理不要時刻として、熱処理不要時刻入力手段にて入力するという、簡素な操作を行うだけで、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を対象域の冷房又は暖房に有効に利用できるものとなる。
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、操作の簡素化を図りながら、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を有効に利用することができる熱処理設備を提供するに至った。
また、本発明の第5特徴構成によれば、制御手段が、関係変化予測条件に基づいて、床暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに対象域の温度と床暖房装置本体が設置された床部の表面温度との関係が判別用基準関係になるまでに経過する経過時間を予測して、その予測した経過時間を事前停止用時間に設定して、事前停止処理を実行することになる。
尚、関係変化予測条件としては、例えば、対象域の温度が時間経過に伴って低下する時系列的な域温度低下情報及び床暖房装置本体が設置された床部の温度が時間経過に伴って低下する時系列的な表面温度低下情報とすることができ、また、このような域温度低下情報及び表面温度低下情報を、以前に床暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えた際において対象域の温度の時系列的な変化及び床暖房装置本体が設置された床部の温度の時系列的な変化を計測して、その計測した情報に基づいて定めることができる。
つまり、例えば、使用者が外出を予定している場合において、熱処理不要時刻入力手段にて入力された熱処理不要時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点に、事前停止処理が実行されて、床暖房装置本体や対象域の床部、天井部、側壁部等に保有されている熱(温熱)にて、対象域が暖房されることになるが、事前停止用時間を、例えば30分や1時間等の一定の時間に定めるようにすると、事前停止用時間に大きな過不足が生じて、熱処理不要時刻になるまでに、対象域が快適な状態から外れる場合や、熱処理不要時刻以降においても、対象域が快適な状態に維持される場合が発生する虞があるが、関係変化予測条件に基づいて事前停止用時間を設定することにより、極力適正な事前停止用時間を設定できるものである。
そして、床暖房装置本体にて暖房される対象域は、対象域の温度と床暖房装置本体が設置された床部の温度との両者が適正であれば、極めて快適な状態となるものであるが、この第8特徴構成によれば、対象域の温度と床暖房装置本体が設置された床部の温度との両者を適正にする事前停止用時間を設定して、事前停止処理を行えるものとなる。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、対象域の温度と床暖房装置本体が設置された床部の温度との両者を適正にする事前停止用時間を設定して、事前停止処理を良好に行うことができる熱処理設備を提供できる。
本発明の第特徴構成は、上記第特徴構成に加えて、
前記判別用基準関係を変更設定する判別用基準関係設定手段が設けられている点を特徴とする。
すなわち、判別用基準関係設定手段によって、判別用基準関係を変更設定することができる。
つまり、例えば、使用者が外出を予定している場合において、熱処理不要時刻入力手段にて入力された熱処理不要時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点に、事前停止処理が実行されて、床暖房装置本体や対象域の床部、天井部、側壁部等に保有されている熱(温熱)にて、対象域が暖房されることになるが、判別用基準関係を一定にすると、使用者によっては、外出時刻に達するまでに寒いと感じる場合や外出時刻においても未だ暑いと感じる場合が発生する虞があるが、判別用基準関係を変更設定することにより、使用者の好みに合わせた状態で事前停止処理を行って、使用者に不快感を与えることや保有されている熱を無駄にすることを回避できる。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、使用者の好みに合わせた状態で事前停止処理を行って、使用者に不快感を与えることや保有されている熱を無駄にすることを回避できる熱処理設備を提供できる。
本発明の第特徴構成は、冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体、及び、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられた熱処理設備であって、
前記対象域に対する熱処理が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段が設けられ、
前記制御手段が、前記熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行するように構成され、
前記制御手段が、熱負荷に基づいて、前記事前停止用時間を補正するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、使用者が、熱処理不要時刻入力手段にて熱処理不要時刻を入力すれば、制御手段が、事前停止処理を実行することにより、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において装置本体が運転状態から停止状態に制御されることになる。
したがって、使用者が、例えば外出を予定している場合に、その外出を予定している時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力すれば、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されることになる。
尚、書斎に装置本体を設置した場合において、書斎における作業を終了してその書斎から他の部屋に移動する場合には、その書斎から他の部屋に移動する時刻を、熱処理不要時刻として熱処理不要時刻入力手段にて入力することになる。
つまり、使用者が対象域から退出することにより、対象域に対する冷房又は暖房が不要となることが予定されていれば、その冷房又は暖房が不要となる時刻を熱処理不要時刻入力手段にて入力することになる。
そして、使用者が入力した熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されるものの、その時点から熱処理不要時刻までの間は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱(冷熱又は温熱)にて対象域が冷房又は暖房されるため、対象域は使用者にとって快適な状態に維持されるものとなる。
つまり、事前停止用時間を、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱にて対象域を快適な状態に維持できる時間に相当する時間に設定しておくことにより、使用者が冷房又は暖房を不要とする熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、装置本体が運転状態から停止状態に制御されるものの、その時点から熱処理不要時刻までの間は、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱にて対象域を使用者にとって快適な状態に維持できるものとなる。
しかも、使用者は、その冷房又は暖房が不要となる時刻を、熱処理不要時刻として、熱処理不要時刻入力手段にて入力するという、簡素な操作を行うだけで、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を対象域の冷房又は暖房に有効に利用できるものとなる。
要するに、本発明の第7特徴構成によれば、操作の簡素化を図りながら、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有された熱を有効に利用することができる熱処理設備を提供するに至った。
また、本発明の第7特徴構成によれば、事前停止用時間が、熱負荷に基づいて、補正されることになる。
熱負荷は、例えば、外気温度や処理装置本体が熱処理を行う直前の対象域の温度にて判別することができる。
つまり、例えば、熱負荷を外気温度にて判別すると、冷房を行う場合には、外気温度が高いほど、事前停止用時間が短くなるように補正されることになり、暖房を行う場合には、外気温度が高いほど、事前停止用時間が長くなるように補正されることになる。
そして、装置本体が熱処理を行う直前の対象域の温度は、外気温度とは差を有するものであるが、外気温度の昇降に伴って昇降するものであるから、例えば、熱負荷を、装置本体が熱処理を行う直前の対象域の温度にて判別すると、冷房を行う場合には、装置本体が熱処理を行う直前の対象域の温度が高いほど、事前停止用時間が短くなるように補正されることになり、暖房を行う場合には、装置本体が熱処理を行う直前の対象域の温度が高いほど、事前停止用時間が長くなるように補正されることになる。
ちなみに、熱負荷とは、対象域を冷房及び暖房する際の負荷であり、一般には、外気温度の変化に伴って変化する値である。
この熱負荷の判別は、上述した通り、外気温度や処理装置本体が熱処理を行う直前の対象域の温度にて判別することができるが、その他、温風暖房を開始した際の対象域の温度の上昇勾配、床暖房を開始した際の対象域や床部の温度の上昇勾配、冷房を開始した場合の対象域の温度の下降勾配にても判別でき、さらに、外気温度と対象域の温度との差にて判別することができる。
尚、処理装置本体が熱処理を行う直前の対象域の温度に代えて、処理装置本体が熱処理を行う以前の数分から数十分の間、又は、数時間における対象域の温度の代表値(例えば、平均値)を用いることもできる。
このように、事前停止用時間が、熱負荷に基づいて補正されるため、熱負荷の変化に拘わらず、適正な事前停止用時間が設定されることになって、熱処理不要時刻に達するまでに、対象域が快適な状態から外れることや、熱処理不要時刻に達しても、対象域の床部、天井部、側壁部等に未だ十分な熱が保有される無駄が発生することを回避できるものとなる。
説明を加えると、熱処理不要時刻入力手段にて入力された熱処理不要時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点に、事前停止処理が実行されて、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有されている熱(冷熱又は温熱)にて、対象域が冷房又は暖房されることになるが、対象域の床部、天井部、壁等に保有されている熱量の単位時間当たりの消費量は、熱負荷によって変化することになるため、熱処理不要時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点において、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有されている熱量が同じであっても、その熱量によって対象域を快適な状態に維持できる時間が変動することになる。
このように、熱負荷の変化によって、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有されている熱量が同じであっても、その熱量によって対象域を快適な状態に維持できる時間が変動するが、事前停止用時間が、熱負荷に基づいて、対象域の床部、天井部、側壁部等に保有されている熱量にて対象域を快適な状態に維持できる時間に相当する時間に補正されるものとなり、熱処理不要時刻に達するまでに、対象域が快適な状態から外れることや、熱処理不要時刻に達しても、対象域の床部、天井部、側壁部等に未だ十分な熱が保有される無駄が発生することを回避できるものとなるのである。
要するに、本発明の第特徴構成によれば、熱負荷の変化に拘わらず、熱処理不要時刻に達するまでに、対象域が快適な状態から外れることや、熱処理不要時刻に達しても、対象域の床部、天井部、側壁部等に未だ十分な熱が保有される無駄が発生することを回避できる熱処理設備を提供できる。
熱処理設備の概略図 制御構成を示すブロック図 制御作動を示すフローチャート 室温と床部表面温度との推奨範囲を示す図 室温と床部表面温度との経時的変化を示す図 別の実施形態の熱処理設備の制御構成を示すブロック図 別の実施形態の熱処理設備の制御構成を示すブロック図
〔第1実施形態〕
以下、本発明の熱処理設備の第1実施形態を図面に基づいて説明する
図1に示すように、床暖房装置本体Aが、リビング、廊下、浴室等の対象域Bに設置され、その床暖房装置本体Aの運転を制御する制御手段としての制御部Hが設けられている。
つまり、暖房のために対象域Bに対する熱処理を行う装置本体としての床暖房装置Aが、対象域Bの床部に設置されて、対象域Bが暖房されるように構成されている。
本実施形態においては、床暖房装置本体Aは、熱媒通流管1を板状基材2に蛇行状に配設して床暖房パネルとして構成され、そして、熱媒通流管1に対して熱源機3から熱媒が循環供給されるように構成され、且つ、熱媒通流管1に対する熱媒の供給を断続する熱動弁4が設けられている。
制御部Hは、熱源機3の作動及び熱動弁4の開閉作動を制御することによって、床暖房装置本体Aの運転を制御するように構成されている。
つまり、運転の開始が指令されると、熱源機3の運転を開始し、また、運転の停止が指令されると、熱源機3の運転を停止することになり、また、運転中においては、熱動弁4を開閉制御することになる。
熱動弁4の開閉制御は、運転開始から初期暖房終了条件が満たされるまでは、熱動弁4を開き状態に維持する初期暖房制御を行い、初期暖房制御が終了すると、設定基本周期のうちで熱動弁4を開き状態にする時間を調整する形態で熱動弁4を繰り返し開閉させて、対象域Bの域温度(室温)を設定目標温度に維持する温度調整暖房制御を行うように構成されている。
熱源機3は、詳述はしないが、熱媒を循環させる循環ポンプ、循環される熱媒を加熱する熱交換器、その熱交換器を加熱する燃焼バーナ、及び、加熱された熱媒の温度を検出するセンサ等を備えて構成され、燃焼バーナの燃焼量を調整することにより、予め設定された温度(例えば70℃)の熱媒を供給するように構成されている。
ちなみに、図1及び図2には、制御部Hが熱源機3の外部に設置される状態を例示するが、一般には、制御部Hは、熱源機3の内部に装備されることになる。
対象域Bには、制御部Hと通信自在な運転指令用のリモコンRが設けられ、このリモコンRには、対象域Bの温度(域温度)を計測する域温度計測手段として、対象域Bの域温度(室温度)を検出する域温度検出センサ5が設けられ、この域温度検出センサ5の検出情報が、制御部Hに通信されるように構成される。
床暖房装置本体Aには、その床暖房装置本体Aの表面温度を検出する表面温度検出センサ6が装備され、この表面温度検出センサ6の検出情報が、制御部Hに入力されるように構成されている。
ちなみに、床暖房装置本体Aの上部には、一般に床部仕上げ材が設置されることになり、表面温度検出センサ6の検出温度と、床暖房装置本体A及び床部仕上げ材が設置される対象域Bの床部の表面温度、つまり、床部仕上げ材の表面温度とは異なるが、その差は略一定の温度(例えば15℃)である。したがって、本実施形態では、表面温度検出センサ6の検出温度から設定温度(例えば15℃)を減算した演算温度を、床暖房装置本体Aが設置される床部の表面温度(以下、床部表面温度と呼称)とする。
つまり、本実施形態においては、表面温度検出センサ6が、床暖房装置本体Aが設置される床部の表面温度(床部表面温度)を計測する表面温度計測手段に相当する。
図2に示すように、リモコンRには、暖房運転の開始及び停止を指令する運転指令スイッチ11、及び、対象域Bを暖房する目標温度を設定する目標温度設定部12が基本要素として備えられている。
そして、本実施形態においては、リモコンRには、上記基本要素に加えて、対象域Bの暖房を自動的に開始する開始時刻を入力する開始時刻設定部13、及び、対象域Bの暖房が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段としての不要時刻設定部14が備えられ、さらには、後述する事前停止処理を実行するか否かを選択する実行選択手段としての実行設定部15、熱処理不要時刻において運転を自動停止するか否かを選択する自動停止選択手段としての自動停止設定部16、開始時刻に暖房運転を自動的に開始するか否かを選択する自動開始選択手段としての自動開始設定部17、及び、後述する判別用基準関係を変更設定する判別用基準関係設定手段としての関係設定部18が備えられている。
不要時刻設定部14としては、何時、何分という時刻を数値入力する形態に構成できるが、その他、熱処理不要時刻が何時間何分後であることを示す時間、つまり、現在から熱処理不要時刻までの時間(残時間)を入力する形態に構成してもよい。
尚、開始時刻設定部13も同様である。
制御部Hは、リモコンRからの指令情報に基づいて、上述の如く、熱源機3の作動及び熱動弁4の開閉作動を制御することによって、床暖房装置本体Aの運転を制御することになる。
すなわち、運転指令スイッチ11にて運転開始指令が指令されたときや、自動開始設定部17にて自動開始が選択されている場合において開始時刻設定部13にて設定された開始時刻になると、上述した初期暖房制御を実行し、初期暖房終了条件が満たされると、温度調整暖房制御を実行することになる。
初期暖房終了条件は、本実施形態では、目標温度設定部12にて設定された目標温度よりも設定温度だけ低い温度(例えば2℃)が域温度検出センサ5にて検出される条件とするが、例えば、運転開始から初期設定時間(例えば、30分)が経過する条件とする等、初期暖房終了条件は種々変更できる。
温度調整暖房制御は、目標温度設定部12にて設定された目標温度と域温度検出センサ5にて検出される検出温度との温度差に基づいて、設定基本周期のうちで熱動弁4を開き状態にする時間を調整する形態で熱動弁4を繰り返し開閉させて、対象域Bの域温度(室温度)を設定目標温度に維持することになる。
つまり、目標温度に対して検出温度が低いほど、設定基本周期(例えば20分)のうちで熱動弁4を開き状態にする時間が長くなるように調整されて、対象域Bの域温度(室温)が設定目標温度に維持されることになる。
温度調整暖房制御を実行しているときに、表面温度検出センサ6の検出温度に基づいて求められる床部表面温度が高温回避用の設定温度(例えば、33℃)を超えると、域温度検出センサ5にて検出される検出温度が目標温度設定部12にて設定された目標温度よりも低くても、熱動弁4を開き状態にする時間を増加させないようにする強制温度調整制御が実行されることになる。
制御部Hは、運転指令スイッチ11にて運転停止指令が指令されたときには、温度調整暖房制御等の暖房運転を停止することになり、また、制御部Hは、次に述べる場合にも暖房運転を停止するように構成されている。
すなわち、制御部Hは、実行設定部15にて実行が選択されている場合には、不要時刻設定部14にて設定された熱処理不要時刻(暖房不要時刻)よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行して、暖房運転を停止するように構成されている(図5参照)。
そして、制御部Hは、事前停止処理を、実行設定部15にて実行が選択されていない場合には、実行しないように構成されている。
また、制御部Hは、実行設定部15にて実行が選択されていない場合でかつ自動停止設定部16にて自動停止が選択されている場合には、不要時刻設定部14にて設定された熱処理不要時刻において、床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に制御する不要時刻停止処理を実行して、暖房運転を停止するように構成されている。
そして、制御部Hは、不要時刻停止処理を、自動停止設定部16にて自動停止が選択されていない場合には、実行しないように構成されている。
つまり、使用者が外出を予定している場合において、その外出時刻に相当する時刻を不要時刻設定部14にて入力し、そして、実行設定部15にて実行を選択しておくことにより、事前停止処理が実行されることになる。そして、外出時刻よりも早く暖房運転が停止されるものの、床暖房装置本体Aや対象域Bの床部、天井部、側壁部等に保有されている熱にて、対象域Bが暖房されることになる。
また、使用者が就寝等に合わせて暖房運転を停止したい場合には、その停止したい時刻に相当する時刻を不要時刻設定部14にて入力し、そして、実行設定部15にて実行しないを選択し、かつ、自動停止設定部16にて自動停止を選択しておくことにより、不要時刻設定部14にて入力された時刻に、暖房運転が停止されることになる。
制御部Hは、事前停止処理を実行するにあたり、そのための事前停止用時間を演算により求めるように構成されている。
すなわち、床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に切り替えたのちに対象域Bの温度と床暖房装置本体Aが設置される床部の表面温度(床部表面温度)との関係が判別用基準関係になるまでに経過する経過時間を関係変化予測条件に基づいて予測して、その予測した経過時間を、上述の事前停止処理における事前停止用時間に設定するように構成されている。
つまり、事前停止用時間としては、一般的な使用環境を考慮して、30分あるいは1時間等の予め定めた時間として設定してもよいが、本実施形態では、過去に暖房運転を停止したときの域温度検出センサ5にて検出される域温度(室温)と表面温度検出センサ6にて検出される温度に基づいて演算される床部表面温度との時系列な経過情報に基づいて、事前停止用時間を求めるように構成されている。
説明を加えると、図5に示すように、域温度検出センサ5により検出される域温度(室温)、及び、表面温度検出センサ6により検出される温度に基づいて演算される床部表面温度は、暖房運転を開始すると漸次上昇し、その後、域温度(室温)が目標温度に維持されることになり、それに合わせて床部表面温度も一定温度を維持されることになる。
そして、暖房運転を停止すると、その停止時点からは、域温度(室温)及び床部表面温度が漸次低下することになる。
したがって、制御部Hが、床暖房装置Aを運転状態から停止状態に切り替えたのちに対象域Bの温度(域温度)が時間経過に伴って低下する時系列的な域温度低下情報及び暖房装置本体Aが設置される床部の表面温度(床部表面温度)が時間経過に伴って低下する時系列的な表面温度低下情報を、関係変化予測条件として記憶するように構成され、その関係変化予測条件に基づいて経過時間を予測するように構成されている。
そして、制御部Hが、以前に床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に切り替えた際、つまり、暖房運転を停止した際における対象域Bの温度(域温度)の時系列的な変化及び床暖房装置本体Aが設置される床部の表面温度(床部表面温度)の時系列的な変化を域温度検出センサ5及び表面温度検出センサ6にて計測する計測処理を実行して、その計測した情報に基づいて時系列な域温度低下情報及び表面温度低下情報を定めるように構成されている。
また、制御部Hは、その計測した情報に基づいて時系列な域温度低下情報及び表面温度低下情報を定めるにあたり、以前に実行した複数回の計測処理の夫々にて計測した検出情報を平均化処理して定めるように構成されている。
時系列的な域温度低下情報は、本実施形態では、域温度の夫々について、その温度から単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を定めるように構成されている。
つまり、例えば、20℃については、その温度から19℃に低下するのに要する単位温度低下時間を定め、19℃については、その温度から18℃に低下するのに要する単位温度低下時間を定める等、各域温度の夫々について、単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を定めることになる。
したがって、制御部Hは、以前に実行した複数回の計測処理の夫々にて計測した検出情報の平均化処理として、各計測処理にて計測した検出情報に基づいて、計測処理ごとに、域温度の夫々について、その温度から単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を求め、そして、各計測処理の同じ域温度に対応する単位温度低下時間を平均して、平均した単位温度低下時間をその域温度に対する単位温度低下時間に定めることを、域温度の夫々について行うことになる。
ちなみに、単位温度低下するのに要する時間は、域温度が高いほど短い時間になる傾向となることは勿論である。
時系列的な表面温度低下情報は、本実施形態では、床部表面温度の夫々について、その温度から単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を定めるように構成されている。
つまり、例えば、30℃については、その温度から29℃に低下するのに要する単位温度低下時間を定め、29℃については、その温度から28℃に低下するのに要する単位温度低下時間を定める等、各床部表面温度の夫々について、単位温度低下するのに要する時間を定めることになる。
したがって、制御部Hは、以前に実行した複数回の計測処理の夫々にて計測した検出情報の平均化処理として、各計測処理にて計測した検出情報に基づいて、計測処理ごとに、床部表面温度の夫々について、その温度から単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を求め、そして、各計測処理の同じ床部表面温度に対応する単位温度低下時間を平均して、平均した単位温度低下時間をその床部表面温度に対する単位温度低下時間に定めることを、床部表面温度の夫々について行うことになる。
ちなみに、単位温度低下するのに要する時間は、床部表面温度が高いほど短い時間になる傾向となることは勿論である。
判別用基準関係は、本実施形態においては、「社団法人空気調和・衛生工学会」より報告されている[床暖房を行う際の床部表面温度・室温の推奨範囲](以下、推奨範囲と略称する)に基づいて定めるように構成されている。
すなわち、推奨範囲は、図4に示すように、床部表面温度と域温度(室温)との関係から定められるものであり、また、その推奨範囲の内部には、目標範囲が、床部表面温度と域温度(室温)との関係から定められている。
つまり、熱処理設備としての床暖房用設備を設置する場合には、床暖房装置本体Aの運転によって対象域Bを目標範囲に調整できるように、その暖房能力を考慮して設置されているため、使用者の好みにより、目標温度設定部12にて設定される目標温度が変化しても、床暖房装置本体Aを運転しているときには、多くの場合には、床部表面温度と域温度(室温)とは、推奨範囲の内部に位置するものとなり、そして、床暖房装置本体Aの運転を停止させると、床部表面温度と室温(域温度)とが低下して、推奨範囲を外れるものとなる。
ちなみに、推奨範囲には、既存住宅についての目安を示す範囲部分Zが示されているが、本実施形態においては、この範囲部分Zを除いた範囲部分を、推奨範囲として扱うものとする。
したがって、推奨範囲の外郭線うちで、床暖房装置本体Aの運転を停止させたのち床部表面温度と域温度(室温)とが低下した際に、床部表面温度と域温度(室温)との関係が横断することが予測される外郭線部分Wに対応して、床部表面温度と域温度(室温)との関係が求められることになり、その床部表面温度と域温度(室温)との関係が、判別用基準関係として定められることになる。
つまり、推奨範囲は、横軸を床部表面温度とし、縦軸を室温(域温度)として示されものであり、外廓線部分Wは、床部表面温度が25℃の場合において縦軸と平行に沿って伸びる形態で示される第1部分W1、その第1部分W1の下端に続いて、床部表面温度が上昇するほど室温(域温度)が低下する形態で示される第2部分W2、及び、その第2部分W2の下端に続いて、床部表面温度が上昇するほど室温(域温度)が上昇する形態で示される第3部分W3である。
ちなみに、通常の使用形態を鑑みると、床暖房装置本体Aの運転を停止させた際における床部表面温度と域温度(室温)とは、外廓線部分Wにおける第1部分W1及び第2部分W2を横切る形態で低下することが予測されるものである。
ところで、判別用基準関係は、上述の通り、事前停止処理を実行するための事前停止用時間を定めるために使用されることになるが、この判別用基準関係を、上記した推奨範囲に基づいて単一に定めると、使用者にとっては、好ましいと感じない虞がある。
つまり、使用者が外出を予定している場合において、不要時刻設定部14にて入力された外出時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点において、事前停止処理が実行されることになり、その後は、床暖房装置本体Aや対象域Bの天井部や壁に保有されている熱にて、対象域Bが暖房されることになるが、使用者によっては、外出時刻に達するまでに寒いと感じる場合や外出時刻においても未だ暑いと感じる場合が発生することが考えられる。
制御部Hは、リモコンRの関係設定部18による変更設定情報に基づいて、判別用基準関係を変更設定するように構成されている。
この基準関係の変更設定は、図4において破線にて示すように、外廓線部分Wを、縦軸及び横軸に沿って平行移動させることに相当するものであり、本実施形態では、基準関係を4段階に変更設定できるように構成されている。
つまり、推奨範囲の外廓線に相当する関係にする状態、その外廓線よりも低温側に平行移動させる状態、その外廓線よりも高温側に1段階だけ平行移動させる状態、及び、外廓線よりも高温側に2段階平行移動させる状態である。
ちなみに、関係設定部18としては、押し操作スイッチが押されるごとに、基準関係を順次一段階ずつ変更させる形態で構成できるものであり、また、設定された基準関係が4段階のいずれであるかを示す表示部を設けておくことになる。
このように表示部を設ける場合において、表示部を液晶式の表示として構成する際において、基準関係を外廓線よりも低温側に平行移動させる状態においては、「ものすごいエコである」と表示し、基準関係を外廓線に相当する関係にする状態においては、「かなりエコである」と表示し、基準関係を外廓線よりも高温側に1段階だけ平行移動させる状態においては、「少しエコである」と表示し、さらに、基準関係を外廓線よりも高温側に2段階平行移動させる状態においては、「エコである」と表示させるようにする等、使用者に分かり易い表示を行うことが好ましいものとなる。
要するに、制御部Hは、事前停止処理を実行する場合には、暖房運転を停止したのちにおいて、現在の床部表面温度と域温度(室温)とが判別用基準関係になるまでの経過時間を、時系列な域温度低下情報及び表面温度低下情報に基づいて求めて、その経過時間を事前停止用時間として、入力された暖房不要時間よりも事前停止用時間だけ前の時点において暖房運転を停止させることになるのである。
ちなみに、現在の床部表面温度と域温度(室温)とが判別用基準関係になるまでの経過時間は、時系列な域温度低下情報及び表面温度低下情報に基づいて、暖房運転を停止したのちに床部表面温度と域温度(室温)とが時間経過に伴ってどのように変化するかを予測して、その予測した床部表面温度と域温度(室温)とが判別用基準関係になるまで時間を経過時間として求めることになる。
尚、熱処理設備を対象域Bに設置した直後等において事前停止処理を実行するために、時系列な域温度低下情報及び表面温度低下情報として、標準的な情報がデフォルト情報として記憶されており、熱処理設備を対象域Bに設置した直後等においては、このデフォルト情報を用いて事前停止用時間が求められることになる。
次に、制御部Hの制御作動について、図3のフローチャートに基づいて説明を加える。
すなわち、先ず、運転指令スイッチ11により、運転開始指令が指令されているか否かを判断し(#1)、運転開始指令が指令されていない場合には、運転開始時点であるか否か、つまり、自動開始設定部17にて自動開始が選択されている場合において開始時刻設定部13にて設定された開始時刻であるか否かを判断する(#2)。
#1にて、運転開始指令が指令されていると判断した場合や、#2にて、運転開始時点であると判断した場合には、運転制御処理(#3)を実行する。
運転制御処理においては、初期暖房制御、温度調整暖房制御、及び、強制温度調整制御を行うことになる。
#1にて、運転開始指令が指令されていないと判断し、且つ、#2にて、運転開始時点でない判断した場合には、温度情報計測済みであるか否かを判断し(#11)、計測済みでない場合には、暖房運転を停止した際における対象域Bの温度(域温度)の時系列的な変化及び床暖房装置本体Aが設置される床部の表面温度(床部表面温度)の時系列的な変化を域温度検出センサ5及び表面温度検出センサ6にて計測する計測処理を実行することになる。
ちなみに、この計測処理が終了する条件は、例えば、域温度が17℃以下になり、床部表面温度24℃が以下になる条件として定められている。
#3の運転制御処理を実行したあとは、実行設定部15に実行が選択されている事前停止処理モードであるか否かを判断し(#4)、事前停止処理モードである場合には、事前停止用時間の演算済みであるか否かを判断し(#5)、事前停止用時間の演算済みで無い場合には、事前停止用時間演算処理(#6)を実行する。
この事前停止用時間演算処理は、暖房運転を停止したのちにおいて、現在の床部表面温度と域温度(室温)とが判別用基準関係になるまでの経過時間を、時系列な域温度低下情報及び表面温度低下情報に基づいて求めて、その経過時間を事前停止用時間とする処理である。
#4にて、事前停止処理モードでないと判断した場合には、自動停止設定部16にて自動停止が選択されている不要時刻停止処理モードであるか否かを判断する(#7)。
そして、#5にて、事前停止用時間の演算済みであると判断した場合や、#6にて、事前停止用時間演算処理を実行したのち、並びに、#7にて、不要時刻停止処理モードであると判断した場合には、停止時点であるか否かを判断する(#8)
つまり、事前停止処理モードである場合には、不要時刻設定部14にて設定された熱処理不要時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点であるか否かを判断し、また、不要時刻停止処理モードである場合には、不要時刻設定部14にて設定された熱処理不要時刻であるか否かを判断する。
#9にて、停止時点であると判断した場合には、熱源機3の運転を停止しかつ熱動弁4を閉じる停止処理を行い、その後、上述した#11の処理を行うことになる。
また、#7にて、不要時刻停止処理モードではないと判断した場合や、#8にて、停止時点でないと判断した場合には、運転指令スイッチ11により、運転停止指令が指令されているか否かを判断し(#1)、運転停止指令が指令されていない場合には、#3の運転制御処理を実行し、運転停止指令が指令されている場合には、#10の運転停止処理を実行することになる。
ちなみに、この第1実施形態においては、上述の如く、床暖房装置本体Aの表面温度を検出する表面温度検出センサ6の検出温度から設定温度(例えば15℃)を減算した演算温度を、床暖房装置本体Aが設置される床部の温度(床部表面温度)として用いる場合を例示したが、この第1実施形態を実施する場合において、床暖房装置本体Aが設置される床部の温度(床部表面温度)、つまり、床暖房装置本体Aの上部側に設置される床部仕上げ材の上面の温度を、表面温度検出センサ6にて直接検出するように構成して実施してもよいことは勿論である。
また、この第1実施形態においては、事前停止用時間演算処理にて求めた事前停止用時間をそのまま用いて、事前停止処理を実行させるようにしたが、図2に示すように、熱負荷を検出するセンサとして、外気温度を検出する外気温度センサGを設け、制御部Hが、外気温度センサGにて検出される外気温度に基づいて、事前停止用時間を補正する事前停止時間補正処理を実行するように構成してもよい。
尚、図2には、外気温度センサGが、熱源機3の外部に位置する状態を示すが、外気温度センサGを熱源機3内に装備させる形態で実施することができる。
事前停止時間補正処理における補正の形態としては、例えば、上述の如く、暖房運転を停止した際における対象域Bの温度(域温度)の時系列的な変化及び床暖房装置本体Aが設置される床部の表面温度(床部表面温度)の時系列的な変化を域温度検出センサ5及び表面温度検出センサ6にて計測する計測処理を実行する際に、外気温度を併せて計測しておき、以前に実行した複数回の計測処理の夫々にて計測した外気温度の平均値を求める。
そして、求めた平均値よりも現在の外気温度が高い場合には、求めた平均値と現在の外気温度との差が大きいほど、事前停止用時間演算処理にて求めた事前停止用時間を長くするように補正し、また、求めた平均値よりも現在の外気温度が低い場合には、求めた平均値と現在の外気温度との差が大きいほど、事前停止用時間演算処理にて求めた事前停止用時間を短くするように補正する形態がある。
その他の補正の形態としては、暖房運転を行うことになる一般的な基準温度範囲を定めておき、現在の外気温度が基準温度範囲にあるときには、事前停止用時間演算処理にて求めた事前停止用時間を変更しないものの、現在の外気温度が基準温度範囲よりも高いときには、事前停止用時間演算処理にて求めた事前停止用時間を、現在の外気温度が基準温度範囲よりも高くなるほど長くなるように補正し、現在の外気温度が基準温度範囲よりも低いときには、事前停止用時間演算処理にて求めた事前停止用時間を、現在の外気温度が基準温度範囲よりも低くなるほど長くなるように補正する形態がある。
ところで、事前停止時間補正処理を行うにあたり、暖房装置本体Aが暖房(熱処理)を行う前の域温度検出センサ5の検出温度を、外気温度に代えて用いることができるものである。
つまり、暖房装置本体Aが暖房(熱処理)を行う直前またはそれよりも以前の対象域の温度は、外気温度とは差を有するものであるが、外気温度の昇降に伴って昇降するものであるから、暖房装置本体Aが暖房(熱処理)を行う直前またはそれ以前の対象域の温度を、外気温度の代用値として、上述の如く補正を行うことができる。
尚、暖房装置本体Aが暖房(熱処理)を行う以前の対象域の温度を、外気温度の代用値として用いる場合には、暖房装置本体Aが暖房(熱処理)を行う以前の数分〜数十分あるいは数時間の温度の代表値(例えば、平均値)を求めるようにすることになる。
さらに、この第1実施形態を実施するにあたり、制御部Hが、暖房装置本体Aが暖房(熱処理)を行うときには、その暖房運転中においても、事前停止用時間演算処理を実行して、求めた事前停止用時間を、暖房運転を停止しても快適な状態を維持できる快適維持時間として、リモコンR等に表示する快適維持時間表示処理を実行するように構成してもよい。
このようにすれば、外出を行うときだけではなく、床暖房装置本体Aが設置されたリビングから寝室に移動することが予定されているときに、その移動時刻よりも快適維持時間だけ前に暖房運転を停止することを促すことができるものとなる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の熱処理設備の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
この第2実施形態は、図6に示すように、上記の第1実施形態と較べて、表面温度検出センサ6が省略されて、それに伴って、制御部Hが実行する制御作動の内容が異なるものであり、以下においては、制御部Hが実行する制御内容について説明する。
制御部Hは、第1実施形態と同様に、初期暖房制御、及び、温度調整暖房制御を実行し、さらに、事前停止処理、及び、不要時刻停止処理を実行することになるが、事前停止処理を実行するための事前停止用時間を、次の如く求めることになる。
すなわち、制御部Hが、床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に切り替えたのちに対象域Bの温度(域温度)が対象域用基準温度に低下するまでに経過する経過時間を域温度低下予測条件に基づいて予測して、その経過時間を事前停止用時間に設定するように構成されている。
そして、制御部Hが、床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に切り替えたのちに対象域Bの温度(域温度)が時間経過に伴って低下する時系列的な域温度低下情報を、域温度低下予測条件として記憶するように構成されている。
具体的には、制御部Hが、以前に床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に切り替えた際における対象域の温度(域温度)の時系列的な変化を域温度センサ5にて計測する計測処理を実行して、その計測した情報に基づいて時系列な域温度低下情報を定めるように構成されている。
時系列的な域温度低下情報は、本実施形態では、域温度の夫々について、その温度から単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を定めるように構成されている。
つまり、例えば、20℃については、その温度から19℃に低下するのに要する単位温度低下時間を定め、19℃については、その温度から18℃に低下するのに要する単位温度低下時間を定める等、各域温度の夫々について、単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を定めることになる。
したがって、制御部Hは、以前に実行した複数回の計測処理の夫々にて計測した検出情報の平均化処理として、各計測処理にて計測した検出情報に基づいて、計測処理ごとに、域温度の夫々について、その温度から単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を求め、そして、各計測処理の同じ域温度に対応する単位温度低下時間を平均して、平均した単位温度低下時間をその域温度に対する単位温度低下時間に定めることを、域温度の夫々について行うことになる。
ところで、対象域用基準温度は、上述の通り、事前停止処理を実行するための事前停止用時間を定めるために使用されることになるが、この対象域用基準温度を、一定の温度に定めると、使用者にとっては、好ましいと感じない虞がある。
つまり、使用者が外出を予定している場合において、不要時刻設定部14にて入力された外出する時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点において、事前停止処理が実行されることになり、その後は、床暖房装置本体Aが設置される床部、対象域Bの天井部、側壁部等に保有されている熱にて、対象域Bが暖房されることになるが、使用者によっては、外出時刻に達すまでに寒いと感じる場合や外出時刻においても未だ暑いと感じる場合が発生することが考えられる。
このため、リモコンRに、対象域用基準温度を変更設定する対象域用基準温度設定手段としての対象域用基準温度設定部19が設けられ、制御部Hは、その対象域用基準温度設定部19による変更設定情報に基づいて、対象域用基準温度を変更設定するように構成されている。
つまり、対象域用基準温度が対象域用基準温度設定部19により、4段階の温度、例えば、19.5℃、19℃、18.5℃、18℃に変更されるように構成されている。
対象域用基準温度設定部19としては、押し操作スイッチが押されるごとに、対象域用基準温度を順次一段階ずつ変更させる形態で構成できるものであり、また、設定された基準関係が4段階のいずれであるかを示す表示部を設けておくことになる。
このように表示部を設ける場合において、表示部を液晶式の表示として構成する際において、対象域用基準温度を最も低い温度にする状態においては、「ものすごいエコである」と表示し、対象域用基準温度を次に低い温度にする状態においては、「かなりエコである」と表示し、対象域用基準温度をこれよりも一段階上の温度にする状態においては、「少しエコである」と表示し、さらに、対象域用基準温度を最も高い温度にする状態においては、「エコである」と表示させるようにする等、使用者に分かり易い表示を行うことが好ましいものとなる。
要するに、制御部Hは、事前停止処理を実行する場合には、暖房運転の停止したのちにおいて、現在の室温(域温度)が対象域用基準温度になるまでの経過時間を、時系列な域温度低下情報に基づいて求めて、その経過時間を事前停止用時間として、入力された暖房不要時間よりも事前停止用時間だけ前の時点において暖房運転を停止させることになるのである。
ちなみに、現在の室温(域温度)が対象域用基準温度になるまでの経過時間は、時系列な域温度低下情報に基づいて、暖房運転を停止したのちに室温(域温度)がどのように時間経過に伴って変化するかが予測できるから、その予測した室温(域温度)が対象域用基準温度になるまで時間を経過時間として求めることになる。
尚、熱処理設備を対象域Bに設置した直後等において事前停止処理を実行するために、時系列な域温度低下情報として、標準的な情報がデフォルト情報として記憶されており、熱処理設備を対象域Bに設置した直後等においては、このデフォルト情報を用いて事前停止用時間が求められることになる。
ちなみに、この第2実施形態は、上述の如く、第1実施形態において装備した表面温度検出センサ6が省略されるものであるが、この第2実施形態においても、表面温度検出センサ6を装備して、第1実施形態で説明した強制温度調整制御を、制御部Hに実行させるようにしてもよい。
この第2実施形態における制御部Hの制御作動は、第1実施形態において図3のフローチャートに基づいて説明した内容と同様であるので、その説明を省略する。
また、この第2実施形態においても、上記第1実施形態において補足説明した、事前停止時間補正処理、並びに、快適維持時間表示処理を、制御部Hに実行させるようにするとよい。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の熱処理設備の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
この第2実施形態は、図7に示すように、上記の第1実施形態と較べて、域温度検出センサ5が省略され、目標温度設定部12に代えて、暖房装置本体Aが設置された床部の表面温度(床部表面温度)についての目標温度を設定する床部目標温度設定部20がリモコンRに設けられる点が異なり、それに伴って、制御部Hが実行する制御作動の内容が異なるものであり、以下においては、制御部Hが実行する制御内容について説明する。
制御部Hは、第1実施形態と同様に、初期暖房制御、温度調整暖房制御、及び、強制温度調整制御を実行し、さらに、事前停止処理、及び、不要時刻停止処理を実行することになるが、初期暖房制御、温度調整暖房制御、及び、事前停止処理を実行するための事前停止用時間の演算が、第1実施形態と異なる。
すなわち、制御部Hは、運転指令スイッチ11にて運転開始指令が指令されたときや、自動開始設定部17にて自動開始が選択されている場合において開始時刻設定部13にて設定された開始時刻になると、上述した初期暖房制御を実行し、初期暖房終了条件が満たされると、温度調整暖房制御を実行することになる。
初期暖房終了条件は、本実施形態では、表面温度検出センサ6にて検出される温度に基づいて求められる床部表面温度が床部目標温度設定部20にて設定された目標温度よりも設定温度だけ低い温度(例えば2℃)になる条件とするが、例えば、運転開始から初期設定時間(例えば、30分)が経過する条件とする等、初期暖房終了条件は種々変更できる。
温度調整暖房制御は、床部目標温度設定部20にて設定された目標温度と表面温度検出センサ6にて検出される検出温度に基づいて求められる床部表面温度との温度差に基づいて、設定基本周期のうちで熱動弁4を開き状態にする時間を調整する形態で熱動弁4を繰り返し開閉させて、対象域Bの域温度(室温度)を設定目標温度に維持することになる。
つまり、目標温度に対して検出温度が低いほど、設定基本周期(例えば20分)のうちで熱動弁4を開き状態にする時間が長くなるように調整されて、対象域Bの域温度(室温)が設定目標温度に維持されることになる。
ちなみに、温度調整暖房制御を実行しているときに、表面温度検出センサ6の検出温度に基づいて求められる床部表面温度が高温回避用の設定温度(例えば、33℃)を超えると、床部目標温度設定部20にて設定された目標温度よりも低くても、熱動弁4を開き状態にする時間を増加させないようにする強制温度調整制御を実行する点は、第1実施形態と同様である。
また、制御部Hは、運転指令スイッチ11にて運転停止指令が指令されたときには、温度調整暖房制御等の暖房運転を停止することや、実行設定部15にて実行が選択されている場合には、不要時刻設定部14にて設定された熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行し、さらに、実行設定部15にて実行が選択されていない場合でかつ自動停止設定部16にて自動停止が選択されている場合には、不要時刻設定部14にて設定された熱処理不要時刻において、床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に制御する不要時刻停止処理を実行することは、第1実施形態と同じである。
そして、この実施形態では、制御部Hは、事前停止処理を実行するための事前停止用時間を、次の如く求めることになる。
すなわち、制御部手段が、前記床暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに床暖房装置本体Aが設置された床部の表面温度(床部表面温度)が床部用基準温度に低下するまでに経過する経過時間を表面温度低下予測条件に基づいて予測して、その予測した経過時間を前記事前停止用時間に設定するように構成されている。
そして、制御部Hが、床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に切り替えたのちに暖房装置本体Aが設置された床部の表面温度(床部表面温度)が時間経過に伴って低下する時系列的な表面温度低下情報を、表面温度低下予測条件として記憶するように構成されている。
具体的には、制御部Hが、以前に前記床暖房装置本体Aを運転状態から停止状態に切り替えた際における床暖房装置本体Aが設置された床部の表面温度(床部表面温度)の時系列的な変化を表面温度検出センサ6にて計測して、その計測した情報に基づいて時系列な表面温度低下情報を定めるように構成されている。
ちなみに、第1実施形態において記載の如く、床暖房装置本体Aの上部には、一般に床部仕上げ材が設置されることになり、表面温度検出センサ6の検出温度と、床暖房装置本体A及び床部仕上げ材が設置される対象域Bの床部の表面温度、つまり、床部仕上げ材の表面温度とは異なるが、その差は略一定の温度(例えば15℃)でありため、表面温度検出センサ6の検出温度から設定温度(例えば15℃)を減算した演算温度を、床部表面温度として、時系列な表面温度低下情報を定めるように構成されている。
時系列的な表面温度低下情報は、本実施形態では、床部表面温度の夫々について、その温度から単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を定めるように構成されている。
つまり、例えば、30℃については、その温度から29℃に低下するのに要する単位温度低下時間を定め、29℃については、その温度から28℃に低下するのに要する単位温度低下時間を定める等、各域温度の夫々について、単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を定めることになる。
したがって、制御部Hは、以前に実行した複数回の計測処理の夫々にて計測した検出情報の平均化処理として、各計測処理にて計測した検出情報に基づいて、計測処理ごとに、床部表面温度の夫々について、その温度から単位温度低下するのに要する単位温度低下時間を求め、そして、各計測処理の同じ域温度に対応する単位温度低下時間を平均して、平均した単位温度低下時間をその床部表面温度に対する単位温度低下時間に定めることを、床部表面温度の夫々について行うことになる。
ところで、床部用基準温度は、上述の通り、事前停止処理を実行するための事前停止用時間を定めるために使用されることになるが、この床部用基準温度を、一定の温度に定めると、使用者にとっては、好ましいと感じない虞がある。
つまり、使用者が外出を予定している場合において、不要時刻設定部14にて入力された外出時刻よりも事前停止用時間だけ前の時点において、事前停止処理が実行されることになり、その後は、床暖房装置本体Aが設置される床部、対象域Bの天井部、及び、側壁部等に保有されている熱にて、対象域Bが暖房されることになるが、使用者によっては、外出時刻に達するまでに寒いと感じる場合や外出時刻においても未だ暑いと感じる場合が発生することが考えられる。
このため、リモコンRに、床部用基準温度を変更設定する床部用基準温度設定手段としての床部用基準温度設定部21が設けられ、制御部Hは、その床部用基準温度設定部21による変更設定情報に基づいて、床部基準温度を変更設定するように構成されている。
つまり、床部用基準温度が床部用基準温度設定部21により、4段階の温度、例えば、26℃、25.5℃、25℃、24.5℃に変更されるように構成されている。
床部用基準温度設定部21としては、押し操作スイッチが押されるごとに、床部用基準温度を順次一段階ずつ変更させる形態で構成できるものであり、また、設定された基準関係が4段階のいずれであるかを示す表示部を設けておくことになる。
このように表示部を設ける場合において、表示部を液晶式の表示として構成する際において、床部用基準温度を最も低い温度にする状態においては、「ものすごいエコである」と表示し、床部用基準温度を次に低い温度にする状態においては、「かなりエコである」と表示し、床部用基準温度をこれよりも一段階上の温度にする状態においては、「少しエコである」と表示し、さらに、床部用基準温度を最も高い温度にする状態においては、「エコである」と表示させるようにする等、使用者に分かり易い表示を行うことが好ましいものとなる。
要するに、制御部Hは、事前停止処理を実行する場合には、暖房運転の停止したのちにおいて、現在の床部表面温度が床部用基準温度になるまでの経過時間を、時系列な表面温度低下情報に基づいて求めて、その経過時間を事前停止用時間として、入力された暖房不要時間よりも事前停止用時間だけ前の時点において暖房運転を停止させることになるのである。
ちなみに、現在の床部表面温度が床部用基準温度になるまでの経過時間は、時系列な表面温度低下情報に基づいて、暖房運転の停止したのちに床部表面温度が時間経過に伴ってどのように変化するかが予測できるから、その予測した床部表面温度が床部用基準温度になるまで時間を経過時間として求めることになる。
尚、熱処理設備を対象域Bに設置した直後等において事前停止処理を実行するために、時系列な表面温度低下情報として、標準的な情報がデフォルト情報として記憶されており、熱処理設備を対象域Bに設置した直後等においては、このデフォルト情報を用いて事前停止用時間が求められることになる。
ちなみに、この第3実施形態においては、上述の如く、床暖房装置本体Aの表面温度を検出する表面温度検出センサ6の検出温度から設定温度(例えば15℃)を減算した演算温度を、床暖房装置本体Aが設置される床部の温度(床部表面温度)として用いる場合を例示したが、この第3実施形態を実施する場合において、床暖房装置本体Aが設置される床部の温度(床部表面温度)、つまり、床暖房装置本体Aの上部側に設置される床部仕上げ材の上面の温度を、表面温度検出センサ6にて直接検出するように構成して実施してもよいことは勿論である。
この第3実施形態における制御部Hの制御作動は、第1実施形態において図3のフローチャートに基づいて説明した内容と同様であるので、その説明を省略する。
また、この第3実施形態においても、上記第1実施形態において補足説明した、事前停止時間補正処理、並びに、快適維持時間表示処理を、制御部Hに実行させるようにするとよい。
ちなみに、この第3実施形態においては、域温度検出センサ5が装備されないから、域温度センサ5の検出値を外気温度センサの検出値として代用することはできないことは、勿論である。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ)第1実施形態における関係変化予測条件としては、例えば、デフォルト値を外気温にて補正する条件とすることが考えられ、また、時系列な域温度低下情報及び表面温度低下情報の標準的な情報を記憶しておき、その標準的な情報を外気温にて補正する条件とすることが考えられるものである。
(ロ)第2実施形態における域温度低下予測条件としては、例えば、デフォルト値を外気温にて補正する条件とすることが考えられ、また、時系列な域温度低下情報の標準的な情報を記憶しておき、その標準的な情報を外気温にて補正する条件とすることが考えられるものである。
(ハ)第3実施形態における表面温度低下予測条件としては、例えば、デフォルト値を外気温にて補正する条件とすることが考えられ、また、時系列な表面温度低下情報の標準的な情報を記憶しておき、その標準的な情報を外気温にて補正する条件とすることが考えられるものである。
(ニ)上記実施形態では、床暖房装置本体が、熱媒通流管を板状基材に配設した熱媒循環式に構成される場合を例示したが、例えば、電熱線を板状基材に配設した電熱式に構成したものや、面状ヒータを板状基材に配設したものなど、種々の構成のものを用いることができる。
(ホ)第1実施形態においては、判別用基準関係設定手段にて判別用基準関係を4段階に変更する場合を例示したが、5段階以上の多段階や3段階以下の少段階に変更できるようにしてもよく、また、無段階に変更できるようにしてもよい。
(へ)第2実施形態においては、対象域用基準温度設定手段にて対象域用基準温度を4段階に変更する場合を例示したが、5段階以上の多段階や3段階以下の少段階に変更できるようにしてもよく、また、無段階に変更できるようにしてもよい。
(ト)第3実施形態においては、床部用基準温度設定手段にて床部用基準温度を4段階に変更する場合を例示したが、5段階以上の多段階や3段階以下の少段階に変更できるようにしてもよく、また、無段階に変更できるようにしてもよい。
(チ)上記第1〜第3実施形態においては、外出を行うときには事前停止処理を用い、就寝等においては不要時刻停止処理を用いることを説明したが、就寝等においても事前停止処理を用いてもよい。
つまり、本願発明は、不要時刻停止処理を備えない形態で実施することが可能である。
(リ)上記第1〜第3実施形態においては、対象域に対する熱処理を行う装置本体が、暖房を行うために熱処理を行う床暖房装置本体を例示したが、装置本体としては、対象域に温風を吹き出す温風式暖房装置本体を用いることができ、この場合には、第2実施形態と同様な形態にて実施できる。
(ヌ)対象域に対する熱処理を行う装置本体としては、対象域に冷風を吹き出して対象域を冷房する冷房装置本体とすることができる。
この冷房装置本体を装置本体として設置する場合にも、制御部が、熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、冷房装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行することになる。
そして、この場合においても、制御部が、冷房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに対象域の温度が対象域用基準温度に上昇するまでに経過する経過時間を域温度上昇予測条件に基づいて予測して、その経過時間を事前停止用時間に設定する形態で、事前停止処理を実行するように構成するとよい。
域温度上昇予測条件は、第2実施形態と同様に、複数回の計測処理の計測値を平均化した情報として定めることができるが、デフォルト値を外気温にて補正する条件とすることが考えられ、また、時系列な域温度低下情報の標準的な情報を記憶しておき、その標準的な情報を外気温にて補正する条件とすることも考えられる。
(ル)上記実施形態では、熱負荷に基づいて事前停止用時間を補正する事前停止時間補正処理を実行するにあたり、外気温度や処理装置本体が熱処理を行う直前の対象域の温度にて熱負荷を判別する場合を例示したが、その他、温風暖房を開始した際の対象域の温度の上昇勾配、床暖房を開始した際の対象域や床部の温度の上昇勾配、冷房を開始した場合の対象域の温度の下降勾配にて熱負荷を判別するようにしてもよく、さらに、外気温度と対象域の温度との差にて熱負荷を判別するようにしてもよい。
尚、処理装置本体が熱処理を行う直前の対象域の温度に代えて、処理装置本体が熱処理を行う以前の数分から数十分の間、又は、数時間における対象域の温度の代表値(例えば、平均値)を用いることもできる。
A 床暖房装置本体(装置本体)
B 対象域
H 制御手段
14 熱処理不要時刻入力手段
15 実行選択手段
16 自動停止選択手段
18 判別用基準関係設定手段
19 対象域用基準温度設定手段
21 床部用基準温度設定手段

Claims (7)

  1. 冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体、及び、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられた熱処理設備であって、
    前記対象域に対する熱処理が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行するように構成され
    前記事前停止処理を実行するか否かを選択する実行選択手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記実行選択手段にて実行が選択されている場合には、前記事前停止処理を実行し、且つ、前記実行選択手段にて実行が選択されていない場合には、前記事前停止処理を実行しないように構成され、
    前記熱処理不要時刻において運転を自動停止するか否かを選択する自動停止選択手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記実行選択手段にて実行が選択されていない場合でかつ前記自動停止選択手段にて自動停止が選択されている場合には、前記熱処理不要時刻において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する不要時刻停止処理を実行し、且つ、前記自動停止選択手段にて自動停止が選択されていない場合には、前記不要時刻停止処理を実行しないように構成されている熱処理設備。
  2. 冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体、及び、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられた熱処理設備であって、
    前記対象域に対する熱処理が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行するように構成され、
    前記装置本体が、暖房を行う暖房装置本体であり、
    前記制御手段が、前記暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに前記対象域の温度が対象域用基準温度に低下するまでに経過する経過時間を域温度低下予測条件に基づいて予測して、その経過時間を前記事前停止用時間に設定するように構成され、
    前記対象域用基準温度を変更設定する対象域用基準温度設定手段が設けられている熱処理設備。
  3. 冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体、及び、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられた熱処理設備であって、
    前記対象域に対する熱処理が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行するように構成され、
    前記装置本体が、前記対象域の床部に設置される床暖房装置本体であり、
    前記制御手段が、前記床暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに前記床暖房装置本体が設置された床部の表面温度が床用基準温度に低下するまでに経過する経過時間を表面温度低下予測条件に基づいて予測して、その予測した経過時間を前記事前停止用時間に設定するように構成されている熱処理設備。
  4. 前記床用基準温度を変更設定する床用基準温度設定手段が設けられている請求項に記載の熱処理設備。
  5. 冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体、及び、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられた熱処理設備であって、
    前記対象域に対する熱処理が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行するように構成され、
    前記装置本体が、前記対象域の床部に設置される床暖房装置本体であり、
    前記制御手段が、前記床暖房装置本体を運転状態から停止状態に切り替えたのちに前記暖房対象域の温度と前記床暖房装置本体が設置される床部の表面温度との関係が判別用基準関係になるまでに経過する経過時間を関係変化予測条件に基づいて予測して、その予測した経過時間を前記事前停止用時間に設定するように構成されている熱処理設備。
  6. 前記判別用基準関係を変更設定する判別用基準関係設定手段が設けられている請求項に記載の熱処理設備。
  7. 冷房又は暖房のために対象域に対する熱処理を行う装置本体、及び、その装置本体の運転を制御する制御手段が設けられた熱処理設備であって、
    前記対象域に対する熱処理が不要となる熱処理不要時刻を入力する熱処理不要時刻入力手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記熱処理不要時刻よりも予め設定された事前停止用時間だけ前の時点において、前記装置本体を運転状態から停止状態に制御する事前停止処理を実行するように構成され、
    前記制御手段が、熱負荷に基づいて、前記事前停止用時間を補正するように構成されている熱処理設備。
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