JP7064850B2 - ロータおよびモータ - Google Patents
ロータおよびモータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP7064850B2 JP7064850B2 JP2017221454A JP2017221454A JP7064850B2 JP 7064850 B2 JP7064850 B2 JP 7064850B2 JP 2017221454 A JP2017221454 A JP 2017221454A JP 2017221454 A JP2017221454 A JP 2017221454A JP 7064850 B2 JP7064850 B2 JP 7064850B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer peripheral
- annular
- peripheral surface
- permanent magnet
- fiber sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
備え、前記環状部材は、その中心穴に前記小径筒部分の前記中径筒部分とは反対側の端部が挿入された状態で当該筒状部材に固定されており、前記小径筒部分の外周側であって前記中径筒部分と前記小径環状部分との間に区画された凹部は、前記環状溝であり、前記中径筒部分の外周面は、前記第1環状外周面部分であり、前記小径環状部分の外周面は、前記第2環状外周面部分であり、前記保護層は、前記永久磁石、前記第1環状外周面部分および前記第2環状外周面部分の外周側を被い、前記保護層の前記樹脂は、前記凹部に嵌合する凸部を備えることを特徴とする。
記第2環状外周面部分を外周側から被うことが望ましい。このように構成すると、第1繊維シートにピンホールなどが発生している場合でも、螺旋に巻回された第1繊維シートが部分的に重なっているので、ピンホールを起点として第1繊維シートが裂けることを防止することができる。また、第1繊維シートに第2繊維シートが重ねて巻回されているので、第1繊維シートの幅方向の端部分が露出する度合いが低くなる。これにより、回転時の風圧で気体等が第1繊維シートの内側に入り込む際の入口が狭くなる。よって、保護層が永久磁石から剥離することを防止あるいは抑制できる。また、第2繊維シートの巻回によって、保護層の外周面における凹凸を無くすこともできる。
環状外周面部分および前記第2環状外周面部分よりも外周側に突出する一対の環状の突出部を備えることが望ましい。このようにすれば、繊維シートを一対の環状の突出部の間に巻回することが容易であり、保護層を設けることが容易となる。
図1は本発明を適用したモータの構成図である。図1において、モータのロータは軸線と直交して永久磁石を通過する断面で示している。図1に示すように、本例のモータ1は、ロータ3と、ロータ3の外周側に配置された環状のステータ4と、ロータ3およびステータ4を収容するケース5を備える。ロータ3は、ロータ軸7と、ロータ軸7に保持された永久磁石8と、永久磁石8の外周側に設けられた保護層9を備える。ステータ4は、環状のステータコア11を備える。ステータコア11は、径方向を内側に向けて突出する6つの突極11aを備える。各突極11aの先端面は、ロータ3の永久磁石8と所定の間隙を介して対向する。6つの突極11aのそれぞれには、コイル12が巻回されている。
図2は図1のモータ1のロータ3の縦断面図である。図3はロータ3の斜視図である。図4はヨーク部材および永久磁石8の分解斜視図である。図3および図4では、保護層9を省略して示す。
2と小径筒部分43との間の環状面44に当接した状態とする。しかる後に、筒状部材33の小径筒部分43の先端に環状部材34を固定する。これにより、永久磁石8は環状溝22に挿入された状態でロータ軸7に固定される。
図5は保護層9の形成動作のフローチャートである。図6(a)は保護層9を形成するのに用いたプリプレグの説明図であり、図6(b)は第1繊維シート61Aをロータ軸7に巻き始めた状態を示す説明図であり、図6(c)は第1繊維シート61Aがロータ軸7に巻回された状態を示す説明図である。図6(b)、図6(c)では、軸部材31を省略して示す。図7(a)は第2繊維シート61Bをロータ軸7に巻き始めた状態を示す説明図であり、図7(b)は第2繊維シート61Bがロータ軸7に巻回された状態を示す説明図である。
周面21の環状溝22に永久磁石8を挿入して固定した状態とする。その後、図5に示すように、第1繊維シート61Aをロータ軸7に巻回する第1繊維シート巻回工程ST1と、第2繊維シート61Bを第1繊維シート61Aの上からロータ軸7に巻回する第2繊維シート巻回工程ST2と、第1繊維シート61Aおよび第2繊維シート61Bが巻回されたロータ軸7を加熱する熱硬化工程ST3と、を行う。
は、隙間70の形状に対応した環状の浸入部62bを備えるものとなる。
本例では、永久磁石8の外周側に繊維シート61(第1繊維シート61Aおよび第2繊維シート61B)を樹脂62で固めてなる保護層9が設けられている。また、この保護層9は、永久磁石8、ロータ軸7の第1環状外周面部分25およびロータ軸7の第2環状外周面部分26を外周側から被う。従って、ロータ3が高速回転する際の遠心力によって永久磁石8が破損することを抑制できる。また、永久磁石8が破損したときに、保護層9により、その飛散を防止できる。
ができる。また、加熱により保護層9を設けた場合に、保護層9と永久磁石8などとの密着性が高い。よって、保護層9が永久磁石8から剥離することを抑制できる。
図8は変形例1のロータ3A、変形例2のロータ3Bの説明図である。図8(a)は変形例1のロータ3Aのヨーク部材32と永久磁石8を示す。図8(b)は変形例2のロータ3Bのヨーク部材32と永久磁石8を示す。図8において、左側半分は断面であり、右側半分は側面である。ロータ3Aおよびロータ3Bは、上記のロータ3に替えて、モータ1のロータとして採用可能である。
化工程ST3において、保護層9の樹脂62は、第1環状外周面部分25の凹部27に嵌合する凸部62aを備えるものとなる。
Claims (8)
- ロータ軸と、
前記ロータ軸の外周側に保持された永久磁石と、
繊維シートを樹脂で固めてなる保護層と、を有し、
前記ロータ軸は、外周側を向く環状外周面と、前記環状外周面を周方向に延びる環状溝と、を備え、
前記永久磁石は、前記環状溝に挿入されており、
前記環状外周面において、前記ロータ軸の軸線方向で前記環状溝の一方側に位置する第1環状外周面部分および他方側に位置する第2環状外周面部分の少なくとも一方には、凹部が設けられており、
前記永久磁石は、環状であり、
前記ロータ軸は、軸部材と、前記軸部材の外周側に保持された筒状部材と、前記筒状部材に固定された環状部材と、を備え、
前記筒状部材は、前記軸線方向の一方側から他方側に向かって、大径筒部分、前記大径筒部分よりも外径寸法が小さい中径筒部分、および、中径筒部分よりも外径寸法が小さい小径筒部分をこの順に備え、
前記環状部材は、前記軸線方向の一方側から他方側に向かって、前記中径筒部分と同一の外径寸法を備える小径環状部分と、前記小径環状部分よりも外径寸法が大きい大径環状部分と、をこの順に備え、
前記環状部材は、その中心穴に前記小径筒部分の前記中径筒部分とは反対側の端部が挿入された状態で当該筒状部材に固定されており、
前記小径筒部分の外周側であって前記中径筒部分と前記小径環状部分との間に区画された凹部は、前記環状溝であり、
前記中径筒部分の外周面は、前記第1環状外周面部分であり、
前記小径環状部分の外周面は、前記第2環状外周面部分であり、
前記保護層は、前記永久磁石、前記第1環状外周面部分および前記第2環状外周面部分の外周側を被い、
前記保護層の前記樹脂は、前記凹部に嵌合する凸部を備えることを特徴とするロータ。 - 前記永久磁石において前記軸線が位置する側とは反対側を向く外側面と前記第1環状外周面部分との間、および、前記永久磁石の前記外側面と前記第2環状外周面部分との間に
は、隙間があり、
前記保護層の前記樹脂は、前記隙間に浸入した浸入部を備えることを特徴とする請求項1に記載のロータ。 - 前記凹部は、前記第1環状外周面部分および前記第2環状外周面部分の少なくとも一方において前記環状溝の側の縁に設けられた切欠きであり、前記環状溝と連通していることを特徴とする請求項1または2に記載のロータ。
- 前記凹部は、前記第1環状外周面部分および前記第2環状外周面部分の少なくとも一方において前記軸線回りを螺旋に延びる螺旋溝であることを特徴とする請求項1または2に記載のロータ。
- 前記保護層は、前記繊維シートとして、前記軸線方向における前記永久磁石の幅寸法より幅の狭い第1繊維シートと、前記永久磁石の前記幅寸法よりも幅の広い第2繊維シートと、を備え、
前記第1繊維シートは、当該第1繊維シート同士が幅方向で部分的に重なるように螺旋状に巻回された状態で前記永久磁石、前記第1環状外周面部分および前記第2環状外周面部分を外周側から被い、
前記第2繊維シートは、前記第1の繊維シートの外周側に巻回された状態で前記永久磁石、前記第1環状外周面部分および前記第2環状外周面部分を外周側から被うことを特徴とする請求項1から4のうちの何れか一項に記載のロータ。 - 前記繊維シートは、前記樹脂が含浸されたプリプレグからなることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか一項に記載のロータ。
- 前記ロータ軸は、前記軸線方向で前記環状外周面の両側に、前記第1環状外周面部分および前記第2環状外周面部分よりも外周側に突出する一対の環状の突出部を備えることを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか一項に記載のロータ。
- 請求項1から7のうちの何れか一項に記載のロータと、
前記ロータに対して回転磁界を発生させるステータと、を有することを特徴とするモータ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017221454A JP7064850B2 (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | ロータおよびモータ |
CN201811364301.7A CN109802502B (zh) | 2017-11-17 | 2018-11-16 | 转子及电动机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017221454A JP7064850B2 (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | ロータおよびモータ |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019092354A JP2019092354A (ja) | 2019-06-13 |
JP2019092354A5 JP2019092354A5 (ja) | 2020-11-19 |
JP7064850B2 true JP7064850B2 (ja) | 2022-05-11 |
Family
ID=66556290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017221454A Active JP7064850B2 (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | ロータおよびモータ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7064850B2 (ja) |
CN (1) | CN109802502B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021029062A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | 日本電産サンキョー株式会社 | ロータおよびモータ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008047767A1 (fr) | 2006-10-17 | 2008-04-24 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Rotor de moteur et son procédé de fabrication |
JP2009017708A (ja) | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Nidec Sankyo Corp | ロータ、ロータの製造方法、およびモータ |
JP2011529679A (ja) | 2008-07-28 | 2011-12-08 | ダイレクト、ドライヴ、システィムズ、インク | 電気機械 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS612776U (ja) * | 1984-06-13 | 1986-01-09 | 神鋼電機株式会社 | ブラシレスモ−タの永久磁石回転子 |
JPS614447A (ja) * | 1984-06-18 | 1986-01-10 | Aisan Ind Co Ltd | ステツプモ−タ用ロ−タとその製造方法 |
JP2942434B2 (ja) * | 1993-02-23 | 1999-08-30 | 富士電気化学株式会社 | ステッピングモータ用ロータおよびその製造方法 |
JPH10201153A (ja) * | 1997-01-07 | 1998-07-31 | Oppama Kogyo Kk | 回転機の回転子 |
JP3484051B2 (ja) * | 1997-09-10 | 2004-01-06 | 株式会社 日立インダストリイズ | 永久磁石式同期電動機及びその製造方法ならびに永久磁石式同期電動機を備えた遠心圧縮機 |
CN100435456C (zh) * | 2003-09-25 | 2008-11-19 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 变换磁阻式电机的转子 |
JP4143631B2 (ja) * | 2005-09-01 | 2008-09-03 | トヨタ自動車株式会社 | ロータの製造方法 |
CN102751801B (zh) * | 2007-07-06 | 2014-10-15 | 日本电产三协株式会社 | 转子、转子的制造方法以及具有该转子的马达 |
JP6212020B2 (ja) * | 2014-11-13 | 2017-10-11 | ファナック株式会社 | 回転子の製造方法 |
JP6571546B2 (ja) * | 2016-01-21 | 2019-09-04 | ファナック株式会社 | 電動機のロータの製造方法 |
-
2017
- 2017-11-17 JP JP2017221454A patent/JP7064850B2/ja active Active
-
2018
- 2018-11-16 CN CN201811364301.7A patent/CN109802502B/zh active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008047767A1 (fr) | 2006-10-17 | 2008-04-24 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Rotor de moteur et son procédé de fabrication |
JP2009017708A (ja) | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Nidec Sankyo Corp | ロータ、ロータの製造方法、およびモータ |
JP2011529679A (ja) | 2008-07-28 | 2011-12-08 | ダイレクト、ドライヴ、システィムズ、インク | 電気機械 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN109802502B (zh) | 2021-03-23 |
JP2019092354A (ja) | 2019-06-13 |
CN109802502A (zh) | 2019-05-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4932620B2 (ja) | ロータ、ロータの製造方法、およびモータ | |
JP6804642B2 (ja) | 回転子、回転電機、および回転子の製造方法 | |
JP6212020B2 (ja) | 回転子の製造方法 | |
JP4815967B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
KR101243670B1 (ko) | 모터의 회전자 | |
US9472984B2 (en) | Rotor for rotating electric machine | |
JP6274475B2 (ja) | 回転子、回転電機および回転子の製造方法 | |
JP2015100202A (ja) | ロータ、モータ、およびロータの製造方法 | |
JP2017163752A (ja) | 永久磁石式回転電機の回転子 | |
US20090021094A1 (en) | Motor, and rotor, and manufacturing method for the rotor, and a motor provided with the rotor | |
JP2018078788A (ja) | モータ及びそのロータ | |
JP6148269B2 (ja) | モータのロータ、およびモータ | |
WO2015025648A1 (ja) | 回転電機 | |
JP7064850B2 (ja) | ロータおよびモータ | |
JP2021029067A5 (ja) | ||
JP7381304B2 (ja) | ロータコアの端面に配置される端板を備える回転子および回転子を備える電動機 | |
JP6707392B2 (ja) | ロータの製造方法 | |
JP7331372B2 (ja) | 回転電機用ロータ | |
JP5983326B2 (ja) | 磁石埋込型モータの回転子 | |
JP2015220950A (ja) | 回転電機 | |
JP7476968B2 (ja) | ロータ、モータ、及びロータの製造方法 | |
WO2023199962A1 (ja) | ロータ及びロータの製造方法 | |
WO2023190854A1 (ja) | ロータ及びロータの製造方法 | |
JP2023151123A (ja) | ロータ及びロータの製造方法 | |
JP6760048B2 (ja) | 回転電機のロータコア |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201007 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201007 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210812 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211005 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220405 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220425 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7064850 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |