JP4932620B2 - ロータ、ロータの製造方法、およびモータ - Google Patents

ロータ、ロータの製造方法、およびモータ Download PDF

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Description

本発明は、ロータ軸の外周側に永久磁石を備えたインナーロータ型のロータ、このロータの製造方法、およびこのロータを備えたモータに関するものである。
インナーロータ型のモータでは、ロータ軸の外周側に永久磁石を備えたロータと、このロータに対して回転磁界を発生させるステータとを備えた構成が一般的である。このようなモータにおいては、ロータが高速回転することにより、ロータ軸の外周に配置された永久磁石が遠心力を受け破損し飛散してしまうことがある。これを回避する構成としては、図5に示すように、カーボンプリプレグを熱硬化することにより得られた保護カバー139を、ロータ軸130の外周に配置された環状の永久磁石133の外周に挿入または圧入する構成が案出されている(特許文献1参照)。
特開平8−107641号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロータ103においては、一度、円柱状のダミー部材などに対してカーボンプリプレグを巻回、熱硬化させることで筒状の保護カバー139を形成した後、この保護カバー139をダミー部材から取り外し、しかる後に、永久磁石133の外周面に対して保護カバー139を挿入、圧入するといった工程を行なわなければならないため、製造効率が悪いという問題点がある。また、特許文献1に記載のロータ103においては、永久磁石133と保護カバー139とを密着させることを目的に、保護カバー139をダミー部材から取り外した後、保護カバー139の内径精度を高めるための仕上げ加工を行なう必要があるが、このような工程も製造効率を低下させる一因となる。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、製造効率を低下させることなく、永久磁石の飛散を防止することのできるロータ、このロータの製造方法、およびこのロータを備えたモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、ロータ軸と、該ロータ軸の外周に保持された永久磁石とを備えたロータにおいて、前記永久磁石の外周側は、繊維シートが樹脂で固められた保護層で覆われ、前記保護層では、前記繊維シートとして、前記永久磁石の軸線方向における幅寸法より幅の狭い第1の繊維シート、および前記永久磁石の軸線方向における幅寸法以上の幅寸法を有する第2の繊維シートが互いに重なるように前記永久磁石の外周側に巻回されていることを特徴とする。
本発明では、永久磁石の外周側に繊維シートを直接、巻回することで、永久磁石の飛散を防止するための保護層を形成している。従って、従来と違って、円柱状のダミー部材などを用いて筒状の保護カバーを形成した後、永久磁石の外周に保護カバーを挿入、圧入するといった工程を行う必要がなく、保護カバーの内径精度を高めるための仕上げ加工を行う必要もないので、ロータの製造効率を高めることができる。また、本発明では、保護カバーは幅寸法の異なる第1の繊維シートおよび第2の繊維シートを永久磁石の外周側に巻回することにより形成されているため、強度も高い。それ故、永久磁石の飛散を確実に防ぐことができる。さらに、本発明における保護層は、ロータ軸に対して永久磁石を確実に固定するという効果も奏する。
本発明において、前記第1の繊維シートは、当該第1の繊維シート同士が幅方向で部分的に重なるように巻回されていることが好ましい。このように構成すると、第1の繊維シートにピンホールなどが発生している場合でも、部分的に重なっているので、ピンホールを起点として第1の繊維シートが裂けることを防止することができる。
本発明において、前記第1の繊維シートは、スパイラル状に巻回されていることが好ましい。このように構成すると、第1の繊維シート同士が幅方向で部分的に重なる状態に効率よく巻回することができる。
本発明において、前記第1の繊維シートおよび前記第2の繊維シートのうち、少なくとも上層側に巻回されている繊維シートは、前記ロータ軸の回転方向と反対方向に巻き終りの端部が向いていることが好ましい。このように構成すると、ロータが回転した際、巻き終りの端部が風圧で捲れることを防止することができる。
本発明において、前記第1の繊維シートが下層側に巻回され、前記第2の繊維シートが当該第1の繊維シートの上層側に巻回されている構成を採用することができる。このように構成すると、繊維シートの幅方向の端部分が露出する度合いが低くなるため、気体等が内部に入り込む際の入口が狭い。このため、例えば、風圧で繊維シートが捲れることを防止することができる。また、保護層の外周面における凹凸を無くすこともできる。
本発明において、前記第2の繊維シートが下層側に巻回され、前記第1の繊維シートが当該第2の繊維シートの上層側に巻回されている構成を採用してもよい。
本発明において、前記ロータ軸には、前記永久磁石の保持位置を挟む両端側に一対の大径部が形成され、前記保護層における繊維シートの巻回面は、前記一対の大径部の外周面より半径方向内側に位置している構成を採用することができる。このような構成のロータでは、従来の保護カバーではロータ軸に挿入できないが、本発明によれば、かかる構成のロータにも対応することができる。
本発明において、前記第2の繊維シートは、前記一対の大径部の離間寸法と同等の幅寸法を備えていることが好ましい。このように構成すると、大径部の間を保護層で容易に埋めることができる。
ここで、前記永久磁石は、前記ロータ軸の外周面に形成された凹部に嵌合されている構成を採用することができる。このように構成することにより、軸線方向における永久磁石の移動を規制することができる。
本発明において、前記凹部の深さ寸法は、前記永久磁石の厚さ寸法と略等しいことが好ましい。このように構成すると、永久磁石を凹部に完全に埋め込んだ状態で保護層を形成することができ、永久磁石の固定、および永久磁石の飛散防止を確実に行うことができる。
本発明において、前記第1の繊維シートおよび前記第2の繊維シートは、炭素繊維からなることが好ましい。
本発明において、前記第1の繊維シートおよび前記第2の繊維シートとしては、全ての繊維が一方向に引き揃えられているもの、繊維が縦横に織られたものを用いることができる。但し、本発明では、安価な前者の繊維シートを用いることが好ましい。また、後者の繊維シートは、繊維を縦横に編み込んでいるので、繊維が曲がりながら交差している。このため、永久磁石の外周面に巻き付ける際、周方向に伸びて孔が開き、また、永久磁石の外周面に巻き付け、樹脂を硬化させた後、永久磁石が破損して外側に飛散しようとした際、半径方向外側に伸びるなど、伸びに対する強度が低いという問題があるが、前者の繊維シートでは、かかる問題が発生しないという利点がある。なお、前者の繊維シートの場合、各層で繊維同士が重なると、繊維間で裂けるという問題点がある一方、後者の場合、例えば横方向に延びる繊維と縦方向に延びた繊維とが交差する箇所で繊維が折れやすいという問題点があるが、繊維シートを多重に巻回すれば、これらの問題点が表面化することはない。
本発明において、前記第1の繊維シートおよび前記第2の繊維シートは、前記樹脂が含浸されたプリプレグからなることが好ましい。プリプレグを用いれば繊維シートに予め樹脂が含浸されているので、繊維シートを巻回後、加熱するだけで保護層を形成することができるとともに、永久磁石などとの密着性が高いという利点がある。
本発明では、ロータ軸と、該ロータ軸の外周に保持された永久磁石とを備えたロータの製造方法において、前記永久磁石の外周側に当該永久磁石の軸線方向における幅寸法より幅の狭い第1の繊維シートを巻回する第1の繊維シート巻回工程と、前前記永久磁石の外周側に当該永久磁石の軸線方向における幅寸法以上の幅寸法の第2の繊維シートを巻回する第2の繊維シート巻回工程とを行ない、前記永久磁石の外周側を、繊維シートが樹脂で固められた保護層で覆うことを特徴とする。
本発明において、前記第1の繊維シートおよび前記第2の繊維シートとしてプリプレグを用い、前記第1の繊維シート巻回工程および前記第2の繊維シート巻回工程の後、前記プリプレグに含まれている樹脂を加熱硬化させる熱硬化工程を行うことが好ましい。
本発明を適用したロータは、モータに用いられ、かかるモータは、本発明に係るロータと、該ロータに対して回転磁界を発生させるステータとを備えている。
本発明では、永久磁石の外周側に繊維シートを巻回することで、永久磁石の飛散を防止するための保護層を形成している。従って、従来と違って、円柱状のダミー部材などを用いて筒状の保護カバーを形成した後、永久磁石の外周に保護カバーを挿入または圧入するといった工程を行う必要がなく、保護カバーの内径精度を高めるための仕上げ加工を行う必要もないので、ロータの製造効率を高めることができる。また、本発明では、保護カバーは幅寸法の異なる第1の繊維シートおよび第2の繊維シートを永久磁石の外周側に巻回することにより形成されているため、強度も高い。それ故、永久磁石の飛散を確実に防ぐことができる。さらに、本発明における保護層は、ロータ軸に対して永久磁石を確実に固定するという効果も奏する。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したモータ、このモータに搭載されるロータ、およびこのロータの製造方法について説明する。
(モータの全体構成)
図1は、本発明を適用したモータの構成図である。図2(a)、(b)は各々、本発明を適用したロータの縦断面図、および図2(a)のA‐A′断面図である。
図1に示すように、本形態のモータ1は、環状のステータ2の内側にロータ3が配置されたインナーロータ型のモータであり、ステータ2、およびロータ3はケース5に収納されている。
ステータ2は、環状のステータコア21を有しており、ステータコア21は、半径方向内側に向けて突出する突極21aを6つ備えている。6つの突極21a各々には、コイル22が巻回されており、集中巻き型の6極ステータを構成している。この構成により、ステータ2は、ロータ3に対して回転磁界を発生させる。
図1および図2(a)、(b)に示すように、ロータ3は、ロータ軸30と、ロータ軸30の外周面に保持された永久磁石33a、33bとを備えており、ロータ3の外周面は、ステータ2が有する突極21aと所定の間隙を介して対向している。
ロータ軸30は、両端が軸受(図示せず)等で保持される軸体31と、軸体31の外周に形成されたヨーク部32とを備えている。
永久磁石33a、33bは、断面半円弧状の2つの永久磁石33a、33b(分割マグネット)によって構成されており、永久磁石33a、33bのうち、一方の永久磁石は外側がN極に着磁され、他方の永久磁石の外側はS極に着磁されている。
図2(a)に示すように、ロータ軸30の長手方向の途中位置において、ロータ軸30の外周面(ヨーク部32の外周面)には、軸線方向の広い範囲にわたって周方向に延びた浅い第1の凹部32aが形成され、軸線方向の両端側には、互いに同一径の大径部30a、30bが形成されている。
また、第1の凹部32aの軸線方向における略中央位置には、周方向に延びた第2の凹部32bが形成されている。第2の凹部32b内には、永久磁石33a、33bが嵌合されている。ここで、第2の凹部32bは、深さ寸法が永久磁石33a、33bと略同一であるため、第2の凹部32bは永久磁石33a、33bによって埋められた状態にある。
このように構成したロータ3において、永久磁石33a、33bの外周側は保護層39で覆われている。ここで、保護層39は、第1の凹部32aの全体に形成されており、第1の凹部32aは保護層39によって略完全に埋められている。
本形態において、保護層39は、図3および図4を参照して以下に説明するように、繊維シートが、エポキシ樹脂やフェノール樹脂などといった熱硬化樹脂で固められた構造を有しており、遠心力を受けて永久磁石33a、33bが破損することを防止するとともに、遠心力を受けて永久磁石33a、33bが破損した場合でも飛散することを防止する。
(ロータ3の製造方法)
図3(a)〜(f)および図4を参照して、ロータ3の製造方法を説明しながら、ロータ3および保護層39の構成を詳述する。
図3(a)〜(f)は、本発明を適用したロータ3の製造方法を示す工程図である。図4は、本発明を適用したロータ3の保護層39を形成するのに用いたプリプレグの説明図である。
本形態のロータ3を製造するには、まず、図3(a)に示すように、ロータ軸30の外周面を規定するヨーク部32として、第1の凹部32aおよび第2の凹部32bが形成されたものを準備する。かかるヨーク部32では、その両端部に大径部30a、30bが形成されている。
次に、図3(b)に示すように、着磁が施された永久磁石33a、33b(分割マグネット)を第2の凹部32bに対して各々、嵌合するとともに、接着固定する。その結果、第2の凹部32bは、永久磁石33a、33bにより埋められ、大径部30a、30bの間に浅い第1の凹部32aが形成された構造となる。
次に、図3(c)に示す第1の繊維シート巻回工程では、ヨーク部32の第1の凹部32aの下端から上端に亘って、幅寸法がw1の第1の繊維シート38aを巻回する。第1の繊維シート38aを巻回する方向は、ロータ軸30(ヨーク部32)の回転方向と反対の方向とする。
第1の繊維シート38aは、幅寸法w1の長尺のカーボンプリプレグであって、かかるカーボンプリプレグでは、炭素繊維シートに熱硬化性樹脂が含浸されている。かかるカーボプリプレグは、熱硬化性樹脂は半硬化状態にあってべたつきも少ないため、巻回する際の作業性もよい。
また、第1の繊維シート38aの幅寸法w1は、永久磁石33a、33bの軸線方向における幅寸法w3よりも狭い。そこで、ヨーク部32の第1の凹部32aの下端から上端に亘って第1の繊維シート38aを巻回する際には、永久磁石33a、33bの外周面において第1の繊維シート38aをスパイラル状に巻回し、かつ、第1の繊維シート38a同士を幅方向で部分的に重なった状態とする。すなわち、第1の凹部32aの下端に沿って第1の繊維シート38aを1周巻回した後、2周目以降を巻回する際は、ヨーク部32に対して第1の繊維シート38aをスパイラル状に巻き付ける。これにより、第1の繊維シート38aは、軸線方向に対して斜めに交差するようにヨーク部32に巻き付けられる。その結果、n(n≧2)周目として巻き付けられた第1の繊維シート38aと、(n+1)周目として巻き付けられる第1の繊維シート38aとは、互いに幅寸法w1の略1/2の幅寸法分だけ重なり合うように巻回され、永久磁石33a、33bの外周側において第1の繊維シート38aは2層に巻回されたことになる。そして、図3(d)に示すように、第1の繊維シート38aが第1の凹部32aの上端まで達したら、第1の凹部32aの上端に沿って、第1の繊維シート38aを1周巻回する。ここで、第1の繊維シート38aを巻回する方向は、ロータ軸30(ヨーク部32)の回転方向と反対の方向であるため、第1の繊維シート38aは、ロータ軸30の回転方向と反対方向に巻き終りの端部が向いている。
次に、図3(e)に示す第2の繊維シート巻回工程では、第1の凹部32a内に巻回された第1の繊維シート38aの外周側に、幅寸法がw2の第2の繊維シート38bを所定回数、例えば5層分巻回する。第2の繊維シート38bを巻回する方向も、第1の繊維シート38aと同様に、ロータ軸30(ヨーク部32)の回転方向と反対の方向とする。
第2の繊維シート38bは、幅寸法w2の長尺のカーボンプリプレグであって、かかるカーボンプリプレグは、第1の繊維シート38aと同様、炭素繊維シートに熱硬化性樹脂が含浸されている。第2の繊維シート38bの幅寸法w2は、永久磁石33a、33bの軸線方向における幅寸法w3よりも広く、第1の凹部32aの幅寸法(大径部30a、30bの離間距離)と略等しい。従って、第1の繊維シート38aの外周面を第2の繊維シート38bを被覆する際は、第2の繊維シート38bが軸線方向に対して略直交するように巻回する。
その結果、図3(f)に示すように、第1の凹部32aは、第2の繊維シート38bにより略完全に埋められる。また、第2の繊維シート38bを巻回する方向は、ロータ軸30(ヨーク部32)の回転方向と反対の方向であるため、第2の繊維シート38bは、ロータ軸30の回転方向と反対方向に巻き終りの端部が向いている。
次に、熱硬化工程では、第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38bを加熱しながら、ヨーク部32に対して真空引きを行うことにより脱気し、第1の繊維シート38aと第2の繊維シート38bとを密着させる。また、第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38bに含浸されていた熱硬化性樹脂を熱硬化させ、第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38bを熱硬化性樹脂で固める。これにより、第1の凹部32aを略完全に埋めるように保護層39が形成される。
このようにしてロータ3を製造するにあたって、本形態では、第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38bとして、図4(a)に示すように、炭素繊維を一方向に引き揃えた繊維シートに熱硬化性樹脂を含浸したカーボンプリプレグを用いる。なお、本発明では、第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38bとして、図4(b)に示すように、横方向に延びた炭素繊維と縦方向に延びた炭素繊維とを織った繊維シートに熱硬化性樹脂を含浸したカーボンプリプレグを用いることができる。但し、図4(a)に示すように、炭素繊維を一方向に引き揃えた繊維シートに熱硬化性樹脂を含浸したカーボンプリプレグの方が安価であるという利点がある。また、図4(a)に示すように、炭素繊維を一方向に引き揃えた繊維シートに熱硬化性樹脂を含浸したカーボンプリプレグは、図4(b)に示すように、横方向に延びた炭素繊維と縦方向に延びた炭素繊維とを織った繊維シートに熱硬化性樹脂を含浸したカーボンプリプレグに比較して、伸びに対する強度が強いという利点がある。なお、図4(b)に示すカーボンプリプレグを用いて保護層を形成する場合であっても、巻回数を増やせば、図4(a)に示すカーボンプリプレグを用いて形成される保護層と同様の強度を持たせることが可能である。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、永久磁石33a、33bの外周側にカーボンプリプレグ(第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38b)を巻回することにより、永久磁石33a、33bの破損、飛散を防止するための保護層39を形成している。従って、図5を参照して説明した構成と違って、ダミー部材を用いて筒状の保護カバーを形成した後、永久磁石の外周に保護カバーを挿入または圧入するといった工程を省くことができ、保護カバーの内径精度を高めるための仕上げ加工も省くことができる。それ故、本形態によれば、ロータ3の製造効率を高めることができる。
また、本形態では、幅狭の第1の繊維シート38aと、幅広の第2の繊維シート38bを多重に巻回したので、保護層39の強度が大きい。それ故、永久磁石33a、33bの飛散を確実に防ぐことができるとともに、保護層39は、ロータ軸30に対して永久磁石33a、33bを確実に固定するという効果を奏する。また、幅狭の第1の繊維シート38aについてはスパイラルに巻回し、幅広の第2の繊維シート38bについては、幅方向の全体を覆うように巻回するなど、繊維シートの幅寸法に応じて巻回を行うことができる。それ故、強度の大きな保護層39を効率よく形成することができる。
また、永久磁石33a、33bの外周側にカーボンプリプレグ(第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38b)を巻回することにより保護層39を形成するので、永久磁石33a、33bの保持位置を挟む両端側に形成された一対の大径部30a、30bの外周面より半径方向内側に第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38bの巻回面がある場合でも対応することができる。すなわち、図5を参照して説明した構成では、永久磁石33a、33bの保持位置を挟む両端側に大径部30a、30bが形成されていると、円筒状の保護カバーをロータ軸に挿入して永久磁石を覆うことができないが、本形態によれば、かかる構造のロータ3であっても、永久磁石の外周側を保護層39で覆うことができる。かかる効果は、永久磁石33a、33bの外周側に1種類のカーボンプリプレグを巻回することにより保護層39を形成する場合でも得られる。
また、本形態では、第1の繊維シート38aをスパイラル状に巻回するため、永久磁石33a、33bの外周側において第1の繊維シート38a同士を幅方向に部分的に重なった状態に巻回するのが容易である。
また、本形態では、第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38bとして、炭素繊維シートに熱硬化性樹脂を含浸させたカーボンプリプレグを用いるため、巻回後、加熱するだけで、熱硬化性樹脂を硬化させることができる。従って、巻回後、樹脂を含浸する必要がないので、保護層39を効率よく形成することができる。また、カーボンプリプレグを用いると、永久磁石33a、33bや、大径部30a、30bとの密着性にも優れているという利点がある。
また、本形態では、第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38bとして、図4(a)に示すように、繊維の形成方向を一方向に引き揃えた炭素繊維シートに熱硬化性樹脂を含浸したカーボンプリプレグを用いる。かかる構成のカーボンプリプレグは、図4(b)に示すカーボンプリプレグに比して安価である。従って、保護層39を安価で製造できるため、ロータ3の製造コストを低減させることができる。また、かかる構成のカーボンプリプレグは、図4(b)に示すカーボンプリプレグに比して、伸びに対する強度が強いため、永久磁石33a、33bの飛散をより確実に防ぐことができるなどの利点がある。ここで、繊維の形成方向を一方向に引き揃えた炭素繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたカーボンプリプレグは、繊維の延びている方向に沿って裂けるおそれがあるが、本形態では、第1の繊維シート38aおよび第2の繊維シート38bを多重に巻回したので、かかる裂けを防止することができる。また、第1の繊維シート38aをスパイラル状に巻回するため、繊維の形成方向を一方向に引き揃えた炭素繊維シートに熱硬化性樹脂を含浸させたカーボンプリプレグを用いた場合でも、繊維同士が交差しているので、裂けにくく、高強度の保護層39を形成することができる。
さらに、本形態では、少なくとも外周側に巻回される第2の繊維シート38bの巻回方向は、ロータ軸30(ヨーク部32)の回転方向と反対の方向であるため、第2の繊維シート38bは、ロータ軸30の回転方向と反対方向に巻き終りの端部が向いている。このため、ロータ軸30が回転した際、巻き終りの端部が風圧で捲れることがないという利点がある。
さらにまた、本形態では、第1の繊維シート38aが下層側に巻回され、第2の繊維シート38bが第1の繊維シート38aの上層側に巻回されている。このように構成すると、気体等が外部から第1の繊維シート38aと第2の繊維シート38bとの間へと侵入する際に経由する経路を少なくすることができるため、例えば風圧で繊維シート38bが捲れることを防止することができる。また、保護層39の外周面における凹凸も無くすことができる。
さらにまた、永久磁石33a、33bは、ロータ軸30の外周面に形成された第2の凹部32bに嵌合され、第2の凹部32bの深さ寸法は、永久磁石33a、33bの厚さ寸法と略等しい。このため、永久磁石33a、33bを第2の凹部32bに完全に埋め込んだ状態で保護層39を形成することができ、永久磁石33a、33bの固定、永久磁石33a、33bの軸線方向における移動規制、および永久磁石33a、33bの飛散防止を確実に行うことができる。また、このように構成することにより、第1の凹部32aと永久磁石33a、33bとの間では段差が発生しないため、ロータ軸30の外周面に対して繊維シート38a、38bを段差なく巻き付けることができる。それ故、強度の大きな保護層39を効率よく形成することができる。
(その他の実施の形態)
上記形態においては、永久磁石33a、33bの外周側に対して、第1の繊維シート38aを巻回した後に、第2の繊維シート38bを巻回したが、本発明では、第2の繊維シート38bを巻回した後に、第1の繊維シート38aを巻回してもよい。すなわち、第2の繊維シート巻回工程の後、第1の繊維シート巻回工程を行ってもよい。
本発明を適用したモータの構成図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用したロータの縦断面図、およびA‐A′断面図である。 本発明を適用したロータの製造方法を示す工程図である。 本発明において用いられる繊維シートの説明図である。 従来のロータの構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 モータ
2 ステータ
3 ロータ
30 ロータ軸
32 ヨーク部
32a 第1の凹部
32b 第2の凹部
33a、33b 永久磁石
38a 第1の繊維シート
38b 第2の繊維シート
39 保護層

Claims (17)

  1. ロータ軸と、該ロータ軸の外周に保持された永久磁石とを備えたロータにおいて、
    前記永久磁石の外周側は、繊維シートが樹脂で固められた保護層で覆われ、
    前記保護層では、前記繊維シートとして、前記永久磁石の軸線方向における幅寸法より幅の狭い第1の繊維シート、および前記永久磁石の軸線方向における幅寸法以上の幅寸法を有する第2の繊維シートが互いに重なるように前記永久磁石の外周側に巻回されていることを特徴とするロータ。
  2. 前記第1の繊維シートは、当該第1の繊維シート同士が幅方向で部分的に重なるように巻回されていることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記第1の繊維シートは、スパイラル状に巻回されていることを特徴とする請求項2に記載のロータ。
  4. 前記第1の繊維シートおよび前記第2の繊維シートのうち、少なくとも上層側に巻回されている繊維シートは、前記ロータ軸の回転方向と反対方向に巻き終りの端部が向いていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のロータ。
  5. 前記第1の繊維シートが下層側に巻回され、前記第2の繊維シートが当該第1の繊維シートの上層側に巻回されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のロータ。
  6. 前記第2の繊維シートが下層側に巻回され、前記第1の繊維シートが当該第2の繊維シートの上層側に巻回されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のロータ。
  7. 前記ロータ軸には、前記永久磁石の保持位置を挟む両端側に一対の大径部が形成され、
    前記保護層における繊維シートの巻回面は、前記一対の大径部の外周面より半径方向内側に位置していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のロータ。
  8. 前記第2の繊維シートは、前記一対の大径部の離間寸法と同等の幅寸法を備えていることを特徴とする請求項7に記載のロータ。
  9. 前記永久磁石は、前記ロータ軸の外周面に形成された凹部に嵌合されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のロータ。
  10. 前記凹部の深さ寸法は、前記永久磁石の厚さ寸法と略等しいことを特徴とする請求項9に記載のロータ。
  11. 前記第1の繊維シートおよび前記第2の繊維シートは、炭素繊維からなることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のロータ。
  12. 前記第1の繊維シートおよび前記第2の繊維シートのうちの少なくとも一方では、全ての繊維が一方向に引き揃えられていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載のロータ。
  13. 前記第1の繊維シートおよび前記第2の繊維シートは、前記樹脂が含浸されたプリプレグからなることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載のロータ。
  14. ロータ軸と、該ロータ軸の外周に保持された永久磁石とを備えたロータの製造方法において、
    前記永久磁石の外周側に当該永久磁石の軸線方向における幅寸法より幅の狭い第1の繊維シートを巻回する第1の繊維シート巻回工程と、
    該第1の繊維シート巻回工程の前、あるいは当該第1の繊維シート巻回工程の後に、前記永久磁石の外周側に当該永久磁石の軸線方向における幅寸法以上の幅寸法の第2の繊維シートを巻回する第2の繊維シート巻回工程とを行ない、
    前記永久磁石の外周側を、繊維シートが樹脂で固められた保護層で覆うことを特徴とするロータの製造方法。
  15. 前記第1の繊維シートおよび前記第2の繊維シートとしてプリプレグを用い、
    前記第1の繊維シート巻回工程および前記第2の繊維シート巻回工程の後、前記プリプレグに含まれている樹脂を加熱硬化させる熱硬化工程を行うことを特徴とする請求項14に記載のロータの製造方法。
  16. 請求項1乃至13の何れか一項に記載のロータと、該ロータに対して回転磁界を発生させるステータとを備えていることを特徴とするモータ。
  17. 請求項14または15に記載の方法で製造されたロータと、該ロータに対して回転磁界を発生させるステータとを備えていることを特徴とするモータ。
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