JP7062894B2 - 低反射板 - Google Patents

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Description

本発明は、低反射板に関する。
ショーケース、ショーウィンドウ、自動車のインストルメントパネル、時計等では、視覚対象物(例えば、ショーケース及びショーウィンドウでは各種の商品;インストルメントパネルでは、スピードメーター、タコメーター、燃料計、水温計及び距離計等の計器;アナログ時計では文字盤、長針、短針及び秒針等)を保護すること等を目的として、視覚対象物の前面に、ガラスやプラスチック等からなる透明板が配置される場合が多い。
上述したショーウィンドウ、ショーケース、インストルメントパネル等では、人間は、透明板を介して商品、計器等を視認することになる。
このため、商品や計器を見やすくするために、透明板には反射を抑制することが求められる。
透明板の反射を抑制する技術として、例えば、特許文献1が提案されている。
特開2005-186784号公報(請求項1)
特許文献1には、曲面状のスクリーンの視認者側に距離を隔ててカバーを配置し、該カバーの視認者側の表面に、防眩膜及び反射防止膜の少なくとも一方を設けた車両用表示装置が開示されている。
特許文献1の手段は、計器の情報を表示するスクリーンの前方に配置する透明板の視認者側に反射防止膜を形成しているため、計器の情報の読み取り性が若干改善されている。しかし、特許文献1の手段では、透明板の視認者側に形成する反射防止膜の視感反射率を限界レベルまで低下させても、計器の情報の読み取り性を十分に改善することはできなかった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、反射を抑制し、視覚対象物の視認性を良好にし得る低反射板を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明は、以下の[1]を提供する。
[1]低反射板であって、前記低反射板は、透明基板の一方の面の少なくとも一部に粘着剤層Aを介して反射防止フィルムAを有し、前記透明基板上の他方の面の少なくとも一部に粘着剤層Bを介して反射防止フィルムBを有してなり、
前記低反射板を平面方向から観察した際に、前記反射防止フィルムAの位置と、前記反射防止フィルムBの位置とが少なくとも一部重複しており、
前記反射防止フィルムAは、前記粘着剤層A側から、プラスチックフィルムA、ハードコート層A及び低屈折率層Aを有し、
前記反射防止フィルムBは、前記粘着剤層B側から、プラスチックフィルムB、ハードコート層B及び低屈折率層Bを有する、低反射板。
本発明によれば、反射を抑制し、視覚対象物の視認性を良好にし得る低反射板を提供することができる。
本発明の低反射板の一実施形態を示す断面図である。 本発明の低反射板の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の低反射板の他の実施形態を示す断面図である。 本発明の低反射板の他の実施形態を示す断面図である。
[低反射板]
本発明の低反射板は、透明基板の一方の面の少なくとも一部に粘着剤層Aを介して反射防止フィルムAを有し、前記透明基板上の他方の面の少なくとも一部に粘着剤層Bを介して反射防止フィルムBを有してなり、前記低反射板を平面方向から観察した際に、前記反射防止フィルムAの位置と、前記反射防止フィルムBの位置とが少なくとも一部重複しており、前記反射防止フィルムAは、前記粘着剤層A側から、プラスチックフィルムA、ハードコート層A及び低屈折率層Aを有し、前記反射防止フィルムBは、前記粘着剤層B側から、プラスチックフィルムB、ハードコート層B及び低屈折率層Bを有する、ものである。
図1~図4は、本発明の低反射板の実施の形態を示す断面図である。
図1~図4の低反射板100は、透明基板10の一方の面に粘着剤層A(20A)を介して反射防止フィルムA(30A)を有し、透明基板10の他方の面に粘着剤層B(20B)を介して反射防止フィルムB(30B)を有している。
また、図1~図4の低反射板100を構成する反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBは、何れも、プラスチックフィルム(31A,31B)、ハードコート層(32A,32B)、及び、低屈折率層(34A,34B)を有している。なお、図1の反射防止フィルムA、図3の反射防止フィルムA、及び図3の反射防止フィルムBは、ハードコート層と低屈折率層との間に高屈折率層(33A,33B)を有している。
本発明の低反射板は、透明基板の両面に反射防止フィルムを有し、かつ、低反射板を平面方向から観察した際に、反射防止フィルムAの位置と、反射防止フィルムBの位置とが少なくとも一部重複していることから、低反射板の両面での反射が抑制され、視覚対象物の視認性を極めて良好にすることができる。
一方、透明基板の何れか一方の面にのみ反射防止フィルムを有する場合、該反射防止フィルムの反射率を限界レベルまで低下させたとしても、反対側の面の反射(透明基板の屈折率が1.5の場合に4%)の影響により、視覚対象物の視認性を良好にすることができない。
本発明の低反射板は、低反射板を平面方向から観察した際に、反射防止フィルムAの位置と、反射防止フィルムBの位置とが少なくとも一部重複していればよいが、重複箇所の割合は多い方が好ましい。例えば、反射防止フィルムAの平面視の形状と反射防止フィルムBの平面視の形状とが同一の場合、反射防止フィルムAと反射防止フィルムBとを平面方向で完全に一致するように配置することが好ましい。また、反射防止フィルムAの平面視の形状と反射防止フィルムBの平面視の形状とが異なり、かつ、何れか一方の形状が他方の形状の全面を覆うことが可能な場合、図4のように、形状が大きい方の反射防止フィルムの領域内に、他方の反射防止フィルムが位置するように配置することが好ましい。
また、本発明の低反射板は、透明基板の少なくとも一部に反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBを有していればよい。すなわち、反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBは、透明基板の全面に有していなくてもよい。
なお、視覚対象物の視認性を良好にする観点からは、透明基板を覆う反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBの面積割合を50%以上とすることが好ましく、70%以上とすることがより好ましく、90%以上とすることがさらに好ましく、100%とすることがよりさらに好ましい。
低反射板は、JIS K7361-1:1997の全光線透過率が50.0%以上であることが好ましく、75.0%以上であることがより好ましく、90.0%以上であることがさらに好ましく、95.0%以上であることがよりさらに好ましい。
また、低反射板は、JIS K7136:2000のヘイズが2.0%未満であることが好ましく、1.5%以下であることがより好ましく、1.0%以下であることがさらに好ましい。
なお、低反射板は、全光線透過率及び/又はヘイズが面内で均一であることが好ましいが、面内で異なる値を有していてもよい。
本明細書において、全光線透過率、ヘイズ及び視感反射率Y値は、任意の10箇所の値の平均値とする。
低反射防止板の低屈折率層A側の表面、及び、低反射防止板の低屈折率層B側の表面は、視覚対象物を明りょうに視認しやすくする観点から、略平滑であることが好ましい。具体的には、低反射防止板の低屈折率層A側の表面、及び、低反射防止板の低屈折率層B側の表面は、算術平均粗さRaが50nm以下であることが好ましく、20nm以下であることがより好ましい。なお、算術平均粗さRaは、JIS B0601:1994の算術平均粗さRaを指し、カットオフ値は0.25mmとする。
<透明基板>
透明基板は光透過性を有するものであれば特に限定されることなく、樹脂、ガラス等からなるものが挙げられる。
なお、透明基板の形状は特に限定されない。例えば、透明基板は平板状であってもよいし、曲面状であってもよい。
透明基板が樹脂の場合、該樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、AN樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテフタレート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、およびポリフェニレンサルファイド系樹脂から選ばれる1種または混合物等が挙げられる。これらの中でも透明性の観点からアクリル系樹脂が好ましい。
透明基板の厚みは特に限定されないが、強度の観点から1mm以上であることが好ましい。なお、重量を考慮すると、透明基板の厚みは10mm以下であることが好ましい。
本明細書において、低反射板を構成する各部材の厚みは、低反射板の垂直断面を電子顕微鏡等で観察することにより測定できる。
透明基板は、JIS K7361-1:1997の全光線透過率が50.0%以上であることが好ましく、75.0%以上であることがより好ましく、90.0%以上であることがさらに好ましく、95.0%以上であることがよりさらに好ましい。
また、透明基板は、JIS K7136:2000のヘイズが2.0%未満であることが好ましく、1.5%以下であることがより好ましく、1.0%以下であることがさらに好ましい。
なお、透明基板は、全光線透過率及び/又はヘイズが面内で均一であることが好ましいが、面内で異なる値を有していてもよい。
<粘着剤層>
粘着剤層Aは、透明基板と反射防止フィルムAとを密着させるために用いられる。同様に、粘着剤層Bは、透明基板と反射防止フィルムBとを密着させるために用いられる。
粘着剤層A及び粘着剤層Bを構成する粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤及びゴム系粘着剤等が挙げられる。これらの中でも透明性の観点から、アクリル系粘着剤が好ましい。
なお、視認性をより良好にする観点から、粘着剤層A及び粘着剤層Bの屈折率は、透明基板との屈折率、並びに、プラスチックフィルムA及びプラスチックフィルムBの屈折率と近似させることが好ましい。例えば、粘着剤層A及び粘着剤層Bの屈折率をn、透明基板の屈折率をn、プラスチックフィルムA及びプラスチックフィルムBの屈折率をnとした際に、0.98≦n/n≦1.02、0.98≦n/n≦1.02であることが好ましい。
粘着剤層A及び粘着剤層Bの厚みは、0.1~50μmであることが好ましく、0.5~40μmであることがより好ましく、1~30μmであることがさらに好ましい。
<反射防止フィルム>
反射防止フィルムAは、粘着剤層A側から、プラスチックフィルムA、ハードコート層A及び低屈折率層Aを有する。また、反射防止フィルムBは、粘着剤層B側から、プラスチックフィルムB、ハードコート層B及び低屈折率層Bを有する。
視覚対象物上に本発明の低反射板を配置する実施形態においては、低反射板の反射防止フィルムB側の面が視覚対象物側を向くように配置することが好ましい。
以下、本明細書では、視覚対象物上に本発明の低反射板を配置する実施形態においては、低反射板の反射防止フィルムB側の面が視覚対象物側を向くことを前提として説明するが、本発明の権利範囲はこれに限定されない。すなわち、視覚対象物上に本発明の低反射板を配置する実施形態において、低反射板の反射防止フィルムA側の面が視覚対象物側を向くように配置する実施形態も本発明の権利範囲に含まれる。
反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBは同一のものを用いてもよいが、異なるものを用いることが好ましい。反射防止フィルムAと反射防止フィルムBとを異なるものとする目的及びその手段には種々のものが挙げられるが、個別に後述する。
反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBは、反射防止フィルムAの低屈折率層A側の表面の視感反射率をY、反射防止フィルムBの低屈折率層B側の表面の視感反射率をYとした際に、Y>Yの関係を満たすことが好ましい。
視感反射率を低くするためには、例えば、(1)低屈折率層に中空粒子等の屈折率の低い粒子を多く添加する、(2)低屈折率層に空隙率の高い中空粒子を添加する、(3)ハードコート層と低屈折率層との間に高屈折率層を形成する、等の手段が挙げられる。
上述した(1)~(3)の手段は視感反射率を下げる一方で、低屈折率層の表面の耐擦傷性を低下させる傾向にある。つまり、Y>Yの関係を満たすことは、反射防止フィルムAの耐擦傷性が反射防止フィルムBの耐擦傷性よりも良好であることを示している。視覚対象物上に配置される低反射板は、通常の使用状態であれば、低反射板の視覚対象物側の面(反射防止フィルムBの低屈折率層B側の表面)よりも、低反射板の視覚対象物とは反対側の面(反射防止フィルムAの低屈折率層A側の表面)の方が、人的要因や環境的要因によって傷が生じやすい。一方、反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBの視感反射率を同一とした場合、反射防止フィルムBの視感反射率が不必要に高くなり、視覚対象物の視認性を良好にできない。このため、Y>Yの関係を満たすことは、低反射板の耐擦傷性及び反射抑制のバランスを良好にすることができる点で好ましい。また、視感反射率を下げるということは、視感透過率を高くすることを意味し、低反射板の視覚対象物とは反対側の面(反射防止フィルムAの低屈折率層A側の表面)から視覚対象物を視認した場合、視覚対象物がハッキリと視認できることも意味する。
反射防止フィルムAの視感反射率は、反射防止フィルムAのプラスチックフィルムのハードコート層を有する側とは反対側の面に、透明粘着剤層を介して黒色板を貼り合わせたサンプルを作製し、該サンプルの低屈折率層側から測定することができる。サンプルの低屈折率層側の表面に対して垂直に入射する光の入射角を0度とした際に、入射角5度でサンプルに光を入射して測定するものとする。
なお、サンプルの界面反射を防止するため、反射防止フィルムAの透明粘着剤層と接する部材(プラスチックフィルム、易接着層等)と透明粘着剤層との屈折率差、及び、黒色板を構成するバインダーと透明粘着剤層との屈折率差を0.10以内とすることが好ましい。また、黒色板は、JIS K7361-1:1997の全光線透過率が1%以下のものが好ましく、0%のものがより好ましい。
本明細書において、視感反射率とは、CIE1931標準表色系の視感反射率Y値のことをいう。
は1.00%以下であることが好ましく、0.85%以下であることがより好ましい。また、Yは1.00%以下であることが好ましく、0.50%以下であることがより好ましい。なお、低反射板の耐擦傷性を良好にする観点から、Yは0.30%以上であることが好ましく、0.50%以上であることがより好ましい。
また、Y/Yは、低反射板の耐擦傷性及び反射抑制のバランスを良好にする観点から、1.2以上であることが好ましく、1.5以上であることがより好ましく、1.8以上であることがさらに好ましい。Y/Yの上限は特に限定されないが、表裏で極端に物性が異なると取り扱い性の低下を招く可能性があるため、10.0以下が好ましく、5.0以下がより好ましく、3.0以下がさらに好ましく、2.8以下がよりさらに好ましい。
反射防止フィルムの低屈折率層の純水の接触角は、目的に応じて適宜調整することが好ましい。例えば、低屈折率層の純水に対する接触角が高いと、低屈折率層に汚れが付着しにくい傾向がある。一方、低屈折率層の純水に対する接触角が低いと、低屈折率層に付着した汚れを水で洗い流しやすくできる傾向がある。これらの点を考慮して、使用環境等に応じて低屈折率層の純水の接触角を調整すればよい。このため、反射防止フィルムAの低屈折率層A側の純水の接触角をC、反射防止フィルムBの低屈折率層B側の純水の接触角をCとした際に、C及びCは使用環境に応じていかなる関係も取り得る。具体的には、C>Cの関係であってもよいし、C=Cの関係であってもよいし、C<Cの関係であってもよい。
なお、低屈折率層の純水の接触角を低くした場合、低屈折率層の表面の耐擦傷性を低下させる傾向にある。このため、耐擦傷性の観点からは、低屈折率層の純水の接触角は、C>Cの関係を満たすように調整することが好ましい。
低屈折率層の純水の接触角の高低は、例えば100度を基準とすることができる。具体的には、低屈折層の純水の接触角を低くする場合、100度以下であることが好ましく、50度以下であることがより好ましく、30度以下であることがさらに好ましく、20度以下であることがよりさらに好ましい。一方、低屈折率層の純水の接触角を高くする場合、100度超であることが好ましく、105度以上であることがより好ましく、110度以上であることがさらに好ましい。
本明細書においては、接触角は、被測定面に1.0μLの液滴を滴下し、着滴10秒後の静的接触角をθ/2法に従って計測するものとする。
反射防止フィルムAの低屈折率層A側の表面のJIS K5600-5-4:1999に規定する鉛筆硬度をS、反射防止フィルムBの低屈折率層B側の表面のJIS K5600-5-4:1999に規定する鉛筆硬度をSとした際に、S>Sの関係を満たすことが好ましい。
上述したように、反射防止フィルムAと反射防止フィルムBとが、Y>Y及び/又はC>Cの関係を満たす場合、反射防止フィルムBの低屈折率層B側の耐擦傷性よりも、反射防止フィルムAの低屈折率層A側の耐擦傷性が良好になりやすい。つまり、S>Sの関係を満たすことは、反射防止フィルムAと反射防止フィルムBとが、Y>Y及び/又はC>Cの関係を満たしやすくなる点で好ましい。
反射防止フィルムAの低屈折率層A側の鉛筆硬度は、2H以上であることが好ましく、3H以上であることがより好ましい。
反射防止フィルムBの低屈折率層B側の鉛筆硬度は特に限定されないが、高機能(低屈折率や低接触角)と機械的強度とのバランスの観点から、2B~Hであることが好ましい。
反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBは、JIS K7361-1:1997の全光線透過率が90.0%以上であることが好ましく、92.0%以上であることがより好ましく、95.0%以上であることがさらに好ましい。
また、反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBは、JIS K7136:2000のヘイズが1.0%未満であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましく、0.3%以下であることがさらに好ましい。
反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBの全光線透過率及びヘイズは、光入射面を低屈折率層側として測定するものとする。
<<プラスチックフィルム>>
プラスチックフィルムA及びプラスチックフィルムBは光透過性を有するものであれば特に限定されることなく使用できる。
プラスチックフィルムA及びプラスチックフィルムBは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ナイロン6又はナイロン66等のポリアミド系樹脂、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアラミド等から選ばれる1種又は2種以上の樹脂から形成するこができる。これらの中では、透明性の観点からはアクリル系樹脂フィルムが好適であり、機械的強度及び透明基板の飛散防止の観点からは二軸延伸ポリエステル系樹脂フィルム(特に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム)が好適である。また、これらの中でも、ポリイミド及びポリアラミドは、折り畳みへの耐久性が良好であり、フォルダブル(折り畳み可能)用途に適する点で好ましい。
プラスチックフィルムA及びプラスチックフィルムBの厚みは特に限定されないが、取り扱い性及び機械的強度のバランスの観点から、10~500μmであることが好ましく、25~200μmであることがより好ましく、50~125μmであることがさらに好ましい。
なお、プラスチックフィルムA及びプラスチックフィルムBは、密着性を良好にするため、コロナ放電処理、大気圧プラズマ処理等の物理的処理が施されたものや、易接着層が形成されたものでもよい。
<<ハードコート層>>
ハードコート層A及びハードコート層Bは、熱硬化性樹脂組成物又は電離放射線硬化性樹脂組成物等の硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましく、耐擦傷性をより良くする観点から、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことがより好ましい。
なお、以下、特に断らない限り、「ハードコート層」と表記した場合、ハードコート層A及びハードコート層Bの両方を指すものとする。
熱硬化性樹脂組成物は、少なくとも熱硬化性樹脂を含む組成物であり、加熱により、硬化する樹脂組成物である。
熱硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂組成物には、これら硬化性樹脂に、必要に応じて硬化剤が添加される。
電離放射線硬化性樹脂組成物は、電離放射線硬化性官能基を有する化合物(以下、「電離放射線硬化性化合物」ともいう)を含む組成物である。電離放射線硬化性官能基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性不飽和結合基、及びエポキシ基、オキセタニル基等が挙げられる。電離放射線硬化性化合物としては、エチレン性不飽和結合基を有する化合物が好ましく、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する化合物がより好ましく、中でも、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する、多官能性(メタ)アクリレート系化合物が更に好ましい。多官能性(メタ)アクリレート系化合物としては、モノマー、及びポリマーオリゴマーのいずれも用いることができる。
なお、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線などの電磁波、α線、イオン線などの荷電粒子線も使用可能である。
本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味し、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタクリル酸を意味し、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基を意味する。
多官能性(メタ)アクリレート系化合物のうち、2官能(メタ)アクリレート系モノマーとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAテトラエトキシジアクリレート、ビスフェノールAテトラプロポキシジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート等が挙げられる。
3官能以上の(メタ)アクリレート系モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸変性トリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、上記(メタ)アクリレート系モノマーは、分子骨格の一部を変性しているものでもよく、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、カプロラクトン、イソシアヌル酸、アルキル、環状アルキル、芳香族、ビスフェノール等による変性がなされたものも使用することができる。
また、多官能性(メタ)アクリレート系オリゴマーとしては、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート等のアクリレート系重合体等が挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、多価アルコール及び有機ジイソシアネートとヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応によって得られる。
また、好ましいエポキシ(メタ)アクリレートは、3官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレート、2官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等と多塩基酸と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレート、及び2官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等とフェノール類と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレートである。
上記電離放射線硬化性化合物は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
電離放射線硬化性化合物が紫外線硬化性化合物である場合には、電離放射線硬化性組成物は、光重合開始剤や光重合促進剤等の添加剤を含むことが好ましい。
光重合開始剤としては、アセトフェノン、ベンゾフェノン、α-ヒドロキシアルキルフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α-アシルオキシムエステル、チオキサントン類等から選ばれる1種以上が挙げられる。
また、光重合促進剤は、硬化時の空気による重合阻害を軽減させ硬化速度を速めることができるものであり、例えば、p-ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p-ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等から選ばれる1種以上が挙げられる。
ハードコート層の厚みは、0.1~100μmであることが好ましく、0.5~20μmであることがより好ましく、1~15μmであることがさらに好ましい。ハードコート層の厚みが上記範囲とすることにより、耐擦傷性を良好にしつつ、クラックの発生を抑制しやすくできる。
ハードコート層の屈折率は、1.45~1.70の範囲で調整することが好ましい。
また、反射防止フィルムA及び/又は反射防止フィルムBが、後述する高屈折率層を有する場合、ハードコート層の屈折率は高屈折率層の屈折率より低くすることが好ましく、1.50~1.65とすることがより好ましく、1.53~1.60とすることがさらに好ましい。ハードコート層の屈折率がこのような範囲にあれば、ハードコート層が中屈折率層としての役割を有し、ハードコート層(中屈折率層)、高屈折率層及び低屈折率層の3層による干渉作用が可能となることから、視感反射率をより低くすることができる。
ハードコート層、並びに、後述する高屈折率層及び低屈折率層の屈折率は、例えば、反射光度計により測定した反射スペクトルと、フレネル係数を用いた多層薄膜の光学モデルから算出した反射スペクトルとのフィッティングにより算出することができる。
ハードコート層に中屈折率層としての役割を付与する手段としては、ハードコート層塗布液に屈折率の高い樹脂を配合する手段と、屈折率の高い粒子を配合する手段が挙げられる。
屈折率の高い樹脂としては、上述した熱硬化性樹脂又は電離放射線硬化性化合物に硫黄、リン、臭素を含有する基や芳香環等を導入したものが挙げられる。屈折率の高い粒子としては、後述する高屈折率層に用いる高屈折率粒子と同様のものが挙げられる。
ハードコート層A及びハードコート層Bは、親水性樹脂等の親水性の高い化合物を含有してもよい。ハードコート層A及びハードコート層Bが親水性化合物を含有することにより、ハードコート層の親水性が薄膜の低屈折率層を伝播し、低屈折率層A及び低屈折率層Bの表面を親水化しやすくできる。親水性の高い化合物としては、親水性の電離放射線硬化性樹脂組成物であることが好ましい。
なお、ハードコート層を親水化した場合、ハードコート層の耐擦傷性が低下しやすい。このため、ハードコート層Bが親水性の高い化合物を含有することが好ましい。
また、ハードコート層を親水化する場合、ハードコート層表面の純水の接触角が100度以下であることが好ましく、50度以下であることがより好ましく、30度以下であることがさらに好ましく、20度以下であることがよりさらに好ましい。
<<低屈折率層>>
低屈折率層A及び低屈折率層Bは、ウェット法で形成したものと、ドライ法で形成したものとに大別できる。
なお、以下、特に断らない限り、「低屈折率層」と表記した場合、低屈折率層A及び低屈折率層Bの両方を指すものとする。
ウェット法としては、金属アルコキシド等を用いてゾルゲル法により形成する手法、フッ素樹脂のような低屈折率の樹脂を塗布して形成する手法、バインダー樹脂組成物に低屈折率粒子を含有させた低屈折率層形成用塗布液を塗布して形成する手法が挙げられる。ドライ法としては、後述する低屈折率粒子の中から所望の屈折率を有する材料を選び、該材料を用いて、物理気相成長法又は化学気相成長法により形成する手法が挙げられる。ウェット法は生産効率の点で優れている。
また、ウェット法の中でも、バインダー樹脂組成物に低屈折率粒子を含有させた低屈折率層形成用塗布液を用いて形成する手法が好ましい。すなわち、低屈折率層Aは、バインダー樹脂A及び低屈折率粒子Aを含むことが好ましい。また、低屈折率層Bは、バインダー樹脂B及び低屈折率粒子Bを含むことが好ましい。
なお、以下、特に断らない限り、「低屈折率粒子」と表記した場合、低屈折率粒子A及び低屈折率粒子Bの両方を指し、「バインダー樹脂」と表記した場合、バインダー樹脂A及びバインダー樹脂Bの両方を指すものとする。
低屈折率粒子の平均一次粒子径は、5~200nmが好ましく、10~150nmがより好ましい。また、低屈折率粒子が中空粒子の場合、平均一次粒子径は、5~200nmが好ましく、30~150nmがより好ましく、50~110μmであることがさらに好ましい。平均一次粒子径が前記範囲であれば、低屈折率層の厚みを均一にしやすくできる。
低屈折率粒子及び後述する高屈折率粒子の平均一次粒子径は、以下の(1)~(3)の作業により算出できる。
(1)低反射板の断面をTEM又はSTEMで撮像する。TEM又はSTEMの加速電圧は10kv~30kV、倍率は5万~30万倍とすることが好ましい。
(2)観察画像から任意の10個の一次粒子を抽出し、個々の一次粒子の粒子径を算出する。粒子径は、一次粒子の断面を任意の平行な2本の直線で挟んだとき、該2本の直線間距離が最大となるような2本の直線の組み合わせにおける直線間距離として測定される。
(3)同じサンプルの別画面の観察画像において同様の作業を5回行って、合計50個分の数平均から得られる値を一次粒子の平均粒子径とする。
低屈折率粒子としては、シリカやフッ化マグネシウムなどの無機系、又は有機系のいずれであっても制限なく用いることができるが、低反射板の視感反射率Y値を低下させる観点から、空隙を有する粒子が好ましい。空隙を有する粒子は、微細な空隙を内部に有し、空隙の中に空気を含むため、屈折率が低いものとなっている。空隙を有する粒子としては、多孔質粒子及び中空粒子が挙げられ、なかでも中空粒子が好ましい。
すなわち、低屈折率粒子Aとして中空粒子Aを含むことが好ましい。また、低屈折率粒子Bとして中空粒子Bを含むことが好ましい。
なお、以下、特に断らない限り、「中空粒子」と表記した場合、中空粒子A及び中空粒子Bの両方を指すものとする。
中空粒子とは、外殻層を有し、当該外殻層に囲まれた粒子内部が空洞であり、粒子内部に空気を含む粒子をいう。
中空粒子の外殻層は、無機物であっても有機物であってもよく、例えば、金属、金属酸化物、樹脂、シリカ等からなるものが挙げられる。なかでも外殻層がシリカである中空シリカ粒子であることが好ましい。すなわち、中空粒子Aは中空シリカ粒子Aであることが好ましい。また、中空粒子Bは中空シリカ粒子Bであることが好ましい。
外殻層がシリカである場合、当該シリカは結晶性、ゾル状、ゲル状のいずれの状態であってもよい。
中空粒子の形状は、真球状、回転楕円体状及び球体に近似できる多面体形状等の略球状、鎖状、針状、板状、片状、棒状、繊維状等のいずれであってもよい。なかでも、真球状及び略球状であることが好ましく、回転楕円体状又は真球状であることがより好ましい。
中空粒子は、屈折率を低くできる一方で、その他の低屈折率粒子に比べて耐擦傷性に劣る傾向がある。特に、空気の比率を高めた粒子径の大きい中空粒子を用いた場合、低屈折率層の耐擦傷性を低下させやすい。
このため、中空粒子を用いる場合、下記(f-1)~(f-3)の何れかの構成を採用することが好ましい。
(f-1)低屈折率層Bのみに中空粒子を含有させる。すなわち、2つの低屈折率層のうち、耐擦傷性がより要求される層は、視認者側(視覚対象物とは反対側)に配置する低屈折率層(低屈折率層A)である。したがって、耐擦傷性が要求される低屈折率層Aには中空粒子を含有させない又は中空粒子の含有量を抑制する一方で、低屈折率層Bに十分な量の中空粒子を含有させることにより、低反射板の反射抑制と耐擦傷性とのバランスを良好にすることができる。
(f-2)低屈折率層A及び低屈折率層Bに中空粒子を含有させ、中空粒子Aの平均一次粒子径Dと、中空粒子Bの平均一次粒子径Dとが、D<Dの関係を満たすようにする。すなわち、2つの低屈折率層のうち、耐擦傷性がより要求される層は、視認者側(視覚対象物とは反対側)に配置する低屈折率層(低屈折率層A)である。したがって、D<Dの関係を満たすようにすることにより、低反射板の反射抑制と耐擦傷性とのバランスを良好にすることができる。f-2の場合、中空粒子Aの平均一次粒子径を70nm以下として、中空粒子Bの平均一次粒子径を70nm超とすることが好ましい。また、中空粒子Aの平均一次粒子径を50~70nmとして、中空粒子Bの平均一次粒子径を70nm超~110nmとすることがより好ましい。
(f-3)低屈折率層A及び低屈折率層Bに中空粒子を含有させ、かつ、D及びDを何れも70nm以下とする。低屈折率層A及び低屈折率層Bの両方に中空粒子を含有する場合でも、中空粒子の平均一次粒子径を過度に大きくしないことにより、低反射板の反射抑制と耐擦傷性とのバランスを良好にすることができる。f-3の場合、中空粒子の一次粒子径は、30~70nmであることが好ましく、50~70nmであることがより好ましい。また、f-3の場合、平均一次粒子径Dと、中空粒子Bの平均一次粒子径Dとは、同一であっても良いし、異なっていてもよい。
低屈折率粒子は表面処理されたものが好ましい。低屈折率粒子の表面処理としては、シランカップリング剤を用いた表面処理がより好ましく、この中で、(メタ)アクリロイル基を有するシランカップリング剤を用いた表面処理を行うことが好ましい。低屈折率粒子に表面処理を施すことにより、バインダー樹脂との親和性が向上し、粒子の分散が均一となり、粒子同士の凝集が生じにくくなるので、凝集由来の大粒子化による低屈折率層の透明化の低下や、低屈折率層形成用組成物の塗布性、該組成物の塗膜強度の低下が抑制される。
低屈折率粒子の表面処理において好ましく用いられるシランカップリング剤としては、3-(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、2-(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、2-(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン等を例示することができる。
低屈折率粒子の含有量は、低屈折率層のバインダー樹脂100質量部に対して20~250質量部が好ましく、30~230質量部がより好ましく、40~200質量部がさらに好ましい。低屈折率粒子の含有量が上記範囲内にあれば、反射防止性と耐擦傷性とのバランスを良好にすることができる。
また、低屈折率層に含まれる低屈折率粒子の全量に対する中空粒子の割合は、40質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましい。
低屈折率層のバインダー樹脂としては硬化性樹脂組成物の硬化物が挙げられる。硬化性樹脂組成物としては、ハードコート層で例示したものと同様のものを用いることができ、電離放射線硬化性樹脂組成物が好適である。
また、低屈折率層のバインダー樹脂を形成する硬化性樹脂組成物中には、電離放射線硬化性官能基を有する含フッ素オリゴマー及び/又はモノマー等の含フッ素化合物を含むことが好ましい。該フッ素化合物を含むことにより、低屈折率層の屈折率を低くしやすくできるとともに、低屈折率層に防汚性及び滑り性を付与できる。
低屈折率層の厚みは、80~120nmであることが好ましく、85~110nmであることがより好ましく、90~105nmであることがさらに好ましい。
<<高屈折率層>>
ハードコート層Bと低屈折率層Bとの間には、視感反射率を低くする観点から高屈折率層Bを有することが好ましい。
同様に、ハードコート層Aと低屈折率層Aとの間には、視感反射率を低くする観点から高屈折率層Aを有することが好ましい。
なお、ハードコート層と低屈折率層との間に高屈折率層を有すると、低屈折率層の表面の耐擦傷性が低下する傾向にある。このため、低反射板の反射抑制と耐擦傷性とのバランスを良好にする観点から、ハードコート層Bと低屈折率層Bとの間に高屈折率層Bを有する一方で、ハードコート層Aと低屈折率層Aとの間には高屈折率層Aを有さない(ハードコート層Aと低屈折率層Aとが接している)ことが好ましい。
高屈折率層A及び高屈折率層Bは、例えば、高屈折率粒子及びバインダー樹脂組成物を含む高屈折率層塗布液から形成することができる。
なお、以下、特に断らない限り、「高屈折率層」と表記した場合、高屈折率層A及び高屈折率層Bの両方を指すものとする。
高屈折率粒子としては、五酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、スズドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化スズ、酸化イットリウム及び酸化ジルコニウム等が挙げられる。
高屈折率粒子の一次粒子の平均粒子径は、5~200nmが好ましく、5~100nmがより好ましく、10~80nmがさらに好ましい。
高屈折率粒子の含有量は、塗膜の高屈折率化及び塗膜強度のバランスの観点から、バインダー樹脂100質量部に対して、50~500質量部であることが好ましく、100~450質量部であることがより好ましく、200~430質量部であることがさらに好ましい。
高屈折率層のバインダー樹脂としては硬化性樹脂組成物の硬化物が挙げられる。硬化性樹脂組成物としては、ハードコート層で例示したものと同様のものを用いることができ、電離放射線硬化性樹脂組成物が好適である。
高屈折率層の屈折率は1.55~1.85であることが好ましく、1.56~1.70であることがより好ましい。
また、高屈折率層の厚みは、200nm以下であることが好ましく、50~180nmであることがより好ましい。
反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBは、本発明の効果を阻害しない範囲で、各フィルムを構成する何れかの層中に、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤(顔料、染料)等の添加剤を含有するものであってもよい。
また、反射防止フィルムA及び反射防止フィルムBは、ヘイズ、防眩性等の光学特性や物理的強度を調整するために、本発明の効果を阻害しない範囲で、各フィルムを構成する何れかの層中に、無機粒子、有機粒子等の粒子を含有するものであってもよい。
<印刷層>
低反射板は印刷層を有していてもよい。具体的には、低反射板の任意の箇所に印刷層を有していてもよい。
低反射板における印刷層の厚み方向の位置は任意であるが、低反射板の外観の均一性及び印刷層の保護の観点から、低反射板の表面に露出しない位置であることが好ましい。
印刷層のパターンは任意であり、例えば、木目、石目、布目、砂目、円、四角形、多角形、幾何学模様、文字、ベタ印刷等が挙げられる。
印刷層は、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂等のバインダー樹脂と、顔料及び/又は染料とを含むことが好ましい。
<大きさ、形状等>
低反射板の大きさは特に限定されないが、一般的には、大きさは対角で1~500インチ程度である。
また、低反射板の形状も特に限定されず、例えば、多角形(三角形、四角形、五角形等)や円形であってもよいし、ランダムな不定形であってもよいし、さらには、曲面形状であってもよい。また、低反射板を折り畳み可能な構成としてもよい。
<用途>
上述した本発明の低反射板は、例えば、ショーケース、ショーウィンドウ、表示装置、インストルメントパネル、時計等において、視覚対象物(例えば、ショーケース及びショーウィンドウでは各種の商品;表示装置では表示素子;インストルメントパネルでは、スピードメーター、タコメーター、燃料計、水温計及び距離計等の計器;アナログ時計では文字盤、長針、短針及び秒針等)の前面に配置することにより、視覚対象物を保護しつつ、反射を抑制して視覚対象物の視認性を良好にすることができる。これらの中でも、ショーケース及びショーウィンドウ等の展示用に本発明の低反射板を用いることが好ましい。
また、低反射板の反射防止フィルムB側を視覚対象物側に向けるように配置する実施形態において、反射防止フィルムAと反射防止フィルムBとの構成を上述したように異なるものとすることにより、低反射性(視認性)と耐擦傷性とのバランスを良好にすることができる。
[表示装置]
本実施形態の表示装置は、表示素子上に、空気層を介して、上述した本発明の低反射板を有するものである。
表示素子としては、液晶表示素子、EL表示素子、プラズマ表示素子、電子ペーパー素子等が挙げられる。
本実施形態の表示装置において、低反射板の反射防止フィルムB側を表示素子側に向けて配置し、かつ、反射防止フィルムAと反射防止フィルムBとの構成を上述したように異なるものすることにより、低反射性(視認性)と耐擦傷性とのバランスを良好にすることができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、本発明は、実施例に記載の形態に限定されるものではない。
1.評価、測定
実施例及び比較例で得られた低反射板について以下の測定及び評価を行った。結果を表1に示す。
1-1.視感反射率
反射防止フィルムのプラスチックフィルムのハードコート層を有する側とは反対側の面に、透明粘着剤(屈折率1.49)を介して黒色板(屈折率1.49)を貼り合わせたサンプルを作製した。分光光度計(島津製作所株式会社製、商品名:UV-2450)を用い、JIS Z8722:1982に準拠し、該サンプルの低屈折率層側の面の視感反射率を測定した。なお、視野角は2度、光源はD65、測定波長は380~780nmを0.5nm間隔とした。また、反射率Y値は、サンプルの低屈折率層側の表面に対して垂直に入射する光の入射角を0度として、入射角5度でサンプルに光を入射させた際に、該入射光の正反射光により得られる値とした。
1-2.鉛筆硬度
反射防止フィルムの低屈折率層側の表面にJIS S6006が規定する試験用鉛筆を押し当て、JIS K5600-5-4:1999に規定する鉛筆硬度試験(4.9N荷重)を行った。低屈折率層の表面に傷がつかない最も高い鉛筆硬度を、反射防止フィルムの鉛筆硬度として評価した。
1-3.全光線透過率及びヘイズ
JIS K7136:2000及びJISK7361-1:1997に準拠して、低反射板の全光線透過率及びヘイズを測定した。光入射面は反射防止フィルムB側とした。
全光線透過率に関しては、95%以上のものを「A」、95%未満のものを「C」とした。ヘイズに関しては、0.5%以下のものを「A」、0.5%超のものを「C」とした。
1-4.映り込み
机の平面方向に対して垂直になるようにして、スタンドを用いて低反射板を立たせた状態で固定し、蛍光灯の照明下で、低反射板の表面に蛍光灯が映り込むか否かに関して、あらゆる方向から目視で観察した。
「低反射板の表面に蛍光灯が全く映り込まず、低反射板の背景が極めて明りょうに視認されるものを3点」、「低反射板の表面に蛍光灯が若干映り込むものの、低反射板の背景の視認性が許容できるものを2点」、「低反射板の表面に蛍光灯が激しく映り込み、低反射板の背景が視認しにくいものを1点」として、20人が評価を行い、平均点を算出した。
その結果、平均点が2.8点以上のものをAA、平均点が2.5点以上2.8点未満のものをA、平均点が2.0点以上2.5点未満のものをB、平均点が1.5点以上2.0点未満のものをC、平均点が1.5点未満のものをDとした。
2.反射防止フィルムの作製
[反射防止フィルム1]
厚み80μmのアクリルフィルム(屈折率1.50)上に、下記処方のハードコート層形成用塗布液を塗布、70℃×1分で乾燥し溶剤を揮発させた、続いて紫外線照射(100mJ/cm)し、ハードコート層(ドライ厚み10μm)を形成した。次いで、ハードコート層上に、下記処方の高屈折率層形成用塗布液を塗布、70℃×1分で乾燥及し溶剤を揮発させた、続いて紫外線照射(100mJ/cm)し高屈折率層を形成した(ドライ厚み150nm)。次いで、高屈折率層上に、下記処方の低屈折率層形成用塗布液を塗布、70℃×1分で乾燥し溶剤を揮発させた、続いて紫外線照射(窒素雰囲気下にて200mJ/cm)し、低屈折率層(ドライ厚み100nm)を形成し、反射防止フィルム1を得た。
<ハードコート層形成用塗布液の調製>
光重合開始剤(BASF社製、イルガキュア184)を1.6質量部、希釈溶剤(メチルイソブチルケトン/PGME=8/2)を58.3質量部入れ、溶け残りがなくなるまで撹拌した。ここに光硬化樹脂(三菱ケミカル社製、商品名:ユピマーV8300、固形分100%)を40質量部入れ撹拌し、溶け残りがなくなるまで撹拌した。最後にレベリング剤(DIC社製、商品名:メガファックF477)を0.1質量部入れ撹拌し、ハードコート層形成用塗布液を調製した。
<高屈折率層形成用塗布液の調製>
光重合開始剤(BASF社製、商品名:イルガキュア127)0.1質量部、希釈溶剤(メチルイソブチルケトン/PGME/メチルエチルケトン=4/2/4)を92.6質量部入れ、溶け残りがなくなるまで撹拌した。ここに光硬化樹脂(日本化薬社製、DPHA)を2.3質量部入れ、溶け残りがなくなるまで撹拌した。酸化ジルコニウム(住友大阪セメント社製、商品名:MZ-230X、固形分32.5質量%、平均一次粒子径15~50nm)を4.8質量部、レベリング剤(DIC社製、メガファックF568)0.03質量部をそれぞれ入れ、高屈折率層形成用塗布液を調製した。
<低屈折率層形成用塗布液の調製>
光重合開始剤(BASF社製、商品名:イルガキュア127)0.2質量部、希釈溶剤(MIBK/PGMEA=8/2)を91.1質量%入れ(最終塗工液の固形分が3質量%となる量)、溶け残りがなくなるまで撹拌した。ここに光硬化樹脂(日本化薬社製、商品名:KAYARAD-PET-30)1.2質量%、中空シリカ粒子(固形分20質量%、平均一次粒子径75nm)7.4質量%、反応性レベリング兼防汚剤(EVONIK社製、商品名:TEGO Rad 2500、固形分100%)0.05質量%を添加し、1時間撹拌を行い分散し、低屈折率層形成用塗布液を調製した。
[反射防止フィルム2]
ハードコート層のドライ厚みを15μmに変更し、ハードコート層上に高屈折率層を介さずに直接低屈折率層を形成し、低屈折率層形成用塗布液の反応性レベリング兼防汚剤をダイキン化学工業製の商品名「オプツールDAC」に変更(添加量は固形分換算で0.05質量%)した以外は、反射防止フィルム1と同様にして、反射防止フィルム2を得た。
[反射防止フィルム3]
ハードコート層形成用塗布液の「光硬化樹脂(三菱ケミカル社製、商品名:ユピマーV8300、固形分100%)40質量部」を、「親水性光硬化樹脂(ダイセル・オルネクス製、商品名「KRM8713B」34質量部)」と「光硬化樹脂(日本化薬社製、商品名:KAYARAD-DPHA)16質量部」との混合物に変更し、低屈折率層形成用塗布液の中空シリカ粒子の平均一次粒子径を65nmに変更した以外は、反射防止フィルム1と同様にして、反射防止フィルム3を得た。
3.低反射板の作製
[実施例1]
透明基板として、透明アクリル板(クラレ社製、商品名「パラグラスP 001 クリア」、厚み2mm)を準備した。
透明基板の一方の面上に、アクリル系の光学粘着剤(厚み50μm)を介して、反射防止フィルム2(反射防止フィルムA)を貼り合わせた。次いで、透明基板の他方の面上に、アクリル系の光学粘着剤(厚み50μm)を介して、反射防止フィルム1(反射防止フィルムB)を貼り合わせ、実施例1の低反射板を得た。
なお、反射防止フィルム2及び1を貼り合わせる際は、反射防止フィルムのアクリルフィルムが光学粘着剤側を向くようにした。
[実施例2]
反射防止フィルムBとしての反射防止フィルム1を反射防止フィルム3に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の低反射板を得た。
[実施例3]
反射防止フィルムBとしての反射防止フィルム1を反射防止フィルム2に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の低反射板を得た。
[比較例1]
透明基板として、透明アクリル板(クラレ社製、商品名「パラグラスP 001 クリア」、厚み2mm)を準備した。
透明基板の一方の面上に、アクリル系の光学粘着剤(厚み50μm)を介して、反射防止フィルム1(反射防止フィルムA)を貼り合わせ、比較例1の低反射板を得た。
なお、反射防止フィルム1を貼り合わせる際は、反射防止フィルムのアクリルフィルムが光学粘着剤側を向くようにした。
[比較例2]
反射防止フィルムAとしての反射防止フィルム1を反射防止フィルム2に変更した以外は、比較例1と同様にして、比較例2の低反射板を得た。
[比較例3]
反射防止フィルムAとしての反射防止フィルム1を反射防止フィルム3に変更した以外は、比較例1と同様にして、比較例3の低反射板を得た。
Figure 0007062894000001
表1の結果から、実施例1~3の低反射板は、反射を抑制し、視覚対象物の視認性を良好にし得ることが確認できる。特に、実施例1及び2のように、反射防止フィルムAと反射防止フィルムBとを異なるものにした場合、反射の抑制(映り込み)と耐擦傷性(反射防止フィルムAの鉛筆硬度)とのバランスを良好にできることが確認できる。
なお、表1中では評価していないが、実施例1~3の反射防止フィルムB側の防曇性を比較すると、ハードコート層B中に親水性樹脂を含む実施例2は良好な防曇性を示した。
本発明の低反射板は、例えば、ショーケース、ショーウィンドウ、表示装置、インストルメントパネル、時計等において、視覚対象物(例えば、ショーケース及びショーウィンドウでは各種の商品;表示装置では表示素子;インストルメントパネルでは、スピードメーター、タコメーター、燃料計、水温計及び距離計等の計器;アナログ時計では文字盤、長針、短針及び秒針等)の前面に配置することにより、視覚対象物を保護しつつ、反射を抑制して視覚対象物の視認性を良好にすることができる点で有用である。
10:透明基板
20A:粘着剤層A
20B:粘着剤層B
30A:反射防止フィルムA
30B:反射防止フィルムB
31A:プラスチックフィルムA
31B:プラスチックフィルムB
32A:ハードコート層A
32B:ハードコート層B
33A:高屈折率層A
33B:高屈折率層B
34A:低屈折率層A
34B:低屈折率層B
100:低反射板

Claims (5)

  1. 低反射板であって、前記低反射板は、透明基板の一方の面の少なくとも一部に粘着剤層Aを介して反射防止フィルムAを有し、前記透明基板上の他方の面の少なくとも一部に粘着剤層Bを介して反射防止フィルムBを有してなり、
    前記低反射板を平面方向から観察した際に、前記反射防止フィルムAの位置と、前記反射防止フィルムBの位置とが少なくとも一部重複しており、
    前記反射防止フィルムAは、前記粘着剤層A側から、プラスチックフィルムA、ハードコート層A及び低屈折率層Aを有し、
    前記反射防止フィルムBは、前記粘着剤層B側から、プラスチックフィルムB、ハードコート層B及び低屈折率層Bを有し、
    前記低屈折率層Aがバインダー樹脂A及び中空粒子Aを含み、前記低屈折率層Bがバインダー樹脂B及び中空粒子Bを含み、
    前記反射防止フィルムAの低屈折率層A側の表面の視感反射率をY、前記反射防止フィルムBの低屈折率層B側の表面の視感反射率をYとした際に、Y>Yの関係を満たすとともに、かつ、前記Y が0.50%以上1.00%以下であり、かつ、前記が0.31%以上0.50%以下であり、かつ、/Yが2.8以下である、低反射板。
  2. 前記反射防止フィルムAの低屈折率層A側の表面のJIS K5600-5-4:1999に規定する鉛筆硬度をS、前記反射防止フィルムBの低屈折率層B側の表面のJIS K5600-5-4:1999に規定する鉛筆硬度をSとした際に、S>Sの関係を満たす、請求項1に記載の低反射板。
  3. 前記中空粒子Aの平均一次粒子径Dと前記中空粒子Bの平均一次粒子径Dとが、D<Dの関係を満たす、請求項1又は2に記載の低反射板。
  4. 前記反射防止フィルムBは、前記ハードコート層Bと前記低屈折率層Bとの間に高屈折率層Bを有し、前記反射防止フィルムAは、前記ハードコート層Aと前記低屈折率層Aとが接してなる、請求項1~の何れか1項に記載の低反射板。
  5. 展示用に用いる請求項1~の何れか1項に記載の低反射板。
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