JP7061553B2 - ヒーターユニットおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、正温度係数(Positive Temperature Coefficient, PTC)セラミック素子を発熱源に用いたヒーターユニットおよびその製造方法に関する。
従来、定温ヒーターや局所加熱ヒーターとして、自己温度制御機能を有するPTCセラミック素子を発熱源に用いたヒーターユニットが様々な分野で使用されている。その一例として、特許文献1には、平板状を有するPTCセラミック素子と、その両主面上に設けられたアルミニウムからなる電極とを備えた車載用のヒーターユニットが開示されている。このヒーターユニットでは、PTCセラミック素子と電極とがシリコーン系接着剤を介して接着されている。
また、PTCセラミック素子上への電極の形成方法に関しては、特許文献2により、溶線式フレーム溶射、粉末式フレーム溶射、溶棒式フレーム溶射、高速フレーム溶射、電気式溶射、アーク溶射、プラズマ溶射、線爆溶射、コールドスプレー溶射等の手法を用いるこことも知られている。
特許第4455473号公報 特開2015-46462号公報
しかしながら、シリコーン系接着剤を用いた電極の形成は、製造工程が多段階となるため、製造コストの増加が避けられないとの問題があった。また、各種溶射による電極の形成は、ヒーターユニットとして使用する際に必要とされる、PTCセラミック素子と形成した電極との間の接合強度および電極表面の平滑性が得られにくいとの問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、製造工程がシンプルで、しかも、PTCセラミック素子-電極間の接合強度および電極表面の平滑性が優れたヒーターユニットおよびその製造方法を提供することにある。
本発明者は、種々検討を行った結果、上記各種溶射のうちのコールドスプレー溶射であれば、使用する金属粉の粒径と電極の厚みとを調整することにより満足のいく接合強度および平滑性が同時に得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明に係るヒーターユニットの製造方法は、正温度係数セラミック素子を準備する素子準備工程と、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属粉を用いたコールドスプレー溶射により正温度係数セラミック素子に電極を形成する電極形成工程とを備え、電極形成工程は、金属粉のメジアン径が20μm以下であり、かつ電極の厚みが40μm以下となるようにコールドスプレー溶射の溶射時間が設定されていることを特徴とする。
また、本発明に係るヒーターユニットは、平板状の正温度係数セラミック素子と、正温度係数セラミック素子の両主面上に位置する電極とを備え、電極は、メジアン径が20μm以下のアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属粉を用いたコールドスプレー溶射により形成されたものであり、40μm以下の厚みを有することを特徴とする。
本発明によれば、製造工程がシンプルで、しかも、PTCセラミック素子-電極間の接合強度および電極表面の平滑性が優れたヒーターユニットおよびその製造方法を提供することができる。
本発明の実施例および比較例に係るヒーターユニットの(A)平面図および(B)側面図である。 本発明の実施例および比較例に係るヒーターユニットに対して行った第2試験の一部の結果を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るヒーターユニットおよびその製造方法について説明する。
図1に示すように、本発明に係るヒーターユニット1は、平板状のPTCセラミック素子2と、その両主面上に位置する電極3a,3bとを備えている。PTCセラミック素子2は、キュリー温度が240℃で、寸法が24mm(縦)×15mm(横)×2mm(厚み)である。電極3a,3bは、純度99.7%のアルミニウム粉を使用したコールドスプレー溶射により形成したもので、寸法が23mm(縦)×14mm(横)である。上記の構成は、以下に説明する全ての実施例および比較例において共通している。
[実施例1]
実施例1では、メジアン径が10μmのアルミニウム粉を使用するとともに、電極3a,3bの厚みが18μmとなるように溶射時間を設定した。
[実施例2,3]
実施例2,3では、実施例1と同様、メジアン径が10μmのアルミニウム粉を使用した。また、実施例2では、電極3a,3bの厚みが26μmとなるように溶射時間を設定し、実施例3では、電極3a,3bの厚みが30μmとなるように溶射時間を設定した。
[実施例4]
実施例4では、メジアン径が20μmのアルミニウム粉を使用するとともに、電極3a,3bの厚みが18μmとなるように溶射時間を設定した。
[実施例5-7]
実施例5-7では、実施例4と同様、メジアン径が20μmのアルミニウム粉を使用した。また、実施例5では、電極3a,3bの厚みが28μmとなるように溶射時間を設定し、実施例6では、電極3a,3bの厚みが34μmとなるように溶射時間を設定し、実施例7では、電極3a,3bの厚みが41μmとなるように溶射時間を設定した。
[比較例1-5]
比較例1-5では、実施例4と同様、メジアン径が20μmのアルミニウム粉を使用した。また、比較例1では、電極3a,3bの厚みが51μmとなるように溶射時間を設定し、比較例2では、電極3a,3bの厚みが65μmとなるように溶射時間を設定し、比較例3では、電極3a,3bの厚みが73μmとなるように溶射時間を設定し、比較例4では、電極3a,3bの厚みが82μmとなるように溶射時間を設定し、比較例5では、電極3a,3bの厚みが102μmとなるように溶射時間を設定した。
[比較例6]
比較例6では、メジアン径が30μmのアルミニウム粉を使用するとともに、電極3a,3bの厚みが40μmとなるように溶射時間を設定した。
[比較例7,8]
比較例7,8では、比較例6と同様、メジアン径が30μmのアルミニウム粉を使用した。また、比較例7では、電極3a,3bの厚みが50μmとなるように溶射時間を設定し、比較例8では、電極3a,3bの厚みが62μmとなるように溶射時間を設定した。
このようにして製造した実施例1-7および比較例1-8に係るヒーターユニット1に対し、接合強度に関する第1試験と、熱伝達特性に関する第2試験とを行った。
(第1試験)
この試験では、PTCセラミック素子2と電極3a,3bとの間の接合強度を評価するために、電極3a,3bの表面に貼り付けたセロハンテープ(セキスイ社製、型番:No.252)を素早くめくり上げ、電極3a,3bの少なくとも一部がPTCセラミック素子2から剥がれたか否かを確認した。
(第2試験)
この試験では、ヒーターユニット1を0.3mm厚の一対のSUS板で挟み込んで該SUS板と電極3a,3bとを圧接させ、SUS板-電極3a-PTCセラミック素子2-電極3b-SUS板間の熱伝達特性を評価するために、SUS板にAC100Vを印加し続けたときの該SUS板の表面温度の変化を熱電対で測定した。
第1試験および第2試験の結果をまとめると、表1および図2の通りとなる。
Figure 0007061553000001
ここで、第1試験の結果の“○”は、電極3a,3bの剥がれが確認されなかったことを示している。また、第2試験の結果の“○”は、60秒以内にSUS板の表面温度がPTCセラミック素子2のキュリー温度である240℃の近傍に達したことを示している。
第1試験の結果は、PTCセラミック素子2と電極3a,3bとの間の接合強度が、電極3a,3bの厚みに関係していることを示している。より詳しくは、第1試験の結果は、電極3a,3bの厚みを50μm以下とすれば、良好な接合強度が得られることを示している。
一方、第2試験の結果は、SUS板-電極3a-PTCセラミック素子2-電極3b-SUS板間の熱伝達特性が、使用したアルミニウム粉のメジアン径および電極3a,3bの厚みの両方に関係していることを示している。より詳しくは、第2試験の結果は、使用するアルミニウム粉のメジアン径を20μm以下とし、かつ電極3a,3bの厚みを40μm以下とすれば、良好な熱伝達特性が得られることを示している。
ここで、アルミニウム粉のメジアン径および電極3a,3bの厚みを上記の通りにすることにより良好な熱伝達特性が得られるのは、電極3a,3bの表面の平滑性が向上し、電極3a,3bとSUS板との接触面積が増大するためだと考えられる。したがって、使用するアルミニウム粉のメジアン径を20μm以下とし、かつ電極3a,3bの厚みを40μm以下とすることは、十分に平坦な電極3a,3bを得るための条件であるとも言える。
以上のように、メジアン径が20μm以下のアルミニウム粉を用いたコールドスプレー溶射により40μm以下の厚みを有する電極3a,3bを形成する実施例1-7によれば、PTCセラミック素子2と電極3a,3bとの間の接合強度が良好で、かつ電極3a,3bの表面が十分に平坦なヒーターユニット1を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施例の構成に限定されない。例えば、PTCセラミック素子2の寸法および電極3a,3bの厚み以外の寸法は、任意に変更することができる。また、アルミニウムからなる金属粉の代わりにアルミニウム・亜鉛合金等のアルミニウム合金からなる金属粉を用いても、同様の効果を得ることができる。
1 ヒーターユニット
2 PTCセラミック素子
3a,3b 電極

Claims (2)

  1. 正温度係数セラミック素子を準備する素子準備工程と、
    アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属粉を用いたコールドスプレー溶射により前記正温度係数セラミック素子に電極を形成する電極形成工程と、
    を備え、
    前記電極形成工程は、前記金属粉のメジアン径が20μm以下であり、かつ前記電極の厚みが40μm以下となるように前記コールドスプレー溶射の溶射時間が設定されていることを特徴とするヒーターユニットの製造方法。
  2. 平板状の正温度係数セラミック素子と、
    前記正温度係数セラミック素子の両主面上に位置する電極と、
    を備え、
    前記電極は、メジアン径が20μm以下のアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属粉を用いたコールドスプレー溶射により形成されたものであり、40μm以下の厚みを有することを特徴とするヒーターユニット。
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