JP7059170B2 - 収穫機 - Google Patents
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Description
を備えるものがある。例えば、特許文献1に記載されたコンバインに搭載される品質計測
装置である内部品質計測装置は、穀粒タンクに搬送される穀粒の一部を受け止め保持部に
一時的に貯留し、貯留された穀粒の品質を測定する。受け止め保持部は、上下に搖動する
開閉板を備え、開閉板は受け止め保持部の底部分をなす状態と開放する状態に変位する。
開閉板が閉じられた状態で開閉板は受け止め保持部の底部分となり、受け止め保持部に穀
粒が貯留され、穀粒が一定量貯留された状態で穀粒の品質が測定される。穀粒の品質が測
定されると開閉板が開かれ、穀粒は穀粒貯留空間に排出される。
当する開閉板が上下に揺動して底部分を開閉する構造であるため、開閉板が閉じた状態で
、一時貯留部の内側壁と開閉板との間に穀粒がつまり、その後開閉板の開閉ができなくな
る場合があった。特に、開閉板の揺動を円滑に行うため、一時貯留部の内側壁と開閉板と
の間に隙間を設ける場合があり、穀粒がつまりやすい状態の品質計測装置もあった。
る穀粒が貯留される穀粒タンクと、搬送される穀粒の一部を一時的に貯留した後、前記穀
粒タンクに放出する一時貯留部と、前記一時貯留部の横側方に並んで設けられ、一時的に
貯留された穀粒の品質を計測する計測部と、前記一時貯留部の底部領域における第1側壁
に基端が軸支され、上方に揺動した閉状態と下方に揺動した開状態とに変位する扉と、前
記第1側壁と向かい合う第2側壁に設けられる漏れ防止具とを備え、前記閉状態では前記
扉の遊端部が前記漏れ防止具に近接して前記一時貯留部は穀粒を貯留可能な状態となり、
前記開状態では前記一時貯留部に一次貯留された穀粒が前記穀粒タンクに落下して放出さ
れる状態となり、前記扉は、前記第1側壁側から前記遊端部に向かう方向と交差する方向に突出する第1屈曲部および前記第1屈曲部と逆向きに突出する第2屈曲部を有し、前記第2屈曲部は前記第1屈曲部より前記基端から離れており、前記閉状態において、前記第1屈曲部は上方に突出し、前記第2屈曲部は下方に突出する。
とにより一時貯留部の底部が扉と漏れ防止具とで形成され、一時貯留部に穀粒を貯留する
ことができる状態となる。その結果、扉が閉状態である場合に、扉の先端と第2側壁との
間に穀粒がつまることが抑制され、扉の開閉が阻害されることが抑制される。したがって
、円滑な扉の開閉を維持することができる。また、扉の下方に扉の開閉動作を行う切替機構等の構造物が設けられていても、第1屈曲部により構造物に接触することなく扉を開状態に変位させることが可能となると共に、扉が計測穀粒貯留部や上下向き通路等の穀粒が排出される領域に突出することが抑制され、より多くの穀粒を貯留することが可能となる。さらに、第2屈曲部を設けることにより、扉が適切に漏れ防止具に近接または当接することが容易となる。
粒がつまることが抑制され、円滑な扉の開閉を維持することができる。また、扉と漏れ防
止具とが当接するため、穀粒が一時貯留部から漏れ落ちることが抑制されて確実に所定量
の穀粒が貯留され、正確に穀粒の品質を計測することができる。
接触しても良い。
粒がつまることが抑制され、円滑な扉の開閉を維持することができる。また、扉と漏れ防
止具とが面接触するため、より確実に一時貯留部の底部を閉じることができる。そのため
、穀粒が一時貯留部から漏れ落ちることが抑制され、確実に所定量の穀粒が貯留されるた
め、正確に穀粒の品質を計測することができる。
好ましい。
時貯留部に貯留される穀粒が適切に入れ替えられると共に、一時貯留部に適切に穀粒が貯
留される。
部を備え、前記計測穀粒貯留部が穀粒で満杯になったことを検出する満杯センサを備える
ことが好ましい。
の変位範囲に達したことを満杯センサにより検出できる。その結果、以降、品質計測装置
に穀粒を投入しないようにする等の対応を行うことができる。また、扉の動作が穀粒によ
り阻害された状態で開閉することが防止され、扉の開閉動作を行う切替機構および扉が故
障することを予防することができる。
穀粒タンクと、搬送される穀粒の一部を一時的に貯留した後、放出する一時貯留部と、前
記一時貯留部より下方に設けられ、放出された穀粒が貯留される計測穀粒貯留部と、前記
一時貯留部の横側方に並んで設けられ、一時的に貯留された穀粒の品質を計測する計測部
と、前記一時貯留部の底部領域における第1側壁に軸支され、上方に揺動した閉状態と下
方に揺動した開状態とに変位する扉と、前記計測穀粒貯留部が穀粒で満杯状態になったこ
とを検出する満杯センサとを備え、前記満杯センサが満杯状態を検知した場合、前記扉が前記開状態の場合は前記開状態が維持され、前記扉が前記閉状態の場合は前記扉が開かれることが好ましい。
の変位範囲に達したことを満杯センサにより検出できる。その結果、以降、品質計測装置
に穀粒を投入しないようにする等の対応を行うことができる。また、扉の動作が穀粒によ
り阻害された状態で開閉することが防止され、扉および切替機構が故障することを予防す
ることができる。また、貯留された穀粒により扉の動作が阻害されることが抑制されると共に、開閉板が開状態となって一時貯留部に穀粒を貯留し続け、一時貯留部から穀粒があふれることを抑制することができる。
。
変位範囲に達したことを適切に検出できる。
れても良い。
る。
図1に示すように、本発明に係るコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1に
よって自走する走行機体2と、走行機体2の前部に植立穀稈を収穫する収穫部3とが備え
られている。走行機体2の前部右側に、キャビン4にて周囲が覆われた運転部5が備えら
れている。運転部5の後方には、収穫部3にて収穫された穀稈(作物)を脱穀処理する脱
穀装置6と、脱穀処理にて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク7とが、横方向に並ぶ状態
で配備されている。穀粒タンク7は機体右側に位置され、脱穀装置6は機体左側に位置さ
れている。つまり、運転部5は穀粒タンク7の前方に位置されている。運転部5における
運転座席8の下方にエンジン14が備えられている。走行機体2の後部であって穀粒タン
ク7の後方に、穀粒タンク7に貯留された穀粒を機外に排出する穀粒排出装置9が備えら
れている。脱穀された穀粒は、穀粒搬送機構16により、脱穀装置6から穀粒タンク7の
内部に搬送される。また、穀粒タンク7の下方には、穀粒タンク7に貯留されている穀粒
の収量を測定するための収量センサの一例としてロードセル10が設けられる。ロードセ
ル10は穀粒の重量(収量)に応じて受ける圧力をひずみセンサで電圧等として検出する
。貯留された穀粒の重量(収量)は、出力値である電圧から算出される。
モミセンサ15が設けられる。モミセンサ15は、例えば接触センサであり、貯留された
穀粒がモミセンサ15に到達したことを検出する。モミセンサ15の内、穀粒タンク7の
上端部近傍に設けられるモミセンサ15aは、穀粒タンク7内の穀粒が満杯となり、排出
を要する状態まで貯留されたことを検出する。例えば、モミセンサ15aが穀粒を検出す
ると、作業者にその旨が報知され、作業者は、穀粒を排出するための行動に移行する。
ず)に表示される。例えば、表示部(図示せず)に複数のインジケータが設けられ、点灯
されるインジケータの数で収量が示される。収量は、主にロードセル10の検出値から求
められ、モミセンサ15が穀粒を検出した場合には、モミセンサ15の検出値がロードセ
ル10の検出値に優先され、そのモミセンサ15に対応する収量に応じた表示がなされる
。
次に、図2,図3を用いて一実施形態に係る穀粒搬送機構16について説明する。穀粒
搬送機構16は、脱穀装置6の底部に設けられた一番物回収スクリュー16Aと揚送コン
ベヤ16Bと横送りコンベヤ16Cとを含む。
出装置13が設けられている。穀粒放出装置13は、放出回転体32と放出回転体32の
周囲を覆う放出ケース31とを備えている。放出回転体32は、回転軸32bと、回転軸
32bに設けられた羽根板32aからなる回転羽根である。羽根板32aは、回転軸32
bから径外方向に突出するように回転軸32bに固定されている。羽根板32aは、その
回転方向に穀粒を押し出していく実質的に平坦な押し出し面を有している。放出ケース3
1は、羽根板32aの回転軌跡より少し大きな内径を有する円筒形である。放出ケース3
1の周面の一部が切り欠かれている。この切り欠きによって、羽根板32aの回転によっ
て穀粒を穀粒タンク7の内部における後方側へ放出する穀粒放出口30が形成されている
。さらに、穀粒放出装置13の放出ケース31の下面側に複数の開口33が形成される。
後述する計測用の穀粒(タンクに貯留される穀粒の一部)は、開口33を漏下して後述す
る品質計測装置50の一時貯留部51に供給される。
図3,図4に示されるように、穀粒タンク7の内部における上部位置に、穀粒の品質を
計測する品質計測装置50が設けられている。品質計測装置50は、穀粒の水分量やタン
パク量等の穀粒の成分(品質)を計測する。品質計測装置50は、計測対象である穀粒を
一時貯留する第一貯留部である一時貯留部51と、一時貯留部51にて貯留されている穀
粒に対して計測作用して品質を計測する品質計測部である計測部52とを備えている。図
3,図4に示すように、一時貯留部51が穀粒タンク7の内方側に位置し、計測部52が
穀粒タンク7の外方側に位置している。計測部52は、密閉状に形成された収納ケース5
3の内部に収納されている。一時貯留部51は、収納ケース53の内方側の側面に一体的
に連結された略角筒状に形成され、その内部の空間63に穀粒を貯留することができる。
下向き通路55の途中に形成された排出口56と、排出口56を閉塞する閉位置(図3の
実線、図4の破線の状態)と排出口56を開放する開位置(図4の実線の状態)とに位置
変更可能な開閉板57(扉に相当)と、電動モータ61の駆動力により開閉板57を姿勢
変更する切替機構68とが備えられている。
れ、穀粒放出装置13から放出される穀粒の一部を、計測用の穀粒として受止めて貯留す
る。
ている。穀粒放出装置13から放出された穀粒をこの取込口62から取り込み、開閉板5
7を閉状態に切り換えている状態で穀粒を受止め、開閉板57の上部に形成された貯留用
の空間63に穀粒を貯留することができる。開閉板57を開状態に切り換えると、貯留さ
れていた穀粒が下方に落下排出されて穀粒タンク7の内部に戻される。なお、排出された
穀粒は、穀粒タンク7の内部に設けられ、排出口56を介して一時貯留部51と接続され
る計測穀粒貯留部54に排出されても良い。
接触センサであり、空間63内に一定量の穀粒が貯留されたことを検出できる。計測部5
2は、穀粒が一定量貯留された状態で穀粒の品質を計測する。一次貯留センサ65が空間
63内に一定量の穀粒が貯留されたことを検知された後、計測部52が成分(品質)を計
測すると、切替機構68は開閉板57を開位置に変位させて、計測された穀粒を排出する
。穀粒は、穀粒タンク7の内部に排出されても良いが、後述の計測穀粒貯留空間Sを有す
る計測穀粒貯留部54に穀粒を排出されても良い。品質計測装置50に達するほどの穀粒
が穀粒タンク7に貯留されると、品質計測装置50にて、順次搬送される穀粒の品質を計
測することができなくなる。そのため、計測穀粒貯留部54を設けて計測済みの穀粒を穀
粒タンク7とは別に貯留すると共に、品質計測装置50を穀粒タンク7の内部の穀粒から
隔離するように配置する。これにより、品質計測装置50の開閉板57や計測部52など
が穀粒タンク7に貯留された穀粒と直接接触することがなく、穀粒タンク7に貯留された
穀粒量に係わらず品質を継続的に計測することができる。
50に投入される穀粒の流量を測定することに用いることもできる。穀粒タンク7に搬送
される穀粒の内、どれだけの割合の穀粒が品質計測装置50に投入されるかを実験的に予
測することができる。そのため、一時貯留部51が穀粒で満杯になったことを一次貯留セ
ンサ65が検出してから、次に一次貯留センサ65が満杯を検出するまでの時間を測定す
ることにより、品質計測装置50に穀粒が投入されるスピードである穀粒の流量を算出で
き、穀粒タンク7に搬送される穀粒の流量を推定できる。
照)の測定値を補正するために用いることができる。ロードセル10(図1参照)の測定
値は、穀粒タンク7に貯留される穀粒の溜まり方により誤差が生じることがある。穀粒の
溜まり方は、穀粒タンク7に搬送される穀粒の流量によって定まる。そのため、一次貯留
センサ65で求めた流量に基づいて、ロードセル10(図1参照)の測定値を補正するこ
とができる。
れた光に基づいて、公知技術である分光分析手法によって穀粒の内部品質を計測する。貯
留用の空間63を形成する側面のうち計測部52側の側面に光が透過可能な窓部64が形
成され、計測部52は、この窓部64を通して、穀粒に光を照射するとともに、穀粒から
の光を受光する。
排出口56を介して一時貯留部51における貯留用の空間63と連通し、かつ、側部が穀
粒タンク7の貯留空間Q(内部空間)と区画されると共に下部が穀粒タンク7の貯留空間
Qと連通している。計測穀粒貯留空間Sは、平面視において、一時貯留部51に対して前
後方向並びに左右方向に幅広に形成され、かつ、下部が上部よりも前後方向並びに左右方
向に幅広になる形態で穀粒タンク7の下部にまで延設されている。計測穀粒貯留空間Sは
貯留空間Qと区画されているため、穀粒の貯留中に貯留空間Qから穀粒が流入しない。そ
のため、穀粒タンク7の貯留状態にかかわらず、計測穀粒貯留空間Sには、一時貯留部5
1から排出される穀粒のみが貯留される。その結果、計測穀粒貯留空間Sの大きさに応じ
た回数の流量の計測を確実に行うことができる。
が貯留されたことを検出するセンサであり、静電容量型の近接センサ等によって構成され
る。図4に示されるように、一次貯留センサ65は、一時貯留部51のうち、平面視で、
計測部52の計測光投射領域の上方に設けられる。また、一次貯留センサ65は、一時貯
留部51のうち、平面視で、計測部52の計測光投射領域の直上に設けられることが好ま
しい。計側光投射領域よりわずかに高い領域に一次貯留センサ65が配置されることによ
り、計測部52からの計測光が一次貯留センサ65に当たることを回避しながら、一次貯
留センサ65によって設定される一時貯留部51の満杯レベルを低くして、サンプリング
回数を多くすることができる。
51の内表面に取付けられる。つまり、一次貯留センサ65が一時貯留部51の表面から
突出する部位に穀粒が乗ることがあっても、穀粒が一次貯留センサ65の傾斜によって自
ずと落下するように構成されている。
図4に示されるように、開閉板57は、支軸57aを介してモータ室69の側壁(第1
側壁に相当)に軸支され、支軸57aの穀粒タンク横向き軸芯を開閉軸芯Xとして上下に
揺動操作されることにより、一時貯留部51の排出口56を閉塞する上昇閉位置(閉位置
、閉状態)と、一時貯留部51の排出口56を開放する下降開位置(開位置、開状態)と
に切り換わる。開閉板57の開閉軸芯Xは、一時貯留部51に対して計測部52が位置す
る側とは反対側に配備される。なお、開閉板57はモータ室69の側壁に軸支されても良
いが、穀粒タンク7の前側壁71と向かい合う、品質計測装置50の側壁等に軸支されて
も良い。
での形状が上方向きに屈曲し、別の個所で下向きに屈曲した形状となるように形成される
。つまり、開閉板57は2か所で屈曲し、開閉軸芯Xに近い基端側の屈曲部57b(第1
屈曲部に相当)が上方向きに屈曲し(上向きに突出して屈曲)、開閉軸芯Xから離れた遊
端側の屈曲部57c(第2屈曲部に相当)が下方向きに屈曲する(下向きに突出して屈曲
)。さらに、開閉板57は、計測部52よりも低い位置となるように設けられ、計測部5
2の光の照射領域に、開閉板57上に一次貯留された穀粒が存在するように配置される。
開閉板57の形状及び位置と同じものになる。そのため、一時貯留部51に保持された穀
粒が成す穀粒群の穀粒量が、計測部52による検出を所定どおり行なわせるための必要最
小限に近い穀粒量に設定され、サンプリング回数を多くすることができる。なお、開閉板
57が上昇閉位置に位置した状態での形状であって、開閉軸芯Xに沿う方向視での形状が
上方向きに屈曲した形状にされることに替え、上方向きに湾曲した形状にされてもよい。
構68は、モータ室69の内部のうちの一時貯留部51の下方に位置する部位に配備され
た電動モータ61および開閉操作部67を備える。モータ室69は、上下向き通路55の
横側に位置している。
開閉操作部67は、電動モータ61の出力軸61aのうち、モータ室69の壁から上下向
き通路55が位置する側に突出した部位に連結されたカム機構70によって構成してある
。従って、開閉操作部67は、電動モータ61によって駆動されて開閉板57を開閉操作
する。
作状態になると、開閉操作部67が開閉板57の裏面側に当接して押し上げ作用すること
により、開閉板57を上昇閉位置に操作する。
作状態になると、開閉板57に対する開閉操作部67の押し上げ作用を解除することによ
り、開閉板57を重量によって下降開位置に操作する。
側壁に相当)に突出部(以下、漏れ防止具60と称す)を備える。漏れ防止具60は、穀
粒タンク7の前側壁71の支軸57aに向かい合う面から品質計測装置50の内部に突出
して設けられ、計測部52の下方に計測部52と離間して配置される。また、開閉板57
の支軸57aから遊端部の先端までの水平方向の長さTは、支軸57aから漏れ防止具6
0の突出先端までの水平方向の長さtより長い。また、開閉板57が上昇閉位置に変位し
た状態で、開閉板57の遊端部の先端を前側壁71から所定の距離以上離間させる。すな
わち、開閉板57が上昇閉位置に変位した状態で、開閉板57の遊端部の先端は、穀粒が
挟まることのない距離だけ前側壁71から離間し、かつ、漏れ防止具60の直下領域に到
達する。このような構成により、開閉板57が上昇閉位置に変位した状態で、開閉板57
の遊端部は、漏れ防止具60の下面60aに近接あるいは当接する。そのため、開閉板5
7の遊端部の先端を前側壁71から穀粒が通過できるだけ離間させても、開閉板57と漏
れ防止具60とで、一時貯留部51に穀粒を貯留することができる。
に変位した状態で、貯留された穀粒の一部が、開閉板57と前側壁71との間に挟まるこ
とがあり、開閉板57の開閉を阻害する場合があった。漏れ防止具60を設け、上昇閉位
置に変位した状態で、開閉板57の遊端部が漏れ防止具60の下面60aの下方に位置す
る構成とすることにより、穀粒は、開閉板57の上面部分と漏れ防止具60の下面60a
とに挟まることがあっても、開閉板57と前側壁71との間に挟まることはない。開閉板
57の上面部分と漏れ防止具60の下面60aと穀粒が挟まっても、開閉板57の開閉を
阻害することはなく、円滑な開閉板57の開閉が維持される。
口56を塞ぎ、一時貯留部51に穀粒を貯留できる構成であれば形状は任意である。例え
ば、漏れ防止具60の底面は平坦面であっても良い。漏れ防止具60の底面が平坦面であ
る場合、開閉板57が上昇閉位置に変位した状態での開閉板57の遊底部の上面が、漏れ
防止具60の底面と平行面とされても良い。この場合、開閉板57が上昇閉位置に変位し
た状態で、開閉板57の遊端部の上面を漏れ防止具60の下面60aに面接触させること
もできる。これにより、漏れ防止具60と開閉板57とで、一時貯留部51の底部である
排出口56を確実に塞ぐことができ、一時貯留部51に穀粒を良好に貯留することができ
る。
下向きに傾斜する傾斜面とすることが好ましい。これにより、投入される穀粒が、傾斜面
を滑って一時貯留部51の底部に至り、確実に一時貯留部51の底部から穀粒を貯留する
ことができる。
図3,図4に示されるように、品質計測装置50は、計測穀粒貯留部54内に満杯セン
サ72を備えることが好ましい。満杯センサ72は接触センサであり、貯留された穀粒で
計測穀粒貯留部54内が満杯になったことを検出できる。
下向き通路55内に露出する態様で設けられる。満杯センサ72が配置される高さは、満
杯センサ72が穀粒を検出した状態では、穀粒により開閉板57の開閉が阻害されない高
さであり、満杯センサ72は、開閉板57の開閉範囲外に設けられる。例えば、満杯セン
サ72は、開閉板57が下降開位置に変位した状態での開閉板57の遊端先端部分の高さ
より低い位置に設けられる。また、満杯センサ72の上端部分の高さが、開閉板57が下
降開位置に変位した状態での開閉板57の遊端先端部分の高さと同程度になることが好ま
しい。
貯留されると、その後に開閉板57を開閉することができなくなる。そうすると、一時貯
留部51に貯留された穀粒の排出を行うことができなくなり、貯留された穀粒が入れ替わ
らず、継続して穀粒の品質を正確に計測することができなくなる。そのため、開閉板57
の変位範囲の下端あるいはそれより低い位置に、満杯センサ72を設けることが好ましい
。このような満杯センサ72を設けることにより、計測穀粒貯留部54に貯留された穀粒
が開閉板57の変位範囲に達したことを検出することができる。これにより、以降、品質
計測装置50に穀粒を投入しないようにする等の対応を行うことができる。また、開閉板
57の動作が穀粒により阻害された状態で開閉することが防止され、開閉板57および切
替機構68が故障することを予防することができる。
開閉板57が下降開位置にある場合はその状態を維持し、開閉板57が上昇閉位置である
場合は開閉板57を下降開位置に変位させることが好ましい。これにより、貯留された穀
粒により開閉板57の動作が阻害されることが抑制されると共に、開閉板57が上昇開位
置となって一時貯留部51に穀粒を貯留し続け、一時貯留部51から穀粒があふれること
を抑制することができる。
(1)開閉板57が上昇閉位置に変位した状態で、開閉板57の遊端部は、漏れ防止具6
0の下面60aに近接あるいは当接すれば良い。開閉板57の上面と漏れ防止具60の下
面60aとの間に、多量の穀粒が流れ出さず、投入された穀粒の大部分が一時貯留部51
に貯留される程度の隙間が形成されても良い。あるいは、上述のように、開閉板57の上
面と漏れ防止具60の下面60aとが面接触しても良い。さらには、図6に示されるよう
に、開閉板57の遊端部の先端が、漏れ防止具60の下面60aに当接する構成であって
も良い。例えば、開閉板57の屈曲部57cにおける屈曲角度を図5の状態より大きくす
る。このような構成にすることにより、開閉板57の上面と漏れ防止具60の下面60a
との間に穀粒が挟まった場合でも、開閉板57は遊端部の先端ほど漏れ防止具60に近づ
くように屈曲しているため、開閉板57の先端と漏れ防止具60の下面60aとの隙間は
比較的小さくなる。その結果、開閉板57の上面と漏れ防止具60の下面60aとの間に
穀粒が挟まった場合でも、開閉板57の先端と漏れ防止具60の下面60aとの隙間から
穀粒が漏れ出すことが抑制される。
、上昇閉位置に変位した状態で、開閉板57の遊端部が漏れ防止具60の下面60aに近
接あるいは当接すれば良く、開閉板57の形状は任意である。例えば、図7に示されるよ
うに、開閉板57は屈曲部を有しなくても良い。逆に、開閉板57は、3か所以上で屈曲
しても良い。このような開閉板57であっても、開閉板57の遊端部分が漏れ防止具60
の下面60aに面接触、当接、あるいは近接できれば良い。
あらかじめ定めた回数だけ品質の測定が行われたことにより、計測穀粒貯留部54が満杯
になったことを推定する等の対処が行われても良い。
用した例を示したが、超音波など各種の検出媒体を穀粒に作用させる計測部を採用して実
施してもよい。
が、近接センサに替えて、満杯センサ72を光学式の存否センサあるいは接触式の存否セ
ンサ等、各種形式のセンサによって構成して実施してもよい。
われない。
センサ15は、3つ以下あるいは5つ以上設けることができる。また、モミセンサ15は
、穀粒タンク7のいずれの内壁に設けても良い。また、穀粒放出装置13の放出構成およ
び穀粒搬送機構16の搬送構成もにんいである。また、品質計測装置50の配置位置も、
穀粒放出装置13の構成および配置位置に応じて任意に設定できる。
また、トウモロコシ収穫機、ジャガイモ収穫機、ニンジン収穫機、サトウキビ収穫機等の
種々の収穫機に適用できる。
51 一時貯留部
52 計測部
54 計測穀粒貯留部
57 開閉板(扉)
57b 屈曲部(第1屈曲部)
57c 屈曲部(第2屈曲部)
60 漏れ防止具
60a 下面
72 満杯センサ
Claims (8)
- 脱穀されて搬送される穀粒が貯留される穀粒タンクと、
搬送される穀粒の一部を一時的に貯留した後、前記穀粒タンクに放出する一時貯留部と
、
前記一時貯留部の横側方に並んで設けられ、一時的に貯留された穀粒の品質を計測する
計測部と、
前記一時貯留部の底部領域における第1側壁に基端が軸支され、上方に揺動した閉状態
と下方に揺動した開状態とに変位する扉と、
前記第1側壁と向かい合う第2側壁に設けられる漏れ防止具とを備え、
前記閉状態では前記扉の遊端部が前記漏れ防止具に近接して前記一時貯留部は穀粒を貯
留可能な状態となり、前記開状態では前記一時貯留部に一次貯留された穀粒が前記穀粒タ
ンクに落下して放出される状態となり、
前記扉は、前記第1側壁側から前記遊端部に向かう方向と交差する方向に突出する第1
屈曲部および前記第1屈曲部と逆向きに突出する第2屈曲部を有し、前記第2屈曲部は前
記第1屈曲部より前記基端から離れており、前記閉状態において、前記第1屈曲部は上方
に突出し、前記第2屈曲部は下方に突出する収穫機。 - 前記閉状態では、前記扉の上面が前記漏れ防止具の下面に当接する請求項1に記載の収
穫機。 - 前記漏れ防止具の下面が平面であり、前記扉の上面と前記漏れ防止具の下面が面接触す
る請求項2に記載の収穫機。 - 前記漏れ防止具の上面は前記第2側壁に近づくほど高くなる傾斜面である請求項1から
3のいずれか一項に記載の収穫機。 - 前記一時貯留部より下方に設けられ、放出された穀粒が貯留される計測穀粒貯留部を備
え、
前記計測穀粒貯留部が穀粒で満杯になったことを検出する満杯センサを備える請求項1
から4のいずれか一項に記載の収穫機。 - 脱穀されて搬送される穀粒が貯留される穀粒タンクと、
搬送される穀粒の一部を一時的に貯留した後、放出する一時貯留部と、
前記一時貯留部より下方に設けられ、放出された穀粒が貯留される計測穀粒貯留部と、
前記一時貯留部の横側方に並んで設けられ、一時的に貯留された穀粒の品質を計測する
計測部と、
前記一時貯留部の底部領域における第1側壁に軸支され、上方に揺動した閉状態と下方
に揺動した開状態とに変位する扉と、
前記計測穀粒貯留部が穀粒で満杯状態になったことを検出する満杯センサとを備え、
前記満杯センサが満杯状態を検知した場合、前記扉が前記開状態の場合は前記開状態が
維持され、前記扉が前記閉状態の場合は前記扉が開かれる収穫機。 - 前記満杯センサは、前記開状態で、前記扉の直下領域に位置する請求項5または6に記
載の収穫機。 - 前記満杯センサは、前記計測穀粒貯留部内に露出する態様で前記計測部に設けられる請
求項5から7のいずれか一項に記載の収穫機。
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