JP7057699B2 - 情報処理装置、情報処理装置の消耗品管理方法、および消耗品管理システム - Google Patents
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Description
前記判定部は、前記複数の組合せデータのうち、前記温度センサによって検出された周囲温度に対応する組合せデータに基づき前記組合せの適合性を判定する、情報処理装置である。
本実施形態において「リーダ」とは、電磁界または電波によって,非接触電子タグの半導体メモリが記憶する情報を読み出すために近距離無線通信を行う読み出し装置を意味する。リーダと電子タグとの間で行われる近距離無線通信は、狭義のRFIDに限られず、NFC(Near Field Communication)であってもよく、無線通信規格を限定するものではない。
以下の実施形態の説明では、印字媒体の一例としてラベルロールについて言及するが、印字媒体はロール体に限られず帯状のラベル、蛇腹状に重ねられたラベル(ファンフォールド紙)であってもよい。
以下、本発明の実施形態に係る消耗品管理システム1について説明する。
本実施形態の消耗品管理システム1は、例えば、プリンタの消耗品であるラベルロール(印字媒体の一例)とインクリボンを管理するためのシステムである。本実施形態の消耗品管理システムでは、ユーザがラベルロールまたはインクリボンを交換するときに、プリンタ本体にセットされるラベルロールとインクリボンの組合せの適合性が判定され、ユーザに対して組合せの適合性結果が表示される。それによって、ユーザに対してセットされるラベルロールとインクリボンの組合せが適切であるか否かの情報を提供することができる。したがって、ユーザが、ラベルロールとインクリボンの組合せの適合性を認識することができる。
ラベルロールとインクリボンのユーザに対する供給はプリンタの製造者によって管理されているが、ラベルロールまたはインクリボンを実際にプリンタ本体にセットするのはユーザである。そのため、ユーザが、誤って印字性能をプリンタの製造者が保証することができないラベルロールとインクリボンの組合せでプリンタに使用することが生じうる。
そこで、本実施形態の消耗品管理システム1では、ラベルロールおよびインクリボンの出荷段階でラベルロールおよびインクリボンに管理番号(後述する)が記憶されている電子タグを取り付けられ、プリンタ側に当該電子タグから管理番号を読み出すリーダが設けられる。読み出された管理番号に基づいて、プリンタは、プリンタ本体にセットされているラベルロールとインクリボンの組合せが適切であるか否かについて判定することができる。
以下、本実施形態の消耗品管理システム1の構成について、図1~3を参照して説明する。図1は、本実施形態の消耗品管理システム1の概略構成を示す図である。図2は、本実施形態の消耗品管理システム1における消耗品の斜視図である。図3は、本実施形態の消耗品管理システム1のシステム構成を示すブロック図である。
プリンタ5は、ユーザが使用するプリンタであり、ユーザの事業所等、ユーザがプリンタ5の使用する所望の場所に配置される。
サーバ6は、プリンタ5の製造者によって管理されているネットワークサーバであり、プリンタ5のユーザに対して様々なサービスを提供するために設けられている。
ラベルロールタグ31に記憶されている管理番号には、ラベルロールタグ31が取り付けられたラベルロールを注文したユーザを識別するユーザID、および、当該ラベルロールの種類を識別する部品コード(品番、型式等)あるいはラベルのレイアウトなどの情報が含まれる。
インクリボンタグ21に記憶されている管理番号には、インクリボンタグ21が取り付けられたインクリボンを注文したユーザを識別するユーザID、および、当該インクリボンの種類を識別する部品コード(品番、型式等)などの情報が含まれる。
ラベルロールおよびインクリボンの管理番号は、ラベルロールおよびインクリボンを出荷するプリンタ5の製造者によって書き込まれる。
制御部51は、マイクロコンピュータおよびメモリ(RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory))を含み、プリンタ5の動作を制御する。マイクロコンピュータは、プリンタ5の起動時にROMに記憶されているファームウェアを読み出して実行する。ファームウェアを実行することで実現される機能には、ヘッド駆動部に供給する印字データを生成することが含まれる。
制御部51は、判定部および特定部の一例である。
操作入力部53は、プリンタ5の筐体に設けられた操作ボタン、および、タッチパネル入力画面に設けられるタッチ入力ボタンの少なくともいずれかの入力手段である。
表示部54は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルと、当該表示パネルに画像を表示する駆動回路とを含む。
制御部61は、マイクロコンピュータおよびメモリ(RAM,ROM)を含み、サーバ6の動作を制御する。マイクロコンピュータは、サーバ6の起動時にROMに記憶されているサービスプログラムを読み出して実行する。サービスプログラムを実行することで、プリンタ5のユーザに対して様々なサービスが提供されるように構成されている。
通信部63は、プリンタ5とネットワークNWを介した通信を行い、データの送受信を行う。本実施形態では、通信部63は、プリンタ5に対して適合性ルックアップテーブルを送信する。適合性ルックアップテーブルをプリンタ5に対して送信するタイミングは問わないが、例えば、所定時間ごとのタイミング、あるいは、適合性ルックアップテーブルの更新が行われたタイミングである。
適合性ルックアップテーブル(適合性LUT)は、ラベルロールとインクリボンとの適合性について記述したデータベースである。すなわち、図4に示すように、例えば適合性ルックアップテーブルには、ラベルロールの部品コードと、インクリボンの部品コードとの組合せが、プリンタ5の印字性能の観点で適切であるか否か(つまり、組合せの適合性)について例えばマトリクス状に記述されている。ラベルロールの部品コードとインクリボンの部品コードの組合せが適合OK(つまり、適合性あり)である場合にはあらかじめ「1」が書き込まれており、ラベルロールの部品コードとインクリボンの部品コードの組合せが適合不可(否)である場合にはあらかじめ「0」(つまり、適合性がない)が書き込まれている。
次に、本実施形態のプリンタ5の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。図5のフローチャートは、プリンタ5の制御部51のマイクロコンピュータによって実行される。
制御部51は、ストレージ52に記憶されている適合性ルックアップテーブルと照合し(ステップS14)、ステップS10,S12において得られたインクリボンおよびラベルロールの各々の部品コードの組合せの適合性を判定する(ステップS16)。インクリボンとラベルロールの組合せが適合OKであると判定した場合(ステップS16:YES)、制御部51はステップS18以降の処理を行わずに終了する。
インクリボンとラベルロールの組合せが適合不可であると判定した場合(ステップS16:NO)、制御部51は、インクリボンとラベルロールの組合せが適合不可であることが表示部54に表示されるように制御する(ステップS18)。なお、ステップS18で適合不可である(適合性がない)ことが表示されたとしても、ユーザは所定の操作を行うことで、その組合せのまま使用を続けても良い。次いで制御部51は、好ましくは、適合OKとなるインクリボンまたはラベルロールの部品コードを特定し、特定した部品コードが表示部54に表示されるように制御してもよい(ステップS20)。
例えば、プリンタ本体50にセットされているインクリボンおよびラベルロールの部品コードがそれぞれ「RB15」,「LA05」である場合を想定する(図4参照)。この場合、図4の適合性ルックアップテーブルを参照することで、部品コードが「RB15」であるインクリボンに対して適合OKとなるラベルロールとして、「LA03」および「LA12」の部品コードが特定される。また、図4の適合性ルックアップテーブルを参照することで、部品コードが「LA05」であるラベルロールに対して適合OKとなるインクリボンとして、「RB06」および「RB20」の部品コードが特定される。
この場合、ステップS20において表示部54による表示内容の一例は、「LA03またはLA12のラベルロールに交換するか、RB06またはRB20のインクリボンに交換してください。」といった文字情報の表示である。
その場合、例えば、サーバ6は、プリンタ50にセットされているラベルロールに適合するインクリボンや、プリンタ50にセットされているインクリボンに適合する印字媒体の情報のみプリンタ5に送信することが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態の消耗品管理システム1Aについて、図6および図7を参照して説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と同一の構成については同一符号を付し、重複説明を省略するとともに、主として第1の実施形態と相違する点について言及する。
図6は、第2の実施形態の消耗品管理システム1Aのシステム構成を示すブロック図である。図7は、第2の実施形態の消耗品管理システム1Aにおいて参照される適合性ルックアップテーブルのデータ構成例を示す図である。
温度センサ59は、プリンタ5のプリンタ本体の周囲温度を検出するために設けられている。プリンタ本体において温度センサ59の設置される場所は問わないが、例えばプリンタ本体を構成する筐体の外表面近傍に設置される、もしくはラベル近傍、インクリボン近傍などが好ましい。
例えば、高温環境下で適合OK(例えば発色性OK)となったラベルロールおよびインクリボンの組合せであっても、低温環境下では適合不可(例えば発色NG)となる場合がある。
そこで、本実施形態の消耗品管理システム1Aでは、図7に示すように、プリンタ5の周囲温度に対してそれぞれ異なる適合性ルックアップテーブルがプリンタ5に提供される。図7に示す例では、摂氏-10度、0度、20度、40度のそれぞれに対応する3つの適合性ルックアップテーブルが提供される例を示しているが、温度の組合せはその限りではない。
すなわち、ステップS14では、温度センサ59により検出された周囲温度に基づいて照合する適合性ルックアップテーブルが決定される。ステップS16では、本実施形態の制御部51は、複数の周囲温度にそれぞれ対応する複数の適合性ルックアップテーブルのうち、温度センサ59によって検出された周囲温度に対応する適合性ルックアップテーブルの内容を参照して、ラベルロールとインクリボンの組合せの適合性を判定する。
例えば、図7に示したように、摂氏-10度、0度、20度、40度のそれぞれに対応する4つの適合性ルックアップテーブルがストレージ52に記憶されている場合を想定する。この場合、4つの適合性ルックアップテーブルのうち、温度センサ59によって検出された周囲温度に最も近い温度に対応する適合性ルックアップテーブルが照合対象となる。
次に、本発明の第3の実施形態の消耗品管理システムについて、図8および図9を参照して説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と同一の構成については同一符号を付し、重複説明を省略するとともに、主として第1の実施形態と相違する点について言及する。
図8は、第3の実施形態の消耗品管理システムの適用例を示す図である。図9は、第3の実施形態の消耗品管理システムにおいて参照される管理データベースのデータ構成例を示す図である。
本実施形態の消耗品管理システムは、2台以上のプリンタを使用するユーザがプリンタ間でラベルロールまたはインクリボンの取替えを行った場合に、ユーザに対して、取り替えた各プリンタに対するセットされた、ラベルロールまたはインクリボンの使用可能量に関する情報を通知する仕組みを設けた点に特徴がある。
以下の説明では、プリンタ5A,5Bの内部構成は、図3に示すプリンタ5と同一である。以下、プリンタ5A,5Bに共通して言及するときには、プリンタ5と総称する。
プリンタ5の消耗品の例は、例えば、ラベルロール、蛇腹状に重ねられたラベル(ファンフォールド紙)、ロール状に巻かれたインクリボン、または予めプリンタ5にセットされているプラテンローラである。総走行距離のデータは、例えば、プラテンローラを駆動するステッピングモータの駆動パルス情報とプラテンローラのサイズ(直径等)などから推定され、プリンタ5のストレージ52に累積されて逐次、自動的に記録される。
また、本実施形態のプリンタ5のストレージ52に格納される情報は、例えば、プリンタ5を特定するプリンタIDおよびプリンタ5の総走行距離のデータに加え、ラベルロールタグ31およびインクリボンタグ21の各々に記憶されているデータである。
サーバ6がプリンタ5と接続されたときには、プリンタ5からストレージ52に記憶されているデータがサーバ6に送信され、それによってサーバ6のストレージ62には、プリンタ5の総走行距離のデータと、ラベルロールタグ31およびインクリボンタグ21の各々に記憶されているデータとが格納される。すなわち、サーバ6では、プリンタ5から送信されるデータに基づいて、ストレージ62において、図9に示す管理データベースを構成する。
なお、インクリボンをプリンタ間で架け替えた場合も同様にして、インクリボンの架け替え先のプリンタにおける残りの印字可能距離を推定することができる。
2…インクリボン
21…インクリボンタグ
3,3A…ラベルロール
31…ラベルロールタグ
5,5A,5B…プリンタ
50,50A,50B…プリンタ本体
51…制御部
52…ストレージ
53…操作入力部
54…表示部
55…モータ駆動部
56…ヘッド駆動部
57…リーダ
58…無線通信部
59…温度センサ
6…サーバ
61…制御部
62…ストレージ
63…通信部
NW…ネットワーク
Claims (5)
- 情報処理装置であって、
複数のインクリボンの各々と複数の印字媒体の各々との間の組合せの適合性を示す組合せデータを記憶する記憶部と、
前記複数のインクリボンのそれぞれに取り付けられ、前記インクリボンを識別する識別情報が記憶された第1タグから、前記インクリボンの識別情報を読み出すとともに、前記複数の印字媒体のそれぞれに取り付けられ、前記印字媒体を識別する識別情報が記憶された第2タグから、前記印字媒体の識別情報を読み出すリーダと、
前記組合せデータを参照し、前記リーダによって読み出されたインクリボンの識別情報によって特定されるインクリボンと、前記リーダによって読み出された印字媒体の識別情報によって特定される印字媒体との組合せの適合性を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を表示又は印字する出力部と、
前記情報処理装置の内部の周囲温度を検出する1又は複数の温度センサと、
を備え、
前記組合せデータは、異なる温度ごとの複数の組合せデータを含み、
前記判定部は、前記複数の組合せデータのうち、前記温度センサによって検出された周囲温度に対応する組合せデータに基づき前記組合せの適合性を判定する、情報処理装置。 - 前記判定結果が前記組合せの適合性がないことを示す場合、前記組合せデータに基づいて、前記リーダによって読み出されたインクリボンの識別情報によって特定されるインクリボンとの組合せの適合性がある印字媒体、または、前記リーダによって読み出された印字媒体の識別情報によって特定される印字媒体との組合せの適合性があるインクリボンを特定する特定部、をさらに備え、
前記出力部は、前記特定部によって特定された印字媒体またはインクリボンを示す情報を表示画面に表示する、
請求項1に記載された情報処理装置。 - 前記組合せデータを記憶するサーバと通信する通信部を備え、
前記通信部は、前記サーバとの通信によって、前記組合せデータの一部又は全部のデータを、前記サーバから取得し、
前記記憶部は、前記通信部が取得した前記組合せデータを記憶する、
請求項1または2に記載された情報処理装置。 - 記憶部とリーダと内部の周囲温度を検出する1又は複数の温度センサとを備えた情報処理装置の消耗品管理方法であって、
前記記憶部は、複数のインクリボンの各々と複数の印字媒体の各々との間の組合せの適合性を示す組合せデータを記憶し、前記組合せデータは、異なる温度ごとの複数の組合せデータを含み、
前記消耗品管理方法は、
前記情報処理装置のリーダが、前記複数のインクリボンのそれぞれに取り付けられ、前記インクリボンを識別する識別情報が記憶された第1タグから、前記インクリボンの識別情報を読み出し、
前記情報処理装置のリーダが、前記複数の印字媒体のそれぞれに取り付けられ、前記印字媒体を識別する識別情報が記憶された第2タグから、前記印字媒体の識別情報を読み出し、
前記組合せデータを参照し、前記リーダによって読み出されたインクリボンの識別情報によって特定されるインクリボンと、前記リーダによって読み出された印字媒体の識別情報によって特定される印字媒体との組合せの適合性を、前記複数の組合せデータのうち前記温度センサによって検出された周囲温度に対応する組合せデータに基づき判定し、
前記適合性の判定結果を表示又は印字する、
情報処理装置の消耗品管理方法。 - 情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能なサーバと、を含み、前記情報処理装置の消耗品を管理する管理システムであって、
前記サーバは、
複数のインクリボンの各々と複数の印字媒体の各々との間の組合せの適合性を示す組合せデータを記憶する記憶部を備え、
前記情報処理装置は、
前記サーバから取得した前記組合せデータを記憶する記憶部と、
前記複数のインクリボンのそれぞれに取り付けられ、前記インクリボンを識別する識別情報が記憶された第1タグから、前記インクリボンの識別情報を読み出すとともに、前記複数の印字媒体のそれぞれに取り付けられ、前記印字媒体を識別する識別情報が記憶された第2タグから、前記印字媒体の識別情報を読み出すリーダと、
前記組合せデータを参照し、前記リーダによって読み出されたインクリボンの識別情報によって特定されるインクリボンと、前記リーダによって読み出された印字媒体の識別情報によって特定される印字媒体との組合せの適合性を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を表示又は印字する出力部と、
前記情報処理装置の内部の周囲温度を検出する1又は複数の温度センサと、を備え、
前記組合せデータは、異なる温度ごとの複数の組合せデータを含み、
前記判定部は、前記複数の組合せデータのうち、前記温度センサによって検出された周囲温度に対応する組合せデータに基づき前記組合せの適合性を判定する、
消耗品管理システム。
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