JP7086673B2 - 情報処理装置の消耗品の管理システム - Google Patents
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Description
本実施形態において「リーダ」とは、電磁界または電波によって,非接触で電子タグの半導体メモリが記憶する情報を読み出すために近距離無線通信を行う読み出し装置を意味する。非接触リーダと非接触電子タグとの間で行われる近距離無線通信は、狭義のRFIDに限られず、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信技術であってもよく、無線通信規格を限定するものではない。
以下の説明では、リーダは非接触タグとの間でRFID通信を行う場合を例として説明するが、通信方式を限定する意図ではない。
以下、本発明の第1の実施形態に係る消耗品管理システム1について説明する。
本実施形態の消耗品管理システム1は、情報処理装置の一例としてのプリンタの消耗品を管理するためのシステムである。プリンタの消耗品としては、ロール紙などの印字媒体、インクリボン、プラテンローラ等が挙げられるが、以下の説明では、プリンタの消耗品がロール紙である場合を例として説明する。ユーザは保管庫3を所持しており、消耗品であるロール紙を保管庫3に保管する。プリンタに新しいロール紙をセットするときには、保管庫3からロール紙を取り出してプリンタにセットする。
図1を参照して、第1の実施形態の消耗品管理システム1の構成について説明する。第1の実施形態に係る消耗品管理システム1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、消耗品管理システム1は、保管庫3、ユーザ端末4(通信端末の一例)、プリンタ5(情報処理装置の一例)、および、サーバ6を備える。サーバ6と、保管庫3、ユーザ端末4、および、プリンタ5の各々とは、ネットワークNWを介して接続されている。図1に示すように、サーバ6は、複数のユーザU1,U2,…の各々が所持する保管庫3、ユーザ端末4、および、プリンタ5と接続され、ユーザごとに消耗品の管理を行う。なお、図示しているように、各ユーザは、複数の保管庫3、および/または、複数のプリンタ5を所持していることがあり得る。
サーバ6は、保管庫3およびプリンタ5と通信を行うことによりロール紙の在庫を管理しており、ロール紙の在庫が少なくなってきた場合には、ユーザ端末4に対してメッセージを送信する。それによって、ユーザは、ユーザ端末4を通してロール紙を発注することが適時に行うことができるように構成されている。
次に、本実施形態に係る保管庫3について図2~4を参照して説明し、保管庫3内のロール紙PRに取り付けられているラベルLについて図5を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る保管庫3のドア3Dを閉状態としたときの斜視図である。図3は、本実施形態に係る保管庫3のドア3Dを開状態としたときの斜視図である。図4は、本実施形態に係る保管庫3内のラック(区画の一例)とラック内のロール紙を例示する図である。図5は、第1の実施形態に係る消耗品管理システム1で使用されるラベルを説明する図である。なお、本実施形態ではドアを有する保管庫3を例示するが、保管庫3にドアは必ずしも必要ない。
なお、ラックアンテナRA0~RA7による受信性能に影響を及ぼさないように、ラック自体は金属製ではなく、例えばプラスチック製であることが好ましい。
筐体3Bの外観を構成する表面部材は、外部から照射される電磁波がラックアンテナの受信性能に影響を与えないように、電磁シールド機能を備えた金属製の部材であることが好ましい。例えば、保管庫3の外部から筐体3Bに近接または接触しうる、保管庫3とは無関連の電子タグを、保管庫3内のラックアンテナが誤検出することを防止することができる。
注文数は、同一の注文番号で注文が行われてユーザに出荷されたロール紙の数(出荷数量の一例)を意味し、例えば「3/20」の場合、注文数が20個であることを意味する。また、「3/20」の「3」は、同時に注文が行われた20個の中の連番(識別番号の一例)を意味する。すなわち、図5に示す例では、注文番号:357によるユーザの注文数は20個である。そして、20個のロール紙のラベルLには注文数の欄に、それぞれ「1/20」~「20/20」といように「連番/注文数」の形式で表示されている。
ロール紙コード、シリアル番号、注文番号、および、注文数は、消耗品の識別情報の一例である。
他のラックについても同様である。例えば、ラックR2内のロール紙のロール紙タグとの間の電波の送受信は、それぞれ、ラックアンテナRA1,RA2によって行われ、ラックR3内のロール紙のロール紙タグとの間の電波の送受信は、それぞれ、ラックアンテナRA2,RA3によって行われる。
次に、本実施形態の保管庫3の内部構成について図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る保管庫の内部構成を示すブロック図である。
図6に示すように、実施形態の保管庫3は、制御部31、リーダユニット32、通信部33、および、ラックアンテナ群RAを含む。
リーダユニット32は、ラックアンテナ群RAのラックアンテナRA1~RA7の各々と接続されており、各ラックアンテナから電波が放射されるように各ラックアンテナに信号を送る。リーダユニット32は、ラックアンテナRA1~RA7の各々からデータを受信した場合に、当該データ(つまり、読み出したデータ)を制御部31へ送信する。ラックアンテナRA1~RA7の各々から送信されるデータは、ラックR1~R7の各々に収容されているロール紙PRに付着されているロール紙タグに記録されているロール紙データである。リーダユニット32およびラックアンテナRA1~RA7は、第2リーダの一例である。
なお、制御部31は、所定の条件を満たしたときにラックアンテナRA1~RA7が動作するようにリーダユニット32を制御してもよい。所定の条件は、例えば、保管庫3が起動されたこと、または、ドア3Dの状態が開状態から閉状態に切り替わったことである。
次に、本実施形態のユーザ端末4、プリンタ5、および、サーバ6の内部構成について図7を参照して説明する。図7は、第1の実施形態に係るユーザ端末4、プリンタ5、および、サーバ6の内部構成を示すブロック図である。
図7に示すように、ユーザ端末4は、制御部41、ストレージ42、操作入力部43、表示部44、および、通信部45を備える。
また、アプリケーションプログラムを実行することにより、ユーザ端末4を通してユーザが、ロール紙を発注できるように構成できるようにすることが好ましい。本実施形態では、制御部41は、保管庫3内のロール紙の在庫量が少ない場合にサーバ6からメッセージを受信し、当該メッセージの受信に応じてアプリケーションプログラムを実行することでロール紙の発注処理を行うことができる
通信部45は、サーバ6と通信を行うための通信インタフェースである。
制御部51は、マイクロコンピュータおよびメモリ(RAM,ROM)を含み、プリンタ5の動作を制御する。マイクロコンピュータは、プリンタ5の起動時にROMに記憶されているファームウェアを読み出して実行する。ファームウェアを実行することで実現される機能には、ヘッド駆動部に供給する印字データを生成することが含まれる。
表示部54は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルと、当該表示パネルに画像を表示する駆動回路とを含む。
制御部61は、マイクロコンピュータおよびメモリ(RAM,ROM)を含み、サーバ6の動作を制御する。マイクロコンピュータは、サーバ6の起動時にROMに記憶されているサービスプログラムを読み出して実行する。サービスプログラムを実行することで、プリンタ5のユーザに対して様々なサービスが提供されるように構成されている。
通信部63は、保管庫3およびユーザ端末4とネットワークNWを介した通信を行い、データの送受信を行う。本実施形態では、通信部63は、保管庫3に保管されているロール紙のロール紙データを保管庫3から受信し、ユーザが使用すべきロール紙の位置データをプリンタ5に対して送信する。位置データは、保管庫3におけるラックの位置を示すデータである。また、通信部63は、保管庫3内のロール紙の在庫量が少ない場合、ユーザ端末4に対してメッセージを送信する。
図8に示すように、ユーザ管理データベースは、プリンタのユーザを識別するユーザIDごとに、ロール紙データと、ロール紙の位置データ、使用状態データ、プリンタID、および、使用率の各フィールドからなるデータベースである。ユーザ管理データベースの1レコードが1つのロール紙に対応している。
次に、図9~12を参照して、本実施形態の消耗品管理システム1の動作について説明する。図9~12はそれぞれ、第1の実施形態に係る消耗品管理システム1における処理を示すシーケンスチャートである。
本実施形態の消耗品管理システム1において、保管庫3内のロール紙の在庫は、常時サーバ6に管理されている。すなわち、図9のステップS10~S14の処理が定期的に実行される。
図9において、保管庫3の制御部31は、ラックアンテナ群RAが庫内のロール紙に取り付けられているラベルに内蔵されたロール紙タグと通信を行うように制御する(ステップS10)。通信のタイミングは、例えば所定時間ごとである。制御部31はさらに、通信部33を介してサーバ6に、ラックアンテナ群RAによって読み取られた庫内のロール紙のロール紙データと、位置データ(ラックR1~R7のいずれか)とを対応付けて送信する(ステップS12)。ロール紙データおよび位置データは、消耗品の在庫データの一例である。
サーバ6の制御部61は、ステップS12で受信したデータを基に、ストレージ62内のユーザ管理データベースを更新する(ステップS14)。例えば、庫内のロール紙の位置が変化している場合には、制御部61は、ユーザ管理データベースにおいて、ロール紙データに対応する位置データを更新する。
なお、プリンタ5にセットされていたロール紙を外して保管庫3に戻した場合であっても、図9のステップS10~S14の処理は定期的に実行されるため、保管庫3に戻されたロール紙のデータは、ユーザ管理データベースに適時に反映される。また、図1に示すように、ユーザが複数の保管庫3を有している場合、サーバ6は、それぞれの保管庫3のロール紙の在庫についても同様に管理することができる。
ロール紙が保管庫3から取り出されてプリンタ5にセットされると、プリンタ5のリーダ57が、セットされたロール紙のロール紙タグと通信を行い、ロール紙データを読み取る(ステップS20)。なお、プリンタ5にセットされるロール紙が保管庫3からではなく、他のプリンタにセットされていたロール紙を取り外してセットする(つまり、架け替える)場合においても、同様にステップS20の処理が行われる。
次いで、プリンタ5の制御部51は、通信部58を介してサーバ6に対して、プリンタIDと、プリンタ5にセットされたロール紙のロール紙データとを送信する(ステップS22)。
サーバ6の制御部61は、プリンタ5からプリンタIDとロール紙データを受信すると、ストレージ62内のユーザ管理データベースを更新する(ステップS24)。
具体的には、ユーザ管理データベースにおいて、対応するロール紙データのレコード中、使用状態データが「0」(未使用)から「1」(使用中)に書き換えられるとともに、ステップS22で送信されたプリンタIDが書き込まれる。さらに、ステップS22以前に使用状態データが「1」(使用中)であったロール紙データのレコード中、対応する使用状態データが「2」(使用済)に書き換えられる。同一ユーザの他のプリンタからロール紙が架け替えられた場合には、対応するプリンタIDが更新される。つまり、複数のプリンタ5を有する場合に、他のプリンタからロール紙を架け替えられた場合や、他のプリンタにロール紙を架け替えた場合に、対応するプリンタIDが更新され、ロール紙の使用率が継続して計算される。これにより、ユーザが使用中の各ロール紙の残量についても管理することが可能となる。
(優先順位1)使用状態データが「1」(使用中)であって、有効期限が早い
(優先順位2)使用状態データが「1」(使用中)であって、有効期限が遅い
(優先順位3)使用状態データが「0」(未使用)であって、有効期限が早い
(優先順位4)使用状態データが「0」(未使用)であって、有効期限が遅い
よって、本実施形態の消耗品管理システム1では、プリンタ5の消耗品であるロール紙の在庫管理を適切に行うことができる。ユーザ管理データベースでは、ユーザが複数のプリンタ5を所持している場合に各プリンタ5にセットされているロール紙と、当該ユーザの保管庫3に在庫しているロール紙とを管理することができる。
なお、ステップS28では、サーバ6の制御部61は、プリンタ5にセットされたロール紙が、使用すべきロール紙であるか否かの判断結果のみをプリンタ5に通知してもよい。当該判断結果の通知のみによっても、セットされたロール紙の交換をユーザに促すことができる。
ユーザ管理データベースにおいてロール紙の使用率の更新が逐次行われる。
図10において、プリンタ5は、定期的に(例えば10分間隔で)、ロール紙から印字される用紙の発行枚数のデータや、プラテンローラ(図示せず)の走行距離のデータをサーバ6へ送信する(ステップS40)。ロール紙から印字される用紙の発行枚数とは、例えば、ロール紙が帯状の台紙に複数のラベルが仮着された状態で巻回されている場合には、印字されてプリンタ5から排出されたラベルの枚数を意味する。ロール紙がミシン目で区切られた複数の帳票が帯状に連なった状態で巻回されている場合には、ロール紙から印字される用紙の発行枚数とは、印字されてプリンタ5から排出された帳票の枚数を意味する。プラテンローラの走行距離は、プラテンローラを駆動するモータの回転数に比例するため、当該モータの回数数の累積値から得られる。
発行枚数のデータや走行距離のデータは、消耗品の使用量に関する情報の一例である。
ロール紙の使用率の算出は以下のようにして行われる。ロール紙1個当たりの発行枚数やロール紙1個を消費するためのプラテンローラの走行距離は概ね既知である。そこで、ロール紙1個当たりの発行枚数がN1であり、ステップS40で受信したデータが示す発行枚数がN2である場合、使用率はN2/N1で算出できる。あるいは、プラテンローラのロール紙1個を消費するためのプラテンローラの走行距離がM1であり、ステップS40で受信したデータが示すプラテンローラの走行距離がM2である場合、使用率はM2/M1で算出できる。
サーバ6の制御部61は、受信した発行枚数や走行距離のデータを組み合わせて算出してもよい。
サーバ6の制御部61は、ステップS42で算出された使用率のデータをプリンタ5に送信する(ステップS46)。プリンタ5の制御部51は、受信した使用率のデータを表示部54に表示させる(ステップS48)。それによってユーザは、現在セットされているロール紙がどの程度消費されているか認識することができる。なお、ステップS48では、プリンタ5の制御部51は、受信した使用率のデータを表示させることに代えて印字させるようにしてもよい。
本実施形態の消耗品管理システム1では、プリンタ5においてニアエンド検出が行われる。ニアエンド検出とは、消耗品の交換時期が近いことを検出したことを意味する。ニアエンド検出は、例えば光学センサを用いる方式により行うことができる。光学センサを用いる方式では、プリンタ5にセットされたロール紙の側面に光を照射し、ロール紙の側面からの反射光を検出する。ロール紙がニアエンドになるとロール紙の側面からの反射光の光強度が低下若しくはゼロになり、ニアエンドであると判断することが可能である。
本実施形態の場合、図11のステップS50において、プリンタ5がロール紙のニアエンド検出を行った場合を想定する(ステップS50:YES)。その場合、プリンタ5はサーバ6に対して、使用すべきロール紙について問合せを行う(ステップS52)。問合せには、ニアエンドであると検出されたロール紙のロール紙データとプリンタIDとが含まれる。
なお、ステップS58では、プリンタ5の制御部51は、受信した位置データを表示させることに代えて印字させるようにしてもよい。
本実施形態では、サーバ6は定期的に保管庫3の在庫量の確認を行い、在庫量が少なくなった場合には、ユーザ端末4に対してメッセージを送信する。それによってユーザは、ユーザ端末4から新しいロール紙を発注するように促される。
ユーザ端末4の制御部41は、ステップS64のメッセージを受信すると、特定のロール紙コードのロール紙の在庫量が少ないことを表示部44に表示させ(ステップS66)、当該ロール紙の発注処理を行う(ステップS68)。
次に、本発明の第2の実施形態に係る消耗品管理システム1Aについて説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と共通する部分については重複説明を省略する。
図13を参照して、第2の実施形態の消耗品管理システム1Aの構成について説明する。図13は、第2の実施形態に係る消耗品管理システム1Aの概略構成を示す図である。
図13に示すように、消耗品管理システム1Aは、保管庫3Aがサーバ6とネットワークを介して接続されていない点で第1の実施形態(図1参照)と異なる。
また、本実施形態の保管庫3Aは、第1の実施形態の保管庫3と異なり、ラックアンテナ群を備えておらず、保管庫3A内に存在するロール紙のロール紙データやロール紙の位置データを認識しない。そのため、本実施形態の消耗品管理システム1Aでは、サーバ6は保管庫3Aからデータを受信することなく保管庫3A内のロール紙の在庫を管理する。
図14に示すように、ユーザ管理データベースは、プリンタのユーザを識別するユーザIDごとに、ロール紙データ(消耗品データの一例)と、使用状態データ、プリンタID、および、使用率の各フィールドからなるデータベースである。図14のユーザ管理データベースは、位置データのフィールドがない点で図8のユーザ管理データベースと異なる。
なお、本実施形態の説明では、便宜的にユーザがロール紙を保管庫3A内で保管している場合について言及するが、その限りではない。保管庫3Aはサーバ6と接続されていないため、ロール紙は、必ずしも保管庫3A内で保管されている必要はなく、ユーザの所望の保管場所に保管されていればよい。
次に、図15および図16を参照して、本実施形態の消耗品管理システム1Aの動作について説明する。図15および図16はそれぞれ、第2の実施形態に係る消耗品管理システム1Aにおける処理を示すシーケンスチャートである。
ロール紙が保管庫3Aから取り出されてプリンタ5にセットされると、プリンタ5のリーダ57が、プリンタ5にセットされたロール紙のロール紙タグと通信を行い、ロール紙データを読み取る(ステップS70)。次いで、プリンタ5の制御部51は、通信部58を介してサーバ6に対して、プリンタIDと、プリンタ5にセットされたロール紙のロール紙データとを送信する(ステップS72)。
具体的には、ユーザ管理データベースにおいて、対応するロール紙データのレコード中、使用状態データが「0」(未使用)から「1」(使用中)に書き換えられるとともに、ステップS72で送信されたプリンタIDが書き込まれる。さらに、ステップS72以前に使用状態データが「1」(使用中)であったロール紙データのレコード中、対応する使用状態データが「2」(使用済)に書き換えられる。
(優先順位1)使用状態データが「1」(使用中)であって、有効期限が早い
(優先順位2)使用状態データが「1」(使用中)であって、有効期限が遅い
(優先順位3)使用状態データが「0」(未使用)であって、有効期限が早い
(優先順位4)使用状態データが「0」(未使用)であって、有効期限が遅い
プリンタ5の制御部51は、受信したロール紙データを表示部54に表示させる(ステップS80)。それによってユーザは、表示されたロール紙データに基づき、使用すべきロール紙を保管庫3Aから取り出し、プリンタ5にセットされているロール紙と交換することができる。
なお、ステップS78では、サーバ6の制御部61は、プリンタ5にセットされたロール紙が、使用すべきロール紙であるか否かの判断結果のみをプリンタ5に通知してもよい。当該判断結果の通知のみによっても、セットされたロール紙の交換をユーザに促すことができる。また、ステップS80では、プリンタ5の制御部51は、受信したロール紙データを表示させることに代えて印字させるようにしてもよい。
本実施形態においてロール紙の使用率の更新は、図10に示したシーケンスチャートと同様にして行われる。
図16のステップS90において、プリンタ5がロール紙のニアエンド検出を行った場合を想定する(ステップS90:YES)。その場合、プリンタ5はサーバ6に対して、使用すべきロール紙について問合せを行う(ステップS92)。問合せには、ニアエンドであると検出されたロール紙のロール紙データとプリンタIDとが含まれる。
なお、ステップS96では、ロール紙データの少なくとも一部(例えば、シリアル番号)を送信すればよい。シリアル番号がわかれば、ユーザは、使用すべきロール紙を特定することができる。
また、ステップS98では、プリンタ5の制御部51は、受信したロール紙データを表示させることに代えて印字させるようにしてもよい。
本実施形態において在庫量の確認処理は、図12に示したシーケンスチャートと同様にして行われるが、以下の点で処理が異なる。
本実施形態では、ユーザから発注を受けてユーザに出荷されたすべてのロール紙のロール紙データが予めユーザ管理データベースの各レコードの「ロール紙データ」フィールドに書き込まれている。例えば、図14に示した例では、ロール紙コード「0042」によって特定される種類のロール紙の出荷数量が20個であることを示している。そのため、ロール紙コード「0042」のロール紙の20個のうち使用状態データが「0」(未使用)である数量を特定することで、ロール紙コード「0042」のロール紙の在庫量が特定される。
上記実施形態では、保管庫3に保管されている消耗品としてのロール紙の数が所定の閾値以下となった場合にユーザ端末4にメッセージを送信し、ユーザ端末4がロール紙の発注処理を行う場合について説明した。すなわち、ロール紙を発注する発注者側端末としてユーザ端末4が発注処理を行う場合について説明したが、その限りではない。サーバ6は、ロール紙の数が所定の閾値以下となった場合に、ロール紙を受注する受注者側端末(図示せず;プリンタ5の製造者が管理する端末)にメッセージを送信し、受注者側端末が発注処理(若しくは新たなロール紙の発送処理)を行ってもよい。
PR…ロール紙
L…ラベル
T…ロール紙タグ
3,3A…保管庫
3B…筐体
3D…ドア
3h…ドアハンドル
3w…キャスタ
P0~P7…仕切り板
31…制御部
32…リーダユニット
RA…ラックアンテナ群
RA0~RA7…ラックアンテナ
33…通信部
4…ユーザ端末
41…制御部
42…ストレージ
43…操作入力部
44…表示部
45…通信部
5…プリンタ
51…制御部
52…ストレージ
53…操作入力部
54…表示部
55…モータ駆動部
56…ヘッド駆動部
57…RFIDリーダ
58…通信部
6…サーバ
61…制御部
62…ストレージ
63…通信部
NW…ネットワーク
Claims (14)
- 情報処理装置と、
前記情報処理装置の消耗品を保管する保管庫と、
前記情報処理装置及び前記保管庫とネットワークを介して接続可能なサーバと、
を含み、前記消耗品の在庫を管理する管理システムであって、
前記消耗品には、前記消耗品を特定する識別情報と前記消耗品の有効期限の情報とを記憶する非接触電子タグが取り付けられており、
前記情報処理装置は、
前記情報処理装置にセットされた消耗品に取り付けられている非接触電子タグから当該消耗品の識別情報と有効期限の情報とを読み取る第1リーダと、
前記第1リーダによって読み取られた前記消耗品の識別情報と有効期限の情報とを対応付けて前記サーバへ送信する通信部と、を備え、
前記保管庫は、
前記保管庫内の各消耗品の識別情報と前記保管庫内の各消耗品の有効期限の情報とを読み取る第2リーダと、
前記保管庫内の各消耗品の識別情報と、前記保管庫内の各消耗品の有効期限の情報とを前記サーバへ送信する通信部と、を備え、
前記サーバは、
前記情報処理装置にセットされた消耗品の有効期限と、前記保管庫に保管されている消耗品のうち前記情報処理装置にセットされた消耗品と互換性のある他の消耗品の有効期限との先後を判定する制御部を備えた、
情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記保管庫の通信部は、前記保管庫内の各消耗品の位置情報を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、前記保管庫から送信される各消耗品の識別情報と、各消耗品の位置情報と、を対応付けて記憶する記憶部を備え、
前記情報処理装置は、セットされた消耗品のニアエンドまたはエンドを検出した場合には、前記サーバに対して問合せを行い、
前記サーバは、前記問合せに応じて前記記憶部を参照し、前記セットされた消耗品と互換性のある消耗品の前記保管庫内の位置情報を前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、前記互換性のある消耗品の前記保管庫内の位置情報を表示または印字する、
請求項1に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記情報処理装置は、プリンタであって、
前記消耗品のニアエンドは、印字媒体またはインクリボンのうち少なくともいずれかのニアエンドであり、前記消耗品のエンドは、印字媒体またはインクリボンのうち少なくともいずれかのエンドである、
請求項2に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記サーバは、前記情報処理装置にセットされた消耗品の有効期限が後であると判定した場合には、前記他の消耗品に対応付けられた前記保管庫内の位置情報を前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、受信した前記位置情報を表示または印字する、
請求項2又は3に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記情報処理装置は、前記情報処理装置にセットされた消耗品の使用量に関連する情報を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、前記消耗品の使用量に関連する情報に基づいて当該消耗品の使用率を算出し、当該使用率に関する情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記使用率に関する情報を表示または印字する、
請求項1から4のいずれか1項に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記サーバとネットワークを介して接続可能な通信端末、をさらに含み、
前記サーバは、前記保管庫に保管されている消耗品の数が所定の閾値以下となった場合には、前記通信端末へメッセージを送信する、
請求項1から5のいずれか1項に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記通信端末は、前記メッセージを受信した場合、前記保管庫内の数が前記所定の閾値以下となった前記消耗品の発注処理を行う、
請求項6に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 情報処理装置と、
前記情報処理装置とネットワークを介して接続可能なサーバと、
を含み、前記情報処理装置の消耗品の在庫を管理する管理システムであって、
前記消耗品には、前記情報処理装置の消耗品を特定する識別情報と前記消耗品の有効期限の情報とを記憶する非接触電子タグが取り付けられており、
前記情報処理装置は、
前記情報処理装置にセットされた消耗品に取り付けられている非接触電子タグから当該消耗品の識別情報と有効期限の情報とを読み取るリーダと、
前記リーダによって読み取られた識別情報と有効期限の情報とを前記サーバへ送信する通信部と、を備え、
前記サーバは、
ユーザに出荷された消耗品の出荷数量の情報と、前記ユーザに出荷された各消耗品の識別情報と、各消耗品の有効期限とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記情報処理装置から送信される前記消耗品の識別情報に基づいて前記出荷数量の消耗品のうち未使用の消耗品を決定し、前記情報処理装置にセットされた消耗品の有効期限と、前記出荷数量の消耗品のうちの未使用の消耗品の有効期限との先後を判定する制御部と、を備えた、
情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記情報処理装置は、セットされた消耗品のニアエンドまたはエンドを検出した場合には、前記サーバに対して問合せを行い、
前記サーバは、前記問合せに応じて前記サーバの記憶部を参照し、前記出荷数量の消耗品のうち未使用の消耗品の識別情報を前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、前記未使用の消耗品の識別情報を表示または印字する、
請求項8に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記情報処理装置は、プリンタであって、
前記消耗品のニアエンドは、印字媒体またはインクリボンのうち少なくともいずれかのニアエンドであり、前記消耗品のエンドは、印字媒体またはインクリボンのうち少なくともいずれかのエンドである、
請求項9に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記サーバは、前記情報処理装置にセットされた消耗品の有効期限が後であると判定した場合には、前記未使用の消耗品の識別情報を前記情報処理装置へ送信し、
前記情報処理装置は、受信した前記未使用の消耗品の識別情報を表示または印字する、
請求項8から10のいずれか1項に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記情報処理装置は、前記情報処理装置にセットされた消耗品の使用量に関連する情報を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、前記消耗品の使用量に関連する情報に基づいて当該消耗品の使用率を算出し、当該使用率に関する情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記使用率に関する情報を表示または印字する、
請求項8から11のいずれか1項に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記サーバとネットワークを介して接続可能な通信端末、をさらに含み、
前記サーバは、前記出荷数量の消耗品のうち未使用の消耗品の数が所定の閾値以下となった場合には、前記通信端末へメッセージを送信する、
請求項8から12のいずれか1項に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。 - 前記通信端末は、前記メッセージを受信した場合、前記未使用の消耗品の数が前記所定の閾値以下となった前記消耗品の発注処理を行う、
請求項13に記載された、情報処理装置の消耗品の管理システム。
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