JP7056563B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、モータに関する。
例えば、日本国公開公報平9-23614号公報には、モータを冷却する冷却装置が記載されている。日本国公開公報平9-23614号公報の冷却装置では、液冷媒がケーシングの熱を奪って蒸発し、ケーシングを介してモータを冷却する。
日本国公開公報平9-23614号公報
上記のような冷却装置では、蒸発し気体となった液冷媒を再び液体に戻すために凝縮器が必要となる。冷却する発熱対象の温度が高温となるほど、蒸発する液冷媒の量が多くなるため、大型の凝縮器が必要となる。したがって、モータに冷却装置を搭載した場合に、モータ全体が大型化する問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みて、冷却手段が搭載されたモータであって、大型化することを抑制しつつ、冷却効率を向上できる構造を有するモータを提供することを目的の一つとする。
本発明の一つの態様のモータは、水平方向に延びる中心軸を中心とするシャフトおよび前記シャフトに固定されたロータコアを有するロータと、前記ロータの径方向外側に配置され、前記ロータを囲む筒状のステータと、前記ステータの径方向外側に配置され、前記ロータおよび前記ステータを収容する筒状のハウジングと、を備え、前記ステータは、周方向に沿って配置され径方向に延びる複数のティースと、前記複数のティースにそれぞれ巻回された複数のコイルと、を有し、前記ハウジングと前記ロータとの間には、第1冷却媒体が充填されて密閉された密閉室が設けられ、前記密閉室の径方向内側には、前記ロータコアが収容された収容空間が設けられ、前記密閉室は、前記複数のコイルを収容する内側室と、前記内側室の径方向外側に配置され、周方向に延びる外側室と、前記シャフトよりも鉛直方向上側に位置し、前記内側室と前記外側室とを繋ぐ上側接続部と、前記シャフトよりも鉛直方向下側に位置し、前記内側室と前記外側室とを繋ぐ下側接続部と、を有し、前記内側室および前記外側室は、周方向に沿った環状であり、前記上側接続部は、前記内側室の上端、かつ、前記シャフトの鉛直方向真上に位置し、前記下側接続部は、前記内側室の下端、かつ、前記シャフトの鉛直方向真下に位置する、モータ。
本発明の一つの態様によれば、冷却手段が搭載されたモータであって、大型化することを抑制しつつ、冷却効率を向上できる構造を有するモータが提供される。
図1は、本実施形態のモータを示す斜視図である。 図2は、本実施形態のモータを示す図であって、図1におけるII-II断面図である。 図3は、本実施形態のモータを示す図であって、図2におけるIII-III断面図である。 図4は、本実施形態のステータピースを示す斜視図である。 図5は、本実施形態のハウジングの部分を示す斜視図である。 図6は、本実施形態のインナーケースを示す斜視図である。 図7は、本実施形態の第1蓋部を示す斜視図である。 図8は、本実施形態のモータの部分を示す斜視図である。
図1および図2に示すように、本実施形態のモータ10は、ロータ40と、ステータ50と、ハウジング20と、封止部材70と、圧力調整装置80と、を備える。図2に示すように、ロータ40は、水平方向に延びる中心軸Jを中心とするシャフト41およびシャフト41に固定されたロータコア42を有する。詳細については後述するが、本実施形態のモータ10は、モータ10の内部に第1冷却媒体CM1を用いた冷却手段を有する。
以下の説明においては、中心軸Jが延びる水平方向と平行な方向を、単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。また、図に示されるXYZ軸において、X軸方向は、軸方向とする。Y軸方向は、X軸方向と直交する水平方向のうちの一方向とする。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向の両方と直交する鉛直方向とする。Z軸方向の正の側、すなわち図2の上側は、鉛直方向の上側とし、単に「上側」と呼ぶ。Z軸方向の負の側、すなわち図2の下側は、鉛直方向の下側とし、単に「下側」と呼ぶ。また、X軸方向の負の側は、「前側」と呼ぶ。X軸方向の正の側は、「後側」と呼ぶ。本実施形態において、X軸方向の負の側、すなわち前側は、軸方向一方側に相当し、X軸方向の正の側、すなわち後側は、軸方向他方側に相当する。なお、前側および後側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。
ステータ50は、ロータ40の径方向外側に配置され、ロータ40を囲む筒状である。図3に示すように、本実施形態においてステータ50は、複数のステータピース50a,50bを有する。複数のステータピース50a,50bは、周方向に沿って配置される。周方向に隣り合うステータピース50a,50b同士は互いに連結され、複数のステータピース50a,50bによって筒状のステータ50が構成される。
ステータピース50aは、中心軸Jの上側と中心軸Jの下側とにそれぞれ1つずつ配置される。すなわち、ステータピース50aは、2個である。上側のステータピース50aの上端は、ステータ50の上端である。下側のステータピース50aの下端は、ステータ50の下端である。ステータピース50bは、2つのステータピース50a同士の周方向の間に配置される。図3では、ステータピース50bは、上側のステータピース50aの周方向一方側から下側のステータピース50aの周方向他方側までの間に5個配置され、上側のステータピース50aの周方向他方側から下側のステータピース50aの周方向一方側までの間に5個配置される。すなわち、図3では、ステータピース50a,50bの合計数は、12個である。ステータピース50bの構造は、ステータピース50aの構造に対して、後述する被差込み部55c、第1貫通孔56cおよび第2貫通孔56dを有していない点においてのみ異なる。そのため、以下の説明においては、代表してステータピース50aについてのみ説明する場合がある。
図2に示すように、複数のステータピース50aのそれぞれは、ティース51と、コイル52と、インシュレータ53と、を有する。すなわち、ステータ50は、複数のティース51と、複数のコイル52と、複数のインシュレータ53と、を有する。複数のティース51は、周方向沿って配置され径方向に延びる。複数のコイル52は、複数のティース51にそれぞれ巻回される。インシュレータ53は、ティース51に装着される。
図4に示すように、インシュレータ53は、装着部54と、第1壁部55と、第2壁部56と、を有する。装着部54は、ティース51とコイル52との間に配置され、ティース51を覆う筒状である。装着部54は、径方向内側に開口する。図2に示すように、第1壁部55は、装着部54の径方向内端から軸方向両側に延び、後述する第1蓋部22および第2蓋部20bに接続される。図3に示すように、周方向に隣り合う第1壁部55同士は、互いに接続されて、筒状の第1隔壁部57を構成する。第1隔壁部57は、中心軸Jを中心とする円筒状である。
図4に示すように、第1壁部55は、第1壁部55の周方向一方側の端部から周方向他方側に窪む凹部55dと、第1壁部55の周方向他方側の端部から周方向他方側に突出する凸部55eと、を有する。図3に示すように、凹部55dには、周方向一方側に隣り合う第1壁部55の凸部55eが挿入される。凸部55eは、周方向他方側に隣り合う第1壁部55の凹部55dに挿入される。なお、図3において、周方向一方側とは、前側から後側に向かって視て中心軸Jを中心として反時計回りに進む側であり、周方向他方側とは、前側から後側に向かって視て中心軸Jを中心として時計回りに進む側である。
本実施形態では、周方向に隣り合う第1壁部55同士は、防水性の接着剤を介して固定される。より詳細には、防水性の接着剤は、互いに噛み合う凹部55dと凸部55eとの間に設けられ、凹部55dと凸部55eとを互いに固定することで、周方向の隣り合う第1壁部55同士を固定する。この構成により、第1冷却媒体CM1が、ロータ40に流入することをより防止することができる。
図4に示すように、第1壁部55は、被差込み部55cを有する。被差込み部55cは、第1壁部55のうち装着部54から前側に延びる部分に設けられる。被差込み部55cは、第1壁部55の径方向外側面から径方向内側に窪む。被差込み部55cは、前側に開口する。第1壁部55は、嵌合突出部55fを有する。嵌合突出部55fは、第1壁部55の後側の端部であり、第1壁部55の径方向の寸法が小さくなる部分である。
図2に示すように、第2壁部56は、装着部54の径方向外端から軸方向両側に延び、後述する第1蓋部22および第2蓋部20bに接続される。図3に示すように、周方向に隣り合う第2壁部56同士は、互いに接続されて、筒状の第2隔壁部58を構成する。第2隔壁部58は、中心軸Jを中心とする角筒状である。図3では、ステータピース50a,50bが合計12個設けられるため、第2隔壁部58は、正十二角筒状である。第2隔壁部58の径方向外側面は、ステータ50の径方向外側面である。
図4に示すように、第2壁部56は、第2壁部56を径方向に貫通する孔である第1貫通孔56cおよび第2貫通孔56dを有する。第1貫通孔56cは、第2壁部56のうち装着部54よりも前側に延びる部分に設けられる。第2貫通孔56dは、第2壁部56のうち装着部54よりも後側に延びる部分に設けられる。
複数のステータピース50aのそれぞれは、位置決め凸部53a,53bを有する。位置決め凸部53a,53bは、第2壁部56から径方向外側に突出する。位置決め凸部53aは、第2壁部56の径方向外側面における軸方向の中央に配置される。位置決め凸部53aは、第1貫通孔56cと第2貫通孔56dとの軸方向の間に配置される。位置決め凸部53aは、軸方向に延びる直方体状である。位置決め凸部53bは、第2壁部56の径方向外側面における前側の端部に配置される。位置決め凸部53bは、第1貫通孔56cよりも前側に配置される。位置決め凸部53bは、直方体状である。
図2に示すように、ハウジング20は、ステータ50の径方向外側に配置され、ロータ40およびステータ50を収容する筒状である。ハウジング20は、ジャケット21と、カバー24と、インナーケース30と、第1蓋部22と、プレート23と、を有する。図1に示すように、ジャケット21は、軸方向一方側に開口する軸方向に延びる略四角筒状である。ジャケット21の径方向内側面は、中心軸Jを中心として軸方向に延びる円筒状である。ジャケット21は、ジャケット蓋部21aと、ジャケット筒部21bと、第1コネクタ21cと、第2コネクタ21dと、を有する。
ジャケット蓋部21aは、径方向に拡がる四角板状である。図2に示すように、ジャケット蓋部21aは、ジャケット蓋部21aを軸方向に貫通する出力軸孔21eを有する。シャフト41の後側の端部は、出力軸孔21eを介して、ハウジング20の外部に突出する。ジャケット筒部21bは、ジャケット蓋部21aの外縁部から前側に延びる。ジャケット筒部21bの径方向内側には、径方向に拡がる薄板状のカバー24が嵌め合わされる。カバー24は、ジャケット蓋部21aの前面と接触する。図1に示すように、第1コネクタ21cおよび第2コネクタ21dは、ジャケット筒部21bから径方向外側に突出する筒状である。第1コネクタ21cの内部および第2コネクタ21dの内部は、後述する冷却流路90と繋がる。
図2に示すように、インナーケース30は、ジャケット21の径方向内側に嵌め合わされる。図5および図6に示すように、インナーケース30は、中心軸Jを中心として軸方向に延びる円筒状である。図5に示すように、インナーケース30は、インナーケース本体31と、底部32と、を有する。図6に示すように、インナーケース本体31は、軸方向両端に開口し、中心軸Jを中心として軸方向に延びる円筒状である。図2に示すように、インナーケース本体31は、小径部31aと、大径部31bと、を有する。
小径部31aは、ステータ50の径方向外側においてステータ50を囲む。図5に示すように、小径部31aの径方向内側面は、多角筒状の面である。図5では、小径部31aの径方向内側面は、正十二角筒状の面である。図3に示すように、小径部31aの径方向内側には、第2隔壁部58が嵌め合わされる。第2隔壁部58の径方向外側面、すなわちステータ50の径方向外側面は、小径部31aの径方向内側面に接触する。
図5に示すように、小径部31aは、ハウジング溝31dと、複数の位置決め凹部31eと、複数の位置決め凹部31fと、を有する。ハウジング溝31dは、小径部31aの径方向内側面から径方向外側に窪み周方向に延びる。図3では、ハウジング溝31dは、周方向の全体に亘って延びる環状である。ハウジング溝31dの径方向内側を向く面は、円筒状の面である。図2に示すように、ハウジング溝31dは、小径部31aの前側の端部と小径部31aの後側の端部とにそれぞれ設けられる。図5に示すように、位置決め凹部31e,31fは、ハウジング溝31dと軸方向に異なる位置において小径部31aの径方向内側面から径方向外側に窪む。複数の位置決め凹部31e,31fは、それぞれ周方向に沿って配置される。図2に示すように、位置決め凹部31eは、小径部31aの軸方向の中央に位置する。位置決め凹部31eの前側の端部は、ハウジング溝31dに開口する。位置決め凹部31fは、ハウジング溝31dの前側に位置する。位置決め凹部31fの後側の端部は、ハウジング溝31dに開口する。位置決め凹部31fの前側の端部は、大径部31bの内部に開口する。位置決め凹部31eには、位置決め凸部53aが挿入される。位置決め凹部31eには、位置決め凸部53bが挿入される。これにより、ステータピース50a,50bをハウジング20に対して精度よく周方向に位置決めできる。
図6に示すように、小径部31aは、冷却流路90を有する。すなわち、ハウジング20は、冷却流路90を有する。図6では、冷却流路90は、小径部31aの径方向外側面に設けられる。冷却流路90は、小径部31aの径方向外側面から径方向内側に窪む溝である。冷却流路90は、周方向に延びる第1流路91および第2流路92と、連結流路93と、を有する。第1流路91および第2流路92は、小径部31aの外周のほぼ全体に亘って周方向に延びる。第1流路91と第2流路92とは、軸方向に並んで配置される。第1流路91の周方向の一端と第2流路92の周方向の一端とは、連結流路93によって連結される。図2に示すように、冷却流路90の開口は、径方向外側からジャケット筒部21bによって閉塞される。冷却流路90は、ステータ50よりも径方向外側に配置される。冷却流路90は、ステータ50の少なくとも一部と径方向に重なる。
図3に示すように、冷却流路90には、ステータ50よりも径方向外側において第2冷却媒体CM2が流れる。第2冷却媒体CM2は、例えば、第1コネクタ21cから冷却流路90の内部に流入され、第2コネクタ21dから冷却流路90の外部に排出されることで冷却流路90内を流れる。第1コネクタ21cは、第1流路91における連結流路93が接続される側と反対側の周方向端部に接続される。第2コネクタ21dは、第2流路92における連結流路93が接続される側と反対側の周方向端部に接続される。冷却流路90内に第2冷却媒体CM2が流れることで、ステータ50を径方向外側から冷却できる。第2冷却媒体CM2は、例えば、水である。
図2に示すように、大径部31bは、小径部31aの前側に位置する。大径部31bは、小径部31aよりもインナーケース本体31の内径が大きい。大径部31bは、インナーケース本体31の前側の端部である。図5に示すように、大径部31bの径方向内側面は、円筒状の面である。
底部32は、円板部36と、ベアリング保持部33と、連結部34と、外縁突出部35と、を有する。円板部36は、インナーケース本体31における後側の端部の径方向内側に配置される。円板部36は、中心を中心軸Jが通る円板状である。円板部36は、中央にシャフト41が通る貫通孔を有する。図2に示すように、円板部36は、カバー24の前面と接触する。図5に示すように、ベアリング保持部33は、円板部36から前側に突出する円環状である。図2に示すように、ベアリング保持部33の径方向内側には、シャフト41を支持するベアリング44が保持される。図5に示すように、連結部34は、円板部36の径方向外端とインナーケース本体31における後側の端部の径方向内端とを繋ぐ板状である。連結部34は、周方向に沿って等間隔に3つ設けられる。外縁突出部35は、円板部36の径方向外縁から前側に突出する円環状である。図2に示すように、外縁突出部35の径方向内側には、周方向に隣り合う嵌合突出部55f同士が連結された筒状の部分が嵌め合わされる。嵌合突出部55fの後側の端部は、円板部36の前面と接触する。
ジャケット21のジャケット筒部21bとインナーケース本体31とが径方向に重ね合わされて、軸方向に延びる筒部20aが構成される。すなわち、ハウジング20は、筒部20aを有する。筒部20aの内径は、インナーケース本体31の内径である。すなわち、筒部20aは、小径部31aと、小径部31aよりも筒部20aの内径が大きい大径部31bと、を有する。筒部20aの径方向内側面は、インナーケース本体31の径方向内側面である。すなわち、筒部20aの径方向内側面は、小径部31aの径方向内側面を含む。筒部20aは、ハウジング溝31dと、位置決め凹部31e,31fと、を有する。ハウジング溝31dは、筒部20aの径方向内側面から径方向外側に窪む。位置決め凹部31e,31fは、筒部20aの径方向内側面から径方向外側に窪む。
第1蓋部22は、ステータ50の前側に配置される。第1蓋部22は、筒部20aの軸方向一端を閉塞する。第1蓋部22は、ホルダ円板部22aと、ホルダ筒部22bと、フランジ部22cと、ベアリング保持部22dと、差込み板部22eと、を有する。図2および図7に示すように、ホルダ円板部22aは、中心を中心軸Jが通る円板状である。ホルダ円板部22aは、インナーケース本体31の径方向内側に配置される。ホルダ円板部22aは、中央にシャフト41の前側の端部が通される貫通孔を有する。ホルダ筒部22bは、ホルダ円板部22aの径方向外縁から前側に延びる円筒状である。ホルダ筒部22bは、大径部31bの径方向内側面から径方向内側に離れて配置される。フランジ部22cは、ホルダ筒部22bの前側の端部から径方向に拡がる略正方形板状である。図2に示すように、フランジ部22cの径方向外縁部は、筒部20aの前側の端部、すなわちインナーケース本体31の前側の端部およびジャケット筒部21bの前側の端部に、前側から接触する。
ベアリング保持部22dは、ホルダ円板部22aから後側に突出する円環状である。ベアリング保持部22dの径方向内側には、シャフト41を支持するベアリング43が保持される。ベアリング保持部22dは、第1隔壁部57の径方向内側に嵌め合わされる。第1隔壁部57の前側の端部、すなわち第1壁部55の前側の端部は、ホルダ円板部22aの後面に接触する。図7に示すように、差込み板部22eは、ホルダ円板部22aから後側に突出する板状である。差込み板部22eは、ベアリング保持部22dの上側と、ベアリング保持部22dの下側と、にそれぞれ設けられる。図2に示すように、差込み板部22eは、被差込み部55cに挿入される。プレート23は、フランジ部22cの前面に固定される。図1に示すように、プレート23は、正方形枠状の板状である。
図2に示すように、ジャケット蓋部21aとカバー24と底部32とが軸方向に重ね合わされて、筒部20aの軸方向他端を閉塞する第2蓋部20bが構成される。すなわち、ハウジング20は、第2蓋部20bを有する。
図3に示すように、ハウジング20とロータ40との間には、第1冷却媒体CM1が充填された密閉された密閉室60が設けられる。図2に示すように、密閉室60の径方向内側には、ロータコア42が収容された収容空間65が設けられる。密閉室60は、内側室61と、外側室62と、上側接続部63と、下側接続部64と、を有する。内側室61は、複数のコイル52を収容する。複数のコイル52は、内側室61内の第1冷却媒体CM1に浸漬される。図3に示すように、外側室62は、内側室61の径方向外側に配置され、周方向に延びる。上側接続部63は、シャフト41よりも鉛直方向上側に位置し、内側室61と外側室62とを繋ぐ。下側接続部64は、シャフト41よりも鉛直方向下側に位置し、内側室61と外側室62とを繋ぐ。
モータ10を駆動すると、コイル52が発熱する。複数のコイル52は第1冷却媒体CM1が充填された密閉室60のうちの内側室61に収容されるため、コイル52が発熱することで、内側室61内の第1冷却媒体CM1が暖められる。暖められた第1冷却媒体CM1は、内側室61内を上昇し、上側接続部63を介して外側室62に流入する。これにより、外側室62内の第1冷却媒体CM1が押されて下側接続部64から内側室61に流入する。したがって、図3に矢印で示すように、密閉室60内に第1冷却媒体CM1の流れが生じる。ここで、外側室62は、内側室61の径方向外側に配置されるため、内側室61よりもハウジング20の外部に近い。そのため、外側室62内の第1冷却媒体CM1の熱は、ハウジング20を介して、外部に放出されやすい。これにより、外側室62内の第1冷却媒体CM1の温度は、内側室61内の第1冷却媒体CM1の温度よりも低く保たれる。したがって、内側室61と外側室62との間で第1冷却媒体CM1の循環が生じることで、内側室61内に比較的低温の第1冷却媒体CM1が流入する。これにより、モータ10の駆動によって発熱するコイル52を冷却することができる。
さらに、モータ10の回転数が増加する等によってコイル52の発熱が大きくなると、内側室61内の第1冷却媒体CM1が蒸発して気泡Bが生じる。気泡Bは、内側室61内を上昇し、上側接続部63から外側室62へと入る。気泡Bが内側室61を上昇することで、内側室61内における液体の第1冷却媒体CM1が上昇する速度が大きくなり、結果として、密閉室60内に生じる上述した循環の速度を大きくできる。これにより、コイル52をより冷却できる。気泡Bによる循環の速度上昇効果は、コイル52の発熱が大きくなって気泡Bが生じれば生じるほど大きくなる。すなわち、コイル52が発熱するほど、コイル52を冷却する効果が上昇し、コイル52をより冷却できる。このように、本実施形態によれば、コイル52の発熱の大小に応じて、第1冷却媒体CM1が循環する速度が自動調整され、コイル52の冷却効率を向上できる。
また、上述したように外側室62は、内側室61よりも第1冷却媒体CM1の温度が低い。そのため、内側室61から外側室62に入った気泡Bは、冷却されて液体に戻る。すなわち、外側室62が凝縮器としての機能を有する。これにより、生じた気泡Bを順次液体へと戻すことができ、密閉室60内に気泡Bが大量に滞留することを抑制できる。したがって、大型の凝縮器を別途設けて大量の気泡Bを液体に戻す必要がなく、冷却手段の大型化を抑制できる。その結果、モータ10が大型化することを抑制できる。
以上のように、本実施形態によれば、冷却手段が搭載されたモータであって、大型化することを抑制しつつ、冷却効率を向上できる構造を有するモータ10が得られる。
また、本実施形態によれば、複数のコイル52が1つの内側室61内に収容されている。そのため、例えば、複数のコイル52がそれぞれ別々の内側室に収容されるような場合に比べて、内側室61内の気泡Bの移動が妨げられにくい。これにより、気泡Bの移動によって、内側室61と外側室62との間の循環の速度を好適に上昇させることができ、冷却効率をより向上できる。
また、本実施形態によれば、冷却流路90は、外側室62の少なくとも一部と径方向に重なる。そのため、冷却流路90の第2冷却媒体CM2によって、外側室62内の第1冷却媒体CM1の熱を放出させることができる。これにより、外側室62内の第1冷却媒体CM1の温度をより低く保つことができ、上述した循環によるコイル52の冷却効果をより大きく得られる。また、外側室62の凝縮器としての機能を向上できる。また、上述したように、冷却流路90によってステータ50を径方向外側から冷却できるため、冷却流路90と内側室61とによって、径方向外側と径方向内側とからステータ50を冷却することができる。したがって、ステータ50の冷却効率をより向上できる。
本実施形態において第1冷却媒体CM1は、絶縁性を有する。そのため、第1冷却媒体CM1に浸漬される複数のコイル52に絶縁処理を施す必要がなく、簡便である。第1冷却媒体CM1は、例えば、フッ素系の不活性液体である。
図3では、内側室61および外側室62は、周方向に沿った環状である。図2に示すように、内側室61は、軸方向に延びる。図2および図3に示すように、内側室61は、第1隔壁部57と第2隔壁部58と第1蓋部22と第2蓋部20bとによって囲まれて構成される。より詳細には、図3に示すように、第2隔壁部58の径方向内側面は、内側室61の径方向外側面を構成する。第1隔壁部57の径方向外側面は、内側室61の径方向内側面を構成する。これにより、第1隔壁部57の径方向内側の空間を、ロータ40が収容される収容空間65とすることができ、第1隔壁部57によって内側室61とロータ40との間を仕切ることができる。したがって、ロータ40が収容される収容空間65に内側室61内の第1冷却媒体CM1が漏れることを抑制できる。また、インシュレータ53によって第1隔壁部57が構成されるため、内側室61とロータ40との間を仕切る部材を別途設ける必要がなく、モータ10の部品点数が増加することを抑制できる。
本実施形態では、上述したように、第1隔壁部57を構成する複数の第1壁部55は、周方向に対向する凹部55dと凸部55eとが噛み合わされて互いに接続される。そのため、第1壁部55同士の接続をより強固にでき、第1壁部55同士の接続部分に隙間が生じることを抑制できる。これにより、第1隔壁部57によって、内側室61から収容空間65に第1冷却媒体CM1が漏れることをより抑制できる。また、第1壁部55同士は、防水性の接着剤を介して固定されるため、第1壁部55同士の接続部分をシールすることができ、内側室61から収容空間65に第1冷却媒体CM1が漏れることをより抑制できる。
外側室62は、第2隔壁部58と小径部31aとで構成される。より詳細には、外側室62は、第2隔壁部58の径方向外側面とハウジング溝31dの内側面とによって囲まれて構成される。第2隔壁部58の径方向外側面は、外側室62の径方向内側面を構成する。すなわち、複数のインシュレータ53で構成される第2隔壁部58によって、内側室61と外側室62との間を仕切ることができる。したがって、内側室61と外側室62との間を仕切る部材を別途設ける必要がなく、モータ10の部品点数が増加することを抑制できる。ハウジング溝31dの内側面は、外側室62の径方向外側面および外側室62の軸方向両側の面を構成する。より詳細には、ハウジング溝31dの径方向内側を向く面は、外側室62の径方向外側面を構成する。以上のように、ハウジング溝31dの径方向内側を向く面と、第2隔壁部58の径方向外側面、すなわちステータ50の径方向外側面とは、外側室62の内側面の少なくとも一部を構成する。そのため、複数のステータピース50a,50bを位置決め凹部31e,31fと位置決め凸部53a,53bとで位置決めする構成であっても、ハウジング溝31dによって、ステータ50とハウジング20との間に外側室62を構成することができる。また、ステータ50を複数のステータピース50a,50bによって構成することで、複数のステータピース50a,50bを組み合わせて内側室61および外側室62を構成することが可能になる。これにより、ステータピース50a,50bの一部を交換することで、内側室61および外側室62の修理、あるいは構成変更等を容易に行うことができる。
図2に示すように、外側室62は、内側室61の前側の端部に接続された第1外側室62aと、内側室61の後側の端部に接続された第2外側室62bと、を含む。そのため、内側室61と2つの外側室62とによって軸方向の両端で第1冷却媒体CM1の循環を起こすことができる。これにより、コイル52をより冷却できる。また、本実施形態のように冷却流路90を設ける場合、外側室62を内側室61の両端部にそれぞれ設けることで、ステータ50の軸方向の中央部においては外側室62が設けられない構成とできる。そのため、冷却流路90によって、ステータ50の軸方向の中央部を冷却しやすい。ステータ50は、軸方向の中央部において最も発熱しやすい。したがって、ステータ50の冷却効率をより向上させることができる。
図3に示すように、上側接続部63は、内側室61の上端に位置する。下側接続部64は、内側室61の下端に位置する。外側室62は周方向に沿った環状であるため、上側接続部63から外側室62に流入する第1冷却媒体CM1は、周方向の両側に流れ、それぞれ外側室62内を周方向に沿ってステータ50の周りをほぼ半周して下側接続部64から内側室61内に戻る。すなわち、本実施形態においては、周方向の全周に亘って、第1冷却媒体CM1の循環が生じる。これにより、冷却効率をより向上できる。
図2に示すように、上側接続部63は、内側室61と第1外側室62aとを繋ぐ第1上側接続部63aと、内側室61と第2外側室62bとを繋ぐ第2上側接続部63bと、を含む。下側接続部64は、内側室61と第1外側室62aとを繋ぐ第1下側接続部64aと、内側室61と第2外側室62bとを繋ぐ第2下側接続部64bと、を含む。図4に示すように、第1上側接続部63aは、上側のステータピース50aの第1貫通孔56cである。第2上側接続部63bは、上側のステータピース50aの第2貫通孔56dである。図示は省略するが、第1下側接続部64aは、下側のステータピース50aの第1貫通孔56cである。第2下側接続部64bは、下側のステータピース50aの第2貫通孔56dである。このように、本実施形態において、上側接続部63および下側接続部64は、第2壁部56、すなわち第2隔壁部58を径方向に貫通する孔である。そのため、上側接続部63および下側接続部64を作成することが容易である。
図2に示すように、封止部材70は、大径部31bの径方向内側に配置される。より詳細には、封止部材70は、大径部31bの径方向内側面とホルダ筒部22bの径方向外側面との径方向の間に配置される。図8に示すように、封止部材70は、中心を中心軸Jが通る円環状である。図2に示すように、封止部材70は、小径部31aの径方向内側面と第2隔壁部58の径方向外側面、すなわちステータ50の径方向外側面との境界部を前側から封止する。これにより、外側室62内の第1冷却媒体CM1が、小径部31aの径方向内側面と第2隔壁部58の径方向外側面との間から漏れることを抑制できる。本実施形態においては、封止部材70は、第1外側室62a内の第1冷却媒体CM1が、小径部31aの径方向内側面と第2隔壁部58の径方向外側面との間から前側に漏れることを抑制する。封止部材70は、例えば、ゴム部材である。
図1に示すように、圧力調整装置80は、第1蓋部22に固定される。圧力調整装置80は、軸方向に延びる。図2に示すように、圧力調整装置80は、接続筒部82と、圧力調整部81と、を有する。接続筒部82は、軸方向に延び、軸方向両側に開口する筒状である。接続筒部82は、第1蓋部22を軸方向に貫通し、第1蓋部22に固定される。接続筒部82の後側の端部は、内側室61の前側の端部に接続される。これにより、圧力調整装置80は、内側室61の軸方向端部に接続される。圧力調整部81は、軸方向に延びる。圧力調整部81は、前側の端部が閉塞され、後側の端部が開口された袋状である。圧力調整部81の後側の端部は、径方向外側から接続筒部82の前側の端部に嵌め合わされて取り付けられる。圧力調整部81の内部は、接続筒部82の内部を介して、内側室61と連通する。圧力調整部81は、弾性体製である。そのため、第1冷却媒体CM1が気化して気泡Bが生じた場合に、図2において二点鎖線で示すように圧力調整部81が膨らむことで、密閉室60内の圧力が上昇することを抑制できる。これにより、第1冷却媒体CM1の沸点が上昇することを抑制でき、気泡Bを適切に発生させることができる。したがって、冷却効率が低下することを抑制できる。なお、気泡Bが生じない場合であっても、圧力調整部81によって、第1冷却媒体CM1の温度上昇による第1冷却媒体CM1の体積膨張に起因した圧力上昇を抑制できる。
例えば、第1隔壁部57あるいは第2隔壁部58に、径方向に弾性変形する弾性部が設けられる構成であっても、密閉室60内の圧力変化を抑制できる。しかし、この場合、モータ10が径方向に大型化しやすい。また、弾性部を設ける部分を確保するために、第1隔壁部57あるいは第2隔壁部58が軸方向に大きくする必要が生じ、ステータ50が大型化しやすい。これに対して、本実施形態によれば、圧力調整装置80が内側室61の軸方向端部に接続されるため、モータ10が径方向に大型化することを抑制でき、かつ、ステータ50が軸方向に大型化することを抑制できる。
なお、第1壁部55の周方向両端は、周方向に窪む連結凹部を有してもよい。この場合、ステータ50は、周方向に隣り合うステータピース50a,50bにおいて互いに対向する連結凹部の両方に挿入された板部材を有する。これにより、板部材と連結凹部とが噛み合うことで、周方向に隣り合う第1壁部55同士を強固に接続できる。
また、第1冷却媒体CM1は、コイル52を冷却できるならば、特に限定されない。第1冷却媒体CM1は、絶縁性を有していなくてもよい。この場合、例えば、コイル52に絶縁処理を施す。また、第1冷却媒体CM1と第2冷却媒体CM2とは、互いに同じ冷却媒体であってもよい。また、冷却流路90は、外側室62と軸方向に重なってもよい。この場合であっても、第2冷却媒体CM2によって外側室62内の第1冷却媒体CM1の熱を放出させることができる。
また、外側室62の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、ハウジングは、単一の部材によって構成されてもよい。
なお、上記の各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10…モータ、20…ハウジング、20a…筒部、20b…第2蓋部、22…第1蓋部、31a…小径部、31b…大径部、31d…ハウジング溝、31e,31f…位置決め凹部、40…ロータ、41…シャフト、42…ロータコア、50…ステータ、50a,50b…ステータピース、51…ティース、52…コイル、53…インシュレータ、53a,53b…位置決め凸部、54…装着部、55…第1壁部、55d…凹部、55e…凸部、56…第2壁部、57…第1隔壁部、58…第2隔壁部、60…密閉室、61…内側室、62…外側室、62a…第1外側室、62b…第2外側室、63…上側接続部、64…下側接続部、65…収容空間、70…封止部材、80…圧力調整装置、81…圧力調整部、90…冷却流路、CM1…第1冷却媒体、CM2…第2冷却媒体、J…中心軸

Claims (13)

  1. 水平方向に延びる中心軸を中心とするシャフトおよび前記シャフトに固定されたロータコアを有するロータと、
    前記ロータの径方向外側に配置され、前記ロータを囲む筒状のステータと、
    前記ステータの径方向外側に配置され、前記ロータおよび前記ステータを収容する筒状のハウジングと、
    を備え、
    前記ステータは、
    周方向に沿って配置され径方向に延びる複数のティースと、
    前記複数のティースにそれぞれ巻回された複数のコイルと、
    を有し、
    前記ハウジングと前記ロータとの間には、第1冷却媒体が充填されて密閉された密閉室が設けられ、
    前記密閉室の径方向内側には、前記ロータコアが収容された収容空間が設けられ、
    前記密閉室は、
    前記複数のコイルを収容する内側室と、
    前記内側室の径方向外側に配置され、周方向に延びる外側室と、
    前記シャフトよりも鉛直方向上側に位置し、前記内側室と前記外側室とを繋ぐ上側接続部と、
    前記シャフトよりも鉛直方向下側に位置し、前記内側室と前記外側室とを繋ぐ下側接続部と、を有し、
    前記内側室および前記外側室は、周方向に沿った環状であり、
    前記上側接続部は、前記内側室の上端、かつ、前記シャフトの鉛直方向真上に位置し、
    前記下側接続部は、前記内側室の下端、かつ、前記シャフトの鉛直方向真下に位置する、
    モータ。
  2. 水平方向に延びる中心軸を中心とするシャフトおよび前記シャフトに固定されたロータコアを有するロータと、
    前記ロータの径方向外側に配置され、前記ロータを囲む筒状のステータと、
    前記ステータの径方向外側に配置され、前記ロータおよび前記ステータを収容する筒状のハウジングと、
    を備え、
    前記ステータは、
    周方向に沿って配置され径方向に延びる複数のティースと、
    前記複数のティースにそれぞれ巻回された複数のコイルと、
    を有し、
    前記ハウジングと前記ロータとの間には、第1 冷却媒体が充填されて密閉された密閉室が設けられ、
    前記密閉室の径方向内側には、前記ロータコアが収容された収容空間が設けられ、
    前記密閉室は、
    前記複数のコイルを収容する内側室と、
    前記内側室の径方向外側に配置され、周方向に延びる外側室と、
    前記シャフトよりも鉛直方向上側に位置し、前記内側室と前記外側室とを繋ぐ上側接続部と、
    前記シャフトよりも鉛直方向下側に位置し、前記内側室と前記外側室とを繋ぐ下側接続部と、
    前記内側室は、軸方向に延び、
    前記外側室は、前記内側室の軸方向一方側の端部に接続された第1外側室と、前記内側室の軸方向他方側の端部に接続された第2外側室と、
    を有するモータ。
  3. 前記内側室は、軸方向に延び、
    前記外側室は、前記内側室の軸方向一方側の端部に接続された第1外側室と、前記内側室の軸方向他方側の端部に接続された第2外側室と、を含む、請求項1に記載のモータ。
  4. 前記ハウジングは、軸方向に延びる筒部を有し、
    前記筒部は、
    前記筒部の径方向内側面から径方向外側に窪み周方向に延びるハウジング溝と、
    前記ハウジング溝と軸方向に異なる位置において前記筒部の径方向内側面から径方向外側に窪み、周方向に沿って配置された複数の位置決め凹部と、
    を有し、
    前記ステータは、前記ティースおよび前記コイルを有する複数のステータピースを有し、
    前記複数のステータピースのそれぞれは、前記位置決め凹部に挿入された位置決め凸部を有し、
    前記ハウジング溝の径方向内側を向く面と前記ステータの径方向外側面とは、前記外側室の内側面の少なくとも一部を構成する、請求項1から3のいずれか一項に記載のモータ。
  5. 前記筒部は、
    前記ステータの径方向外側において前記ステータを囲む小径部と、
    前記小径部の軸方向一方側に位置し、前記小径部よりも前記筒部の内径が大きい大径
    部と、
    を有し、
    前記大径部の径方向内側には、前記小径部の径方向内側面と前記ステータの径方向外側面との境界部を軸方向一方側から封止する封止部材が配置される、請求項4に記載のモータ。
  6. 前記ハウジングは、
    前記筒部の軸方向一端を閉塞する第1蓋部と、
    前記筒部の軸方向他端を閉塞する第2蓋部と、
    を有し、
    前記複数のステータピースのそれぞれは、前記ティースに装着されたインシュレータを有し、
    前記インシュレータは、
    前記ティースと前記コイルとの間に配置され、前記ティースを覆う筒状の装着部と、
    前記装着部の径方向内端から軸方向両側に延び、前記第1蓋部および前記第2蓋部に接続された第1壁部と、
    を有し、
    周方向に隣り合う前記第1壁部同士は、互いに接続されて、筒状の第1隔壁部を構成し、
    前記第1隔壁部の径方向外側面は、前記内側室の径方向内側面を構成する、請求項4または5に記載のモータ。
  7. 前記第1壁部は、前記第1 壁部の周方向一方側の端部から周方向他方側に窪む凹部と、
    前記第1壁部の周方向他方側の端部から周方向他方側に突出する凸部と、を有し、
    前記凹部には、周方向一方側に隣り合う前記第1壁部の前記凸部が挿入され、
    前記凸部は、周方向他方側に隣り合う前記第1壁部の前記凹部に挿入される、請求項6に記載のモータ。
  8. 前記第1壁部の周方向両端は、周方向に窪む連結凹部を有し、
    前記ステータは、周方向に隣り合う前記ステータピースにおいて互いに対向する前記連結凹部の両方に挿入された板部材を有する、請求項6に記載のモータ。
  9. 周方向に隣り合う前記第1壁部同士は、防水性の接着剤を介して固定される、請求項7または8に記載のモータ。
  10. 前記インシュレータは、前記装着部の径方向外端から軸方向両側に延び、前記第1蓋部および前記第2 蓋部に接続された第2 壁部を有し、
    周方向に隣り合う前記第2壁部同士は、互いに接続されて、筒状の第2隔壁部を構成し、
    前記第2隔壁部の径方向内側面は、前記内側室の径方向外側面を構成し、
    前記第2隔壁部の径方向外側面は、前記外側室の径方向内側面を構成し、
    前記上側接続部および前記下側接続部は、前記第2 隔壁部を径方向に貫通する孔である、請求項6から9のいずれか一項に記載のモータ。
  11. 前記内側室の軸方向端部に接続された圧力調整装置を備え、
    前記圧力調整装置は、内部が前記内側室と連通された袋状で弾性体製の圧力調整部を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載のモータ。
  12. 前記ハウジングは、前記ステータよりも径方向外側において第2冷却媒体が流れる冷却流路を有し、前記冷却流路は、
    前記外側室の少なくとも一部と径方向に重なる、請求項1から11のいずれか一項に記載のモータ。
  13. 前記第1冷却媒体は、絶縁性を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載のモータ。
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