JP2009089513A - 回転電機における冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鉛直面内に起立姿勢で配置されたステータの全体を均一に冷却できるようにする。
【解決手段】 回転軸が水平方向に配置されたロータの外周を囲む環状のステータ22が、複数のスロット33を介して円周方向に配列された複数のコイル23を備えており、複数のコイル23の軸線L方向両端面に2枚のプレートを固定することで、ステータ22の内部にスロット33をオイル通路とする空間が区画される。一方のプレートの鉛直方向上部にオイルを供給するオイル供給口29aを設け、他方のプレートの円周方向全域に亘って複数のオイル排出口31aを所定間隔で形成し、オイル排出口31aの開口面積を鉛直方向下側のものほど小さく設定したことで、全てのオイル排出口31aから排出されるオイルの流量を均一化し、ステータ22の全体を均一に冷却することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、回転軸が略水平方向に配置されたロータの外周を囲む環状のステータが、複数のスロットを介して円周方向に配列された複数のコイルを備える回転電機における冷却構造に関する。
ステータコアの外周にインシュレータを介して巻線を巻回したコイルを円周方向に複数個結合して環状のステータを構成した回転電機において、隣接するコイルの巻線間に形成されるスロットに冷媒としてのオイルを流通させてステータの冷却を図るものが、下記特許文献1により公知である。
また回転軸を水平に配置したロータと、その外周を囲むステータとをモータケースの内部に収納し、モータケースの上壁に設けたオイル吐出口から吐出したオイルで、その下方に在るステータの冷却を図るものが、下記特許文献2により公知である。
特開2004−40924号公報 特開2006−197772号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたものは、ステータの内部空間に冷媒としてのオイルを供給・排出するオイル供給口およびオイル排出口が、相互に対向する位置に1個ずつ設けられているだけなので、複数のスロットにオイルを均一に流通させることができず、ステータの全体を均一に冷却することが困難であった。
また上記特許文献2に記載されたものは、鉛直面内に起立姿勢で配置されたステータの上部から下部へと重力で流下するオイルで該ステータの冷却を図るだけなので、やはりステータの全体を均一に冷却することが困難であった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、鉛直面内に起立姿勢で配置されたステータの全体を均一に冷却できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、回転軸が略水平方向に配置されたロータの外周を囲む環状のステータが、複数のスロットを介して円周方向に配列された複数のコイルを備える回転電機において、前記複数のコイルの軸線方向両端面に第1プレートおよび第2プレートを固定することで、前記スロットを冷媒通路とする空間が区画され、前記空間の鉛直方向上部に冷媒を供給する冷媒供給口が設けられるとともに、前記第1、第2プレートの少なくとも一方の円周方向全域に亘って複数の冷媒排出口が所定間隔で形成され、前記冷媒排出口の開口面積は鉛直方向下側のものほど小さく設定されることを特徴とする、回転電機における冷却構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記複数の冷媒排出口は所定の円上に配置され、前記円の中心は前記ステータの中心に対して鉛直方向下側に偏心していることを特徴とする、回転電機における冷却構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記複数の冷媒排出口から前記ステータの中心までの距離は、鉛直方向下側にある前記冷媒排出口ほど大きく設定されることを特徴とする、回転電機における冷却構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記第1プレートに前記空間に冷媒を供給する冷媒供給口が形成されるとともに、前記第2プレートに前記複数の冷媒排出口が形成され、前記冷媒供給口に最も近い前記冷媒排出口の開口面積は、該冷媒排出口に隣接する冷媒排出口の開口面積よりも小さく設定されることを特徴とする、回転電機における冷却構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、冷媒を供給する冷媒供給手段から前記冷媒供給口に供給される冷媒のうち、余剰となった冷媒を貯留する冷媒貯留手段と、前記冷媒貯留手段から前記ステータの上部外周部に冷媒を供給する冷媒供給通路とを備えることを特徴とする、回転電機における冷却構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記スロットの径方向外側および径方向内側において、隣接する前記コイルどうしが軸線方向に延びる凸部および凹部で係合することを特徴とする、回転電機における冷却構造が提案される。
尚、実施の形態の第1、第2凸部27a,27bは本発明の凸部に対応し、実施の形態の第1、第2凹部27b,27bは本発明の凹部に対応し、実施の形態のオイル供給口29aは本発明の冷媒供給口に対応し、実施の形態のオイル排出口31aは本発明の冷媒排出口に対応し、実施の形態のオイルポンプ35は本発明の冷媒供給手段に対応し、実施の形態のオイル溜め38は本発明の冷媒貯留手段に対応し、実施の形態の油路P6は本発明の冷媒供給通路に対応する。
上記構成によれば、回転軸が略水平方向に配置されたロータの外周を囲む環状のステータが、複数のスロットを介して円周方向に配列された複数のコイルを備えており、複数のコイルの軸方向両端面に第1プレートおよび第2プレートを固定することで、ステータの内部にスロットを冷媒通路とする空間が区画される。この空間の鉛直方向上部に冷媒を供給する冷媒供給口を設け、第1、第2プレートの少なくとも一方の円周方向全域に亘って複数の冷媒排出口を所定間隔で形成したので、冷媒供給口から前記空間に供給された冷媒が複数の冷媒排出口から排出される間に、スロットを通過することでステータのコイルを冷却することができる。
このとき、ステータの空間の鉛直方向下側ほど重力の影響で冷媒圧が高くなるため、冷媒排出口から排出される冷媒の流量が増加して冷却効果が高くなり、逆にステータの空間の鉛直方向上側ほど重力の影響で冷媒圧が低くなるため、冷媒排出口から排出される冷媒の流量が減少して冷却効果が低くなる可能性がある。しかしながら、冷媒排出口の開口面積を鉛直方向下側のものほど小さく設定したことで、全ての冷媒排出口から排出される冷媒の流量を均一化し、ステータの全体を均一に冷却することができる。
また請求項2の構成によれば、複数の冷媒排出口が配置される所定の円の中心を、ステータの中心に対して鉛直方向下側に偏心させたので、鉛直方向上側の冷媒排出口を鉛直方向上側のスロットの下側に近接させ、鉛直方向下側の冷媒排出口を鉛直方向下側のスロットの下側に近接させることができ、これによりスロット内に冷媒が淀んで冷却効果が低下するのを防止することができる。
また請求項3の構成によれば、複数の冷媒排出口からステータの中心までの距離を、鉛直方向下側にある冷媒排出口ほど大きく設定したので、鉛直方向上側の冷媒排出口を鉛直方向上側のスロットの下側に近接させ、鉛直方向下側の冷媒排出口を鉛直方向下側のスロットの下側に近接させることができ、これによりスロット内に冷媒が淀んで冷却効果が低下するのを防止することができる。
また請求項4の構成によれば、第1プレートに冷媒供給口を形成して第2プレートに複数の冷媒排出口を形成し、冷媒供給口に最も近い冷媒排出口の開口面積を、その冷媒排出口に隣接する冷媒排出口の開口面積よりも小さく設定したので、第1プレートの冷媒供給口から供給された冷媒がステータの空間を満たすことなく、その冷媒供給口に近い冷媒排出口へと短絡して前記空間の外部に排出されてしまうのを防止することができる。
また請求項5の構成によれば、冷媒を供給する冷媒供給手段から前記冷媒供給口に供給される冷媒のうち、余剰となった冷媒を冷媒貯留手段に貯留し、その冷媒貯留手段からステータの上部外周部に冷媒供給通路を介して冷媒を供給するので、ステータの内部からだけでなく、余剰となった冷媒を利用してステータの外周部からも冷却を行って冷却効果を高めることができる。
また請求項6の構成によれば、ステータのスロットの径方向外側および径方向内側において、隣接するコイルどうしが軸方向に延びる凸部および凹部で係合するので、特別のシール部材を設けることなく、ステータ内に冷媒を保持する空間を外部の空間から隔絶して冷媒の漏れを最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1はモータの縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図1の3−3線矢視図、図4は図3の要部拡大図、図5は図1の5−5線矢視図(第1プレートの単品図)、図6は図1の6−6線矢視図(第2プレートの単品図)である。
図1〜図3に示すように、直流ブラシレス型のモータMのハウジング11は第1ハウジング12および第2ハウジング13を複数本のボルト14…で結合して構成されており、第1、第2ハウジング12,13にぞれぞれボールベアリング15,16を介して回転軸17が支持される。回転軸17に固定されたロータ18は、径方向内側のロータボス19と、ロータボス19の径方向外側に固定された積層鋼板よりなるロータコア20と、ロータコア20の外周部に埋め込まれた複数の永久磁石21…とで構成される。
ロータ18の外周に配置される環状のステータ22は、複数(実施の形態では18個)のU層、V層、W層のコイル23…を円周方向に交互に結合して構成されるもので、その外周部に嵌合する環状の保持部材24が複数本のボルト25…で第1ハウジング12の端面に固定される。各コイル23は、積層鋼板よりなるステータコア26と、ステータコア26を覆う合成樹脂製のインシュレータ27と、インシュレータ27の外周に巻回された巻線28とで構成される。
環状に配置されたコイル23…のインシュレータ27…の一方の端面に、円環状の板材で構成された第1プレート29が重ね合わされ、その内周部が複数本のボルト30…でインシュレータ27…に固定される。また環状に配置されたコイル23…のインシュレータ27…の他方の端面に、円環状の板材で構成された第2プレート31が重ね合わされ、その外周部が複数本のボルト32…でインシュレータ27…に固定される。
図2および図5から明らかなように、第1プレート29は、その鉛直方向上部に円形のオイル供給口29aが形成されており、そのオイル供給口29aは第1ハウジング12に形成したオイル供給通路12aにシール部材39を介して接続される。また第1プレート29の内周部には、前記ボルト30…が貫通するボルト孔29b…が形成される。
図2および図6から明らかなように、第2プレート31は、回転軸17の軸線Lを中心とする円C上に等間隔で配置された18個のオイル排出口31a…を備えるとともに、その外周部には、前記ボルト32…が貫通するボルト孔31b…が形成される。
図3および図4から明らかなように、隣接するコイル23…の巻線28…間に、軸線L方向に延びる空間を構成するスロット33…が形成されており、これらのスロット33…の両端は第1、第2プレート29,31に達している。各コイル23のインシュレータ27は、一側面に軸線L方向に延びる第1凸部27aおよび第2凸部27bを備えるとともに、他側面に軸線L方向に延びる第1凹部27cおよび第2凹部27dを備えており、隣接するインシュレータ27,27は、スロット33の径方向外側において第1凸部27aおよび第1凹部27cが係合し、スロット33の径方向内側において第2凸部27bおよび第2凹部27dが係合する。これらの凹凸係合部のシール効果により、スロット33から径方向内外にオイルが漏出するのを最小限に抑えることができる。
第2プレート31に形成した各オイル排出口31aは、各スロット33の径方向中間に対向するように位置しており、かつ第1プレート29のオイル供給口29aは一つのオイル排出口31aに対向するように位置している(図4参照)。
図6から明らかなように、第2プレート31の18個のオイル排出口31a…は、上側に位置するものの直径(開口面積)が最も大きく、下側に位置するものの直径(開口面積)が最も小さく、その間で連続的に直径が変化している。
図1に示すように、オイルを貯留するリザーバ34は、油路P1、オイルポンプ35、油路P2、制御バルブ36、油路P3、オイルクーラー37および油路P4を介して第1ハウジング12のオイル供給通路12aに接続される。油路P4から分岐した油路P5はオイル溜め38に接続され、オイル溜め38は油路P6を介してハウジング11の上端の内部空間に接続する。ハウジング11の下端の内部空間は、油路P7を介してリザーバ34に接続される。制御バルブ36から分岐した油路P8は、各油圧機器に接続される。
次に、上記構成を備えた第1の実施の形態の作用を説明する。
モータMの運転に伴い発熱するステータ22を冷却すべく、オイルポンプ35がリザーバ34のオイル汲み上げ、リザーバ34→油路P1→オイルポンプ35→油路P2→制御バルブ36→油路P3→オイルクーラー37→油路P4を介して第1ハウジング12のオイル供給通路12aに供給する。このとき、モータMに供給されるオイルの圧力は、制御バルブ36で比較的に低圧に調圧されている。
ステータ22の内部には軸線L方向に延びる18本のスロット33…が平行に形成されており、それらの両端は第1、第2プレート29,31の内面で相互に連通している。またコイル23…のインシュレータ27…の第1、第2凸部27a,27bおよび第1、第2凹部27c,27dの係合により、ステータ22の内部空間から径方向内外に漏れるオイルの量が最小限に抑えられる。従って、第1プレート29のオイル供給口29aから供給された冷媒としてのオイルはステータ22の内部空間を満たし、スロット33…を第1プレート29側から第2プレート31側に流れる間に、その両側に位置するコイル23…冷却することができる。そしてステータ22の冷却を終えたオイルは第2プレート31に形成した18個のオイル排出口31a…からハウジング11の内部に排出され、ハウジング11の底部に溜まったオイルは油路P7を介してリザーバ34に戻される。
一方、第1ハウジング12のオイル供給通路12aに供給しきれなかった余剰のオイルは油路P5を介してオイル溜め38の供給され、そこから重力で油路P6を介してハウジング11の上端の内部空間に供給される。このオイルはステータ22の外表面を伝わって重力で下方に流れ、その間にステータ22を外表面側から冷却し、ステータ22の内部を冷却して第2プレート31に形成した18個のオイル排出口31a…から排出されたオイルと合流してリザーバ34に戻される。
さて、第1プレート29のオイル供給口29aからステータ22の内部に供給されたオイルは該ステータ22の内部空間を満たすが、ステータ22の鉛直方向下方ほど重力によるオイル圧が大きくなり、ステータ22の鉛直方向上方ほど重力によるオイル圧が小さくなる。従って、仮に18個のオイル排出口31a…の直径が一定である、圧力の高い鉛直方向下側のオイル排出口31a…から多量のオイルが流出し、その近傍のオイルの流量が増加して冷却効果が高くなり、逆に、圧力の低い鉛直方向上側のオイル排出口31…から少量のオイルが流出し、その近傍のオイルの流量が減少して冷却効果が低くなり、ステータ22の全体を均一に冷却することが困難になる。
しかしながら本実施の形態によれば、オイル圧が高くなる鉛直方向下側のオイル排出口31a…ほど直径を小さくしたことで、全てのオイル排出口31a…から均一にオイルを排出することを可能にし、全てのスロット33…を流れるオイルの流量を均一化してステータ22の全体を均等に冷却することができる。しかも、余剰となったオイルをオイル溜め38からステータ22の外表面に掛け流して冷却するので、ステータ22を内側および外側の両方から効果的に冷却することができる。
次に、図7に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態では、図4から明らかなように、第1プレート29のオイル供給口29aと第2プレート31の一つのオイル排出31aとがスロット33を介して直接対峙しているため、オイル供給口29aから供給されたオイルがスロット33を軸線L方向に流れて前記オイル排出31aから真っ直ぐ流出してしまうため、せっかくステータ22の内部に供給したオイルが無駄になる可能性がある。
そこで第2の実施の形態では、オイル供給口29aに最も近いオイル排出31a(1)の直径をその両側に隣接する2個のオイル排出31a(2),31a(2)の直径よりも例外的に小さくすることで、オイルの無駄な流出を最小限に抑えている。
尚、オイル供給口29aに最も近いオイル排出31a(1)の数は1個とは限らず、該オイル供給口29aの両側の当距離の位置に配置された2個の場合もある。
第2の実施の形態のその他の構成および効果は、上述した第1の実施の形態と同様である。
次に、図8および図9に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態では第2プレート31のオイル排出口31a…がスロット33…の径方向中央部に配置されていたが(図3参照)、このようにすると、スロット33…の下部、つまりオイル排出口31a…とスロット33…の底との間にオイルが滞留してしまい、滞留したオイルの温度が上昇して冷却効果が低下する可能性がある。
そこで第3の実施の形態では、オイル排出口31a…をスロット33…のできるだけ低い位置に対応させることで、スロット33…におけるオイルの滞留を最小限に抑えて冷却効果を高めている。
具体的には、第1の実施の形態と同様に18個のオイル排出口31a…は円C上に配置されているが、第1の実施の形態では前記円Cの中心は回転軸17の軸線Lと一致していのに対し、第3の実施の形態では前記円Cの中心が回転軸17の軸線Lから鉛直方向下方に距離Eだけ偏心したL′位置となる。そのため、ステータ22の鉛直方向中間部のスロット33…の位置では、第2プレート31のオイル排出口31a…の位置を円C上で円周方向に僅かに移動させ、スロット33…にオイル排出口31a…が対向するように調整することが必要となる。
この第3の実施の形態によれば、オイル排出口31a…がスロット33…の下部に開口するので、スロット33…の底部にオイルが滞留して冷却効果が低下するのを防止することができる。
第3の実施の形態のその他の構成および効果は、上述した第1の実施の形態と同様である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではモータMについて説明したが、本発明はジェネレータを含む回転電機に対して適用することができる。
また実施の形態ではオイル供給口29aおよびオイル排出口31a…をスロット33…に対向する位置に設けているが、それらをスロット33…に対向する位置から円周方向にずれた位置に配置することができる。
また第3の実施の形態の変形例として、回転軸17の軸線Lから測った各オイル排出口31a…までの距離を、鉛直方向下側にあるオイル排出口31a…ほど大きく設定しても良い。これにより、鉛直方向上側のオイル排出口31a…を鉛直方向上側のスロット33…の下側に近接させ、鉛直方向下側のオイル排出口31a…を鉛直方向下側のスロット33…の下側に近接させることができ、これによりスロット33…内にオイルが淀んで冷却効果が低下するのを防止することができる。
また実施の形態では第2プレート31だけにオイル排出口31a…を形成しているが、第1、第2プレート29,31の両方にオイル排出口を設けることができる。
また実施の形態では第1プレート29にオイル供給口29aを設けているが、そのオイル供給口の位置は第1プレート29に限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態に係るモータの縦断面図 図1の要部拡大図 図1の3−3線矢視図 図3の要部拡大図 図1の5−5線矢視図(第1プレートの単品図) 図1の6−6線矢視図(第2プレートの単品図) 本発明の第2の実施の形態に係る、前記図4に対応する図 本発明の第3の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 同じく前記図6に対応する図(第2プレートの単品図)
符号の説明
17 回転軸
18 ロータ
22 ステータ
23 コイル
27a 第1凸部(凸部)
27b 第2凸部(凸部)
27c 第1凹部(凹部)
27d 第2凹部(凹部)
29 第1プレート
29a オイル供給口(冷媒供給口)
31 第2プレート
31a オイル排出口(冷媒排出口)
33 スロット
35 オイルポンプ(冷媒供給手段)
38 オイル溜め(冷媒貯留手段)
C 円
L 軸線
P6 油路(冷媒供給通路)

Claims (6)

  1. 回転軸(17)が略水平方向に配置されたロータ(18)の外周を囲む環状のステータ(22)が、複数のスロット(33)を介して円周方向に配列された複数のコイル(23)を備える回転電機において、
    前記複数のコイル(23)の軸線(L)方向両端面に第1プレート(29)および第2プレート(31)を固定することで、前記スロット(33)を冷媒通路とする空間が区画され、前記空間の鉛直方向上部に冷媒を供給する冷媒供給口(29a)が設けられるとともに、前記第1、第2プレート(29,31)の少なくとも一方の円周方向全域に亘って複数の冷媒排出口(31a)が所定間隔で形成され、前記冷媒排出口(31a)の開口面積は鉛直方向下側のものほど小さく設定されることを特徴とする、回転電機における冷却構造。
  2. 前記複数の冷媒排出口(31a)は所定の円(C)上に配置され、前記円(C)の中心は前記ステータ(22)の中心に対して鉛直方向下側に偏心していることを特徴とする、請求項1に記載の回転電機における冷却構造。
  3. 前記複数の冷媒排出口(31a)から前記ステータ(22)の中心までの距離は、鉛直方向下側にある前記冷媒排出口(31a)ほど大きく設定されることを特徴とする、請求項1に記載の回転電機における冷却構造。
  4. 前記第1プレート(29)に前記空間に冷媒を供給する冷媒供給口(29a)が形成されるとともに、前記第2プレート(31)に前記複数の冷媒排出口(31a)が形成され、前記冷媒供給口(29a)に最も近い前記冷媒排出口(31a)の開口面積は、該冷媒排出口(31a)に隣接する冷媒排出口(31a)の開口面積よりも小さく設定されることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の回転電機における冷却構造。
  5. 冷媒を供給する冷媒供給手段(35)から前記冷媒供給口(29a)に供給される冷媒のうち、余剰となった冷媒を貯留する冷媒貯留手段(38)と、前記冷媒貯留手段(38)から前記ステータ(22)の上部外周部に冷媒を供給する冷媒供給通路(P6)とを備えることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の回転電機における冷却構造。
  6. 前記スロット(33)の径方向外側および径方向内側において、隣接する前記コイル(23)どうしが軸線(L)方向に延びる凸部(27a,27b)および凹部(27c,27d)で係合することを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の回転電機における冷却構造。
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