JPWO2018030322A1 - 駆動装置 - Google Patents
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Abstract
本発明の駆動装置の一つの態様は、一方向に延びる第1中心軸に沿って配置されるモータシャフトを有するモータと、モータを収容する第1収容部を有し、オイルを貯留可能なハウジングと、モータと電気的に接続されるインバータユニットに熱的に接触して配置され、内部に冷媒液が流れる液冷部と、を備える。ハウジングは、液冷部が熱的に接触する接触部を有する。接触部の少なくとも一部は、ハウジングに貯留されるオイルの液面よりも下側に配置される。
Description
本発明は、駆動装置に関する。
ステータおよびロータ等の潤滑および冷却のための潤滑用流体を貯留するケースを備える回転電機が知られる。例えば、特許文献1では、車両に搭載される回転電機が記載される。
上記のような回転電機においては、ステータ等を効率よく冷却するために、ステータ等に供給される潤滑用流体を冷却して潤滑用流体の温度を低くすることが好ましい。ステータ等に供給される潤滑用流体を冷却する方法としては、例えば、ケースに貯留された潤滑用流体をステータ等へと供給する油路の途中に冷却装置を設けて、冷却装置によって潤滑用流体を冷却する方法が考えられる。
しかし、この方法では、潤滑用流体が冷却装置を通る間しか冷却されないため、潤滑用流体を十分に冷却できない場合があった。また、潤滑用流体を冷却するための冷却装置を別途設ける必要があるため、回転電機が大型化しやすい問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みて、冷却用のオイルを十分に冷却でき、かつ、大型化を抑制できる構造を有する駆動装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の駆動装置の一つの態様は、一方向に延びる第1中心軸に沿って配置されるモータシャフトを有するモータと、前記モータを収容する第1収容部を有し、オイルを貯留可能なハウジングと、前記モータと電気的に接続されるインバータユニットに熱的に接触して配置され、内部に冷媒液が流れる液冷部と、を備え、前記ハウジングは、前記液冷部が熱的に接触する接触部を有し、前記接触部の少なくとも一部は、前記ハウジングに貯留されるオイルの液面よりも下側に配置される。
本発明の一つの態様によれば、冷却用のオイルを十分に冷却でき、かつ、大型化を抑制できる構造を有する駆動装置が提供される。
各図に適宜示すZ軸方向は、正の側を上側とし、負の側を下側とする鉛直方向Zである。Y軸方向は、Z軸方向と直交する方向である。X軸方向は、Z軸方向およびY軸方向の両方と直交する方向である。Y軸方向は、第1方向に相当する。Y軸方向の負の側は、第1方向の一方側に相当する。以下の説明においては、Y軸方向を単に「第1方向Y」と呼び、Y軸方向の負の側を「第1方向一方側」と呼び、Y軸方向の正の側を「第1方向他方側」と呼ぶ。
また、X軸方向は、各図に適宜示す第1中心軸J1の延びる一方向である。すなわち第1中心軸J1の軸方向は、鉛直方向Zおよび第1方向Yの両方と直交する方向である。以下の説明においては、X軸方向を単に「軸方向X」と呼び、X軸方向の負の側を「軸方向一方側」と呼び、X軸方向の正の側を「軸方向他方側」と呼ぶ。また、第1中心軸J1を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、第1中心軸J1を中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
なお、鉛直方向、上側および下側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
<第1実施形態>
図1から図4に示すように、本実施形態の駆動装置10は、ハウジング20と、モータ30と、インバータユニット40と、バスバー70と、液冷部50と、配管部61,62と、差動装置80と、を備える。ハウジング20は、モータ30および差動装置80を収容する。図3に示すように、ハウジング20は、第1収容部21と、第2収容部22と、を有する。
第1収容部21は、モータ30を収容する。第1収容部21は、円筒部21aと、突出部21bと、を有する。円筒部21aは、軸方向Xに延びる略円筒状である。突出部21bは、図3において、円筒部21aから下側やや斜め第1方向一方側に向かって突出する。突出部21bの軸方向Xと直交する断面形状は、円筒部21aから離れるに従って幅が小さくなる台形状である。
以下の説明においては、突出部21bが突出する方向に平行な方向を、突出方向Pと呼び、各図においてP軸方向として示す。突出方向Pは、鉛直方向Zに対してやや第1方向他方側に傾いた方向である。また、突出方向Pと軸方向Xとの両方と直交する方向を、幅方向Wと呼び、各図においてW軸方向として示す。幅方向Wは、第1方向Yに対してやや下側に傾いた方向である。また、突出方向Pの正の側を突出方向上側と呼び、突出方向Pの負の側を突出方向下側と呼ぶ。
なお、例えば図4等、突出方向Pを上下方向として示す図において、オイルOの液面OS1は、突出方向Pが鉛直方向Zと平行になった場合の状態として模式的に示される。すなわち、突出方向Pを上下方向として示す図においてオイルOの液面OS1は、突出方向Pと直交する面として示される。
第2収容部22は、差動装置80を収容する。図1および図2に示すように、第2収容部22は、第1収容部21の軸方向他方側に配置される。図2および図3に示すように、第2収容部22は、第1方向Yに延び、第1収容部21よりも第1方向他方側に突出する。図示は省略するが、第1収容部21の内部と第2収容部22の内部とは、第1収容部21と第2収容部22との接続部、すなわち第1収容部21の軸方向他方側の端部において繋がる。第2収容部22の下端部は、第1収容部21の下端部よりも下側に配置される。
図3に示すように、ハウジング20は、オイルOを貯留可能である。本実施形態では、第1収容部21および第2収容部22は、それぞれオイルOを貯留可能である。図3では、第1収容部21に貯留されるオイルOの液面OS1は、第2収容部22に貯留されるオイルOの液面OS2よりも上側に位置する。
モータ30は、一方向、すなわち軸方向Xに延びる第1中心軸J1に沿って配置されるモータシャフト31と、ロータコア32と、ステータ33と、を有する。ロータコア32は、モータシャフト31に固定される。ロータコア32は、モータシャフト31の外周面に固定される円環状である。ロータコア32は、第1収容部21に貯留されるオイルOの液面OS1よりも上側に配置される。そのため、ロータコア32が第1収容部21に貯留されるオイルOに浸かることを抑制できる。これにより、ロータコア32が回転する際に、オイルOがロータコア32の回転抵抗となることを抑制できる。
本実施形態において、第1収容部21におけるオイルOの液面OS1の上限は、例えば、図3において二点鎖線で示す液面上限OS1aである。液面上限OS1aは、ロータコア32の下端に接する。例えば、駆動装置10が駆動して差動装置80が回転すると、第2収容部22に貯留されるオイルOが差動装置80のギアによってかき上げられて、第1収容部21へと流入する。これにより、第1収容部21に貯留されるオイルOの量が増加して、第1収容部21に貯留されるオイルOの液面OS1が上昇する。この場合であっても、本実施形態では、オイルOの液面OS1は、液面上限OS1aよりも上側には上昇しない。
ステータ33は、ロータコア32と径方向に隙間を介して対向する。ステータ33は、ロータコア32の径方向外側を囲む。ステータ33は、ステータコア34と、複数のコイル35と、を有する。ステータコア34は、円環状のコアバック34aと、コアバック34aから径方向内側に延びる複数のティース34bと、を有する。コアバック34aは、第1収容部21の径方向内側面に固定される。複数のコイル35は、ステータコア34に装着される。より詳細には、複数のコイル35は、複数のティース34bのそれぞれに装着される。
インバータユニット40は、モータ30と電気的に接続される。インバータユニット40は、モータ30に供給される電流を制御する。図1および図2に示すように、インバータユニット40は、ハウジング20の外側面に固定される。図1に示すように、インバータユニット40は、第1ユニット41と、第2ユニット42と、を有する。図3に示すように、第1ユニット41は、第1収容部21の下部に固定される。第1ユニット41は、第1インバータケース41aと、第1インバータ部43と、を有する。すなわち、インバータユニット40は、第1インバータ部43を有する。
図1および図3に示すように、第1インバータケース41aは、略立方体箱状である。図3に示すように、第1インバータケース41aは、第1収容部21の径方向外側面に固定され、第1収容部21から突出方向下側に延びる。第1インバータケース41aの内部には、第1収容部21の下部が収容される。より詳細には、第1インバータケース41aの内部には、円筒部21aの突出方向下側の部分と突出部21bとが収容される。
第1インバータ部43は、第1インバータケース41aの内部に収容される。第1インバータ部43は、第1インバータケース41aの底面に設置される。第1インバータ部43は、直方体箱状のケース43aと、ケース43a内に収容される複数のパワー素子43bと、を有する。ケース43aは、突出方向上側に開口する。ケース43aの開口は、後述するヒートシンク55によって閉塞される。パワー素子43bは、ヒートシンク55の突出方向下側の面に取り付けられる。パワー素子43bの発熱量は、比較的大きく、例えば、インバータユニット40が有する素子のうちで最も大きい。
第2ユニット42は、第2インバータケース42aと、第2インバータ部44と、コネクタ部45と、を有する。すなわち、インバータユニット40は、第2インバータ部44を有する。図1に示すように、第2インバータケース42aは、略立方体箱状である。第2インバータケース42aは、第1収容部21の径方向外側面に固定され、第1収容部21から略第1方向一方側に延びる。第2インバータケース42aの内部には、第1収容部21の第1方向一方側の端部が収容される。第2インバータケース42aの下端部は、第1インバータケース41aの第1方向一方側の端部と繋がる。第2インバータケース42aの内部は、第1インバータケース41aとの接続部において第1インバータケース41aの内部と繋がる。
図3に示すように、第2インバータ部44は、第2インバータケース42aの内部に収容される。第2インバータ部44は、鉛直方向Zと直交する第1方向Yにおいて第1収容部21の第1方向一方側に配置される。図示は省略するが、第2インバータ部44は、第1インバータ部43と電気的に接続される。本実施形態において第2インバータ部44に含まれる素子は、比較的発熱量が小さい素子、あるいは発熱しない素子である。
コネクタ部45は、第2インバータケース42aの上面から上側に突出する。コネクタ部45には、図示しない外部電源が接続される。コネクタ部45に接続される外部電源を介して、第1インバータ部43および第2インバータ部44に電源が供給される。
図4に示すように、バスバー70は、突出方向Pに延びる棒状である。バスバー70の突出方向下側の端部は、第1インバータ部43に電気的に接続される。バスバー70は、第1インバータ部43から突出方向上側に延びて、ハウジング20内を通る。バスバー70は、幅方向Wに沿って複数並んで設けられる。図4では、バスバー70は、例えば、3つ設けられる。
図5に示すように、バスバー70の突出方向上側の端部には、圧着端子71が固定される。圧着端子71は、バスバー70に例えばビスで止められて固定される。なお、圧着端子71は、溶接等によってバスバー70に固定されてもよい。圧着端子71には、導線35aが接続される。導線35aは、例えば、コイル35を構成する導線の端部である。これにより、バスバー70は、コイル35と圧着端子71を介して接続され、インバータユニット40とモータ30とを電気的に接続する。なお、導線35aは、コイル35に電気的に接続された他の配線部材であってもよい。
図4に示すように、バスバー70の突出方向上側の端部は、オイルOの液面OS1よりも突出方向上側に配置される。これにより、圧着端子71は、第1収容部21に貯留されるオイルOの液面OS1、すなわちハウジング20に貯留されるオイルOの液面よりも上側に配置される。そのため、例えば駆動装置10に振動が加えられて第1収容部21に貯留されるオイルOが揺れても、圧着端子71は、オイルOによって影響を受けにくい。これにより、バスバー70と導線35aとの接続が外れることを抑制できる。
液冷部50は、インバータユニット40を冷却する。図3に示すように、本実施形態において液冷部50は、第1インバータケース41a内に収容される。液冷部50は、第1収容部21の下端部に固定される。液冷部50は、ロータコア32よりも下側に配置される。図6に示すように、液冷部50は、ケース51と、ヒートシンク55と、壁部52と、を有する。図3に示すように、ケース51は、突出方向下側に開口する直方体箱状である。ケース51の突出方向下側の開口は、ヒートシンク55によって閉塞される。
ケース51は、突出方向Pと直交する板状の天板部51aを有する。天板部51aは、ヒートシンク55と突出方向Pに隙間を介して対向する。天板部51aは、突出部21bの突出方向下側の面に熱的に接触して固定される。本実施形態において突出部21bは、液冷部50が熱的に接触する接触部に相当する。すなわち、ハウジング20は、液冷部50が熱的に接触する接触部として突出部21bを有する。
なお、本明細書において、ある対象同士が「熱的に接触する」とは、ある対象同士が直接的に接触する場合と、ある対象同士が伝熱部材を介して接触する場合と、を含む。伝熱部材としては、例えば、シリコン、コンパウンド、サーマルテープ、グリース等が挙げられる。
ヒートシンク55は、底板部55aと、複数のフィン55bと、を有する。底板部55aは、突出方向Pと直交する板状である。底板部55aの突出方向下側の面は、液冷部50の突出方向下側の面である。底板部55aは、ケース51の突出方向下側の開口を閉塞するとともに、ケース43aの突出方向上側の開口を閉塞する。すなわち、底板部55aは、液冷部50の内部と第1インバータ部43の内部とを突出方向Pに仕切る。
底板部55aの突出方向下側の面には、ケース43aおよびパワー素子43bが固定される。すなわち、底板部55aには、第1インバータ部43が固定される。これにより、液冷部50は、インバータユニット40と熱的に接触して配置される。複数のフィン55bは、底板部55aの突出方向上側の面から突出方向上側に突出する棒状である。フィン55bの突出方向上側の端部は、ケース51の天板部51aよりも突出方向下側に離れた位置に配置される。図6に示すように、複数のフィン55bは、幅方向Wおよび軸方向Xに沿って整列して配置される。
壁部52は、底板部55aの突出方向上側の面から突出方向上側に延びて天板部51aの突出方向下側の面に繋がる。壁部52は、ケース51
の内側面のうち軸方向一方側の面から軸方向他方側に延びる。液冷部50の内部には、ケース51とヒートシンク55と壁部52とによって囲まれた流路50aが構成される。流路50aは、軸方向一方側に開口するU字状である。
の内側面のうち軸方向一方側の面から軸方向他方側に延びる。液冷部50の内部には、ケース51とヒートシンク55と壁部52とによって囲まれた流路50aが構成される。流路50aは、軸方向一方側に開口するU字状である。
液冷部50は、第1流入出口53と、第2流入出口54と、を有する。第1流入出口53と第2流入出口54とは、ケース51の軸方向一方側の面に、幅方向Wに離れて設けられる。第1流入出口53と第2流入出口54とは、それぞれ液冷部50の外部と流路50aとを繋ぐ。第1流入出口53は、流路50aの一端に繋がる。第2流入出口54は、流路50aの他端に繋がる。本実施形態において流路50aには、第1流入出口53を介して冷媒液が流入する。流路50aに流入した冷媒液は、第2流入出口54から流出する。このようにして、液冷部50の内部に冷媒液が流れる。冷媒液は、特に限定されず、例えば、水である。
流路50aに冷媒液が流されることで、液冷部50と熱的に接触する部品を冷却することができる。本実施形態では、液冷部50には、インバータユニット40およびハウジング20が熱的に接触するため、液冷部50によってインバータユニット40およびハウジング20を冷却することができる。ここで、図3に示すように、ハウジング20における液冷部50が熱的に接触する突出部21bは、少なくとも一部が液面OS1よりも鉛直方向Zの下側に配置される。すなわち、接触部としての突出部21bの少なくとも一部は、液面OS1よりも下側に配置される。これにより、突出部21bの少なくとも一部の内側面は、第1収容部21に貯留されるオイルOと接触する。したがって、突出部21bを液冷部50によって冷却することで、ハウジング20に貯留されるオイルOを冷却することができる。
このように、本実施形態によれば、貯留された状態のオイルOを液冷部50によって冷却できるため、オイルOが流れる流路に冷却装置を配置するような場合に比べて、オイルOを十分に冷却しやすい。また、モータ30に供給される電流を調整するインバータユニット40を冷却する液冷部50を利用できるため、オイルOを冷却する冷却装置を別途設ける場合に比べて、駆動装置10全体が大型化することを抑制できる。以上により、本実施形態によれば、冷却用のオイルOを十分に冷却でき、かつ、大型化を抑制できる構造を有する駆動装置10が得られる。オイルOを十分に冷却できるため、オイルOによってモータ30を好適に冷却できる。また、駆動装置10の部品点数を少なくできるため、駆動装置10を組み立てる手間およびコストを低減できる。
なお、本明細書において「接触部の少なくとも一部がオイルの液面よりも下側に配置される」とは、駆動装置が使用される態様および姿勢の少なくとも一部の態様および姿勢において、接触部の少なくとも一部がオイルの液面よりも下側に配置されればよい。すなわち、例えば、図3に示す状態において突出部21bの少なくとも一部が液面OS1よりも下側に配置されるならば、駆動装置10が図3に示す姿勢よりも周方向に傾いた姿勢となった場合に、突出部21bの全体が液面OS1よりも上側に配置されてもよい。また、駆動装置10の姿勢が変わらない場合において液面OS1が鉛直方向Zに変化する場合においても、液面OS1が変化する鉛直方向Zの範囲の少なくとも一部において、突出部21bの少なくとも一部が液面OS1よりも下側に配置されればよい。
本実施形態では複数のフィン55bが設けられることで、ヒートシンク55における冷媒液と接触する表面積を大きくできる。そのため、底板部55aに固定されたパワー素子43bの熱を、複数のフィン55bを介して流路50aを流れる冷媒液に放熱しやすい。これにより、液冷部50によって第1インバータ部43をより冷却しやすい。
本実施形態において接触部である突出部21bの少なくとも一部は、ロータコア32よりも下側に配置される。そのため、上述したようにして液面OS1をロータコア32より下側にしても、突出部21bの少なくとも一部の内側面をオイルOと接触させることができる。したがって、オイルOがロータコア32の回転抵抗となることを抑制しつつ、突出部21bを液冷部50によって冷却することで第1収容部21に貯留されるオイルOを十分に冷却できる。
また、本実施形態では、接触部である突出部21bは、第1収容部21の下部である。そのため、液冷部50によって、第1収容部21に貯留されるオイルOを冷却できる。これにより、オイルOによってモータ30を効率的に冷却できる。なお、本明細書において「第1収容部の下部」とは、駆動装置を通常使用する姿勢に配置した場合において、第1収容部の鉛直方向Zの中心よりも下側に配置される部分を含む。
また、本実施形態において液冷部50と熱的に接触するインバータユニット40の部分は、第1インバータ部43である。第1インバータ部43は、液冷部50の下側に熱的に接触して配置される。そのため、液冷部50をハウジング20と第1インバータ部43とで鉛直方向Zに挟みやすく、液冷部50をハウジング20と第1インバータ部43との両方に熱的に接触させやすい。また、例えば、本実施形態のように第1インバータ部43に発熱量が比較的大きいパワー素子43bを搭載することで、インバータユニット40において特に発熱しやすい部分を液冷部50で冷却しやすい。
また、本実施形態では、インバータユニット40は、第1収容部21の第1方向一方側に配置される第2インバータ部44を有する。このように、第1収容部21に対して、下側に第1インバータ部43を配置し、第1方向一方側に第2インバータ部44を配置することで、インバータユニット40全体を第1収容部21に対して下側あるいは第1方向一方側に配置する場合に比べて、駆動装置10全体を小型化しやすい。また、インバータユニット40の素子のうちで発熱量が比較的大きい素子を第1インバータ部43に集めて搭載することで、インバータユニット40を2つのインバータ部に分けても、インバータユニット40を効率的に冷却できる。このようにして、本実施形態によれば、液冷部50によってインバータユニット40を効率的に冷却しつつ、駆動装置10が大型化することを抑制できる。
図4に示す配管部61,62は、液冷部50に繋がり、液冷部50内の冷媒液が流れる。配管部61は、第1流入出口53に繋がる。配管部62は、第2流入出口54に繋がる。液冷部50の内部、すなわち流路50aには、配管部61から第1流入出口53を介して冷媒液が流入する。流路50a内の冷媒液は、第2流入出口54を介して配管部62に流出する。図示は省略するが、配管部61と配管部62とは、第1インバータケース41a内から第2インバータケース42a内に引き回され、第2インバータケース42aから駆動装置10の外部に引き出される。駆動装置10の外部に引き出された配管部61と配管部62とは、図示しないポンプに接続される。ポンプは、配管部61、流路50a、配管部62の順に冷媒液を循環させる。また、配管部62は、駆動装置10の外部において図示しないラジエータに接続される。ラジエータは、配管部62内の冷媒液を冷却する。これにより、冷媒液によって、インバータユニット40およびハウジング20に貯留されるオイルOから吸収した熱を放熱できる。
図3に示す差動装置80には、モータシャフト31を介してモータ30からの駆動力が伝達される。より詳細には、差動装置80は、図示しない減速機構を介してモータシャフト31と連結され、減速されたモータシャフト31の回転が伝達される。差動装置80は、第2中心軸J2を中心とする連結孔部81を有する。第2中心軸J2は、第1中心軸J1と平行であり、第1方向Yにおいて、第1中心軸J1に対して第2インバータ部44と逆側、すなわち第1方向他方側に配置される。
連結孔部81には、例えば、第2中心軸J2に沿って配置される出力シャフトが連結される。差動装置80は、モータシャフト31から減速機構を介して伝達された駆動力を、連結孔部81に連結された出力シャフトに対して出力可能である。すなわち、差動装置80は、出力シャフトに対して第2中心軸J2周りの駆動力を出力可能である。出力シャフトは、例えば、車両の車軸である。
本実施形態によれば、第1方向Yにおいて、第2中心軸J2が第2インバータ部44との間で第1中心軸J1を挟む位置に配置される。そのため、第2インバータ部44、すなわち第2ユニット42が連結孔部81と軸方向Xに重なる位置に配置されることを抑制できる。これにより、連結孔部81に対して出力シャフトを連結しやすい。
本発明は上述の実施形態に限られず、他の構成を採用することもできる。なお、以下の説明において、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
インバータユニット40は、全体が第1収容部21に対して下側、あるいは第1方向Yのいずれか一方側に配置されてもよい。この場合、第1ユニット41と第2ユニット42とは一つのユニットにまとめられてもよい。液冷部50の一部は、液面OS1よりも上側に配置されてもよい。第2ユニット42には、第2インバータ部44を冷却する他の液冷部が設けられてもよい。この場合、他の液冷部は、例えば、配管部61および配管部62を介して液冷部50と繋がってもよい。また、複数のフィン55bの形状を、流路50aを流れる冷媒液の流れに沿った形状としてもよい。バスバー70と導線35aとは、圧着端子71を介さずに直接的に固定されてもよい。バスバー70と導線35aとは、例えば、ビスによって直接的に固定されてもよいし、溶接によって直接的に固定されてもよい。
<第2実施形態>
図7および図8に示すように、本実施形態の駆動装置110において、配管部161の一部は、第1収容部121内に配置される。より詳細には、図8に示すように、配管部161は、第1収容部121の軸方向一方側の面から第1収容部121内に挿入され、第1収容部121内においてU字状に折り返して第1収容部21の軸方向一方側の面から第1収容部121の外部に突出する。これにより、配管部161は、ハウジング120内を通る。そのため、配管部161によってハウジング120の内部を冷却することができ、ハウジング120に貯留されるオイルOを冷却しやすい。
このように、本実施形態によれば、貯留された状態のオイルOを配管部161によって冷却できるため、オイルOが流れる流路に冷却装置を配置するような場合に比べて、オイルOを十分に冷却しやすい。また、モータ30に供給される電流を調整するインバータユニット40を冷却する液冷部150に繋がる配管部161を利用できるため、オイルOを冷却する冷却装置を別途設ける場合に比べて、駆動装置110全体が大型化することを抑制できる。以上により、本実施形態によれば、冷却用のオイルOを十分に冷却でき、かつ、大型化を抑制できる構造を有する駆動装置110が得られる。また、第1実施形態と同様に、液冷部150によってもハウジング120に貯留されるオイルOを冷却できるため、オイルOをより冷却できる。
配管部161は、ハウジング120内の鉛直方向下側領域を通る。そのため、ハウジング120内の鉛直方向Zの下側に貯留されるオイルO内に配管部161を通しやすい。これにより、ハウジング120に貯留されるオイルOを配管部161によってより冷却しやすい。
なお、本明細書において「ハウジング内の鉛直方向下側領域」とは、ハウジングの内部のうちの任意の部分における鉛直方向Zの中心よりも下側に位置する部分である。すなわち、例えば、第1収容部121においては、第1収容部121の内部における鉛直方向Zの中心よりも下側に位置する部分が、ハウジング内の鉛直方向下側領域である。また、第2収容部22においては、第2収容部22の内部における鉛直方向Zの中心よりも下側に位置する部分が、ハウジング内の鉛直方向下側領域である。すなわち、ハウジング内の鉛直方向下側領域の鉛直方向Zの位置は、例えば、収容部によって異なる場合がある。
本実施形態では、配管部161は、第1収容部121内の鉛直方向下側領域を通る。そのため、配管部161を液面OS1よりも下側においてハウジング120内に通しやすく、第1収容部121に貯留されるオイルOを配管部161によって好適に冷却することができる。ハウジング120内に配置される配管部161の少なくとも一部は、ハウジング120に貯留されるオイルOの液面、すなわち本実施形態では液面OS1よりも下側に配置される。そのため、配管部161をオイルOに接触させることができ、配管部161を流れる冷媒液によってオイルOをより冷却しやすい。
本実施形態では、ハウジング120内に配置される配管部161の部分全体が、液面OS1よりも下側に配置され、オイルO内を通る。図7に示すように、ハウジング120内に配置される配管部161は、ロータコア32よりも下側に配置される。本実施形態において配管部161は、突出部121bの内部を通る。
図8に示すように、第1収容部121内から第1収容部121の外部に突出した配管部161は、液冷部150の第2流入出口54に繋がる。これにより、配管部161内を流れる冷媒液が第2流入出口54を介して液冷部150内に流入する。配管部162は、液冷部150の第1流入出口53に繋がる。これにより、液冷部150内の冷媒液が第1流入出口53を介して配管部162に流出する。このように、配管部161,162が第1流入出口53および第2流入出口54に繋がることで、本実施形態では、液冷部150内の流路50aを流れる冷媒液の向きが、第1実施形態と逆向きとなる。
図7に示すように、駆動装置110は、配管部163をさらに備える。図示は省略するが、配管部163は、配管部161あるいは配管部162と繋がり、配管部161あるいは配管部162を介して、液冷部150に繋がる。配管部163は、ハウジング120内を通る。より詳細には、配管部163は、第2収容部22内の鉛直方向下側領域を通る。そのため、配管部163によって、第2収容部22に貯留されるオイルOを冷却しやすい。配管部163の少なくとも一部は、第2収容部22に貯留されるオイルOの液面OS2よりも下側に配置される。
本実施形態において第1収容部121は、突出方向下側に開口する。より詳細には、突出部121bは、突出方向下側に開口する。突出部121bの突出方向下側の開口は、液冷部150におけるケース151の天板部151aによって閉塞される。すなわち、本実施形態では、液冷部150の一部が、ハウジング120の一部でもある。
なお、本明細書では「液冷部がハウジングと熱的に接触する」とは、液冷部の内部を流れる冷媒液がハウジングと熱的に接触可能な場合も含む。本実施形態では、天板部151aが第1収容部121の一部を構成するため、液冷部150の内部を流れる冷媒液は、第1収容部121の一部を構成する天板部151aに熱的に接触する。したがって、液冷部150は、ハウジング120と熱的に接触する。これにより、第1実施形態と同様に、液冷部150によって、ハウジング120に貯留されるオイルOを冷却できるため、オイルOをより冷却しやすい。特に本実施形態では、オイルOを貯留する第1収容部121の一部を構成する天板部151aに冷媒液が直接的に接触するため、冷媒液はオイルOから熱をより吸収しやすく、オイルOをさらに冷却しやすい。
天板部151aは、突出部121bの突出方向下側の端部にビスで固定される。図示は省略するが、天板部151aと突出部121bの突出方向下側の端部との間には、シール部材が配置される。シール部材は、例えば、FIPG(Formed In Place Gasket)等である。これにより、第1収容部121内のオイルOがハウジング120の外部に漏れることを抑制できる。
<第2実施形態の変形例>
図9に示すように、本変形例の駆動装置210において、ハウジング220の第1収容部221は、窓部221cを有する。窓部221cは、第1収容部221の軸方向一方側の面に設けられた開口部である。窓部221cは、第1収容部221の内部と第1収容部221の外部とを繋ぐ。窓部221cは、幅方向Wに延びる角丸長方形状である。
ハウジング220は、窓部221cを塞ぐ蓋部223を有する。蓋部223は、軸方向Xと直交する板状である。蓋部223を軸方向Xに沿って視た形状は、幅方向Wに延びる角丸長方形形状である。蓋部223は、窓部221cに嵌め込まれて、窓部221cを閉塞する。蓋部223の材質は、例えば、ゴムあるいは金属である。窓部221cと蓋部223との間には、例えばFIPG等のシール部材が配置される。これにより、窓部221cと蓋部223との隙間から第1収容部221の外部にオイルOが漏れることを抑制できる。
蓋部223は、蓋部223を軸方向Xに貫通する孔部を幅方向Wの両端部に有する。蓋部223の孔部には、第1収容部221の外部から第1収容部221内に挿入される配管部161の部分と、第1収容部221内から第1収容部221の外部に突出する配管部161の部分とが、それぞれ通される。蓋部223の孔部と配管部161との間には、例えばFIPG等のシール部材が配置される。これにより、蓋部223の孔部と配管部161との隙間から第1収容部221の外部にオイルOが漏れることを抑制できる。
本変形例によれば、窓部221cが設けられるため、第1収容部221内に配管部161を通すことが容易である。具体的には、配管部161が蓋部223の孔部に通され、蓋部223が配管部161に固定された状態で、配管部161のU字状に折り曲げられた部分を、窓部221cを介して第1収容部221内に挿入する。そして、配管部161を軸方向他方側に差し込むとともに、蓋部223を窓部221cに嵌め込んで固定する。これにより、配管部161の一部を第1収容部221内に容易に配置でき、配管部161を第1収容部221内に容易に通すことができる。
本変形例では、図8に示す駆動装置110と異なり、配管部162から液冷部150に冷媒液が流入し、液冷部150内に流入した冷媒液は配管部161から流出する。すなわち、本変形例における配管部161,162と液冷部150とにおける冷媒液の流れる向きは、図8に示す駆動装置110と逆向きとなる。これにより、図示しないポンプから供給される冷媒液を第1収容部221の内部よりも先に液冷部150内に流すことができる。そのため、液冷部150の内部を流れる冷媒液の温度をより低くすることができ、第1インバータ部43をより好適に冷却できる。
<第3実施形態>
図10に示すように、本実施形態の駆動装置310において液冷部350は、突出部21bの幅方向一方側の側面に固定される。第1インバータ部343は、液冷部350の幅方向一方側の側面に固定される。駆動装置310は、第2液冷部356を備える。第2液冷部356は、突出部21bの幅方向他方側の側面に固定される。これにより、第2液冷部356は、ハウジング20と熱的に接触する。第2液冷部356の内部には冷媒液が通る。第2液冷部356の構造は、例えば、図6に示す液冷部50の構造と同様にできる。
図10に示すように、駆動装置310は、配管部361,362,363を有する。配管部361は、第2液冷部356に繋がり、第2液冷部356内に冷媒液を流入させる。配管部362は、第2液冷部356と液冷部350とを繋ぐ。第2液冷部356内の冷媒液は、配管部362内に流出し、配管部362を介して液冷部350内に流入する。配管部363は、液冷部350に繋がる。液冷部350内の冷媒液は、配管部363内に流出する。
本実施形態によれば、液冷部350と第2液冷部356とによって第1収容部21に貯留されるオイルOを幅方向Wの両側から冷却できるため、オイルOをより好適に冷却できる。
なお、配管部361,362,363と液冷部350と第2液冷部356とにおける冷媒液の流れる向きは、上述した向きと逆向きに流れてもよい。すなわち、冷媒液は、配管部363から、液冷部350、配管部362および第2液冷部356をこの順に介して、配管部361に流れてもよい。この場合、第1インバータ部343が熱的に接触する液冷部350の内部に流れる冷媒液の温度をより低くできる。そのため、液冷部350によって第1インバータ部343をより冷却できる。
<第4実施形態>
図11に示す本実施形態の駆動装置410において、配管部461は、軸方向一方側に開口するU字状に延びる。配管部461は、突出部21bの外側を囲む。より詳細には、配管部461は、突出部21bの幅方向一方側の側面と突出部21bの軸方向他方側の面と突出部21bの幅方向他方側の側面とに接触して、突出部21bを囲む。これにより、配管部461は、第1収容部21の外側面、すなわちハウジング20の外側面に熱的に接触する。そのため、本実施形態によれば、液冷部50に加えて、配管部461によってもハウジング20を外側から冷却できる。したがって、ハウジング20に貯留されるオイルOをより冷却することができる。
本実施形態では、配管部461が熱的に接触する部分は、突出部21bの外側面である。突出部21bの外側面は、第1収容部21内の鉛直方向下側領域の外側面である。すなわち、配管部461は、ハウジング20内の鉛直方向下側領域の外側面に熱的に接触する。これにより、配管部461によってハウジング20に貯留されるオイルOをより冷却しやすい。
なお、配管部461は、ハウジング20における突出部21b以外の部分の外側面に熱的に接触してもよい。例えば、配管部461は、第2収容部22の外側面に熱的に接触してもよい。また、駆動装置410は、第2実施形態および第3実施形態と同様に、ハウジング20内を通る配管部を備えてもよい。
上述した各実施形態において液冷部に対する冷媒液の流入および流出は、液冷部の軸方向Xの同じ側の面から行われたが、これに限られない。液冷部に対する冷媒液の流入および流出は、図12に示す液冷部550のように、液冷部の軸方向Xの逆側の面から行われてもよい。図12に示すように、液冷部550において、第1流入出口553は、ケース551の軸方向一方側の面に設けられる。第2流入出口554は、ケース551の軸方向他方側の面に設けられる。これにより、例えば軸方向一方側から第1流入出口553を介して流路550aに流入した冷媒液は、第2流入出口554を介して軸方向他方側に流出する。
第1流入出口553は、ケース551の軸方向一方側の面における幅方向Wの中央に配置される。第2流入出口554は、ケース551の軸方向他方側の面における幅方向Wの中央に配置される。なお、液冷部550においては、第2流入出口554から流路550aに冷媒液が流入し、第1流入出口553から流路550a内の冷媒液が流出してもよい。
また、上述した各実施形態においては、ハウジングにおける液冷部が熱的に接触する接触部は、第1収容部の一部としたが、これに限られない。接触部は、第2収容部の一部であってもよい。この場合、液冷部は、図3において二点鎖線で示す液冷部650のような構成であってもよい。液冷部650は、第2収容部22の下端部に熱的に接触して固定される。すなわち、液冷部650が熱的に接触するハウジング20の接触部は、第2収容部22の下部である。これにより、液冷部650によって第2収容部22に貯留されるオイルOを十分に冷却することができる。この構成では、例えば、液冷部650の下側の面にインバータユニット640が固定される。
なお、上述した各実施形態の駆動装置の用途は限定されず、各実施形態の駆動装置は、いかなる機器に搭載されてもよい。また、上述した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10,110,210,310,410…駆動装置、20,120,220…ハウジング、21,121,221…第1収容部、22…第2収容部、30…モータ、31…モータシャフト、32…ロータコア、33…ステータ、34…ステータコア、35…コイル、40,640…インバータユニット、43,343…第1インバータ部、44…第2インバータ部、50,150,350,550,650…液冷部、61,62,161,162,163,361,362,363,461…配管部、70…バスバー、71…圧着端子、80…差動装置、J1…第1中心軸、J2…第2中心軸、O…オイル、OS1,OS2…液面、Z…鉛直方向
Claims (10)
-
一方向に延びる第1中心軸に沿って配置されるモータシャフトを有するモータと、
前記モータを収容する第1収容部を有し、オイルを貯留可能なハウジングと、
前記モータと電気的に接続されるインバータユニットに熱的に接触して配置され、内部に冷媒液が流れる液冷部と、
を備え、
前記ハウジングは、前記液冷部が熱的に接触する接触部を有し、
前記接触部の少なくとも一部は、前記ハウジングに貯留されるオイルの液面よりも下側に配置される、駆動装置。
- 前記第1収容部は、オイルを貯留可能であり、
前記接触部は、前記第1収容部の下部である、請求項1に記載の駆動装置。
- 前記インバータユニットは、前記液冷部の下側に熱的に接触して配置される第1インバータ部を有する、請求項2に記載の駆動装置。
- 前記インバータユニットは、鉛直方向と直交する第1方向において前記第1収容部の一方側に配置される第2インバータ部を有する、請求項3に記載の駆動装置。
- 前記モータシャフトを介して前記モータからの駆動力が伝達される差動装置をさらに備え、
前記ハウジングは、前記差動装置を収容するとともにオイルを貯留可能な第2収容部を有し、
前記第1中心軸の軸方向は、鉛直方向および前記第1方向の両方と直交する方向であり、
前記差動装置は、前記第1中心軸と平行な第2中心軸周りの駆動力を出力可能であり、
前記第2中心軸は、前記第1方向において、前記第1中心軸に対して前記第2インバータ部と逆側に配置される、請求項4に記載の駆動装置。
- 前記モータシャフトを介して前記モータからの駆動力が伝達される差動装置をさらに備え、
前記ハウジングは、前記差動装置を収容するとともにオイルを貯留可能な第2収容部を有し、
前記接触部は、前記第2収容部の下部である、請求項1から5のいずれか一項に記載の駆動装置。 - 前記液冷部に繋がり、前記液冷部内の前記冷媒液が流れる配管部をさらに備え、
前記配管部は、前記ハウジング内を通る、請求項1から6のいずれか一項に記載の駆動装置。
- 前記液冷部に繋がり、前記液冷部内の前記冷媒液が流れる配管部をさらに備え、
前記配管部は、前記ハウジングの外側面に熱的に接触する、請求項1から6のいずれか一項に記載の駆動装置。
- 前記第1収容部は、オイルを貯留可能であり、
前記モータは、前記モータシャフトに固定されるロータコアを有し、
前記ロータコアは、前記第1収容部に貯留されるオイルの液面よりも上側に配置される、請求項1から8のいずれか一項に記載の駆動装置。
- 前記インバータユニットと前記モータとを電気的に接続するバスバーをさらに備え、
前記モータは、
前記モータシャフトに固定されるロータコアと、
前記ロータコアと径方向に隙間を介して対向するステータと、
を有し、
前記ステータは、
ステータコアと、
前記ステータコアに装着される複数のコイルと、
を有し、
前記バスバーは、前記ハウジング内を通り、かつ、前記コイルと圧着端子を介して接続され、
前記圧着端子は、前記ハウジングに貯留されるオイルの液面よりも上側に配置される、請求項1から9のいずれか一項に記載の駆動装置。
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