JPH0923614A - 電気自動車用モータの冷却装置 - Google Patents

電気自動車用モータの冷却装置

Info

Publication number
JPH0923614A
JPH0923614A JP7173524A JP17352495A JPH0923614A JP H0923614 A JPH0923614 A JP H0923614A JP 7173524 A JP7173524 A JP 7173524A JP 17352495 A JP17352495 A JP 17352495A JP H0923614 A JPH0923614 A JP H0923614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
condenser
electric vehicle
refrigerant
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7173524A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Sano
茂夫 佐野
Hiroshi Takemura
啓 竹村
Nobuto Onuma
伸人 大沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo R&D Co Ltd
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Tokyo R&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd, Tokyo R&D Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP7173524A priority Critical patent/JPH0923614A/ja
Publication of JPH0923614A publication Critical patent/JPH0923614A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定常負荷状態よりも過負荷状態を重視し、モ
ータの容量および重量を小さくして小型化しても短時間
の過負荷に耐え得るようにして能力を十分に発揮するこ
と。 【手段】 ケーシング2の外周と間隔を有するようにし
てケーシング2を被覆する密閉カバー11を配設し、こ
の密閉カバー11内の上部および下部をそれぞれ凝縮器
41と接続し、密閉カバー11および凝縮器41内に冷
媒46を充填して、凝縮器41とともに密閉カバー11
内を蒸発器45とする沸騰冷却式熱交換器40を構成し
たもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータを搭載し電
流によりモータを駆動して走行する電気自動車に係り、
特に、そのモータを冷却するための電気自動車用モータ
の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車は排気ガスを出さず大気汚染
の緩和に寄与する自動車として近年脚光を浴びている。
【0003】このような電気自動車の駆動源としてのモ
ータには、直流モータと交流モータのいずれもが使用さ
れるが、いずれのモータにおいてもコイルに流せる電流
量は、コイルの線径のほか、コイルの絶縁性やコイルの
温度上昇の影響を受けるため、コイルに流せる電流量は
制限を受けることになる。すなわち、コイルの線径が太
いほど大量の電流を流せるし、また、コイルの温度上昇
を抑制すれば、電流の絶縁性の悪化を防止するととも
に、磁界の特性の悪化を回避できるので大量の電流を流
すことができる。また、一般のモータにおいては、コイ
ルの抵抗による電力損失も問題になっている。
【0004】さらに、電気自動車用モータを直流ブラシ
レスモータとした場合、ネオジウム−鉄−ボロン磁石と
いう希土類永久磁石を使用することがあるが、このよう
な永久磁石においても、温度が上昇すると磁力の減少は
避けられない。すなわち、温度が40℃前後から磁力が
減少し始め、配合比にもよるが、80〜110℃程度か
ら急激に減磁率が大きくなり、140℃を越えると25
%以上の大きな減磁率となってしまい、モータとしての
機能に大きな支障が出ることになる。
【0005】ところで、電気自動車用モータにおいて大
きな負荷が加わるのは、加速時のわずかな時間のみであ
るため、コイルの抵抗による損失をあまり気にする必要
はない。すなわち、電気自動車用モータとして小型のモ
ータを使用しても、コイルを良好に冷却することにより
大きな出力(馬力)を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、モータにおい
ては、定常負荷状態で最大の出力を出すことができ、し
かも、150%の過負荷に1分間耐えられるようにモー
タの容量を設計するようになっている。
【0007】しかしながら、このように設計したモータ
を電気自動車に搭載すると、前述したように電気自動車
用モータにおいて大きな負荷が加わるのは、加速時のわ
ずかな時間のみであるため、モータとしての能力を十分
に発揮し得ない容量の大きすぎるモータとなってしまっ
ていた。
【0008】一方、従来の電気自動車用モータは、水
冷、油冷あるいは空冷により冷却されていたが、この種
の冷却方法においては、モータを十分に冷却できなかっ
ただけでなく、ポンプなどのような機器を使用するため
高価になるし、また、機器のメンテナンスが必要であ
り、取扱いが煩雑であるという問題点があった。
【0009】本発明は、このような問題点を克服し、定
常負荷状態よりも過負荷状態を重視し、モータの容量お
よび重量を小さくして小型化しても短時間の過負荷に耐
え得るようにして能力を十分に発揮し得るようにし、し
かも、安価で取扱いが簡単な電気自動車用モータの冷却
装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の冷却装置の特徴は、モータのケー
シングの外周と間隔を有するようにしてケーシングを被
覆する密閉カバーを配設し、この密閉カバー内を蒸発器
とする沸騰冷却式熱交換器を構成し、モータを沸騰冷却
式熱交換器により冷却するようにした点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、モータを沸
騰冷却式熱交換器により冷却するようにしたので、モー
タのコイルを低温に維持してモータから良好な出力を得
ることができる。
【0011】また、請求項2に記載の冷却装置の特徴
は、請求項1において、ケーシングの外周面に多数の放
熱用フィンを形成した点にある。そして、このような構
成を採用したことにより、熱交換効率を請求項1のもの
より向上することができる。
【0012】さらに、請求項3に記載の冷却装置の特徴
は、ロータおよびステータ間を液密に形成するととも
に、ステータを被覆する密閉カバーを配設し、この密閉
カバー内を蒸発器とする沸騰冷却式熱交換器を構成し、
モータのコイルを絶縁性冷媒中に浸漬して冷却するよう
にした点にある。そして、このような構成を採用したこ
とにより、ステータのコイルを沸騰冷却式熱交換器の絶
縁性冷媒により直接冷却するので、モータのコイルを低
温に維持してモータから良好な出力を得ることができ
る。
【0013】さらにまた、請求項4に記載の冷却装置の
特徴は、ステータの鉄心を内外における気液の流通を阻
止するように形成するとともに、各磁極片に鉄心の外周
側に連通する有底の凹部を形成し、鉄心の外周と間隔を
有するようにして鉄心を被覆する密閉カバーを配設し、
この密閉カバー内を蒸発器とする沸騰冷却式熱交換器を
構成し、各凹部内に液冷媒を充填して、コイルが巻回さ
れている鉄心の磁極片を沸騰冷却式熱交換器の冷媒によ
り直接冷却するようにした点にある。そして、このよう
な構成を採用したことにより、磁極片に巻回されている
コイルを効率よく冷却して、モータのコイルを低温に維
持してモータから良好な出力を得ることができる。
【0014】また、請求項5に記載の冷却装置の特徴
は、請求項4において、前記各磁極片の凹部内に多数の
放熱用フィンを形成した点にある。そして、このような
構成を採用したことにより、熱交換効率を請求項4のも
のより向上することができる。
【0015】さらに、請求項6に記載の冷却装置の特徴
は、ステータの中心軸にほぼ軸方向に延在する軸方向孔
を形成し、この軸方向孔内を凝縮器と接続し、前記軸方
向孔および凝縮器内に冷媒を充填して、前記凝縮器とと
もに前記軸方向孔内を蒸発器とする沸騰冷却式熱交換器
を構成した点にある。そして、このような構成を採用し
たことにより、ロータが外周側に位置する種類のモータ
においても、モータの中心軸側からモータを良好に冷却
することができる。
【0016】さらにまた、請求項7に記載の冷却装置の
特徴は、請求項1ないし請求項6のいずれかひとつにお
いて、沸騰冷却式熱交換器の冷媒を電気自動車のコント
ローラの冷却装置に供給する管路を形成した点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、モータ
に加えて電気自動車のコントローラをも沸騰冷却式熱交
換器により冷却することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により説明する。
【0018】図1は請求項1および請求項2に対応する
本発明に係る電気自動車用モータの冷却装置の第1の実
施の形態を示すものであり、図1には電気自動車の車体
に搭載されている電気自動車用モータの一例が示されて
いる。
【0019】この電気自動車用モータ1は一例として直
流ブラシレスモータとされており、円筒形をなしかつ両
端に蓋体(図示せず)が一体に取付けられたケーシング
2を有している。このケーシング2内でかつこのケーシ
ング2の近傍にはステータ3が配設されており、このス
テータ3の内側には、ロータ4が回転自在に配設されて
おり、このロータ4の中心には、図示しない電気自動車
の駆動源となる回転軸5がロータ4と一体に回転するよ
うに配設されている。
【0020】前記ステータ3は、前記ケーシング2に内
接する円筒形をなす鉄心6を有しており、この鉄心6に
は、その円周方向に等しい間隔を隔ててそれぞれ内側に
突出する複数の磁極片7,7…が突設されている。ま
た、各磁極片7にはそれぞれコイル8が巻回されてい
る。そして、隣位のコイル8に順次ずらして通電するこ
とによりステータ3の内側に位置する前記ロータ4を回
転することができる。
【0021】前記ロータ4の外周には、それぞれ円周方
向に微小間隙を隔てて複数の永久磁石9,9…がロータ
4と一体に回転し得るように保持されている。
【0022】前記ケーシング2の外周面には、図1には
その一部のみを示すが多数の放熱用フィン10,10…
が突設されている。各放熱用フィン10は、前記ケーシ
ング2の軸方向に延在するように形成してもよいし、あ
るいは、前記ケーシング2の円周方向に延在するように
形成してもよい。
【0023】前記ケーシング2の外周には、ケーシング
2の外周と間隔を有するようにしてケーシング2を被覆
する密閉カバー11が気液が外部に漏洩しないように配
設されている。この密閉カバー11の上端部および下端
部には、それぞれ外側に膨出するように形成された冷媒
導出溝12および冷媒導入溝13が形成されている。一
方、この密閉カバー11と間隔を隔てて凝縮器41が電
気自動車の車体(図示せず)に搭載されている。この凝
縮器41は前記電気自動車用モータ1より鉛直方向にお
いて高位に配設されており、内部に冷媒が流動する通路
(図示せず)を有するとともに、この通路内の冷媒と外
気との熱交換を良好に行うための多数の放熱用フィン4
2,42…を有している。前記凝縮器41の上部内と前
記密閉カバー11内の冷媒導出溝12とが蒸気管43を
介して接続されており、また、凝縮器41の下部内と前
記密閉カバー11内の冷媒導入溝13とが液管44を介
して接続されている。そして、前記密閉カバー11、凝
縮器41、蒸気管43および液管44内にはパーフロロ
カーボンクーラントのような冷媒46が充填されてお
り、前記凝縮器41、蒸気管43および液管44ととも
に前記密閉カバー11内を蒸発器45とする沸騰冷却式
熱交換器40が構成されている。なお、前記冷媒導入溝
13は、前記凝縮器41から液管44を介して密閉カバ
ー11内に供給された液冷媒の流速を低下させるための
ものであり、また、前記冷媒導出溝12は、密閉カバー
11内で蒸発した気冷媒を前記蒸気管43内に導入する
ためのものである。さらに、前記凝縮器41と蒸発器4
5とを直接接続することも可能なので、前記蒸気管43
および液管44は本発明における必須の構成要件ではな
い。
【0024】この沸騰冷却式熱交換器40においては、
蒸発器45内でケーシング2に伝達された電気自動車用
モータ1の熱と液状態にある冷媒46とが熱交換を行
い、液冷媒がケーシング2の熱を奪って蒸発し、ケーシ
ング2を介して電気自動車用モータ1を冷却する。一
方、蒸発して気化した冷媒46は蒸発器45の上部の冷
媒導出溝12から蒸気管43を介して凝縮器41の上部
に送られ、この凝縮器41内において各放熱用フィン4
2を介して空気中に放熱して液化される。そして、この
液冷媒46は、前記凝縮器41の下部から液管44を介
して前記蒸発器45方向に流れ、下部の冷媒導入溝13
に導入されて流速を低下したうえで蒸発器45内に供給
され、電気自動車用モータ1との熱交換に使用されるこ
とになる。
【0025】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0026】電気自動車用モータ1は、運転者の操作に
より図示しない車体に搭載した電池からの電流をステー
タ3の各コイル8に順次供給されることにより駆動さ
れ、ロータ4を回転し、これにより車軸およびタイヤの
回転を介して電気自動車を走行させることができる。
【0027】ところで、電気自動車用モータ1のコイル
8に給電されることによりコイル8は発熱するが、この
コイル8の熱はケーシング2からケーシング2の放熱用
フィン10に伝達され、このケーシング2の外側に位置
する沸騰冷却式熱交換器40の蒸発器45内の液冷媒4
6との間で熱交換を行い、液冷媒46が各放熱用フィン
10から蒸発の潜熱を奪うことにより良好に冷却される
ことになるので、このモータ1の定常負荷状態での駆動
によっては、ケーシング2の温度を気温に数度加えた程
度の温度に抑えることができる。
【0028】したがって、加速するなどして過負荷状態
が生じても、通常の加速時のようにこの過負荷状態が短
時間である限り、沸騰冷却式熱交換器40の液冷媒46
の蒸発によりコイル8の熱を奪うのでコイル8の温度は
それほど上昇しない。よって、過負荷状態が終了すれ
ば、前記沸騰冷却式熱交換器40の作用によりコイル8
の温度を良好に低下せしめることができ、次回の過負荷
状態に対応することができる。また、ロータ4の発熱に
よりロータ4側の各永久磁石9が温度上昇されると磁力
が低下することになるが、沸騰冷却式熱交換器40によ
りモータ1の全体が良好に冷却されるので、各永久磁石
9の顕著な温度上昇を回避することができる。
【0029】このように本実施の形態の電気自動車用モ
ータ1の冷却装置によれば、沸騰冷却式熱交換器40に
よりコイル8から発生する熱を良好に奪ってモータ1の
コイル8や永久磁石9などを冷却するので、小型のモー
タ1としても、過負荷状態に対応することができる。し
かも、電気自動車用モータ1のケーシング2には多数の
放熱用フィン10が突設されているので、この点におい
ても良好な熱交換を補助することができる。
【0030】図2は請求項3に対応する本発明の第2の
実施の形態を示すものであり、本実施の形態も前述した
実施の形態の沸騰冷却式熱交換器により電気自動車用モ
ータのコイルを冷却する点は同様であるが、コイルを直
接冷媒中に浸漬して冷却する点が異なっている。以下、
本発明の第2の実施の形態を前述した第1の実施の形態
と異なる点を主に説明する。
【0031】図2において、電気自動車用モータ1Aの
ロータ4の外周には、鉄心6およびコイル8を有するス
テータ3が配設されている。前記鉄心3は、全体として
円筒形をなしており、この鉄心6には、第1の実施の形
態と同様、その円周方向に等しい間隔を隔ててそれぞれ
内側に突出する複数の磁極片7,7…が突設されてい
る。また、各磁極片7にはそれぞれコイル8が巻回され
ている。そして、隣位のコイル8に順次ずらして通電す
ることによりステータ3の内側に位置するロータ4を回
転することができる。
【0032】ところで、本実施の形態においては、特
に、前記ステータ3と前記ロータ4との間に、後述する
冷媒46Aのロータ4側への浸入を阻止してステータ3
およびロータ4間を液密に形成するするためモータ1の
ケーシング2Aが配設されている。このケーシング2A
は、例えば耐熱性樹脂のような材料により形成されてい
る。また、前記鉄心6の外周には、鉄心6の外周と間隔
を有するようにして鉄心6など電気自動車用モータ1A
の全体を被覆する密閉カバー11が気液が外部に漏洩し
ないように配設されている。この密閉カバー11の上部
と凝縮器41内とが蒸気管43を介して接続されてお
り、また、凝縮器41内と前記密閉カバー11内の下部
とが液管44を介して接続されている。そして、前記密
閉カバー11、凝縮器41、蒸気管43および液管44
内には、電気的絶縁性を有するHCFCのような冷媒46A
が充填されており、前記凝縮器41、蒸気管43および
液管44とともに前記密閉カバー11内を蒸発器45と
する沸騰冷却式熱交換器40が構成されている。また、
この蒸発器45内と前記ケーシング2Aの外側の各コイ
ル8の位置する各内部空間14内とは、それぞれ図示し
ない連通路を介して冷媒46Aが自由に移動し得るよう
になっている。
【0033】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0034】前述した第1の実施の形態の作用において
説明したように、電気自動車用モータ1Aの各コイル8
に給電されることにより各コイル8は加熱されるが、こ
のコイル8の発熱は各コイル8が浸漬されている液冷媒
46Aとの熱交換により除去され、各コイル8は気温よ
り数度高い温度に常時維持される。したがって、加速す
るなどして過負荷状態が生じても、通常の加速時のよう
にこの過負荷状態が短時間である限りコイル8の温度は
それほど上昇しない。よって、過負荷状態が終了すれ
ば、前記沸騰冷却式熱交換器40の作用により各コイル
8の温度を急激に低下せしめることができ、次回の過負
荷状態に対応することができる。なお、前記冷媒46A
は電気的絶縁性を有しているので、コイル8に供給され
た電流が冷媒46Aを通じて放電されるおそれもない。
【0035】このように本実施例の電気自動車用モータ
1Aの冷却装置によっても、沸騰冷却式熱交換器40の
冷媒46Aによりコイル8から発生する熱を良好に奪っ
てモータ1Aのコイル8を冷却するので、小型のモータ
1Aとしても、過負荷状態に対応することができる。
【0036】図3は前述した第2の実施の形態と同様、
沸騰冷却式熱交換器40の電気的絶縁性を有する冷媒4
6A中に各コイル8を浸漬してコイル8を直接冷却する
実施の形態を示すものであり、この第3の実施の形態に
おける電気自動車用モータ1Bは、最近開発された新型
の直流ブラシレスモータにより構成されている。
【0037】この図3において、ステータ3の円筒形の
鉄心6Bは、ステータ3の内周側、すなわちロータ4の
永久磁石9の近傍に位置しており、この鉄心6Bには、
その円周方向に等しい間隔を隔ててそれぞれ外側に突出
する複数の磁極片7,7…が突設されている。また、各
磁極片7にはそれぞれコイル8が巻回されている。そし
て、隣位のコイル8に順次ずらして通電することにより
ステータ3の内側に位置する前記ロータ4を回転するこ
とができる。
【0038】このような構成によれば、ステータ3の円
筒形をなす鉄心6Bがステータ3の最内周側に位置して
いるので、この鉄心6Bによりステータ3およびロータ
4間が液密に形成されており、この結果、前述した第2
の実施の形態のようなケーシング2Aを設けることな
く、各コイル8を冷媒46A中に浸漬することができ
る。
【0039】したがって、ステータ3より外周側の構成
を前述した第2の実施の形態と同様に構成することによ
り第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0040】図4および図5は請求項4および請求項5
に対応する本発明の第4の実施の形態を示すものであ
り、前述した第2および第3の実施の形態と異なりコイ
ルを冷媒により直接冷却するわけではないが、第1の実
施の形態よりはコイルをさらに良好に冷却するようにし
たものである。
【0041】図4において、ロータ4の外周には、前述
した第2の実施の形態におけるようなケーシング2Aを
介装することなく、ステータ3がロータ4に対向するよ
うに配設されている。このステータ3は、前述した第2
の実施の形態と同様、鉄心6およびコイル8を有してい
る。前記鉄心6は、全体として円筒形をなし内外におけ
る気液の流通を阻止するように形成されており、この鉄
心6には、その円周方向に等しい間隔を隔ててそれぞれ
内側に突出する複数の磁極片7,7…が突設されてい
る。また、各磁極片7にはそれぞれコイル8が巻回され
ている。そして、隣位のコイル8に順次ずらして通電す
ることによりステータ3の内側に位置するロータ4を回
転することができる。
【0042】前記各磁極片7には、図5に詳示するよう
に、前記鉄心6の外周側に連通し後述する冷媒46が充
填される有底の凹部15が形成されている。各凹部15
は、その幅を比較的小さく形成されており、毛細管現象
により後述する冷媒46が凹部15内外へ入出しうるよ
うになっている。
【0043】また、各凹部15の内周面および前記鉄心
6の外周面は、鉄心6の内外における液密を保証するた
めのライナ16により被覆されており、このライナ16
は、アルミニウムのような熱伝導性の良好な金属あるい
は樹脂などにより形成されている。さらに、少なくとも
前記凹部15内のライナ16には、多数の放熱用フィン
17,17…が突設されている。これらの各放熱用フィ
ン17は、後述する冷媒46の沸騰を促進するためのも
のである。さらにまた、前記鉄心6の外周には、鉄心6
の外周と間隔を有するようにして鉄心6など電気自動車
用モータ1Cの全体を被覆する密閉カバー11が気液が
外部に漏洩しないように配設されている。この密閉カバ
ー11の上部と凝縮器41内とが蒸気管43を介して接
続されており、また、凝縮器41内と前記密閉カバー1
1内の下部とが液管44を介して接続されている。そし
て、前記密閉カバー11、凝縮器41、蒸気管43およ
び液管44内には、前述した第1実施例のものと同様の
冷媒46が充填されており、前記凝縮器41、蒸気管4
3および液管44とともに前記密閉カバー11内を蒸発
器45とする沸騰冷却式熱交換器40が構成されてい
る。
【0044】前述した構成によれば、電気自動車用モー
タ1Cの各コイル8に給電されることによりコイル8は
加熱されるが、このコイル8の発熱は対応する磁極片7
の凹部15を被覆しているライナ16の各放熱用フィン
17に伝達され、この放熱用フィン17に直接接触する
沸騰冷却式熱交換器40の蒸発器45内の冷媒46との
間で熱交換をすることにより良好に冷却されるので、こ
のモータ1Cの定常負荷状態での駆動によっては、各コ
イル8の温度を気温に数度加えた程度の温度に抑えるこ
とができる。したがって、加速するなどして過負荷状態
が生じても、通常の加速時のようにこの過負荷状態が短
時間である限りコイル8の温度はそれほど上昇しない。
よって、過負荷状態が終了すれば、前記沸騰冷却式熱交
換器40の作用によりコイル8の温度を良好に低下せし
めることができ、次回の過負荷状態に対応することがで
きる。
【0045】このように本実施の形態の電気自動車用モ
ータ1Cの冷却装置によっても、沸騰冷却式熱交換器4
0によりコイル8から発生する熱を良好に奪ってモータ
1Cのコイル8を冷却するので、小型のモータ1Cとし
ても、過負荷状態に対応することができる。しかも、各
磁極片7の凹部15には多数の放熱用フィン17が突設
されているので、この点においても良好な熱交換を補助
することができる。
【0046】図6および図7は請求項6に対応する本発
明の第5の実施の形態を示すものであり、本実施の形態
における電気自動車用モータ1Dは、アウタロータタイ
プの直流ブラシレスモータとされており、このモータ1
Dは、中心軸18を有するステータ3Dと、この中心軸
18の外周に沿って回転しうるロータ4Dとを有してい
る。
【0047】図6に示すように、前記ステータ3Dは、
前記中心軸18の端部に突設され中心軸と同軸的に配置
された円盤状の鉄心6を有しており、この鉄心6の外周
には、それぞれ放射方向に延在する複数の磁極片7,7
…が円周方向に等しい間隔を隔てて突設されている。さ
らに、各磁極片7の各先端部にはコイル8が巻回されて
いる。
【0048】一方、前記ロータ4Dは、前記中心軸18
の外周に軸受19を介して回転自在に配置された基部2
0を有しており、この基部20には、前記各磁極片7お
よびコイル8の外周を囲繞する空洞円盤状のケーシング
21が連設されている。このケーシング21の前記各磁
極片7の先端面に対向する部位となる前記ケーシング2
1の内周面には、相互に円周方向に間隔を隔てて複数の
永久磁石9,9…が各磁極片7の先端と微小間隙をもっ
て取付けられている。
【0049】前記ケーシング21の外周には、ケーシン
グ21を囲繞する円環状のホイール22が支持されてお
り、このホイール22にはタイヤ23が装着されてい
る。なお、前記ロータ4Dの基部20には、円盤状のブ
レーキディスク24が一体に突設されている。
【0050】そして、本実施の形態においては、特に、
前記中心軸18内に、両先端を閉塞され比較的大径に形
成された軸方向孔25が形成されている。この軸方向孔
25は、図6において右側となる前記各磁極片7の内側
が一端25aとされており、この一端25aが鉛直方向
において最下位となるように左向きの登り勾配に形成さ
れ、最上位となる他端25bで終っている。
【0051】前記各磁極片7の内側となる軸方向孔25
の一端25aの内周面には、図7に示すように、各磁極
片7の内部に突出し、それぞれ前記軸方向孔25と連通
するとともに後述する冷媒46が充填される有底の凹部
15Dが形成されている。各凹部15Dは、その幅を比
較的小さく形成されており、毛細管現象により後述する
冷媒46が凹部15D内外へ入出しうるようになってい
る。
【0052】また、各凹部15の内周面および前記中心
軸18の外周面は、中心軸18の内外における液密を保
証するためのライナ16により被覆されており、このラ
イナ16は、アルミニウムのような熱伝導性の良好な金
属あるいは樹脂などにより形成されている。さらに、少
なくとも前記凹部15D内のライナ16には、多数の放
熱用フィン17,17…が突設されている。
【0053】さらに、前記軸方向孔25内の最上位とな
る前記他端25bと凝縮器41内とが蒸気管43を介し
て接続されており、また、凝縮器41内と前記軸方向孔
25内の最下位となる前記一端25aの下部とが液管4
4を介して接続されている。そして、前記軸方向孔2
5、凝縮器41、蒸気管43および液管44内には、前
述した第1の実施の形態のものと同様の冷媒46が充填
されており、前記凝縮器41、蒸気管43および液管4
4とともに前記軸方向孔25内を蒸発器45とする沸騰
冷却式熱交換器40が構成されている。ここにおいて、
前記軸方向孔25内には、格別の液冷媒貯留部が形成さ
れていないため、前記凝縮器41から軸方向孔25に液
冷媒46を供給するための液管44は鉛直方向において
前記軸方向孔25より上位に位置している。
【0054】前述した構成によれば、電気自動車用モー
タ1Dの各コイル8に給電されることによりコイル8は
加熱されるが、このコイル8の発熱は対応する磁極片7
に伝達され、各磁極片7の内部に形成された凹部15D
内の冷媒46との間で熱交換をすることにより良好に冷
却されるので、このモータ1Dの定常負荷状態での駆動
によっては、各コイル8の温度を気温に数度加えた程度
の温度に抑えることができる。したがって、加速するな
どして過負荷状態が生じても、通常の加速時のようにこ
の過負荷状態が短時間である限りコイル8の温度はそれ
ほど上昇しない。よって、過負荷状態が終了すれば、前
記沸騰冷却式熱交換器40の作用によりコイル8の温度
を良好に低下せしめることができ、次回の過負荷状態に
対応することができる。
【0055】このように本実施例の電気自動車用モータ
1Dの冷却装置によっても、沸騰冷却式熱交換器40に
よりコイル8から発生する熱を良好に奪ってモータ1D
のコイル8を冷却するので、小型のモータ1Dとして
も、過負荷状態に対応することができる。
【0056】図8および図9は請求項7に対応する本発
明の第6の実施の形態を示すものであり、本実施の形態
は、電気自動車用モータのほか電気自動車における種々
の制御を司るコントローラをも沸騰冷却式熱交換器によ
り冷却するようにしたものである。本実施の形態におい
て冷却しうる電気自動車用モータとしては前述した各実
施の形態の電気自動車用モータ1〜1Dのほか種々のモ
ータが該当するが、本実施例においては、一例として前
述した第1の実施の形態のモータ1を図示する。
【0057】前述した第1その他の各実施の形態におい
て、密閉カバー11の冷媒導出溝12からの冷媒46
は、蒸気管43を介して凝縮器41に導入されていた
が、本実施の形態においては、図8に示すように、電気
自動車用モータ1のほか電気自動車のコントローラ26
をも冷却するため、密閉カバー11の冷媒導出溝12か
らの冷媒46はコントローラ26の冷却装置であるヒー
トシンク27へ液管44bを介して導入されるようにな
っている。すなわち、本実施の形態においては、コント
ローラ26を冷却するために前記電気自動車用モータ1
を冷却した後においても一部の冷媒46は、凝縮器41
から密閉カバー11への液管44a内と同様の液状態で
あるように設定されており、電気自動車用モータ1の蒸
発器45内において蒸発しなかった冷媒により前記コン
トローラ26が冷却されることになる。
【0058】前記コントローラ26のヒートシンク27
は、アルミニウムのような熱伝導性のよい材料により直
方体形状に形成されており、このヒートシンク27の下
面には、LSIのような複数のコントローラ26が固定
されている。また、図9に示すように、前記ヒートシン
ク27の内部には冷媒通路28が設けられている。な
お、前記ヒートシンク27の下面にコントローラ26を
固定したのは、ヒートシンク27内の冷媒通路28中に
おいて上部には後述する冷媒46の気泡がたまるため、
冷媒通路28の下部側となるヒートシンク27の下面に
コントローラ26を固定した方がコントローラ26を良
好に冷却できるからである。さらに、前記冷媒通路28
内には、多数の放熱用フィン29が形成されている。そ
して、前記冷媒通路28の一端は前記液管44bと接続
され、冷媒通路28の他端は蒸気管43と接続されてい
る。この蒸気管43の中間には、蒸気管43を膨出した
ようにして液冷媒貯留部30が形成されており、この液
冷媒貯留部30を介して前記蒸気管43の先端は前記凝
縮器41と接続されている。
【0059】このような構成によれば、液冷媒46を電
気自動車用モータ1の蒸発器45および電気自動車のコ
ントローラ26のヒートシンク27内において蒸発さ
せ、蒸発した冷媒46の代りとなる液冷媒46を液冷媒
貯留部30から前記ヒートシンク27および前記蒸発器
45内に逆流するようにして、電気自動車用モータ1の
ほかコントローラ27をも冷却することができる。な
お、本実施の形態においては、電気自動車用モータ1の
蒸発器45内において一部の冷媒46が蒸発し、ここで
蒸発しなかった冷媒46はヒートシンク27の冷媒通路
28内において蒸発するというように、冷媒46が2箇
所において蒸発することになるので、モータ1の冷却効
率を前述した各実施の形態のものと同様にするには、沸
騰冷却式熱交換器40としての容量が前述した各実施の
形態の沸騰冷却式熱交換器40より大きなものを使用す
ることが望ましい。
【0060】つぎに、前述したように蒸気管43および
液管44は本発明において必須のものではないが、実質
的に凝縮器41を蒸発器45と一体にし、長尺の前記蒸
気管43および液管44を使用しないようにした本発明
の実施の形態が図10に示されている。なお、この図1
0においては、電気自動車用モータ1は、そのケーシン
グ2のみを記載し、ケーシング2内の構成については種
々の形式があるが、その図示は省略する。
【0061】図10において、電気自動車用モータ1の
ケーシング2の外周には、ケーシング2と間隔を隔てて
密閉カバー11が配設されている。この密閉カバー11
の下端には、この密閉カバー11の内側に後述する液冷
媒46を導入するための開口31が形成されており、ま
た、この密閉カバー11の上端には、この密閉カバー1
1内の冷媒46を上方に導く冷媒通路32が一体に形成
されている。さらに、前記密閉カバー11の外周には、
この密閉カバー11と間隔を隔てて密閉ハウジング33
が配設されている。
【0062】そして、前記密閉カバー11および前記密
閉ハウジング33の上端には凝縮器41が搭載されてい
る。また、前記密閉カバー11、密閉ハウジング33お
よび凝縮器41内にはパーフロロカーボンクーラントの
ような冷媒46が充填され、この凝縮器42には、前述
した各実施の形態における蒸気管43に相当する前記冷
媒通路32からの高温の冷媒46が供給されるようにな
っており、また、この凝縮器42内において冷却された
液冷媒46が前述した各実施の形態における液管44に
相当する前記密閉ハウジング33内を通過して開口31
から前記密閉カバー11内の蒸発器45に供給されるよ
うになっている。
【0063】このような構成によっても、電気自動車用
モータ1を良好に冷却することができる。
【0064】なお、本発明は、前述した各実施の形態に
限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可
能である。例えば、モータの種類としては種々のタイプ
のものを使用することができる。また、ステータには同
一形状の複数の平板を積層して構成するものもあるが、
このような形状のステータも本発明の冷却装置の対象と
なることはもちろんである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、沸
騰冷却式熱交換器を用いて良好に冷却を行うことができ
るので、定常負荷状態よりも過負荷状態を重視し、小容
量で軽量の小型のモータとしても短時間の過負荷に耐え
得るようにして能力を十分に発揮することができる。ま
た、ポンプなどのような機器を使用することがないため
安価に製造できるし、さらには、機器のメンテナンスも
必要でなく、取扱いが簡単である。さらにまた、冷媒を
電気自動車のコントローラの冷却装置にも供給すること
によりコントローラをも併せて冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷却装置の第1の実施の形態を示す一
部縦断面側面図
【図2】本発明の冷却装置の第2の実施の形態を示す一
部縦断面側面図
【図3】本発明の冷却装置の第3の実施の形態を示す一
部縦断面側面図
【図4】本発明の冷却装置の第4の実施の形態を示す一
部縦断面側面図
【図5】図4の要部の拡大断面図
【図6】本発明の冷却装置の第5の実施の形態を示す一
部縦断面側面図
【図7】図6の要部の拡大図
【図8】本発明の冷却装置の第6の実施の形態を示す一
部縦断面側面図
【図9】図8の要部の拡大断面図
【図10】本発明の冷却装置の第7の実施の形態を示す
一部縦断面側面図
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D 電気自動車用モータ 2,2A ケーシング 3,3D ステータ 4 ロータ 6,6B 鉄心 7 磁極片 8 コイル 9 永久磁石 10,17,29,42 放熱用フィン 11 密閉カバー 14 内部空間 15,15D 凹部 25 軸方向孔 26 コントローラ 27 ヒートシンク 30 液冷媒貯留部 33 密閉ハウジング 40 沸騰冷却式熱交換器 41 凝縮器 43 蒸気管 44,44a,44b 液管 45 蒸発器 46 冷媒 46A 電気絶縁性冷媒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内にステータとロータとを配
    設し、少なくとも一方に電流を供給してロータを回転さ
    せる電気自動車用モータにおいて、前記ケーシングの外
    周と間隔を有するようにして前記ケーシングを被覆する
    密閉カバーを配設し、この密閉カバー内の上部および下
    部をそれぞれ凝縮器と接続し、前記密閉カバーおよび凝
    縮器内に冷媒を充填して、前記凝縮器とともに前記密閉
    カバー内を蒸発器とする沸騰冷却式熱交換器を構成した
    ことを特徴とする電気自動車用モータの冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングの外周面に多数の放熱用
    フィンを形成したことを特徴とする請求項1に記載の電
    気自動車用モータの冷却装置。
  3. 【請求項3】 ロータの外周に鉄心およびコイルを有す
    るステータを配設し、前記コイルに電流を供給してロー
    タを回転させる電気自動車用モータにおいて、前記ロー
    タおよびステータ間を液密に形成するとともに、前記ス
    テータを被覆する密閉カバーを配設し、この密閉カバー
    内の上部および下部をそれぞれ凝縮器と接続し、前記密
    閉カバーおよび凝縮器内に電気的絶縁性の冷媒を充填し
    て前記コイルを冷媒中に浸漬し、前記凝縮器とともに前
    記密閉カバー内を蒸発器とする沸騰冷却式熱交換器を構
    成したことを特徴とする電気自動車用モータの冷却装
    置。
  4. 【請求項4】 円周方向に配列された複数の磁極片を備
    えた鉄心および前記各磁極片に巻回された複数のコイル
    を有するステータをロータの外周に配設し、前記各コイ
    ルに電流を供給してロータを回転させる電気自動車用モ
    ータにおいて、前記ステータの鉄心を内外における気液
    の流通を阻止するように形成するとともに、前記各磁極
    片に前記鉄心の外周側に連通する有底の凹部を形成し、
    前記鉄心の外周と間隔を有するようにして前記鉄心を被
    覆する密閉カバーを配設し、この密閉カバー内の上部お
    よび下部をそれぞれ凝縮器と接続し、前記密閉カバーお
    よび凝縮器内に冷媒を充填して、前記凝縮器とともに前
    記密閉カバー内を蒸発器とする沸騰冷却式熱交換器を構
    成したことを特徴とする電気自動車用モータの冷却装
    置。
  5. 【請求項5】 前記各磁極片の凹部内に多数の放熱用フ
    ィンを形成したことを特徴とする請求項4に記載の電気
    自動車用モータの冷却装置。
  6. 【請求項6】 中心軸を有するステータと前記中心軸の
    外周に沿って回転しうるロータとを配設し、少なくとも
    一方に電流を供給してロータを回転させる電気自動車用
    モータにおいて、前記中心軸にほぼ軸方向に延在する軸
    方向孔を形成し、この軸方向孔内を凝縮器と接続し、前
    記軸方向孔および凝縮器内に冷媒を充填して、前記凝縮
    器とともに前記軸方向孔内を蒸発器とする沸騰冷却式熱
    交換器を構成したことを特徴とする電気自動車用モータ
    の冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記沸騰冷却式熱交換器の冷媒を電気自
    動車のコントローラの冷却装置に供給する管路を形成し
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか
    ひとつに記載の電気自動車用モータの冷却装置。
JP7173524A 1995-07-10 1995-07-10 電気自動車用モータの冷却装置 Pending JPH0923614A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7173524A JPH0923614A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 電気自動車用モータの冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7173524A JPH0923614A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 電気自動車用モータの冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0923614A true JPH0923614A (ja) 1997-01-21

Family

ID=15962126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7173524A Pending JPH0923614A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 電気自動車用モータの冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0923614A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158105A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nissan Motor Co Ltd モータの冷却装置およびその冷却方法。
JP2007028845A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Nissan Motor Co Ltd モータの冷却装置および冷却方法。
CN102468704A (zh) * 2010-11-16 2012-05-23 江左 带降温装置的电动机
WO2014141480A1 (ja) * 2013-03-15 2014-09-18 株式会社日立製作所 回転電機ユニット
WO2018034316A1 (ja) 2016-08-18 2018-02-22 日本電産株式会社 モータ
CN111756180A (zh) * 2019-03-28 2020-10-09 日本电产株式会社 马达
US10871331B2 (en) 2015-08-06 2020-12-22 Nidec Corporation Cooling device and motor utilizing a heating element to circulate cooling
CN115955018A (zh) * 2022-01-10 2023-04-11 襄阳中车电机技术有限公司 一种直线电机的定子铁芯及散热系统
US11715987B2 (en) 2020-08-24 2023-08-01 Nidec Corporation Motor with stator and motor housings having at least two seal members

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158105A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nissan Motor Co Ltd モータの冷却装置およびその冷却方法。
JP4654672B2 (ja) * 2004-11-30 2011-03-23 日産自動車株式会社 モータの冷却装置およびその冷却方法。
JP2007028845A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Nissan Motor Co Ltd モータの冷却装置および冷却方法。
CN102468704A (zh) * 2010-11-16 2012-05-23 江左 带降温装置的电动机
WO2014141480A1 (ja) * 2013-03-15 2014-09-18 株式会社日立製作所 回転電機ユニット
US10871331B2 (en) 2015-08-06 2020-12-22 Nidec Corporation Cooling device and motor utilizing a heating element to circulate cooling
WO2018034316A1 (ja) 2016-08-18 2018-02-22 日本電産株式会社 モータ
US10819190B2 (en) 2016-08-18 2020-10-27 Nidec Corporation Motor
CN111756180A (zh) * 2019-03-28 2020-10-09 日本电产株式会社 马达
CN111756180B (zh) * 2019-03-28 2022-12-06 日本电产株式会社 马达
US11715987B2 (en) 2020-08-24 2023-08-01 Nidec Corporation Motor with stator and motor housings having at least two seal members
CN115955018A (zh) * 2022-01-10 2023-04-11 襄阳中车电机技术有限公司 一种直线电机的定子铁芯及散热系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9054566B2 (en) Electric machine—evaporative cooling
US7378766B2 (en) Rotating electrical machine, such as an alternator, particularly for an automobile
JP4809349B2 (ja) ステータコアにヒートパイプが埋め込まれた発電装置
CN110243211B (zh) 导热管、转子及旋转电机
JP5908741B2 (ja) 回転電機
KR20120058336A (ko) 전동기
JPH099561A (ja) 回転電機及び電動車両
US20130187492A1 (en) Wheel-hub motor cooling
KR20200040242A (ko) 냉각 시스템이 구비된 인휠 전기 모터
JPH0923614A (ja) 電気自動車用モータの冷却装置
JPH07288949A (ja) 車両駆動用電動機
JP2019170077A (ja) モータ
JP4654672B2 (ja) モータの冷却装置およびその冷却方法。
JP2019170068A (ja) モータ
CN111371236A (zh) 一种高转矩圆周回形水路的高效高散热永磁轮毂电机装置
WO2006048951A1 (en) Motor and electric apparatus using the same motor
JP2011250601A (ja) 電動機
JPH0974716A (ja) 電動機のロータ冷却構造
WO2017081945A1 (ja) 回転電機
JPH07231611A (ja) 回転機の冷却構造
KR102609596B1 (ko) 테슬라 터빈을 이용한 냉각 구조를 구비한 축방향 자속 모터
CN115833453B (zh) 一种散热式发电机装置
CN220254265U (zh) 一种混合散热外转子轮毂电机
CN213879471U (zh) 用于空气压缩机的永磁电机和相应的空气压缩机
JP2012253869A (ja) 回転機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050105