JP7056326B2 - 印刷装置、ノズル状態確認方法、及び確認媒体 - Google Patents

印刷装置、ノズル状態確認方法、及び確認媒体 Download PDF

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本発明は、印刷装置、ノズル状態確認方法、及び確認媒体に関する。
ノズル状態を確認可能な印刷装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。該印刷装置は、ヘッドから無色透明インクの液滴を感熱紙上に吐出する。感熱紙上のインクの着弾部は、感熱されると、数秒で発色する。本来、液滴が吐出され発色すべき場所が発色しない場合、対応するノズルがインク詰まりを起こしている。これにより、操作者は、ノズル状態を確認する。
特開2009-208336号公報
印刷装置が、無色透明インクの液滴を吐出するノズルを有するヘッド、及び有色インクの液滴を吐出するノズルを有するヘッドを有する場合がある。この場合、無色透明インクの液滴を吐出するノズルの状態を確認する為に、感熱紙が用いられると、有色インクを吐出するノズルの状態も感熱紙により確認されることになる。感熱紙が感熱されると、感熱紙は黒色に変色する。従って、有色インクの色は黒色の上に表現される。黒色の上に表現された有色インクの色は目視しづらいので、ノズルの状態が正確に把握しにくい。
その他の方法として、有色インク及び無色透明インクのノズルの状態の確認が別々に行われることも考えられる。例えば、有色インクは白紙でノズルの状態を確認し、無色透明インクは感熱紙でノズルの状態を確認する。しかしながら、有色インク及び無色透明インクのノズルの状態の確認が別々に行われると、時間と手間が掛かる。また、セットする用紙を間違える可能性もある。
本発明の目的は、有色インク及び透明インクのノズルの状態を確認可能な印刷装置、ノズル状態確認方法、及び確認媒体を提供することである。
本発明の第一態様に係る印刷装置は、有色インクを吐出する複数の第一ノズルを有する第一ヘッドと、透明インクを吐出する複数の第二ノズルを有する第二ヘッドと、前記透明インクの着弾部が変色する変色領域を有する確認媒体を搬送する搬送部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記搬送部による前記確認媒体の搬送中に、第一ヘッドを制御し、前記有色インクを前記確認媒体の前記変色領域以外の領域に吐出させ、第二ヘッドを制御し、前記透明インクを前記変色領域に吐出させる吐出制御手段を備える。
これにより、確認媒体に対する印刷状態に基づき、例えば、操作者は、第一ノズル及び第二ノズルの状態を確認できる。
前記搬送部は、前記変色領域が感熱反応する前記確認媒体を搬送しても良い。これにより、例えば、操作者は、感熱反応により、第二ノズルの状態が確認できる。
前記搬送部は、前記変色領域が端部に配置されている前記確認媒体を搬送しても良い。これにより、変色領域が確認媒体の端部以外に配置される場合と比較して、変色領域だけを感熱させることが容易にできる。
印刷装置は、加熱部を更に備え、前記加熱部は、前記有色インクの定着温度で、前記変色領域を感熱させても良い。加熱部は、有色インクの定着温度で変色領域を感熱させるので、加熱部の発熱温度は変更される必要がない。従って、加熱部の発熱温度が変色領域を感熱させる温度になるまでの待ち時間が必要ない。また、加熱部の発熱温度を可変にする必要がないので、コストが低減できる。
前記加熱部は、前記有色インクの定着時間より短い時間で前記変色領域を感熱させても良い。有色インクの定着時間より短い時間で感熱反応が示されるので、加熱部による加熱時間を短縮しても、例えば、操作者は、確認媒体3に対する印刷状態に基づき、第一ノズル及び第二ノズルの状態を確認できる。
前記吐出制御手段は、複数の前記第二ノズルから記録媒体の色を抜染する抜染剤、又は前記有色インクを前記記録媒体に定着させる為の前処理剤を前記透明インクとして、複数の前記第一ノズルよりも搬送方向下流で吐出させ、前記搬送部は、前記変色領域が前記領域より前記搬送方向下流に配置されている前記確認媒体を搬送しても良い。これにより、印刷装置は、変色領域に透明インクを変色領域以外の領域に有色インクを吐出できる。
本発明の第二態様に係るノズル状態確認方法は、有色インクを吐出する複数の第一ノズルを有する第一ヘッド、透明インクを吐出する複数の第二ノズルを有する第二ヘッド、及び前記透明インクの着弾部が変色する変色領域を有する確認媒体を搬送する搬送部を備える印刷装置のノズル状態確認方法であって、制御部が、前記搬送部による前記確認媒体の搬送中に、第一ヘッドを制御し、前記有色インクを前記確認媒体の前記変色領域以外の領域に吐出させ、第二ヘッドを制御し、前記透明インクを前記変色領域に吐出させる吐出制御ステップを備える。
これにより、確認媒体に対する印刷状態に基づき、例えば、操作者は、第一ノズル及び第二ノズルの状態を確認できる。
本発明の第三態様に係る確認媒体は、印刷装置による搬送方向の少なくとも一端部側に透明インクの着弾部が変色する変色領域、及び前記変色領域以外の領域に有色インクを吐出する領域を有し、ノズル状態を確認する。
これにより、例えば、操作者は、確認媒体3に対する印刷状態に基づき、有色インク及び透明インクを夫々吐出するノズルの状態を確認できる。
印刷装置1の側面視断面図である。 印刷装置1の概略的な電気的構成を示すブロック図である。 印刷ヘッド12のノズル面の模式的な底面図である。 確認媒体3の例を示す図である。 ノズル状態確認処理のフローチャートである。 確認媒体3の別の例を示す図である。
図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。以下説明は図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。前から後ろへの方向は、以下、「搬送方向」と言う。
<印刷装置1の構造>
図1を参照し、印刷装置1の構造を説明する。印刷装置1は、印刷部2、インクカートリッジ収容部(図示略)、及び加熱部4等を備えている。印刷部2の筐体9の前壁には、プラテン31及びプラテン31に載置された布帛等の記録媒体が入出可能な開口部10が設けられている。
印刷部2の筐体9に覆われた部分には、記録媒体に印刷を行う印刷領域11が設けられている。印刷領域11には、印刷ヘッド12、キャリッジ13が設けられ、ガイドロッド14,15が左右方向(紙面に手前方向及び奥方向)に架設されている。印刷ヘッド12は、第一ヘッド12A(図3参照)、及び第二ヘッド12B(図3参照)を備えている。第一ヘッド12Aは、後述する有色インクの液滴を吐出する複数の第一ノズル12D(図3参照)が副走査方向(前後方向)に配列されたノズル配列を、主走査方向(左右方向)に複数備える。第二ヘッド12Bは、後述する透明インクの液滴を吐出する複数の第二ノズル12E(図3参照)が副走査方向(前後方向)に配列されたノズル配列を、主走査方向(左右方向)に複数備える。第二ヘッド12Bは、第一ヘッド12Aより搬送方向の下流側(後側)に設けられている。キャリッジ13は、印刷ヘッド12を搭載する。
印刷領域11の右端部(紙面方向の奥側の部分)には、キャリッジモータ18が設けられている。キャリッジモータ18は、一例として、キャリッジ13を主走査方向(左右方向)へ往復駆動するステッピングモータである。キャリッジ13は、ガイドロッド14,15と平行に掛けられたベルト(図示略)に連結されている。ベルトは、キャリッジモータ18に連結されたプーリ(図示略)と印刷領域11の左端部に設けられたプーリ(図示略)とに掛装されている。キャリッジモータ18を駆動することにより、印刷ヘッド12を搭載したキャリッジ13は、ガイドロッド14,15に沿って主走査方向(左右方向)に移送される。
インクカートリッジ収容部は、複数のインクカートリッジを収容する。インクカートリッジは、有色インク又は透明インクを貯留する。インクカートリッジに貯留されている有色インクは、チューブ(図示略)を介して第一ヘッド12Aに供給される。インクカートリッジに貯留されている透明インクは、チューブを介して、第二ヘッド12Bに供給される。
印刷領域11、及び後述する加熱領域21の左右方向中央部には、ガイドレール(図示略)が前後方向に列設されている。ガイドレールは、プラテン31を支持するプラテン支持部61を前後方向に案内する。プラテン31は、上面視において、前後方向に長尺な板状である。
ガイドレールの前端部付近には、プラテンモータ26が設けられている。プラテンモータ26は、一例として、ステッピングモータである。プラテンモータ26の出力軸には、プーリ16が固定されている。プーリ16よりも前側の底部にプーリ24が回転可能に支持されている。ベルト17は、プーリ16、及びプーリ24に掛装されている。加熱領域21の下方に、プーリ28が回転可能に支持されている。ベルト25は、プーリ24、及びプーリ28に掛装されている。ベルト25には、プラテン支持部61が連結されている。プラテンモータ26の回転駆動によって、プーリ16が回転する。プーリ16の回転は、ベルト17を介してプーリ24を回転させる。プーリ24の回転は、ベルト25に伝達し、プラテン支持部61はガイドレールに沿って副走査方向(前後方向)に移送される。
印刷部2の後方には加熱部4が設けられている。加熱部4の筐体20の内部には、加熱領域21が設けられている。加熱領域21には、加熱機構30が設けられている。加熱機構30は、例えば、記録媒体に印刷された画像を定着させる為に、記録媒体を加熱する。
加熱機構30は、水平姿勢の中板40、ヒートプレス板34、弾性支持機構55、及び昇降駆動機構56等を備えている。
ヒートプレス板34は、ヒートシート部32、及び断熱板33等を備えている。断熱板33は、ヒートシート部32の上面に固定されている。断熱板33は、一例として、シリコンゴム発泡体製の板である。ヒートシート部32は、ヒートシート32A、及び蓄熱材(図示略)を備える。ヒートシート32Aは、内部にニクロム線が配設されている発熱体である。蓄熱材は、ヒートシート32Aが発熱した熱を蓄熱し、ヒートシート32Aを挟むように配置された鉄製の部材である。
弾性支持機構55は、中板40に対してヒートプレス板34を上下方向に摺動可能に弾性支持する。弾性支持機構55は、断熱板33の四隅に夫々設けられている。昇降駆動機構56は、プラテン31に載置されている記録媒体の表面に対してヒートプレス板34を接離可能に昇降駆動する。昇降駆動機構56は、ヒートプレスモータ47(図2参照)の回転駆動力により、昇降駆動する。ヒートプレスモータ47は、一例として、ステッピングモータである。
<印刷装置1の電気的構成>
図2に示す様に、印刷装置1は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、記憶装置84、操作部85、表示部86、入出力部87、通信部88、駆動回路91~96等を備え、バスを介して互いに接続されている。CPU81は、印刷装置1を制御し、ROM82から各種のプログラムを読み出し、RAM83をワーキングメモリとして使用し、各種の処理を実行する。例えば、CPU81は、ノズル状態確認処理プログラムをROM82から読み出して、後述するノズル状態確認処理を実行する。
記憶装置84は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性の記憶装置である。記憶装置84は、各種の設定画面のデータ、及びパラメータ等を記憶している。記憶装置84は、後述する変色領域3A(図4参照)の搬送方向の長さ"12L"を記憶している。記憶装置84は、プラテン31に設定されているXY座標のY座標における吐出開始位置及び加熱位置とプラテンモータ26のステップ数とを対応付けて記憶している。Y座標における吐出開始位置は、本実施形態においては、該Y座標の位置に透明インクを吐出可能な位置である。Y座標における加熱位置は、本実施形態においては、該Y座標の位置が熱処理可能となる位置である。なお、プラテン31のY軸は前後方向と平行であり、X軸は左右方向と平行である。XY座標の原点は、プラテン31の右前端である。Y軸の正方向は後方向であり、X軸の正方向は左方向である。
操作部85は、操作パネル等(図示略)を備えている。操作パネルは、例えば、ボタン等を備えている。従って、操作部85を介して、操作者の指示がCPU81に入力される。表示部86は、周知のディスプレイ装置等で構成される。表示部86は、タッチパネル(図示略)を備え、操作部85として機能しても良い。入出力部87は、SD(Secure Digital)メモリカードスロット、及びUSB(Universal Serial Bus)(登録商標)ポート等を備えている。
通信部88は、無線モジュール(図示略)と有線モジュール(図示略)の内の少なくとも一方を有し、端末装置等の外部装置(図示略)とネットワーク(図示略)を介して接続可能である。印刷装置1は、通信部88に代えて、USBポートに接続可能な無線モジュールにより、外部装置とネットワークを介して接続されても良い。
駆動回路91は、第一ヘッド12Aに接続しており、CPU81の制御の下、第一ヘッド12Aの各第一ノズル12Dから有色インクの液滴を吐出する。駆動回路92は、第二ヘッド12Bに接続しており、CPU81の制御の下、第二ヘッド12Bの各第二ノズル12Eから透明インクの液滴を吐出する。駆動回路93は、キャリッジモータ18に接続しており、CPU81の制御の下、キャリッジモータ18を駆動する。駆動回路94は、プラテンモータ26に接続しており、CPU81の制御の下、プラテンモータ26を駆動する。駆動回路95は、ヒートプレスモータ47に接続しており、CPU81の制御の下、ヒートプレスモータ47を駆動する。駆動回路96は、ヒートシート32Aに接続しており、CPU81の制御の下、ヒートシート32Aを発熱する。
<第一ノズル12D及び第二ノズル12E>
図3を参照し、第一ノズル12D及び第二ノズル12Eを説明する。本実施形態の印刷ヘッド12は、上述した様に、有色インクの液滴を吐出する複数の第一ノズル12Dを有する第一ヘッド12A、及び透明インクの液滴を吐出する複数の第二ノズル12Eを有する第二ヘッド12Bを備える。第二ヘッド12Bは、第一ヘッド12Aより搬送方向の下流に設けられている。複数の第二ノズル12Eから成るノズル配列の搬送方向(前後方向)の長さは"12L"である。つまり、ノズル配列の内で最も後端の第二ノズル12Eから最も前端の第二ノズル12Eまでの距離が"12L"である。
<確認媒体3>
図4を参照し、確認媒体3を説明する。確認媒体3は、一例として、搬送方向に長尺な長方形の用紙である。確認媒体3の長尺方向の両端に、長尺方向の長さが"12L"の変色領域3Aが設けられている。変色領域3A以外の領域が非変色領域3Bである。変色領域3Aの長尺方向の長さは、複数の第二ノズル12Eから成るノズル配列の搬送方向(前後方向)の長さと等しい。従って、第二ヘッド12Bは第一ヘッド12Aより搬送方向の下流に設けられているので、印刷装置1は、一回の主走査により、変色領域3Aに透明インクを、非変色領域3Bに有色インクを、吐出できる。
変色領域3Aは、一例として、感熱反応を示す領域、又は塩化コバルト等の水に反応する指示薬を塗った領域である。感熱反応を示す領域は、一例として、無色のロイコ色素及び顕色剤を混ぜ合わせて塗った領域である。顕色剤は、一例として、ビスフェノールA、β-ナフトール等のフェノール化合物である。また、変色領域3Aは、可逆感熱反応を示す領域であっても良く、この場合、同じ確認媒体3を繰り返し利用できる。非変色領域3Bの色は、薬剤が塗布されていないので、印刷用紙の色、つまり、白色である。変色領域3Aと非変色領域3Bとの区別がし難い場合、確認媒体3の表面を示すマーカーであるマーカー3Cが付加されるのが望ましい。変色領域3Aと非変色領域3Bとの区別がし難い場合、何れの面が表面であるかの区別がし難いからである。変色領域3Aが指示薬を塗った領域である場合、透明インクに含まれる水分と指示薬が反応して、透明インクの液滴が着弾した部分が変色する。従って、各第二ノズル12Eの状態が確認できる。
<有色インクと透明インク>
有色インクは、本実施形態においては、黒色インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを含む。つまり、有色インクは、インクカートリッジ収容部に収容されるインクカートリッジに貯留されているインクの内のカラーインクである。なぜなら、ノズル状態の確認は、各インクカートリッジに貯留されているインクを混色せずに行われるからである。もし、カラーインクを混色してノズルの状態を確認する場合は、有色インクは混色されたカラーインクを含む。透明インクは、布帛を抜染する抜染インク及び有色インクを布帛に定着させる為の前処理剤等の透明な機能性インクを含む。また、透明インクは、有色透明インクを含む。なぜなら、有色透明インクは、有色インクと比較して、色素の含有量が少ないので、非変色領域3Bにインクを吐出しても各第二ノズル12Eの状態を確認し難いからである。透明インクは、一例として、Lambert-Beerの法則に従って、インクに対する光の透過率が70%以上である。また、透明インクは、下地用の白色インクであってもよい。なぜなら、白色インクは、非変色領域3B(図4参照)に吐出しても、非変色領域3Bは白色なので、各第二ノズル12Eの状態を確認し難いからである。
<感熱反応を生じさせる方法>
変色領域3Aが感熱反応を示す領域である場合における、感熱反応を生じさせる方法を説明する。各第二ノズル12Eから透明インクが確認媒体3の変色領域3Aに吐出される際、各第一ノズル12Dから有色インクが確認媒体3の非変色領域3Bに同時に吐出される。各第二ノズル12Eから透明インクが吐出された後、確認媒体3は、CPU81の制御の下、加熱部4に搬送される。変色領域3Aのみが加熱可能な位置に搬送されるのが望ましい。記憶装置84は、上述した様に、変色領域3Aの搬送方向の長さ"12L"、及びプラテン31のY座標における加熱位置とプラテンモータ26のステップ数を対応付けて記憶している。また、プラテン31に確認媒体3を載置する位置は予め定められている。従って、CPU81は、変色領域3Aのみを加熱可能な位置にプラテン31を搬送する制御を行うことができる。
加熱部4は、変色領域3Aのみを加熱可能な位置に搬送された確認媒体3に対し、加熱処理を行う。この際、加熱部4は、有色インクを記録媒体に定着させる温度である定着温度と同一の温度により加熱する。定着温度は、一例として、180°である。また、加熱部4は、有色インクを記録媒体に定着させる加熱時間である定着時間より短い時間加熱する。定着時間は、一例として、35秒以上で、好ましくは90秒である。変色領域3Aの加熱時間は、一例として、5秒~10秒である。変色領域3Aの加熱時間が定着時間より短いのは、短時間の加熱であっても、変色領域3Aにおいて感熱反応が生じるからである。
変色領域3Aにおける透明インクの液滴が着弾した部分以外は、5秒~10秒の定着温度での加熱により感熱反応が生じ、黒色に変色する。しかしながら、変色領域3Aにおける透明インクの液滴が着弾した部分は、インクの水分が蒸発するので、蒸発熱が奪われて、定着温度より低温で加熱されることとなる。従って、5秒~10秒の短時間の加熱では、変色領域3Aにおける透明インクの液滴が着弾した部分は、感熱反応があまり進まず、透明インクの液滴が着弾した部分以外における変色と比較して、変色度合いが少ない。故に、透明インクの液滴を吐出する各第二ノズル12Eの状態が確認できる。
<ノズル状態確認処理>
図5を参照し、ノズル状態確認処理の流れを説明する。CPU81は、ROM82からノズル状態確認処理プログラムを読み出して、ノズル状態確認処理を実行する。ノズル状態確認処理は、例えば、操作者により操作部85を介し所定の操作が行われたことをトリガとして開始される。
本ノズル状態確認処理は、変色領域3Aが感熱反応を示す領域である確認媒体3を使用した場合の処理である。変色領域3Aが塩化コバルト等の水に反応する指示薬を塗った領域である確認媒体3の場合、本ノズル状態確認処理のS11~S17の処理は不要である。
CPU81は、駆動回路95を制御し、確認媒体3が載置されたプラテン31の搬送を開始する(S1)。CPU81は、確認媒体3が吐出開始位置に到達したか判定する(S3)。確認媒体3は、プラテン31の予め定められた位置に載置する。従って、CPU81は、記憶装置84が記憶するプラテン31のY座標における吐出開始位置とプラテンモータ26のステップ数との対応関係に基づき、確認媒体3の搬送方向側の端部が吐出開始位置に到達したか判定する。これにより、CPU81は、確認媒体3が吐出開始位置に到達したか判定する。
CPU81は、吐出開始位置に到達していないと判定した場合(S3:NO)、S3の処理を繰り返す。CPU81は、吐出開始位置に到達したと判定した場合(S3:YES)、駆動回路95を制御し、確認媒体3が載置されたプラテン31の搬送を停止する(S5)。CPU81は、駆動回路91~93を制御し、第一ノズル12D及び第二ノズル12Eから夫々インクの液滴を吐出しながら、印刷ヘッド12を主走査方向に移送する(S7)。この際、各第一ノズル12Dは、各有色インクの液滴を第一所定トッド数ずつ吐出し、第一所定長さの各有色インクのラインを夫々形成する。これにより、各第一ノズル12Dは、確認媒体3の主走査方向に画素列を一列ずつ形成する。各第二ノズル12Eは、透明インクの液滴を第二所定トッド数吐出し、第二所定長さの透明インクのラインを夫々形成する。これにより、各第二ノズル12Eは、確認媒体3の主走査方向に画素列を一列ずつ形成する。
CPU81は、インクの吐出が終了したか判定する(S9)。具体的には、CPU81は、第二ノズル12Eから第二所定ドット数の透明インクの液滴が吐出されたか判定することにより、インクの吐出が終了したか判定する。CPU81は、インクの吐出が終了していないと判定した場合(S9:NO)、S9の処理を繰り返す。CPU81は、インクの吐出が終了したと判定した場合(S9:YES)、加熱位置にプラテン31の搬送を開始する(S11)。
CPU81は、加熱位置に到達したか判定する(S13)。具体的には、CPU81は、駆動回路94を制御して、変色領域3Aのみ加熱可能な位置にプラテン31を搬送したか判定することにより、加熱位置に到達したか判定する。CPU81は、加熱位置に到達していないと判定した場合(S13:NO)、S13の処理を繰り返す。
CPU81は、加熱位置に到達したと判定した場合(S13:YES)、変色領域3Aに対し定着温度による加熱を開始すると共にタイマをスタートする(S15)。CPU81は、定着時間より短い時間5秒~10秒をタイマにセットする。CPU81は、タイムアウトしたか判定する(S17)。CPU81は、タイムアウトしていないと判定した場合(S17:NO)、S17の処理を繰り返す。CPU81は、タイムアウトしたと判定した場合(S17:YES)、駆動回路94を制御して、セット位置にプラテン31の搬送を開始する(S19)。セット位置は、プラテン31に記録媒体や確認媒体3を載置する位置である。
CPU81は、プラテン31がセット位置に到達したか判定する(S21)。CPU81は、プラテン31がセット位置に到達していないと判定した場合(S21:NO)、S21の処理を繰り返す。CPU81は、プラテン31がセット位置に到達したと判定した場合(S21:YES)、ノズル状態確認処理を終了する。
<実施形態の主な作用、及び効果>
上記実施形態における印刷装置1は、有色インクを吐出する複数の第一ノズル12Dを有する第一ヘッド12A、及び透明インクを吐出する複数の第二ノズル12Eを有する第二ヘッド12Bを備える。また、印刷装置1は、プラテン31に載置された確認媒体3をガイドレールに沿って搬送するプラテンモータ26を備える。印刷装置1のCPU81は、プラテンモータ26による確認媒体3の搬送中に、第一ヘッド12Aを制御し、有色インクを確認媒体3の非変色領域3Bに吐出させ、第二ヘッド12Bを制御し、透明インクを変色領域3Aに吐出させる。これにより、確認媒体3に対する一回の主走査による印刷状態に基づき、例えば、操作者は、第一ノズル12D及び第二ノズル12Eの状態を確認できる。
上記実施形態におけるプラテンモータ26は、変色領域3Aが感熱反応する確認媒体3が載置されたプラテン31を搬送する。これにより、例えば、操作者は、感熱反応した変色領域3Aにより、第二ノズル12Eの状態が確認できる。
上記実施形態におけるプラテンモータ26は、変色領域3Aが搬送方向における端部に配置されている確認媒体3が載置されたプラテン31を搬送する。これにより、変色領域3Aが確認媒体3の端部以外に配置される場合と比較して、変色領域3Aだけを感熱させることが容易にできる。
上記実施形態における印刷装置1は、加熱部4を更に備える。加熱部4は、有色インクの定着温度で、変色領域3Aを感熱させる。加熱部4は、有色インクの定着温度で変色領域3Aを感熱させるので、加熱部4の発熱温度は変更される必要がない。従って、加熱部4の発熱温度が変色領域3Aを感熱させる温度になるまでの待ち時間が必要ない。また、加熱部4の発熱温度を可変にする必要がないので、コストが低減できる。
上記実施形態における加熱部4は、有色インクの定着時間より短い時間で変色領域3Aを感熱させる。有色インクの定着時間より短い時間で感熱反応が示されるので、加熱部4による加熱時間を短縮しても、例えば、操作者は、確認媒体3に対する印刷状態に基づき、第一ノズル12D及び第二ノズル12Eの状態を確認できる。
上記実施形態における印刷装置1のCPU81は、複数の第二ノズル12Eから記録媒体の色を抜染する抜染剤、又は有色インクを記録媒体に定着させる為の前処理剤を透明インクとして、複数の第一ノズル12Dよりも搬送方向下流で吐出させる。プラテンモータ26は、変色領域3Aが非変色領域3Bより搬送方向下流に配置されている確認媒体3を載置したプラテン31を搬送する。これにより、印刷装置1は、一回の主走査により、変色領域3Aに透明インクを非変色領域3Bに有色インクを吐出できる。
上記実施形態における確認媒体3は、印刷装置1による搬送方向の少なくとも一端部側に透明インクを吐出させる変色領域3A、及び変色領域3A以外の領域に有色インクを吐出させる非変色領域3Bを有する、ノズル状態を確認する為の媒体である。これにより、例えば、操作者は、確認媒体3に対する印刷状態に基づき、有色インク及び透明インクを夫々吐出する第一ノズル12D、及び第二ノズル12Eの状態を確認できる。
<変形例>
上記実施形態に限らず各種変形が可能なことはいうまでもない。上記実施形態のノズル状態確認処理のステップは、矛盾が無い範囲で組み替えても良い。定着温度は、180°に限らず、180°より低温又は高温であっても良い。この場合、定着温度に応じて、定着時間を調整すれば良い。感熱反応を示す変色領域3Aを加熱する温度は、定着温度と異ならせても良い。感熱反応を示す変色領域3Aの加熱時間は、5秒~10秒でなくても良い。加熱時間は、第二ノズル12Eの状態が確認可能な時間であれば良い。
上記実施形態において、加熱部4は、感熱反応を示す変色領域3Aのみを加熱した。しかしながら、これに限定されるわけではなく、加熱部4は、非変色領域3Bも加熱しても良い。加熱部4は、加熱ローラ、ヒータ、及び温風装置等の何れかであっても良い。
透明インクは、UVインクを含んでも良い。この場合、変色領域3Aに薬剤を塗布する必要はなく、印刷後に、紫外線を照射することにより、第二ノズル12Eの状態が確認できる。変色領域3Aが感熱反応を示す領域である場合、透明インクはイエローインクを含んでも良い。イエローインクの様に明るい色は、黒色の上に印刷しても目視し易いからである。
感熱反応を示す変色領域3Aは、感熱すると黒色に変色すると説明した。しかしながら、これに限定されるわけではなく、変色領域3Aは、感熱により、紺色、セピア、イエロー、赤色等の他の色に変色する様にしても良い。この場合、変色する色に応じて、透明インクの定義は変更しても良い。
第一ヘッド12Aは、第二ヘッド12Bより搬送方向下流に設けられても良い。この場合、確認媒体3'は、図6に例示する様に、搬送方向の両端部に非変色領域3Bを設け、各非変色領域3Bに隣接させて変色領域3Aを夫々設ければ良い。第一ヘッド12Aと第二ヘッド12Bは左右方向に並べても良い。有色インクの液滴を吐出する第一ノズル12D、及び透明インクの液滴を吐出する第二ノズル12Eは一つのヘッドに設けられても良い。いずれの場合も、第二ノズル12Eは第一ノズル12Dより外側に設けるのが望ましい。これらの場合、確認媒体3の変色領域3Aの配置は、ヘッドの構成に応じて変えれば良い。例えば、第一ヘッド12Aが第二ヘッド12Bの右側に配置された場合、変色領域3Aは確認媒体3の左側に配置するのが望ましい。
図4及び図6に例示する確認媒体3,3'において、変色領域3Aは、何れか一方のみであっても良い。この場合、変色領域3A及び非変色領域3Bの区別がし難い時には、変色領域3Aが設けられている側を特定可能なマーカー等を付加するのが好ましい。
確認媒体3の表面を示すマーカー3Cは、図4の例に限定されず、位置、形状、大きさ等は任意である。すなわち、各ノズルの状態が確認可能であれば良い。従って、マーカー3Cは、確認媒体3の裏面に設けても良い。
変色領域3Aの確認媒体3の長尺方向の長さは、"12L"以上であり、前後方向における、最も後端の第二ノズル12Eから最も後端の第一ノズル12Dより短くても良い。
印刷装置1は、確認媒体3に対し複数回主走査を行うことにより、第一ノズル12D及び第二ノズル12Eの状態を確認できる様にしても良い。この場合、印刷装置1は、例えば、一回目の主走査のみにおいて透明インクを吐出させれば良い。印刷装置1は、例えば、第一ノズル12Dから異なる有色インクを主走査毎に吐出させても良い。
加熱部4は、印刷装置1と別体であっても良い。印刷装置1は、プラテン31を前方に搬送させる過程で各インクを吐出させても良い。この場合、各インクの吐出後、印刷装置1は、加熱部4による確認媒体3に対する加熱の為に、再び後方にプラテン31を搬送させる。印刷装置1は、有色インク及び透明インクを同時に吐出させなくても良い。この場合、印刷装置1は、インクを吐出させる際に、プラテン31を前方に搬送させても良いし、後方に搬送させても良い。
例えば、キャリッジ13にスキャナを備え、印刷後の確認媒体3をスキャンし、CPU81が、確認媒体3の印刷状態に基づき、第一ノズル12D及び第二ノズル12Eの状態を特定しても良い。この場合、CPU81は、特定した第一ノズル12D及び第二ノズル12Eの状態を表示部86に表示させても良い。
ノズル状態確認処理等を実行する為のプログラム等は、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等に記憶し、印刷装置1は各種のプログラムをダウンロード等しても良い。
実施形態または変形例に応じて、印刷装置1は、ROM、RAM以外の他の種類の記憶装置を利用しても良い。例えば、印刷装置1は、CAM(Content Addressable Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の記憶装置を有しても良い。
実施形態または変形例に応じて、印刷装置1の電気的構成は図2と異なっていても良く、図2に例示した規格・種類以外のその他のハードウェアが印刷装置1に適用できる。
例えば、図2に示す印刷装置1の制御部は、ハードウェア回路で実現しても良い。一例として、CPU81の代わりに、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のリコンフィギュラブル回路、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で、制御部は実現しても良い。CPU81とハードウェア回路の双方で、制御部は実現しても良い。
<その他>
CPU81は、本発明の「制御部」の一例である。ベルト25、及びプラテンモータ26等は、本発明の「搬送部」の一例である。
1 印刷装置
3 確認媒体
3A 変色領域
3B 非変色領域
4 加熱部
12A 第一ヘッド
12B 第二ヘッド
12D 第一ノズル
12E 第二ノズル
25 ベルト
26 プラテンモータ
81 CPU

Claims (10)

  1. 有色インクを吐出する複数の第一ノズルを有する第一ヘッドと、
    透明インクを吐出する複数の第二ノズルを有する第二ヘッドと、
    前記透明インクの着弾部が変色する変色領域を有する確認媒体を搬送する搬送部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記搬送部による前記確認媒体の搬送中に、第一ヘッドを制御し、前記有色インクを前記確認媒体の前記変色領域以外の領域に吐出させ、第二ヘッドを制御し、前記透明インクを前記変色領域に吐出させる吐出制御手段を備え
    前記搬送部は、前記変色領域が感熱反応する前記確認媒体を搬送することを特徴とする印刷装置。
  2. 有色インクを吐出する複数の第一ノズルを有する第一ヘッドと、
    透明インクを吐出する複数の第二ノズルを有する第二ヘッドと、
    前記透明インクの着弾部が変色する変色領域を有する確認媒体を搬送する搬送部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記搬送部による前記確認媒体の搬送中に、第一ヘッドを制御し、前記有色インクを前記確認媒体の前記変色領域以外の領域に吐出させ、第二ヘッドを制御し、前記透明インクを前記変色領域に吐出させる吐出制御手段を備え
    前記吐出制御手段は、複数の前記第二ノズルから記録媒体の色を抜染する抜染剤、又は前記有色インクを前記記録媒体に定着させる為の前処理剤を前記透明インクとして、複数の前記第一ノズルよりも搬送方向下流で吐出させ、
    前記搬送部は、前記変色領域が前記領域より前記搬送方向下流に配置されている前記確認媒体を搬送することを特徴とする印刷装置。
  3. 前記搬送部は、前記変色領域が端部に配置されている前記確認媒体を搬送することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 加熱部を更に備え、
    前記加熱部は、前記有色インクの定着温度で、前記変色領域を感熱させることを特徴とする請求項1~の何れか一に記載の印刷装置。
  5. 前記加熱部は、前記有色インクの定着時間より短い時間で前記変色領域を感熱させることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記吐出制御手段は、複数の前記第二ノズルから記録媒体の色を抜染する抜染剤、又は前記有色インクを前記記録媒体に定着させる為の前処理剤を前記透明インクとして、複数の前記第一ノズルよりも搬送方向下流で吐出させ、
    前記搬送部は、前記変色領域が前記領域より前記搬送方向下流に配置されている前記確認媒体を搬送することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  7. 有色インクを吐出する複数の第一ノズルを有する第一ヘッド、透明インクを吐出する複数の第二ノズルを有する第二ヘッド、及び前記透明インクの着弾部が変色する変色領域を有する確認媒体を搬送する搬送部を備える印刷装置のノズル状態確認方法であって、
    制御部が、前記搬送部に、前記変色領域が感熱反応する前記確認媒体を搬送させ、前記搬送部による前記確認媒体の搬送中に、第一ヘッドを制御し、前記有色インクを前記確認媒体の前記変色領域以外の領域に吐出させ、第二ヘッドを制御し、前記透明インクを前記変色領域に吐出させる吐出制御ステップを備えることを特徴とするノズル状態確認方法。
  8. 有色インクを吐出する複数の第一ノズルを有する第一ヘッド、透明インクを吐出する複数の第二ノズルを有する第二ヘッド、及び前記透明インクの着弾部が変色する変色領域を有する確認媒体を搬送する搬送部を備える印刷装置のノズル状態確認方法であって、
    制御部が、前記搬送部による前記確認媒体の搬送中に、第一ヘッドを制御し、前記有色インクを前記確認媒体の前記変色領域以外の領域に吐出させ、第二ヘッドを制御し、前記透明インクを前記変色領域に吐出させる吐出制御ステップを備え
    前記吐出制御ステップにおいて、前記制御部は、複数の前記第二ノズルから記録媒体の色を抜染する抜染剤、又は前記有色インクを前記記録媒体に定着させる為の前処理剤を前記透明インクとして、複数の前記第一ノズルよりも搬送方向下流で吐出させ、前記搬送部は、前記変色領域が前記領域より前記搬送方向下流に配置されている前記確認媒体を搬送することを特徴とするノズル状態確認方法。
  9. 印刷装置による搬送方向の少なくとも一端部側に透明インクの着弾部が変色する変色領域、及び前記変色領域以外の領域に有色インクを吐出する領域を有し、前記変色領域が感熱反応する、ノズル状態を確認する確認媒体。
  10. 有色インクを吐出する複数の第一ノズルを有する第一ヘッドと、透明インクを吐出する複数の第二ノズルを有する第二ヘッドと、前記透明インクの着弾部が変色する変色領域を有する確認媒体を搬送する搬送部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記搬送部による前記確認媒体の搬送中に、第一ヘッドを制御し、前記有色インクを前記確認媒体の前記変色領域以外の領域に吐出させ、第二ヘッドを制御し、前記透明インクを前記変色領域に吐出させる吐出制御手段を備え、前記吐出制御手段は、複数の前記第二ノズルから記録媒体の色を抜染する抜染剤、又は前記有色インクを前記記録媒体に定着させる為の前処理剤を前記透明インクとして、複数の前記第一ノズルよりも搬送方向下流で吐出させる印刷装置に使用され、
    前記印刷装置による搬送方向の少なくとも一端部側に前記透明インクの着弾部が変色する前記変色領域、及び前記変色領域以外の領域に前記有色インクを吐出する領域を有し、前記変色領域が前記領域より前記搬送方向の下流に配置されている、ノズル状態を確認する確認媒体。
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