JP7054786B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明部と音響部とを備えた照明装置に関する。
従来、例えば、照明部と音響部とを備えた照明装置が知られている(例えば特許文献1参照)。このような照明装置では、照明部と音響部とが一体化されて、天井に取り付けられている。
特開2014-99369号公報
ところで、照明部と音響部とが一体化されていると、音響部のスピーカから出力された音を起因として、照明部が振動してしまうおそれがある。照明部の振動は、照明光を揺らめかせることとなり、ユーザに違和感を与えてしまう。
このため、本発明は、スピーカからの音を起因とした振動が照明部に影響することを抑制できる照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明装置の一態様は、少なくとも一つのスピーカを有する音響部と、照明部とが装置本体に対して一体的に設けられた照明装置であって、装置本体は、開口部を有しており、少なくとも一つのスピーカの重心は、開口部を平面視した場合に開口部内に配置されている。
また、本発明に係る照明装置の他の態様は、スピーカを有する音響部と、照明部とが装置本体に対して一体的に設けられた照明装置であって、装置本体は、開口部を有しており、照明装置の重心は、開口部を平面視した場合に開口部内に配置されている。
本発明によれば、スピーカからの音を起因とした振動が照明部に影響することを抑制できる。
図1は、実施の形態に係る照明装置を示す斜視図である。 図2は、実施の形態に係る照明装置を示す分解斜視図である。 図3は、図1のIII-III線を含む切断面を見た、照明装置の部分断面図である。 図4は、実施の形態に係るカバー体を取り除いた状態の音響部を示す説明図である。 図5は、実施の形態に係る一対のレンズカバーの概略構成を示す照明装置の平面図である。 図6は、実施の形態に係る第二収容部と、当該第二収容部に収容される各部材との概略構成を示す分解斜視図である。 図7は、実施の形態に係る第二収容部と、当該第二収容部に収容される各部材との概略構成を示す平面図である。 図8は、実施の形態に係る第一無線モジュールとレンズカバーとの位置関係を示す側面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
[照明装置の全体構成]
図1は、実施の形態に係る照明装置1を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る照明装置1を示す分解斜視図である。図3は、図1のIII-III線を含む切断面を見た、照明装置1の部分断面図である。
ここでは、照明装置1の装置本体2の短手方向をX軸方向と規定し、装置本体2の長手方向をY軸方向と規定し、X軸方向とY軸方向とに直交する方向をZ軸方向と規定する。また、装置本体2に対する第一導光板3側をX軸プラス方向と規定し、照明部20の第一開口部20aに対する第一無線モジュール46側をY軸プラス方向と規定し、照明装置1が取り付けられる造営材側をZ軸プラス方向と規定する。本実施の形態では、説明の便宜上、Z軸方向を上下方向として説明するが、照明装置1の使用形態によってはZ軸方向が上下方向とならない場合もある。
図1及び図2に示すように、照明装置1は、エッジライト方式の導光板を備えており、天井および壁などの造営材に固定されている。具体的には、照明装置1は、造営材に配設されている引っ掛けシーリング11等の外部の電源と電気的に接続された状態で固定されている。
照明装置1は、装置本体2と、第一導光板3と、第二導光板4と、第一遮光部材5と、第二遮光部材6と、透光カバー7と、一対の支持部材8とを備えている。
装置本体2は、Y軸方向に長尺な箱状体である。装置本体2は、外装カバー12と、一対の音響部40と、照明部20と、一対のレンズカバー23と、照明制御部13と、照明電源部15と、音響制御部16と、音響電源部17とを有する。
図2に示すように、外装カバー12は、Y軸方向に長尺な矩形状の箱体であり、Z軸プラス方向及びZ軸マイナス方向で開放されている。具体的には、外装カバー12は、Z軸マイナス方向側では、全体が開放されており、Z軸プラス方向側では、中央部分が略矩形状に開放されている。
また、外装カバー12は、音響部40と、照明部20、第一無線モジュール46、第二無線モジュール47、第一遮光部材5、第二遮光部材6、照明制御部13、照明電源部15、音響制御部16及び音響電源部17等を収容している。外装カバー12は、照明装置1の外側のカバーである。
[音響部]
音響部40は、一対のスピーカ41(図4参照)と、一対のスピーカ41を個別に覆う一対のカバー体42とを備えている。一対のスピーカ41及び一対のカバー体42は、外装カバー12におけるY軸方向の両端部に設けられている。一対のスピーカ41及び一対のカバー体42は、Y軸方向において、照明部20、第一遮光部材5、第二遮光部材6、照明制御部13、照明電源部15、音響制御部16及び音響電源部17を挟んで配置されている。一対のカバー体42は、それぞれ平板状であり、その底面がX軸方向から見て外方を向くように、傾く姿勢で外装カバー12に取り付けられている。一対のスピーカ41は、それぞれ対応するカバー体42に対応して傾く姿勢で外装カバー12に取り付けられている。具体的には、スピーカ41の指向中心が、カバー体42の底面の法線方向に平行となっている。ここで、指向中心とは、スピーカ41の指向性の中心方向、つまりスピーカ41の音の広がりの中心方向とする。
一対のスピーカ41には、不図示のケーブルを介して音響制御部16と、音響電源部17とが電気的に接続されている。一対のスピーカ41は、音響電源部17から電力が供給されるとともに、音響制御部16の制御によって音を出力する。
図4は、実施の形態に係るカバー体42を取り除いた状態の音響部40を示す説明図である。図4では、カバー体42の法線方向から音響部40を見た図であり、Z軸方向に対して傾いている。
図4に示すように、スピーカ41は、平面視略矩形状であり、その四辺のうち三辺が外装カバー12の内壁面に近接配置されている。このスピーカ41における三辺と、外装カバー12の内壁面との間には、緩衝材43が設けられている。図4において緩衝材43は、網掛けによって図示している。緩衝材43としては、スピーカ41の振動を吸収できるものであれば如何なるものを採用することができる。緩衝材43は、例えばゴムやウレタンなどの弾性体から形成されている。スピーカ41が音を出力することによって発生した振動は、緩衝材43によって吸収される。このため、スピーカ41を起因とした振動が、外装カバー12と、外装カバー12に収容された照明部20と、照明部20に支持された第一導光板3、第二導光板4などに伝わることが抑制されている。
[照明部]
照明部20は、Y軸方向に長尺な矩形状である。つまり、照明部20の長手方向がY軸方向となる。照明部20は、中央部分に円形状の第一開口部20aを有している。第一開口部20aは取付用の開口部であり、照明部20が、この第一開口部20aを介して引っ掛けシーリング11に取り付けられる。これにより、照明部20と引っ掛けシーリング11とが電気的に接続される。また、照明部20は、一対の発光モジュール21と、収容体25とを有する。
[発光モジュール]
図2に示すように、一対の発光モジュール21は、例えばネジ等の締結部材19により収容体25に固定されている。具体的には、一対の発光モジュール21は、第一開口部20aを挟むように、第一開口部20aに対してY軸プラス方向側及びY軸マイナス方向側にそれぞれ配置されている。なお、本実施の形態では、2つの発光モジュール21を用いているが、1つの発光モジュール21であってもよい。
図2及び図3に示すように、発光モジュール21は、基板120と、複数の第一光源121と、複数の第二光源122と、複数の配線部材120aとを有する。
基板120は、Y軸方向に長尺な矩形板状である。基板120には、複数の第一光源121及び複数の第二光源122が実装されている。基板120は、X-Y平面と略平行となるように、照明部20の収容体25に設置されている。基板120には、複数の第一光源121及び複数の第二光源122に給電する配線部材120aが固定されている。基板120は、配線部材120aに接続された不図示のケーブルを介して照明制御部13及び照明電源部15と電気的に接続されている。本実施の形態では、配線部材120aは、第一光源121と第二光源122との間に配置されている。
基板120は、第一光源121及び第二光源122が発した熱を放熱するように、図示しない放熱部に熱的に接続されていてもよい。放熱部は、外装カバー12にも熱的に接続されていてもよく、外装カバー12をヒートシンクとして機能させてもよい。
複数の第一光源121は、Y軸方向に長尺なマトリクス状となるように、基板120に配列されている。複数の第二光源122の一部は、複数の第一光源121に対してX軸プラス方向側でY軸方向に沿って配列されている。一方、その他の複数の第二光源122は、複数の第一光源121に対してX軸マイナス方向側でY軸方向に沿って配列されている。言い換えれば、複数の第一光源121に対し、X軸プラス方向側で配列されている複数の第二光源122と、X軸マイナス方向側で配列されている複数の第二光源122とは、複数の第一光源121を挟むように基板120に配列されている。
第一光源121及び第二光源122は、光の出射方向がZ軸マイナス方向を向いているため、Z軸マイナス方向に光を出射する。光の出射方向、つまり第一光源121及び第二光源122の各々の光軸は、Z軸方向と略平行である。
X軸プラス方向側で配列されている複数の第二光源122の光の出射方向側には、第一導光板3が配置されている。また、X軸マイナス方向側で配列されている複数の第二光源122の光の出射方向側には、第二導光板4が配置されている。X軸プラス方向側の第二光源122は、第一導光板3の入射面に光を照射する。また、X軸マイナス方向側の第二光源122は、第二導光板4の入射面に光を照射する。第二光源122は、光の出射方向がZ軸マイナス方向に向くように基板120に配列されている。具体的には、X軸プラス方向側の第二光源122は、光軸が第一導光板3の入射面に略直交して、入射面と対向するように配置されている。また、X軸マイナス方向側の第二光源122は、光軸が第二導光板4の入射面に略直交して、入射面と対向するように配置されている。つまり、第二光源122は、第一導光板3及び第二導光板4の各々の入射面と略垂直な関係にある。
また、第二光源122と第一導光板3及び第二導光板4との間には、第二光源122と第一導光板3及び第二導光板4とが接触しないように隙間が空けられている。
第一光源121及び第二光源122は、いわゆるSMD(Surface Mount Device)型のLED素子である。SMD型のLED素子とは、具体的には、樹脂成型されたキャビティの中にLEDチップ(発光素子)が実装され、キャビティ内に蛍光体含有樹脂が封入されたパッケージ型のLED素子である。例えば、青色LEDチップと黄色蛍光体含有樹脂との組み合わせにより白色光を放出する表面実装型LED素子が、第一光源121及び第二光源122として採用される。
第一光源121及び第二光源122は、照明制御部13により制御されて点灯及び消灯を行う。また、第一光源121及び第二光源122は、照明制御部13により制御されて調光及び調色が行われる。
なお、第一光源121及び第二光源122は、このような構成に限定されず、基板120上にLEDチップが直接的に実装されたCOB(Chip On Board)型のモジュールが用いられてもよい。また、第一光源121及び第二光源122が有する発光素子は、LEDに限定されず、例えば、半導体レーザ等の半導体発光素子、または、有機EL(Electro Luminescence)や無機EL等のEL素子等その他の固体発光素子であってもよい。
なお、もう一方側の発光モジュール21も同様の構成であるためその説明を省略する。
[レンズカバー]
図5は、実施の形態に係る一対のレンズカバー23の概略構成を示す照明装置1の平面図である。図5では、第一導光板3と、第二導光板4と、透光カバー7との図示を省略している。
図2、図3及び図5に示すように、一対のレンズカバー23は、第一開口部20aを挟むように、第一開口部20aに対してY軸プラス方向側及びY軸マイナス方向側にそれぞれ配置されている。レンズカバー23は、基板120と第一遮光部材5及び第二遮光部材6とによって固定されている。レンズカバー23は、Y軸方向に長尺な矩形板状をなし、透光性を有する例えば、アクリル、ポリカーボネート等の透明な樹脂材料で形成されている。
レンズカバー23は、複数の第一光源121が出射した光を配光制御するレンズであり、複数のレンズを有する。レンズカバー23は、複数の第一光源121を覆うように、発光モジュール21に配置されている。具体的には、レンズカバー23及び複数の第一光源121を平面視した場合に、レンズカバー23に形成されている個々のレンズは、各々の第一光源121に一対一で対応している。レンズカバー23の各々のレンズは、これらに対応する各々の第一光源121から出射した光が透過する際に、透過する光の配光角を制御する。
また、一対のレンズカバー23のそれぞれの外端部には、切欠き231が設けられている。具体的には、Y軸プラス方向側のレンズカバー23には、Y軸プラス方向側の端部に切欠き231が設けられている。Y軸マイナス方向側のレンズカバー23には、Y軸マイナス方向側の端部に切欠き231が設けられている。切欠き231は、例えば、第一開口部20a側の幅が小さく、反対側の幅が大きい平面視台形状に形成されている。
これら一対のレンズカバー23は、複数の第一光源121が出射した光を配光制御して、発光する。これにより一対のレンズカバー23は照明部20の発光領域となる。一対のレンズカバー23は、それぞれY軸方向に長尺であるので、発光領域もY軸方向に沿って長尺に設けられている。上述したように、一対のスピーカ41及び一対のカバー体42は、Y軸方向において、照明部20を挟んで配置されているので、一対のスピーカ41と発光領域とは、当該発光領域を平面視した場合に重なっていない。
[収容体]
図2及び図3に示すように、収容体25は、第一収容部251と、第二収容部252とを備えている。第一収容部251は、一対の発光モジュール21と、一対のレンズカバー23と、第一無線モジュール46と、第二無線モジュール47とを収容する筐体である。具体的には、第一収容部251は、Y軸方向に長尺で扁平な筐体であり、Z軸方向のマイナス方向側が全体として開放されている。第一収容部251は、第二収容部252におけるZ軸マイナス方向側に配置されている。第一収容部251は、平面視矩形状の板状部253と、板状部253の周囲を囲む壁部254とを備えている。
板状部253には、一対の発光モジュール21が複数の締結部材19によって固定されている。また、板状部253には、一対のレンズカバー23が第一遮光部材5、第二遮光部材6及び一対の発光モジュール21を介して固定されている。また、板状部253の中央部には、第一開口部20aの一部をなす開口253aが形成されている。
図2、図3及び図5に示すように、壁部254は、発光領域である一対のレンズカバー23を囲むように設けられている。具体的には、壁部254は、板状部253の一対の長辺部に設けられた第一壁部2541と、一対の短辺部に設けられた第二壁部2542とを有している。第一壁部2541は、Y軸方向に長尺であり、第二壁部2542は、X軸方向に長尺である。第一壁部2541の先端部には、板状部253と略平行な桁部255が形成されている。この桁部255には、第一導光板3及び第二導光板4を保持するための複数の貫通孔が、Y軸方向に所定の間隔をあけて形成されている。
図2に示すように、第二収容部252は、照明制御部13と、照明電源部15と、音響制御部16と、音響電源部17とを収容する筐体である。具体的には、第二収容部252は、Y軸方向に長尺な略直方体状の筐体であり、Z軸方向のマイナス方向側が全体として開放されている。この第二収容部252の開放された部分は、第一収容部251によって覆われている。
図6は、実施の形態に係る第二収容部252と、当該第二収容部252に収容される各部材との概略構成を示す分解斜視図である。図7は、実施の形態に係る第二収容部252と、当該第二収容部252に収容される各部材との概略構成を示す平面図である。
図6及び図7に示すように、第二収容部252は、平面視矩形状の板状部257と、板状部253の全周から立設する壁部258とを備えている。
壁部258の先端部は、板状部257と略平行な桁部259が形成されている。この桁部259には、第一収容部251が図示しない締結部材によって固定される。
板状部257には、第一取付板263と、第二取付板264とが図示しない締結部材によって固定されている。板状部257の中央部には、第一開口部20aの一部をなす開口257aが形成されている。
第一取付板263には、照明部20用の第一回路基板260が取り付けられている。第一取付板263は、Y軸方向に長尺な平面視略矩形状に形成されており、その全周にわたってリブ271が設けられている。また、第一取付板263には、第一開口部20aの一部をなす円筒部272が設けられている。円筒部272は、第一取付板263におけるY軸プラス方向側に偏った位置に配置されている。このため、第一取付板263は、円筒部272よりもY軸プラス方向側の面積が大きく、円筒部272よりもY軸マイナス方向側の面積が小さくなっている。円筒部272は、第一取付板263に固定された際には、板状部257の開口257aと連通する。固定後においては、円筒部272よりもY軸プラス方向側では、第一取付板263は、板状部257を概ね覆っている。他方、円筒部272よりもY軸マイナス方向側では、第一取付板263は、板状部257を半分程度覆っている。つまり、板状部257は、第一取付板263によって覆われていない領域が存在する。当該領域には、第二取付板264が配置されている。
また、照明部20用の第一回路基板260は、主基板260aと、主基板260aよりも大きさの小さい副基板260bとを備えている。主基板260aと、副基板260bとは、それぞれ配置箇所に対応した大きさに形成されている。例えば、主基板260aは、第一取付板263における円筒部272よりもY軸プラス方向側に配置されている。一方、副基板260bは、第一取付板263における円筒部272よりもY軸マイナス方向側に配置されている。
主基板260a及び副基板260bのそれぞれには、照明制御部13及び照明電源部15をなす複数の回路部品91が実装されている。複数の回路部品91には、例えば、電解コンデンサ、コイル、トランス、ノイズフィルタ、セラミックコンデンサ、抵抗素子、半導体素子などが挙げられる。
第二取付板264には、音響部40用の第二回路基板270が取り付けられている。第二取付板264は、平面視略正方形状に形成されており、その全周にわたってリブ265が設けられている。また、第二取付板264の底部には、複数の開口が形成されている。
音響部40用の第二回路基板270には、音響制御部16と及び音響電源部17をなす複数の回路部品92が実装されている。複数の回路部品92には、例えば、電解コンデンサ、コイル、トランス、ノイズフィルタ、セラミックコンデンサ、抵抗素子、半導体素子などが挙げられる。
[第一無線モジュール、第二無線モジュール]
図5に示すように、第一無線モジュール46は、Y軸プラス方向側のレンズカバー23の切欠き231内に配置されている。第一無線モジュール46は、照明部20用の無線信号を受信する無線モジュールである。第一無線モジュール46は、図示しない配線を介して、照明部20用の第一回路基板260に電気的に接続されている。これにより、第一無線モジュール46が受信した無線信号は、第一回路基板260にある照明制御部13に伝送される。
第二無線モジュール47は、Y軸マイナス方向側のレンズカバー23の切欠き231内に配置されている。第二無線モジュール47は、音響部40用の無線信号を受信する無線モジュールである。第二無線モジュール47は、図示しない配線を介して、音響部40用の第二回路基板270に電気的に接続されている。これにより、第二無線モジュール47が受信した無線信号は、第二回路基板270にある音響制御部16に伝送される。
第一無線モジュール46及び第二無線モジュール47に採用される無線通信は、電波(すなわち、可視光及び赤外光を除く)を用いた通信である。第一無線モジュール46及び第二無線モジュール47は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、BLE又はZigBee(登録商標)などの無線通信規格に基づいて無線通信を行う。
第一無線モジュール46は、カプセル状の筐体461と、筐体461に収容された無線受信部(図示省略)とを備えている。第一無線モジュール46の無線受信部は、照明装置1を操作するための操作端末から送信された無線信号を受信し、照明制御部13に出力する。
第二無線モジュール47は、カプセル状の筐体471と、筐体471に収容された無線受信部(図示省略)とを備えている。第二無線モジュール47の無線受信部は、操作端末から送信された無線信号を受信し、音響制御部16に出力する。
ここで、操作端末としては、無線通信可能な機器であれば如何様でもよく、例えば、スマートフォンなどの携帯端末、無線式のリモコンなどが挙げられる。操作端末は、照明部20用の無線信号を出力する。照明部20用の無線信号は、照明部20を制御するための信号である。照明部20用の無線信号には、例えば、第一光源121及び第二光源122を点灯させるための点灯指示、第一光源121及び第二光源122を消灯させるための消灯指示、又は、第一光源121及び第二光源122の調光比若しくは色温度(光色)を選択する指示などが含まれる。
また、操作端末は、音響部40用の無線信号を出力する。音響部40用の無線信号は、音響部40を制御するための信号である。音響部40用の無線信号には、例えば、スピーカ41を起動させるための起動指示、スピーカ41を停止させるための停止指示、音量を調整するための音量指示、スピーカ41が出力する音データなどが含まれる。
図8は、実施の形態に係る第一無線モジュール46とレンズカバー23との位置関係を示す側面図である。図8に示すように、第一無線モジュール46は、レンズカバー23からZ軸マイナス方向側に突出している。つまり、第一無線モジュール46は、発光領域に対して、当該発光領域からの光の出射方向に突出している。具体的には、第一無線モジュール46の筐体461がレンズカバー23からZ軸マイナス方向側に突出している。この位置関係であるので、第一無線モジュール46の無線通信をレンズカバー23が遮ることが抑制されている。また、筐体471内において第一無線モジュール46の無線受信部は、レンズカバー23よりもZ軸マイナス方向側に配置されていると、より安定した無線通信が可能となる。なお、第二無線モジュール47においても、側面視におけるレンズカバー23との位置関係は、第一無線モジュール46とレンズカバー23の位置関係と同様であるので、その説明は省略する。
また、図5に示すように、レンズカバー23を平面視した場合においては、第一無線モジュール46と第二無線モジュール47とは、第一収容部251の壁部254に囲まれた領域内に配置されている。具体的には、第一無線モジュール46は、Y軸プラス方向側のレンズカバー23の切欠き231内に配置されており、Y軸プラス方向側の壁部254に近接されている。一方、第二無線モジュール47は、Y軸マイナス方向側のレンズカバー23の切欠き231内に配置されており、Y軸マイナス方向側の壁部254に近接されている。このように、第一無線モジュール46と第二無線モジュール47とは、発光領域をなす一対のレンズカバー23を、Y軸方向で挟んで対向する位置に配置されている。これにより、発光領域から照射された光が、第一無線モジュール46と第二無線モジュール47とによって遮られることが抑制されている。また、第一収容部251内において、第一無線モジュール46と第二無線モジュール47とを極力距離を離して配置しているので、第一無線モジュール46が受信する照明部20用の無線信号と、第二無線モジュール47が受信する音響部40用の無線信号とが干渉しにくくなる。
[照明制御部]
照明制御部13は、第一光源121、第二光源122、第一無線モジュール46と電気的に接続されている。照明制御部13は、例えば第一光源121及び第二光源122の点灯回路部を制御することで、第一光源121及び第二光源122から出射させる光を調光制御及び調色制御することができる。照明制御部13は、第一無線モジュール46で受信された照明部20用の無線信号に基づいて第一光源121及び第二光源122を制御する。例えば、照明制御部13は、Y軸プラス方向側の複数の第一光源121だけの点灯、Y軸マイナス方向側の複数の第一光源121だけの点灯、全ての第一光源121だけの点灯、X軸プラス方向側で配列された複数の第二光源122だけの点灯、X軸マイナス方向側で配列された複数の第二光源122だけの点灯、又は、これらの組み合わせによる点灯を、照明部20用の無線信号に基づいて制御することができる。
照明制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備えたマイクロコンピュータを用いて構成することができる。照明制御部13は、例えば記憶部に記憶させた適宜のプログラムを実行させることで、所定の照明制御動作を行うことができる。記憶部は、例えば、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Road Only Memory)などの不揮発性半導体メモリを用いて構成することができる。
[音響制御部]
また、音響制御部16は、第二無線モジュール47で受信された音響部40用の無線信号に基づいてスピーカ41を制御する。例えば、音響制御部16は、無線信号に含まれる音データ及び音量指示に基づいてスピーカ41を制御することで、スピーカ41から音を出力させる。
音響制御部16は、例えば、CPUを備えたマイクロコンピュータを用いて構成することができる。音響制御部16は、例えば記憶部に記憶させた適宜のプログラムを実行させることで、所定の音響制御動作を行うことができる。記憶部は、例えば、フラッシュメモリやEEPROMなどの不揮発性半導体メモリを用いて構成することができる。音響制御部16は、音データを増幅するアンプ回路を含んでいてもよい。
[照明電源部]
図2及び図3に示すように、照明電源部15は、外部からの電力によって駆動する駆動回路、発光モジュール21を発光させるための電力を供給するケーブル等を有する。照明電源部15は、ケーブルを介して発光モジュール21に電力を供給する。
[音響電源部]
図2及び図3に示すように、音響電源部17は、外部からの電力によって駆動する駆動回路、一対のスピーカ41を駆動させるための電力を供給するケーブル等を有する。音響電源部17は、ケーブルを介して一対のスピーカ41に電力を供給する。
[導光板]
図3に示すように、第一導光板3は、複数の第一光源121のX軸プラス方向側に配置されている。第一導光板3は、X軸マイナス方向側の一端部が外装カバー12内で固定され、X-Y平面と略平行となるように支持されている。第一導光板3は、Y軸方向に長尺な板材であり、第一光源121のX軸プラス方向側に配列された複数の第二光源122からの光を導光する光学部材である。第一導光板3は、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂又はガラス等の透光性の部材であるが、透光性があればその他どのような材料で形成されてもよい。なお、第一導光板3の形状は、矩形状に限らず、円盤状でもよく、多角形状など、他の形状でもよい。第一導光板3は、導光板の一例である。
第一導光板3は、湾曲部31と、平板部35と、複数の係合部39とを有する。
湾曲部31は、第一導光板3におけるX軸マイナス方向の一端部側の部分であり、レンズカバー23に沿ってY軸方向に長尺である。湾曲部31は、X-Z平面で切断した場合の断面視で、第二光源122側から略円弧状に湾曲している。湾曲部31は、第二光源122が出射した光を平板部35に向けて導光する。
係合部39は、湾曲部31の第一光源121側の端部から突出している。この係合部39は、第一遮光部材5、第一導光板3及び発光モジュール21とともに、締結部材19によって共締めされる。
平板部35は、湾曲部31を通過した光を導光して出射することで、当該平板部35の周囲を照明する板状部である。平板部35は、X-Y平面と略平行に保持されている。平板部35は、装置本体2の長尺な縁辺から外方に向けて延設している。また、平板部35は、Y軸方向に長尺な矩形板状の平板である。
平板部35は、プリズム面35aと、出射面35bとを有する。
プリズム面35aは、平板部35のZ軸プラス方向側の面である。プリズム面35aは、X-Y平面と略平行である。プリズム面35aは、平板部35が導光する光を出射面35b側に向けて反射するように形成された面である。具体的には、プリズム面35aには、Z軸マイナス方向に凹むプリズムが複数形成されている。プリズムは、例えば、円錐状、角錐状、円錐台状、角錐台状、半球状等に凹んだ形状であってもよい。なお、プリズム面35aは、光を反射するだけでなく、例えば天井等を照明する光を出射してもよい。また、プリズム面35aは、切削や、印刷などによって形成することが可能である。
出射面35bは、平板部35のZ軸マイナス方向側の面であり、プリズム面35aと反対側の面である。出射面35bは、X-Y平面と略平行な平面である。出射面35bは、例えば床、壁等を照明する光を出射する。
第二導光板4は、複数の第一光源121のX軸マイナス方向側に配置されている。第二導光板4は、X軸マイナス方向側の一端部が外装カバー12内で固定され、X-Y平面と略平行となるように支持されている。第二導光板4は、Y軸方向に長尺な板状であり、第一光源121のX軸マイナス方向側に配列された第二光源122からの光を導光する光学部材である。第二導光板4は、導光板の一例である。
なお、第二導光板4については、装置本体2の中心を通過するY-Z平面に対して第一導光板3と対称な構成である。つまり、第一導光板3及び第二導光板4は、装置本体2における互いに対向する長尺な一対の縁辺のそれぞれから外方に向けて延設している。このため、第二導光板4における第一導光板3と同等の部分については同じ符号を用いて他の説明を省略する。
図1に示すように、第一導光板3と第二導光板4とは、照明装置1を平面視した場合に音響部40と重なっていない。このため、第一導光板3と第二導光板4とのそれぞれから出射された光は、音響部40に遮られることがない。また、音響部40から出力された音も、第一導光板3と第二導光板4とによって遮られることがない。
[支持部材]
図2及び図3に示すように、支持部材8は、Y軸方向に沿って長尺な板材であり、第一導光板3の平板部35を照明部20に支持する部材である。支持部材8は、平板部35の出射面35b側に配置される。支持部材8と、第二収容部252の桁部255の貫通孔とに対して図示しないネジを挿入して締結すると、支持部材8と桁部255とが第一導光板3の平板部35を挟持する。これにより支持部材8が第一導光板3を下方から支持するので、当該第一導光板3の姿勢が保持されることとなる。
[遮光部材]
第一遮光部材5は、複数の第一光源121が出射する光が第一導光板3に入射しないように、第一導光板3の湾曲部31と複数の第一光源121との間に配置されている。第一遮光部材5は、第一導光板3及びレンズカバー23に沿って、Y軸方向に長尺である。第一遮光部材5は、第一導光板3における湾曲部31から出射する光を遮光する。また、第一遮光部材5は、光を反射する光反射機能を有する。第一遮光部材5は、例えばポリブチレンテレフタレート等の非透光性の白色樹脂等で形成されている。また、第一遮光部材5は、アクリルやポリカーボネート等の樹脂材料に白色の樹脂を塗装して形成してもよい。なお、第一遮光部材5は、光拡散機能を有していてもよい。
なお、もう一方の第二遮光部材6については、装置本体2の中心を通過するY-Z平面に対し第一遮光部材5と対称な構成であるため、第一遮光部材5と同等の部分については同じ符号を用いて他の説明を省略する。
[透光カバー]
図2及び図3に示すように、透光カバー7は、装置本体2のZ軸マイナス方向側に配置されている。透光カバー7は、照明装置1をZ軸方向から見た場合において複数の第一光源121を覆うカバー部材であり、複数の第一光源121から出射した光が透過する透光性を有する。透光カバー7は、Y軸方向に長尺な矩形状である。透光カバー7は、例えばアクリルやポリカーボネート等の透光性樹脂又はガラス等の透光性を有する材料で構成されている。透光カバー7は、さらに、光拡散性を有していてもよい。つまり、透光カバー7は、透明カバーではなく、透光性及び光拡散性を有する拡散カバーであってもよい。この場合、透光カバー7は、光拡散材が内部に分散された乳白色の拡散パネルとすることができる。このような拡散カバーは、光拡散材を混合した透光性樹脂材料を所定形状に樹脂成型することによって作製することができる。光拡散材としては、シリカ粒子等の光反射性微粒子を用いることができる。
透光カバー7は、第一透光カバー70と、第二透光カバー80とを有する。
第一透光カバー70は、照明装置1をZ軸方向から見た場合における外側のカバー部材である。第一透光カバー70は、Y軸方向に長尺な矩形板状である。第一透光カバー70は、図示しない複数の係止片を有しており、この複数の係止片が第二透光カバー80を係止することで、第二透光カバー80を保持している。
第二透光カバー80は、第一透光カバー70と装置本体2との間に配置される。第二透光カバー80は、カバー枠部81と、カバー枠部81の内側から、湾曲部31に沿うように傾斜した傾斜部83とを有する。
カバー枠部81は、Y軸方向に長尺な矩形板状の枠体であり、第一透光カバー70の複数の係止片と係合している。傾斜部83は、カバー枠部81の内縁側に形成され、カバー枠部81に沿ってY軸方向に長尺である。傾斜部83は、Z-X平面で切断した断面を見た場合に、第一遮光部材5及び第二遮光部材6に沿うように、円弧状に湾曲している。
[重心位置]
照明装置1の重心位置について説明する。図5に示すように、第一開口部20aを平面視した場合、つまりZ軸方向視した場合に、照明装置1の全体的な重心は第一開口部20a内に配置されている。具体的には、照明装置1をなす各構成部材の重量バランスを調整することで、照明装置1の全体的な重心を第一開口部20a内に収めている。ここで、少なくとも一対のスピーカ41を合わせた重心は、第一開口部20aを平面視した場合に、第一開口部20a内に配置されているものとする。例えば、一対のスピーカ41のそれぞれの重量を同等とするとともに、第一開口部20aから一対のスピーカ41までのそれぞれの間隔も同等とすればよい。
また、第一回路基板260と第二回路基板270とを合わせた重心においても、第一開口部20aを平面視した場合に第一開口部20a内に配置されている。ここで、照明部20用の第一回路基板を単体にしてしまうと、音響部40用の第二回路基板270よりも大型で重量も大きくなりやすい。このため、本実施の形態では、第一回路基板260を、主基板260aと、主基板260aよりも大きさの小さい副基板260bとに分割している。そして、装置本体2における第一開口部20aを基準とした長手方向の一側方(Y軸プラス方向側)には主基板260aが配置されており、他側方(Y軸マイナス方向側)には副基板260b及び第二回路基板270が配置されている。このように、第一回路基板260を分割することにより、第一回路基板260と第二回路基板270とを合わせた重心を第一開口部20a内に容易に収めることが可能である。主基板260aに実装される複数の回路部品91と、副基板260bに実装される複数の回路部品91とは、第一回路基板260と第二回路基板270とを合わせた重心が第一開口部20a内に収まるように、その種類やレイアウトが決定されればよい。
[動作]
照明装置1は、操作端末から送信された照明部20用の無線信号及び音響部40用の無線信号に基づいて、ユーザが所望する照明及び音出力を実行する。受信時においては、照明部20用の無線信号及び音響部40用の無線信号が干渉するおそれもある。しかし、上述したように、第一無線モジュール46と第二無線モジュール47とは、第一収容部251内で極力距離を離して配置されているので、照明部20用の無線信号と音響部40用の無線信号とを同時に受信する場合、互いの無線信号が干渉しにくくなっている。
次に、照明装置1における照明時の動作について説明する。
照明制御部13は、第一無線モジュール46で受信された照明部20用の無線信号に基づいて第一光源121及び第二光源122を制御する。複数の第一光源121から出射した光は、レンズカバー23のレンズで配光制御されて透光カバー7を透光し、照明装置1のZ軸方向に進む。また、Y軸プラス方向側及びY軸マイナス方向側の複数の第二光源122から出射した光は、第一導光板3及び第二導光板4の各々の入射面に入射して湾曲部31及び平板部35を導光する。湾曲部31では、当該湾曲部31の外面で反射されたり、外面から出射しても第一遮光部材5及び第二遮光部材6で反射された光が入射したりする。平板部35を導光する一部の光は、プリズム面35aで反射されて出射面35bに向かい、出射面35bから出射する。こうして、この照明装置1では、透光カバー7、第一導光板3及び第二導光板4の各々から照明光を出射することで、周囲を照明することができる。
次に、照明装置1における音出力時の動作について説明する。
音響制御部16は、第二無線モジュール47で受信された音響部40用の無線信号に基づいてスピーカ41を制御する。一対のスピーカ41からは、音データに基づく音が出力される。音の出力時においては、一対のスピーカ41からは当該音を起因とした振動が発生する。この振動は、照明部20にも伝わる。例えば、一対のスピーカ41からの振動が照明部20に対して偏って伝わる場合には照明部20も大きく振動して、照明光も大きく揺らめくことになる。しかし、本実施の形態では、一対のスピーカ41の重心が、第一開口部20aを平面視した場合に第一開口部20a内に配置されているために、一対のスピーカ41のそれぞれからは照明部20に対して概ね均等に振動が伝わることになる。これにより、照明部20は比較的揺れにくくなって、揺らめきの小さい照明光とすることができる。特に、本実施の形態では、照明装置1全体の重心が、第一開口部20aを平面視した場合に第一開口部20a内に配置されているので、照明装置1全体がバランスよく造営材に設置されており、揺れにくい支持構造となっている。このため、スピーカ41からの音を起因とした振動が照明部20により影響しにくくなっている。
[作用効果]
次に、本実施の形態における照明装置1の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る照明装置1は、少なくとも一つのスピーカ41を有する音響部40と、照明部20とが装置本体2に対して一体的に設けられた照明装置1であって、装置本体2は、第一開口部20a(開口部)を有しており、少なくとも一つのスピーカ41の重心は、第一開口部20aを平面視した場合に開口部内に配置されている。
ここで、照明装置1は、第一開口部20aを介して造営材に支持されているが、この第一開口部20a内に、少なくとも一つのスピーカ41の全体的な重心が配置されているので、少なくとも一つのスピーカ41からは照明部20に対して概ね均等に振動が伝わることになる。これにより、照明部20は比較的揺れにくくなって、揺らめきの小さい照明光とすることができる。したがって、スピーカ41からの音を起因とした振動が照明部20に影響することを抑制できる。
また、装置本体2は、長尺であって、第一開口部20aを中央部に備えており、スピーカ41は、一対設けられており、一対のスピーカ41は、装置本体2における長手方向の両端部に設けられている。
これによれば、一対のスピーカ41が、装置本体2における長手方向の両端部に設けられているので、一対のスピーカ41を合わせた重心を、容易に第一開口部20a内に配置することができる。
また、装置本体2は、照明部用の第一回路基板260と、音響部40用の第二回路基板270とを収容しており、第一回路基板260と第二回路基板270とを合わせた重心は、第一開口部20aを平面視した場合に第一開口部20a内に配置されている。
これによれば、第一回路基板260と第二回路基板270とを合わせた重心が、第一開口部20aを平面視した場合に第一開口部20a内に配置されているので、照明装置1をよりバランスよく造営材に設置することができる。これにより、照明装置1をより揺れにくくすることができ、スピーカ41からの音を起因とした振動が照明部20に影響することを抑制できる。
また、第一回路基板260は、主基板260aと、主基板260aよりも大きさの小さい副基板260bとを備えており、装置本体2における第一開口部20aを基準とした長手方向の一側方には主基板260aが配置されており、他側方には副基板260b及び第二回路基板270が配置されている。
これによれば、第一回路基板260が主基板260aと副基板260bとを備えているので、第一回路基板260と第二回路基板270とを合わせた重心を第一開口部20a内に容易に収めることができる。
また、装置本体2は、照明部20と音響部40とを収容する外装カバー12を備え、スピーカ41と外装カバー12との間には、緩衝材43が設けられている。
これによれば、スピーカ41と外装カバー12との間には、緩衝材43が設けられているので、スピーカ41が音を出力することによって発生した振動は、緩衝材43によって吸収される。このため、スピーカ41を起因とした振動が、外装カバー12と、外装カバー12に収容された照明部20などに伝わることが抑制されている。したがって、スピーカ41からの音を起因とした振動が照明部20に影響することを一層抑制することができる。
また、照明装置1は、外装カバー12から外方に向けて延設するように、外装カバー12に取り付けられた導光板(第一導光板3及び第二導光板4)と、導光板に対して光を入射する光源(第二光源122)とを備えている。
これによれば、導光板を備えた照明装置1であっても、スピーカ41からの音を起因とした振動が照明部20及び導光板に影響することを抑制できる。
また、導光板は、互いに対向するように一対設けられている。
これによれば、互いに対向する一対の導光板を備えた照明装置1であっても、スピーカ41からの音を起因とした振動が照明部20及び一対の導光板に影響することを抑制できる。
また、照明装置1の重心は、第一開口部20aを平面視した場合に第一開口部20a内に配置されている。
これによれば、照明装置1の重心が、第一開口部20aを平面視した場合に第一開口部20a内に配置されているので、照明装置1全体がバランスよく造営材に設置されて、揺れにくい支持構造となっている。このため、スピーカ41からの音を起因とした振動が照明部20により影響しにくくなっている。
なお、照明装置1の全体の重心が、第一開口部20aを平面視した場合に第一開口部20a内に配置されているのであれば、一対のスピーカ41の重心が第一開口部20a内に配置されていなくてもよいし、第一回路基板260と第二回路基板270とを合わせた重心が第一開口部20a内に配置されていなくてもよい。
(その他の変形例等)
以上、本発明について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。以降の説明において、上記実施の形態と同一の部分においては、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
例えば、上記実施の形態では、照明部20用の第一回路基板260が2つの基板(主基板260a及び副基板260b)に分割されている場合を例示した。しかしながら、照明部20用の第一回路基板は、一枚の基板であっても3枚以上の基板であってもよい。
また、上記実施の形態では、音響部40用の第二回路基板270が一つの基板である場合を例示したが、音響部40用の第二回路基板は2枚以上の基板から構成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、一対の導光板(第一導光板3及び第二導光板4)を備えた照明装置1を例示して説明したが、導光板の設置個数は、1つであっても3つ以上であってもよい。また、導光板は、装置本体を囲むように配置された環状体であってもよい。また、導光板を備えていない照明装置であってもよい。
また、上記実施の形態では、取付用の第一開口部20aが装置本体2の中央部に設けられている場合を例示した。しかしながら、装置本体の中央部以外に第一開口部が設けられていてもよい。なお、上述したように、取付用の第一開口部20aが装置本体2の中央部に設けられていると、重量バランスを均等化しやすいので好適である。
また、上記実施の形態では、第一無線モジュール46と第二無線モジュール47とが、第一収容部251の壁部254内に配置されている場合を例示した。しかし、第一無線モジュールと第二無線モジュールとは、発光領域を挟んで配置されているのであれば、照明装置のいずれの場所に配置されていてもよい。例えば、第一無線モジュールと第二無線モジュールとのそれぞれは、音響部40の一対のカバー体42のそれぞれの内方に配置されていてもよい。
また、上記実施の形態では、一対のスピーカ41が装置本体2における長手方向の両端部に設けられている場合を例示した。しかしながら、一対のスピーカの全体的な重心の位置が装置本体の第一開口部内に配置されているのであれば、一対のスピーカの設置箇所は如何様でもよい。例えば、一対のスピーカは、収容体内に配置されていてもよい。
また、スピーカは、一つの照明装置に対して、1つでも3つ以上でも設けられていてもよい。この場合、少なくとも一つのスピーカの全体的な重心が、装置本体の第一開口部内に配置されていればよい。例えば、1つのスピーカとしては、装置本体を囲む環状のスピーカが挙げられる。この場合においても、環状の1つのスピーカの重心が装置本体の第一開口部内に配置されていればよい。また、スピーカが複数ある場合には、複数のスピーカの複合的な重心が、装置本体の第一開口部内に配置されていればよい。
また、上記実施の形態では、第一導光板3及び第二導光板4を備えた照明装置1を例示したが、導光板を有さない照明装置であってもよい。
また、上記実施の形態では、平面視十字形状の照明装置1を例示したが、照明装置1の平面視形状は如何様でもよい。その他の照明装置の平面視形状としては、円形状、矩形状、矩形状以外の多角形状、楕円状などが挙げられる。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 照明装置
2 装置本体
3 第一導光板(導光板)
4 第二導光板(導光板)
12 外装カバー
20 照明部
20a 第一開口部(開口部)
40 音響部
41 スピーカ
43 緩衝材
122 第二光源(光源)
260 第一回路基板
260a 主基板
260b 副基板
270 第二回路基板

Claims (6)

  1. 少なくとも一つのスピーカを有する音響部と、照明部とが装置本体に対して一体的に設けられた照明装置であって、
    前記装置本体は、長尺であって、中央部に開口部を有するとともに、前記照明部用の第一回路基板と、前記音響部用の第二回路基板とを収容しており、
    前記スピーカは、一対設けられており、
    一対の前記スピーカは、前記装置本体における長手方向の両端部に設けられており、
    一対の記スピーカの重心は、前記開口部を平面視した場合に前記開口部内に配置されており、
    前記第一回路基板と前記第二回路基板とを合わせた重心は、前記開口部を平面視した場合に前記開口部内に配置されている
    照明装置。
  2. 前記第一回路基板は、主基板と、前記主基板よりも大きさの小さい副基板とを備えており、
    前記装置本体における前記開口部を基準とした前記長手方向の一側方には、前記主基板が配置されており、他側方には、前記副基板及び前記第二回路基板が配置されている
    請求項に記載の照明装置。
  3. 前記装置本体は、前記照明部と前記音響部とを収容する外装カバーを備え、
    前記スピーカと前記外装カバーとの間には、緩衝材が設けられている
    請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記外装カバーから外方に向けて延設するように、前記外装カバーに取り付けられた導光板と、
    前記導光板に対して光を入射する光源とを備える
    請求項に記載の照明装置。
  5. 前記導光板は、互いに対向するように一対設けられている
    請求項に記載の照明装置。
  6. 前記照明装置の重心は、前記開口部を平面視した場合に前記開口部内に配置されている
    請求項1~のいずれか一項に記載の照明装置。
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