以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、「略**」との記載は、「略同一」を例に挙げて説明すると、全く同一はもとより、実質的に同一と認められるものを含む意図である。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
以下、本発明の実施の形態に係る照明装置について説明する。
(実施の形態1)
[構成]
図1は、実施の形態1に係る照明装置1を示す斜視図である。図2は、実施の形態1に係る照明装置1を示す分解斜視図である。図3は、図1のIII−III線における実施の形態1に係る照明装置1を示す部分断面図である。図4は、実施の形態1に係る照明装置1の発光モジュール21、配線部材120a、第1遮光部材5等を示す部分拡大断面図である。
照明装置1の短手方向をX軸方向と規定し、照明装置1の長手方向をY軸方向と規定し、X軸方向とY軸方向と直交する方向をZ軸方向と規定する。また、装置本体2に対する第1導光板3側をX軸プラス方向と規定し、本体モジュール20の第1開口部20aに対する常夜灯側をY軸プラス方向と規定し、照明装置1を取付ける天井側をZ軸プラス方向と規定し、X、Y、Zの各方向を表示する。そして、図1に示す各方向は、図2に示す各方向に対応させて表示する。図2以降の図においても、同様である。
図1及び図2に示すように、照明装置1は、エッジライト方式の導光板を用いており、天井および壁などの造営材に固定されている。具体的には、照明装置1は、天井に配設されている引っ掛けシーリング11等の外部の電源と電気的に接続された状態で固定されている。
照明装置1は、装置本体2と、第1導光板3と、第2導光板4と、第1遮光部材5と、第2遮光部材6と、一対の支持部材8と、透光カバー7と、複数の受け具9とを備えている。
装置本体2は、Y軸方向に長尺な箱状体である。装置本体2は、外装カバー12と、本体モジュール20と、一対のレンズカバー23と、制御部13と、受信部14と、電源部15とを有する。
外装カバー12は、Y軸方向に長尺な矩形状の箱体であり、Z軸プラス方向及びZ軸マイナス方向で開いている。外装カバー12は、本体モジュール20、第1遮光部材5、第2遮光部材6、制御部13、受信部14、電源部15等を収容している。外装カバー12は、照明装置1の外側のカバーである。
本体モジュール20は、Y軸方向に長尺な矩形状であり、中央部分に円形状の第1開口部20aを有する。本体モジュール20は、この第1開口部20aを介して引っ掛けシーリング11と電気的に接続される。本体モジュール20は、一対の発光モジュール21と、収容体25とを有する。
[発光モジュール]
図2に示すように、一対の発光モジュール21は、例えばネジ等の締結部材19により収容体25に固定されている。具体的には、一対の発光モジュール21は、第1開口部20aを挟むように、第1開口部20aに対してY軸プラス方向側及びY軸マイナス方向側にそれぞれ配置されている。なお、本実施の形態では、2つの発光モジュール21を用いているが、1つの発光モジュール21であってもよい。
図2及び図3に示すように、発光モジュール21は、基板120と、複数の第1光源121と、複数の第2光源122とを有する。
基板120は、Y軸方向に長尺な矩形板状である。基板120は、複数の第1光源121及び複数の第2光源122を実装している。基板120は、X軸方向及びY軸方向で規定される平面と略平行となるように、本体モジュール20の収容体25に設置されている。基板120には、複数の第1光源121及び複数の第2光源122に給電する配線部材120aが固定されている。基板120は、配線部材120aに接続された不図示のケーブルを介して電源部15と電気的に接続されている。配線部材120aは、第1光源121及び第2光源122に給電するリード線と、基板120とリード線とを電気的に接続するコネクタとを含む。配線部材120aには、絶縁部材で被覆された金属配線を含む意味である。本実施の形態では、配線部材120aは、基板120の上で点在している。
Y軸プラス方向側の基板120には、第2開口部120bが形成されている。第2開口部120bは、発光モジュール21のY軸プラス方向の端部側に形成される。発光モジュール21を平面視した場合に、受信部14は、第2開口部120bと重なるように、形成されている。これにより、受信部14は、リモコンから送信される信号を受信可し易くなる。第2開口部120bは、開口部の一例である。
基板120は、第1光源121及び第2光源122が発した熱を放熱するように放熱部に熱的に接続されていてもよい。放熱部は、外装カバー12にも熱的に接続されていてもよく、外装カバー12もヒートシンクとしても役割を果たしてもよい。
複数の第1光源121は、Y軸方向に長尺なマトリクス状となるように、基板120に配列されている。複数の第2光源122の一部は、複数の第1光源121の配列のX軸方向における基板120の両端部のX軸プラス方向及びX軸マイナス方向で、Y軸方向に沿って配列されている。言い換えれば、複数の第1光源121に対し、X軸プラス方向側で配列されている複数の第2光源122と、X軸マイナス方向側で配列されている複数の第2光源122とは、複数の第1光源121を挟むように、基板120に配列されている。複数の第1光源121の配列のX軸方向における基板120の両端部のX軸プラス方向が、複数の第1光源121の配列の短手方向における基板120の両端部の一方の一例である。また、複数の第2光源122の配列のX軸方向における基板120の両端部のX軸マイナス方向が、複数の第2光源122の配列の短手方向における基板120の両端部の他方の一例である。また、第1光源121及び第2光源122は、光源の一例である。
第1光源121及び第2光源122は、光の出射方向がZ軸マイナス方向に向いているため、Z軸マイナス方向に光を出射する。光の出射方向、つまり第1光源121及び第2光源122の各々の光軸は、Z軸方向と略平行である。
X軸プラス方向側で配列している複数の第2光源122の光の出射方向側には、第1導光板3が配置されている。また、X軸マイナス方向側で配列している複数の第2光源122の光の出射方向側には、第2導光板4が配置されている。X軸プラス方向側の第2光源122は、第1導光板3の入射面31aに光を照射する。また、X軸マイナス方向側の第2光源122は、第2導光板4の入射面31aに光を照射する。X軸プラス方向側の第2光源122は、光軸が第1導光板3の入射面31aに略直交して、入射面31aと対向するように配置されている。また、X軸マイナス方向側の第2光源122は、光軸が第2導光板4の入射面31aに略直交して、入射面31aと対向するように配置されている。つまり、第2光源122は、第1導光板3及び第2導光板4の各々の入射面31aと略垂直な関係にある。
また、第2光源122と第1導光板3及び第2導光板4との間には、第2光源122と第1導光板3及び第2導光板4とが接触しないように隙間が空けられている。
第1光源121及び第2光源122は、いわゆるSMD(Surface Mount Device)型のLED素子である。SMD型のLED素子とは、具体的には、樹脂成型されたキャビティの中にLEDチップ(発光素子)が実装され、キャビティ内に蛍光体含有樹脂が封入されたパッケージ型のLED素子である。第1光源121及び第2光源122は、電源部15に設けられている制御部13により制御されて点灯及び消灯を行う。また、第1光源121及び第2光源122は、電源部15に設けられている制御部13により制御されて調光及び調色が行われる。例えば、青色LEDチップと黄色蛍光体含有樹脂との組み合わせにより白色光を放出する表面実装型LED素子が、第1光源121及び第2光源122として採用される。
なお、第1光源121及び第2光源122は、このような構成に限定されず、第1光源121及び第2光源122の基板120上にLEDチップが直接的に実装されたCOB(Chip On Board)型のモジュールが用いられてもよい。また、第1光源121及び第2光源122が有する発光素子は、LEDに限定されず、例えば、半導体レーザ等の半導体発光素子、または、有機EL(Electro Luminescence)、無機EL等のEL素子等その他の固体発光素子であってもよい。
なお、もう一方の発光モジュール21も同様の構成であるためその説明を省略する。
[レンズカバー]
図2及び図3に示すように、一対のレンズカバー23は、第1開口部20aを挟むように、第1開口部20aに対してY軸プラス方向側及びY軸マイナス方向側にそれぞれ配置されている。レンズカバー23は、基板120と第1遮光部材5及び第2遮光部材6とによって固定されている。レンズカバー23は、Y軸方向に長尺な矩形板状をなし、透光性を有する例えば、アクリル、ポリカーボネート等の透明な樹脂等の材料で形成されている。
レンズカバー23は、複数の第1光源121が出射した光を配光制御するカバーであり、複数のレンズを有する。レンズカバー23は、複数の第1光源121を覆うように、発光モジュール21に配置されている。具体的には、レンズカバー23及び複数の第1光源121を平面視した場合に、レンズカバー23に形成されている個々のレンズは、各々の第1光源121に一対一で対応している。レンズカバー23の各々のレンズは、これらに対応する各々の第1光源121から出射した光が透過する際に、透過する光の配光角を制御する。
なお、もう一方のレンズカバー23も同様の構成であるためその説明を省略する。
[収容体]
収容体25は、一対の発光モジュール21と、一対のレンズカバー23とを収容する筐体である。収容体25には、一対の発光モジュール21が複数の締結部材19によって固定されている。また、収容体25には、一対のレンズカバー23が第1遮光部材5、第2遮光部材6及び一対の発光モジュール21を介して固定されている。
[制御部]
制御部13は、第1光源121、第2光源122及び受信部14と電気的に接続されている。制御部13は、例えば点灯回路部を制御することで、第1光源121及び第2光源122から出射させる光を調光制御及び調色制御することができる。制御部13は、リモコンから送信される信号に基づいて第1光源121及び第2光源122を制御する。制御部13は、第1光源121及び第2光源122を点灯、消灯させることができるように構成されている。例をあげると、制御部13は、Y軸プラス方向側の複数の第1光源121だけ、Y軸マイナス方向側の複数の第1光源121だけ、全ての第1光源121だけ、X軸プラス方向側で配列された複数の第2光源122だけ、X軸マイナス方向側で配列された複数の第2光源122だけ、又は、これらを選択し、選択した組み合わせによる点灯をさせることができる。つまり、制御部13は、複数の第1光源121、一部の第2光源122及び他の一部の第2光源122を選択的に点灯させる。
また、制御部13は、複数の第1光源121の一部を常夜灯に点灯させることができる。常夜灯として点灯する箇所は、Y軸プラス方向側の複数の第1光源121である。常夜灯として点灯する複数の第1光源121は、基板120の第2開口部120bの周辺に配置されている。なお、複数の第1光源121とは別に、常夜灯として点灯する第3光源がさらに設けられていてもよい。
制御部13は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)を備えたマイクロコンピュータを用いて構成することができる。制御部13は、例えば記憶部に記憶させた適宜のプログラムを実行させることで、所定の照明制御動作を行うことができる。記憶部は、たとえば、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性半導体メモリを用いて構成することができる。
[受信部]
図2に示すように、受信部14は、例えばリモコンから送信される信号を受信できるように構成されている。受信部14は、赤外線受光素子、赤外線受光素子の出力を増幅し所定の信号処理を行う信号処理部等で構成される。リモコンからの信号には、第1光源121及び第2光源122を調光制御する調光指令、第1光源121及び第2光源122を調色制御する調色指令などの点灯モードの情報が含まれている。受信部14は、赤外線受光素子で受信した信号から復調した点灯モードの情報を、信号処理部が制御部13に出力する。
[電源部]
図2及び図3に示すように、電源部15は、外部からの電力によって駆動する駆動回路、発光モジュール21を発光させるための電力を供給するケーブル等を有する。電源部15は、ケーブルを介して発光モジュール21に電力を供給する。
[導光板]
第1導光板3は、複数の第1光源121のX軸プラス方向側に配置されている。複数の第1光源121のX軸プラス方向側が複数の第1光源121の一方側の一例である。第1導光板3は、X軸マイナス方向側の端部が外装カバー12内で固定され、X軸方向及びY軸方向で規定される平面と略平行となるように支持されている。第1導光板3は、Y軸方向に長尺な板状であり、複数の第1光源121のX軸プラス方向側に配列された複数の第2光源122からの光を導光する光学部材である。第1導光板3は、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂又はガラス等の透光性の部材であるが、透光性があればその他どのような材料で形成されてもよい。なお、第1導光板3の形状は、矩形状に限らず、円盤状でもよく、多角形状など、他の形状でもよい。第1導光板3は、導光板の一例である。
図3に示すように、第1導光板3は、湾曲部31と、平板部35と、複数の係合部39とを有する。
湾曲部31は、第1導光板3におけるX軸マイナス方向の端縁側の部分であり、レンズカバー23に沿ってY軸方向に長尺である。湾曲部31は、X軸方向及びZ軸方向で規定される平面で切断した場合の断面視で、第2光源122側から略円弧状に湾曲している。湾曲部31は、第2光源122が出射した光を平板部35に導光させる。湾曲部31は、入射面31aから入射した光を平板部35に導光させるように湾曲している。
図4に示すように、湾曲部31は、入射面31aと、外径面31bと、内径面31cと、一対の突出部32とを有する。
入射面31aは、複数の第2光源122からの光が入射する面である。入射面31aは、複数の第2光源122から出射する光が入射するように、複数の第2光源122の光軸と略垂直に配置されている。つまり、入射面31aは、複数の第2光源122が配列されたY軸方向に沿って形成されている。入射面31aは、第1導光板3の側面の一部である。
外径面31bは、相対する第1遮光部材5側の面であり、主に平板部35へ光を導光させるように、光を反射するように湾曲した面である。外径面31bは、X軸プラス方向側の第1遮光部材5に沿ってY軸方向に長尺である。
内径面31cは、外径面31bと反対側の面であり、主に平板部35へ光を導光させるように、光を反射するように湾曲した面である。内径面31cは、Y軸方向に長尺である。
突出部32は、Y軸方向に延設する入射面31aの両端縁に、Y軸方向に沿って形成されている。一対の突出部32は、入射面31aに対向する複数の第2光源122であって、Y軸方向に配列された複数の第2光源122の両端側に位置する。このため、入射面31aは、突出部32によって、複数の第2光源122から出射された光を、より多く集光することができる。
図2及び図3に示すように、係合部39は、湾曲部31の第2光源122側から第1光源121側に近づくように張り出ている。係合部39には、切り欠きが形成されている。係合部39は、第1遮光部材5、第1導光板3及び発光モジュール21を、締結部材19によって共締めする際に、切り欠きに配置される締結部材19により、第1遮光部材5と発光モジュール21との間で仮締めされる。
平板部35は、湾曲部31を導光してきた光を導光させ、周囲を照明する光を出射する板である。平板部35は、X軸方向及びY軸方向で規定される平面と略平行に保持されている。平板部35は、湾曲部31のX軸プラス方向側、つまり、装置本体2のX軸プラス方向側に配置されている。平板部35は、湾曲部31に沿ってY軸方向に長尺な矩形板状の平板である。平板部35は、板部の一例である。
平板部35は、プリズム面35aと、出射面35bと、貫通孔35cとを有する。
プリズム面35aは、平板部35のZ軸プラス方向側の面である。プリズム面35aは、X軸方向及びY軸方向で規定される平面と略平行である。プリズム面35aは、導光する光を出射面35b側に向けて反射するように形成された面である。具体的には、プリズム面35aには、Z軸マイナス方向に凹むプリズムが複数形成されている。プリズムは、本実施の形態で円錐状に凹んだ形状であるが、角錐状、円錐台状、角錐台状、半球状等に凹んだ形状であってもよい。なお、プリズム面35aは、光を反射するだけでなく、例えば天井等を照明する光を出射してもよい。プリズム面35aは、裏面の一例である。なお、プリズム面35aの形成は、切削、印刷などによって形成することが可能である。
出射面35bは、平面状であり、平板部35のZ軸マイナス方向側の面であり、プリズム面35aと反対側の面である。出射面35bは、X軸方向及びY軸方向で規定される平面と略平行である。出射面35bは、例えば床、壁等を照明する光を出射する。出射面35bは、表面の一例である。
貫通孔35cは、出射面35bからプリズム面35aにかけて貫通する。複数の貫通孔35cは、湾曲部31側に形成され、Y軸方向に沿って所定の間隔をあけて配列されている。
支持部材8は、Y軸方向に沿って長尺であり、平板部35を本体モジュール20に支持する部材である。支持部材8は、平板部35の出射面35b側に配置される。支持部材8には、複数のネジ穴が所定の間隔をあけて配列されている。複数のネジ穴は、複数の貫通孔35cと一対一で対応している。
第1導光板3は、複数の貫通孔35cを介して、支持部材8のネジ穴にネジを締結することで、第1導光板3が収容体25に支持される。
第2導光板4は、複数の第1光源121のX軸マイナス方向側に配置されている。複数の第1光源121のX軸マイナス方向側が複数の第1光源121の他方側の一例である。第2導光板4は、X軸マイナス方向側の端縁が外装カバー12内で固定され、X軸方向及びY軸方向で規定される平面と略平行となるように支持されている。第2導光板4は、Y軸方向に長尺な板状であり、複数の第1光源121のX軸マイナス方向側に配列された複数の第2光源122からの光を導光する光学部材である。第2導光板4は、導光板の一例である。
第2導光板4の平板部35は、湾曲部31のX軸マイナス方向側、つまり、装置本体2のX軸マイナス方向側に配置されている。
なお、第2導光板4については、第1導光板3をZ軸方向及びY軸方向で規定される平面に対し対称であり、第1導光板3と同様の構成あるため、同様の構成である部分については同様の符号を用いて他の説明を省略する。支持部材8においても同様である。
[遮光部材]
第1遮光部材5は、第1導光板3の湾曲部31と複数の第1光源121との間に配置され、複数の第1光源121から出射する光が第1導光板3に入射するのを妨げている。第1遮光部材5は、第1導光板3及びレンズカバー23に沿って、Y軸方向に長尺である。第1遮光部材5は、第1導光板3における湾曲部31の外径面31bから出射する光を遮光する。第1遮光部材5は、遮光部材の一例である。
第1遮光部材5は、光を反射する光反射機能を有する。第1遮光部材5は、例えばポリブチレンテレフタレート等の非透光性の白色樹脂等で形成されている。また、第1遮光部材5は、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂材料に白色の樹脂を塗装して形成してもよい。なお、第1遮光部材5は、光拡散機能を有していてもよい。
第1遮光部材5は、第1遮光カバー51と、第2遮光カバー52とを有する。
第1遮光カバー51は、レンズカバー23のX軸プラス方向側の端縁に沿ってY軸方向に長尺である。第1遮光カバー51は、第1遮光部材5のZ軸マイナス方向から見た場合に、基板120の上の配線部材120aを覆う。第1遮光カバー51には、配線部材120aを覆うための厚み部分が存在している。第1遮光カバー51は、遮光カバーの一例である。
第1遮光カバー51の厚み部分には、配線部材120aを収容する収容空間51bが形成されている。収容空間51bは、コネクタ、リード線等の配線部材120aを収容可能に、Y軸方向に長尺である。収容空間51bに配線部材120aが収容されることで、配線部材120aが第1遮光カバー51に覆われる。
第1遮光カバー51のZ軸マイナス方向側の面は、締結部材19を挿通する締結孔51aの周辺部分が凹んでおり、他の部分は略均一な面である。
図4に示すように、第1遮光カバー51は、レンズカバー23の端縁に沿って突出する突出係合部51cを有する。少なくとも第1遮光部材5、第1導光板3及び発光モジュール21が締結部材19によって共締めされた場合に、突出係合部51cは、発光モジュール21とでレンズカバー23を挟むように、レンズカバー23の端縁と係合してレンズカバー23を係止する。また、少なくとも、第2遮光部材6、第2導光板4及び発光モジュール21が締結部材19によって共締めされた場合に、突出係合部51cは、発光モジュール21と挟むように、レンズカバー23の端縁と係合してレンズカバー23を係止する。つまり、突出係合部51cは、締結部材19による押圧力でレンズカバー23を発光モジュール21に固定している。
図2及び図3に示すように、第1遮光カバー51には、複数の締結孔51aが形成されている。複数の締結孔51aの各々は、複数の係合部39の切り欠きに一対一で対応している。これにより、締結部材19は、第1遮光カバー51の締結孔51a、係合部39の切り欠き、発光モジュール21の締結孔をこの順で挿通して、収容体25のネジ穴に螺合されることで、これらを共締めする。
第2遮光カバー52は、第1導光板3のZ軸マイナス方向から見た場合に、湾曲部31の外径面31bを覆っている。第2遮光カバー52は、湾曲部31に沿ってY軸方向に長尺である。また、第2遮光カバー52は、湾曲部31の外径面31bに沿って湾曲している。つまり、第2遮光カバー52は、透光カバー7へ光が入射しないように、外径面31bから出射する光を遮光している。第2遮光カバー52は、外径面31bから出射した光が再び、外径面31bに入射するように、光を反射する。また、第2遮光カバー52も、透光カバー7に向かう光を増やすように、第1光源121から出射した光を反射する。
第2遮光部材6は、第2導光板4の湾曲部31と複数の第1光源121との間に配置され、複数の第1光源121から出射する光が第2導光板4に入射するのを妨げている。第2遮光部材6は、第2導光板4における湾曲部31の外径面31bから出射する光を遮光する。第2遮光部材6は、遮光部材の一例である。
なお、もう一方の第2遮光部材6については、Z軸方向及びY軸方向で規定される平面に対し対称であり、第1遮光部材5と同様の構成であるため、同様の構成である部分については同様の符号を用いて他の説明を省略する。
[透光カバー]
図5は、実施の形態1に係る照明装置1の透光カバー7を示す斜視図である。
図3及び図5に示すように、透光カバー7は、装置本体2のZ軸マイナス方向側に配置され、装置本体2に対して着脱可能である。透光カバー7は、開口2aを閉じるように開口2aにスライド挿入されることで、装置本体2に保持される。透光カバー7は、装置本体2のZ軸マイナス方向側の、複数の第1光源121から出射された光を通過させる開口2aを閉じている。透光カバー7をスライドする方向は、Y軸方向である。
透光カバー7は、照明装置1をZ軸方向から見た場合において複数の第1光源121を覆うカバー部材であり、複数の第1光源121から出射した光が透過する透光性を有する。透光カバー7は、Y軸方向に長尺な矩形状である。透光カバー7は、複数の爪部を有し、複数の爪部が、第1遮光カバー51に固定されている受け具9と係合することで、装置本体2に保持される。受け具9は、透光性を有する樹脂材料であり、第1遮光部材5及び第2遮光部材6のそれぞれに複数固定されている。本実施の形態では、受け具9は、その凹凸が透光カバー7に投影されないように、透明な樹脂材料を用いて構成されている。
透光カバー7は、例えばアクリル、ポリカーボネート等の透光性樹脂又はガラス等の透光性を有する材料で構成されている。透光カバー7は、さらに、光拡散性を有していてもよい。つまり、透光カバー7は、透明カバーではなく、透光性及び光拡散性を有する拡散カバーであってもよい。この場合、透光カバー7は、光拡散材が内部に分散された乳白色の拡散パネルとすることができる。このような拡散カバーは、光拡散材を混合した透光性樹脂材料を所定形状に樹脂成型することによって作製することができる。光拡散材としては、シリカ粒子等の光反射性微粒子を用いることができる。なお、後述する第1透光カバー70及び第2透光カバー80においても透光カバー7と同様の材料及び性質であってもよく、第1透光カバー70及び第2透光カバー80に含まれる構成においても同様の材料及び性質であってもよい。
透光カバー7は、第1透光カバー70と、第2透光カバー80とを有する。
第1透光カバー70は、照明装置1をZ軸方向から見た場合における外側のカバー部材であり、開口2aを覆う。第1透光カバー70は、Y軸方向に長尺な矩形板状である。第1透光カバー70は、複数の突片75を有し、複数の突片75が第2透光カバー80を係止することで、第2透光カバー80を保持している。
第1透光カバー70は、カバー板部71と、カバー側壁部73とを有する。
カバー板部71は、X軸方向及びY軸方向で規定される平面に対して略平行な透光性の平板である。カバー板部71は、平面視で、複数の第1光源121を覆っている。カバー側壁部73は、カバー板部71の外周端縁から立ち上がるように形成された透光性の側壁である。カバー側壁部73には、第2透光カバー80を係止する突片75が形成されている。
第2透光カバー80は、第1透光カバー70と装置本体2との間に配置される。第2透光カバー80は、カバー枠部81と、一対の傾斜部83と、複数の爪部85と、補強部87とを有する。
カバー枠部81は、Y軸方向に長尺な矩形板状の枠体であり、第1透光カバー70の複数の突片75と係合し固定される。突片75は、第2透光カバー80を第1透光カバー70に嵌めた際に、カバー枠部81のZ軸プラス方向側の外周端縁と係合し、第2透光カバー80が第1透光カバー70から離間することを阻止する。第1透光カバー70に第2透光カバー80を取付けた状態では、第1透光カバー70と傾斜部83との間に図3の空間Kが形成されている。カバー枠部81は、枠部の一例である。
カバー枠部81の外周端縁側には、パッキン88が設けられている。透光カバー7を装置本体2に取り付けた場合に、パッキン88は、装置本体2と透光カバー7との間を封止する。パッキン88は、例えば、ゴム等の樹脂材料からなり、スポンジ、緩衝材等である。
図2及び図4に示すように、傾斜部83は、カバー枠部81の内縁側に形成され、カバー枠部81のY軸方向に沿って長尺である。言い換えれば、一対の傾斜部83は、カバー枠部81の両縁部の一方縁及び他方縁の各々に沿って形成されている。一対の傾斜部83は、X軸方向及びZ軸方向で規定される平面で切断して断面視た場合に、第1遮光部材5及び第2遮光部材6の各々の第1遮光カバー51を沿うように、円弧状に湾曲している。一対の傾斜部83は、Y軸方向及びZ軸方向で規定される平面で切断して断面視した場合に、第1透光カバー70に近づくにつれて末広がりである。一方側の傾斜部83は、他方側の傾斜部83と、Z軸方向及びY軸方向で規定される平面に対し対称である。傾斜部83は、透明なカバーであってもよく、透光性及び光拡散性を有する拡散カバーであってもよい。
第2透光カバー80と第1遮光部材5及び第2遮光部材6とをZ軸マイナス方向から見た場合に、一方側の傾斜部83が第1遮光部材5と重なり、他方側の傾斜部83が第2遮光部材6と重なっている。傾斜部83、第1遮光カバー51及び湾曲部31は、この順で、重なるようにZ軸プラス方向に並んでいる。
一対の傾斜部83は、Y軸方向におけるカバー枠部81の内縁の長さよりも短く形成されている。つまり、一対の傾斜部83が短くなり、一対の傾斜部83が存在していない空間が存在することにより、透光カバー7を装置本体2の開口2aを閉じるように開口2aにスライド挿入することができるようになる。開口2aを閉じる際にスライド挿入する方向は、Y軸プラス方向である。このため、透光カバー7をスライド挿入するスライド量は、一対の傾斜部83が存在していない空間のY軸方向の長さ分である。
複数の爪部85は、傾斜部83の先端縁に形成され、Y軸方向に並んでいる。一方側の傾斜部83に形成された爪部85は、他方側の傾斜部83に形成された爪部85に近づくように、傾斜部83の先端縁から延びている。他方側の傾斜部83に形成された爪部85においても同様である。
補強部87は、一対の傾斜部83の先端縁に形成され、Z軸方向と交差するX軸方向における一方側の傾斜部83と他方側の傾斜部83と架橋状態で接続する。言い換えれば、補強部87は、スライドする方向と略直交する方向に延びて、一方側の傾斜部83と他方側の傾斜部83とを架橋している。補強部87は、一対の傾斜部83の変形を抑制するように、一対の傾斜部83を補強している。本実施の形態では、1つの補強部87が一対の傾斜部83に形成されているが、2以上の補強部87が一対の傾斜部83に形成されていてもよい。
補強部87は、透光カバー7を装置本体2の開口2aを閉じるように開口2aにスライド挿入する際に、装置本体2の内部に存在するアンテナ等の装置と接触することを回避することができる位置に形成されている。
補強部87は、略透明である。補強部87は、第2透光カバー80のY軸方向における中央部分に形成されている。つまり、補強部87は、照明装置1を平面視で、第1開口部20aのZ軸マイナス方向側に存在している。このため、補強部材は、第1光源121が出射した光を妨げ難い位置に配置されている。なお、透光カバー7には、一本の補強部87に限定されず、二本以上の補強部87が形成されていてもよい。
また、一対の傾斜部83のY軸プラス方側の端縁には、カバー枠部81に沿って、一方側の傾斜部83と他方側の傾斜部83とを接続する側壁89が形成されている。側壁89は、一対の傾斜部83を補強する役割も備えている。側壁89には、透光カバー7を装置本体2の開口2aを閉じるように開口2aにスライド挿入する際に、リモコンの操作を受付けるアンテナと接触することを回避するために、切り欠き89aが形成されている。
[受け具]
図6は、図3のVI−VI線における実施の形態1に係る照明装置1の受け具9を示す部分拡大断面図である。
図6に示すように、複数の受け具9の一部は、第1遮光部材5のZ軸マイナス方向側で、Y軸方向に配列されて固定されている。また、複数の受け具9の他の一部は、第2遮光部材6のZ軸マイナス方向側で、Y軸方向に配列されて固定されている。
受け具9は、爪部85と係合することで、透光カバー7を装置本体2に保持する。本実施の形態では、複数の受け具9と、複数の爪部85は、一対一で対応している。
受け具9は、アクリル、ポリカーボネート等の透光性を有する樹脂材料である。本実施の形態では、受け具9は、その凹凸が透光カバー7に投影されないように、透明な樹脂材料を用いて構成されている。
受け具9は、中空の筐体であり、爪部85の挿入を受け入れる挿入口91aを有する。言い換えれば、挿入口91aは、爪部85をスライド可能に挿入する。挿入口91aは、受け具9のY軸マイナス方向側に形成されている。透光カバー7を装置本体2の開口2aを閉じるように開口2aにスライド挿入する際に、Y軸プラス方向側にスライドしてきた爪部85が挿入口91aから挿入され、受け具9は、挿入された爪部85を保持する。また、透光カバー7を装置本体2の開口2aを開くようにスライドする際に、Y軸マイナス方向側にスライドしてきた爪部85が挿入口91aから抜け出される。
受け具9は、第1保持部91と、第2保持部92と、係止片95とを有する。
第1保持部91には、受け具9のY軸マイナス方向側に配置され、爪部85をスライド可能に挿入する挿入口91aが形成されている。第1保持部91は、挿入口91aから挿入される爪部85を第1の態様で保持することができる。具体的には、爪部85が第1保持部91内で保持されている場合に、第1保持部91は、爪部85のZ軸プラス方向以外を囲むため、爪部85がZ軸プラス方向以外へ移動することを規制している。このため、第1の態様は、後述する図8の(c)で示すように装置本体2の開口2aの一部が開いた状態であり、透光カバー7が装置本体2に取り付けられ、爪部85がZ軸プラス方向に移動することが可能な態様である。
第1保持部91には、挿入口91aを形成する立壁部91bが形成されている。立壁部91bは、挿入口91aを形作る突出部である。立壁部91bは、第1の態様で保持される爪部85をY軸マイナス方向へ移動することを抑制する。
第2保持部92は、第1保持部91に対して上る段状に形成されている。第2保持部92には、受け具9のY軸プラス方向側に配置され、挿入口91a、第1保持部91を通過して挿入される爪部85を当て留めて保持する。第2保持部92は、挿入口91aから挿入される爪部85を、第1の態様と異なる第2の態様で保持することができる。具体的には、爪部85が第2保持部92内で保持されている場合に、第2保持部92は、爪部85のY軸マイナス方向以外を囲むため、爪部85がY軸マイナス方向以外へ移動することを規制している。つまり、爪部85は、第2保持部92と係止片95とにより、第1の態様と異なる第2の態様で保持される。
係止片95は、Y軸方向に長尺であり、第1保持部91から第2保持部92に跨って設けられている。係止片95は、爪部85とスライド可能に係合する。係止片95は、爪部85が第1保持部91と第2保持部92との間を移動する際に、爪部85の移動を抑制するために、受け具9の内部に突出している。爪部85が第1保持部91と第2保持部92との間を移動する際に、係止片95は、爪部85と当接して爪部85の移動する力により受け具9の外側に弾性変形し、爪部85が離れるにつれて復元力により元に戻る。
係止片95は、受け具9の内部に突出しているため、第2保持部92に爪部85が存在する場合に、爪部85がY軸マイナス方向へ移動することを抑制する。このため、第2の態様は、図1で示すように透光カバー7を装置本体2の開口2aを閉じた状態で取り付けられ、係止片95により爪部85の移動が抑制されている態様である。第2の態様は、第1の態様よりも爪部85を保持する力が強い。
[透光カバーの取り付け]
透光カバー7を装置本体2への取り付けについて説明する。
図7は、実施の形態1に係る照明装置1の装置本体2に対し透光カバー7を着脱する状態を示す斜視図である。図8は、図7のVIII−VIII線における実施の形態1に係る照明装置1の装置本体2に対し透光カバー7を着脱する状態を示す断面図である。図9は、図8のIX−IX線における実施の形態1に係る照明装置1の受け具9及び爪部85等を示す部分拡大断面図である。
図7に示すように、透光カバー7の傾斜部83を装置本体2の開口2aに挿入し、装置本体2のY軸マイナス方向側の端縁に透光カバー7の空間83aに対応させた状態で、透光カバー7を装置本体2に配置し、透光カバー7で開口2aの一部を覆う。これが、図7、図8の(a)、図9の(a)で示す状態である。図8の(a)は、図7のVIII−VIII線における透光カバー7を装置本体2に取り付ける前の状態を示し、実施の形態1に係る照明装置1を示す断面図である。図9の(a)は、図8の(a)のIXA−IXA線における実施の形態1に係る照明装置1の受け具9、透光カバー7等を示す部分拡大断面図である。
図8の(a)及び図9の(a)に示すように、透光カバー7をY軸プラス方向にスライドさせると、透光カバー7の爪部85は、受け具9の挿入口91aから挿入される。挿入口91aから挿入された透光カバー7の爪部85は、図9の(b)で示す状態となる。図9の(b)は、図8の(a)のIXA−IXA線において爪部85が第1保持部91に挿入された状態を示し、実施の形態1に係る照明装置1の受け具9、透光カバー7等を示す部分拡大断面図である。図9の(b)に示すように、爪部85は、第1保持部91を通過して第2保持部92に進む際に、係止片95を受け具9の外側に弾性変形させながら、第2保持部92に進む。
爪部85が第2保持部92に挿入されて、図8の(b)及び図9の(c)で示す状態となる。図8の(b)は、図7のVIII−VIII線における実施の形態1に係る照明装置1を示す断面図である。図9の(c)は、図8の(b)のIXB−IXB線における実施の形態1に係る照明装置1の受け具9、透光カバー7等を示す部分拡大断面図である。図8の(b)及び図9の(c)に示すように、爪部85は第2保持部92に挿入され、係止片95がその復元力により元に戻る。
このように、開口2aを閉じるように透光カバー7を開口2aにスライド挿入することで、複数の爪部85が複数の第2保持部92に一対一で対応するように第2の態様で保持される。つまり、複数の爪部85が装置本体2の複数の受け具9に一対一で対応するように保持されるため、透光カバー7は、装置本体2に取り付けられる。また、装置本体2に取り付けられた透光カバー7は、開口2aを開いてY軸マイナス方向にスライドされることで、装置本体2から取り外すことができる。
また、図8の(c)に示すように、複数の爪部85が複数の第1保持部91に一対一で対応するように第1の態様で保持されると、各々の爪部85は、Z軸プラス方向側に移動することができる。透光カバー7は、第2の態様である場合よりも、装置本体2から容易に取り外し易い状態で保持される。
[位置関係]
次に、貫通孔35cと第2光源122との位置関係について、図10を用いて説明する。
図10は、実施の形態1に係る第1導光板3及び第2光源122を示す平面図である。
図10に示すように、平板部35に形成されている貫通孔35cは、第1導光板3及び第2導光板4内を進行する光を遮ってしまう。つまり、湾曲部31を導光してきた光が平板部35に進行する。このとき、導光する光の一部は、貫通孔35cによって遮られる。このため、第1導光板3及び第2導光板4内には、影が形成され易くなる。このような影が発生すると、第1光源121の発光時に、第1導光板3及び第2導光板4の出射面35bから出射する光に輝度斑が生じてしまい、見栄えが悪くなる。
このような観点から、図10に示すように、本実施の形態では、影の発生を抑制するために、貫通孔35c周辺における複数の第2光源122を密に配置している。具体的には、複数の貫通孔35cの少なくとも一つに入射面31aを介して対向する対向領域H1では、非対向領域H2よりも複数の第2光源122が密に配置されている。つまり、貫通孔35cからY軸方向に配置されている、配列された複数の第2光源122の一部を密に配置する。このように、複数の第2光源122の一部を密に配置ことで、各々の第2光源122が出射した光によって貫通孔35cが明るく照らされるため、貫通孔35cによって生じる影を打ち消し易くなる。非対向領域H2は、隣り合う2つの対向領域H1の間の領域であり、貫通孔35cに対向していない。
非対向領域H2に配置される複数の第2光源122は対向領域H1から離れるにしたがって間隔が大きくなるように配列されている。なお、非対向領域H2では、2つの対向領域H1に挟まれている領域であるので、複数の第2光源122の間隔は、真ん中の間隔が最も広く、両端の間隔が最も狭くなっている。このため、非対向領域H2においては、複数の第2光源122が対向領域H1から離れるにしたがって間隔が大きくなるように配列されているので、対向領域H1から離れるにつれて徐々に輝度が弱まる。これにより、対向領域H1と非対向領域H2との境界部分で急峻に輝度が変化することを抑えることで、輝度ムラが目立つことを抑制している。
[動作]
このような照明装置1では、複数の第1光源121から出射した光は、レンズカバー23のレンズで配光制御されて透光カバー7に入射する。具体的には、レンズカバー23から出射した光は、一部が第1透光カバー70で拡散されて、第1透光カバー70から出射する。また、レンズカバー23から出射した光は、他の一部が第2透光カバー80の傾斜部83に入射し、傾斜部83で拡散されたり、傾斜部83を透過して遮光部材で反射され、再び傾斜部83に入射して傾斜部83で拡散されたりする。これにより、空間K内に光が広がる。このため、透光カバー7からは、光の均一性が高められた光を出射することができる。
また、Y軸プラス方向側及びY軸マイナス方向側の複数の第2光源122から出射した光は、第1導光板3及び第2導光板4の各々の入射面31aに入射して湾曲部31及び平板部35を導光する。湾曲部31では、内径面31c及び外径面31bで反射されたり、外径面31bから出射しても第1遮光部材5及び第2遮光部材6で反射された光が入射したりする。平板部35を導光する一部の光は、プリズム面35aで反射されて出射面35bに向かい、出射面35bから出射する。また、平板部35を導光する他の一部の光は、プリズム面35aから出射し、天井を照明する。こうして、この照明装置1では、透光カバー7、第1導光板3及び第2導光板4の各々から光を出射することで、周囲を照明することができる。
[照明態様]
次に、照明装置1の照明態様について説明する。
図11は、実施の形態1に係る照明装置1を示す平面図及び側面図である。
図11に示すように、照明装置1を平面視した場合に、照明装置1は、第1導光板3から光が出射する第1出射領域R1と、第2導光板4から光が出射する第2出射領域R2と、透光カバー7から光が出射する第3出射領域R3とを有する。この照明装置1では、制御部13がX軸プラス方向側の複数の第2光源122を点灯させることで、第1導光板3から光を出射させて、周囲を照明することができる。つまり、この照明装置1では、第1導光板3の出射面35bに対応する第1出射領域R1から光が出射する。第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3のそれぞれの面積は、略等しい。
また、この照明装置1では、制御部13がX軸マイナス方向側の複数の第2光源122を点灯させることで、第2導光板4から光を出射させて、周囲を照明することができる。つまり、この照明装置1では、第2導光板4の出射面35bに対応する第2出射領域R2から光が出射する。
さらに、この照明装置1では、制御部13が複数の第1光源121を点灯させることで、一対のレンズカバー23を介して透光カバー7から光を出射させて、周囲を照明することができる。つまり、この照明装置1では、透光カバー7に対応する第3出射領域R3から光が出射する。
この照明装置1では、制御部13がX軸プラス方向側の複数の第2光源122だけを点灯させれば第1出射領域R1から光が出射し、制御部13がX軸マイナス方向側の複数の第2光源122だけを点灯させれば第2出射領域R2から光が出射し、制御部13が複数の第1光源121だけを点灯させれば第3出射領域R3から光が出射する。このように、この照明装置1では、第1導光板3から光が出射する第1出射領域R1と、第2導光板4から光が出射する第2出射領域R2と、第1光源121から光が出射する第3出射領域R3とで照らし分けを行うことができる。
また、この照明装置1では、制御部13がY軸プラス方向側の複数の第1光源121を常夜灯に点灯させれば、一対のレンズカバー23を介して透光カバー7から常夜灯としての光を出射させることができる。
この照明装置1では、第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3から出射する光量は、略等しい。つまり、制御部13は、第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3から出射する各々の光量が等しくなるように、複数の第1光源121、複数の第2光源122が出射する光量を制御するため、電源部15を制御する。
また、この照明装置1では、第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3のそれぞれを点灯させることができるが、これら領域を任意に組み合わせた点灯を行うこともできる。また、第3出射領域R3をY軸プラス方向側及びY軸マイナス方向側に分割し、照らし分けを行うことができてもよい。
[作用効果]
次に、本実施の形態における照明装置1の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る照明装置1は、光源を有し、光源から出射された光を通過させる開口2aが形成された装置本体2と、長尺であり、光源を覆う透光性の透光カバー7とを備える。また、透光カバー7は、Y軸方向と交差するX軸方向の両端部の一方と他方とを架橋状態で接続する補強部87を有する。そして、透光カバー7は、開口2aを閉じるように開口2aにスライド挿入されることで、装置本体2に保持される。
これによれば、補強部87がY軸方向と交差するX軸方向における透光カバー7の両端部の一方と他方とを架橋状態で接続している。このため、透光カバー7の剛性を確保することができている。このため、開口2aを閉じるように透光カバー7を装置本体2の開口2aにスライド挿入する際に、透光カバー7が湾曲したりして取り付け難くなり難い。また、透光カバー7を装置本体2から取り外す場合においても同様である。
したがって、装置本体2に対し透光カバー7の着脱を容易に行うことができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、透光カバー7は、さらに、開口2aを覆う第1透光カバー70と、第1透光カバー70に固定されるカバー枠部81と、カバー枠部81の両縁部の一方縁及び他方縁の各々に沿って形成された一対の傾斜部83とを有する第2透光カバー80とを有する。また、一対の傾斜部83は、透光カバー7をY軸方向と直交する平面で切断して断面視した場合に、第1透光カバー70に近づくにつれて末広がりである。そして、一対の傾斜部83と第1透光カバー70との間には、空間83aが形成されている。
これによれば、第1透光カバー70が開口2aを覆い、第2透光カバー80がカバー枠部81の両縁部の一方縁及び他方縁の各々に沿って形成された一対の傾斜部83を有する。一対の傾斜部83は、透光カバー7をY軸方向と直交する平面で切断して断面視した場合に、第1透光カバー70に近づくにつれて末広がりになっている。このため、複数の第1光源121が出射した光を、第2透光カバー80の一対の傾斜部83が拡散することで、一対の傾斜部83と第1透光カバー70との間の空間83aに光が入り込み易くなる。このため、透光カバー7から光の均一性が高められた光を出射することができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、補強部87は、一対の傾斜部83を架橋状態で接続する。
これによれば、傾斜部83の強度を確保することができる。特に、本実施の形態のように、傾斜部83が湾曲した板状の部材であれば、一対の傾斜部83の先端を架橋することで、補強部87の強度を確保することができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、一対の傾斜部83は、Y軸方向における第1透光カバー70の長さよりも短い。
これによれば、一対の傾斜部83がY軸方向における第1透光カバー70の長さよりも短いため、一対の傾斜部83が短くなっている部分に空間83aが生まれる。このため、例えば図7のように透光カバー7を装置本体2に取り付ける前の状態にすることができる。また、この透光カバー7では、装置本体2に脱着する際のスライド量が大きくなり難いため、装置本体2に対し透光カバー7の着脱を容易に行うことができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、透光カバー7は、さらに、爪部85を有する。また、装置本体2は、爪部85と係合する受け具9を有する。受け具9は、爪部85をスライド可能に挿入する挿入口91aが形成され、爪部85を第1の態様で保持する第1保持部91と、第1保持部91を通過して挿入される爪部85を当て留める第2保持部92と、第1保持部91から第2保持部92に跨って設けられて爪部85とスライド可能に係合する係止片95とを有する。そして、爪部85は、第2保持部92と係止片95とにより、第1の態様と異なる第2の態様で保持される。
これによれば、第1保持部91が挿入口91aから挿入される爪部85を第1の態様で保持する。また、第2保持部92が第1保持部91に対して段状に形成されて挿入される爪部85を当て留めて、係止片95が爪部85と係合して、爪部85の移動を抑制して第2の態様で保持している。このため、爪部85は、第2保持部92に第2の態様で保持される場合は、第2保持部92により当て留められ、かつ、係止片95と係合するため、第1の態様よりも強固に保持される。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、第2保持部92は、第1保持部91に対して上る段状に形成される。
これによれば、第2保持部92が第1保持部91に対して上る段状に形成されるため、爪部85が第2の態様で保持されている状態から、不意に爪部85が第2の態様で保持されなくなったとしても、第1保持部91が爪部85を第1の態様で保持することができる。このため、この照明装置1では、透光カバー7の落下を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、光源は、基板120に実装された複数の第1光源121と、基板120に実装された複数の第2光源122とを有する。また、さらに、周囲を照明する光を出射する平板部35と、複数の第2光源122が出射した光を平板部35に導光させる湾曲部31とを有し、複数の第2光源122が出射した光を導光する導光板と、Y軸方向と直交する平面で切断して断面視した場合に、湾曲部31に沿って配置され、第1光源121から出射する光が導光板に入射するのを妨げる遮光部材とを備える。そして、傾斜部83は、Y軸方向と直交する平面で切断して断面視した場合に、遮光部材に沿って配置されている。
これによれば、遮光部材が湾曲部31に沿って配置され、第1光源121から出射する光が導光板に入射するのを妨げる。また、傾斜部83は、Y軸方向と直交する平面で切断して断面視した場合に、遮光部材に沿って配置されている。このため、第1光源121から出射した光が、遮光部材に入射する前に、傾斜部83に入射して拡散され易くなる。また、傾斜部83を透光して遮光部材に入射しても、遮光部材で反射されて傾斜部83に入射し、傾斜部83でさらに拡散される。このため、一対の傾斜部83と第1透光カバー70との間の空間83aに光が入り込み易くなる。このため、透光カバー7から光の均一性が高められた光を出射することができる。
特に、導光板は、周囲を照明する光を出射する平板部35と、第2光源122が出射した光を平板部35に導光させる湾曲部31とを有する。このため、本実施の形態の様に、第1光源121から光を出射させ、かつ、装置本体2の両側の導光板から光を出射させる態様でも、第1光源121と第2光源122とを実装した基板を別々にする必要もない。その結果、この照明装置1では、部品点数の増加による組み付け工数の増加が抑制されるため、製造コストの高騰化を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1は、さらに、基板120に実装された複数の第1光源121と、基板120に実装された複数の第2光源122とを有する光源を制御する制御部13を備える。導光板は、第1導光板3と、第2導光板4とを有する。また、当該照明装置1を平面視した場合において、第1導光板3から光が出射する第1出射領域R1と、第2導光板4から光が出射する第2出射領域R2と、第1光源121から光が出射する第3出射領域R3とを備える。制御部13は、第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3から出射する光を選択的に点灯させる。
これによれば、制御部13が第1出射領域R1と、第2出射領域R2と、第3出射領域R3とから出射する光を選択的に点灯させるため、第1導光板3、第2導光板4、透光カバー7の各々から、個別の又は選択を組み合わせた照明態様により、周囲を照明する光を出射することができる。その結果、この照明装置1では、第1導光板3、第2導光板4、透光カバー7の各々を照らし分けすることができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、複数の第1光源121は、Y軸方向に配列される。さらに、複数の第2光源122は、複数の第1光源121の配列のX軸方向における基板120の両端部の一方及び他方で、Y軸方向に沿って配列される。また、導光板は、Y軸方向に長尺な第1導光板3と、Y軸方向に長尺な第2導光板4とを有する。さらに、第1導光板3は、複数の第1光源121の一方に配置され、複数の第1光源121の一方に配列された一部の第2光源122が出射する光を導光させる。また、第2導光板4は、複数の第1光源121の他方に配置され、複数の第1光源121の他方に配列された他の一部の第2光源122が出射する光を導光させる。さらに、遮光部材は、第1遮光部材5と、第2遮光部材6とを有する。また、第1遮光部材5は、第1導光板3と複数の第1光源121との間に配置され、複数の第1光源121から出射する光が第1導光板3に入射するのを妨げる。さらに、第2遮光部材6は、第2導光板4と複数の第1光源121との間に配置され、複数の第1光源121から出射する光が第2導光板4に入射するのを妨げる。
これによれば、第1遮光部材5は、第1導光板3と第1光源121との間に配置され、複数の第1光源121から出射する光を第1導光板3に入射するのを妨げる。また、第2遮光部材6は、第2導光板4と第1光源121との間に配置され、複数の第1光源121から出射する光を第2導光板4に入射するのを妨げる。第1導光板3は、基板120の両端部の一方に配置され、基板120の両端部の一方に配列された複数の第2光源122が出射する光を導光させる。また、第2導光板4は、基板120の両端部の他方に配置され、基板120の両端部の他方に配列された第2光源122が出射する光を導光させる。
このため、一方に配列された複数の第2光源122が点灯されれば、第1導光板3から出射した光によって周囲を照明することができる。また、他方に配列された複数の第2光源122が点灯されれば、第2導光板4から出射した光によって周囲を照明することができる。さらに、複数の第1光源121だけを点灯させれば、透光カバー7から出射した光で周囲を照明することができる。その結果、この照明装置1では、第1導光板3、第2導光板4、透光カバー7の各々を照らし分けすることができる。
特に、第1光源121、一部の第2光源122及び他の一部の第2光源122を選択的に点灯させた場合において、遮光部材が導光板への光漏れを抑制するため、導光板から輝度斑が抑制された光を出射することができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、透光カバー7をスライドする方向は、Y軸方向である。
これによれば、透光カバー7をY軸方向にスライドさせて透光カバー7を装置本体2に対して着脱させれば、透光カバー7の着脱時に第1導光板3及び第2導光板4を傷つけるリスクを低減することができる。また、この照明装置1のY軸方向には、導光板が設けられていないため、透光カバー7を取付けるスペースを確保することができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3から出射する光量は、略等しい。
これによれば、第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3から出射する光量が略等しい。このため、照明装置1の見栄えが良くなる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3のそれぞれの面積は、略等しい。
それぞれの面積が異なる場合、例えば第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3から出射する光量を略等しくするには、どれかの領域の光量を多くしたり又は少なくしたりしなければならない。この場合に照明装置1を見ると、どれかの領域が不均一に発光してしまうこととなる。しかし、これによれば、第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3のそれぞれの面積は、略等しい。このため、照明装置1の見栄えが良くなる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、第1導光板3及び第2導光板4の各々は、光が出射する出射面35bと、出射面35bと反対側のプリズム面35aと、光が入射する入射面31aとを有する。また、第1導光板3及び第2導光板4の各々における入射面31a側の端部には、出射面35bからプリズム面35aにかけて貫通する複数の貫通孔35cが、入射面31aに沿って配列されている。そして、複数の貫通孔35cの少なくとも一つに入射面31aを介して対向する対向領域H1では、非対向領域H2よりも複数の第2光源122が密に配置されている。
このように、複数の貫通孔35cの少なくとも一つに入射面31aを介して対向する対向領域H1では、非対向領域H2よりも複数の第2光源122が密に配置されているため、貫通孔35cが複数の第1光源121によって照らされることになる。これにより、一つの第2光源122で照射された場合に形成される影は、その他の第2光源122からの光によって打ち消される。したがって、取付用の貫通孔35cを起因とした第1導光板3及び第2導光板4内の影の発生を抑制することができる。このため、第1導光板3及び第2導光板4の各々の出射面35bでの光の均一性を高めることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る照明装置200の構成について説明する。
図9は、実施の形態2に係る第1導光板3及び第2光源122を示す上面図である。図9では、複数の第1光源121を省略している。
本実施の形態では、一対の第3導光板203がさらに設けられている点で実施の形態1と異なっている。また、本実施の形態の照明装置200は、特に明記しない場合、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
実施の形態1では、発光モジュール221の第1光源121のX軸方向の両側に、複数の第2光源122が配列されているが、本実施の形態では、さらに、第1光源121のY軸方向の両側にも複数の第2光源122が配列されている。
図4及び図9に示すように、発光モジュール221は、複数の第1光源121と、複数の第1光源121の周囲を囲むように配列された複数の第2光源122とを有する。
一方側の第3導光板203は装置本体2のY軸プラス方向側に配置され、他方側の第3導光板203は装置本体2のY軸マイナス方向側に配置されている。第1導光板3、第2導光板4及び一対の第3導光板203は、平面視した場合に、複数の第1光源121の周囲を囲むように配置されている。一方側の第3導光板203は、複数の第1光源121のY軸プラス方向における基板120の両端部の一方に配列された複数の第2光源122の光を導光させ、その光を出射する。また、他方側の第3導光板203は、複数の第1光源121のY軸マイナス方向における基板120の両端部の一方に配列された複数の第2光源122の光を導光させ、その光を出射する。
第3導光板203は、外装カバー12内で固定され、X軸方向及びY軸方向で規定される平面と略平行となるように支持されている。第3導光板203は、略矩形板状であり、Y軸方向側に配列された第2光源122からの光を導光する光学部材である。第3導光板203は、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂又はガラス等の透光性の部材であるが、透光性があればその他どのような材料で形成されてもよい。なお、第3導光板203の形状は、矩形状に限らず、円盤状でもよく、多角形状など、他の形状でもよい。第3導光板203は、第1導光板3及び第2導光板4と形状の違いを除き、他の構成については同様であるため、その説明を省略する。
このような照明装置200では、実施の形態1の第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3の照らし分けに加えて、一対の第3導光板203を、さらに照らし分けることができる。また、第1出射領域R1、第2出射領域R2及び第3出射領域R3、一方の第3導光板203の出射領域及び他方の第3導光板203の出射領域を選択的に組み合わせることによって点灯させてもよい。
[作用効果]
次に、本実施の形態における照明装置200の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る照明装置200において、さらに、複数の第1光源121の配列のY軸方向における基板120の両端部の一方及び他方に配置された一対の第3導光板203を備える。また、複数の第2光源122は、さらに、複数の第1光源121の配列のY軸方向における基板120の両端部の一方及び他方に配列される。そして、一対の第3導光板203は、基板120の両端部の一方及び他方に配列された複数の第2光源122から出射する光が導光する。
このように、さらに複数の第1光源121のY軸方向における基板120の両端部の一方及び他方に複数の第2光源122を配列するため、複数の第2光源122は、複数の第1光源121の周囲を囲むように配列することとなる。このため、複数の第1光源121の周囲を囲むように第3導光板203を配置することができるため、照明装置200の周囲をより均一に照明することができる。
本実施の形態における他の作用効果についても、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
(その他変形例等)
以上、本発明について、実施の形態1、2に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態1、2に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態1、2に係る照明装置は、さらに、スピーカを有していてもよい。スピーカは、Wi−Fi(登録商標)、bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって、外部装置から音声信号を受信し、音声信号に基づいた音声を出力してもよい。この場合、スピーカ用のアンテナが本体モジュールに配置されていてもよい。
また、上記実施の形態1、2に係る照明装置は、矩形状に限定されず、例えば、平面視で略円形状であってもよく、形状は特に限定されない。この場合、複数の第1光源は、発光モジュールを平面視で、略円形状等に配置されていてもよい。また、複数の第2光源は、複数の第1光源を囲むように配置されていてもよい。
また、上記実施の形態1、2に係る照明装置は、一対の導光板に限定されず、一枚の導光板であってもよく、三枚以上の導光板であってもよい。さらに、導光板は、装置本体を囲む環状体であってもよい。
また、上記実施の形態1、2に係る照明装置において、制御部は、第1出射領域、第2出射領域及び第3出射領域から出射する光の調光レベル及び調色レベルを略同一に制御することができてもよい。
また、上記実施の形態1、2に係る照明装置において、導光板は、装置本体の周囲に複数配置されているが、照明装置を平面視で装置本体の周囲を囲む枠状の導光板であってもよい。つまり、導光板は、1枚でもよい。
その他、実施の形態1、2に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態1、2における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。