JP7054589B2 - インストルメントパネル構造 - Google Patents
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Description
車室内前方のインストルメントパネルと、前記インストルメントパネルの助手席側に開閉自在に設けられるグローブボックスとを備えるインストルメントパネル構造であって、
前記インストルメントパネルにおける前記グローブボックスの上方に、車両前方側に凹むことで形成されるフラットな上面を有するトレー部と、
前記トレー部に対して回動自在又はスライド自在に設けられるプレート部とを備え、
前記プレート部の動作範囲は、
前記トレー部の上面に重ねられる格納位置と、
前記トレー部の上面と面一となるように、開放状態の前記グローブボックスの上部に支持される引出位置とを含む。
〔インストルメントパネル構造〕
実施形態1に係るインストルメントパネル構造1は、車室内前方のインストルメントパネル2と、インストルメントパネル2の助手席側に開閉自在に設けられるグローブボックス3とを備える(図1)。インストルメントパネル構造1の特徴の一つは、インストルメントパネル2におけるグローブボックス3の上方に形成されるフラットな上面41を有するトレー部4(図2)と、トレー部4に対して回動自在又はスライド自在に設けられることで、上面41と面一となる特定の動作範囲を有するプレート部5とを備える点にある。以下、各構成を詳細に説明する。
インストルメントパネル2は、フロントウィンドシールド(図示略)の車両下方で、車両前席正面にある内装部品である(図1)。インストルメントパネル2は主として樹脂(例えば、ポリプロピレン)などで構成されている。インストルメントパネル2の運転席側(図1紙面右側)には、スピードメータなどの計器類などが設けられる。インストルメントパネル2の助手席側(図1紙面左側)には、グローブボックス3とトレー部4とが設けられる。
グローブボックス3は、インストルメントパネル2内に物の収納空間を形成する(図2)。グローブボックス3は、インストルメントパネル2の助手席側の車両下方側に開閉自在に設けられている(図1)。グローブボックス3の開閉方式は、本例ではグローブボックス3の下端(後述の底部33の下面)の車両左右方向に伸びる軸部35を回転軸として車両前後に回動自在な回動式としている(図2)。その他、グローブボックス3の開閉方式は、例えば、インストルメントパネル2内に車両前後方向に設けられるスライドレールに沿って車両前後方向にスライド自在なスライド式としてもよい。グローブボックス3の開閉の動作範囲は、収納空間を閉鎖して収納空間に物を出し入れ不可な閉鎖状態(図2、図3二点鎖線)と、収納空間を開放して収納空間に物を出し入れ可能な開放状態(図3実線)とを含む。
トレー部4は、プレート部5の位置(後述の格納位置や引出位置)に応じて、プレート部5が重ねられたり、プレート部5と共にテーブルを構成したりする上面41を有する。このトレー部4は、インストルメントパネル2におけるグローブボックス3の上方が車両前方側に凹むことで形成される。即ち、トレー部4は、インストルメントパネル2の一部で構成される。トレー部4の上面41は、フラットに形成されている。トレー部4の車両前後方向に沿った長さは、プレート部5の車両前後方向に沿った長さ以上である。そうすれば、トレー部4の上面41にプレート部5を重ねられる上に、トレー部4の上面41に重ねたプレート部5の表面52(後述)をフラットにできる。
プレート部5は、物が載置される載置面50を有する。本例のプレート部5は、後述する回動部材6によりトレー部4に対して車両前後に回動自在に設けられている。その他、プレート部5は、例えばトレー部4の側面に設けられるスライドレールによりトレー部4に対して車両前後方向にスライド自在に設けられていてもよい。スライドレールは、例えば、プレート部5が車両後方へスライド移動してトレー部4の後端を超えた際にプレート部5の厚み分だけ下方に下がるようにL字状に形成することが挙げられる。或いは、プレート部5とトレー部4の側面のスライドレールとは、例えば、プレート部5が車両後方へスライド移動してトレー部4の後端を超えた際にプレート部5の厚み分だけ下方に下がるようなリンク機構を介して連結されていてもよい。このリンク機構は、プレート部5が格納位置にあるときには上下方向に連結し、引出位置にあるときには前後方向に連結する。そうすれば、トレー部4の上面41とプレート部5の表面52とを面一にできる。プレート部5の材質は、インストルメントパネル2と同様、樹脂が挙げられる。ここでは、格納位置のプレート部5の下面(トレー部4の上面41との対向面)を裏面51、上面(上記対向面の反対側面)を表面52とする。
回動部材6は、プレート部5を回動させる回転軸を備える。回動部材6の固定箇所は、トレー部4やプレート部5の後端が挙げられる。回動部材6の種類は、プレート部5を格納位置と引出位置との範囲に亘って回動できれば特に限定されない。本例の回動部材6はヒンジで構成している。ヒンジの数は、単数でも複数でもよい。ヒンジの数を単数とする場合、ヒンジは、回転軸となるピンの長さがプレート部5の幅の全長に亘る長さを有するものであってもよいし、ピンの長さがプレート部5の幅よりも短いものであってもよい。例えば、ヒンジの数を2つとし、各ヒンジをトレー部4やプレート部5の後端における左右両端に設けてもよい。
実施形態1に係るインストルメントパネル構造1は、インストルメントパネル2におけるグローブボックス3の上方に車両前方側に凹むことで形成されるトレー部4の上面41を有し、この上面41に格納位置のプレート部5が載置されているため、プレート部5の格納時にプレート部5をテーブルとして使用できる。その上、閉鎖状態のグローブボックス3を回動させてグローブボックス3を開放状態とすると共に、格納位置のプレート部5を回動させてグローブボックス3の前壁部31の上部312に支持される引出位置に位置させることで、トレー部4の上面41とプレート部5の裏面51とを面一にできる。トレー部4の上面41と引出位置のプレート部5の裏面51とを面一にすることで、プレート部5の引出時にはプレート部5の裏面51に加えてトレー部4の上面41をもテーブルとして使用できる。従って、プレート部5の格納時にもプレート部5をテーブルとして使用できて、プレート部5の引出時には、より面積が広く、かつ段差のない平坦な面をテーブルの使用領域として確保できる。また、インストルメントパネル構造1は、引出位置のプレート部5をグローブボックス3の前壁部31の上部312に支持させるため、引出位置のプレート部5をテーブルとして使用するのに十分な耐荷重性を有する。
2 インストルメントパネル
3 グローブボックス
31 前壁部
311 ハンドル
312 上部
32 後壁部
33 底部
35 軸部
4 トレー部
41 上面
5 プレート部
50 載置面
51 裏面
52 表面
53 後端部
54 ストッパー部
6 回動部材
Claims (1)
- 車室内前方のインストルメントパネルと、前記インストルメントパネルの助手席側に開閉自在に設けられるグローブボックスとを備えるインストルメントパネル構造であって、
前記インストルメントパネルにおける前記グローブボックスの上方に、車両前方側に凹むことで形成されるフラットな上面を有するトレー部と、
前記トレー部に対して回動自在に設けられるプレート部とを備え、
前記プレート部の動作範囲は、
前記トレー部の上面に重ねられる格納位置と、
前記トレー部の上面と面一となるように、開放状態の前記グローブボックスの上部に支持される引出位置とを含み、
前記プレート部は、前記格納位置の前記プレート部の表面における前端に形成されるストッパー部を有し、
前記グローブボックスの上部は、
前記グローブボックスの閉鎖状態において、前記格納位置の前記プレート部の後端部を当て止めして前記プレート部の前記格納位置から前記引出位置への移動を規制し、
前記グローブボックスの開放状態において、前記引出位置の前記プレート部の前記ストッパー部を支持する、
インストルメントパネル構造。
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