JP7052609B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換装置に関する。
下記の特許文献1には、電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両に搭載される電力変換装置としてのインバータ装置が開示されている。このインバータ装置は、走行用のモータに交流電力を供給するための装置であり、半導体素子を内蔵したパワーモジュールと、直流電源から供給された電力を交流電力に変換するためにパワーモジュールを制御する制御ユニットと、パワーモジュールを挟んで制御ユニットとは反対側に配置されたコンデンサモジュールと、を備えている。
また、このインバータ装置は、直流電源コネクタと制御ユニットとの間にシールド部材を備えている。このシールド部材は、パワーモジュールの電気的に接続された高電圧側の直流電源コネクタから放射された電磁ノイズを遮蔽する機能を有する。このシールド部材によれば、低電圧側の制御ユニットに電磁ノイズが伝播して影響を及ぼすのを抑えることができる。
特開2016-123235号公報
ところで、この種の電力変換装置の設計においては、電磁ノイズを遮蔽するための構造に加えて、車両への搭載性を向上させるのに有効な低背化構造が求められている。この低背化構造とは、制御ユニットを構成する制御回路基板の板面に直交する方向を高さ方向としたとき、この高さ方向について電力変換装置の寸法を小さく抑えた構造をいう。
ここで、特許文献1に開示のインバータ装置は、上記の高さ方向についてケースの外面に設けられた直流電源コネクタから順に、シールド部材、制御ユニット、パワーモジュール、仕切壁部、コンデンサモジュールが配置されるように構成されている。このような配置を採用した場合には、インバータ装置の高さ方向の寸法を小さく抑えるのが難しいとい問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、高電圧系統の電磁ノイズの影響が低電圧系統に及ぶのを防ぐとともに装置を低背化することができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
半導体素子(14)を内蔵した半導体モジュール(10)と、
上記半導体モジュールを制御するための制御回路基板(19)と、
上記半導体モジュールに電気的に接続された高電圧コネクタ(6,7)と、
上記制御回路基板に電気的に接続された低電圧コネクタ(8)と、
上記半導体モジュール及び上記制御回路基板を収容するケース(2)と、
を備え、
上記ケースは、上記制御回路基板の延在方向(Y)について互いに対向する2つの外壁部(2a,2b)を有し、上記2つの外壁部のうちの一方の第1外壁部(2a)に上記高電圧コネクタが設けられ且つ他方の第2外壁部(2b)に上記低電圧コネクタが設けられており、
上記ケースの上記第1外壁部と上記第2外壁部との間には、上記高電圧コネクタから上記低電圧コネクタに向けて放射される電磁ノイズを遮蔽するための仕切壁部(4a,4b)が設けられている、電力変換装置(1,101)、
にある。
上記の電力変換装置において、半導体モジュールに電気的に接続された高電圧コネクタは、ケースの第1外壁部に設けられる一方で、制御回路基板に電気的に接続された低電圧コネクタは、ケースのうち制御回路基板の延在方向について第1外壁部に対向する第2外壁部に設けられている。また、ケースの第1外壁部と第2外壁部との間に仕切壁部が設けられている。
ここで、高電圧コネクタには半導体モジュールをはじめとする高電圧機器が接続されており高電圧機器で発生した電磁ノイズがこの高電圧コネクタから放射されるが、この電磁ノイズが低電圧コネクタに伝播するのを仕切壁部によって防ぐことができる。
また、高電圧コネクタと低電圧コネクタは、ケースの外壁部に制御回路基板の延在方向について互いに対向した状態で設けられている。これにより、高電圧コネクタに電気的に接続された高電圧機器と、低電圧コネクタに電気的に接続された低電圧機器のいずれも、制御回路基板の延在方向に沿って配置することができる。このような配置によれば、制御回路基板に直交する方向の高さが大きくなるのを抑えた低背化構造を実現することが可能になる。
以上のごとく、上記態様によれば、高電圧系統の電磁ノイズの影響が低電圧系統に及ぶのを防ぐとともに装置を低背化することができる電力変換装置を提供できる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1の電力変換装置の全体構造を示す図。 図1のII-II線矢視断面図。 図1のIII-III線矢視断面図。 実施形態1の電力変換装置のインバータ回路図。 実施形態2の電力変換装置について図2に対応した断面図。
以下、電力変換装置に係る実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、本明細書の図面では、特に断わらない限り、電力変換装置を構成する複数の半導体モジュール及び複数の冷却管の積層方向である第1方向を矢印Xで示し、その第1方向Xと直交し且つ制御回路基板が延在する第2方向を矢印Yで示し、第1方向X及び第2方向Yの両方に直交する第3方向を矢印Zで示すものとする。
(実施形態1)
図1,2に示されるように、実施形態1の電力変換装置1は、ケース2にいずれも収容された、コンデンサ5と、複数(図1では3つ)の半導体モジュール10と、制御回路基板19と、冷却器20と、を有する。ケース2は、熱伝導の良い材料、所謂「熱引き」の良い金属材料によって構成されている。
この電力変換装置1は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載され、直流の電源電力を駆動用モータの駆動に必要な交流電力に変換するインバータとして用いられる。従って、この電力変換装置1は、「インバータ1」或いは「インバータ装置1」とも称呼される。
半導体モジュール10は、直流電源である電源Bと交流モータであるモータ3との間の通電経路に設けられている。また、この通電経路には、コンデンサ5、半導体モジュール10及び制御回路基板19の他に、電源Bに電気的に接続されたPNコネクタ6と、モータ3に電気的に接続された三相コネクタ7と、低電圧コネクタ8と、電流センサ9が設けられている。
半導体モジュール10は、スイッチング素子である半導体素子14(図2参照)を内蔵した本体部11と、高電圧系統である3つのパワー端子12と、制御回路基板19に電気的に接続された低電圧系統である複数の制御端子13(図2参照)と、放熱部15(図2参照)と、を有する。3つのパワー端子12は、本体部11から第3方向Zの一方向に互いに平行に突出しており、複数の制御端子13は、本体部11からパワー端子12とは逆方向に互いに平行に突出している。
半導体モジュール10の3つのパワー端子12は、正極端子12Pと、負極端子12Nと、出力端子12Aと、に分類される。正極端子12P及び負極端子12Nは、金属製のバスバ16を介してコンデンサ5のコンデンサ素子(図示省略)に電気的に接続されている。
バスバ16は、正極バスバ16Pと、負極バスバ16Nと、に分類される。このため、コンデンサ5は、バスバ16を介して半導体モジュール10に電気的に接続されており、その接続については、正極バスバ16Pを介して正極端子12Pに接続され、且つ負極バスバ16Nを介して負極端子12Nに接続されている。
なお、図1では、コンデンサ5から3つの正極バスバ16P及び3つの負極バスバ16Nが突出した構造が記載されているが、3つの正極バスバ16P同士は同電位であり、3つの負極バスバ16N同士も同電位である。このため、3つの正極バスバ16Pが一体化された1つのバスバとして構成され、また3つの負極バスバ16Nが一体化された1つのバスバとして構成されてもよい。
3つの半導体モジュール10の3つの出力端子12Aのそれぞれは、金属製のバスバ18を介して三相コネクタ7に電気的に接続されている。この三相コネクタ7は、高電圧機器である半導体モジュール10に電気的に接続された高電圧コネクタとして構成されている。
3つのバスバ18のそれぞれを流れる電流は、3つの電流センサ9のそれぞれによって検出されるようになっている。この場合、電流センサ9は、半導体モジュール10にバスバ18を介して電気的に接続された接続機器として構成されている。図2に示されるように、電流センサ9は、制御回路基板19に接続されており、その検出情報が制御回路基板19に伝送されるようになっている。
制御回路基板19は、半導体モジュール10を制御するためのものである。この制御回路基板19は、半導体モジュール10に供給された直流電力を交流電力に変換するために、この半導体モジュール10の本体部11に内蔵されている半導体素子14のスイッチング動作(オンオフ動作)を制御するように構成されている。半導体素子14として典型的には、IGBT(すなわち、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)、MOSFET(すなわち、MOS型電界効果トランジスタ)等の任意の半導体素子が使用される。
コンデンサ5は、ケース2において半導体モジュール10と低電圧コネクタ8との間に収容されている。また、このコンデンサ5は、金属製のバスバ16を介して半導体モジュール10に電気的に接続され、且つ金属製のバスバ17を介して高電圧コネクタであるPNコネクタ6に電気的に接続されている。PNコネクタ6は、2つのバスバ16,17及びコンデンサ5を介して高電圧機器である半導体モジュール10に電気的に接続された高電圧コネクタとして構成されている。
バスバ17は、正極バスバ17Pと、負極バスバ17Nと、に分類される。このため、コンデンサ5は、PNコネクタ6との接続については、正極バスバ17Pを介して正極端子(図示省略)に電気的に接続され、且つ負極バスバ17Nを介して負極端子(図示省略)に電気的に接続されている。
冷却器20は、いずれも冷媒wが流れる複数(図1では4つ)の冷却管23を有し、これら複数の冷却管23が積層方向である第1方向Xに積層配置された積層型冷却器として構成されている。複数の冷却管23のうちの互いに隣り合う2つの冷却管23が対向空間Sを隔てて配置されている。この冷却器20において、流入管21を通じて流入した冷媒wは、複数の冷却管23を第2方向Yに並列的に流れた後に合流し、流出管22を通じて流出する。
図2に示されるように、低電圧コネクタ8は、低電圧系統である制御回路基板19に接続配線19aを通じて電気的に接続されている。
ケース2は、制御回路基板19の延在方向である第2方向Y(「延在方向Y」ともいう。)について互いに対向する2つの外壁部2a,2bと、外壁部2a,2bを接続する底板部2cと、を有する。2つの外壁部2a,2bはいずれも、第1方向X及び第3方向Zによって定まる平面上に延在している。底板部2cは、第1方向X及び第2方向Yによって定まる平面上に延在している
ケース2の2つの外壁部2a,2bのうちの一方の第1外壁部2aの外面に高電圧コネクタであるPNコネクタ6及び三相コネクタ7が設けられている。また、ケース2の2つの外壁部2a,2bのうちの他方の第2外壁部2bの外面に低電圧コネクタ8が設けられている。
ケース2は、その内壁面から延出して設けられた区画壁4を備えている。この区画壁4は、ケース2に収容されたコンデンサ5を区画するように構成されている。この区画壁4は、金属材料からなるケース2の一部によって構成された2つの仕切壁部4a,4bを有する。
図1及び図2に示されるように、2つの仕切壁部4a,4bは、ケース2の第1外壁部2aと第2外壁部2bとの間に設けられており、これら2つの外壁部2a,2bと同様に第1方向X及び第3方向Zによって定まる平面上に延在している。
このため、区画壁4の2つの仕切壁部4a,4bはいずれも、PNコネクタ6及び三相コネクタ7(高電圧コネクタ)から低電圧コネクタ8に向けて放射される電磁ノイズを遮蔽する機能を備えている。即ち、低電圧コネクタ8は、2つの仕切壁部4a,4bによって電磁ノイズから保護されている。この場合、これらの2つの仕切壁部4a,4bが設けられていない場合に比べて、低電圧コネクタ8に伝播する電磁ノイズを遮蔽することができればよい。
2つの仕切壁部4a,4bのうちの一方の第1仕切壁部4aは、半導体モジュール10とコンデンサ5との間に介在するように構成されている。また、2つの仕切壁部4a,4bのうちの他方の第2仕切壁部4bは、コンデンサ5と低電圧コネクタ8との間に介在するように構成されている。
図2に示されるように、コンデンサ5は、コンデンサ素子5aと、収容開口5cを有する樹脂製のコンデンサケース5bと、を備えている。コンデンサ5は、収容開口5cを通じてコンデンサ素子5aをコンデンサケース5bに収容してポッティング樹脂5dで固めることによってモジュール化されている。このため、コンデンサ5は、「コンデンサモジュール」とも称呼される。
コンデンサ5と半導体モジュール10を電気的に接続しているバスバ16は、コンデンサケース5bから収容開口5cを通じて露出している。そして、本実施形態では、コンデンサ5は、コンデンサケース5bの収容開口5cがケース2の第1外壁部2aに向かうように配置されている。また、コンデンサケース5bは、第2方向Yについて収容開口5cとは反対側の底壁がケース2の第2外壁部2bに向かうように配置されている。更に、区画壁4の第1仕切壁部4aは、第3方向Zについてバスバ16に近接した位置まで延在しており、コンデンサケース5bの収容開口5cを塞ぐように配置されている。
図3に示されるように、半導体モジュール10と冷却器20によって半導体積層ユニットが形成されている。この半導体積層ユニットにおいて、3つの半導体モジュール10と複数の冷却管23とが第1方向Xに交互に積層配置されている。従って、各半導体モジュール10は、対応する対向空間Sに配置されて2つの冷却管23によって第1方向Xの両側面から挟み込まれている。また、特に図示しないものの、半導体モジュール10は、本体部11の放熱部15(図2参照)が電気絶縁体(図示省略)を介して冷却管23に接するように構成されている。
図4に示されるように、電力変換装置1のインバータ回路は、3相のレグを備える。すなわち、3相のレグは、電源Bの正極側と負極側に互いに並列に接続されている。
各レグは、互いに直列接続された上アーム半導体素子14uと下アーム半導体素子14dとによって形成されている。これらの上アーム半導体素子14u及び下アーム半導体素子14dが、一つの半導体モジュール10の本体部11に内蔵されている。
そして、各レグにおける、上アーム半導体素子14uと下アーム半導体素子14dとの接続点が、バスバ18及び三相コネクタ7(図1参照)を介してモータ3の3つの電極に接続されている。また、各半導体素子14には、フライホイールダイオードが逆並列接続されている。
次に、上述の実施形態1の作用効果について説明する。
上記の電力変換装置1において、半導体モジュール10に電気的に接続された高電圧コネクタであるPNコネクタ6及び三相コネクタ7はいずれもケース2の第1外壁部2aに設けられる一方で、制御回路基板19に電気的に接続された低電圧コネクタ8は、ケース2のうち制御回路基板19の延在方向である第2方向Yについて第1外壁部2aに対向する第2外壁部2bに設けられている。また、ケース2の第1外壁部2aと第2外壁部2bとの間に2つの仕切壁部4a,4bが設けられている。
ここで、PNコネクタ6及び三相コネクタ7には半導体モジュール10をはじめとする高電圧機器が接続されており高電圧機器で発生した電磁ノイズがこれらのPNコネクタ6及び三相コネクタ7から放射されるが、この電磁ノイズが低電圧コネクタ8に伝播するのを2つの仕切壁部4a,4bによって防ぐことができる。特に、これら2つの仕切壁部4a,4bを金属材料によって構成することによって、電磁ノイズの遮蔽効果を高めることができる。
また、PNコネクタ6及び三相コネクタ7と低電圧コネクタ8は、ケース2の外壁部2a,2bに互いに対向した状態で設けられている。これにより、PNコネクタ6及び三相コネクタ7に接続された高電圧機器と、低電圧コネクタ8に電気的に接続された低電圧機器のいずれも、制御回路基板19の延在方向である第2方向Yに沿って配置することができる。このような配置によれば、制御回路基板19の板面に直交する方向を高さ方向としたとき、この高さ方向の電力変換装置1の寸法を小さく抑えた低背化構造を実現することが可能になる。
従って、実施形態1によれば、高電圧機器に接続されている高電圧系統の電磁ノイズの影響が低電圧機器に接続されている低電圧系統に及ぶのを防ぐとともに装置を低背化することができる電力変換装置1を提供できる。
上記の電力変換装置1によれば、半導体モジュール10とコンデンサ5との間に介在する第1仕切壁部4aと、コンデンサ5と低電圧コネクタ8との間に介在する第2仕切壁部4bと、によってコンデンサ5が区画される。これにより、高電圧機器であるコンデンサ5自体から放射された電磁ノイズが伝播するのを2つの仕切壁部4a,4bによって防ぐことができる。
上記の電力変換装置1によれば、コンデンサ5は、コンデンサケース5bの収容開口5cがケース2の第1外壁部2aに向かうように配置されている。即ち、コンデンサケース5bの収容開口5cが低電圧コネクタ8に対向しないようになっている。これにより、高電圧機器であるコンデンサ5のコンデンサ素子5aから放射された電磁ノイズがコンデンサケース5bの収容開口5cを通じて低電圧コネクタ8に直接的に伝播するのを防ぐことができる。
上記の電力変換装置1によれば、第1外壁部2aをコンデンサケース5bの収容開口5cを塞ぐように配置することによって、高電圧機器であるコンデンサ5のコンデンサ素子5aから放射された電磁ノイズがコンデンサケース5bの収容開口5cを通じて伝播するのを第1外壁部2aによって防ぐことができる。
上記の電力変換装置1によれば、2つの仕切壁部4a,4bをケース2の一部によって構成することによって、部品点数を少なく抑えることができる。
以下、上記の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明を省略する。
(実施形態2)
図5に示されるように、実施形態2の電力変換装置101は、コンデンサ105の構造が実施形態1の電力変換装置1のコンデンサ5の構造と相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
コンデンサ105は、コンデンサケース5bの内壁面が導電性のコーティング層5eによって被覆されている。このコーティング層5eは、ニッケル合金や銅銀合金などのように、電磁ノイズの遮蔽効果の高い金属材料によって構成されるのが好ましい。
実施形態2の電力変換装置101によれば、コンデンサケース5bのコーティング層5eによって、コンデンサ5の外部に電磁ノイズが伝播するのを防ぐことができる高い遮蔽効果を得ることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、ケース2の第1外壁部2aと第2外壁部2bとの間に2つの仕切壁部4a,4bを設ける場合について例示したが、2つの仕切壁部4a,4bのような仕切壁部の数は2つに限定されるものではなく、仕切壁部の数を必要に応じて1つ或いは3つ以上に変更することもできる。例えば、2つの仕切壁部4a,4bのうちの一方が省略された構造を採用することもできる。
上述の実施形態では、2つの仕切壁部4a,4bをケース2の一部である区画壁4によって構成する場合について例示したが、これに代えて、2つの仕切壁部4a,4bに相当する部位をケース2とは別体の別部材によって構成することもできる。この場合、別部材を電磁ノイズの遮蔽効果の高い金属材料によって構成するのが好ましい。
上述の実施形態では、コンデンサケース5bの収容開口5cがケース2の第1外壁部2aに向かうようにコンデンサ5が配置される場合について例示したが、コンデンサケース5bの収容開口5cが低電圧コネクタ8に対向しないような配置であれば、収容開口5cの向きはこれに限定されるものではなく、必要に応じて変更が可能である。
上述の実施形態では、ケース2の第1外壁部2aに2つの高電圧コネクタが設けられ、ケース2の第2外壁部2bに1つの低電圧コネクタが設けられる場合について例示したが、第1外壁部2aに設けられる高電圧コネクタの数や、第2外壁部2bに設けられる低電圧コネクタの数を必要に応じて適宜に変更することもできる。
上述の実施形態では、3つの半導体モジュール10を有する電力変換装置1,101について例示したが、半導体モジュール10の数は例示的なものであり、必要に応じて適宜に変更可能である。この場合、半導体モジュール10の数に応じて、冷却器20の冷却管23の数を定めることができる。
上述の実施形態では、半導体モジュール10の両側面を2つの冷却管23で挟み込んで冷却する積層型の冷却器20について例示したが、冷却器はこの冷却器20のみに限定されるものではない。例えば、この冷却器20に代えて、半導体モジュール10の片面を冷却する構造の冷却器を採用することもできる。
1,101 電力変換装置
2 ケース
2a 第1外壁部(外壁部)
2b 第2外壁部(外壁部)
4a 第1仕切壁部(仕切壁部)
4b 第2仕切壁部(仕切壁部)
5,105 コンデンサ
5a コンデンサ素子
5b コンデンサケース
5c 収容開口
5e コーティング層
6 PNコネクタ(高電圧コネクタ)
7 三相コネクタ(高電圧コネクタ)
8 低電圧コネクタ
10 半導体モジュール
14 半導体素子
16,17 バスバ
19 制御回路基板
Y 第2方向(制御回路基板の延在方向)

Claims (6)

  1. 半導体素子(14)を内蔵した半導体モジュール(10)と、
    上記半導体モジュールを制御するための制御回路基板(19)と、
    上記半導体モジュールに電気的に接続された高電圧コネクタ(6,7)と、
    上記制御回路基板に電気的に接続された低電圧コネクタ(8)と、
    上記半導体モジュール及び上記制御回路基板を収容するケース(2)と、
    を備え、
    上記ケースは、上記制御回路基板の延在方向(Y)について互いに対向する2つの外壁部(2a,2b)を有し、上記2つの外壁部のうちの一方の第1外壁部(2a)に上記高電圧コネクタが設けられ且つ他方の第2外壁部(2b)に上記低電圧コネクタが設けられており、
    上記ケースの上記第1外壁部と上記第2外壁部との間には、上記高電圧コネクタから上記低電圧コネクタに向けて放射される電磁ノイズを遮蔽するための仕切壁部(4a,4b)が設けられている、電力変換装置(1,101)。
  2. 上記半導体モジュール及び上記高電圧コネクタのそれぞれにバスバ(16,17)を介して電気的に接続されたコンデンサ(5,105)を備え、
    上記コンデンサは、上記ケースにおいて上記半導体モジュールと上記低電圧コネクタとの間に収容されており、
    上記仕切壁部は、上記半導体モジュールと上記コンデンサとの間に介在する第1仕切壁部(4a)と、上記コンデンサと上記低電圧コネクタとの間に介在する第2仕切壁部(4b)と、を有する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記コンデンサは、コンデンサ素子(5a)と、収容開口(5c)を有するコンデンサケース(5b)と、を備え、上記収容開口を通じて上記コンデンサ素子を上記コンデンサケースに収容してなり、上記収容開口が上記ケースの上記第1外壁部に向かうように配置されている、請求項に記載の電力変換装置。
  4. 上記仕切壁部は、上記コンデンサケースの上記収容開口を塞ぐように配置されている、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 上記コンデンサの上記コンデンサケースの内壁面が導電性のコーティング層(5e)によって被覆されている、請求項3または4に記載の電力変換装置。
  6. 上記仕切壁部は上記ケースの一部によって構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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