JP7052582B2 - リング部材 - Google Patents

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Description

本発明は、内側部材と外側部材との間でトルクを伝達するC状のリング部材に関する。
従来、内側部材と外側部材との間でトルクを伝達及び制限するためにトレランスリングが用いられる場合がある。トレランスリングは、制限トルク未満のトルクが内側部材又は外側部材に伝達された場合にトルクを伝達し、制限トルク以上のトルクが内側部材又は外側部材に伝達された場合に内側部材と外側部材と間の相対的な回転を許容する。
このようなトレランスリングでは、トルクの伝達及び制限を安定化させることが要求される。そこで、特許文献1では、トレランスリングの端部間の隙間によって生じるベアリング壁の歪みを減少させるために、周方向の位置によってサイズ及び形状が異なる突出部を有するトレランスリングが開示されている。
国際公開第2010/029429号
しかしながら、特許文献1のトレランスリングでは、トレランスリングの径の違い等によって突出部のサイズ及び形状のチューニングが必要となり汎用性が低い。
そこで、本発明は、高い汎用性を有し、トルクの伝達及び制限を安定化させることができるリング部材を提供する。
本発明の一態様に係るリング部材は、内側部材と外側部材との間でトルクを伝達するC状のリング部材であって、複数の第一基底部と、前記複数の第一基底部から径方向に突出する複数の第一突出部と、を備え、前記複数の第一基底部と前記複数の第一突出部とは、周方向に交互に並んで配置され、前記リング部材の周方向の一方の端部の少なくとも一部は、前記複数の第一基底部のうちの1つである第一端基底部を構成し、前記リング部材の周方向の他方の端部の少なくとも一部は、前記複数の第一突出部のうちの1つである第一端突出部を構成する。
本発明の一態様に係るリング部材は、高い汎用性を有し、周方向の端部において突出部間の距離を短くすることができ、トルクの伝達及び制限を安定化させることができる。
実施の形態1に係るリング部材の使用例を示すロック機構の斜視図 実施の形態1に係るリング部材の使用例を示すロック機構の分解斜視図 実施の形態1に係るリング部材の斜視図 実施の形態1に係るリング部材の部分平面図 実施の形態1に係るリング部材の部分断面図 実施の形態2に係るリング部材の斜視図 実施の形態2に係るリング部材の部分平面図 実施の形態2に係るリング部材の部分断面図 実施の形態2に係るリング部材の部分断面図
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、請求の範囲を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[リング部材の使用例]
図1は、実施の形態1に係るリング部材の使用例を示すロック機構の斜視図である。図2は、実施の形態1に係るリング部材の使用例を示すロック機構の分解斜視図である。ロック機構1では、リング部材10は、トルク伝達部材及びトルク制限部材として機能する。
ステアリングシャフト20は、内側部材の一例であり、軸回りに回転する回転部材である。ここでは、ステアリングシャフト20は、長尺状の円筒部材であり、軸回りに回転可能に支持される。
キーロックカラー30は、外側部材の一例であり、軸回りに回転する回転部材である。キーロックカラー30は、円筒形状を有し、ステアリングシャフト20によって軸方向に貫通される。キーロックカラー30の外周面には、軸方向に延びる複数の溝31が周方向に等間隔で配置されている。ロック時には、この複数の溝31の少なくとも1つにロックキー(図示せず)が嵌入されることにより、キーロックカラー30の回転が物理的に阻止される。
リング部材10は、トルク伝達部材及びトルク制限部材として機能し、いわゆるトレランスリングである。具体的には、リング部材10は、ステアリングシャフト20の外周面とキーロックカラー30の内周面との間に配置され、ステアリングシャフト20とキーロックカラー30との間でトルクを伝達する。さらに、制限トルク以上のトルクがステアリングシャフト20に伝達された場合に、リング部材10は、ステアリングシャフト20とキーロックカラー30と間の相対的な回転を許容する。つまり、リング部材10は、キーロックカラー30の回転が禁止された状態でステアリングシャフト20の回転を許容する。
[リング部材の構成]
ここで、リング部材10の詳細な構成について、図3~図5を参照しながら具体的に説明する。
図3は、実施の形態1に係るリング部材の斜視図である。具体的には、図3は、ステアリングシャフト20とキーロックカラー30との間に装着された状態のリング部材を示す。
図4は、実施の形態1に係るリング部材の部分平面図である。具体的には、図4は、図3のリング部材10を平面状に展開した図である。図4において、水平方向は、ステアリングシャフト20の周方向に対応し、垂直方向は、ステアリングシャフト20の軸方向に対応する。
図5は、実施の形態1に係るリング部材の部分断面図である。具体的には、図5は、図4のv-v断面線における断面図である。図5において、水平方向は、周方向に対応し、垂直方向上側は、径方向外側に対応し、垂直方向下側は、径方向内側に対応する。
図3に示すように、リング部材10は、C状のリング部材であり、周方向に端部11、12を有する。本実施の形態では、リング部材10は、波板形状の側壁を有する略円筒部材である。リング部材10の端部11、12は、径方向に重複しており、重複部13を形成する。リング部材10は、周方向に交互に並んで配置された複数の基底部14及び複数の突出部15を備える。
複数の基底部14は、複数の第一基底部の一例である。複数の基底部14の各々は、軸方向に延びており、径方向内側(図5では下方)に湾曲する湾曲部である。複数の基底部14は、端基底部141を含む。
端基底部141は、第一端基底部の一例であり、複数の基底部14の中で端に位置する基底部である。端基底部141は、リング部材10の周方向の一方の端部11に形成されている。つまり、リング部材10の端部11は、端基底部141を構成する。端基底部141は、湾曲部の中間部分で軸方向に切断された形状を有する。
複数の突出部15は、複数の第一突出部の一例である。複数の突出部15の各々は、軸方向に延びる突条部であり、径方向外側(図5では上方)に湾曲する湾曲部である。複数の突出部15は、端突出部151を含む。
端突出部151は、第一端突出部の一例であり、複数の突出部15の中で端に位置する突出部である。端突出部151は、リング部材10の周方向の他方の端部12に形成されている。つまり、リング部材10の端部12は、端突出部151を構成する。端突出部151は、湾曲部の中間部分で軸方向に切断された形状を有し、図5に示すように、軸方向からみて半山状の断面を有する。
ステアリングシャフト20とキーロックカラー30との間にリング部材10が装着された状態で、複数の基底部14の各々の内周面の一部はステアリングシャフト20の外周面に接触し、複数の基底部14の各々の外周面はキーロックカラー30の内周面との間に空隙を形成する。また、ステアリングシャフト20とキーロックカラー30との間にリング部材10が装着された状態で、複数の突出部15の各々の外周面の一部領域はキーロックカラー30の内周面に接触し、複数の突出部15の各々の内周面はステアリングシャフト20の外周面との間に空隙を形成する。
また、ステアリングシャフト20とキーロックカラー30との間にリング部材10が装着された状態で、端基底部141の端部は、端突出部151の下に挿入される。この状態でステアリングシャフト20に制限トルク以上のトルクが伝達された場合に、図5に示すように、端基底部141及び端突出部151は径方向に接触する。
[効果等]
以上のように、本実施の形態に係るリング部材10によれば、リング部材10の周方向の一方の端部11の少なくとも一部は、複数の基底部14のうちの1つである端基底部141を構成し、リング部材10の周方向の他方の端部12の少なくとも一部は、複数の突出部15のうちの1つである端突出部151を構成することができる。端突出部151は、径方向に突出しているので、リング部材10がステアリングシャフト20とキーロックカラー30との間に装着されたときに、端基底部141は、端突出部151と径方向に重複することができる。したがって、リング部材10は、端部11、12間の周方向の隙間を埋めることができ、突出部間の周方向の間隔が間延びすることを抑制することができる。その結果、リング部材10は、トルクの伝達及び制限を安定化させることができる。さらに、本実施の形態では、リング部材10の径が違っても突出部の形状等を変化させる必要はなく、高い汎用性を実現することができる。
また、本実施の形態に係るリング部材10によれば、ステアリングシャフト20に制限トルク以上のトルクが伝達された場合に、端基底部141及び端突出部151は、径方向に接触することができる。したがって、端突出部151の径方向の変形を抑制することができ、端突出部151の強度を向上させることができる。その結果、端突出部151の機能低下を抑制することができ、トルクの伝達及び制限を安定化させることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態に係るリング部材は、軸方向にずれて位置する2つの環状領域の各々に、複数の基底部及び複数の突出部を備える点が、主として上記実施の形態1と異なる。以下に、上記実施の形態1と異なる点を中心に本実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態におけるリング部材10Aの使用例は、実施の形態1におけるリング部材10の使用例(図1及び図2を参照)と同様であるので、図示及び説明を省略する。
[リング部材の構成]
本実施の形態に係るリング部材10Aの構成について図6~図9を参照しながら具体的に説明する。
図6は、実施の形態2に係るリング部材の斜視図である。具体的には、図6は、ステアリングシャフト20とキーロックカラー30との間に装着された状態のリング部材10Aを示す。
図7は、実施の形態2に係るリング部材の部分平面図である。具体的には、図7は、図6のリング部材10Aを平面状に展開した図である。図7において、水平方向は、ステアリングシャフト20の周方向に対応し、垂直方向は、ステアリングシャフト20の軸方向に対応する。
図8及び図9は、実施の形態1に係るリング部材の部分断面図である。具体的には、図8は、図7のviii-viii断面線における断面図であり、図9は、図7のix-ix断面線における断面図である。図8及び図9において、水平方向は、周方向に対応し、垂直方向上側は、径方向外側に対応し、垂直方向下側は、径方向内側に対応する。
図6に示すように、リング部材10Aは、実施の形態1と同様に、C状のリング部材である。本実施の形態では、リング部材10Aは、第一環状領域16A及び第二環状領域16Bを備える。第二環状領域16Bは、第一環状領域16Aから軸方向にずれて配置されている。
第一環状領域16Aには、複数の第一基底部14A及び複数の第一突出部15Aが交互に並んで配置されている。また、第二環状領域16Bには、複数の第二基底部14B及び複数の第二突出部15Bが交互に並んで配置されている。
複数の第一基底部14Aの各々は、軸方向に延びる平板部である。複数の第一基底部14Aは、第一端基底部141Aを含む。
第一端基底部141Aは、複数の第一基底部14Aの中で端に位置する第一基底部である。第一端基底部141Aは、リング部材10Aの周方向の一方の端部11Aに形成されている。つまり、リング部材10Aの端部11Aのうち第一環状領域16Aに含まれる部分は、第一端基底部141Aを構成する。
第一端基底部141Aは、リング部材10Aの周方向に突出する第一突端部142Aを有する。リング部材10Aがステアリングシャフト20とキーロックカラー30との間に装着された状態で、第一突端部142Aは、第一端突出部151Aとステアリングシャフト20の外周面との間に挿入される。図7に示すように、第一突端部142Aは、径方向からみて台形状にリング部材10Aの端縁から突出している。
複数の第一突出部15Aの各々は、軸方向に延びる突条部であり、径方向外側(図8では上方)に湾曲する湾曲部である。複数の第一突出部15Aは、第一端突出部151Aを含む。
第一端突出部151Aは、複数の第一突出部15Aの中で端に位置する第一突出部である。第一端突出部151Aは、リング部材10Aの周方向の他方の端部12Aに形成されている。つまり、リング部材10Aの端部12Aのうち第一環状領域16Aに含まれる部分は、第一端突出部151Aを構成する。第一端突出部151Aは、湾曲部の中間部分で軸方向に切断された形状を有し、軸方向からみて半山状の断面を有する。
複数の第二基底部14Bの各々は、軸方向に延びる平板部である。複数の第二基底部14Bは、第二端基底部141Bを含む。
第二端基底部141Bは、複数の第二基底部14Bの端に位置する。第二端基底部141Bは、リング部材10Aの周方向の他方の端部12Aに形成されている。つまり、リング部材10Aの端部12Aのうち第二環状領域16Bに含まれる部分は、第二端基底部141Bを構成する。
第二端基底部141Bは、リング部材10Aの周方向に突出する第二突端部142Bを有する。リング部材10Aがステアリングシャフト20とキーロックカラー30との間に装着された状態で、第二突端部142Bは、第二端突出部151Bとステアリングシャフト20の外周面との間に挿入される。図7に示すように、第二突端部142Bは、径方向からみて台形状にリング部材10Aの端縁から突出している。
複数の第二突出部15Bの各々は、軸方向に延びる突条部であり、径方向外側(図9では上方)に湾曲する湾曲部である。複数の第二突出部15Bは、第二端突出部151Bを含む。
第二端突出部151Bは、複数の第二突出部15Bの端に位置する。第二端突出部151Bは、リング部材10Aの周方向の一方の端部11Aに形成されている。つまり、リング部材10の端部11Aのうち第二環状領域16Bに含まれる部分は、第二端突出部151Bを構成する。第二端突出部151Bは、湾曲部の中間部分で軸方向に切断された形状を有し、軸方向からみて半山状の断面を有する。
ステアリングシャフト20とキーロックカラー30との間にリング部材10Aが装着された状態で、第一端基底部141Aの第一突端部142Aは、第一端突出部151Aの下に挿入され、第二端基底部141Bの第二突端部142Bは、第二端突出部151Bの下に挿入される。この状態でステアリングシャフト20に制限トルク以上のトルクが伝達された場合に、第一端基底部141A及び第一端突出部151Aは径方向に接触し、第二端基底部141B及び第二端突出部151Bは径方向に接触する。
[効果等]
以上のように、本実施の形態に係るリング部材10Aによれば、複数の第一基底部14A及び複数の第一突出部15Aを、リング部材10Aの第一環状領域16Aに周方向に交互に並んで配置し、複数の第二基底部14B及び複数の第二突出部15Bを、リング部材10Aの第二環状領域16Bに周方向に交互に並んで配置することができる。したがって、複数の突出部がリング部材10Aの全領域に一列に並んで配置される場合よりも、突出部の軸方向の長さを減少させることができ、突出部の軸方向の中央部分の強度低下を抑制することができる。
また、本実施の形態に係るリング部材10Aによれば、一方の端部11Aは、第一端基底部141A及び第二端突出部151Bを構成することができ、他方の端部11Bは、第一端突出部151A及び第二端基底部141Bを構成することができる。つまり、2つの端突出部を異なる端部に設けることができる。したがって、突出部の配置及び強度を均一化することができ、トルクの伝達及び制限を安定化させることができる。
また、本実施の形態に係るリング部材10Aによれば、第一端基底部141A及び第二端基底部141Bは、それぞれ、リング部材10Aの周方向に突出する第一突端部142A及び第二突端部142Bを有することができる。したがって、第一突端部142A及び第二突端部142Bを、第一端突出部151A及び第二端突出部151Bの下にそれぞれ挿入することができ、端部11A、12A間の隙間を確実に埋めることができる。
(他の実施の形態)
以上、本発明の1つまたは複数の態様に係るリング部材について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の1つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記各実施の形態において、突出部は、基底部から径方向外側に突出していたが、これに限定されない。つまり、突出部は、基底部から径方向内側に突出してもよい。この場合、突出部の内周面の少なくとも一部は、ステアリングシャフトの外周面と接触し、突出部の外周面は、キーロックカラーの内周面との間に空隙を形成する。
なお、上記各実施の形態において、リング部材は、車両用操舵装置におけるステアリングシャフトのロック機構に用いられていたが、リング部材の用途はこれに限られない。例えば、リング部材は、各種機械デバイス(例えば車両用クラッチ、ハードディスクドライブ等)のためのトレランスリングとして用いられてもよい。
なお、上記実施の形態2において、リング部材10Aの端部11に第一端基底部141A及び第二端突出部151Bが形成され、リング部材10Aの端部12に第一端突出部151A及び第二端基底部141Bが形成されていたが、これに限られない。例えば、リング部材10Aの端部11に第一端基底部141A及び第二端基底部141Bが形成され、リング部材10Aの端部12に第一端突出部151A及び第二端突出部151Bが形成されてもよい。
なお、上記各実施の形態では、複数の基底部及び複数の突出部は、1つ又は2つの環状領域に形成されていたが、これに限られない。例えば、複数の基底部及び複数の突出部は、3以上の環状領域にそれぞれ形成されてもよい。
なお、上記各実施の形態では、周方向に並ぶ複数の突出部の各々は、軸方向に延びていたが、これに限られない。例えば、周方向に並ぶ複数の突出部の各々は、軸方向に並ぶ2以上の突出部によって構成されてもよい。
なお、上記各実施の形態における複数の基底部及び複数の突出部の各々の形状は、例示であり、これに限定されない。例えば、複数の突出部の各々は、軸方向からみて1以上の屈曲部を有する断面形状であってもよい。
なお、上記各実施の形態のおける端基底部及び端突出部の各々の形状も、例示であり、これに限定されない。
なお、上記各実施の形態では、ステアリングシャフトに制限トルク以上のトルクが伝達された場合に、端基底部及び端突出部が径方向に接触すると説明していたが、ステアリングシャフトに制限トルク未満のトルクが伝達された場合に、端基底部及び端突出部が径方向に接触することを排除することを意味しない。
なお、上記各実施の形態では、端突出部を除く複数の突出部のすべては、同一の形状及びサイズを有していたが、これに限定されない。例えば、周方向の位置によって突出部の形状及びサイズが異なってもよい。
内側部材と外側部材との間でトルクを伝達するリング部材として利用でき、例えばトレランスリングに適用できる。
1 ロック機構
10、10A リング部材
20 ステアリングシャフト
30 キーロックカラー
31 複数の溝
11、11A、12、12A 端部
14 複数の基底部
14A 複数の第一基底部
14B 複数の第二基底部
15 複数の突出部
15A 複数の第一突出部
15B 複数の第二突出部
16A 第一環状領域
16B 第二環状領域
141 端基底部
141A 第一端基底部
141B 第二端基底部
142A 第一突端部
142B 第二突端部
151 端突出部
151A 第一端突出部
151B 第二端突出部

Claims (8)

  1. 内側部材と外側部材との間でトルクを伝達するC状のリング部材であって、
    複数の第一基底部と、
    前記複数の第一基底部から径方向に突出する複数の第一突出部と、を備え、
    前記複数の第一基底部と前記複数の第一突出部とは、周方向に交互に並んで配置され、
    前記リング部材の周方向の一方の端部の少なくとも一部は、前記複数の第一基底部のうちの1つである第一端基底部を構成し、
    前記リング部材の周方向の他方の端部の少なくとも一部は、前記複数の第一突出部のうちの1つである第一端突出部を構成する、
    リング部材。
  2. 前記第一端突出部は、軸方向からみて半山状の断面を有する、
    請求項1に記載のリング部材。
  3. 前記リング部材が前記内側部材と前記外側部材との間に装着された状態で、前記第一端基底部の端部は、前記第一端突出部の下に挿入され、
    前記内側部材又は前記外側部材に制限トルク以上のトルクが伝達された場合に、前記第一端基底部及び前記第一端突出部は、径方向に接触する、
    請求項1又は2に記載のリング部材。
  4. 前記リング部材は、さらに、
    複数の第二基底部と、
    前記複数の第二基底部から径方向に突出する複数の第二突出部と、を備え、
    前記複数の第一基底部及び前記複数の第一突出部は、前記リング部材の第一環状領域に周方向に交互に並んで配置され、
    前記複数の第二基底部及び前記複数の第二突出部は、前記リング部材の前記第一環状領域から軸方向にずれた第二環状領域に周方向に交互に並んで配置される、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のリング部材。
  5. 前記リング部材の前記一方の端部のうち前記第一環状領域に含まれる部分は、前記第一端基底部を構成し、
    前記リング部材の前記他方の端部のうち前記第一環状領域に含まれる部分は、前記第一端突出部を構成し、
    前記リング部材の前記一方の端部のうち前記第二環状領域に含まれる部分は、前記複数の第二突出部のうちの1つである第二端突出部を構成し、
    前記リング部材の前記他方の端部のうち前記第二環状領域に含まれる部分は、前記複数の第二基底部のうちの1つである第二端基底部を構成する、
    請求項4に記載のリング部材。
  6. 前記第一端基底部及び前記第二端基底部は、それぞれ、前記リング部材の周方向に突出する第一突端部及び第二突端部を有する、
    請求項5に記載のリング部材。
  7. 前記第二端突出部は、軸方向からみて半山状の断面を有する、
    請求項5又は6に記載のリング部材。
  8. 前記リング部材が前記内側部材と前記外側部材との間に装着された状態で、前記第二端基底部の端部は、前記第二端突出部の下に挿入され、
    前記内側部材又は前記外側部材に制限トルク以上のトルクが伝達された場合に、前記第二端基底部及び前記第二端突出部は、径方向に接触する、
    請求項5~7のいずれか1項に記載のリング部材。
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