JP7052226B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配される吸収体とを有する吸収性物品に関する。
従来、排出された体液(以下、単に「体液」とも言う)を吸収体に誘導して吸収させる使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」とも言う)等の吸収性物品が広く知られている。吸収体は、パルプや高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」とも言う)等の吸収性材料を堆積させ、コアラップで被包したものである。この吸収体は、トップシートやバックシートと比較して厚いものとなっており、着用者の肌にうまくフィットするように折れ曲がりにくい場合がある。
ところで、排出された体液は、吸収体に効率よく吸収させることが求められる。そこで、例えば、特許文献1には、吸収体を圧搾することによって細長い帯状の圧搾部を形成し、その圧搾部において体液を拡散させることにより、効率の良い体液吸収を図った吸収性物品が開示されている。また、このような吸収性物品では、吸収体に形成された圧搾部の幅方向において折れ曲がりやすくなっている。
特開2002-165834号公報
ここで、吸収体の圧搾時には、吸収体を構成する要素(主にパルプ)が押圧されて伸ばされるので、吸収体のうち圧搾部が形成された部分とその周辺は、圧搾部の延在方向に向かって伸張することになる。したがって、圧搾後には、この伸張する力に反発するように復元力が生じることになり、その復元力が、圧搾部を収縮させる結果、圧搾部を座屈させ、圧搾部やその周辺に皺を発生させる可能性がある。しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品では、圧搾部に復元力が発生することについては考慮されていないため、吸収体の圧搾部やその周辺に接合されたトップシートに皺が発生し、トップシートの風合いが悪くなったり、吸収性物品の着用感が良くなかったりするおそれがあった。
本発明の目的は、吸収体を折り曲げ易くするために吸収体に形成された圧搾部における復元力を吸収させ、圧搾部の座屈を抑制するための吸収性物品を提供することにある。
本発明による吸収性物品は、液透過性を有するトップシートと、液不透過性を有するバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配される吸収体と、を含む吸収性物品であって、前記吸収体に設けられ、圧搾部と複数の非圧搾部とで構成された帯状の易折り曲げ加工部であって、前記吸収体において所定方向に延在している、易折り曲げ加工部を備え、前記複数の非圧搾部は、前記易折り曲げ加工部の幅方向の全域に亘らないようにそれぞれ形成されており、前記帯状の前記易折り曲げ加工部上において前記所定方向に延在するように仮想直線を任意に引いたときに、前記複数の非圧搾部の少なくとも1つと前記仮想直線とが重なるように、前記複数の非圧搾部がそれぞれ配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、易折り曲げ加工部の延在する方向において非圧搾部が設けられているため、易折り曲げ加工部における復元力が吸収されるので、圧搾部の座屈を抑制することが可能となる。また、圧搾部が連続して形成されているため、帯状の易折り曲げ加工部の幅方向において、吸収体を折り曲げやすくすることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るおむつの一例の外観において、正面側から見た斜視図である。 図1に示したおむつの分解斜視図である。 第1実施形態に係る、伸張状態のおむつをトップシート側から見た平面図である。 図3におけるIV-IV方向断面図である。 本発明の第1実施形態に係る、吸収体をトップシート側から見た平面図である。 図5におけるVI-VI方向断面図である。 本発明の第2実施形態に係る、吸収体をトップシート側から見た平面図である。 図7におけるVIII-VIII方向断面図である。 本発明の第3実施形態に係る、吸収体をトップシート側から見た平面図である。 本発明の他の実施形態に係る、易折り曲げ加工部の形成パターンの例を表した図であり、(a)は吸収体をトップシート側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるXb-Xb方向断面図であり、着用した状態で折れ曲がった吸収体の例を示す。 本発明の他の実施形態に係る、易折り曲げ加工部の形成パターンの例を表した図であり、(a)はV字パターン、(b)はX字パターン、をそれぞれ表す。
本発明による吸収性物品の実施形態について、図1から図11を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は本実施形態の態様に限定されるものではない。なお、本明細書の記載および図3から図11において、A方向は吸収体の長手方向を表し、B方向は当該A方向に直交する方向であって吸収体の幅方向を表す。
先ず、本発明を展開型の使い捨ておむつに応用した第1実施形態について以下に説明する。
<第1実施形態>
<構成>
図1に本発明の第1実施形態に係るおむつの一例の外観において、正面側から見た斜視図を示す。本実施形態に係るおむつ10は、展開型の使い捨ておむつであり、前身頃領域10Fと、後身頃領域10Rと、これら前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rをつなぐ股下領域10Cとを有する。また、着用時に前身頃領域10Fと後身頃領域10Rとで着用者のウエストの部分を取り囲むウエスト周り開口部10Wが形成されている。同様に、前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rの下端部と股下領域10Cとで着用者の両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部10Lが形成されている。
着用時に前身頃領域10Fは、着用者の腹側に位置し、後身頃領域10Rは着用者の背側に位置する。そして、着用時に股下領域10Cは、着用者の股下を覆い、左右一対の脚周り開口部10Lに、着用者の脚がそれぞれ通された形となる。したがって、脚周り開口部10Lは、着用者の両脚の付け根から太股あたりのいずれかに位置することとなる。
おむつ10の外側に位置するカバーシート11の後身頃領域10Rの左右両端縁部には、着用時に前身頃領域10Fの左右両端縁部に重ね合わせてこれらをつなぎ、脚周り開口部10Lを形成し得る左右一対のファスニングテープ10Aが接着されている。このファスニングテープ10Aは、前身頃領域10Fのカバーシート11上に接着されたフロントパッチシート10Bに対して繰り返し剥離可能に接合される。
図2は、図1に示すおむつ10の模式的な分解斜視図であり、図3は、第1実施形態に係る、伸張状態のおむつ10をトップシート14側から見た平面図である。また、図4は、図3におけるIV-IV方向断面図である。図2のおむつ10および図3の吸収体13については、説明の便宜上、部分的に破断した状態をそれぞれ示している。
図2に示すように、本実施形態におけるおむつ10は、外側から順に、良好な手触りを得るために薄い不織布にて形成されるカバーシート11と、液不透過性を有するバックシート(裏面シート)12と、吸収体13と、液透過性を有するトップシート(表面シート)14と、一対のサイドシート15と、を重ねた積層構造を有しているものである。
本発明では、吸収体13を折り曲げ易くするために加工を施した細長い帯状の易折り曲げ加工部20が、吸収体13に設けられている。易折り曲げ加工部20は、圧搾部21と複数の非圧搾部22とで構成され、吸収体13において所定方向(本実施形態では吸収体13の長手方向、すなわちA方向)に延在している。
本実施形態では、圧搾部21は、図3および図4に示すように、吸収体13とトップシート14の積層体(以下、「吸収部分」とも言う)を圧搾することで設けられる。トップシート14と吸収体13とが接する面には接着剤が塗布され、当該圧搾は、例えば、エンボスロールによって行われる。これにより、圧搾部21の底面(底壁)から壁面(側壁)にわたる圧搾部21全体において、トップシート14と吸収体13が咬み合い、一体的に接合される。圧搾部21の底部分におけるトップシート14と吸収体13とからなる厚み(吸収部分の厚み)は、圧搾しない場合の厚みの約1/2~1/9程度が好ましい。更に好ましくは約1/4~1/9程度である。この構成により、トップシート14と吸収体13とを一体的に形成するので、トップシート14と吸収体13がしっかりと接合しトップシート14が剥がれにくく、トップシート14が溝に沿った状態になり、溝が維持される。また、圧搾部21で吸収性コア17が固定されることになるため、おむつ10の着用時に吸収性コア17自体の型崩れを起きにくくし、着用時にも折れ曲がりやすく体にフィット感を向上させことが可能となる。
本実施形態では、非圧搾部22は、圧搾されていない部分であり、図3、後述する図5、図7および図9において、複数の斜線のハッチングで表される。複数の非圧搾部22は、易折り曲げ加工部20における復元力を吸収させる機能を有するものであり、詳細については後述する。
カバーシート11の股下領域10Cの左右両側には、それぞれ脚周り開口部10Lとなる一対の切欠き部11Nが形成されている。カバーシート11と一対のサイドシート15との間には、脚周りギャザーを形成するための一対の糸ゴム16がそれぞれ伸張状態で接着されている。
トップシート14は、液透過性を有する不織布などで構成される。バックシート12は、カバーシート11に接合され、吸収体13は、このバックシート12とトップシート14との間に配され、この吸収体13を介してトップシート14がバックシート12に接合される。また、バックシート12のうち、後身頃領域10Rの上端部に対応する領域には、バックシート12の幅方向に沿って延び、着用者に対してウエスト周りに適度な着用感を与えるための弾性シート10Dが接合されている。
トップシート14の下に位置する本実施形態の吸収体13は、主にパルプとSAPとからなる吸収性コア17を、ティシュや不織布等の被覆部材(コアラップ)18によって被覆したものである。吸収性コア17を被覆部材18により包むことで形成される継ぎ目は、例えば、図2に示すように、吸収体13の上面であって長手方向に延びるように形成される。本実施形態の吸収体13は、前身頃、股下、後身頃に亘るように、細長い形状をしている。ここで、前身頃部分から後身頃部分を前後(上下)方向とし、それに直交する方向を左右方向とすると、本実施形態の吸収体13は、前後(上下)左右の長さが異なる矩形のものである(図2および図3では、前後(上下)の長さが左右の長さより長くなっている)。なお、本実施形態の吸収体13の形状はこれに限らず、例えば、前後(上下)左右の長さが同程度の略正方形のもの、前後(上下)端の角が丸く落とされているもの、前後(上下)に延びる楕円形のもの、円形のもの等、さまざまな形状を含む。また、吸収体13の股下部分には、一対の脚周り開口部10Lに対応するように、円弧状をなす一対の切欠き部が形成されても良い。なお、本実施形態に係るおむつ10では、被覆部材18で包まれた吸収体13を用いているが、本発明に係る吸収性物品は、被覆部材18で包まれていない吸収性コア17を用いてもよい。
本実施形態では、図3および図4に示すように、吸収体13の表面には、圧搾部21が連続的に形成され、コの字状と逆コの字状とを繋ぎ合わせたようなもの(略矩形波形状)となるように配置されている。図3および図4に示すように、圧搾部21が連続的に形成されることで、細長い帯状の易折り曲げ加工部20が、折り曲げ線のような機能を有することになり、易折り曲げ加工部20の幅方向において折れ曲がりやすくなって、おむつのフィット感を向上させることが可能となる。加えて、同様の位置に折り目が入りやすくなるため、おむつ10を再び着用した際の装着性を良くすることができる。また、圧搾部21が連続的に形成されることで、空気が腹側または背側に通り抜けることができるようになり、通気性を確保することが可能となる。さらに、排出された体液を、迅速に拡散させて、吸収体13を全体的に使用して効率よく吸収体13に吸収させることが可能となる。
本実施形態におけるトップシート14の幅方向の左右両側縁部には、立体ギャザーを形成する疎水性の一対のサイドシート15が備えられている。一対のサイドシート15は、着用時に吸収体13の左右両側縁部に沿って起立し、排出された体液の横漏れを防止するための部材である。一対のサイドシート15の外側端縁部には、カバーシート11の一対の切欠き部11Nと同様の形状に切欠き部15Nが形成されている。一対のサイドシート15のそれぞれには、その内側端縁部を吸収体13側に折り返して把持させる形で立体ギャザー伸縮材としての糸ゴム19が伸張状態で配置される。一対のサイドシート15は、糸ゴム19が収縮した際に、着用者の肌当接方向に向かって立ち上がる。立体ギャザーは従来の使い捨ておむつに用いられている公知の構成を採用することができる。例えば、撥水性シートの層間に伸張状態の立体ギャザー伸縮材を挟み込んで固定することにより、形成することができる。
<易折り曲げ加工部>
図5は本発明の第1実施形態に係る、吸収体13をトップシート14側から見た平面図であり、図6は図5におけるVI-VI方向断面図である。尚、図5および図6では、説明の便宜上、カバーシート11、サイドシート15および被覆部材18の継ぎ目の記載を省略している。
帯状の易折り曲げ加工部20は、上述したように、圧搾部21と複数の非圧搾部22とで構成されている。複数の非圧搾部22は、図5に示すように、正方形の形状を呈するものであり、易折り曲げ加工部20の幅方向(本実施形態では吸収体13の幅方向、すなわちB方向)の全域に亘らないようにそれぞれ形成されている。ここで、易折り曲げ加工部20は、圧搾部21の最も外側に位置する端部に接するように圧搾部21および複数の非圧搾部22を包含する領域を指すものとして参照される。この構成により、非圧搾部22が易折り曲げ加工部20の幅方向の全域に亘るように形成されている構成と比較して、吸収体13を易折り曲げ加工部20の幅方向において折れ曲がりやすくすることが可能となる。
また、帯状の易折り曲げ加工部20上において、易折り曲げ加工部20の延在している所定方向に延在するように仮想直線を任意に引いたときに、複数の非圧搾部22の少なくとも1つと当該仮想直線とが重なるように、複数の非圧搾部22が配置されている。本実施形態では、上記所定方向とは、吸収体13の長手方向、すなわちA方向であり、上記仮想直線は、図5においてXで表されるものである。仮想直線Xは、吸収体13の前後方向に延在する吸収体13の中心軸に平行な線である。易折り曲げ加工部20を吸収体13の長手方向に形成することによって、吸収体13の長手方向における圧搾部分の復元力を吸収させることが可能となる。
従来、排出された体液は、吸収体13に効率よく吸収させることが求められ、例えば、特許文献1には、吸収体を圧搾することによって細長い帯状の圧搾部を形成し、その圧搾部において体液を拡散させることにより、効率の良い体液吸収を図った吸収性物品が開示されている。また、このような吸収性物品では、吸収体に形成された圧搾部の幅方向において折れ曲がりやすくなっている。
しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品では、吸収体の圧搾に起因する復元力が、圧搾部を座屈させ、吸収体の圧搾部やその周辺に接合されたトップシートに皺を発生させる可能性については考慮されていないため、トップシートの風合いが悪くなったり、吸収性物品の着用感が良くなかったりするおそれがあった。この現象は、吸収体にトップシートを貼付して吸収体とトップシートの積層体を圧搾するときに生じるトップシートの復元力、または、吸収体を圧搾した後に吸収体にトップシートを貼付するときに生じるトップシートの復元力によって、より顕著になる。
本実施形態によれば、易折り曲げ加工部20の延在する方向において非圧搾部22を設けることによって、複数の非圧搾部22において易折り曲げ加工部20に掛かる復元力が吸収され分散されるので、圧搾部21の座屈を抑え、ひいては圧搾部21やその周辺に接合されたトップシート14に皺を生じにくくすることが可能となる。よって、トップシート14の風合いを良くして、おむつ10の着用感を向上させることが可能となる。また、圧搾部21が連続して形成されているため、帯状の易折り曲げ加工部20の幅方向において、吸収体13を折り曲げやすくすることが可能となり、おむつ10のフィット感を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の構成によって、圧搾部21に皺が入ることが抑制されるため、圧搾部21を起点に被覆部材18(またはトップシート14)が剥がれにくくなり、おむつ10の再装着の際でも吸収性コア17が型崩れしにくくなる。
さらに、吸収性コア17が型崩れしないため、おむつ10の装着時にSAPが吸収性コア17内を移動しにくくなる結果、吸収性コア17におけるSAPの位置が安定し、SAPの吸収性能が安定することになる。
易折り曲げ加工部20の幅方向の長さについては、液拡散性および通気性の観点から、約1mmより大きく約20mmより小さいものが好ましい。さらに、折り曲げやすさの観点から、約3mmより大きく約5mmより小さいものがより好ましい。約5mm以上になると、易折り曲げ加工部20の圧搾部分が広すぎて易折り曲げ加工部20の幅方向において折れ曲がりにくくなる。約3mm以下になると、吸収体13を折り曲げた時に圧搾部21の対向する側壁部分が互いに当たって折れにくくなる。
易折り曲げ加工部20の長手方向の長さについては、折り曲げやすさの観点から、約170mmより大きく吸収体13の長手方向全域に設けられることが好ましい。約170mm以下になると、圧搾部21以外の部分が、吸収体13の折れ曲がりを妨げるおそれがある。
易折り曲げ加工部20は、折れ曲げやすさと拡散性(体液の漏れ)の両立の観点から、吸収体13の中央領域を含む領域に配置され、長手方向の長さは、約170mmより大きく約240mmより小さいものが好ましい。この構成により、吸収体13の長手方向に延在する易折り曲げ加工部20の幅方向において曲がりやすくなり、吸収体13の幅方向端部が肌面側に曲がりやすくなる結果、体液の横漏れを抑止しつつ、後ろ漏れを抑止することが可能となる。ここで、吸収体13の中央領域とは、例えば排尿などの液体と最初に接触する領域およびその付近の領域のことをいう。なお、吸収体13の中央領域は、吸収性物品の着用者の体格や性別等によって変化させることが可能である。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態では、易折り曲げ加工部20を構成する圧搾部21と複数の非圧搾部22の配置構成を第1実施形態と異ならせる一方、第1実施形態と同様に、圧搾することで生じる易折り曲げ加工部20における復元力を吸収させ、圧搾部21の座屈を抑制する。
図7は本発明の第2実施形態に係る、吸収体13をトップシート14側から見た平面図であり、図8は図7におけるVIII-VIII方向断面図である。本実施形態に係る吸収性物品を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図7に示すように、吸収体13の表面には、圧搾部21が連続的に形成され、圧搾部21は、A方向に交差する第1方向に延在し、且つ、A方向に交差し第1方向と異なる第2方向に延在するように、ジグザグ状に配置されている。非圧搾部22は、その圧搾部21の形状に対応するように三角形の形状を呈している。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、易折り曲げ加工部20における復元力が吸収されるので、圧搾部21の座屈を抑制し、ひいては圧搾部21やその周辺に接合されたトップシート14に皺を生じにくくすることが可能となる。また、第1実施形態と同様に、圧搾部21が連続して形成されているため、帯状の易折り曲げ加工部20の幅方向において、吸収体13を折り曲げやすくすることが可能となる。
また、この構成によって、第1実施形態と同様に、吸収性コア17が型崩れしにくくなり、SAPの吸収性能が安定することになる。
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態に係る、吸収体をトップシート側から見た平面図である。本実施形態に係る吸収性物品を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の第3実施形態では、図9に示すように、吸収体13の表面には、X状のものを縦に繋げた圧搾部21が吸収体13の長手方向に連続的に形成されている。本実施形態であっても、第1実施形態と同様に、複数の非圧搾部22の少なくとも1つと仮想直線Xとが重なるように、複数の非圧搾部22が配置されている。複数の非圧搾部22は、圧搾部21の形状に対応するように、直角二等辺三角形と正方形とで構成されている。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、易折り曲げ加工部20における復元力が吸収されるので、圧搾部21の座屈を抑制し、ひいては圧搾部21やその周辺に接合されたトップシート14に皺を生じにくくすることが可能となる。また、第1実施形態と同様に、圧搾部21が連続して形成されているため、帯状の易折り曲げ加工部20の幅方向において、吸収体13を折り曲げやすくすることが可能となる。
また、この構成によって、第1実施形態と同様に、吸収性コア17が型崩れしにくくなり、SAPの吸収性能が安定することになる。
<その他>
本発明は、上述した各実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
例えば、上記各実施形態またはその変形例に係るおむつの構造は、上述したような展開型に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に規定された吸収性物品の構成を含むおむつでありさえすれば、どのような構成であってもよい。例えば、パンツ型の使い捨ておむつや、尿パッドなどであっても本発明を適用可能である。
加えて、上記各実施形態またはその変形例は、乳幼児向けのおむつに限らず、成人向けのおむつ、尿パッドなど、各種吸収性物品に適用可能である。
さらに、上記各実施形態またはその変形例では、圧搾部21は、吸収体13とトップシート14の積層体を圧搾することで設けられるが、本発明では、吸収体13を圧搾した後からトップシート14を当該吸収体13に張り付けてもいい。
上記各実施形態またはその変形例では、吸収体13のトップシート14側に易折り曲げ加工部20が形成されているがこれに限られず、吸収体13のバックシート12側や、吸収体13のトップシート14側およびバックシート12側に易折り曲げ加工部20を形成してもよい。
また、上記各実施形態またはその変形例では、易折り曲げ加工部20は、吸収体13の長手方向に1条延在しているが、本発明の効果が発現する範囲において、様々な方向に延在する態様、例えば、吸収体13の長手方向に交差する方向(例えば、吸収体13の幅方向)に延在する態様や、複数条設けられる態様も許容するものである。
図10は、本発明の他の実施形態に係る、易折り曲げ加工部20の形成パターンの例を表した図であり、図10(a)は吸収体をトップシート側から見た平面図であり、図10(b)は(a)におけるXb-Xb方向断面図であり、着用した状態で折れ曲がった吸収体の例を示す。
本実施形態では、易折り曲げ加工部20は、吸収体13のトップシート14側に吸収体13の長手方向に2条平行に配置されている。この構成により、上記各実施形態と同様の効果を得られるほか、図10(b)に示すように、断面視でWのように折れ曲がりやすくなることが可能となり、着用者の体にフィットし、且つ、連続している圧搾部21において体液を拡散させることが可能となる。この効果をより確実に奏するために、易折り曲げ加工部20を、吸収体13のバックシート12側に、吸収体13の幅の中心を通るように、吸収体13の長手方向に形成してもよい。
図11は、本発明の他の実施形態に係る、易折り曲げ加工部20の形成パターンの例を表した図であり、(a)はV字パターン、(b)はX字パターン、をそれぞれ表す。本実施形態では、易折り曲げ加工部20は、吸収体13の中央領域を含むようにV字状やX字状に配置されている。なお、本実施形態に係る易折り曲げ加工部20を構成する圧搾部21や非圧搾部22は、上記各実施形態またはその変形例のうちいずれのものでもよい。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。また、易折り曲げ加工部20が、吸収体13の中央領域においてV字状やX字状で折り曲がれやすくなるので、着用者の股下の肌と隙間ができるようにおむつ10が折り畳まれやすくなり、股擦れを抑制することが可能となる。さらに、着用者に再装着させる場合、V字状やX字状において折り曲がれやすくなっているため、装着させる人がおむつ10の形を整える必要が減り、作業性を向上させることが可能となる。
さらに、非圧搾部22の形状は、上述した各実施形態またはその変形例のような正方形、三角形に限られず、多角形、曲線を含んだものであってもよい。
また、上記各実施形態や、その変形例は、それぞれ組み合わせることも可能である。
10 おむつ
10A ファスニングテープ
10B フロントパッチシート
10F 前身頃領域
10R 後身頃領域
10C 股下領域
10W ウエスト周り開口部
10L 脚周り開口部
11 カバーシート
11N、15N 切欠き部
12 バックシート
13 吸収体
14 トップシート
15 サイドシート
16、19、23 糸ゴム(弾性部材)
17 吸収性コア
18 被覆部材(コアラップ)
20 易折り曲げ加工部
21 圧搾部
22 非圧搾部

Claims (2)

  1. 液透過性を有するトップシートと、液不透過性を有するバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配される吸収体と、を含む吸収性物品であって、
    前記吸収体に設けられ、圧搾部と複数の非圧搾部とで構成された帯状の易折り曲げ加工部であって、前記吸収体において所定方向に延在している、易折り曲げ加工部を備え、
    前記圧搾部は、エンボスロールによって前記易折り曲げ加工部が延在する前記所定方向において前記吸収体を順次圧搾することで形成されており、
    前記複数の非圧搾部の全ては、前記易折り曲げ加工部の幅方向の全域に亘らないように、且つ、前記帯状の前記易折り曲げ加工部の幅方向端縁から内側に突出するとともに、前記帯状の前記易折り曲げ加工部の延在方向の一方端縁から他方端縁まで連続して形成されている前記圧搾部のうち側壁および底壁と繋がるように、それぞれ形成されており、
    前記帯状の前記易折り曲げ加工部上において前記所定方向に延在するように仮想直線を任意に引いたときに、前記複数の非圧搾部の少なくとも1つと前記仮想直線とが重なるように、前記複数の非圧搾部がそれぞれ配置されており、
    前記帯状の易折り曲げ加工部の前記幅方向の長さは、1mmより大きく20mmより小さいことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記所定方向は、前記吸収体の長手方向であることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
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