JP2012011129A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

パンツ型使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP2012011129A
JP2012011129A JP2010153097A JP2010153097A JP2012011129A JP 2012011129 A JP2012011129 A JP 2012011129A JP 2010153097 A JP2010153097 A JP 2010153097A JP 2010153097 A JP2010153097 A JP 2010153097A JP 2012011129 A JP2012011129 A JP 2012011129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crotch
region
type disposable
disposable diaper
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010153097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5540380B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Sugiyama
勝彦 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Oji Nepia Co Ltd
Original Assignee
Oji Nepia Co Ltd
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Nepia Co Ltd, Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Nepia Co Ltd
Priority to JP2010153097A priority Critical patent/JP5540380B2/ja
Publication of JP2012011129A publication Critical patent/JP2012011129A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5540380B2 publication Critical patent/JP5540380B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】補助者が着用者に装着させること及び着用者が自ら装着することが容易であることに加えて、排泄物の横漏れやフィット感の低下を抑制することができ、おむつの着用感や見栄えを損ない難いパンツ型使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】股下前部66に配置される股下前部伸縮材60Aは、その軌跡の延長線とレッグ開口部12の開口周縁E1,E2とが交差するように、股下前部66における吸収体22との非重畳部に伸張状態で固定され、股下後部68に配置される股下後部伸縮材62は、股下後部68におけるレッグ開口部12の開口周縁に沿って伸張状態で固定され、吸収性本体14のうち股下部4に配置される股下配置部は、最狭部より幅狭に形成されるとともに、最狭部の幅に収まるように外装体16の内部に配置されているパンツ型使い捨ておむつ1A。
【選択図】図1B

Description

本発明は、一つのウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型を呈する外装体と、その外装体の内部に配置され、吸収体が内包された吸収パッドである吸収性本体と、を備えたパンツ型使い捨ておむつに関するものである。具体的には、外装体のレッグ開口部近傍の伸縮材の配置に関するものである。
パンツ型使い捨ておむつは、一つのウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型を呈し、その内部に吸収体を備えた吸収性物品である。そして、近年においては、図2に示すパンツ型使い捨ておむつ100のように前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部からなり、一つのウエスト開口部10及び左右一対のレッグ開口部12(12a,12b)が形成されたパンツ型を呈する外装体16と、外装体16の内部に配置され、吸収体22が内包された吸収パッドである吸収性本体14とを備えた、いわゆる2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつが汎用されている。
このようなパンツ型使い捨ておむつにおいては、ウエスト開口部10の全周及びレッグ開口部12の全周に沿って糸ゴム等の伸縮材(ウエスト伸縮材42、レッグ伸縮材40)を配置し、着用者のウエスト又は脚に対し周方向から伸縮材の収縮力を作用させる構成が一般的である。そして、ウエスト伸縮材42やレッグ伸縮材40に加えて、着用者の腹周りの全域に沿って同様の伸縮材(タミー伸縮材44)を配置し、着用者の腹に対し周方向から伸縮材の収縮力を作用させることも行われている(特許文献1及び2参照)。
また、最近では、外装体のレッグ開口部の周縁に沿ってレッグ伸縮材が配置されていないパンツ型使い捨ておむつも提案されている(特許文献3及び4参照)。
特許第3919020号公報 特許第3919023号公報 特開2002−52043号公報 特開2009−291485号公報
特許文献1又は2に記載のおむつは、レッグ伸縮材による収縮力が着用者の脚に対し周方向から作用するので、脚周りのフィット性を向上させることができ、また、レッグ開口部からの排泄物の漏れを防止する等の優れた効果を得られる。
ところで、パンツ型使い捨ておむつは、テープ型使い捨ておむつと比較すると、補助者が着用者に装着させることも着用者が自ら装着することも容易であるという利点がある。このため、自力で立つ、這う、歩く等の動作を行うことができる活動性の高い乳幼児に対して使用したいというニーズがある。
しかし、特許文献1又は2に記載のおむつの場合、おむつの装着時にレッグ伸縮材の収縮によってレッグ開口部の開口面積が減少するため、レッグ開口部に脚を挿入し難くなり装着の容易さを減殺しているとも言える。また、レッグ伸縮材の収縮力が着用者の脚に対し周方向から作用し、脚を圧迫するため、着用者の動き易さを阻害する側面もある。
一方、特許文献3又は4に記載のパンツ型使い捨ておむつは、おむつを嵩張らせず、スリムですっきりとした外観を維持すること等を目的としてはいるが、外装体のレッグ開口部の全周に沿うレッグ伸縮材を配置しない形態を採用している。このような形態であれば、おむつの装着時にレッグ開口部の開口面積が減少することはないため、装着の容易さを減殺することは少ないと考えられる。また、着用者の腿を圧迫するような収縮力が作用することもないため、着用者の動き易さを阻害し難いという利点がある。
その反面、特許文献3又は4に記載のおむつは、特許文献1又は2に記載のおむつと比較すると、着用者の動作によって吸収性本体の位置が前後左右にずれたり、捻れたりし易いのは否めない。そうすると、吸収性本体(ひいては吸収体)を着用者の排泄器官に対して確実に宛がうというおむつ本来の機能が損なわれる可能性があり、排泄物の横漏れやフィット感の低下に繋がるおそれがある。特に吸収体が尿を吸収した状態では尿の重みによりおむつの股下部が下方に垂れ下がることに伴ってレッグ開口部が広がる傾向にある。このような状態において吸収性本体が左右にずれた場合にはおむつから着用者の臀部が露出してしまう程にもなるため、前記不具合が顕著なものとなる。
また、外装体のレッグ開口部周縁の部分に伸縮材が存在しないためヒラヒラと遊動する。従って、当該部分が肌に何度も触れて着用感を阻害することに加え、おむつの見栄え(外感)が悪くなるという問題もあった。
本発明は、補助者が着用者に装着させること及び着用者が自ら装着することが容易であることに加えて、排泄物の横漏れやフィット感の低下を抑制することができ、おむつの着用感や見栄えを損ない難いパンツ型使い捨ておむつを提供することにある。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、外装体の股下前部においてはレッグ開口部の開口周縁に沿ってレッグ伸縮材を配置するのではなく、レッグ開口部の開口周縁と交差するように股下前部伸縮材を配置して、前記開口周縁近傍の領域を外装体の幅方向中央に向かって収縮させることによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下のパンツ型使い捨ておむつが提供される。
[1]前身頃、股下部及び後身頃の各部からなり、一つのウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型を呈する外装体と、前記外装体の内部に配置され、吸収体が内包された吸収パッドである吸収性本体と、を備え、前記股下部は、前後方向の中央に最狭部を有するくびれ形状に形成されるとともに、前記最狭部の両側縁を結ぶ股下部分割線によって股下前部と股下後部に区分され、前記股下前部に配置される股下前部伸縮材は、その軌跡の延長線と前記レッグ開口部の開口周縁とが交差するように、前記股下前部における前記吸収体との非重畳部に伸張状態で固定され、前記股下後部に配置される股下後部伸縮材は、前記股下後部における前記レッグ開口部の開口周縁に沿って伸張状態で固定され、前記吸収性本体のうち前記股下部に配置される股下配置部は、前記最狭部より幅狭に形成されるとともに、前記最狭部の幅に収まるように前記外装体の内部に配置されているパンツ型使い捨ておむつ。
[2]前記股下前部伸縮材は、前記延長線と前記レッグ開口部の開口周縁とが70〜110°の角度で交差するように固定されている前記[1]に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
[3]前記股下部は、前記くびれの前身頃側の起点同士を結ぶ第1境界線によって前記前身頃と区分され、前記股下前部は、前記股下前部を前後に二等分する股下前部分割線と前記第1境界線との間の第1領域と、前記股下部分割線と前記股下前部分割線との間の第2領域に区分され、前記股下前部伸縮材として、前記第1領域に配置される第1領域伸縮材を備えている前記[1]又は[2]に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
[4]前記股下前部伸縮材として、前記第1領域伸縮材に加えて、前記第2領域に配置される第2領域伸縮材を備え、前記第2領域伸縮材による収縮力に比して、前記第1領域伸縮材による収縮力が大となるように構成されている前記[3]に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
[5]前記股下前部伸縮材が前記股下前部における前記吸収体との重畳部に配置されていないか、前記股下前部伸縮材が前記重畳部に配置されているが伸張状態で固定されていない前記[1]〜[4]のいずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
[6]前記股下前部伸縮材が、前記レッグ開口部の開口周縁に至るまで配置されている前記[1]〜[5]のいずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、補助者が着用者に装着させること及び着用者が自ら装着することが容易であることに加えて、排泄物の横漏れやフィット感の低下を抑制することができ、おむつの着用感や見栄えを損ない難い。
本発明のパンツ型使い捨ておむつの一の実施形態を模式的に示す概略斜視図である。 図1Aに示すパンツ型使い捨ておむつを展開し、アウターシート方向から見た状態を模式的に示す概略平面図である。 図1Aに示すパンツ型使い捨ておむつを展開し、トップシート方向から見た状態を模式的に示す概略平面図である。 図1Cにパンツ型示す使い捨ておむつのA−A’切断端面を模式的に示す概略端面図である。 図1Cに示すパンツ型使い捨ておむつのB−B’切断端面を模式的に示す概略端面図である。 従来のパンツ型使い捨ておむつの一の実施形態を模式的に示す概略斜視図である。 本発明のパンツ型使い捨ておむつの別の実施形態を模式的に示す概略斜視図である。 図3Aに示すパンツ型使い捨ておむつを展開し、アウターシート方向から見た状態を模式的に示す概略平面図である。 図3Aに示すパンツ型使い捨ておむつを展開し、トップシート方向から見た状態を模式的に示す概略平面図である。 本発明のパンツ型使い捨ておむつを製造する方法の一の実施形態を示す概略平面図である。
以下、本発明のパンツ型使い捨ておむつを実施するための形態を具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるパンツ型使い捨ておむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1A〜図1Eに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aと、図3A〜図3Cに示すパンツ型使い捨ておむつ1Bは股下前部伸縮材60Aの配置を除き、同様の構成のものである。図3Cに示すパンツ型使い捨ておむつ1BのA−A’端面は図1Dに示される端面、B−B’端面は図1Eに示される端面と同様に表されるため図面の添付及びその説明を省略する。
なお、図1B、図1C、図3B及び図3Cにおいては、作図の都合上、第1境界線L1、第2境界線L2、股下部分割線L3及び股下前部分割線L4をおむつ上に直接描画せず、これらの線をおむつ外部まで延伸した位置に基準となる線を示す形で描画した。
[1]定義等:
本明細書においては、「前身頃」、「股下部」及び「後身頃」を以下のように定義する。例えば図1B又は図1Cに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aのように外装体16はレッグ開口部12を形成するために前後方向の中央に最狭部を有するくびれ形状に形成されている。このくびれの前身頃2側の起点同士を結ぶ第1境界線L1と、くびれの後身頃6側の起点同士を結ぶ第2境界線L2との間の部分を「股下部(図中符号4)」、第1境界線L1から外装体16の前端(ウエスト端縁2c)に至るまでの部分を「前身頃(図中符号2)」、第2境界線L2から外装体16の後端(ウエスト端縁6c)に至るまでの部分を「後身頃(図中符号6)」と称することにする。換言すれば、図1Aに示すように、パンツ型使い捨ておむつ1Aが組み立てられた状態においては、左右の接合部8,8の間の部分が前身頃2又は後身頃6となる。
[2]本発明の固有の構成:
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Eに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aのように、股下部4は、前後方向の中央に最狭部を有するくびれ形状に形成されるとともに、最狭部の両側縁を結ぶ股下部分割線L3によって股下前部66と股下後部68に区分され、股下前部66に配置される股下前部伸縮材60Aは、その軌跡の延長線とレッグ開口部12の開口周縁E1,E2とが交差するように、股下前部66における吸収体22との非重畳部に伸張状態で固定され、股下後部68に配置される股下後部伸縮材62は、股下後部68におけるレッグ開口部12の開口周縁E1,E2に沿って伸張状態で固定され、吸収性本体14のうち股下部4に配置される股下配置部は、最狭部より幅狭に形成されるとともに、最狭部の幅に収まるように外装体16の内部に配置されているものである。
このような構成では、股下前部伸縮材60Aが収縮することにより、外装体16の股下前部66が外装体16の幅方向中央に向かって収縮する。従って、レッグ開口部12(特に股下前部66側)が大きく開口し、補助者が着用者に装着させることも着用者が自ら装着することも容易となる。また、股下前部伸縮材60Aの収縮力は外装体16の幅方向中央に向かって作用し、その収縮力が着用者の脚を圧迫する方向に作用し難い。また、外装体16が着用者の脚前方を被覆する面積も小さくなる。従って、股下前部伸縮材60Aが着用者の脚を周方向から圧迫し難いことに加えて、外装体16が着用者の脚を引き上げる動作の邪魔にならず、着用者の動き易さを阻害し難い。
また、外装体16のレッグ開口部12周縁の部分、具体的には股下前部66における吸収体22との非重畳部に股下前部伸縮材60Aが存在するので、前記部分がヒラヒラと遊動することがない。従って、当該部分が肌に何度も触れて着用感を阻害することが少なく、おむつの見栄え(外感)も悪くなり難い。
更に、股下後部伸縮材62はレッグ開口部12の開口周縁E1,E2に沿って固定されており、吸収体22の側縁E3,E4に対し、傾斜するように配置されている。換言すれば、吸収体22の側縁E3,E4を直角三角形の隣辺と仮定すると、股下後部伸縮材62は直角三角形の斜辺に相当する位置に配置されている。
このような配置とすると、股下後部伸縮材62が吸収体22の両側で収縮することによって、吸収性本体14の位置をおむつ中央部に保持する効果(センタリング効果)を得られる。即ち、着用者の動作によって吸収性本体14の位置が前後左右にずれたり、捻れたりしても、そのずれた方向とは逆方向に股下後部伸縮材62が収縮するため、吸収性本体14を常に着用者の股下に位置させることが可能となる。おむつの後身頃6側は前身頃2側と比較して、吸収性本体14の位置がズレ易いため、そのズレを防止し、吸収性本体14(ひいては吸収体22)を着用者の排泄器官に対して確実に宛がうというおむつ本来の機能を確実に発揮させることができる。従って、ズレに伴うレッグ開口部12からの排泄物の漏れ(横漏れ)を生じ難く、フィット感が良好である。
なお、股下前部伸縮材60Aも外装体16の幅方向に向かって収縮するため、吸収性本体14をセンタリングする効果がある。即ち、股下後部伸縮材62のセンタリング効果を補完する働きがある。
[2−1]外装体:
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Cに示すように外装体16が股下前部伸縮材60A及び股下後部伸縮材62を構成部材として備える。特に、レッグ開口部12の開口周縁E1,E2と交差するように配置した股下前部伸縮材60Aが特徴的な部材である。
[2−1A]股下前部伸縮材:
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Cに示すように、股下前部66に配置される股下前部伸縮材60Aを備えている。「股下前部」とは、股下部分割線L3によって前後に二分された股下部4の前方部分である。「股下部分割線」とは、股下部4のくびれの最狭部の両側縁を結ぶ直線である。この股下部分割線L3は、最狭部の両側縁を結んでいれば足り、必ずしも股下部4を前後に二等分する線である必要はない。
股下前部伸縮材60Aは股下前部66における吸収体22との非重畳部に伸張状態で固定されている。「非重畳部」とは、外装体16の股下前部66のうち吸収性本体14に内包される吸収体22と重ならない部分を意味する。即ちこの非重畳部は股下前部66のうち吸収体22の側縁E3,E4から側方にはみ出した部分である。
「伸張状態で固定」とは、伸縮材の伸張率が120%以上の状態で被固定体となるシート材(図示の例ではインナーシート16a、アウターシート16b)に接合、固着等されていることを意味する。中でも伸張率が200〜400%であることが好ましく、250〜350%であることが好ましい。
股下前部伸縮材60Aはその軌跡の延長線とレッグ開口部12の開口周縁E1,E2とが交差するように固定されている。「軌跡の延長線」とは、股下前部伸縮材60Aをその軌跡に沿って延長したと仮定した場合の延長線を意味する。即ち、本発明においては股下前部伸縮材60A自体がレッグ開口部12の開口周縁E1,E2と交差している必要はなく、前記延長線が交差していれば足りる。
「交差するように」とは、後述する股下後部伸縮材62のようにレッグ開口部12の開口周縁E1,E2に沿うように固定されているのではなく、前記延長線がレッグ開口部12に向かって進入するように固定されていることを意味する。このような固定方法により、レッグ開口部12の開口周縁E1,E2に沿うように固定した場合に比して、非重畳部を外装体16の幅方向中央に向かって収縮させる効果を大きくすることができる。
前記延長線と開口周縁E1,E2とが交差している限り、その交差角度は特に限定されない。例えば図1B及び図1Cに示す外装体16のように開口周縁E1,E2の形状に拘わらず、ウエスト端縁2cと平行するように(外装体16の幅方向、左右方向に)、股下前部伸縮材60Aを固定する形態を挙げることができる。
但し、本発明においては、図3A〜図3Cに示すパンツ型使い捨ておむつ1Bのように前記延長線とレッグ開口部12の開口周縁E1,E2とが70〜110°の角度で交差するように股下前部伸縮材60Bが配置されていることが好ましい。このような配置により、レッグ開口部12の開口周縁E1,E2近傍の部分を幅方向中央に向かって収縮させ、ウエスト端縁2c側に引き上げる効果が大きくなる。中でも、図3A〜図3Cに示すパンツ型使い捨ておむつ1Bのように開口周縁E1,E2と90°の角度で交差するように股下前部伸縮材60Bが配置されていることが好ましい。
図3A〜図3Cに示すパンツ型使い捨ておむつ1Bは、股下前部伸縮材60Bの一方の端部側が開口周縁E1,E2と90°の角度で交差し、外装体16中央側に向かうにつれてウエスト端縁2cと平行な直線となるような曲線状に配置としている。但し、股下前部伸縮材60Bを曲線状に配置する必要はなく、その軌跡の延長線がレッグ開口部12の開口周縁E1,E2と70〜110°の角度で交差する直線状に配置してもよい。
股下前部伸縮材60Aは少なくとも股下前部66の前記非重畳部に固定する。股下前部66の前記非重畳部である限り、どの領域に股下前部伸縮材60Aを固定してもよい。但し、少なくとも股下前部分割線L4と第1境界線L1との間の領域である第1領域80に、股下前部伸縮材60Aが固定されていることが好ましい(この股下前部伸縮材を「第1領域伸縮材」と称することにする。図中符号:61A)。
ここで、「股下前部分割線」は、股下前部66を前後方向の長さで2等分する直線である。即ち、第1領域80は、股下前部66のうち股下前部分割線L4より前方の領域である。一方、第2領域82は、股下前部分割線L4と股下部分割線L3との間の領域、即ち股下前部66のうち股下前部分割線L4より後方の領域である。
第2領域と比較して吸収体22の側縁E3,E4から、より大きくはみ出している第1領域80に第1領域伸縮材61Aを配置することでレッグ開口部12をより大きく開口させることができ、本発明の効果が更に大きいものとなる。但し、股下前部伸縮材60Aが第2領域82に配置されていてもよい(この股下前部伸縮材を「第2領域伸縮材」と称することにする。図中符号:63A)。
なお、本発明のパンツ型使い捨ておむつにおいては、1本の股下前部伸縮材60Aが第1領域80と第2領域82の双方に固定されている形態も想定できる。この場合、「第1領域伸縮材」とは、レッグ開口部12の開口周縁E1,E2と股下前部伸縮材60Aの軌跡の延長線との交差点が第1領域80に存する股下前部伸縮材60Aを意味し、「第2領域伸縮材」とは、同様に、前記交差点が第2領域82に存する股下前部伸縮材60Aを意味するものとする。
本発明においては、股下前部伸縮材60Aとして、第1領域伸縮材61Aと第2領域伸縮材63Aの双方を備えている場合は、第2領域伸縮材63Aによる収縮力に比して、第1領域伸縮材61Aによる収縮力が大となるように構成されていることが好ましい。第2領域82と比較して吸収体22の側縁E3,E4から、より大きくはみ出している第1領域80を強く収縮させることでレッグ開口部12をより大きく開口することができ、本発明の効果が更に大きいものとなる。
前記形態においては第1領域80の非重畳部の幅を通常より広く構成すること、即ち前記非重畳部の面積を通常より大きく構成することが好ましい。大面積の非重畳部(不織布シートで構成される)を強く収縮させることで、より多くの不織布シートが寄せ集められた、腰の強いギャザーが第1領域80のレッグ開口部12周縁に形成される。この腰の強いギャザーによって吸収性本体14が左右にずれる動きを抑制することが可能となる。
ここで、「収縮力」とは下記測定方法により測定した伸張応力を意味し、第1領域伸縮材、第2領域伸縮材が複数本ある場合は個々の伸張応力を合計した値の大小で判断する。伸張応力は、第1領域伸縮材及び第2領域伸縮材を取り出し、その伸縮材の両端を引張試験機のチャックに固定し、当該伸縮材が固定されていた伸張率まで伸張させた時の伸張応力を測定することにより行う。引張試験機としては、例えば、東洋精機社製の「ストログラフ(商品名)」、エー・アンド・デイ社製の「テンシロン(商品名)」等を挙げることができる。
第1領域80の収縮力を大とするための具体的な形態としては、以下の(1)〜(5)の形態が好ましい。これらの形態は適宜組み合わせて適用することができる。
(1)第1領域に伸縮材を多く固定する:
第2領域82に固定された股下前部伸縮材60A(第2領域伸縮材63A)に比して、第1領域80に固定された股下前部伸縮材60A(第1領域伸縮材61A)の本数が多いことが好ましい。伸張率、配置間隔等の条件が同じであっても固定する伸縮材の本数が多ければ、その領域における収縮力が大きくなる。
この形態では、第1領域伸縮材61Aの本数を、乳幼児用の場合は3〜20本(より好ましくは5〜10本)、成人用の場合は3〜40本(より好ましくは6〜12本)とすることが好ましい。また、第2領域伸縮材63Aの本数を、乳幼児用の場合は2〜5本、成人用の場合は2〜10本とすることが好ましい。
伸縮材の固定本数に差をつけた形態の極端な例として、第1領域80には第1領域伸縮材61Aが伸張状態で固定されているが、第2領域82には第2領域伸縮材63Aが固定されていない形態を挙げることができる。この形態では、第1領域80に固定する股下前部伸縮材60Aの本数を5〜10本とすることが好ましい。
(2)第1領域における伸縮材の配置間隔を狭める:
外装体16の第2領域82に固定された股下前部伸縮材60A(第2領域伸縮材63A)の配置間隔に比して、第1領域80に固定された股下前部伸縮材60A(第1領域伸縮材61A)の配置間隔が狭いことが好ましい。伸張率、固定本数等の条件が同じであっても伸縮材の配置間隔が狭くなれば、それだけ伸縮材の本数も多くなるため、その領域における収縮力が大きくなる。
この形態では、第1領域伸縮材61Aの配置間隔を3〜50mm(より好ましくは5〜20mm)とし、第2領域伸縮材63Aの配置間隔を2〜20mm(より好ましくは3〜15mm)とすることが好ましい。
伸縮材の配置間隔に差をつけた形態のバリエーションとして、股下前部66の範囲内で、外装体16の股下部分割線L3の側から第1境界線L1の側に向かうにつれて股下前部伸縮材60Aの配置間隔を徐々に狭めていく形態も好ましい。
この形態では、股下部分割線L3の側最も広い配置間隔を10〜30mmとし、第1境界線L1側の最も狭い配置間隔を2〜20mmとし、股下前部伸縮材60Aの配置間隔を徐々に変化させていくことが好ましい。
(3)第1領域に収縮力の強い伸縮材を固定する:
第1領域80に固定された股下前部伸縮材60A(第1領域伸縮材61A)が収縮力の強い伸縮材(例えば合成ゴム)であり、第2領域82に固定された股下前部伸縮材60A(第2領域伸縮材63A)が収縮力の弱い伸縮材(例えば天然ゴム)からなる伸縮材であることも好ましい。伸張率、配置間隔等の条件が同じであっても収縮力が強い伸縮材を用いる方がその領域における収縮力が大きくなる。
この形態では、第2領域伸縮材63Aを天然ゴムからなる伸縮材とし、第1領域伸縮材61Aを合成ゴム(ウレタンゴム等)からなる伸縮材とすることが好ましい。
(4)第1領域に太い伸縮材を固定する:
第2領域82に固定された股下前部伸縮材60A(第2領域伸縮材63A)の外径に比して、第1領域80に固定された股下前部伸縮材60A(第1領域伸縮材61A)の外径が大であることが好ましい。伸張率、配置間隔等の条件が同じであっても外径が大である伸縮材(即ち、太い伸縮材)の方が収縮力が大きいので、その領域における収縮力が大きくなる。
この形態では、第2領域伸縮材63Aが310〜1020dtexの伸縮材であり、第1領域伸縮材61Aは470〜1180dtexの伸縮材であることが好ましい。
(5)第1領域に固定する伸縮材の伸張率を高くする:
第2領域82に固定された股下前部伸縮材60A(第2領域伸縮材63A)の伸張率に比して、第1領域80に固定された股下前部伸縮材60A(第1領域伸縮材61A)の伸張率が高いことが好ましい。伸張率、配置間隔等の条件が同じであっても、固定する伸縮材の伸張率を高くすれば、その領域における収縮力が大きくなる。
この形態においては、第2領域伸縮材63Aの伸張率を150〜250%、第1領域伸縮材61Aの伸張率を200〜350%とすることが好ましい。
なお、図1B及び図1Cに示すように、股下後部68に配置される伸縮材64を、その軌跡の延長線とレッグ開口部12の開口周縁E1,E2とが交差するように、股下後部68における吸収体22との非重畳部に伸張状態で固定してもよい。但し、後述する股下後部伸縮材62の作用を阻害することを防止するため、股下後部伸縮材62と伸縮材64とを重畳的に配置しないことが好ましい。
股下前部伸縮材60Aは前記非重畳部においては伸張状態で固定されている一方、前記重畳部には配置されていないか、前記重畳部に配置されているが伸張状態で固定されていないことが好ましい。前記重畳部に股下前部伸縮材60Aが伸張状態で固定されていると、股下前部伸縮材60Aの収縮に追従して吸収体22が収縮変形してしまい、漏れが発生する原因となり得る。即ち、前記構成によれば、吸収体22に収縮力を作用させず、前記非重畳部のみを収縮させることができる。
なお、「伸張状態で固定されていない」とは、1)その領域に伸縮材が存在し、固定もされているものの、その伸張率が120%未満である形態、2)その領域に伸縮材が存在しない形態の全てを含む。
本発明においては、股下前部伸縮材60Aが、レッグ開口部12の開口周縁E1,E2に至るまで配置されていることが好ましい。このような形態は、レッグ開口部12a,12bの開口周縁E1,E2まで股下前部伸縮材60Aの収縮力を作用させることができ、レッグ開口部12の開口効果が大きい点で好ましい。また、このような形態は、製造の際に原股下前部伸縮材を連続的に配置・固定し、レッグ開口部の孔開けと同時に原股下前部伸縮材を切断することで容易に製造することができるという利点がある。
股下前部伸縮材は、以上説明した事項を除いては、後述するウエスト伸縮材、タミー伸縮材と同様の構成を採用することができる。
[2−1B]股下後部伸縮材:
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Cに示すように外装体16が股下後部68に配置される股下後部伸縮材62を備える。股下後部伸縮材62は、股下後部68におけるレッグ開口部12の開口周縁E1,E2に沿って伸張状態で固定されている。
股下後部伸縮材62は、図2に示すような従来公知のパンツ型使い捨ておむつ100におけるレッグ伸縮材40に準じて構成することができる。即ち、図1A〜図1Cに示すようにレッグ開口部12の開口周縁に沿って、複数本のレッグ伸縮材40を伸張状態で曲線的に固定する形態とすればよい。
「開口周縁に沿って」とは、「開口周縁と並行するように」の意である。但し、厳密な意味でレッグ開口部12の開口周縁E1,E2と並行して(即ち、開口周縁E1,E2から等距離に)固定されている必要はなく、開口周縁E1,E2からの距離が2〜40mm(より好ましくは3〜15mm)の範囲内に固定されていればよい。
図1Bに示すように股下後部伸縮材62が股下部4の中央を横断しないように配置することが好ましい。股下部4の中央に股下後部伸縮材62の収縮力を作用させないことで吸収体22のヨレを防止し、股下部4における吸収体22のフィット性を向上させることができる。
[2−2]吸収性本体:
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Cに示すように吸収性本体14の股下配置部が、外装体16の最狭部より幅狭に形成されるとともに、その最狭部の幅に収まるように外装体16の内部に配置されている。
「股下配置部」は、吸収性本体のうち外装体の股下部に配置される部分である。図1Cに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aの例で説明すると、吸収性本体14を外装体16に配置・固定した状態において、吸収性本体14のうち、外装体16の股下部4と重畳する部分を意味する。
「股下部より幅狭に形成」、「股下部の幅に収まるように」とは、外装体16に吸収性本体14を配置・固定した状態において、吸収性本体14の両側縁が外装体16の開口周縁E1,E2からはみ出していないことを意味する。図1Cに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aは、吸収性本体14が全ての部分において外装体16の最も幅が狭い部分(股下部4の最狭部)よりも幅狭に形成されている例である。但し、吸収性本体14を配置・固定した状態において、その両側縁が外装体16の開口周縁E1,E2からはみ出していない限り、吸収性本体14の一部が、股下部4の最狭部より幅広く形成されていてもよい。
「幅狭」とは、外装体16又は吸収性本体14に配置された伸縮材を伸張させた状態で(即ち、外装体16又は吸収性本体14の伸縮材による収縮を考慮しない場合に)、外装体16のレッグ開口部12の開口周縁E1,E2と吸収性本体14の側縁E3,E4との間隔が3〜30mm空いていれば足り、前記間隔が5〜15mm空いていることがより好ましい。前記間隔を3mm以上とすることにより、吸収性本体14が外装体16のレッグ開口部12から露出して傷つけられる事態を有効に防止することができる。一方、30mm以下とすることによって、着用者の股下を十分に覆うことができる。
吸収性本体の股下配置部は、その幅方向中央に位置する領域であって、かつ、その全幅の40〜90%幅を占める領域である中央領域のみが、外装体の股下部に固定されており、前記中央領域以外の側縁領域は、外装体の股下部に固定されていないことが好ましい。このような構成は、股下前部伸縮材の一部が吸収体の両側縁より幅方向中央側にまで固定されてしまった場合でも、股下前部伸縮材の収縮による吸収性本体の変形を防ぐことができるため好ましい。
通常、図1Dに示すように、吸収性本体14の両側縁は、トップシート18とバックシート20が直接貼り合わされ、吸収体22が存在しないフラップ部となる。従って、このフラップ部を除いた吸収体22が存在する領域を外装体16に対して固定し、両側縁のフラップ部については外装体16に固定しない形態を採用することができる。
一般に、吸収体22は幅85〜140mm、吸収性本体14は幅100〜150mmに形成されることが多い。従って、吸収性本体14の幅方向中央に位置し、かつ、吸収性本吸収性本体14の全幅に対して40〜90%幅の領域(40〜135mm幅の領域)を外装体16に対して固定すればよい。
[3]本発明の他の構成:
以下、本発明のパンツ型使い捨ておむつの他の構成について説明する。本発明のパンツ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Eに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aのように、外装体16及び吸収性本体14を必須構成部材として備える。
[3−1]外装体:
外装体とは、例えば図1A〜図1Eに示すように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部からなり、一つのウエスト開口部10及び左右一対のレッグ開口部12が形成されたパンツ型を呈する部材を意味する。
[3−1A]全体構造:
図1Aに示すように、外装体16は前身頃2の側縁2a,2b近傍の部分(側縁部)とこれに対応する後身頃6の側縁6a,6b近傍の部分(側縁部)が予め接合されることによって(接合部8)、一つのウエスト開口部10及び一対のレッグ開口部12a,12bが形成され、パンツ型を呈するように構成されたものが一般的である。
前身頃2及び後身頃6の前後長さは乳幼児用で200〜600mmとすることが好ましい。この前身頃2及び後身頃6の両側縁部に接合部8,8が形成される。股下部4の前後長さは乳幼児用で70〜400mmとすることが好ましい。
[3−1B]材質:
外装体の材質は特に限定されないが、おむつ内部の蒸れを防止するべく通気性に優れた素材、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の合成繊維からなる撥水性不織布等により構成することが好ましい。
外装体は2枚以上の不織布を貼り合わせて構成されることが多い。例えば、図1A〜図1Eに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aは外装体16を2枚の不織布(インナーシート16a、アウターシート16b)から構成した例である。
[3−1C]各種伸縮材:
図1A〜図1Eに示すように、外装体16には、股下前部伸縮材60A及び股下後部伸縮材62に加えて、ウエスト伸縮材42やタミー伸縮材44等の伸縮材を伸張状態で固定することが好ましい。
ウエスト伸縮材42は外装体16の前身頃2及び後身頃6のウエスト端縁2c,6cに沿って伸張状態で固定されている。「ウエスト端縁に沿って」とは、図1A〜図1Cに示すようにウエスト端縁2c,6cと並行するようにウエスト伸縮材42が配置されていることを意味する。
タミー伸縮材44は着用者の胴周りに相当する部分に線状伸縮材を複数本、直線的に配置する形態がよく用いられる。この形態においても股下後部伸縮材と同様の理由から、図1Bに示すようにタミー伸縮材44が吸収体22の配置部位を横断しないように、伸張状態で固定することが好ましい。
ウエスト伸縮材42、タミー伸縮材44は、例えば外装体16を構成する2枚のシート(図示の例ではインナーシート16a、アウターシート16b)の層間又はシートの折り返し部分の層間に挟み込むようにして伸張状態で固定されることが多い。
固定の方法は特に限定されないが、伸縮材、外装体を構成するシートの少なくとも一つにホットメルト接着剤等の接着剤を塗工ないし噴霧し、固定する方法等を挙げることができる。塗工方法としては、例えばスパイラル塗工、スプレー噴霧等を挙げることができる。前記接着の他、熱や超音波等による溶着(ヒートシール等)により固定してもよい。
伸縮材としては、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を好適に用いることができる。
伸縮材は、着用者に対して過度の締め付け力を作用させることなく、十分な伸縮力を作用させるため、伸張率120〜400%の伸長状態(より好ましくは、伸張率200〜300%の伸長状態)で固定することが好ましい。
なお、「伸張率」とは、伸縮材の非伸張状態の長さに対する、伸張状態の長さの比率(百分率)を示すものとする。即ち、伸縮材の非伸長状態の伸張率は100%であり、その伸縮材を2倍に伸張した場合の伸張率は200%となる。
[3−2]吸収性本体:
吸収性本体とは、例えば図1C〜図1Eに示すように外装体16の内部に配置され、吸収体22が内包された吸収パッドを意味する。
また、「吸収パッド」とは、例えば図1D及び図1Eに示すように吸収体22、トップシート18及びバックシート20が一体的に構成されたパッド状の部材を意味する。通常、図1Dに示すように、吸収体22の表面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)にトップシート18、吸収体22の裏面(おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面)にバックシート20が配置され、トップシート18とバックシート20との層間に吸収体22が配置された構造とすることが多い。
図1D及び図1Eに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aには、吸収体22の周縁部においてトップシート18とバックシート20が貼り合わされることによって、トップシート18とバックシート20の層間に吸収体22が内包された形態の吸収性本体14が用いられている。この吸収性本体14は吸収体22、トップシート18及びバックシート20の他、後述する立体ギャザー26も一体的に構成された吸収性本体の例である。
[3−2A]吸収体:
吸収体は、着用者の尿等を吸収し保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。前記吸収性材料としては、例えばフラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す。)、親水性シート等を挙げることができる。前記フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、前記SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、前記親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を用いることが好ましい。
吸収体としては、1種又は2種以上の吸収性材料を単層又は複層のマット状に成形したものを用いることが好ましい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプのマット中に混在させてもよいし、複数のマットの層間に層状に配置して用いてもよい。なお、SAPの脱落を防止し、形状安定性を付与するために、吸収体全体を親水性シートによって被包しておくことが好ましい。図1D及び図1Eに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aは親水性シートである上ティシュ54及び下ティシュ56によって吸収体22全体を被包した例である。
吸収体は、目的に応じて矩形状、砂時計型等の所望の形状に成形されたものを用いればよい。図1B〜図1Eに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aは、矩形状の吸収体22を用いた例である。
[3−2B]トップシート:
トップシートは、吸収体の表面(おむつの装着時に着用者の肌と対向する側の面)を被覆するように配置されるシート材である。着用者の尿等を透過させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。
前記液透過性材料としては、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、脂肪族ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
前記不織布としては、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス等の製法によって製造された不織布を好適に用いることができる。前記親水化処理は、不織布の原綿に対して界面活性剤を塗布、スプレー、含浸等させることにより行うことができる。
トップシートは「少なくとも一部」が液透過性材料によって構成されている。その位置については特に限定されないが、平面視した場合に股下部における吸収体の配置位置と重畳する部分が液透過性材料により構成されていることが好ましい。
[3−2C]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面(おむつの装着時に着用者の肌と背向する側の面)を被覆するように配置されるシート材である。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートの配置位置については特に制限はない。吸収体に吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の配置位置をカバーするようにバックシートが配置されていることが好ましい。
前記液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができる。中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されたフィルムであり、液不透過性ではあるが透湿性を有する。従って、防漏性を確保しつつおむつ内部の蒸れを防止することができる。
[3−3]立体ギャザー:
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、図1C及び図1Dに示すように、撥水性シート32からなり、吸収体22の両側に配置された左右一対の立体ギャザー26(26a,26b)を備えていることが好ましい。
立体ギャザーは、従来のパンツ型使い捨ておむつに準じて構成することができる。例えば図1Cに示すように、吸収性本体14に対して立体ギャザー26形成用の撥水性シート32を別途付設し、吸収性本体14と一体的に立体ギャザー26を構成する形態が多く用いられる。
この場合、図1Cに示すように撥水性シート32の層間に伸張状態の立体ギャザー伸縮材36を挟み込んで固定すればよい。撥水性シートとしては、カードエンボス、スパンボンド等の製法により得られた不織布シート、特に防水性が高いSMS、SMMS等の不織布シートを用いることが好ましい。
なお、図1B及び図1Cに示すように、パンツ型使い捨ておむつ1Aには立体ギャザー伸縮材36に加えて立体ギャザー26の両側縁に側縁伸縮材38を配置している。側縁伸縮材38は着用者の脚に対してフィットするため、フィット性が向上するという利点がある。
立体ギャザーの種類としては、内倒しギャザー、外倒しギャザー、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成したC折りギャザーやZ折りギャザー等を挙げることができる。これらの中では、防漏性が高い点において、例えば、図1C及び図1Dに示す立体ギャザー26のような内倒しギャザーが好ましい。
[4]製造方法:
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、例えば図4に示すような製造方法で製造することができる。以下、図4を参照しながら、工程ごとに説明する。なお、図4は作図の都合上、原股下前部伸縮材Er1、原ウエスト伸縮材Er3,Er4及び原タミー伸縮材Er5,Er6の一部を捨象した形で描画した。
[4−1]外装体連続体形成工程:
外装体連続体形成工程P1は、1)原アウターシートS1への接着剤塗工、2)原股下前部伸縮材Er1、原股下後部伸縮材Er2の配置・固定、3)原インナーシートS2の貼り合わせ、の各工程からなる。
[4−1A]原アウターシートへの接着剤塗工:
まず、図4に示すように、原アウターシートS1の股下部相当部のうち少なくともレッグ開口部形成部70の周縁と吸収体配置部(吸収性本体配置部72の一部)の側縁との間の領域にホットメルト接着剤等の接着剤を塗布して接着剤塗工部を形成する。
接着剤塗工部以外の部分は、接着剤を塗布せず、又は塗布量を接着剤塗工部より少なくし、原股下前部伸縮材Er1、原股下後部伸縮材Er2が原アウターシートS1に固定されない状態、或いは接着力が低い状態としておく。こうすることにより、後に原股下前部伸縮材Er1、原股下後部伸縮材Er2を切断した際に伸縮材がスナップバックして、接着剤塗工部においてのみ伸縮材を伸張状態で固定することが可能となる。原タミー伸縮材Er5,Er6についても同様である。
原ウエスト伸縮材Er3,Er4については前記伸縮材とは異なり、切断・スナップバックの工程を含まないので、接着剤を塗布しない部分、又は接着剤の塗布量が少ない部分を形成する必要はない。
接着剤を塗工する方法に特に制限はない。例えば、シム塗工のような接触塗工、カーテン塗工のような非接触塗工のいずれでも行うことができる。
[4−1B]原股下前部伸縮材、原股下後部伸縮材の配置・固定:
次いで、図4に示すように、原アウターシートS1の股下部相当部に、原アウターシートS1の長手方向に向かって連続的に原股下前部伸縮材Er1、原股下後部伸縮材Er2を配置・固定する。
原股下前部伸縮材Er1、原股下後部伸縮材Er2は伸張率150〜400%で連続的に配置していく。図4のように、原ウエスト伸縮材Er3,Er4、原タミー伸縮材Er5,Er6も付設する場合には、原ウエスト伸縮材Er3,Er4は伸張率200〜400%で、原タミー伸縮材Er5,Er6は伸張率150〜400%で連続的に配置する。
[4−1C]原アウターシート、原インナーシートの貼り合わせ:
その後、図4に示すように、原アウターシートS1の表面に、原インナーシートS2を貼り合わせて外装体連続体を得る。
[4−2]伸縮材切断工程:
図4に示すように、伸縮材切断工程P2では、外装体連続体の吸収性本体配置部72のうち接着剤塗工部以外の部分で原股下前部伸縮材Er1、原股下後部伸縮材Er2を切断する(切断痕74)。この切断により、原股下前部伸縮材Er1、原股下後部伸縮材Er2は、接着剤塗工部においてのみ伸張状態で固定される。
伸縮材の切断は、例えば、前記外装体連続体を、切断突起を複数個有する第1ロールと、第1ロールと相対向するように配置された第2ロールとを備えた伸縮材切断ロールに挟み込んで加圧することにより行うことができる。第1ロール及び第2ロールは、例えば、従来公知のエンボスロール類似の円柱状のものが用いられる。
図4に示すように、原股下前部伸縮材Er1、原股下後部伸縮材Er2とともに、原タミー伸縮材Er5,Er6を切断することも好ましい(切断痕76)。原タミー伸縮材Er5,Er6を吸収体配置部において切断すると、吸収体に対して伸縮力が作用し、吸収体が収縮してしまう不具合を防止することができ、おむつのフィット性や着用感を向上させることができる。
[4−3]積層体形成工程:
図4に示すように、積層体形成工程P3では、外装体連続体の吸収性本体配置部72に吸収性本体14を配置・固定して吸収性本体・外装体積層体を形成する。
吸収性本体の固定は、ホットメルト接着剤等の接着剤により行うことができる。この際、吸収性本体を、吸収体と重畳する部分において外装体の股下部に固定し、他の部分においては外装体の股下部に固定しないようにしてもよい。
なお、図1Bに示す吸収性本体14は、例えば、バックシート20の上面に、親水性シート(上ティシュ54、下ティシュ56)に包まれた吸収体22を配置し、更にその上面にトップシート18を配置し、吸収体22の周縁部をトップシート18とバックシート20とで挟み込むように封着することによって形成することができる。図示の吸収性本体14は別途、撥水性シート32を貼り合わせることにより、一対の立体ギャザー26を形成している。これらの工程は、各々の部材の構成材料として長尺のシート材を用いることにより、連続的な製造工程により製造することができる。
[4−4]孔形成工程:
図4に示すように、孔形成工程P4では、吸収性本体・外装体積層体のレッグ開口部形成部70を切除し、レッグ開口部に相当する孔78を形成する。孔78は、孔の外周形状と一致する切断刃を有するカッターで切り抜くことにより形成することができる。
なお、接着剤塗工部をレッグ開口部形成部の内部まで形成しておくことで、孔の形成と原股下前部伸縮材の切断とを同時に行うことができる。このような方法により、伸張状態の股下前部伸縮材を各レッグ開口部の開口縁部に至るまで配置することが可能となる。
[4−5]おむつ連続体形成工程:
図4に示すように、おむつ連続体形成工程P5では、吸収性本体・外装体積層体を、その側縁同士が相互に重なるように二つ折りに折り畳んだ後、断続的に配置固定されている吸収性本体14同士の間隙部に、前記側縁から孔78に向かう接合部8を形成しておむつ連続体を得る。
図4に示す例では、外装体連続体の側縁同士が互いに重なるように(図面上側の縁部と図面下側の縁部が重なるように)折り畳み、断続的に配置・固定された吸収性本体14の間隙部をヒートシールで2本1組のライン状に接合することで、おむつ側縁の接合部8を形成し、おむつ連続体を形成している。
[4−6]おむつ形成工程:
図4に示すように、おむつ形成工程P6では、おむつ連続体を接合部8に沿って切り離すことにより、複数のパンツ型使い捨ておむつ1Aを得る。
この例では、おむつ連続体に形成された2本1組のライン状の接合部8の間の部分で切り離すことにより、複数のパンツ型使い捨ておむつ1Aを得ている。
〔実施例1〕:
実施例1では、図4に示す製造方法により、図1A〜図1Eに示すパンツ型使い捨ておむつ1Aを作製した。このパンツ型使い捨ておむつは乳幼児用Lサイズのものである。
[1−1]外装体:
外装体16は、ウエスト端縁2cからウエスト端縁6cまでの長さを485mm、前身頃2の長さ(ウエスト端縁2cから第1境界線L1までの長さ)を110mm、股下部4の長さ(第1境界線L1から第2境界線L2までの長さ)を265mm、後身頃6の長さ(第2境界線L2からウエスト端縁6cまでの長さ)を110mmとした。後身頃6の幅(側縁6a,6b間の長さ)を325mmとした。材質はインナーシート16a、アウターシート16bとも、坪量19g/mのポリプロピレン製の撥水性不織布とした。
[1−1A]股下前部伸縮材:
股下前部伸縮材60Aは、股下前部66に、外装体16のウエスト端縁2c,6cと平行となるように左右各5本配置した。配置間隔は20mmとした。股下前部伸縮材60Aは、各々のレッグ開口部12a,12bの開口周縁E1,E2に至るまで配置・固定した。固定用接着剤としては、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン共重合体)系のホットメルト接着剤を用いた。
股下前部伸縮材60Aは、外装体16の股下前部66と吸収体22の非重畳部において伸張状態で固定し、他の部分においては伸張状態で固定しなかった。股下前部伸縮材60Aの伸張率は280%とした。
股下前部伸縮材60Aは、第1領域の収縮力を大とするために、以下の構成とした。
(1)股下前部伸縮材の固定本数:
外装体16の第2領域82に固定された股下前部伸縮材60A(第2領域伸縮材63A)の本数を2本とし、第1領域80に固定された股下前部伸縮材60A(第1領域伸縮材61A)の本数を3本とした。
(2)股下前部伸縮材の種類、外径:
外装体16の第2領域82に固定する股下前部伸縮材60A(第2領域伸縮材63A)として合成ゴム(ウレタンゴム)の弾性糸からなる糸ゴム(620dtex)を用いた。第1領域80に固定する股下前部伸縮材60A(第1領域伸縮材61A)として合成ゴム(ウレタンゴム)の弾性糸からなる糸ゴム(470dtex)を用いた。
[1−1B]股下後部伸縮材:
股下後部伸縮材62は、従来公知のパンツ型使い捨ておむつにおけるレッグ伸縮材に準じて構成した。レッグ開口部12の開口周縁E1,E2からの距離が3〜10mmの範囲内となるように、2本のレッグ伸縮材40を伸張率250%の伸張状態で曲線的に固定する形態とした。2本のレッグ伸縮材40同士の間隔は2〜10mmの範囲内とした。股下後部伸縮材の種類は、天然ゴムからなる平ゴム(厚さ0.35mm×幅0.65mm)を用いた。
[2]吸収性本体:
吸収性本体14は、外装体16の股下部4の幅よりも幅狭な矩形状に形成するとともに、その両側縁が外装体16のレッグ開口部12a,12bの間の開口部間領域に収まるように、外装体16に対して配置・固定した。
この際、外装体16の最狭部の幅は180mm、吸収性本体14の最狭部の幅(全幅に等しい。)は150mmとした。即ち、外装体16の最狭部においては、外装体16の縁部から吸収性本体14の縁部までの間隔を15mmとした。
吸収体22は幅125mm、吸収性本体14は幅150mmに形成した。即ち、吸収性本体14の両側縁の幅12.5mmの部分をフラップ部とした。そして、吸収性本体14の外装体と重畳する部分のうち幅方向中央部であって、吸収性本体14の全幅に対して70%幅の部分を外装体16に対して固定した。
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、乳幼児用、成人用の使い捨ておむつとして好適に用いることができる。中でも、自力で立つ、這う、歩く等の動作を行うことができる活動性の高い乳幼児(10ヶ月〜3歳の乳幼児)用の使い捨ておむつとして特に好適に用いることができる。
1A,1B:パンツ型使い捨ておむつ、2:前身頃、2a,2b:側縁、2c:ウエスト端縁、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁、6c:ウエスト端縁、8:接合部、10:ウエスト開口部、12,12a,12b:レッグ開口部、14:吸収性本体、16:外装体、16a:インナーシート、16b:アウターシート、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、26,26a,26b:立体ギャザー、32:撥水性シート、36:立体ギャザー伸縮材、38:側縁伸縮材、42:ウエスト伸縮材、44:タミー伸縮材、54:上ティシュ、56:下ティシュ、60A,60B:股下前部伸縮材、61A,61B:第1領域伸縮材、62:股下後部伸縮材、63A,63B:第2領域伸縮材、64:伸縮材、66:股下前部、68:股下後部、70:レッグ開口部形成部、72:吸収性本体配置部、74,76:切断痕、78:孔、80:第1領域、82:第2領域、L1:第1境界線、L2:第2境界線、L3:股下部分割線、L4:股下前部分割線、E1,E2:レッグ開口部の開口周縁、E3,E4:吸収体の側縁、S1:原アウターシート、S2:原インナーシート、Er1:原股下前部伸縮材、Er2:原股下後部伸縮材、Er3,Er4:原ウエスト伸縮材、Er5,Er6:原タミー伸縮材、P1:外装体連続体形成工程、P2:伸縮材切断工程、P3:積層体形成工程、P4:孔形成工程、P5:おむつ連続体形成工程、P6:おむつ形成工程。

Claims (6)

  1. 前身頃、股下部及び後身頃の各部からなり、一つのウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型を呈する外装体と、前記外装体の内部に配置され、吸収体が内包された吸収パッドである吸収性本体と、を備え、
    前記股下部は、前後方向の中央に最狭部を有するくびれ形状に形成されるとともに、前記最狭部の両側縁を結ぶ股下部分割線によって股下前部と股下後部に区分され、
    前記股下前部に配置される股下前部伸縮材は、その軌跡の延長線と前記レッグ開口部の開口周縁とが交差するように、前記股下前部における前記吸収体との非重畳部に伸張状態で固定され、
    前記股下後部に配置される股下後部伸縮材は、前記股下後部における前記レッグ開口部の開口周縁に沿って伸張状態で固定され、
    前記吸収性本体のうち前記股下部に配置される股下配置部は、前記最狭部より幅狭に形成されるとともに、前記最狭部の幅に収まるように前記外装体の内部に配置されているパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 前記股下前部伸縮材は、前記延長線と前記レッグ開口部の開口周縁とが70〜110°の角度で交差するように固定されている請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 前記股下部は、前記くびれの前身頃側の起点同士を結ぶ第1境界線によって前記前身頃と区分され、
    前記股下前部は、前記股下前部を前後に二等分する股下前部分割線と前記第1境界線との間の第1領域と、前記股下部分割線と前記股下前部分割線との間の第2領域に区分され、
    前記股下前部伸縮材として、前記第1領域に配置される第1領域伸縮材を備えている請求項1又は2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記股下前部伸縮材として、前記第1領域伸縮材に加えて、前記第2領域に配置される第2領域伸縮材を備え、
    前記第2領域伸縮材による収縮力に比して、前記第1領域伸縮材による収縮力が大となるように構成されている請求項3に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記股下前部伸縮材が前記股下前部における前記吸収体との重畳部に配置されていないか、前記股下前部伸縮材が前記重畳部に配置されているが伸張状態で固定されていない請求項1〜4のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 前記股下前部伸縮材が、前記レッグ開口部の開口周縁に至るまで配置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
JP2010153097A 2010-07-05 2010-07-05 パンツ型使い捨ておむつ Expired - Fee Related JP5540380B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010153097A JP5540380B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 パンツ型使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010153097A JP5540380B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 パンツ型使い捨ておむつ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012011129A true JP2012011129A (ja) 2012-01-19
JP5540380B2 JP5540380B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=45598268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010153097A Expired - Fee Related JP5540380B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 パンツ型使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5540380B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017006451A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2018191890A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001029388A (ja) * 1999-07-16 2001-02-06 Toyo Eizai Corp 使い捨てパンツ
JP2002320641A (ja) * 2001-04-26 2002-11-05 Kao Corp パンツ型吸収性物品
JP2010051344A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Kao Corp 吸収性物品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001029388A (ja) * 1999-07-16 2001-02-06 Toyo Eizai Corp 使い捨てパンツ
JP2002320641A (ja) * 2001-04-26 2002-11-05 Kao Corp パンツ型吸収性物品
JP2010051344A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Kao Corp 吸収性物品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017006451A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2018191890A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP5540380B2 (ja) 2014-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5164837B2 (ja) 使い捨て可能な吸収性のパンツ型の衛生用品
JP4887217B2 (ja) 吸収性物品
JP3914555B2 (ja) 使い捨ておむつ
KR101486975B1 (ko) 팬츠형 흡수성 물품
JP4757182B2 (ja) 吸収性物品
KR20100106968A (ko) 1회용 기저귀
JP4934610B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5097570B2 (ja) 使い捨ておむつの製造方法
JP5081793B2 (ja) 吸収性物品
JP3962752B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP4897594B2 (ja) 吸収性物品
JP5839760B1 (ja) 使い捨て着用物品
JP2016022023A (ja) 使い捨て着用品
JP2010012002A (ja) 使い捨ておむつ
JP6255203B2 (ja) 吸収性物品
JP5540380B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP5445322B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6307544B2 (ja) パンツタイプ使い捨て製品
JP6547150B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP5225758B2 (ja) 使い捨ておむつの製造方法
JP6429961B2 (ja) パンツタイプ使い捨て製品
JP2017169730A5 (ja)
JP2007021009A (ja) パンツ型おむつ
JP2009247480A (ja) 使い捨ておむつ
JP6636848B2 (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20121017

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121206

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20121206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130204

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5540380

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees