JP2018191890A - 吸収性物品 - Google Patents

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【課題】サイドシール部に様々な接着パターンを形成しても、表示、識別、宣伝効果を有効に発揮できる吸収性物品を提供する。【解決手段】外装体13と、前記外装体13の肌当接面側に接合される液不透過性の裏面シート20と、前記裏面シート20の肌当接面側に接合される液透過性の表面シート21と、前記表面シート21と前記裏面シート20との間に配置される吸収体22と、前記外装体13の幅方向の左右両端部分に設けられた一対のサイドシール部19と、を備える吸収性物品10であって、前記一対のサイドシール部19の少なくとも一方には、接着部19aと非接着部19bとで構成されたパターン形成要素19Fによって所定のパターン19Pが形成され、且つ、前記パターン形成要素19Fで囲まれた被囲繞部19Eが設けられ、前記パターン形成要素19Fの前記非接着部19bは、前記被囲繞部19Eを開放するように配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、外装体と、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置される吸収体と、前記外装体の幅方向の左右両端部分に設けられた一対のサイドシール部とを有する吸収性物品に関する。
従来、排出された体液(以下、単に「体液」とも言う)を吸収体に誘導して吸収させる使い捨ておむつ等の吸収性物品が広く知られている。特に、パンツ型の使い捨ておむつでは、その外装体の左右両側縁部に左右一対のサイドシール部が形成されており、このサイドシール部の接着部分は、例えば、外装体を構成するシートを重ね合わせた部分を超音波振動によって溶着することで形成される。
このサイドシール部の接着パターンの形状は、矩形や丸など単純な図形で構成されることが一般的であるが、サイドシール部に識別、宣伝効果を付与すべく、文字、記号、ロゴマークの接着パターンを設けた使い捨ておむつが特許文献1に開示されている。
特開2001−170108号公報
しかしながら、特許文献1に記載の使い捨ておむつでは、超音波振動により接着パターンを形成する際、接着パターンの形成要素で囲まれた部分(例えば、「A」や「R」の閉じられた部分)では、シートを構成する繊維が逃げ場を失い、その繊維の密度が高くなるため、当該囲まれた部分にも高速振動が及んで、摩擦による熱が発生する可能性がある。よって、当該囲まれた部分の輪郭付近が溶着され、当該囲まれた部分の面積が小さくなって見た目がつぶれた状態になり、接着パターンの文字等が認識しづらくなる結果、識別、宣伝効果が充分に発揮できなくなるおそれがあった。また、前記高速振動によって、前記囲まれた部分のシートを構成する繊維から粉体が発生し、製造工程に悪影響をおよぼすおそれもあった。
本発明の目的は、サイドシール部に様々な接着パターンを形成しても、表示、識別、宣伝効果を有効に発揮できる吸収性物品を提供することにある。
本発明による吸収性物品は、外装体と、前記外装体の肌当接面側に接合される液不透過性の裏面シートと、前記裏面シートの肌当接面側に接合される液透過性の表面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される吸収体と、前記外装体の幅方向の左右両端部分に設けられた一対のサイドシール部と、を備える吸収性物品であって、前記一対のサイドシール部の少なくとも一方には、接着部と非接着部とで構成されたパターン形成要素によって所定のパターンが形成され、且つ、前記パターン形成要素で囲まれた被囲繞部が設けられ、前記パターン形成要素の前記非接着部は、前記被囲繞部を開放するように配置されることを特徴とするものである。
本発明によれば、サイドシール部に接着パターンを形成する際、その接着パターンの形成要素で囲まれた部分において、シートを構成する繊維の逃げ道ができるので、その繊維の密度が低下し、摩擦による熱の発生が抑制されることになる。その結果、当該囲まれた部分の輪郭付近が溶着されずに、接着パターンの輪郭が明確になるので、接着パターンが認識されやすくなる結果、表示、識別、宣伝効果を有効に発揮できることが可能となる。また、前記高速振動によって、上記逃げ道ができることにより、前記囲まれた部分のシートを構成する繊維からの粉体の発生を抑制できる。
本発明をパンツ型の使い捨ておむつに適用した一実施形態の外観を模式的に表す立体投影図である。 図1に示した実施形態のサイドシール部を破って展開した状態の一部破断平面図である。 図2に示した展開状態のおむつを分解した立体投影図である。 図2中のIV−IV矢視に沿った断面図である。 サイドシール部の接着パターンの例を示す図であり、(a)は文字のみの接着パターン、(b)は文字と矩形とを組み合わせた接着パターン、(c)は一の吸収性物品ごとにカットする前のおむつの連続体に形成された接着パターンをそれぞれ表す。 サイドシール部の接着パターンの例を示す図であり、(a)は「A」、(b)は「a」、(c)は「あ」、(d)は「ロ」、(e)は「Ф」、(f)は「○」、(g)は「□」、(h)は「△」、(i)は「▽」、(j)は「☆」、(k)は「#」をそれぞれ表す。
本発明をパンツ型の使い捨ておむつに適用した一実施形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態に限らず、その特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能である。
<おむつの主な構成>
本実施形態によるパンツ型の使いすておむつの外観を図1に示し、そのサイドシール部を破って内側を表にして展開した状態の外観を図2に示し、これをさらに分解した状態の外観を図3に示し、図2中のIV−IV矢視に沿った断面構造を模式的に図4に示す。図2のおむつ10および図3の吸収体22については、説明の便宜上、部分的に破断した状態をそれぞれ示している。本実施形態におけるパンツ型の使いすておむつ(以下、単に「おむつ」とも言う)10は、ウエスト周り開口部11および左右一対の脚周り開口部12が形成された外装体13と、この外装体13の内側に配される吸収体22とで主要部が構成される。
また、本実施形態におけるおむつ10は、前身頃領域10Fと、後身頃領域10Rと、これら前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rをつなぐ股下領域10Cとを有する。ウエスト周り開口部11は、着用時に前身頃領域10Fと後身頃領域10Rとで着用者のウエストの部分を取り囲むように形成されている。同様に、左右一対の脚周り開口部12は、前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rの下端部と股下領域10Cとで着用者の両脚の太股部分を取り囲むようにそれぞれ形成されている。着用時に前身頃領域10Fは、着用者の腹側に位置し、後身頃領域10Rは着用者の背側に位置する。そして、着用時に股下領域10Cは、着用者の股下を覆い、左右一対の脚周り開口部12に、着用者の脚がそれぞれ通された形となる。したがって、脚周り開口部12は、着用者の両脚の付け根から太股あたりのいずれかに位置することとなる。
外装体13は、(例えば、液不透過性の)外側シート15と、着用者の肌に当接可能な内側シート16と、ウエスト周り弾性部材17と、左右一対の脚周り弾性部材18とで構成される。ウエスト周り弾性部材17および左右一対の脚周り弾性部材18は、外側シート15と、この外側シート15とほぼ同じ寸法形状を有する不織布にて形成された内側シート16との間に伸長状態で配される。ウエスト周り弾性部材17によって着用者のウエストの部分に対応するウエスト周り開口部11が絞られ、ここにウエストギャザー11gが形成される。同様に、左右一対の脚周り弾性部材18によって着用者の両脚の太股部分に対応する左右一対の脚周り開口部12がそれぞれ絞られ、ここにそれぞれレッグギャザー12gが形成される。
また、おむつ10の前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rにおける外装体13の幅方向の左右両端部分(つまり外装体13の幅方向の端縁)には、ウエスト周り開口部11と脚周り開口部12とにつながる左右一対のサイドシール部19が形成されている。図2に示すような展開状態から外装体13の前後のサイドシール部19を相互に重ね合わせ、これらの当接部分を超音波溶融接着法を用いて接合する。これにより、ウエスト周り開口部11と左右一対の脚周り開口部12とが形成された図1に示すようなおむつ10を得ることができる。超音波溶融接着法は、公知のものが採用され、例えば、超音波振動子(超音波ホーン)をエンボスが彫刻されたアンビルロールに押し付けて高速振動させることで、サイドシール部19に接着パターンが形成される。
本実施形態では、詳細は後述するが、サイドシール部19には、接着部19aと非接着部19bとで構成されたパターン形成要素19Fによって文字、図形などの所定の接着パターン19Pが形成される。そして、当該サイドシール部19には、パターン形成要素19Fで囲まれた被囲繞部19Eが設けられており、パターン形成要素19Fの非接着部19bは、被囲繞部19Eを「開放」、すなわち、文字、図形などの被囲繞部19Eに存在するシート部分が、非接着部19bを構成する接着されないシート部分を介して、接着パターン19Pの外部を構成する接着されないシート部分と連絡させるように配置されている(後述の図5(a)を参照)。
細長い矩形のシート状をなす吸収性本体14は、おむつ10の前身頃領域10Fから左右の脚周り開口部12の間の股下領域10Cを通って後身頃領域10Rまで延在する。本実施形態における吸収性本体14は、液不透過性のバックシート(裏面シート)20と、このバックシート20よりも少し小さめの寸法形状を持つ液透過性のトップシート(表面シート)21と、細長いシート状をなす吸収体22と、左右一対の疎水性の側方シート(サイドシート)23とで主要部が構成されている。図3に示すように、本実施形態におけるおむつ10は、外側から順に、外装体13の外側シート15と、外装体13の内側シート16と、バックシート20と、吸収体22と、トップシート21と、一対の側方シート23と、を重ねた積層構造を有しているものである。バックシート20は、外装体13の肌当接面側(つまり内側シート16の肌当接面側)に接合され、吸収体22は、バックシート20とトップシート21との間に配置され、この吸収体22を介してトップシート21がバックシート20の肌当接面側に接合される。
吸収体22全体を覆うトップシート21の外周端縁は、バックシート20の外周縁部に接合されている。さらに、側方シート23の左右両側端縁部がバックシート20の側端縁部に接合され、側方シート23の長手方向両端縁部もバックシート20の長手方向両端縁部に接合されている。従って、トップシート21の左右両側に覆い重なる左右一対の側方シート23の内側部分(図2中、中央側)は、トップシート21に対して非接合状態となっている。この内側部分で立体ギャザー23gを形成するため、側方シート23の内側端縁部に糸ゴム24が伸張状態で接合されている。従って、このようなおむつ10を着用した状態では、尿や便は、吸収性本体14のトップシート21上に導かれ、水分がトップシート21を通過して吸収体22に吸収されることとなる。
トップシート21の下に位置する本実施形態の吸収体22は、主にパルプとSAPとからなる吸収性コア22aを、ティシュや不織布等の被覆部材(コアラップ)22bによって被覆したものである。吸収性コア22aを被覆部材22bにより包むことで形成される継ぎ目は、例えば、図3に示すように、吸収体22の上面であって長手方向に延びるように形成される。本実施形態の吸収体22は、前身頃、股下、後身頃に亘るように、細長い形状をしている。ここで、前身頃部分から後身頃部分に向かう方向を前後(上下)方向とし、それに直交する方向を左右方向とすると、本実施形態の吸収体22は、前後(上下)方向の長さと左右方向の長さとが異なる矩形のものである(図2および図3では、前後(上下)の長さが左右の長さより長くなっている)。なお、本実施形態の吸収体22の形状はこれに限らず、例えば、前後(上下)左右の長さが同程度の略正方形のもの、前後(上下)端の角が丸く落とされているもの、前後(上下)に延びる楕円形のもの、円形のもの等、さまざまな形状を含む。また、吸収体22の股下部分には、一対の脚周り開口部12に対応するように、円弧状または台形状などの矩形をなす左右一対の切欠き部が形成されても良い。なお、本実施形態に係るおむつ10では、被覆部材22bで包まれた吸収体22を用いているが、本発明に係る吸収性物品は、被覆部材22bで包まれていない吸収性コア22aを吸収体22として用いてもよい。
本実施形態では、吸収体には複数の凹部25が形成され、複数の凹部25は全体として格子模様を形成している。具体的には、複数の凹部25は、図2および図3に示すように、吸収体22の表面に斜め格子状に延びて形成されている。図1から図4に示すように、凹部25が形成されることで、凹部25において折れ曲がりやすくなって、おむつ10のフィット感を向上させることが可能となる。また、凹部25が連続的に形成されることで、空気が腹側または背側に通り抜けることができるようになり、通気性を確保することが可能となる。さらに、排出された体液を、迅速に拡散させて、吸収体22を全体的に使用して効率よく吸収体22に吸収させることが可能となる。
トップシート21と吸収体22とが接する面には接着剤が塗布され、凹部25は、例えば、吸収体22とトップシート21の積層体(以下、「吸収部分」とも言う)を圧搾することで設けられる。この圧搾は、例えば、エンボスロールによって行われる。これにより、凹部25の底面(底壁)から壁面(側壁)にわたる凹部25全体において、トップシート21と吸収体22が咬み合い、一体的に接合される。凹部25の底部分におけるトップシート21と吸収体22とからなる厚み(吸収部分の厚み)は、圧搾しない箇所の吸収体22の厚みの約1/2〜1/7程度が好ましい。更に好ましくは約1/4〜1/7程度である。この構成により、トップシート21と吸収体22とを一体的に形成するので、トップシート21と吸収体22がしっかりと接合しトップシート21が剥がれにくく、排尿後で吸収体22が膨らんだ場合でも、トップシート21が溝に沿った状態になり、溝が維持される。なお、本発明では、勿論、吸収体22に凹部25を設けない形態も許容するものである。
<サイドシール部>
図5はサイドシール部の接着パターンの例を示す図であり、図5(a)は文字のみの接着パターン、図5(b)は文字と矩形とを組み合わせた接着パターン、図5(c)は一の吸収性物品ごとにカットする前のおむつの連続体に形成された接着パターンをそれぞれ表す。
本実施形態では、上述したように、おむつ10の一対のサイドシール部19には、接着部19aと非接着部19bとで構成されたパターン形成要素19Fによって描かれた文字、図形などの所定の接着パターン(以下、「所定のパターン」とも言う)19Pが形成される。また、当該サイドシール部19には、図5(a)に示すように、パターン形成要素19Fで囲まれた被囲繞部19Eが設けられている。パターン形成要素19Fの非接着部19bは、図5(a)に示すように、被囲繞部19Eを開放するように配置されている。
所定のパターン19Pは、文字、図形、記号、模様またはこれらの結合でありうる。本実施形態では、所定のパターン19Pは、図5(a)に示すように、アルファベット文字の「O」、「A」、「B」を並べたものである。なお、本発明では、所定のパターン19Pは、例えば、本実施形態に係るおむつ10のように、吸収体22に凹部25が格子状に設けられていることを示唆するように、「Grid Press」等の文字であってもよい。勿論、ハート型、星型のような図形を所定のパターン19Pとして採用してもよい。
パターン形成要素19Fは、幅を有する線状のものであり、本実施形態では、被囲繞部19Eを囲む少なくとも1つの囲繞部分を有するように所定のパターン19Pを形成するものである。被囲繞部19Eは、上記囲繞部分に対応するように形成される。接着部19aは、サイドシール部19を超音波溶着することによって形成される溶着部分である。非接着部19bは、超音波溶着されない部分であり、図5(a)に示すように、上記囲繞部分に切り欠き部分を設けるように配置される。つまり、非接着部19bを、パターン形成要素19Fで描いた文字の被囲繞部19Eを開放するように配置する。非接着部19bのこの配置により、超音波溶着の際に、被囲繞部19E内のシート繊維が、被囲繞部19Eから非接着部19bを通って外側に連通している結果、被囲繞部19E内のシート繊維が閉じ込められることが抑制され、被囲繞部19Eを構成するシートにかかるテンションが緩和されることになる。つまり、被囲繞部19Eの中のシート繊維に、余裕が生まれ、過剰なテンションがかからなくなる。よって、被囲繞部19E内のシート繊維が溶着されることが低減されるため、文字がつぶれて見え難くなることが抑制されることになる。また、前記テンションの緩和により、被囲繞部19Eのシートを構成する繊維からの粉体の発生を抑制できる。なお、本実施形態では、所定のパターン19Pは、一対のサイドシール部19にそれぞれ形成されているが、本発明では、一対のサイドシール部19の少なくとも一方に形成されていればよい。
超音波溶着は、半製品がコンベアなどで流れている状態で行うものであるところ、超音波振動子を押し付けた際には、おむつ10の製造工程流れ方向に強いテンションが生じる傾向がある。したがって、その強いテンションを緩和するという観点から、非接着部19bは、所定のパターン19Pの囲繞部分のうち、おむつ10の製造工程流れ方向の上流及び/又は下流の端に近いところに配置されるほうが望ましい。
本実施形態では、図5(a)に示すように、所定のパターン19Pの「O」は、左右に切り欠き、つまり、非接着部19bが設けられている。また、所定のパターン19Pの「A」は、「A」の被囲繞部19Eが開放されるように、左右に非接着部19bが設けられている。さらに、所定のパターン19Pの「B」は、「B」の2つの被囲繞部19Eがそれぞれ開放されるように、左右に非接着部19bがそれぞれ設けられている。
図5(a)において、aはパターン形成要素19Fの線幅を表し、bは所定のパターン19Pの高さを表し、cはサイドシール部19の幅を表す。本実施形態では、aは0.4mm、bは4mm、cは10mmである。
図5(b)は、本発明に係る別の実施形態であるが、所定のパターン19Pに加えて矩形の接着パターンP2を図示のように、サイドシール部19に配列してもよい。この構成のように、被囲繞部19Eおよび非接着部19bを有する接着パターン19Pと、非接着部19bを有しない接着パターンP2と、を組み合わせても良い。この構成により、サイドシール部19の接着強度を自由に設定することが可能となる。
図5(c)に示すおむつ10の連続体は、おむつ10の製造工程の最終段階で得られるものであり、その図5(c)に示す状態から、おむつ10の連続体を線Xおよび線Yに沿ってカットすることで、図5(b)に示すような接着パターンを片側に有するサイドシール部19を持った1枚のおむつ10が得られる。
従来、外装体の左右両側縁部に左右一対のサイドシール部が形成されたパンツ型の使い捨ておむつでは、このサイドシール部の接着部分は、例えば、外装体を構成するシートを重ね合わせた部分を超音波振動によって溶着することで形成され、このサイドシール部に識別、宣伝効果を付与すべく、文字、記号、ロゴマークの接着パターンを設けた使い捨ておむつが特許文献1に開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の使い捨ておむつでは、超音波振動により接着パターンを形成する際、接着パターンの形成要素で囲まれた部分では、シートを構成する繊維が逃げ場を失い、その繊維の密度が高くなるため、当該囲まれた部分にも高速振動が及んで、摩擦による熱が発生する可能性がある。よって、当該囲まれた部分の輪郭付近が溶着され、当該囲まれた部分の面積が小さくなって見た目がつぶれた状態になり、接着パターンの文字等が認識しづらくなる結果、識別、宣伝効果が充分に発揮できなくなるおそれがあった。
また、当該囲まれた部分、つまり繊維の密度が高くなって固くなった部分が、超音波振動子に接触する結果、当該繊維が細かくちぎれて粉体が発生し、その粉体が超音波溶着の妨げになる可能性があった。
本実施形態によれば、上述したように、サイドシール部に接着パターンを形成する際、その接着パターンの形成要素で囲まれた部分において、シートを構成する繊維の逃げ道ができるので、その繊維の密度が低下し、摩擦による熱の発生が抑制されることになる。その結果、当該囲まれた部分の輪郭付近が溶着されずに、接着パターンの輪郭がはっきりするので、接着パターンが認識されやすくなる結果、表示、識別、宣伝効果を有効に発揮できることが可能となる。
また、当該囲まれた部分の繊維密度が低下するので、当該囲まれた部分が柔らかくなり、超音波振動子が当該囲まれた部分に接触する際に発生する粉体を低減できる結果、超音波溶着の精度を向上させることが可能となる。
なお、上述した本発明の効果を有効に発揮しうる所定のパターン19Pは、上記実施形態に限られず、周知の文字、図形、記号、模様またはこれらの結合が採用されうる。
図6はサイドシール部19の所定のパターン19Pの例を示す図である。図6(a)および図6(b)はアルファベットの例であり、図6(a)は大文字のエー「A」、図6(b)は小文字のエー「a」をそれぞれ表す。図6(c)は平仮名の一例の「あ」、図6(d)は片仮名の一例の「ロ」、図6(e)はギリシャ文字の一例のファイ「Ф」をそれぞれ表す。図6(f)から図6(j)は図形の例であり、図6(f)は円形「○」、図6(g)は正方形「□」、図6(h)は正三角形「△」、図6(i)は逆三角形「▽」、図6(j)は星型「☆」をそれぞれ表す。図6(k)は記号の一例の井桁「#」を表す。
図6(a)から図6(k)において、複数の斜線ハッチングは、パターン形成要素19Fのうち被囲繞部19Eを囲む囲繞部分を表す。これら囲繞部分のそれぞれには、不図示の非接着部19bが被囲繞部19Eを開放するように少なくとも1つ配置される。
図6(c)に示す「あ」には、被囲繞部19Eが2つ設けられ、これら2つの被囲繞部19Eは、パターン形成要素19Fのうち2つの囲繞部分によってそれぞれ囲まれている。本発明では、これら2つの囲繞部分の少なくとも一方に、非接着部19bが配置されていればよいが、当該2つの囲繞部分のそれぞれに非接着部19bが配置されることが、本発明の効果を奏する上で好ましい。これは、被囲繞部19Eが2つ存在する図6(e)の「Φ」についても同様である。
本発明では、図6(a)から図6(k)で示した文字、図形、記号のほかの周知のアルファベット、平仮名、片仮名、ギリシャ文字、漢字、数字等の文字、図形、記号等であっても、同様に、非接着部19bを有する所定のパターン19Pとして採用されうる。
<その他>
本発明は、上述した実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
例えば、上記実施形態またはその変形例に係るおむつの構造は、上述したようなパンツ型に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に規定された吸収性物品の構成を含むおむつ、つまり、超音波溶着によってサイドシール部が形成された吸収性物品でありさえすれば、どのような構成であってもよい。例えば、カバーシートが股下領域10C部分で二つに分離され、股下部分においてパッドカバーシートが露出するような3ピースのパンツ型の使い捨ておむつにも本発明を適用可能である。
加えて、上記実施形態またはその変形例は、乳幼児向けのおむつに限らず、成人向けのおむつ、尿パッドなど、各種吸収性物品に適用可能である。
また、上記実施形態では、複数の凹部25が吸収体22の表面に連続して形成されることで、斜め格子状の配列パターンが出来上がっているが、これに限られない。例えば、複数の凹部25は、吸収体22の表面に間欠的に形成されてもよいし、凹部25の配列パターンは、例えば、三角形、六角形等の多角形の配列パターン、直線状、曲線状、または波状のものを並列したパターン等様々な配列パターンであってもよい。
10 おむつ
10F 前身頃領域
10R 後身頃領域
10C 股下領域
11 ウエスト周り開口部
12 脚周り開口部
13 外装体
14 吸収性本体
19 サイドシール部
19P 所定のパターン
19F パターン形成要素
19E 被囲繞部
19a 接着部
19b 非接着部
20 バックシート(裏面シート)
21 トップシート(表面シート)
22 吸収体
23 側方シート
23g 立体ギャザー
24 糸ゴム
25 凹部

Claims (3)

  1. 外装体と、前記外装体の肌当接面側に接合される液不透過性の裏面シートと、前記裏面シートの肌当接面側に接合される液透過性の表面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される吸収体と、前記外装体の幅方向の左右両端部分に設けられた一対のサイドシール部と、を備える吸収性物品であって、
    前記一対のサイドシール部の少なくとも一方には、接着部と非接着部とで構成されたパターン形成要素によって所定のパターンが形成され、且つ、前記パターン形成要素で囲まれた被囲繞部が設けられ、
    前記パターン形成要素の前記非接着部は、前記被囲繞部を開放するように配置されることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記所定のパターンは、文字、図形、記号、模様またはこれらの結合であることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体に形成される複数の凹部をさらに備え、
    前記複数の凹部は、全体として格子模様を形成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸収性物品。
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