JP2006102098A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】 着用者の腹周りの変化に素早く追従し、フィット性が高く、漏れが防止された使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】 おむつ1の左右両側縁に一対のファスニングテープ8,8が取り付けられている。ファスニングテープ8,8間に、おむつ1の幅方向へ延びる弾性ストランド9a,9bが、伸張状態で且つ吸収体4と交差しないように配されている。弾性ストランド9a,9bのうち、吸収体4の両側縁の仮想延長線間の70%以上、好ましくは80%以上の領域に位置する部分が、おむつ1の構成材料の何れとも接合されていない。
【選択図】 図3

Description

本発明は、展開型の使い捨ておむつに関する。
本出願人は先に、おむつの背側領域の左右両側縁に一対のファスニングテープが取り付けられた使い捨ておむつにおいて、該ファスニングテープ間に弾性部材が配されたものを提案した(特許文献1参照)。このおむつにおいては、ファスニングテープ間に配された弾性部材が、吸収体の存在する領域の少なくとも一部を横断している。このように弾性部材を配することで、弾性部材の過度の収縮が吸収体によって防止される。従って、おむつを展開した際に、おむつが縮みにくくなるので、着用者におむつを着用させ易くなるという利点がある。
しかし、前記のおむつでは、おむつが縮みにくくなることに起因して、前記弾性部材の伸縮応答性が低下しやすい傾向にある。従って、着用者の動きに起因して着用者の腹周りの長さが変化したときに、その変化に前記弾性部材が素早く応答できず、着用者の腹周りとおむつとの間に隙間が生じ、その隙間から漏れが起こるおそれがある。
このおむつとは別に、ファスニングテープの付け根付近から吸収体までの間に伸縮性を付与したおむつも知られている(特許文献2参照)。特許文献2によれば、この伸縮性に起因してウエスト部のフィット性が向上し、またウエスト部からの尿や便漏れが防止されるとされている。
しかし、このおむつにおいて伸縮性が付与された領域は、ファスニングテープの付け根付近から吸収体までの僅かな部分なので、伸縮性が十分とは言えず、おむつを着用者の身体に確実にフィットさせることは容易でない。
特開平8−71103号公報 実開昭64−10010号公報
従って本発明の目的は、前述した従来技術が有する種々の欠点を解消し得る使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、左右両側縁に一対のファスニングテープが取り付けられ、該ファスニングテープ間に、おむつの幅方向へ延びる弾性ストランドが、伸張状態で且つ吸収体と交差しないように配されており、該弾性ストランドのうち、吸収体左右両側縁の仮想延長線間に位置する部分の70%以上の領域が、おむつの構成材料の何れとも接合されていない使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明によれば、おむつに配された弾性ストランドが、より弱い力で伸張し且つ素早く収縮する。従って、着用者の腹周りの変化におむつが素早く追従するようになる。その結果、着用者の腹周りとおむつとのフィット性が良好になる。それによって漏れの防止効果も向上する。また、弾性ストランドによって着用者の身体が過度に締め付けられることがなく、着用感が快適になり、肌に弾性ストランドの跡がつきにくくもなる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の使い捨ておむつを表面シート側からみた一部破断平面図が示されている。本実施形態のおむつ1は、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3及びこれら両シート2,3間に介在される吸収体4を有し、実質的に縦長に形成されている。おむつ1はその長手方向の一端側に背側領域Aを有し、他端側に腹側領域Bを有している。また背側領域Aと腹側領域Bとの間に股下領域Cを有している。
吸収体4は、おむつ1の背側領域Aから腹側領域Cに亘って延在している。吸収体4は、表面シート2及び裏面シート3によって挟持・固定されている。表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4の前後端縁から前後方向にそれぞれ延出してウエストフラップ5,5を形成している。また表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4の左右側縁から横方向に延出してレッグフラップ6,6を形成している。
レッグフラップ6,6には、おむつ着用者におむつ1をフィットさせるためのレッグ弾性ストランド61がそれぞれ設けられている。レッグ弾性ストランド61はおむつ1の左右両側部に配置され、おむつ1の長手方向に延びている。レッグ弾性ストランド61の一方の端は、おむつ1の背側領域Aと股下領域Cとの境界部付近で終端している。レッグ弾性ストランド61の他方の端は、おむつ1の腹側領域Bと股下領域Cとの境界部付近で終端している。しかし、場合によっては、レッグ弾性ストランド61の端が、背側領域A及び/又は腹側領域Cに位置していることもある。
おむつ1の表面シート側における左右両側には一対の立体ガード7がそれぞれ形成されている。立体ガード7の自由端には立体ガード弾性部材71が配されてギャザーが形成されている。
おむつ1の背側領域Aにおけるウエストフラップ5の左右両側部には一対のファスニングテープ8,8が取り付けられている。ファスニングテープ8における表面、即ちおむつ1における表面シート2と同じ側の面には、該ファスニングテープ8を裏面シート3に止着させるための止着手段81が設けられている。止着手段81としては例えばメカニカルファスナのフック部材又はループ部材や、粘着剤などが挙げられる。
ファスニングテープ8,8間には、おむつ1の幅方向へ延びる背側弾性ストランド9a,9bが伸張状態で配されている。背側弾性ストランド9a,9bは、おむつ1のほぼ全幅に亘って配されている。本明細書において「弾性ストランドがファスニングテープ間に配されている」とは、ファスニングテープの上端縁と下端縁との間の幅W(図1参照)の領域内に弾性ストランドが存在していることを言う。従って、本実施形態においては、2本の背側弾性ストランド9a,9bが、ファスニングテープ8,8間に配されている。また、図1から明らかなように、おむつ1の背側領域Aにおけるウエストフラップ5は2本の背側弾性ストランド9a,9b以外に、もう1本の弾性ストランド9cが配されている。しかしこの弾性ストランド9cは、ファスニングテープ8の上端縁と下端縁との間に存在していないので、ファスニングテープ8,8間に配されているものではない。つまり、この弾性ストランド9cは、ファスニングテープ8の上端縁と背側領域Aの端縁との間に配されているものである。
図1におけるII−II線断面図である図2及び図1における背側領域Aの要部拡大図である図3に示すように、2本の背側弾性ストランド9a,9bは吸収体4上と交差しないように配されている。弾性ストランド9cについても同様である。更に、3本の弾性ストランド9a,9b,9cは、二つ折りにされた保持シート10間に保持されている。そして、二つ折りにされた保持シート10間に弾性ストランド9a,9b,9cが保持されて短冊状の弾性ストリップ11が構成されている。弾性ストリップ11はその一部が、ファスニングテープ8,8間に存在するように配されている。
弾性ストランドとは、素材自身が伸縮性を持つものをいう。弾性ストリップとは、弾性ストランドと保持シートからなるものをいう。保持シートとは、表面シート、裏面シート、吸収体を包むためのティッシュペーパーや不織布以外のシート材であって、弾性ストランドを固定しているものをいう。
3本の弾性ストランド9a,9b,9cは、二つ折りにされた保持シート10間に伸張状態で保持固定されている。ここで伸張状態とは、おむつを設計寸法(弾性ストランドの影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで広げたときに、おむつに固定された弾性部材が収縮しようとする状態をいう。弾性ストランド9a,9b,9cを保持シート10に固定する位置は、吸収体4の各側縁の仮想延長線よりも外方の部分とする。具体的に図4に示す領域11A、11Bにおいて、弾性ストランド9a,9b,9cは保持シート10に固定されている。そして、弾性ストランド9a,9b,9cのうち、吸収体4の両側縁の仮想延長線間に位置する部分の70%以上、好ましくは80%以上の領域は、保持シート10に固定されていないフリーな状態となっている。よって、当該部分の保持シートが表面シート及び/又は、裏面シートに固定されたとしても、当該部分の弾性ストランドは勿論おむつ1の他の構成部材の何れとも接合されていない状態となっている。このフリーな状態となっている領域は、吸収体4の両側縁の仮想延長線間に位置する部分の100%であってもよい。
本実施形態のおむつ1が以上の構成を採用することによって、背側弾性ストランド9a,9bを、従来のおむつよりもより弱い力で伸張させることができ且つ伸張状態から解放するときに素早く収縮するようになる。この理由は、ファスニングテープ8,8間に配された背側弾性ストランド9a,9bが、剛性の高い部材である吸収体4上を横切っていないので、背側弾性ストランド9a,9b伸縮が吸収体4によって妨げられないからである。しかも、背側弾性ストランド9a,9bは、吸収体4の両側縁の仮想延長線間の70%以上、好ましくは80%以上の領域においては、おむつ1の構成部材の何れとも接合されていないフリーな状態になっているので、その伸縮が一層自由に行われる。
図5には、本実施形態のおむつ1を、おむつ背側端部から長手方向10cmのところで幅方向に切断、測定サンプルとし、このサンプルにおける各ファスニングテープ8,8を引張試験機のチャックに取り付け、おむつ1を幅方向に一定長さまで伸張させ、次いで伸張前の長さまで戻したときの応力−歪み曲線が示されている。また同図には、同条件で測定した従来のおむつの応力−歪み曲線も示されている。この図から明らかなように、本実施形態のおむつは、従来のおむつに比較して、弱い力で伸張可能なことが判る。特に留意すべき点として、本実施形態のおむつは、伸張時と収縮時との応力の差が小さいことが挙げられる。つまり、伸張−収縮の応力のヒステリシスが、従来のおむつに比較して小さいことが本実施形態のおむつ1の特徴の一つである。
伸張−収縮の応力のヒステリシスに関し、引張速度300mm/minで、おむつ1をその幅方向に自然長から980cNまで伸張させたときの仕事量と、その状態から自然長まで戻したときの仕事量との比(前者/後者)が1〜2、特に1.5〜1.8であることが、伸縮応答性が高くなることから好ましい。仕事量は、図5中、応力−歪み曲線と横軸とで囲まれる部分の面積から算出される。
弱い力で背側弾性ストランド9a,9bを伸張させる観点から、おむつ1をその幅方向に自然長から伸張させたときに、196cNの荷重が加わった時点での自然長からの伸びが30〜70%、特に45〜60%であることが好ましい。伸び(%)は以下の式から算出される。
伸び(%)=((伸ばした時の長さ−自然長)/自然長)×100
弱い力で背側弾性ストランド9a,9bを伸張させられることは、着用者の動きに起因して腹周りが長くなったときに、それに即座に対応して背側弾性ストランド9a,9bが伸張し、おむつ1と着用者の腹周りとの間に隙間が生じなくなる点から有利である。また、おむつ1を着用者に装着させる場合には、通常ファスニングテープ8,8を指で把持して側方に引き伸ばす操作を行うので、弱い力で背側弾性ストランド9a,9bを伸張させられることは、おむつ1の装着を容易に行うことができる点からも有利である。一方、背側弾性ストランド9a,9bを伸張状態から解放するときに素早く収縮することは、着用者の動きに起因して腹周りが短くなったときに、それに即座に対応して背側弾性ストランド9a,9bが収縮し、おむつ1と着用者の腹周りとの間に隙間が生じなくなる点から有利である。このように本実施形態のおむつ1によれば、着用者の動きに起因して腹周りの長さが変化しても、おむつ1と着用者の腹周りとの間に隙間が生じにくいので、フィット性が高くなり、それによって漏れが効果的に防止される。
背側弾性ストランド9a,9bによるフィット性の向上の点から、弾性ストランド9a,9bの配設幅、本実施形態では2本の弾性ストランド9a,9b間の距離は5〜30mm、特に8〜15mmであることが好ましい。
また、背側弾性ストランド9a,9bを弱い力で伸張させることができ、伸張状態を解放すると素早く収縮することは、背側弾性ストランド9a,9bによって着用者の身体が過度に締め付けられなくなるという観点からも有利である。着用者の身体が過度に締め付けられると、肌に背側弾性ストランド9a,9bの跡がついたり、着用感が低下するという不都合が生じる。
背側弾性ストランド9a,9bの伸縮応答性を一層素早くするために、図3に示すように、レッグ弾性ストランド61の仮想延長線Pと、背側弾性ストランド9a,9bとの交差領域12において、弾性ストリップ11が、表面シート2及び/又は裏面シート3と接合されていないことが好ましい。このようにすることによって、背側弾性ストランド9a,9bが配されている領域の剛性を一層低下させることができ、背側弾性ストランド9a,9bの伸縮応答性が一層素早くなる。
図6には本実施形態のおむつ1における吸収体4の一実施形態が示されている。吸収体4は上層吸収体4aと下層吸収体4bとの2層構造になっている。下層吸収体4bは長さ及び幅ともに上層吸収体4aよりも大きくなっており、吸収体4の輪郭を画成している。吸収体4の長手方向の全長を3等分したとき、腹側寄りの部分を腹側吸収体とし、背側寄りの部分を背側吸収体とし、中間を股下吸収体と呼ぶものとする。平面視での吸収体4の形状、即ち下層吸収体4bの形状は、背側吸収体の最大幅WAが、腹側吸収体の最大幅WBよりも小さくなっている。上層吸収体4aに関しても同様であり、背側吸収体の最大幅が、腹側吸収体の幅よりも小さくなっている。その結果、背側領域Aに配された背側弾性ストランド9a,9bの伸縮応答性が一層高くなる。
背側弾性ストランド9a,9bの伸縮応答性を一層高める観点から、背側吸収体の最大幅は、背側領域の幅の20〜40%、特に25〜35%であることが好ましい。同様の理由により、背側吸収体の最大幅WAは、腹側吸収体の最大幅WBの50〜99%、特に65〜80%であることが好ましい。
上層吸収体4aは、その腹側領域の端縁41aが、下層吸収体4bの腹側領域の端縁42aと同位置となるように、下層吸収体4b上に積層されている。一方、上層吸収体4aの他方の端縁41bは、股下領域で終端しているのに対し、下層吸収体4bの他方の端縁42bは、上層吸収体4aの端縁41bを越えて背側領域まで達している。つまり、背側領域においては、吸収体4は実質的に単層構造になっている。その結果、吸収体4は、背側領域の坪量が、腹側領域の坪量よりも小さくなされている。坪量の大小は吸収体4の剛性に影響し、坪量が小さいほど吸収体の剛性は小さくなる。つまり吸収体4においては、腹側領域よりも背側領域の剛性が低くなっている。このような構造になっていることも、背側領域に配された背側弾性ストランド9a,9bの伸縮応答性を一層高くする要因となる。
背側弾性ストランド9a,9bの伸縮応答性を一層高める観点から、背側吸収体の坪量は200〜600g/m2、特に300〜500g/m2であることが好ましい。同様の理由により、背側吸収体の坪量は、腹側吸収体の坪量の30〜80%、特に40〜60%であることが好ましい。吸収体の坪量は以下の方法で測定される。
吸収体の端部で幅方向中央位置から長手方向に10cm、幅方向に5cmに、吸収体を表面シート、裏面シート、台紙等(以下、この段落において、これらのシートを総称して表面シート等という)を含めて切り取り測定サンプルとする(このサンプルを切り取りサンプルという)。切り取りサンプルの重量(g)を小数点以下第2位まで測定する。次に、切り取りサンプルから吸収体を覆っている表面シート等を注意深く剥がし、表面シート等のみのサンプルを得る(このサンプルを表面シート等サンプルという)。表面シート等サンプルの重量(g)を、切り取りサンプルの重量と同様にして測定する。これらの測定値を用いて吸収体の坪量(g/m2)を以下の式から算出する。
吸収体の坪量(g/m2)=(切り取りサンプルの重量−表面シート等サンプルの重量)/0.05/0.1
背側弾性ストランド9a,9bの伸縮応答性は別の手段によっても一層高めることができる。例えば、図3に示すように、2本の背側弾性ストランド9a,9bのうち、最も吸収体寄りに位置する弾性ストランド9aと吸収体4の端縁との距離D1を調整することで、吸収体4の剛性を背側弾性ストランド9a,9bに及びにくくすることができる。吸収体4の坪量にもよるが、距離D1を好ましくは10〜50mm、更に好ましくは20〜40mmとすることで、吸収体4の剛性が背側弾性ストランド9a,9bに及びにくくなり、弾性ストランド9a,9bの伸縮応答性が一層高まる。
本実施形態のおむつ1においては、従来のおむつと異なり、背側領域の端縁に発泡ウレタン等の弾性材料からなる帯状部材が配されていない。これに代えて、先に述べた通り、おむつ1の背側領域1には、2本の背側弾性ストランド9a,9bに加えて、ファスニングテープ8の上端縁と背側領域の端縁との間に、おむつの幅方向へ延びる弾性ストランド9cが更に配されている。逆に言えば、弾性ストランド9cと背側領域の端縁との間には他の弾性部材が配されていない。前記帯状の発泡ウレタン部材等の弾性部材が配されていない場合には、背側領域の端縁及びその近傍の領域の剛性が低下して、背側領域に配された背側弾性ストランド9a,9bの伸縮応答性が一層高まる。一方で、おむつ1の着用状態で当該領域がめくれやすくなることがある。そこで本実施形態のおむつ1では、弾性ストランド9cを配することで、当該領域のめくれを防止している。この観点から、弾性ストランド9cと背側領域の端縁との間の距離D2(図3参照)は10〜40mm、特に20〜30mmであることが好ましい。
本実施形態のおむつ1の構成部材について説明すると、表面シート2としては、各種不織布などの液透過性のシート材を用いることができる。不織布の構成繊維が疎水性の場合には不織布に親水化処理を施すことができる。裏面シート3としては液不透過性のシート材、例えば各種合成樹脂製のシートを用いることができる。このシートは液不透過性であることに加えて透湿性であることが好ましい。おむつ1の風合いを高める観点から、裏面シートは、合成樹脂製のシートと不織布との積層体であることが好ましい。この積層体を用いる場合には、不織布がおむつの外面となるようおむつ1に組み込む。吸収体4としては例えばフラッフパルプと高吸収性ポリマーの粒子との積繊体を用いることができる。また、吸収体を、ティッシュペーパー等の台紙や不織布等で包むことも出来る。ただし、本発明において吸収体を指す場合、該台紙や不織布は吸収体に含まないものとする。各弾性ストランドとしてはそれぞれ、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂、伸縮性不織布又はホットメルト系伸縮部材等の伸縮性素材を糸状(糸ゴム)、帯状(平ゴム)、ネット状(網状)又はフィルム状に形成したものが好ましく用いられる。
弾性ストランド9a,9b,9cを保持する保持シート10としては、各種フィルムや不織布、紙等を用いることができる。保持シート10は弾性を有していてもよく、或いは有していなくてもよい。
立体ガード7を構成する部材としては、撥水性を有し且つ通気性を有するシートを用いることが好ましい。例えば撥水性を有する各種不織布を用いることができる。不織布としては、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド積層不織布(SMS不織布)や、エアスルー不織布を用いることができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、背側弾性ストランド9a,9bは保持シート10に保持されて、間接的におむつに取り付けられていたが、これに代えて、保持シート10を用いずに、背側弾性ストランド9a,9bを直接おむつに取り付けてもよい。その場合には、背側弾性ストランド9a,9bのうち、吸収体4の両側縁の仮想延長線間の70%以上、好ましくは80%以上の領域に位置する部分が、おむつの構成材料の何れとも接合されないようにする。
また、前述の通り、保持シート10を用いずに、背側弾性ストランド9a,9bを直接おむつに取り付ける場合には、レッグ弾性ストランド61の仮想延長線と、背側弾性ストランド9a,9bとの交差領域において、背側弾性ストランド9a,9bが表面シート2及び/又は裏面シート3と接合されないようにすることが好ましい。更に、当該交差領域において、表面シート2と裏面シート3とが接合されていないことも好ましい。
また前記実施形態においては、弾性ストランド9cは、ファスニングテープ8,8間に配されていないが、これに代えて、弾性ストランド9cを、背側弾性ストランド9a,9bと同様にファスニングテープ8,8間に配してもよい。
本発明の使い捨ておむつの一実施形態を示す一部破断平面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 図1における背側領域の要部拡大図である。 背側弾性ストランドを保持シートに固定する領域を表す模式図である。 背側領域の応力−歪み曲線を表すグラフである。 吸収体の一実施形態を示す平面図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 ウエストフラップ
6 レッグフラップ
7 立体ガード
8 ファスニングテープ
9a,9b 背側弾性ストランド
10 保持シート
11 弾性ストリップ
12 交差領域

Claims (7)

  1. 左右両側縁に一対のファスニングテープが取り付けられ、該ファスニングテープ間に、おむつの幅方向へ延びる弾性ストランドが、伸張状態で且つ吸収体と交差しないように配されており、該弾性ストランドのうち、吸収体左右両側縁の仮想延長線間に位置する部分の70%以上の領域が、おむつの構成材料の何れとも接合されていない使い捨ておむつ。
  2. 保持シート間に弾性ストランドが保持されて構成されている弾性ストリップの少なくとも一部が、ファスニングテープ間に配されており、
    弾性ストリップにおける弾性ストランドは、吸収体の左右各側縁の仮想延長線よりも外方の部分において保持シートに接合固定されている請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. おむつ左右両側部に、おむつの長手方向へ延びる弾性ストランドが伸張状態で配されており、該長手方向へ延びる弾性ストランドの仮想延長線と、前記おむつの幅方向へ延びる弾性ストランドとの交差領域において、前記おむつの幅方向へ延びる弾性ストリップが、表面シート及び/又は裏面シートと接合されていない請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 背側吸収体の坪量が、腹側吸収体の坪量よりも小さくなされている請求項1ないし3の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  5. 背側吸収体の幅が、腹側吸収体の幅よりも小さくなされている請求項4記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記おむつの幅方向へ延びる弾性ストランドが複数本配されており、そのうち最も吸収体寄りに位置する弾性ストランドと吸収体の端縁との間の距離が10〜50mmである請求項1ないし5の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  7. ファスニングテープの上端縁と一対のファスニングテープが取り付けられた背側領域の端縁との間に、おむつの幅方向へ延びる弾性ストランドが更に配されており、該弾性ストランドと背側領域の端縁との間の距離が10〜40mmであり、この間には他の弾性部材が配されていない請求項1ないし6の何れかに記載の使い捨ておむつ。
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