JP7010041B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、通気性を向上させることが可能な吸収性物品に関する。
従来、排出された体液(以下、単に「体液」とも言う)を吸収体に誘導して吸収させる使い捨ておむつ等の吸収性物品が広く知られている。使い捨ておむつでは、そのウエストギャザーが着用者のウエストに密着し、体液が排出された後には、おむつ内部に湿気が篭って蒸れが発生し、着用者に不快感を与える場合がある。
そこで、おむつのインナーカバーシートとアウターカバーシートとの間に糸ゴムを配置して形成されたフルート形状において、インナーカバーシートに多数の小さい孔を設けることで、おむつの内部の湿気を当該フルートの内部に通しておむつの外部へ逃がし、通気性の向上を図ったものが、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2011-078477号公報
しかしながら、特許文献1に記載のおむつでは、肌に当接されうるインナーカバーシートの孔部分の周囲が硬くて風合いがよくない場合があった。そのため、おむつ内部の通気性を向上させるおむつの形態には、依然として改良の余地がある。
本発明の目的は、内部の通気性を向上し、蒸れを抑制できる吸収性物品を提供することにある。
本発明による吸収性物品は、着用者の腹側から股下を介して背側に亘る長手方向と、前記長手方向と直交する幅方向とを有する吸収性物品であって、第1シート部材と、ウエスト側端部が前記第1シート部材のウエスト側端部よりも前記長手方向の股下側に位置する第2シート部材との少なくとも2つ以上のシート部材を重ね合わせて構成された外装体と、前記第1シート部材と前記第2シート部材とが重畳する領域において、前記第1シート部材と前記第2シート部材との間に伸張状態で配置された伸縮部材と、を備え、前記第1シート部材と前記第2シート部材とは、前記伸縮部材の延在方向において間欠的にそれぞれ設けられた複数の接着部により接着されており、前記複数の接着部は、前記第1シート部材のウエスト側端部と交差する方向において、少なくとも前記伸縮部材が存する領域を含むように延びていることを特徴とする。
本発明による吸収性物品は、着用者の腹側から股下を介して背側に亘る長手方向と、前記長手方向と直交する幅方向とを有する吸収性物品であって、第1シート部材と、ウエスト側端部が前記第1シート部材のウエスト側端部よりも前記長手方向の股下側に位置する第2シート部材と、およびウエスト側端部が前記第2シート部材のウエスト側端部よりも前記長手方向の股下側に位置する第3シート部材との少なくとも3つ以上のシート部材を重ね合わせて構成された外装体を備え、前記少なくとも3つ以上のシート部材のいずれのウエスト側端部も前記外装体のウエスト周りに略平行とされ、前記第1シート部材は、前記第1シート部材と前記第2シート部材とが重畳する第1重畳領域において前記第2シート部材よりも肌当接面側に配置されており、前記第2シート部材は、前記第2シート部材と前記第3シート部材とが重畳する第2重畳領域において前記第3シート部材よりも肌当接面側に配置されており、前記第1重畳領域において前記第1シート部材と前記第2シート部材との間に第1伸縮部材が伸張状態で配置され、前記第2重畳領域において前記第2シート部材と前記第3シート部材との間に第2伸縮部材が伸張状態で配置され、前記第1シート部材と前記第2シート部材とは前記第1伸縮部材の延在方向において間欠的に設けられた複数の第1接着部により接着され、前記第2シート部材と前記第3シート部材とは前記第2伸縮部材の延在方向において間欠的に設けられた複数の第2接着部により接着され、前記複数の第1接着部は前記第1シート部材のウエスト側端部と交差する方向において少なくとも前記第1伸縮部材を含んでそれぞれ延びており、前記複数の第2接着部は前記第2シート部材のウエスト側端部と交差する方向において少なくとも前記第2伸縮部材を含んでそれぞれ延びており、前記第1重畳領域および前記第2重畳領域では、前記第1伸縮部材の延在方向において、前記第1接着部の位置と前記第2接着部の位置とが重ならないことを特徴とする。
本発明によれば、吸収性物品の内部と外部とを連通するように空気の通り道が形成されるので、吸収性物品内部の通気性を向上し、蒸れを抑制することが可能となる。
本発明をパンツ型の使い捨ておむつに適用した一実施形態の外観を模式的に表す立体投影図である。 図1に示した実施形態のサイドシール部を破って展開した状態の一部破断平面図である。 図2に示した展開状態のおむつを分解した立体投影図である。 一実施形態に係るタミーギャザー付近を示す図であり、(a)は図2のIVa-IVa方向断面図、(b)は(a)を肌非当接面側から見たときの一部平面図、(c)は(b)のIVc-IVc方向断面図、(d)は着用状態における(c)である。 着用状態における図4(a)であり、空気の通り抜けについて説明するための図である。
本発明をパンツ型の使い捨ておむつに適用した一実施形態について、図1~図5を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態に限らず、その特許請求の範囲、明細書または図面に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能である。なお、特許請求の範囲、明細書または図面において、吸収性物品の着用者の腹側から股下を介して背側に亘る方向を長手方向とし、当該長手方向と直交する方向を幅方向とする。本発明に係る吸収性物品は、当該長手方向および当該幅方向を有するものである。
<おむつの主な構成>
本実施形態によるパンツ型の使い捨ておむつの外観を図1に示し、そのサイドシール部を破って内側を表にして展開した状態の外観を図2に示し、これをさらに分解した状態の外観を図3に示す。図2のおむつ10については、説明の便宜上、部分的に破断した状態を示している。本実施形態におけるパンツ型の使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」とも言う)10は、ウエスト周り開口部11および左右一対の脚周り開口部12が形成された外装体13と、この外装体13の内側に配される吸収体22とで主要部が構成される。
また、本実施形態におけるおむつ10は、前身頃領域10Fと、後身頃領域10Rと、これら前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rをつなぐ股下領域10Cとを有する。ウエスト周り開口部11は、着用時に前身頃領域10Fと後身頃領域10Rとで着用者のウエストの部分を取り囲むように形成されている。同様に、左右一対の脚周り開口部12は、前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rの下端部と股下領域10Cとで着用者の両脚の太股部分を取り囲むようにそれぞれ形成されている。着用時に前身頃領域10Fは、着用者の腹側に位置し、後身頃領域10Rは着用者の背側に位置する。そして、着用時に股下領域10Cは、着用者の股下を覆い、左右一対の脚周り開口部12に、着用者の脚がそれぞれ通された形となる。したがって、脚周り開口部12は、着用者の両脚の付け根から太股あたりのいずれかに位置することとなる。
外装体13は、例えば、不織布で構成されうる。本実施形態では、外装体13は、第1シート部材25sと、第2シート部材26sと、第3シート部材27sとの3つのシート部材を(一部)重ね合わせて構成される。本発明では、この限りではなく、外装体13は、2つのシート部材を重ね合わせて構成されたものであってもよいし、3つ以上のシート部材を重ね合わせて構成されたものであってもよい。また、外装体13を構成するシート部材のそれぞれは、2層以上のシート(例えば、肌当接面側が肌触りの良い不織布のシートで、肌非当接面側が液不透過性のシート)で構成されてもよい。
外装体13のウエスト側の端部には、折り返し部分が形成されている。ウエスト周り伸縮部材17は、当該折り返し部分によって挟まれている。ウエスト周り伸縮部材17によって着用者のウエストの部分に対応するウエスト周り開口部11が絞られ、ここにウエストギャザー11gが形成される。
本実施形態では、おむつ10の腹回り部分には、着用者の腹回りにフィットして、着用感を良くするように、後述するタミー伸縮部材(腹回り伸縮部材)25e、26eが設けられている。これらタミー伸縮部材25e、26eによって、着用時にフルート形状(後述する図4(d)を参照)が形成され、タミーギャザー256gが形成される。本実施形態では、詳細は後述するが、このタミーギャザー256gにおいて、おむつの内部から外部へ空気が通り抜ける道が形成されている(後述する図5を参照)。尚、本実施形態では、当該空気が通り抜ける道は、タミーギャザー256gに形成されているが、本発明ではこれに限られず、吸収性物品内部の通気性が向上するという発明の効果を奏する限り、吸収性物品のうちフルート形状が形成されるどの部分に設けられてもよい。
また、おむつ10の前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rにおける外装体13の幅方向の端縁には、ウエスト周り開口部11と脚周り開口部12とにつながる左右一対のサイドシール部19が形成されている。図2に示すような展開状態から外装体13の前後のサイドシール部19を相互に重ね合わせ、これらの当接部分を、例えば、超音波溶融接着法を用いて接合する。これにより、ウエスト周り開口部11と左右一対の脚周り開口部12とが形成された図1に示すようなおむつ10を得ることができる。
図1に戻り、細長い矩形のシート状をなす吸収性本体14は、おむつ10の前身頃領域10Fから左右の脚周り開口部12の間の股下領域10Cを通って後身頃領域10Rまで延在する。本実施形態における吸収性本体14は、液不透過性のバックシート(裏面シート)20と、このバックシート20よりも少し小さめの寸法形状を持つ液透過性のトップシート(表面シート)21と、細長いシート状をなす吸収体22と、左右一対の疎水性の側方シート(サイドシート)23とで主要部が構成されている。バックシート20は、外装体13の肌当接面側に接合され、吸収体22は、バックシート20とトップシート21との間に配置され、この吸収体22を介してトップシート21がバックシート20の肌当接面側に接合される。本発明では、バックシート20の肌非当接面側にパッドカバーシートが接合されてもよい。
吸収体22全体を覆うトップシート21の外周端縁の肌非当接側は、バックシート20の外周縁部に接合されており、トップシート21の幅方向両端部の肌当接側は、側方シート23に接合されている。さらに、側方シート23の左右両側端縁部は折り返されてバックシート20の肌非当接側の側端縁部に接合され、側方シート23の長手方向両端縁部はバックシート20の長手方向両端縁部に接合されている。従って、トップシート21の左右両側に覆い重なる左右一対の側方シート23の内側部分(図2中、中央側)は、トップシート21に対して非接合状態となっている。この内側部分で立体ギャザー23gを形成するため、側方シート23の内側端縁部に立体ギャザー伸縮部材(例えば糸ゴム)24が伸張状態で接合されている。従って、このようなおむつ10を着用した状態では、尿や便は、吸収性本体14のトップシート21上に導かれ、水分がトップシート21を通過して吸収体22に吸収されることとなる。
また、左右一対の脚周り伸縮部材18は、側方シート23の当該折り返し部分に挟まれるように伸長状態で配されている。左右一対の脚周り伸縮部材18によって着用者の両脚の太股部分に対応する左右一対の脚周り開口部12がそれぞれ絞られ、ここにそれぞれレッグギャザー12gが形成される。
トップシート21の下に位置する本実施形態の吸収体22は、主にパルプと高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」とも言う)とからなる吸収性コア22aを、ティシュや不織布等の被覆部材(コアラップ)22bによって被覆したものである。被覆部材22bは、図3に示すように、上層コアラップシート22b1と下層コアラップシート22b2の2層で構成されている。本実施形態の吸収体22は、前身頃、股下、後身頃に亘るように、細長い形状をしている。ここで、前身頃部分から後身頃部分に向かう方向を前後(上下)方向とし、それに直交する方向を左右方向とすると、本実施形態の吸収体22は、前後(上下)方向の長さと左右方向の長さとが異なる矩形のものである(図2および図3では、前後(上下)の長さが左右の長さより長くなっている)。なお、本実施形態の吸収体22の形状はこれに限らず、例えば、前後(上下)左右の長さが同程度の略正方形のもの、前後(上下)端の角が丸く落とされているもの、前後(上下)に延びる楕円形のもの、円形のもの等、さまざまな形状を含む。また、吸収体22の股下部分には、一対の脚周り開口部12に対応するように、円弧状または台形、矩形などの四角形状をなす左右一対の切欠き部が形成されても良い。なお、本実施形態に係るおむつ10では、被覆部材22bで包まれた吸収体22を用いているが、本発明に係る吸収性物品は、被覆部材22bで包まれていない吸収性コア22aを吸収体22として用いてもよい。
<タミーギャザー>
図4は、一実施形態に係るタミーギャザー256g付近を示す図であり、図4(a)は図2のIVa-IVa方向断面図、図4(b)は図4(a)を肌非当接面側から見たときの一部平面図、図4(c)は図4(b)のIVc-IVc方向断面図、図4(d)は着用状態における図4(c)である。また、図5は、着用状態における図4(a)であり、空気の通り抜けについて説明するための図である。
本実施形態では、第1シート部材25sの長手方向のウエスト側には、図2および図3に示すように、ウエスト側端部25wが形成されている。また、第2シート部材26sの長手方向のウエスト側には、図2、図3、図4(a)および図4(b)に示すように、ウエスト側端部26wが形成されている。さらに、第3シート部材27sの長手方向のウエスト側には、図2、図3、図4(a)および図4(b)に示すように、ウエスト側端部27wが形成されている。本実施形態では、上述したように、外装体13は、第1シート部材25sと、ウエスト側端部が第1シート部材25sのウエスト側端部25wよりも長手方向の股下側に位置する第2シート部材26sと、ウエスト側端部が第2シート部材26sのウエスト側端部26wよりも長手方向の股下側に位置する第3シート部材27sとを重ね合わせて構成されている。本実施形態では、図2および図4(a)に示すように、第1シート部材25sのウエスト側端部25w、第2シート部材26sのウエスト側端部26w、第3シート部材27sのウエスト側端部27w、の順に、外装体13のウエスト周り(ウエスト部)11Wに近いものとなっている。また、本実施形態では、図2および図4(a)に示すように、第1シート部材25sのウエスト側端部25w、第2シート部材26sのウエスト側端部26w、および第3シート部材27sのウエスト側端部27wのいずれも、外装体13のウエスト周り11Wに略平行とされる。
本実施形態では、図2および図4(a)に示すように、第1シート部材25sの股下側端部25c、第2シート部材26sの股下側端部26c、の順に、外装体13のウエスト周り11Wから遠いものとなっている。また、本実施形態では、図2および図4(a)に示すように、第1シート部材25sの股下側端部25c、および第2シート部材26sの股下側端部26cは、外装体13のウエスト周り11Wに略平行とされる。
第1シート部材25sは、図4(a)、図4(b)および図5に示すように、第1シート部材25sと第2シート部材26sとが重畳する第1重畳領域256において、第2シート部材26sよりも肌当接面側に配置されている。また、第2シート部材26sは、図4(a)、図4(b)および図5に示すように、第2シート部材26sと第3シート部材27sとが重畳する第2重畳領域267において、第3シート部材27sよりも肌当接面側に配置されている。
本実施形態では、図2および図4(b)に示すように、第1重畳領域256において第1シート部材25sと第2シート部材26sとの間に、第1タミー伸縮部材25eが伸張状態で配置されている。また、本実施形態では、図2および図4(b)に示すように、第2重畳領域267において第2シート部材26sと第3シート部材27sとの間に、第2タミー伸縮部材26eが伸張状態で配置されている。
本実施形態では、図4(b)および図4(c)に示すように、第1シート部材25sと第2シート部材26sとは第1タミー伸縮部材25eの延在方向において間欠的に設けられた複数の第1接着部25aにより接着されている。また、本実施形態では、図4(b)および図4(c)に示すように、第2シート部材26sと第3シート部材27sとは第2タミー伸縮部材26eの延在方向において間欠的に設けられた複数の第2接着部26aにより接着されている。
複数の第1接着部25aは、図2および図4(b)に示すように、第1シート部材25sのウエスト側端部25wと交差する方向において少なくとも第1タミー伸縮部材25eを含んでそれぞれ延びている。また、複数の第2接着部26aは、図2および図4(b)に示すように、第2シート部材26sのウエスト側端部26wと交差する方向において少なくとも第2伸縮部材26eを含んでそれぞれ延びている。本実施形態では、複数の第1接着部25aは、図2、図4(a)および図4(b)第1シート部材25sのウエスト側端部25wと直交する方向においてそれぞれ延びており、複数の第2接着部26aは、第2シート部材26sのウエスト側端部26wと直交する方向においてそれぞれ延びている。
本実施形態では、複数の第1接着部25aは、図4(c)に示すように、第1伸縮部材25eの延在方向において所定間隔Lでそれぞれ配置されている。また、複数の第2接着部26aは、図4(c)に示すように、第2伸縮部材26eの延在方向において、所定間隔Lでそれぞれ配置されており、且つ、複数の第1接着部25aの配置からL/2離れた位置にそれぞれ配置されている。本発明では、このL/2の距離は、発明の効果を奏する限り、増減しうるものである。
本実施形態では、第1重畳領域256および第2重畳領域267では、図4(c)に示すように、第1タミー伸縮部材25eの延在方向において、第1接着部25aの位置と第2接着部26aの位置とが重ならない。図4(b)および図4(c)では、図の上下方向において、第1接着部25aの位置と第2接着部26aの位置とが重なっていないことが理解される。この構成により、図4(d)に示すように、着用状態のとき、伸縮部材によって形成された複数のフルート形状が互いに妨げることなく存在し、各フルート形状を維持することが可能となり、空気の通り道を確保することが可能となる。
図5に移り、図中のA1に示すように、着用者の体Bとおむつ10との間にある湿気が、第1シート部材25sと第2シート部材26sとの間隙を通って、おむつ10の外部に逃げ、図中のA2に示すように、着用者の体Bとおむつ10との間にある湿気が、第2シート部材26sと第3シート部材27sとの間隙を通って、おむつ10の外部に逃げることになる。
従来、排出された体液を吸収体に誘導して吸収させる使い捨ておむつでは、そのウエストギャザーが着用者のウエストに密着し、体液が排出された後には、おむつ内部に湿気が篭って蒸れが発生し、着用者に不快感を与える場合がある。
そこで、おむつのインナーカバーシートとアウターカバーシートとの間に糸ゴムを配置して形成されたフルート形状において、インナーカバーシートの肌当接面側に多数の小さい孔を設けることで、おむつの内部の湿気を当該フルートの内部に通しておむつの外部へ逃がし、通気性の向上を図ったものが、例えば、特許文献1に記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載のおむつでは、肌に当接されうるインナーカバーシートの孔部分の周囲が硬くて風合いがよくない場合があった。
本実施形態によれば、おむつの内部と外部とを連通するように空気の通り道が形成されるので、おむつ内部の通気性を向上し、蒸れを抑制することが可能となる。
<その他>
本発明は、上述した実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
例えば、上記実施形態またはその変形例に係るおむつの構造は、上述したようなパンツ型であって架橋型(2シート型)に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に規定された吸収性物品の構成を含む吸収性物品でありさえすれば、どのような構成であってもよい。例えば、吸収体が存在しないパンツタイプ(パッドカバー)などにも本発明を適用可能である。
加えて、上記実施形態またはその変形例は、乳幼児向けのおむつに限らず、成人向けのおむつなど、各種吸収性物品に適用可能である。
上記実施形態またはその変形例では、空気の通り道が形成される部分は、おむつ10の腹周りに連続して形成されているが、本発明ではこれに限られず、例えば、吸収性物品のうち通気性を向上させたい部分に、部分的に設けられてもよい。
10 おむつ
10F 前身頃領域
10R 後身頃領域
10C 股下領域
11g ウエストギャザー
11W ウエスト周り(ウエスト部)
12 脚周り開口部
13 外装体
14 吸収性本体
17 ウエスト周り伸縮部材
18 脚周り伸縮部材
19 サイドシール部
20 裏面シート(バックシート)
21 表面シート(トップシート)
22 吸収体
23 側方シート(サイドシート)
23g 立体ギャザー
24 立体ギャザー伸縮部材
25a 第1接着部
25e 第1タミー伸縮部材(第1伸縮部材)
25s 第1シート部材
25w、26w、27w ウエスト側端部
25c、26c 股下側端部
26a 第2接着部
26e 第2タミー伸縮部材(第2伸縮部材)
26s 第2シート部材
27s 第3シート部材
256 第1重畳領域
256g タミーギャザー
267 第2重畳領域

Claims (3)

  1. 着用者の腹側から股下を介して背側に亘る長手方向と、前記長手方向と直交する幅方向とを有する吸収性物品であって、
    第1シート部材と、ウエスト側端部が前記第1シート部材のウエスト側端部よりも前記長手方向の股下側に位置し且つ股下側端部が前記第1シート部材の股下側端部よりも前記長手方向の股下側に位置する第2シート部材と、およびウエスト側端部が前記第2シート部材のウエスト側端部よりも前記長手方向の股下側に位置し且つ股下側端部が前記第2シート部材の股下側端部よりも前記長手方向の股下側に位置する第3シート部材との少なくとも3つ以上のシート部材を重ね合わせて構成された外装体を備え、
    前記少なくとも3つ以上のシート部材のいずれのウエスト側端部も前記外装体のウエスト周りに平行とされ、
    前記第1シート部材は、前記第1シート部材と前記第2シート部材とが重畳する第1重畳領域において前記第2シート部材よりも肌当接面側に配置されており、前記第2シート部材は、前記第2シート部材と前記第3シート部材とが重畳する第2重畳領域において前記第3シート部材よりも肌当接面側に配置されており、
    前記第1重畳領域において前記第1シート部材と前記第2シート部材との間に第1伸縮部材が伸張状態で配置され、前記第2重畳領域において前記第2シート部材と前記第3シート部材との間に第2伸縮部材が伸張状態で配置され、
    前記第1シート部材と前記第2シート部材とは前記第1伸縮部材の延在方向において間欠的に設けられた複数の第1接着部により接着され、前記第2シート部材と前記第3シート部材とは前記第2伸縮部材の延在方向において間欠的に設けられた複数の第2接着部により接着され、
    前記複数の第1接着部は前記第1シート部材のウエスト側端部と交差する方向において少なくとも前記第1伸縮部材を含んでそれぞれ延びており、前記複数の第2接着部は前記第2シート部材のウエスト側端部と交差する方向において少なくとも前記第2伸縮部材を含んでそれぞれ延びており、
    前記第1重畳領域および前記第2重畳領域では、前記第1伸縮部材の延在方向において、前記第1接着部の位置と前記第2接着部の位置とが重ならないことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記複数の第1接着部は前記第1伸縮部材の延在方向において所定間隔でそれぞれ配置されており、前記複数の第2接着部は前記第2伸縮部材の延在方向において前記所定間隔でそれぞれ配置されており、
    前記複数の第2接着部は、前記第2伸縮部材の延在方向において、前記複数の第1接着部の配置から前記所定間隔の半分離れた位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項に記載の吸収性物品。
  3. 着用者の腹側から股下を介して背側に亘る長手方向と、前記長手方向と直交する幅方向とを有する吸収性物品であって、
    第1シート部材と、ウエスト側端部が前記第1シート部材のウエスト側端部よりも前記長手方向の股下側に位置し且つ股下側端部が前記第1シート部材の股下側端部よりも前記長手方向の股下側に位置する第2シート部材と、およびウエスト側端部が前記第2シート部材のウエスト側端部よりも前記長手方向の股下側に位置し且つ股下側端部が前記第2シート部材の股下側端部よりも前記長手方向の股下側に位置する第3シート部材との少なくとも3つ以上のシート部材を重ね合わせて構成された外装体と、
    前記少なくとも3つ以上のシート部材にそれぞれ設けられ、前記外装体のウエスト周りに平行とされるウエスト側端部であって、前記第1シート部材は前記第1シート部材と前記第2シート部材とが重畳する第1重畳領域において前記第2シート部材よりも肌当接面側に配置されており、前記第2シート部材は前記第2シート部材と前記第3シート部材とが重畳する第2重畳領域において前記第3シート部材よりも肌当接面側に配置されている、ウエスト側端部と、
    前記第1重畳領域において前記第1シート部材と前記第2シート部材との間に伸張状態で配置されている第1伸縮部材と、
    前記第2重畳領域において前記第2シート部材と前記第3シート部材との間に伸張状態で配置されている第2伸縮部材と、
    前記第1シート部材と前記第2シート部材とを、前記第1シート部材のウエスト側端部と交差する方向において少なくとも前記第1伸縮部材を含んで延在するようにそれぞれ接着し、且つ、前記第1伸縮部材の延在方向において間欠的にそれぞれ接着する複数の第1接着部と、
    前記第2シート部材と前記第3シート部材とを、前記第2シート部材のウエスト側端部と交差する方向において少なくとも前記第2伸縮部材を含んで延在するようにそれぞれ接着し、且つ、前記第2伸縮部材の延在方向において間欠的にそれぞれ接着する複数の第2接着部であって、前記第1重畳領域および前記第2重畳領域では、前記第1伸縮部材の延在方向において、前記第1接着部の位置と前記第2接着部の位置とが重ならない、複数の第2接着部と
    を備えることを特徴とする吸収性物品。
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